JP5903062B2 - 自動車用構造体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、鉄製板材とアルミニウム製部材とのフランジ部同士を接合して構成される自動車用構造体に関する。
例えば、特許文献1には、ダイカスト製箱部材に蓋部材を接合しても構造が簡単で、強度を高めることが可能な構造体が開示されている。特許文献1では、その接合方法として、ダイカスト製箱部材及び蓋部材のフランジ部同士を摩擦撹拌接合(Friction Stir Welding)することが記載されている。
特開2006−347348号公報
ところで、異種材からなる鉄製板材とアルミニウム製部材とのフランジ部同士を摩擦撹拌接合によって接合する場合、アルミニウム製部材のフランジ部に近接する角部が鉄製板材のフランジ部に当接して鉄製板材のフランジ部が変形する場合がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、フランジ部同士を接合する際、アルミニウム製部材の角部が鉄製板材のフランジ部に当接することを回避することが可能な自動車用構造体の製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、縁部側にフランジ部と前記フランジ部に連続する縦壁部とを有する鉄製板材と、縁部側にフランジ部と前記フランジ部に連続する縦壁部とを有するアルミニウム製部材とによって構成され、前記鉄製板材の上に前記アルミニウム製部材を載置して前記フランジ部同士を接合して設けられる自動車用構造体の製造方法であって、前記アルミニウム製部材の前記フランジ部は、前記鉄製板材の前記縦壁部側に延出する平面部を有し、前記鉄製板材は、前記フランジ部と前記縦壁部との間に折り曲げられてなる折り曲げ部と、前記フランジ部に対する前記折り曲げ部の起点となる基端部とを有し、前記アルミニウム製部材の前記平面部は、少なくとも、前記鉄製部材の前記基端部までを覆うように設けられ、前記鉄製板材及び前記アルミニウム製部材の前記フランジ部間にシール部材が介装され、前記アルミニウム製部材の前記フランジ部には、前記鉄製板材の前記フランジ部と摩擦撹拌接合されてなる接合部が形成され、前記鉄製板材の前記縦壁部の軸線(T1)と前記接合部の中心線(C)との離間距離(S1)は、前記アルミニウム製部材の前記縦壁部の軸線(T2)と前記接合部の中心線(C)との離間距離(S2)よりも大きく設定され(S1>S2)、前記アルミニウム製部材の前記フランジ部と前記縦壁部との間に曲げ部が形成され、前記鉄製板材の前記折り曲げ部の外側の曲率半径(R1)は、前記アルミニウム製部材の前記曲げ部の外側の曲率半径(R2)よりも大きく設定され(R1>R2)、前記折り曲げ部の前記曲率半径(R1)の中心は、前記曲げ部の前記曲率半径(R2)の中心よりも前記接合部に近接して配置され、前記鉄製板材及び前記アルミニウム製部材の前記フランジ部間に前記シール部材を介装した状態で、前記アルミニウム製部材の前記フランジ部側からプローブを挿入して摩擦撹拌接合を行うことを特徴とする。
本発明によれば、アルミニウム製部材の平面部が、少なくとも、鉄製板材の基端部までを覆うように設けられ、基端部を超えたそれ以上の領域を覆うことがない。このため、本発明では、アルミニウム製部材の角部が鉄製板材のフランジ部に当接することが好適に回避される。この結果、本発明では、アルミニウム製部材のフランジ部に近接する角部が鉄製板材のフランジ部に当接して鉄製板材のフランジ部が変形することを防止することができる。
また、本発明によれば、下側に位置する鉄製部材の縦壁部の離間距離(S1)が、上側に位置するアルミニウム製部材の縦壁部の離間距離(S2)よりも大きく設定されている。このため、鉄製部材及びアルミニウム製部材のフランジ部間に介装されたシール部材を、離間距離の差の長さによって下側に位置する鉄製部材の折り曲げ部の上面で保持することができる。この結果、本発明では、シール部材の落下を防止することができる。
