JP5907622B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、導電性のシェルで外周が覆われたコネクタに関し、特にロック構造を備えたコネクタに関する。
この技術分野のコネクタとして特許文献1記載の技術が知られている。この技術によれば、金属製のロック片は独立した構造体で、シェル本体とは別部品を構成している。これにより、コネクタの完成は、ロック片を本体シェルに組み付けるための作業工程を要する。また、特許文献2記載の技術によれば、ロック片は、シェルと一体的に構成されていて、片持ち梁状で自由端が弾性的に稼動するものであるが、このロック片の動きを規制する手段が設けられていない。そのために、ハーネス加工時や部品搬送時に、シェルに不慮の力が加わった場合、ロック片が変形するおそれがある。
特開2004−014384号公報 特開2004−063273号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、良好な組み付け作業性を確保しつつ、外力が作用した場合でもロック片が変形するおそれが抑制されたコネクタを提供するものである。
本発明のコネクタは、(1)少なくとも一つのコンタクトを収容する絶縁性材料からなる内部ハウジングと、この内部ハウジングの周面を覆うように形成された導電性材料からなる筒状のシェルとを備え、このシェルは対応するコネクタに対して固定するためのロック構造を備えるコネクタであって、前記ロック構造は無負荷時、前記シェルの側面の一部を構成する片持ち梁状のロック片と、このロック片の内向きの変位を規制する規制部とを備え、前記ロック片の内向きの変位を、弾性変形領域内で前記規制部が規制し、前記ロック片が対応するコネクタに係合するためのロック爪を、前記ロック片の外面に備え、前記ロック片が嵌合方向に対して直交する少なくとも一方向に張出したウイングを備え、前記ロック片の内向きの変位の際、このウイングの変位が前記規制部で規制され、前記規制部が前記シェルの側面の一部の切り欠きで形成され、この切り欠きで形成された前記シェルの切断面が前記ウイングの内向きの変位を規制するところに特徴を有するものである。
この発明によれば、シェルはシェル本体と一体的なロック構造を備えている。たとえば、一般的なシェルの加工材料である金属圧延材の場合、シェルの展開形状にロック構造を含んでいてもよく、この場合には、コネクタの組み付け作業において別途ロック構造の組み付け作業を要しない。したがって、作業性が損なわれないロック構造を備えたコネクタが得られる。
この発明によれば、シェルは単体でロック片の変位を規制するための変位規制手段を備えている。これにより、シェルがコネクタに組み付けられるまでの間、特にシェル単体で取り扱われる状態で、シェルに加わる外力によって生じるロック片の変形が抑制される。
この発明によれば、無負荷時、たとえばロック操作のおこなわれない状態で、ロック片はシェルの側面の一部を構成する。これにより、特に通電時、導電性材料からなるシェルの覆い構造にシールド性が損なわれるような穴開き部が生じないので、シールド性が良好なコネクタが得られる。
ロック構造は、ロック片と、規制部とを備えるが、その態様は様々とりうる。たとえば、ロック片は、片持ち梁状の弾性片で、シェルの一側面を構成し、シェルの内側及び/又は外側に変位可能な構造であってよく、ロック片の変位は外部に取り付けられるハウジングに操作部があり、この操作部の動きに連動する構造であってもよい。あるいは、このような構造のものでなくてもよい。
さらに、ロック片は、この外側に突起部が備わり、対応するコネクタにこの突起部に係合する係合孔が備わる態様であってよい。またこの逆で、ロック片に係合孔が備わり、対応するコネクタにこの係合孔に係合する突起部が備わる態様であってもよい。あるいは、このような態様のものでなくてもよい。
片持ち梁状のロック片の自由端(先端)の方向は、嵌合側に向かう態様であってよく、またこの逆で、反嵌合側に向かう態様であってもよい。また、嵌合方向に対して直交する方向に自由端(先端)が向かう態様であってもよい。
規制部は、ロック片の内向きの変位を規制するために備わる。規制位置は、ロック片の弾性変形領域内である。これにより、ロック片に不慮の外力が加わり内向きに変形が生じた場合でも、変形は弾性領域内で留まり負荷が除かれたあとは、ロック片は元の位置まで戻り、シェルの側壁の一部としての機能を果たす。規制部も様々な態様をとりうる。たとえば、シェルの側壁の一部を概ね90度切り起こして、その表面でロック片の変位を受け止める態様であってよく、シェルの側壁の一部を切り欠いて、側壁の切断面を露出させ、その切断面でロック片の変位を受け止める態様であってもよい。あるいは、このような構造のものでなくてもよい。
