JP5926114B2 - 車両搭載型クレーン - Google Patents
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Description
傾斜地において、谷側の前輪と後輪が共に地面から離れた場合は、左右のアウトリガシリンダと、斜面の上側(以下「山側」という)の前輪と後輪だけが接地した状態となるので、谷側でのクレーンの作業においては、水平地での作業に比べて安定性が悪く、クレーンの性能が低下する。また、谷側の後輪が地面から離れない程度の傾斜地でも、シャーシフレームにねじれが生じている状態では、ねじれを元に戻そうとする力が働くので、谷側でのクレーンの作業においては、水平地での作業に比べてクレーンの性能が低下する。しかも、シャーシフレームにねじれが生じた状態では、車両自体に負担がかかるので、車両の耐久性が低下するという問題がある。
つまり、車両搭載型クレーンに、左右2本装備されたアウトリガにおいて、2本のアウトリガシリンダを同時に伸長操作しても、装置の構造上の圧力損失等にて、作業前のクレーン設置時に、全く同じ速度で同調伸長することは困難である。そのため、片側のアウトリガシリンダだけが先に接地し、当該片側のアウトリガシリンダだけで車両を持ち上げようとすることになる。この際、先に接地したアウトリガシリンダが地面から受ける反力と、その反力の作用点とクレーン回動軸の中心の距離とから成り立つモーメント力が、そのまま傾動シリンダの圧縮方向に力を掛ける場合が生じ、これにより傾動シリンダが圧縮破壊してしまうおそれがある。
前記アウトリガの伸縮操作信号の入力がされたときに且つ前記アウトリガの接地信号が入力されたときに限って、前記傾動シリンダの作動油をタンクに逃がすよう、前記傾動シリンダの圧縮側と引張側ともタンクと連通回路を形成する電磁切換弁を有したことを特徴としている。
図1ないし図2に示すように、この車両搭載型のクレーン1は、アウトリガ2を備えたベース3がクレーン搭載台6上に搭載固定されている。アウトリガ2は、車両10の左右幅方向に伸縮可能な水平腕21、22と、水平腕21、22の先端に固定された上下方向に伸縮可能なアウトリガシリンダ(縦アウトリガ)23、24とを備えている。各アウトリガシリンダ23、24の下端には、接地部材となるフロート25、26が取付けられている。各アウトリガシリンダ23、24は、左右いずれかのアウトリガ操作レバー31で同調操作可能である。ベース3上には旋回自在なコラム4が設けられ、このコラム4の上端部に伸縮自在なブーム5が起伏自在に枢支されている。そして、車両10の運転室11と荷台12との間のシャーシフレーム13上には、クレーン搭載台6を支持する支持ブラケット7が固定されている。
この車両搭載型のクレーン1は、同図に示すように、アウトリガ接地検出手段である上記の接地検出スイッチ62と、クレーン1のアウトリガ操作レバー31のレバー操作検出手段である差動トランス53とを備えている。差動トランス53によるアウトリガの伸縮操作信号は、コントローラ60に入力されるようになっている。さらに、傾動シリンダ9を伸縮させる油圧回路は、傾動シリンダ9の伸縮方向の圧油を保持するためのダブルパイロットチエックバルブ51を備えるとともに、傾動シリンダ9とダブルパイロットチエックバルブ51の油路間に接続された電磁切換弁52を有している。
電磁切換弁52には、接地検出スイッチ62の閉接点時かついずれかのアウトリガ操作レバー31操作時にそれぞれのリレーを介して電源を供給されるように構成されている。
一方、作動信号が出力されたときには、電磁切換弁52は、傾動シリンダ9とタンク30間を連通するように設けられている。これにより、傾動シリンダ9は、アウトリガの伸縮操作信号の入力がされたときに(条件1)、且つアウトリガの接地信号が入力されたとき(条件2)に限って、傾動シリンダ9内の圧を抜き、傾動シリンダ9の圧縮側および引張側のいずれの方向においても傾動シリンダ9の保持を解除した「フリー状態」とされ、クレーン搭載台6の自由な傾動が許容される。したがって、過負荷による傾動シリンダ9の破損を防止可能とされる。なお、上記条件1および2の成立に際しては、左右の操作レバー31、左右の接地検出スイッチ62のいずれかが作動した場合であってもよい。
クレーン格納状態からクレーン作業状態に移行するためには、図3に示すように、まず、左右の水平腕21、22を車両横方向にそれぞれ引き出し、その後、傾動シリンダ操作機構34で傾動シリンダ9を作動させ、クレーン1が地面と水平になるようにクレーン搭載台6の姿勢を調整する。傾動シリンダ操作機構34の操作を止めると、その位置で傾動シリンダ9は「ブロック状態」となる。但し、クレーン1が完全に水平になるようにクレーン搭載台6の姿勢を調整するのは極めて困難である。そのため、同図では、クレーン1が谷側に傾斜し、その重心も谷側に偏っている状況であるとする。
