JP5922641B2 - 自動二輪車のボディカバー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のボディカバー構造の改良に関する。
自動二輪車には、フロントカバーを備えないネイキッド型車両と、フロントカバーを備える車両とが実用に供されている。フロントカバーを備える場合、フロントカバーの内外を連通して開口を設けることがある。このような開口が設けられているフロントカバーを備えた自動二輪車が知られている(例えば、特許文献1(第1図、第9図)参照。)。
特許文献1の第1図に示されるように、自動二輪車は、車体前部を覆うフロントカバー(10)(括弧付き数字は特許文献1に記載されている符号を示す。以下同じ。)と、このフロントカバーにリンク(40)によって車幅方向へ移動可能に設けられ車体側部を覆うサイドカバー(32)とを備える。サイドカバー(32)の前部に前方へ開口する吸入口(35)を設け、この吸入口(35)から走行風をサイドカバー(32)内に取り込む。取り込んだ走行風を、サイドカバー(32)後部に設けられ側方へ開口する排風口(37)から排出する。排出した走行風を、サイドカバー(32)の外面に沿って流れてくる走行風に当てて車幅方向外方へ流し、運転者に走行風が直接当たらないようにする。
運転者に走行風が直接当たらないようにするには、吸入口(35)からできるだけ大量の走行風を取り込み、排風口(37)から車幅方向外方に排出することが好ましい。しかし、特許文献1の技術は、吸入口(35)から大量の走行風を取り込むには、サイドカバー(32)を車幅方向外方に大きく移動させて吸入口(35)を大きく開口する必要があるため、カバーが大型化する。
そこで、フロントカバーの大型化を抑えるとともに、走行風を可及的大量に取り込むことができる技術が求められている。
実開平4−37089号公報
本発明は、フロントカバーの大型化を抑えるとともに、走行風を可及的大量に取り込むことができる自動二輪車のボディカバー構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の前部を覆うフロントカバーと、このフロントカバー内に設けられ走行風を導くダクトとを備える自動二輪車のボディカバー構造において、前記フロントカバーは、前輪の上方に設けられるアッパー部と、このアッパー部の車幅方向両側部から下方へ延びるサイド部とを備え、前記ダクトは、前記サイド部の前端に設けられ上下方向に長手に開口する縦長吸入口と、前記アッパー部の下端に設けられ前記縦長吸入口の上端から車幅方向内側へ横方向に長手に開口する横長吸入口とからなる吸入口を備え、吸入口は正面視L字状であり、吸入口の縦長吸入口は、前輪の上方に配置されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、フロントカバーは、内側に形成され車体の前部を覆うフロントインナカバーと、このフロントインナカバーの外側を覆うフロントアウタカバーとを備え、ダクトは、フロントアウタカバーとフロントインナカバーとの間に形成され、フロントインナカバーは、横長吸入口の内方に車幅方向へ延びるように形成され、走行風を縦長吸入口へ一つの流路に集約するガイド部を備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、縦長吸入口と横長吸入口との境界は、前輪のアクスル軸よりも後方に配置されることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、ダクトは、フロントインナカバーの後端部とフロントアウタカバーの後端部との間に走行風を排出する排風口を備え、フロントインナカバーは、縦長吸入口及び横長吸入口を形成する第1フロントインナカバー部と、排風口を形成する第2フロントインナカバー部とを備えることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、ヘッドパイプに後方に、乗員が着座するシートが設けられ、このシートとフロントカバーとの間に、乗員が跨ぐ跨ぎ空間が形成され、第2フロントインナカバー部の後部は、フロントアウタカバーの後縁を後方から囲うようにして車幅方向外側へ延びており、排風口は、車幅方向側方に向かって開口していることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、フロントカバーは、前輪の上方に設けられるアッパー部と、このアッパー部の車幅方向両側部から下方へ延びるサイド部とを備える。