この発明によれば、ロック片がロック爪を備える。これにより、対応するコネクタにこのロック爪に係合する係合孔が備わることで、ロック構造を備えたコネクタ構造が構築される。ロック爪は、ロック片に備わるので、確実なロック操作がおこなえるとともに、ロック片の外面に備わるので、ロック片を内向きに変位させる簡単な動きでロック操作がおこなえる。ロック片の内向きの変位は規制部で規制されているが、この規制位置は、ロック操作に必要なストロークは確保されている。ロック操作時でも過度な力が加えられたときには、この規制部が効果的に作用する。
この発明によれば、ロック片はウイングを備える。ウイングは、ロック片から幅方向に張出した張出し片で、規制部で変位が規制される。これにより、加工が容易で、スペース効率が良好な変位規制手段が構成される。特に、シェルがコネクタに組み付けられるまでのシェル単体状態において、シェルに加わる外力で生じるロック片の変形が抑制される。
ウイングは、シェルの板厚寸法に比べて大きな寸法の長手方向の長さを有した態様であってよく、最も大きな場合には、ロック片の側端全体が幅方向に張出す態様であってもよい。ウイングは、ロック片の側端から幅方向に真直ぐ張出す態様であってよく、張出す途中で段差が加わる態様であってもよい。さらには、先端が概ね90度下方に向かって曲がる態様であってもよい。この場合には、ウイングの内向きの変位を受け止める規制部は、シェルの側面が概ね90度切り起こされた態様が好ましい。
ウイングは、ロック片の自由端部付近に備わる態様であってよく、基端部付近に備わる態様であってもよい。さらには、これらの中間部付近に備わる態様であってもよい。ウイングが基端部付近に備わる場合には、変位量が小さいので規制位置の感度が、先端部付近に備わる場合に比べて鈍る。したがって、感度のよい状態を望む場合には、ウイングは中間部から先端部の間に備わるのが好ましい。ウイングは、幅方向に延びる先端がシェルの側面からはみ出す態様であってよく、シェルの外側面と概ね同じ位置か、あるいは外側面よりも内側に備わる態様であってもよい。ウイングがシェルの外側面と同じ位置か、あるいは、ここよりも内側にある場合には、シェルの大型化が抑制される。
この発明によれば、切り欠きで形成されたシェルの切断面が規制部を構成する。これにより、加工(作業)が容易で、スペース効率が良好な変位規制手段を備えたコネクタが得られる。
切り欠きは、ウイングの大きさに対応した大きさを備え、内向きに変位するウイングの下面をその切断面で受け止める。ロック片(ウイング)の内向きの変位の規制は、切断面が位置する切り欠き深さで決定される。この規制位置は、ロック操作に必要なストロークを確保しつつ、負荷によるロック片の塑性変形が生じない弾性変形領域内で構成されることとなる。このように簡単な構成で精度のよい変位規制手段を備えたロック構造が得られる。
図1は本発明の実施形態に係るコネクタの要部を示した分解斜視図である。 図2は図1におけるII−II線に沿った断面図である。 図3は本発明の実施形態に係るコネクタのシェルの平面図である。 図4は同コネクタのシェルの側面図である。 図5は同コネクタのシェルの正面図である。 図6は同コネクタのシェルの背面図である。 図7は同コネクタの内部ハウジングの平面図である。 図8は同コネクタの内部ハウジングの側面図である。 図9は同コネクタの内部ハウジングの正面図である。 図10は同コネクタの組み付け完成品の外観斜視図である。 図11は同コネクタの組み付け工程図であって、(A)はコンタクトと電線を組み付ける工程、(B)はコンタクトを内部ハウジングに組み付ける工程、(C)はシェルを内部ハウジングに組み付ける工程、(D)は外部ハウジングを組み付ける工程である。 図12は図10のXII−XII線に沿った断面図である。 図13は本発明の実施形態に係るコネクタのロック片の変位限界の規制状態を示す要部拡大図であり、(A)はロック片の変位途中を示す斜視図であり、(B)はロック片の変位が規制された状態を示す斜視図である。 別の実施形態に係るシェルの外観斜視図である。
