JP5923125B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ウェット性能と操縦安定性とを両立させた空気入りタイヤに関する。
下記特許文献1は、トレッド部に、一端が主溝に連通しかつ他端が陸部内で終端するラグ溝が設けられた空気入りタイヤを提案している。このようなラグ溝は、タイヤ軸方向で隣り合う主溝の間を連通する横溝と比較して、陸部の剛性を高く維持し、操縦安定性を向上させる。
しかしながら、このようなラグ溝は、ウェット性能を低下させるおそれがあった。このため、特許文献1の空気入りタイヤであっても、ウェット性能と操縦安定性との両立については、さらなる改善の余地があった。
特開2012−188080号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ミドル陸部に設けられたラグ溝を改善することにより、ウェット性能と操縦安定性とを両立させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、最もトレッド接地端側でタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、該ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本のセンター主溝とが設けられることにより、前記ショルダー主溝と前記センター主溝との間の一対のミドル陸部が区分された空気入りタイヤであって、 前記ミドル陸部には、一端が前記センター主溝に連通しかつ外端が前記ミドル陸部内で終端する内側ミドルラグ溝と、一端が前記ショルダー主溝に連通しかつ内端が前記ミドル陸部内で終端し、しかも前記内側ミドルラグ溝と同じ向きに傾斜している外側ミドルラグ溝とがタイヤ周方向に交互に設けられ、前記各内側ミドルラグ溝は、タイヤ周方向に対して20〜45°の角度θ1で前記センター主溝に連通し、前記各外側ミドルラグ溝は、タイヤ周方向に対して60〜80°の角度θ2で前記ショルダー主溝に連通し、前記内側ミドルラグ溝は、前記センター主溝に連通しかつ前記角度θ1でのびる第1部分と、前記第1部分のタイヤ軸方向外側に設けられ、かつ、タイヤ周方向に対して前記角度θ1よりも大きい角度θ3でのびる第2部分とを含む屈曲溝であることを特徴としている。
本発明の空気入りタイヤの前記ミドル陸部には、タイヤ軸方向の外端が前記ショルダー主溝に連通し、かつ、タイヤ軸方向の内端が前記ミドル陸部内で終端するミドルラグサイプが設けられ、前記ミドルラグサイプは、タイヤ周方向で隣り合う前記外側ミドルラグ溝と前記内側ミドルラグ溝との間に設けられ、かつ、前記外側ミドルラグ溝と同じ向きに傾斜しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記第2部分は、前記外側ミドルラグ溝と略平行にのびているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記第1部分のタイヤ軸方向の長さは、前記ミドル陸部のタイヤ軸方向の幅の0.25〜0.50倍であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記外側ミドルラグ溝の前記内端は、前記内側ミドルラグ溝の前記外端よりもタイヤ軸方向内側に位置しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、前記ミドル陸部には、前記内側ミドルラグ溝間に、前記センター主溝側の端縁を凹ませたミドル凹部が設けられるとともに、前記外側ミドルラグ溝の前記内端と前記ミドル凹部との間を繋ぐサイプが設けられているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に、最もトレッド接地端側でタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、該ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本のセンター主溝とが設けられることにより、ショルダー主溝とセンター主溝との間の一対のミドル陸部が区分されている。ミドル陸部には、一端が前記センター主溝に連通しかつ外端がミドル陸部内で終端する内側ミドルラグ溝と、一端がショルダー主溝に連通しかつ内端がミドル陸部内で終端し、しかも内側ミドルラグ溝と同じ向きに傾斜している外側ミドルラグ溝とがタイヤ周方向に交互に設けられている。このような内側ミドルラグ溝及び外側ミドルラグ溝は、ミドル陸部の剛性を維持しつつ、ウェット性能を向上させる。