ダクトは、サイド部の前端に設けられ上下方向に長手に開口する縦長吸入口と、アッパー部の下端に設けられ横方向に長手に開口する横長吸入口とを有する。すなわち、吸入口は、前輪の上方及び側方に沿うような形状にした。よって、単なる丸形や角形よりも吸入面積を稼ぐことができる。結果、フロントカバーを大型化させることなく吸入する走行風の風量を増加させることができる。
請求項2に係る発明では、フロントカバーは、フロントインナカバーと、フロントインナカバーの外側を覆うフロントアウタカバーとからなり、ダクトは、フロントアウタカバーとフロントインナカバーとの間に形成される。フロントインナカバーは、横長吸入口の内方に車幅方向へ延びるように形成され走行風を縦長吸入口に導くガイド部を備えるので、横長吸入口から吸入された走行風を、縦長吸入口から吸入された走行風に集約できる。結果、吸入口の入口の流路面積よりも、ダクトの奥の流路面積が小さくなり、走行風の流速を高めることができ、走行風の吸入量を増大させることができる。
請求項3に係る発明では、縦長吸入口と横長吸入口との境界は、前輪のアクスル軸よりも後方に配置される。前輪の地上高が最も高くなる位置よりも後方側に、縦長吸入口と横長吸入口との境界が設けられるので、縦長吸入口の高さ方向の大きさを抑制することができる。結果、フロントカバーの大型化を抑えることができる。
請求項4に係る発明では、ダクトは、フロントインナカバーの後端部とフロントアウタカバーの後端部との間に走行風を排出する排風口を備える。フロントインナカバーは、縦長吸入口及び横長吸入口を形成する第1フロントインナカバー部と、排風口を形成する第2フロントインナカバー部とを備えるので、合わせ部分で剛性を向上させることができる。結果、大量の走行風を吸入しても、フロントカバーの振動を低減させ、乗員の乗り心地を向上させることができる。
請求項5に係る発明では、ヘッドパイプに後方に、運転者が着座するシートが設けられ、このシートとフロントカバーとの間に、運転者が跨ぐ跨ぎ空間が形成される。第2フロントインナカバー部の後部は、フロントアウタカバーの後縁を後方から囲うようにして車幅方向外側へ延びており、排風口は車幅方向側方に向かって開口しているので、車幅方向側方に向けて風を排出することができる。結果、フロントカバーの外側からの走行風が、フロントカバーの後端部で内側へ巻き込まれることを抑制でき、運転者を走行風から保護して乗り心地を向上させることができる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示された自動二輪車の正面図である。 図1の3−3線断面図である。 図1に示されたフロントカバーの分解斜視図である。 図4に示されたフロントインナカバーの正面図である。 図4に示されたフロントインナカバーの左側面図である。 図4に示されたフロントアウタカバーの斜視図である。 図4に示されたフロントアウタカバーの左側面図である。 図3に示されたフロントカバーの後部斜視図である。 図3に示されたフロントカバーの要部拡大図である。 吸入口の作用図である。 ダクト内部の作用図である。 排風口の作用図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」、「上(Up)」、「下(Down)」は運転者から見た方向にしたがう。
先ず、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示されるように、車両10は、自動二輪車である。車両10は、車体11を形成する車体フレーム12と、車体フレームの前部を形成するヘッドパイプ13と、ヘッドパイプ13の下端に取付けられ左右一対のフロントフォーク14L,14Rの上端を支持するボトムブリッジ15と、フロントフォーク14L,14R下端のアクスル軸16に支持され上方がフロントフェンダ17に覆われる前輪18とを備える。