本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明するが、本発明の技術的範囲は、これらの実施形態によって限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で実施することができる。図1は、本発明の実施形態に係るコネクタの要部を示した分解斜視図である。
図2は図1におけるII−II線に沿った断面図である。図3から図6は、本発明の実施形態に係るコネクタのシェルが示される図である。図7から図9は、本発明の実施形態に係るコネクタの内部ハウジングが示される図である。なお、説明中の指示方向は、断りのない限り図面中で定義する方向指示に従う。特許請求の範囲で使用する語句のうち、シェルは、発明を実施するための形態で使用する、シェル本体部に相当する。
〈コネクタの概要〉
本発明のコネクタ1は、図1に示されるように、コンタクト30を収容する絶縁性材料からなる内部ハウジング10と、内部ハウジング10の周面を覆う導電性材料からなる筒状のシェル20とを備え、シェル20は対応する図示しないコネクタに対して固定するためのロック構造を備えている。ロック構造は無負荷時、シェル20の側面の一部を構成する片持ち梁状のロック片205と、ロック片205の内向きの変位を規制する規制部220とを備え、ロック片205の内向きの変位を、弾性変形領域内で規制部220が規制する。
さらに、図1に示されるように、ロック片205が嵌合方向(前後方向)に対して直交する方向(以下、幅方向とも言う)に張出したウイング213を備え、ロック片205の内向き(下向き)の変位の際、ウイング213の変位が規制部220で規制される。規制部220は、シェル本体部200の側面の一部の切り欠きで形成され、この切り欠きで形成されたシェル本体部200の切断面がウイング213の内向きの変位を規制する。コネクタ1は、後端で電線50に電気的機械的に接続し、外周面が外部ハウジング40で覆われている。
〈シェル〉
シェル20は、図1に示されるように、電線50端末における伝送特性の低下を抑制するために、内部ハウジング10を覆う態様で組み付けられる。シェル20は、導電性材料の金属圧延材の折り曲げ加工品であり、電気特性および加工性等を考慮してリン青銅などの銅合金が一般的に使用される。シェル本体部200は、断面矩形の筒状体である。
シェル20は、図3から図6に示されるように、周囲四面が囲われた筒状のシェル本体部200、電線50に接続するバレル部231、および本体部200と、バレル部250とをつなぐ連結部240を備えている。シェル本体部200は、上面にロック片205、左右側面の上端縁に規制部220、220を備えている。シェル本体部200は、内側に内部ハウジング10を収容するための収容空間233、これに連通する開口部232を備えるとともに、側面に内部ハウジング10を正規組み付け位置で固定するための係合片235、235を備える。
〈ロック構造〉
ロック片205は、図3から図6に示されるように、嵌合方向(前後方向)に沿ってシェル本体部200の上面から側面にかけて形成された切り出し片で、嵌合側(前側)の基端部210を含む前ロック片205aと、反嵌合側(後側)の自由端部(先端部211)を含む後ロック片205bとを備える。ロック片205は、シェル本体部200から切り出され、周囲に切り欠き部203によって作られたロック片205の内外方向(図3の紙面を貫く方向)の動きが干渉されない程度の隙間を備える。これにより、ロック片205は、内外方向に弾性的に変位可能である。ロック片205は、通常時シェル本体部200の上面及び側面の一部を構成するとともに、ロック操作によって上面に備えた突起状のロック爪212で対応する図示しないコネクタと係合する。
ロック片205は、図4に示されるように、切り欠き部203がシェル本体部200の側面上端まで及ぶため、前ロック片205aは、周方向の端縁がシェル本体部200の側
面まで回りこむスカート部206を備える。スカート部206は、シェル本体部200の側面に回り込むことで、ロック片205の剛性を補強し、繰り返し操作による剛性劣化を防ぐとともに、実効操作長を長くすることでロック操作力の緩和が図られている。
ロック片205は、図3に示されるように、長手方向の中間部で切り欠き部203がシェル本体部200の上面に移るため、ここから幅を狭めて後ロック片205bを構成する。後ロック片205bは、幅方向(長手方向に直交する方向)の端面がシェル本体部200の側面近傍まで延びるとともに、先端部の端面がシェル本体部200の上面後端近傍まで延びる。ロック片205は、後ロック片205bの側面の一部から幅方向に張出すウイング213、213を備えている。