各内側ミドルラグ溝は、タイヤ周方向に対して20〜45°の角度θ1でセンター主溝に連通している。このような内側ミドルラグ溝は、ウェット走行時、センター主溝内の水をタイヤ軸方向外側へと排出し、ウェット性能を高める。
各外側ミドルラグ溝は、タイヤ周方向に対して60〜80°の角度θ2でショルダー主溝に連通している。このような外側ミドルラグ溝は、ミドル陸部のタイヤ軸方向外側の剛性を維持し、操縦安定性を高める。
従って、本発明の空気入りタイヤは、ウェット性能と操縦安定性とを両立させる。
本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のA−A断面図である。 図1のミドル陸部の拡大図である。 図3のミドル凹部の拡大斜視図である。 図1のセンター陸部の拡大図である。 図5のセンター凹部の拡大斜視図である。 図1のショルダー陸部の拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1のトレッド部2が示されている。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、乗用車用の空気入りタイヤとして好適に使用される。
図1に示されるように、トレッド部2には、一対のショルダー主溝3、3と、一対のセンター主溝4、4とが設けられている。
ショルダー主溝3、3は、タイヤ赤道Cの両側かつ最もトレッド接地端Te側でタイヤ周方向に連続してのびている。本実施形態のショルダー主溝3は、略一定の溝幅W1を有し、直線状にのびている。
前記「トレッド接地端Te」は、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
前記「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
前記「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
前記「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
センター主溝4は、ショルダー主溝3よりもタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向に連続してのびている。本実施形態のセンター主溝4は、タイヤ赤道Cの両側に一対設けられている。センター主溝4は、例えば、タイヤ赤道C上に1本のみ設けられても良い。センター主溝4は、例えば、略一定の溝幅W2を有し、直線状にのびている。
ショルダー主溝3の溝幅W1及びセンター主溝4の溝幅W2は、例えば、トレッド接地幅TWの2.5〜7.5%である。このようなショルダー主溝3及びセンター主溝4は、ウェット走行時、路面とトレッド部2との間の水膜を効果的に排出し、ウェット性能を向上させる。トレッド接地幅TWは、正規状態のタイヤ1のトレッド接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離である。
図2には、図1のA−A断面図が示されている。図2に示されるように、ショルダー主溝3及びセンター主溝4の溝深さd1及びd2は、本実施形態の乗用車用タイヤの場合、例えば、5〜10mm程度であるのが望ましい。
図1に示されるように、トレッド部2は、ショルダー主溝3及びセンター主溝4が設けられることにより、ミドル陸部10、センター陸部20、及び、ショルダー陸部30が区分されている。
図3には、ミドル陸部10の拡大図が示されている。図3に示されるように、各ミドル陸部10は、ショルダー主溝3とセンター主溝4との間に設けられている。各ミドル陸部10には、内側ミドルラグ溝11と外側ミドルラグ溝12とがタイヤ周方向に交互に設けられている。
内側ミドルラグ溝11は、タイヤ周方向に対して傾斜してのびている。内側ミドルラグ溝11は、タイヤ軸方向の内端11aがセンター主溝4に連通しかつタイヤ軸方向の外端11oがミドル陸部10内で終端している。
外側ミドルラグ溝12は、内側ミドルラグ溝11と同じ向きに傾斜している。外側ミドルラグ溝12は、タイヤ軸方向の外端12aがショルダー主溝3に連通しかつタイヤ軸方向の内端12iがミドル陸部10内で終端している。
このような内側ミドルラグ溝11及び外側ミドルラグ溝12は、ミドル陸部10の剛性の低下を防ぎつつ、ウェット性能を向上させる。
各内側ミドルラグ溝11は、タイヤ周方向に対して20〜45°の角度θ1でセンター主溝4に連通している。このような内側ミドルラグ溝11は、ウェット走行時、センター主溝4内の水をタイヤ軸方向外側へと効率的に排出し、ウェット性能を高める。