また、車両10は、車体11を覆う車体カバー40を備える。車両10の前部は、ヘッドパイプ13にフロントカバーステーを介して設けられ車体11の前部を覆うフロントカバー50と、このフロントカバー50に設けられ車両前方に向かって点灯する灯火器51と、ヘッドパイプ13の上部に回転可能に支持されるハンドルバー21と、このハンドルバー21の前方でフロントカバー50に設けられるミラー52L,52Rとを備える。
車体フレーム12は、ヘッドパイプ13から後下がりに延びるメインフレーム22と、このメインフレーム22の後端部から後上がりに延ばされ直接又は間接的にシート23を支持するシートレール24とを備える。シート23とフロントカバー50との間には、乗員が跨ぐ跨ぎ空間25が形成されている。なお、実施例では、ヘッドパイプ13から車両後方に向けてメインフレーム22のみを設けたが、これに限定されず、ヘッドパイプ13から車両後方に向けてメインフレーム及びダウンフレームを設ける等、車体フレーム12の構成は問わない。
また、メインフレーム22にユニットスイング型エンジンのパワーユニット31が設けられ、このパワーユニット31は、エンジン32及び変速機33から構成される。エンジン32の出力は、変速機33を介してパワーユニット31の後部に設けられた後輪34に伝達される。さらに、パワーユニット31の後部とシートレール24の間に後輪34への衝撃を吸収するクッションユニット35が設けられる。
シートレール24の後方に、テールライトユニット36が設けられ、このテールライトユニット36の下方に、後輪34の上方及び後方を覆うリアフェンダ37が配置される。フロントカバー50の上部にウインドシールド38が設けられている。
車体カバー40は、ヘッドパイプ13の少なくとも一部を覆うフロントカバー50と、ハンドルバー21を覆うハンドルカバー41と、メインフレーム22の上方を覆うメインフレームカバー42と、このメンインフレームカバー43に接続され車両10側部を覆うメインフレームサイドカバー43と、メインフレームカバー42に接続され車幅方向側方及び車両後部の車幅方向を覆うリアサイドカバー44とを有する。
また、フロントカバー50は、前輪18の上方に設けられるアッパー部53と、このアッパー部53の車幅方向両側部から下方へ延びるサイド部54とを備える。フロントカバー50には、このフロントカバー50内に走行風を導く左右のダクト60が設けられている。
ダクト60は、フロントカバー50の前端に走行風を吸入する左右の吸入口62を有する。この吸入口62は、アッパー部53の下端に設けられ正面視で車幅方向に長手に開口する横長吸入口63と、サイド部54の前端に設けられ上下方向に長手に開口する縦長吸入口64とからなる。横長吸入口63は、縦長吸入口64の上端から車幅方向内側へ横方向に長手に開口するように形成されており、これらの横長吸入口63及び縦長吸入口64によって、吸入口62は正面視L字状に形成されている。
このように、吸入口62は、横長吸入口63及び縦長吸入口64によって正面視L字形状を呈し、前輪18の可動領域に沿う形状であるので、フロントカバー50を大型化させることなく、走行風を大量に吸入することができる。フロントカバー50を小型化できるため、フロントカバー50の外側の設計自由度を向上させ、走行風がハンドルバー21に直接流れないような形状にでき、運転者の乗り心地を向上させることができる。加えて、吸入口62が、車両10の正面に前方に向かって開口しているので、より大量の走行風を吸入口62に取り込むことができる。
横長吸入口63及び縦長吸入口64は一体に形成され、横長吸入口63と縦長吸入口64の境界には、屈曲した屈曲部65が形成されている。この屈曲部65は、車両側面視で前輪18のアクスル軸16よりも車両後方に配置されている。このように、前輪18の地上高が最も高くなる位置よりも後方側で、屈曲部65が設けられているので、縦長吸入口64が必要以上に大きくなることを抑制できる。このため、フロントカバー50の大型化を抑制することができる。
また、フロントカバー50の後部には、ダクト60に取り込んだ走行風を排出するための排風口66が形成されている。フロントカバー50の前部には、吸入口62に隣に車体11の中央部を通過しエンジン32を冷却するための冷却風を吸入する冷却用吸入口57が形成されている。冷却用吸入口57は、第1フロントインナカバー部72、灯火器51に囲われるようにして形成されている。