ウイング213は、図3、図4に示されるように、シェル本体部200の側面に備わる規制部220と協働してロック片205の内向き(下向き)の変位を規制する。ウイング213は、ロック片205の下降に従い内向き(下向き)に変位し、これにより、ウイング213の下面に備わる当接面214が規制部220に当接するので、ここで、ロック片205の変位が規制されることとなる。
ウイング213は、ロック片205と一体的に形成され、後ロック片205bの前端部の側辺から水平方向に延出する。ウイング213は、ロック片205と同じ面上に広がる平面視矩形状で、その幅方向(長手方向に直交する方向)の先端は、ほぼシェル本体部200の外側面のラインまで延びている。すなわち、ウイング213は、シェル本体部200の側面に掛かる位置まで、その先端を延ばしている。
ウイング213は、図4に示されるように、長手方向(前後方向)のロック爪212が備わる位置と概ね同じ位置にある後ロック片205bの側辺に備わる。これにより、経時変形の有無やその量の多寡に左右されることのない、実際にロック爪212の係止に必要な変位量付近で変位規制手段の構築が可能になる。勿論、ウイングの位置は、この位置に限定されるものではない。
ウイング213は、板厚に比べて長手方向(前後方向)に大きな寸法を有している。これにより、ウイング213はそれ自体の剛性が向上し、特に付け根付近の変形が抑制される。
規制部220は、図4に示されるように、シェル本体部200の側面の上端縁に構成された、シェル20の側面の角部が鉤状に切り欠かれた部分を備える。規制部220は、ウイング213の変位を受け止めて変位を規制する。規制部220は、ウイング213の当接面214を受け止めるだけの大きさを備え、ウイング213の長手方向(前後方向)の長さよりもやや大きい寸法を有している。変位の規制値は、規制部220の切り欠き深さで定められ、ロック爪212の係止に必要なストロークよりも大きく、且つ、塑性変形が生じない弾性変形領域内に設定される。
規制部220は、図4に示されるように、ウイング213の当接面214を直接受け止めるための規制面221を備える。規制面221は、シェル本体部200の切り欠きによってできた切断面である。これにより、規制面221の厚みは、シェル本体部200を構成する金属圧延材の板厚程度である。規制面221は、長手方向(前後方向)に延びる平坦面である。
バレル部250は、図3に示されるように、U字状に曲げられた二枚の縦板と、底部とによって電線50端部で編組を加締め、導電性の編組と電気的機械的に接続する。バレル部250は、連結部240によってシェル本体部200に連なる。これにより、シェル本体部は、電線編組に対して同電位になる。
〈内部ハウジング〉
内部ハウジング10は、図7から図9に示されるように、絶縁性材料の合成樹脂からなる射出成形品であり、高周波信号が流れるコンタクト30と、その周囲を覆う導電性のシェル本体部200との間に備わる。内部ハウジング10は、前方に鍔部130、その後方に胴体部110を備えた断面矩形の筒状体である。内部ハウジング10にシェル本体部200が装着された際、シェル本体部200によって覆われるところが胴体部110、露出するところが鍔部130である。シェル20の装着後、シェル本体部200の表面と、鍔部130の表面とが面一状態になるように、鍔部130は、胴体部110に比べて概ねシェル20の板厚1枚相当分張出している。また、胴体部110の表面は概ね平坦状に構成されている。
内部ハウジング10は、図8、図9に示されるように、前面に開口部111、および内部にコンタクト30を収容するための嵌合空間112を備えるとともに、側面にシェル20を正規組み付け位置で固定するための係合凹部113、113を備えている。
〈コネクタの組み付け〉
コネクタ1の組み付けについて図面にしたがって説明する。図10は本発明の実施形態に係るコネクタの組み付け完成品の外観斜視図である。図11は同コネクタの組み付け工程図であって、(A)はコンタクトと電線を組み付ける工程、(B)はコンタクトを内部ハウジングに組み付ける工程、(C)はシェルを内部ハウジングに組み付ける工程、(D)は外部ハウジングを組み付ける工程である。図12は図10のXII−XII線に沿った断面図である。
