JP5924174B2 - 電動圧縮機 - Google Patents
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Description
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記モータ駆動回路は、前記フィルムコンデンサを複数有しており、前記取付ベースに組み付けられるとともに前記複数のフィルムコンデンサを収容可能な収容ケースをさらに備えたことを要旨とする。
図1(a)に示すように、電動圧縮機10のハウジングHは、有蓋筒状をなすアルミニウム製(金属材料製)の吐出ハウジング11に、有底筒状をなすアルミニウム製(金属材料製)の吸入ハウジング12を接合して形成されている。吸入ハウジング12の周壁には、図示しない吸入ポートが形成されるとともに、吸入ポートは図示しない外部冷媒回路に接続されている。吐出ハウジング11には吐出ポート14が形成されるとともに、吐出ポート14は外部冷媒回路に接続されている。吸入ハウジング12内には、冷媒を圧縮するための圧縮部15(図1(a)において破線で示す)と、圧縮部15を駆動するための電動モータ16とが収容されている。なお、本実施形態では、特に図示は省略するが、圧縮部15は、吸入ハウジング12内に固定された固定スクロールと、固定スクロールに対向配置された可動スクロールとで構成されている。
図3に示すように、まず、各フィルムコンデンサ22を、収容ケース41の各収容凹部41aに対して、一方の面取り部23aが収容凹部41a側に配置されるようにそれぞれ収容する。このとき、一方の面取り部23a上には充填材50が予め塗布されている。すると、収容ケース41の収容凹部41aと一方の面取り部23aとの間に形成された隙間に充填材50が充填された状態となり、各フィルムコンデンサ22は、充填材50を介して収容ケース41に固定された状態で収容される。
各フィルムコンデンサ22のケース23における取付ベース31に対向する側の角部に面取り部23bを形成することで、取付ベース31と面取り部23bとの間に充填材51を充填するための隙間を形成している。よって、充填材51を充填するためのスペースを確保するために、取付ベース31に凹部を形成したり、隣り合うフィルムコンデンサ22のケース23の間に隙間を形成したりする必要が無く、フィルムコンデンサ22周りにおいて、その他の電気部品等の搭載スペースが少なくなってしまうことが抑制されている。その結果として、充填材51を充填するためのスペースを確保するために、取付ベース31に凹部を形成したり、隣り合うフィルムコンデンサ22のケースの間に隙間を形成したりする場合に比べると、モータ駆動回路20の搭載スペースがコンパクトなものとなっている。そして、各フィルムコンデンサ22が充填材51を介して取付ベース31の取付面31aに固定されているため、車両の振動等で各フィルムコンデンサ22が振動したとしても、各フィルムコンデンサ22が取付ベース31から外れ難くなっている。
(1)フィルムコンデンサ22のケース23における取付ベース31に対向する側の角部に面取り部23bを形成し、取付ベース31と面取り部23bとの間に形成される隙間に充填材51を充填した。よって、充填材51を充填するためのスペースを確保するために、取付ベース31に凹部を形成したり、隣り合うフィルムコンデンサ22のケース23の間に隙間を形成したりする必要が無く、フィルムコンデンサ22周りにおいて、その他の電気部品等の搭載スペースが少なくなってしまうことを抑制することができる。したがって、充填材51を充填するためのスペースを確保するために、取付ベース31に凹部を形成したり、隣り合うフィルムコンデンサ22のケース23の間に隙間を形成したりすることにより、フィルムコンデンサ22周りにおいて、その他の電気部品等の搭載スペースを別途確保しなければならないといったことが無くなる。その結果として、充填材51を充填するためのスペースを確保するために、取付ベース31に凹部を形成したり、隣り合うフィルムコンデンサ22のケース23の間に隙間を形成したりする場合に比べると、モータ駆動回路20の搭載スペースをコンパクトなものとすることができる。
○ 実施形態において、収容ケース41を用いなくてもよく、各フィルムコンデンサ22を、充填材51を介して取付ベース31にそれぞれ取り付けるようにしてもよい。
○ 実施形態において、充填材50,51は、例えば、アルミナ等のフィラーが混入されていないポリイミド系樹脂やシリコーン系樹脂などの絶縁性樹脂材であってもよい。
○ 実施形態において、ハウジングH及び取付ベース31は、アルミニウム以外の金属材料により形成されていてもよい。
Claims (4)
- ハウジング内に収容されるとともに冷媒を圧縮する圧縮部、前記圧縮部を駆動する電動モータ、及び前記電動モータを駆動させるモータ駆動回路がこの順序で回転軸の軸方向に沿って並んで配置されており、前記モータ駆動回路はフィルムコンデンサを有しており、前記フィルムコンデンサは、略直方体形状のケースと、前記ケース内に収容される誘電体とから構成されており、前記フィルムコンデンサが前記ハウジングに取り付けられる取付ベースに対して取り付けられる電動圧縮機であって、
前記ケースにおける前記取付ベースに対向する側の角部の少なくとも一つには、面取り部が形成されており、前記取付ベースと前記面取り部との間に形成される隙間に充填材が充填されていることを特徴とする電動圧縮機。 - 前記取付ベースには、前記モータ駆動回路を構成するスイッチング素子が取り付けられており、
前記取付ベース及び前記ハウジングは金属材料により形成されており、
前記取付ベースは、前記ハウジングに熱伝達可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の電動圧縮機。 - 前記モータ駆動回路は、前記フィルムコンデンサを複数有しており、
前記取付ベースに組み付けられるとともに前記複数のフィルムコンデンサを収容可能な収容ケースをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動圧縮機。 - 前記ケースにおける前記収容ケースに対向する側の角部の少なくとも一つに面取り部がさらに形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電動圧縮機。
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