さらに、本発明によれば、外側の曲率半径(R1)が大きく設定された下側に位置する鉄製板材の折り曲げ部の上面で、フランジ部間に介装されたシール部材を容易に保持することができる。この結果、本発明では、シール部材の落下をより一層好適に防止することができる。
さらに、本発明は、前記摩擦攪拌接合が、接合プローブの移動方向と前記接合プローブの回転方向とが反対となる後退側を、前記アルミニウム製部材の前記縦壁部側となるように設定されることを特徴とする。
本発明によれば、接合プローブの移動方向と接合プローブの回転方向とが一致する前進側と比較して、後退側のフランジ部の剛性・強度をより増大させることができる。
本発明では、フランジ部同士を接合する際、アルミニウム製部材の角部が鉄製板材のフランジ部に当接することを回避することが可能な自動車用構造体の製造方法を得ることができる。
本発明の実施形態に係る摩擦撹拌接合方法を実施する摩擦撹拌接合装置を含む摩擦撹拌接合システムの平面図である。 図1の摩擦撹拌接合装置の側面図である。 (a)は、摩擦撹拌接合装置の部分拡大側面図、(b)は、A−A線に沿った断面図である。 (a)は、図2に示す摩擦撹拌接合装置を構成する装着治具、駆動機構及び補助支持機構のみを示す拡大図、(b)は、(a)をZ軸の負方向にみた平面図、(c)は、(a)をZ軸の正方向にみた底面図である。 (a)は、図4(a)をX軸の正方向にみた正面図、(b)は、図4(a)をX軸の負方向にみた背面図である。 (a)は、図4(a)のB−B線に沿った断面図、(b)は、図4(a)のC−C線に沿った断面図、(c)は、図4(a)のD−D線に沿った断面図、(d)は、図4(a)のE−E線に沿った断面図である。 摩擦撹拌接合によって製造されたサブフレーム構造体の分解斜視図である。 サブフレーム構造体において、前部サブフレームと後部サブフレームとの重畳部位の縦断面図である。 図8の部分拡大断面図である。 縦壁部と接合部との離間距離の関係を示す説明図である。 折り曲げ部と曲げ部との曲率半径の関係を示す説明図である。 摩擦撹拌接合するときのプローブの接合方向及び接合順序を示す平面図である。 (a)は、右リヤサイド部及び右サイドメンバのフランジ部同士をプローブで矢印R1方向に沿って摩擦撹拌接合する状態を示す一部破断斜視図、(b)は、左リヤサイド部及び左サイドメンバのフランジ部同士をプローブで矢印L2方向に沿って摩擦撹拌接合する状態を示す一部破断斜視図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自動車用構造体を製造する摩擦撹拌接合装置を含む摩擦撹拌接合システムの平面図、図2は、図1の摩擦撹拌接合装置の側面図、図3(a)は、摩擦撹拌接合装置の部分拡大側面図、図3(b)は、A−A線に沿った断面図、図4(a)は、図2に示す摩擦撹拌接合装置を構成する装着治具、駆動機構及び補助支持機構のみを示す拡大図、図4(b)は、図4(a)をZ軸の負方向にみた平面図、図4(c)は、図4(a)をZ軸の正方向にみた底面図、図5(a)は、図4(a)をX軸の正方向にみた正面図、図5(b)は、図4(a)をX軸の負方向にみた背面図、図6(a)は、図4(a)のB−B線に沿った断面図、図6(b)は、図4(a)のC−C線に沿った断面図、図6(c)は、図4(a)のD−D線に沿った断面図、図6(d)は、図4(a)のE−E線に沿った断面図である。なお、図2〜図6の各図中において、X軸、Y軸及びZ軸は、3軸直交座標系を示している。また、X軸及びY軸が成す平面は、水平面に平行な平面であり、Z軸の正方向は、上方向である。
図1に示されるように、摩擦撹拌接合システム1は、摩擦撹拌接合される接合対象であるワークWを間にして相互に対向して配置された一対の摩擦撹拌接合装置2、2を備えて構成されている。この一対の摩擦撹拌接合装置2、2は、それぞれ同一構成からなるため、一方の摩擦撹拌接合装置2を詳細に説明して他方の摩擦撹拌接合装置2の説明を省略する。