ミドル陸部10の剛性を維持しつつウェット性能を高めるために、前記角度θ1は、好ましくは25°以上、より好ましくは30°以上であり、好ましくは40°以下、より好ましくは35°以下である。
各外側ミドルラグ溝12は、タイヤ周方向に対して60〜80°の角度θ2でショルダー主溝3に連通している。このような外側ミドルラグ溝12は、ミドル陸部10のタイヤ軸方向外側の剛性を維持し、操縦安定性を高める。
ウェット性能と操縦安定性とをさらにバランス良く両立させるために、前記角度θ2は、好ましくは65°以上、より好ましくは68°以上であり、好ましくは75°以下、より好ましくは72°以下である。
本実施形態の内側ミドルラグ溝11は、例えば、第1部分13と第2部分14とを含む屈曲溝である。
第1部分13は、センター主溝4に連通しかつ前記角度θ1で直線状にのびている。第1部分13のタイヤ軸方向の長さL1は、好ましくは、ミドル陸部10のタイヤ軸方向の幅W3の0.25倍以上、より好ましくは0.35倍以上であり、好ましくは0.50倍以下、より好ましくは0.45倍以下である。このような第1部分13は、ウェット性能と操縦安定性とをバランス良く向上させる。
第2部分14は、タイヤ周方向に対して前記角度θ1よりも大きい角度θ3でのびている。これにより、ウェット走行時、センター主溝4内の水が効果的にタイヤ軸方向外側に案内され、ウェット性能が向上する。
第2部分14の前記角度θ3は、好ましくは60°以上、より好ましくは65°以上であり、好ましくは80°以下、より好ましくは75°以下である。このような第2部分14は、ミドル陸部10の剛性を維持しつつ、ウェット性能を向上させる。
第2部分14は、外側ミドルラグ溝12と略平行にのびているのが望ましい。このような第2部分14は、ミドル陸部10の剛性分布を均一にし、ミドル陸部10の偏摩耗を抑制する。
内側ミドルラグ溝11の溝幅W5は、タイヤ軸方向外側に向かって漸減しているのが望ましい。本実施形態の内側ミドルラグ溝11の外端11oの端縁は、例えば、円弧状に形成されている。このような内側ミドルラグ溝11は、ミドル陸部10の剛性を維持し、操縦安定性を向上させる。本実施形態の内側ミドルラグ溝11の溝幅W5は、例えば、3.0〜6.0mmである。
外側ミドルラグ溝12は、例えば、前記角度θ2で略直線状にのびているのが望ましい。このような外側ミドルラグ溝12は、優れたウェット性能を発揮する。
外側ミドルラグ溝12は、例えば、タイヤ軸方向の内端部12tで湾曲して終端しているのが望ましい。このような外側ミドルラグ溝12は、その内端12iを起点としたミドル陸部10のクラックを効果的に抑制する。
外側ミドルラグ溝12の内端12iは、内側ミドルラグ溝11の外端11oよりもタイヤ軸方向内側に位置しているのが望ましい。このような外側ミドルラグ溝12は、ウェット性能をさらに高める。
外側ミドルラグ溝12の溝幅W6は、タイヤ軸方向内側に向かって漸減しているのが望ましい。このような外側ミドルラグ溝12は、ミドル陸部10の剛性を維持し、操縦安定性を向上させる。本実施形態の外側ミドルラグ溝12の溝幅W6は、例えば、3.0〜6.0mmである。
本実施形態のミドル陸部10には、さらに、ミドル凹部15が設けられている。
ミドル凹部15は、タイヤ周方向に隣り合う内側ミドルラグ溝11、11間に設けられている。ミドル凹部15は、ミドル陸部10のセンター主溝4側の端縁10eを凹ませて形成されている。
図4には、ミドル凹部15の拡大斜視図が示されている。図4に示されるように、ミドル凹部15は、ミドル陸部10を4つの三角形状の面からなる略四面体の空間で凹ませている。ミドル凹部15は、凹部底面18と凹部側壁面19とを含んでいる。
凹部底面18は、例えば、ミドル陸部10の踏面10sと滑らかに連なっているのが望ましい。本実施形態の凹部底面18は、踏面10sに対して傾斜しており、ミドル凹部15の深さをタイヤ周方向の一方側又は他方側に漸増させている。
凹部側壁面19は、凹部底面18に略垂直に連なっている。凹部側壁面19は、タイヤ半径方向に沿ってのびている。凹部側壁面19は、例えば、平面状又は緩やかに湾曲した曲面状である。
このような凹部底面18及び凹部側壁面19を含んだミドル凹部15は、隣り合う主溝の排水性能を補い、ウェット性能をさらに高める。
図3に示されるように、本実施形態のミドル陸部には、さらに、接続サイプ16が設けられている。接続サイプ16は、例えば、直線状にのびている。接続サイプ16は、例えば、外側ミドルラグ溝12の内端12iとミドル凹部15との間を繋いでいる。このような接続サイプ16は、ウェット走行時、ミドル凹部15内の水をタイヤ軸方向外側に案内し、ウェット性能を向上させる。本明細書において「サイプ」とは、例えば、幅が1mm以下程度の実質的に幅を有しない切り込みであり、排水用の溝とは区別される。