作業者は、図3に示す状態から、左右のアウトリガシリンダ23、24を伸長させるために、アウトリガ操作レバー31を伸操作に切り換え、2本のアウトリガシリンダ23、24を同時操作する。
このときの接地状態は、アウトリガシリンダ23先端のフロート25が地面GLに触れる程度である(このとき、接地検出スイッチ62は「OFF」)。そして、フロート25が地面GLに接地後のアウトリガシリンダ23の更なる伸長作動によって、水平腕21がベース3の内部でせり上がり、上記嵌合隙間がベース3の上部間で縮小すると接地検出スイッチ62が「ON」になる。そのため、上記差動トランス53からアウトリガの伸長操作信号が入力された状態(条件1)に加え、接地検出スイッチ62の「ON」によるアウトリガの接地信号(条件2)により、リレーはともに励磁され、電気回路が閉回路になる。
傾動シリンダ9が「フリー状態」になるが、作業開始時からクレーン重心が谷側に偏っていたので、接地検出スイッチ62は「ON」の状態を維持し、ベース3と水平腕21間の嵌合隙間によるガタ分、クレーン1が谷側に瞬時傾動する。但し、嵌合隙間は極僅かなので、クレーン1が大きく傾動してしまうことはない。傾動シリンダ9も「フリー状態」のままである。
上記同様に、作業者は、まずアウトリガ操作レバー31を共に伸操作に切り換え、2本のアウトリガシリンダ23、24を同時操作する。この伸操作により差動トランス53からの伸長操作信号がコントローラ60に伝達されるが、このとき電磁切換弁52は未通電のままである。そのため、傾動シリンダ9は「ブロック状態」が維持されている。
そのため、差動トランス53からアウトリガの伸長操作信号がコントローラ60に入力されるとともに(条件1)、接地検出スイッチ62の「ON」によるアウトリガの接地信号(条件2)がコントローラ60に入力される。これにより、電磁切換弁52のソレノイドが通電し、その内部のスプールが切り換わる。これにより、タンク30側に傾動シリンダ9の油路が連通されて、傾動シリンダ9は保持を解除した「フリー状態」になる。
次いで、作業者がアウトリガ操作レバー31を中立位置に戻すことで、差動トランス53からコントローラ60への伸長操作信号が途絶える。これにより、コントローラ60から電磁切換弁52への作動信号の出力が停止されると、電磁切換弁52のソレノイドへの通電が遮断されることで、傾動シリンダ9は「ブロック状態」に再度切り換わり、安定した姿勢でクレーン作業を開始することができる。なお、以上の動作を整理した内容を表1に示す。
なお、本発明に係る車両搭載型クレーンは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能であることは勿論である。
2 アウトリガ
3 ベース
4 コラム
5 ブーム
6 クレーン搭載台
7 支持ブラケット
8 支軸(クレーン回動軸)
9 傾動シリンダ
10 車両
11 運転室
12 荷台
13 シャーシフレーム
14 後輪
21、22 水平腕
23、24 アウトリガシリンダ
25、26 フロート
31 アウトリガ操作レバー
32 ポンプ
34 傾動シリンダ操作機構
51 ダブルパイロットチエックバルブ(保持状態切替手段)
52 電磁切換弁(保持状態切替手段)
53 差動トランス
60 コントローラ
62 接地検出スイッチ
Claims (2)
- 車両の運転室と荷台との間のシャーシフレーム上に固定された支持ブラケットと、該支持ブラケットに、前後方向の支軸で左右傾動可能に軸支されたクレーン搭載台と、該クレーン搭載台上に搭載固定されて一対のアウトリガを有するベースと、前記アウトリガ設置時における地面との接地を検知するアウトリガ接地検出手段と、前記クレーン搭載台と前記支持ブラケットとの間に前記車両に対する前記クレーン搭載台の傾斜角度を調整するための傾動手段として取り付けられた一つの傾動シリンダとを備え、前記アウトリガの伸縮操作信号と前記アウトリガ接地検出手段からの接地信号の両方の入力により前記傾動シリンダの保持を解除する保持状態切替手段を備えたことを特徴とする車両搭載型クレーン。
- 前記保持状態切替手段は、前記傾動シリンダを伸縮駆動させるための油圧回路に設けられて、前記傾動シリンダの伸縮状態を保持するためのダブルパイロットチエックバルブと、前記傾動シリンダと前記ダブルパイロットチエックバルブとの間に、前記アウトリガの伸縮操作信号の入力がされたときに且つ前記アウトリガの接地信号が入力されたときに限って、前記傾動シリンダ内の圧油をタンクに逃がすよう、前記傾動シリンダの圧縮側と引張側ともタンクと連通回路を形成する電磁切換弁とを有したことを特徴とする請求項1に記載の車両搭載型クレーン。
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