図2に示されるように、摩擦撹拌接合装置2は、異種材同士が重ね合わされて構成され摩擦撹拌接合される被溶接対象物(以下、ワークWという)と、ワークWを載置すべく床Fに固設された載置台10と、載置台10の上方で載置台10に対向して配置自在な変位検出装置20と、変位検出装置20が装着されて載置台10の上方で載置台10に対向して配置自在な接合ツール30と、載置台10の下方で載置台10の下面に当接するように配置自在な補助支持機構40と、接合ツール30及び補助支持機構40を装着治具152で保持して床Fに固設されたロボット50と、を備える。ここで、摩擦撹拌接合時に装着治具152が変形すると、それに装着された接合ツール30が変位する。なお、図2中では、載置台10の一部を省略し簡略化して示している。
載置台10は、ワークWをその載置部10a上に載置する載置治具12と、載置治具12上に配設されてワークWを装脱自在に固定するストッパ14とを備える。載置治具12上におけるワークWの位置は、ストッパ14でワークWの一部を保持することにより、正確に維持される。なお、ストッパ14を駆動する駆動源としては、図示しないモータやエアシリンダ等が例示される。勿論、ストッパ14を手動で駆動してもよい。なお、ワークWについては、後記で詳細に説明する。
変位検出装置20は、典型的には接触式の変位検出装置であり、一対の変位センサ22と、変位検出時の変位センサ22の各々に対応して規準位置を与える一対の典型的には金属製の規準部材28と、を備える。各々の変位センサ22は、センサ本体24と、センサ本体24に連絡する接触子26a及び接触子26aを挿通してその端部以外を覆うベローズ26bを有する可動部26と、を備える。
かかる接触子26aは、図示しないコイルスプリング等の付勢部材により、センサ本体24に対して下方に向けて付勢された付勢力を与えられて、センサ本体24に装着されている。
各々の変位センサ22は、それらの接触子26aの下端部が対応する規準部材28の上面に当接した状態で、かかる接触子26aが規準部材28によりセンサ本体24内に付勢力に抗して押し込まれながら上方に移動される際の移動量や、かかる接触子26aが、規準部材28から遠ざかろうとしてセンサ本体24から付勢力で押し戻されながら下方に移動される際の移動量に応じて、装着治具152の変形に起因する接合ツール30のプローブ32の変位を検出自在である。
接合ツール30は、典型的には上下方向に延在する鉄材等の金属製の円柱部材であって、Z軸と平行な中心軸Zの周りに回転自在であると共に上下移動自在であるプローブ(接合プローブ)32と、プローブ32を保持するホルダ34と、ホルダ34に保持されたプローブ32を上下移動させると共に、プローブ32を中心軸Zの周りに回転させる駆動機構38と、を備える。
また、駆動機構38は、その筐体38a内に、図示しないモータやシャフト等を内蔵している。また、プローブ32の中心軸Zの方向が、摩擦撹拌接合時にプローブ32が回転してワークWを押圧する押圧方向である。
なお、プローブ32を有する接合ツール30を、3軸直交座標系に沿って移動可能なロボット50のアーム54の先端に取り付けることで、摩擦撹拌接合するときにプローブ32の動作を容易とすることができる。この結果、後記するワークWの膨出部242(図8参照)を間にして略平行に配置された一対のフランジ部240(図8参照)を効率的に摩擦撹拌接合することができる。
筐体38aは、各種構成部品を支持しながら装着治具152に固定されるフレーム部材としても機能し、その構造の一例として中空直方体状の形状を有する。かかる筐体38aにおけるY軸の正方向側の縦壁面及びY軸の負方向側の縦壁面には、各々、変位センサ22が、固定部材24aを介してセンサ本体24の部分で固定されている。かかる両縦壁面は、プローブ32の中心軸Zについて対称の位置にあるため、一対の変位センサ22、又はそれらの接触子26aは、プローブ32の中心軸Zについて互いに軸対称の位置に配設されていると共に、各々の接触子26aは、Y軸の方向にみて、プローブ32の中心軸Zと一致する移動軸に沿って上下方向に移動自在である。よって、変位検出装置20は、精度良く、装着治具152の変形に起因するプローブ32の変位を検出することができる。