本実施形態のミドル陸部10には、さらに、ミドルラグサイプ17が設けられている。ミドルラグサイプ17は、タイヤ軸方向の外端17aがショルダー主溝3に連通し、かつ、タイヤ軸方向の内端17iがミドル陸部10内で終端している。ミドルラグサイプ17は、例えば、外側ミドルラグ溝12と同じ向きに傾斜しているのが望ましい。本実施形態のミドルラグサイプ17は、外側ミドルラグ溝12の主要部分と略平行にのびている。このようなミドルラグサイプ17は、ミドル陸部10の剛性を維持して操縦安定性を高めつつ、ウェット性能を向上させる。
ミドルラグサイプ17は、タイヤ周方向で隣り合う外側ミドルラグ溝12と内側ミドルラグ溝11との間に設けられているのが望ましい。このようなミドルラグサイプ17は、ミドル陸部10の剛性分布を均一にし、ミドル陸部10の偏摩耗を抑制する。
図5には、センター陸部20の拡大図が示されている。センター陸部20は、一対のセンター主溝4、4の間で区分されている。センター陸部20は、例えば、タイヤ周方向に連続するリブである。このようなセンター陸部20は、優れた操縦安定性を発揮する。
本実施形態のセンター陸部20には、例えば、センター副溝21が設けられている。
センター副溝21は、例えば、タイヤ周方向に連続して直線状にのびている。センター副溝21は、例えば、タイヤ赤道C上に設けられているのが望ましい。センター副溝21の溝幅W9は、例えば、センター陸部20の前記幅W8の6〜12%である。センター副溝21の溝深さd3(図2に示す)は、たとえば、4〜6mmである。このようなセンター副溝21は、センター陸部20の剛性を維持しつつ、優れたウェット性能を発揮する。
本実施形態のセンター陸部20には、センター凹部22がタイヤ周方向に隔設されている。図6には、センター凹部22の拡大斜視図が示されている。図6に示されるように、センター凹部22は、センター陸部20の両側の端縁20e、20eを凹ませて形成されている。センター凹部22は、センター陸部20を4つの三角形状の面からなる略四面体の空間で凹ませている。センター凹部22は、ミドル凹部15(図4に示す)と実質的に同一の形状を有している。
図7には、ショルダー陸部30の拡大図が示されている。図7に示されるように、ショルダー陸部30は、ショルダー主溝3のタイヤ軸方向外側に設けられている。
ショルダー陸部30は、リブ領域31とブロック領域32とを含んでいる。リブ領域31は、タイヤ周方向に連続してのびるリブ状である。ブロック領域32は、横溝及びサイプで区分されたブロックがタイヤ周方向に隔設されている。ブロック領域32は、リブ領域31のタイヤ軸方向外側に設けられている。
リブ領域31のタイヤ軸方向の幅W10とブロック領域32のタイヤ軸方向の幅W11との比W10/W11は、好ましくは0.2以上、より好ましくは0.23以上であり、好ましくは0.3以下、より好ましくは0.27以下である。このようなリブ領域31及びブロック領域32は、操縦安定性能の維持しつつ、ワンダリング性能を向上させる。
ショルダー陸部30には、ショルダー横溝33、ショルダー縦サイプ34、及び、ショルダー横サイプ35が設けられている。
ショルダー横溝33は、例えば、少なくともトレッド接地端Teからタイヤ軸方向内側にのびている。ショルダー横溝33は、例えば、ショルダー陸部30内で終端しているのが望ましい。本実施形態のショルダー横溝33は、例えば、緩やかに湾曲している。このようなショルダー横溝33は、操縦安定性能とワンダリング性能とを両立させる。
ショルダー縦サイプ34は、例えば、ショルダー横溝33、33の間を連通している。本実施形態のショルダー縦サイプ34は、ショルダー横溝33のタイヤ軸方向の内端部33iに連通している。このようなショルダー縦サイプ34は、優れたウェット性能を発揮する。
ショルダー横サイプ35は、例えば、タイヤ周方向に隣り合うショルダー横溝33、33の間に設けられ、かつ、ショルダー横溝33に沿ってのびている。ショルダー横サイプ35は、例えば、少なくともトレッド接地端Teからタイヤ軸方向内側にのび、ショルダー陸部30内で終端している。このようなショルダー横サイプ35は、ワンダリング性能を向上させる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、種々の態様に変更して実施される。