次にフロントカバー50の後部について説明する。
図3に示されるように、フロントカバー50の後部には、ハンドルカバー41の下方に左右のコンソールボックスの左右のリッド55,55が設けられ、これらの左右のリッド55,55の下方に且つ車幅方向外方に左右の後面部56,56が設けられている。フロントカバー50の車幅方向外側に左右の排風口66,66が設けられ、これらの左右の排風口66,66は、左右の後面部56,56よりも車両前方に位置する。
また、車体カバー40は、跨ぎ空間25の下方に運転者の足を置く左右のステップ45,45を備えている。
次にフロントカバー50の構成について説明する。
フロントカバー50は、内側に形成され車体11の前部を覆うフロントインナカバー71と、このフロントインナカバー71の外側を覆うフロントアウタカバー81とを備える。フロントインナカバー71は、縦長吸入口(図2、符号64)及び横長吸入口(図2、符号63)を形成する第1フロントインナカバー部72と、排風口(図1、符号66)を形成する左右の第2フロントインナカバー部73とを備える。
第1フロントインナカバー部72は、平面視でU字状に形成されており、両端部が車幅方向外方に面して且つ垂れ下がるように形成されている。左右の第2フロントインナカバー部73,73は、車幅方向外方に面して形成されている。左右の第2フロントインナカバー部73,73は、第1フロントインナカバー部72にボルト74により締結される。
第1フロントインナカバー部72及び左右の第2フロントインナカバー部73,73からなるフロントインナカバー71を、ヘッドパイプ13の前方から組み付ける。左右のフロントアウタカバー81を車幅方向側方からフロントインナカバー71に組み付ける。このようにして、ダクト60は、フロントインナカバー71とフロントアウタカバー81との間に形成される。
次にフロントインナカバー71について説明する。
図5、図6に示されるように、フロントインナカバー71において、第1フロントインナカバー部72は、横長吸入口63の内方に車幅方向へ延びるように形成され、走行風を縦長吸入口64に導くガイド部67を備える。詳細には、横長吸入口63は、下面部63a、内側部63b、天面部63c及びガイド部67から構成される。
ガイド部67は、車幅方向内側が車両前方に位置し、車幅方向外側に向かって車両後方に延びている。このため、横長吸入口63から吸入された走行風を、縦長吸入口64に効率的に集約することができる。
また、第1フロントインナカバー部72は、縦長吸入口64の車幅方向内側に、上下に延びる第1内壁部64aを備える。また、第2フロントインナカバー部73は、第1内壁部64aに面一となる第2内壁部64bと、縦長吸入口64の前下端から後上がりに形成される後上がり下面部64cを備える。第1フロントインナカバー部72及び第2フロントインナカバー部73は、天面部63cに連続し、車両後方に延びるとともに下方に膨出する膨出天面部64dを備える。
ダクト60は、後上がり下面部64c及び膨出天面部64dによって、吸入口62から排風口66に向かって、流路面積が小さくなる。結果、排風口66から勢いよく走行風を排出することができる。
また、第1フロントインナカバー部72の後端は、車幅方向内側に折れ曲がるリブ72を有する。第1フロントインナカバー部72と第2フロントインナカバー部73が合わせられて2枚構造となっている上に、リブ72が形成されているので、フロントインナカバー71の剛性を向上する。結果、大量の走行風を吸入しても、フロントカバー50の振動を低減させ、運転者の乗り心地を向上させることができる。
次にフロントアウタカバー81について説明する。
図7、図8に示されるように、フロントアウタカバー81は、フロントカバー50のアッパー部53に位置し、前端から後上がりに延びて上方の面を形成する上面部82と、この上面部82の車幅方向端部から垂下して側方の面を形成する側面部83とを有する。フロントインナカバー71をフロントアウタカバー81で覆うことにより、ダクト60が形成される。
また、第2フロントインナカバー部73の後部は、フロントアウタカバー81の後縁84を後方から囲うようにして車幅方向外側延びる側方ガイド部75を有する。このため、側方ガイド部75及びフロントアウタカバー81の後縁84から形成される排風口66は、車幅方向側方に向かって開口している。