接合ツール30において、駆動機構38がプローブ32を保持するホルダ34を下方に移動させた場合、プローブ32の下部は、ワークWに圧入されていき、ワークWにおいて、上層のアルミニウム材を貫通して下層の鉄製材に進入する位置まで到達自在である。
補助支持機構40は、載置治具12とは反対側で載置部10aの下面に当接する典型的には鉄材等の金属製のボール部材である補助支持部材42と、補助支持部材42をその中心位置を不動にしながら回転自在に保持するホルダ44と、を備える。かかる補助支持機構40においては、補助支持部材42がワークWを挟んでプローブ32の下端部と対向した状態で、補助支持部材42が、その上部の1点で載置台10の載置部10aの下面に当接しながら載置台10を補助的に支持している。
ロボット50は、接合ツール30と、載置台10の載置治具12上に固定された被溶接対象であるワークWと、を相対移動自在な移動機構であり、典型的には産業用ロボットである。具体的には、ロボット50は、側面視して二股形状を呈した金属製で接合ツール30及び補助支持機構40に対応して装着される上方装着部152a及び下方装着部152bを有する典型的には鋼材の削り出し品である装着治具152と、装着治具152を装着して典型的には多関節を有するマニピュレータであるアーム54と、アーム54を移動させる図示しない駆動機構、演算処理装置及びメモリ等を内蔵するロボット本体56と、を備える。
装着治具152の上方装着部152aには、接合ツール30の駆動機構38の筐体38aが装着されて固定され、一方、装着治具152の下方装着部152bには、補助支持機構40のホルダ44が装着されて固定される。アーム54の一端の支持部154aには、装着治具152の上方装着部152a及び下方装着部152b間の結合部における固定部152cが締結手段を介して固定されて装着され、アーム54の他端にはロボット本体56が連絡する。ロボット本体56の駆動機構が動作することによりアーム54が移動し、アーム54の移動に対応して、接合ツール30と補助支持機構40との相対的な位置関係を維持しながら、上下左右等の多自由度でもって接合ツール30及び補助支持機構40が移動自在である。
ここで、ロボット本体56の駆動機構がアーム54を移動させて、装着治具152の上方装着部152aに装着された接合ツール30のプローブ32を、ワークWに押圧する摩擦撹拌接合時において、装着治具152、特に接合ツール30とアーム54とを接続する上方装着部152aの剛性は、アーム54の剛性よりも低く設定されている。よって、このような場合には、かかる上方装着部152aの部分のみが、摩擦撹拌接合時に変形する変形部となる。換言すると、このように摩擦撹拌接合時に変形する特定の変形部を設けることで、摩擦撹拌接合時には、実質的にその変形部の変形のみを考慮してプローブ32の変形を検出すれば足りることになる。
装着治具152の固定部152cにおけるY軸の正方向側の縦壁面(X−Z平面に平行な面)及びY軸の負方向側の縦壁面(X−Z平面に平行な面)には、各々、規準部材28の第1端部28aが締結等により固定されている。摩擦撹拌接合装置2による摩擦撹拌接合時においては、かかる装着治具152における固定部152cで固定された部分の剛性は、アーム54の剛性と等しく設定されている。各々の規準部材28は、さらに、第2端部28bと、第1端部28a及び第2端部28b間を延在してこれらを結ぶ延在部28cと有し、筐体38a及び装着治具152双方のY軸の正方向側及び負方向側に対応して配設される。詳細には、Y軸の正方向側に設けられた規準部材28においては、第2端部28b上に固設された受け部材28dの上面に、Y軸の正方向側に設けられた変位センサ22の接触子26aの下端部が当接自在であり、延在部28cは、装着治具152のY軸の正方向側の縦壁面から離間してそれに拘束されない状態で延在している。