本発明の実施形態に係るコネクタ1は、図11に示されるように、第1から第4までの組み付け工程によって組み付けられる。第1工程(A);コンタクト30に電線50を圧着する工程。外部シース、編組等の処理が完了した電線50の芯線の先端をストリップし、露出した導体部をコンタクト30後端部に備わる圧着部に電気的機械的に接続する。第2工程(B);コンタクト30を内部ハウジング10に組み付ける工程。内部ハウジング10の内側に形成されたコンタクト受部120にコンタクト30を組み付ける。コンタクト受部120に備わる図示しない樹脂製のランスにコンタクトの図示しない係合突起部が係合することで、コンタクト30は内部ハウジング10に固定される。
第3工程(C);シェル20を内部ハウジング10に組み付ける工程。図11に示されるように、後方から周面上をスライドして内部ハウジング10の正規組み付け位置にあるシェル20は、その側面に備わる係合片235、235が内部ハウジング10の係合凹部113、113と係合し、ここで内部ハウジング10に固定される。また、シェル20のバレル部250と、電線50の編組とを電気的機械的に接続する。接続は加締め方式でおこなう。
第4工程(D);外部ハウジング40を組み付ける工程。図11に示されるように、外部ハウジング40をシェル20で周面が覆われた状態の内部ハウジング10に組み付ける。外部ハウジング40は、内部ハウジング10の先頭部から組み付けられる。外部ハウジング40は、内周面上に備わる図示しない樹脂製のランスがシェル20に備わる図示しない係合突起部に係合することで、正規組み付け位置で固定される。外部ハウジング40の内周面は、シェル20の周面に密接した状態で組み付けられる。外部ハウジング40は、シェル本体部200の前半部分が露出する態様で、シェル20と電線50の端部が接続するバレル部250を覆う位置に組み付けられる。このとき、外部ハウジング40に備わるロック操作部410の内面は、シェル本体部200のロック片205の外面に当接する位置にある。
〈組み付け完了〉
組み付けが完了したコネクタ1は、図10に示されるように、コンタクト30を備えた内部ハウジング10によって嵌合空間112が形成されるとともに、その周面が概ね全体シェル20で覆われ、さらにシェル20の一部が外部ハウジング40で覆われた構造である。さらに、後端ではバレル部250で接続された電線50が延出している。
〈作用原理〉
本発明の実施形態に係るコネクタ1のロック構造の作用について図面を参照しつつ説明する。図13は本発明の実施形態に係るコネクタのロック片の変位の規制状態を示す要部拡大図であり、(A)はロック片の変位途中を示す斜視図であり、(B)はロック片の変位が規制された状態を示す斜視図である。
片持ち梁状のロック片205は、材料固有の剛性を有しているが、変位が所定量を超えると弾性領域から外れて塑性変形を起こす。シェル20単体での搬送時や、ハーネス加工時に、ロック片205の変位が弾性領域を超えるほどの外力が加わる場合がある。本発明のロック構造は、このような力に対して、ロック片205の変位を弾性領域内に留める変位規制手段を備えるものである。
内側(下側)に変位可能なロック片205は、弾性的に変位し、所定の変位量に達すると、ロック片から幅方向に張出したウイング213がシェル本体部200の側面に鉤状に切り欠かれた規制部220に当接する。当接は、平坦なウイング213の下面の当接面214と、規制部220の平坦な規制面221との間で生じる。ウイング213の幅方向(長手方向に直交する方向)の先端は、シェル本体部200の外側面まで延びているので、ウイング213の先端は、シェル本体部200の側面に備わる規制面221に掛かる。これにより、ロック片205の変位が抑制されるので変位は弾性領域内に留まることとなる。
規制を受けるロック片205の変位位置は、規制部220を形成する切り欠き深さにより設定可能である。ロック片205の変位限界を小さくするためには、切り欠き深さを浅くし、ロック片205の変位限界を大きくするためには、切り欠き深さを深くする。
〈効果〉本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
・本実施形態に係るコネクタ1は、ロック構造を備えている。これにより、対応するコネクタに対してロック構造による固定が可能で抜けにくいコネクタ構造が得られる。
・本実施形態に係るコネクタ1は、シェル本体部200の表面に切り出されたロック片205を備え、ロック片205は、概ねシェル本体部200の上面全体を、その表面に対して面一状態で構成している。これにより、シェル本体部200のシールド性が損なわれることがない、ロック構造を備えたコネクタ1が得られる。