次にフロントカバー50の後部及び排風口66の周辺について説明する。
図9、図10に示されるように、フロントカバー50の後部には、排風口66よりも高位にコンソールボックスのリッド55が設けられている。リッド55は、上端から垂下する第1壁面部55aと、この第1壁面部55aの下端から車両後方に突出する突出部55bと、この突出部55bの後端から垂下する第2壁面部55cとを有する。
突出部55bは、三角形状を呈しており、車幅方向内側に1つの頂点を有して高位に位置し、車幅方向外側に向かって下がるように傾斜し、車幅方向外側に2つの頂点を有して低位に位置する。なお、実施例では、突出部55bを三角形状としたが、これに限定されず、車幅方向内側が高位で、車幅方向外側が低位であれば、矩形状等であっても差し支えない。
また、フロントインナカバー71は、フロントカバー50の後面部56の上端から車両前方に延びる肩部76を有する。肩部76は、突出部55bの下縁55dに面一で連続しており、下縁55dから車幅方向外方へ向かって下がるように湾曲し、排風口66の上端まで形成されている。
以上に述べた自動二輪車10のボディカバー構造の作用を次に述べる。
図11(a)に示されるように、走行風は吸入口62からダクト60内に吸入される。フロントフェンダ17の上方からの走行風は、横長吸入口63から矢印(1)のようにダクト60に吸入される。フロントフェンダ17の車幅方向外方からの走行風は、縦長吸入口64から矢印(2)のようにダクト60に吸入される。
図11(b)に示されるように、横長吸入口63から吸入された走行風は、ガイド部67に沿って矢印(3)のように流れる。縦長吸入口64から吸入された走行風は、後方に向かって矢印(4)のように流れる。
図12(a)に示されるように、ダクト60の上部を流れる走行風は、膨出天面部64dに沿って矢印(5)のように流れる。ダクトの下部を流れる走行風は、後上がり下面部64cに沿って矢印(6)のように流れる。
図12(b)に示されるように、ダクト60の入口付近では、後上がり下面部64cから膨出天面部64dまでの高さ方向の距離はL1であり、吸入口62がL字形状であるので、付近では流路面積が大きい。
図12(c)に示されるように、ダクト60の中間付近では、後上がり下面部64cから膨出天面部64dまでの高さ方向の距離はL2であり、L2<L1に設定されている。流路が矩形状となり(c)に示した流路面積は、(b)に示した流路面積よりも小さい。
図12(d)に示されるように、ダクト60のさらに奥側では、後上がり下面部64cから膨出天面部64dまでの高さ方向の距離はL3であり、L3<L2に設定されている。(d)に示した流路面積は、(c)に示した流路面積よりも小さい。
このように、ダクト60の吸入口62から奥に進むにつれて、流路面積は小さくなる。結果、吸入された走行風は、ダクト60の奥に進むにつれて、流速が大きくなる。
図13(a)はダクト60の平断面を簡略化した図であり、ガイド部67は、車両後方に曲率を有している。このため、吸入口62から吸入された走行風は、ガイド部67に沿って円滑に流れる。そして、縦長吸入口(図11、符号64)から矢印(8)のように流れてきた走行風と合流する。
排風口66は、車幅方向側外方に向かって開口しているので、合流した走行風は、流速を増して矢印(9)のように流れ、側方ガイド部75によって車幅方向外方に向かって排出される。
図13(b)に示されるように、走行風は、排風口66から矢印(10)のように排出される。このため、フロントカバー40の外側に沿って流れる走行風を車幅方向外方に流し、走行風がフロントカバー40の後端部後方で内側に巻き込まれることを抑制できる。結果、運転者の乗り心地を向上させることができる。
また、雨天時など、フロントカバー40に付着した雨水が、フロントカバー40の上部から第1壁面部55aに沿って矢印(11)のように流れ落ちる。雨水は、突出部55bのよって矢印(12)のように側方に流れる。突出部55bと肩部76は面一に連続しているため、雨水は矢印(13)のように肩部76に沿って流れる。そして、排風口66から排出される走行風によって、雨水は矢印(14)のように車両10の側方へとばされる。