同様に、Y軸の負方向側に設けられた規準部材28においては、第2端部28b上に固設された受け部材28dの上面に、Y軸の負方向側に設けられた変位センサ22の接触子26aの下端部が当接自在であり、延在部28cは、装着治具152のY軸の負方向側の縦壁面から離間してそれに拘束されない状態で延在している。つまり、共にY軸の正方向側に設けられた変位センサ22及び規準部材28、並びに、共にY軸の負方向側に設けられた変位センサ22及び規準部材28は、各々対応して組を成し、変位検出装置20は、2箇所の変位を検出自在である。また、各々の規準部材28の延在部28c間を、充分な剛性や強度を有する典型的には金属製の連結部材(図示せず)で連結すると、規準部材28同士の連結強度が増して規準部材28全体の強度や剛性が向上するため好ましい。
摩擦撹拌接合装置2の該当する各種構成要素は、コントローラCから送出される制御信号を受けて適宜制御され、ワークWに摩擦撹拌接合を為すように動作するものである。具体的には、コントローラCは、ワークWに対して接合ツール30を下降させてプローブ32をワークWに圧入させると共に回転させることにより、プローブ32でワークWに摩擦熱を発生させながら撹拌すると共に、各々の変位センサ22の接触子26aが対応する規準部材28に当接しながら移動する移動量を検出しながら、ロボット50のアーム54でプローブ32とワークWとを相対移動して、ワークWを所定の接合線に沿って摩擦撹拌接合する制御を行う。ここで、各々の接触子26aは、Y軸の方向からみて、プローブ32の中心軸Zと一致する移動軸に沿って上下方向に移動自在であるため、かかる接触子26aは、摩擦撹拌接合時に規準部材28に当接しながら上下方向に移動し、その結果、装着治具152の変形、特に上方装着部152aの変形に起因するプローブ32の上下方向の変位が精度良く検出され得ると共に、各々の接触子26a及び対応する受け部材28dは、プローブ32の中心軸Zについて互いに軸対称の位置に配設されるものでもあるため、かかるプローブ32の上下方向の変位を、それに近接した2箇所の変位検出箇所でもって、より算出処理がし易い態様で得ることができる。なお、コントローラCは、図示しない演算処理装置やメモリ等を内蔵し、メモリには、摩擦撹拌接合を実行するための制御プログラムや所定の加工方向に関するデータ等が記憶される。
上方装着部152aにおけるY軸の正方向側の縦壁面152d及びY軸の負方向側の縦壁面152dには、それらの周縁部を壁面部として残した態様で、それらを各々切削にて陥設した上方凹部152eが設けられている。上方装着部152aの強度・剛性を不要に低減しない範囲内でそれの軽量化が図られている。
併せて、下方装着部152bにおけるY軸の正方向側の縦壁面152f及びY軸方向の負方向側の縦壁面152fには、それらの周縁部を壁面部として残した態様で、それらを各々切削にて陥設した第1下方凹部152g、第2下方凹部152h及び第3下方凹部152iが上方から下方に向かって順次設けられている。下方装着部152bの強度・剛性を不要に低減しない範囲内でそれの軽量化が図られている。
下方装着部152bの強度・剛性を不要に低減しないようにするために、下方装着部152bのY軸の正方向側における第1下方凹部152gと第2下方凹部152hとの間には、Y軸の正方向側の縦壁面152fと面一の高さを有する第1リブ152jが設けられると共に、下方装着部152bのY軸の負方向側における第1下方凹部152gと第2下方凹部152hとの間には、Y軸の負方向側の縦壁面152fと面一の高さを有する第1リブ152jが設けられている。また、同様に、下方装着部152bのY軸の正方向側における第2下方凹部152hと第3下方凹部152iとの間には、Y軸の正方向側の縦壁面152fと面一の高さを有する第2リブ152kが設けられると共に、下方装着部152bのY軸の負方向側における第2下方凹部152hと第3下方凹部152iとの間には、Y軸の負方向側の縦壁面152fと面一の高さを有する第2リブ152kが設けられている。