・本実施形態に係るコネクタ1は、ロック構造がシェル本体部200と一体的に構成されている。これにより、部品点数の増加や組み付け工数の増加を伴うことのないロック構造を備えたコネクタ1が得られる。
・本実施形態に係るコネクタ1は、ロック構造を構成するロック片205がウイング213を備え、内向きの変位限界を越えると、ウイング213が規制部220に当接する変位規制手段を備えている。これにより、ロック片205はこれ以上の変位が規制されるので、ロック片205の塑性変形が抑制されるコネクタ1が得られる。
・本実施形態に係るコネクタ1は、シェル本体部200の側壁が切り欠きによって形成される規制部220を備える。これにより、ロック片205の変位限界の設定が、この切り
欠き深さの設定量で容易におこなえるコネクタ1が得られる。
・本実施形態に係るコネクタ1は、簡単なプレス加工のみから得られるロック構造を備えている。これにより、作業効率が低下することのないロック構造を備えたコネクタ1が得られる。
・本実施形態に係るコネクタ1は、ウイング213の端縁部も含めたロック片205の幅がシェル本体部200の幅と同じ程度であり、規制部220もシェル本体部200の側面の切り欠きによって構成される。これにより、本来のシェル本体部200の外径を変更することのない小型化が可能なコネクタ1が得られる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、発明思想の範囲内で種々の変更が可能である。別の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図14は別の実施形態に係るシェルの外観斜視図である。先に説明した実施形態と同じ構造のものには同じ符号を付し、変更がある構造には新たな符号を付す。また、重複する説明を避けるために、別の実施形態の特徴部分のみ説明を加える。
別の実施形態に係るコネクタ1のウイング213A、213Aは、図14に示されるように、後ロック片205aの前端部から幅方向に張出し、張出し方向の先端が中ほどで90度下に向いた構造を備えている。ウイング213Aは、その先端の切断面に当接面214Aを備えている。一方規制部220A,220Aは、シェル本体部200の側面の中央部に形成され、底部の切断面に規制面221Aを備えている。このような構成で、ウイング213Aの内向き(下向き)の変位に対してその限界位置で、ウイング213Aの当接面214Aが規制部220Aの規制面221Aに当接し、この位置で変位が規制されることとなる。このような構成をとる場合も、概ね上述した作用効果が得られる。
1 コネクタ
10 内部ハウジング
110 胴体部
111 開口部
112 嵌合空間
113 係合凹部
120 コンタクト受部
130 鍔部
20 シェル
200 シェル本体部
203 切り欠き部
205 ロック片
205a 前ロック片
205b 後ロック片
206 スカート部
210 基端部
211 先端部(自由端部)
212 ロック爪
213、213A ウイング
214、214A 当接面
220、220A 規制部
221、221A 規制面
232 開口部
233 収容空間
235 係合片
240 連結部
250 バレル部
30 コンタクト
40 外部ハウジング
410 ロック操作部
50 電線

Claims (1)

  1. 少なくとも一つのコンタクトを収容する絶縁性材料からなる内部ハウジングと、この内部ハウジングの周面を覆うように形成された導電性材料からなる筒状のシェルとを備え、このシェルは対応するコネクタに対して固定するためのロック構造を備えるコネクタであって、
    前記ロック構造は無負荷時、前記シェルの側面の一部を構成する片持ち梁状のロック片と、このロック片の内向きの変位を規制する規制部とを備え、前記ロック片の内向きの変位を、弾性変形領域内で前記規制部が規制し、
    前記ロック片が対応するコネクタに係合するためのロック爪を、前記ロック片の外面に備え、
    前記ロック片が嵌合方向に対して直交する少なくとも一方向に張出したウイングを備え、前記ロック片の内向きの変位の際、このウイングの変位が前記規制部で規制され、
    前記規制部が前記シェルの側面の一部の切り欠きで形成され、この切り欠きで形成された前記シェルの切断面が前記ウイングの内向きの変位を規制するところに特徴を有するコネクタ。
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