このように、フロントカバー40の後縁に隣接して排風口66が設けられているので、フロントカバー40に付着した雨水や泥が、フロントカバー40後方の跨ぎ空間に侵入することを抑制できる。
尚、本発明の自動二輪車のボディカバー構造は、実施の形態では、スクータ型車両に適用したが、これに限定されず、フロントカバーを備えていれば、鞍乗り型車両等に適用しても差し支えない。また、実施例では、主に車両の左側のボディカバー構造について説明したが、車両の右側のボディカバー構造についても同様である。
本発明のボディカバー構造は、自動二輪車に好適である。
10…自動二輪車(車両)、13…ヘッドパイプ、16…アクスル軸、18…前輪、23…シート、25…跨ぎ空間、50…フロントカバー、53…アッパー部、54…サイド部、60…ダクト、62…吸入口、63…横長吸入口、64…縦長吸入口、66…排風口、67…ガイド部、71…フロントインナカバー、72…第1フロントインナカバー部、73…第2フロントインナカバー部、81…フロントアウタカバー。

Claims (5)

  1. 車体(11)の前部を覆うフロントカバー(50)と、このフロントカバー(50)内に設けられ走行風を導くダクト(60)とを備える自動二輪車(10)のボディカバー構造において、
    前記フロントカバー(50)は、前輪(18)の上方に設けられるアッパー部(53)と、このアッパー部(53)の車幅方向両側部から下方へ延びるサイド部(54)とを備え、
    前記ダクト(60)は、前記サイド部(54)の前端に設けられ上下方向に長手に開口する縦長吸入口(64)と、前記アッパー部(53)の下端に設けられ前記縦長吸入口(64)の上端から車幅方向内側へ横方向に長手に開口する横長吸入口(63)とからなる吸入口(62)を備え、
    前記吸入口(62)は正面視L字状であり、
    前記吸入口(62)の前記縦長吸入口(64)は、前輪(18)の上方に配置されている、
    ことを特徴とする自動二輪車のボディカバー構造。
  2. 前記フロントカバー(50)は、内側に形成され前記車体(11)の前部を覆うフロントインナカバー(71)と、このフロントインナカバー(71)の外側を覆うフロントアウタカバー(81)とを備え、
    前記ダクト(60)は、前記フロントアウタカバー(81)と前記フロントインナカバー(71)との間に形成され、
    前記フロントインナカバー(71)は、前記横長吸入口(63)の内方に車幅方向へ延びるように形成され、走行風を前記縦長吸入口(64)へ一つの流路に集約するガイド部(67)を備えることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のボディカバー構造。
  3. 前記縦長吸入口(64)と前記横長吸入口(63)との境界は、前記前輪(18)のアクスル軸(16)よりも後方に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車のボディカバー構造。
  4. 前記ダクト(60)は、前記フロントインナカバー(71)の後端部と前記フロントアウタカバー(81)の後端部との間に走行風を排出する排風口(66)を備え、
    前記フロントインナカバー(71)は、前記縦長吸入口(64)及び前記横長吸入口(63)を形成する第1フロントインナカバー部(72)と、前記排風口(66)を形成する第2フロントインナカバー部(73)とを備えることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の自動二輪車のボディーカバー構造。
  5. ヘッドパイプ(13)に後方に、乗員が着座するシート(23)が設けられ、
    このシート(23)と前記フロントカバー(50)との間に、乗員が跨ぐ跨ぎ空間(25)が形成され、
    前記第2フロントインナカバー部(73)の後部は、前記フロントアウタカバー(81)の後縁を後方から囲うようにして車幅方向外側へ延びており、
    前記排風口(66)は、車幅方向側方に向かって開口していることを特徴とする請求項4記載の自動二輪車のボディカバー構造。
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