図1の基本パターンを有するサイズ225/65R17の乗用車用空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例1として、各ラグ溝がタイヤ周方向に対して90°の角度で設けられたタイヤが試作された。これらのタイヤが、下記テスト車両に装着され、ウェット性能と操縦安定性とがテストされた。各タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:17×6.5J
タイヤ内圧:220kPa
テスト車両:4輪駆動車、排気量2400cc
タイヤ装着位置:全輪
<ウェット性能>
水深5mm、長さ20mの水たまりが設けられた半径100mのアスファルト路面のテストコースに、上記テスト車両を進入させたときの前輪の横Gが計測された。しかも、テスト車両の走行速度が50〜80km/hのときの前輪の平均横Gが算出された。結果は、比較例1の前記平均横Gを100とする指数であり、数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<操縦安定性>
前記テスト車両で乾燥したアスファルト路面を走行したときの操縦安定性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性が優れていることを示す。
Figure 0005923125
Figure 0005923125
Figure 0005923125
テストの結果、実施例の空気入りタイヤは、ウェット性能と操縦安定性とをバランス良く両立させていることが確認できた。
2 トレッド部
3 ショルダー主溝
4 センター主溝
10 ミドル陸部
11 内側ミドルラグ溝
12 外側ミドルラグ溝

Claims (6)

  1. トレッド部に、最もトレッド接地端側でタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、該ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向に連続してのびる少なくとも1本のセンター主溝とが設けられることにより、前記ショルダー主溝と前記センター主溝との間の一対のミドル陸部が区分された空気入りタイヤであって、
    前記ミドル陸部には、一端が前記センター主溝に連通しかつ外端が前記ミドル陸部内で終端する内側ミドルラグ溝と、
    一端が前記ショルダー主溝に連通しかつ内端が前記ミドル陸部内で終端し、しかも前記内側ミドルラグ溝と同じ向きに傾斜している外側ミドルラグ溝とがタイヤ周方向に交互に設けられ、
    前記各内側ミドルラグ溝は、タイヤ周方向に対して20〜45°の角度θ1で前記センター主溝に連通し、
    前記各外側ミドルラグ溝は、タイヤ周方向に対して60〜80°の角度θ2で前記ショルダー主溝に連通し、
    前記内側ミドルラグ溝は、前記センター主溝に連通しかつ前記角度θ1でのびる第1部分と、前記第1部分のタイヤ軸方向外側に設けられ、かつ、タイヤ周方向に対して前記角度θ1よりも大きい角度θ3でのびる第2部分とを含む屈曲溝であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ミドル陸部には、タイヤ軸方向の外端が前記ショルダー主溝に連通し、かつ、タイヤ軸方向の内端が前記ミドル陸部内で終端するミドルラグサイプが設けられ、
    前記ミドルラグサイプは、タイヤ周方向で隣り合う前記外側ミドルラグ溝と前記内側ミドルラグ溝との間に設けられ、かつ、前記外側ミドルラグ溝と同じ向きに傾斜している請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2部分は、前記外側ミドルラグ溝と略平行にのびている請求項2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1部分のタイヤ軸方向の長さは、前記ミドル陸部のタイヤ軸方向の幅の0.25〜0.50倍である請求項2又は3記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記外側ミドルラグ溝の前記内端は、前記内側ミドルラグ溝の前記外端よりもタイヤ軸方向内側に位置している請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ミドル陸部には、前記内側ミドルラグ溝間に、前記センター主溝側の端縁を凹ませたミドル凹部が設けられるとともに、
    前記外側ミドルラグ溝の前記内端と前記ミドル凹部との間を繋ぐサイプが設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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