また、下方装着部152bにおけるX軸の正方向側の周縁部は、単一円弧状の形状を有し、且つ、下方装着部152bにおけるX軸の負方向側の周縁部は、交差する2つの直線部が不要な角部を呈さないように円弧部で接続された滑らかな形状を有することにより、下方装着部152bに不要な応力集中が発生することを抑制している。かかる場合、下方装着部152bの強度バランスを不要に崩さないように、第1リブ152j及び第2リブ152iは、下方装着部152bにおけるX軸の正方向側の周端部に付与された単一円弧状の形状の径方向に延在している。また、下方装着部152bにおけるX軸の負方向側の周端部は、単一円弧状の形状を有して、下方装着部152bに不要な応力集中が発生することを抑制している。
さらに、上方装着部152aから固定部152cにかけては、補強部材170が設けられている。かかる補強部材170は、接合ツール30と固定部152cとの間において、装着治具152のY軸の負方向側の縦壁面(X−Z平面に平行な面)からY軸の負方向側に突設するように固設され、本体部170a及び本体部170aから下方に延在する拡張部170bを有する
すなわち、補強部材170の本体部170aは、上方装着部152aのY軸の負方向側の縦壁面152dからY軸の負方向側に突設しながら、高応力部である上方装着部152aの前下端Q(X−Z平面に垂直に延在する)を、上方装着部152aのY軸の負方向側の縦壁面152dにおいて上下にわたって跨るような上下方向の長さを有する。また、補強部材170の本体部170aは、上方装着部152aのX軸の負方向側の周縁部からX軸方向の正方向側に向けて延在して、上方装着部152aの応力を緩和する。
また、補強部材170の拡張部170bは、上方装着部152aのY軸の負方向側の縦壁面152dからY軸の負方向側に突設しながら、高剛性部である固定部152に進入するように、本体部170aから下方に延在して、上方装着部152aの応力を緩和する。
ここで、ワークWについて図7及び図8を用いて説明する。図7は、摩擦撹拌接合によって製造されたサブフレーム構造体の分解斜視図、図8は、サブフレーム構造体において、前部サブフレームと後部サブフレームとの重畳部位の縦断面図である。
ワークWは、鉄鋼製の前部サブフレーム(鉄製板材)212と、アルミニウム製の後部サブフレーム(アルミニウム製部材)214とからなり(図7参照)、鉄製板材とアルミニウム製部材とが重ね合わせて構成される。このワークWが摩擦撹拌接合されることによって、井桁状の自動車用サスペンション支持部材であるサブフレーム構造体(自動車用構造体)210が製造される。
サブフレーム構造体210は、車体前部に配置され図示しない車体部材(骨格部材)に対して固定されるように設けられ、又は、図示しないフローティング機構によってフローティング可能に支持されるように設けられる。サブフレーム構造体210が図示しないフローティング機構によって支持される場合、車体から伝達される振動を好適に吸収することができる利点がある。
サブフレーム構造体210は、図7に示されるように、車両前後方向で二つに分割され、平面視して略コ字状からなる鉄鋼製の前部サブフレーム(鉄製板材)212と、平面視して略コ字状からなるアルミニウム製の後部サブフレーム(アルミニウム製部材)214とから構成されている。前部サブフレーム212は、例えば、図示しない鉄鋼製板材をプレス成形することによって形成されたプレス成形体からなり、後部サブフレーム214は、例えば、図示しない金型(ダイカスト機)のキャビティ内で溶融したアルミニウム合金(アルミニウム)を固化させるダイカスト成形によって形成されたダイカスト成形体からなる。
なお、図7〜図9の各図中において、「前」、「後」は、車両前後方向における車両の前側及び後側をそれぞれ示し、「左」、「右」は、車幅方向における車両の左側及び右側をそれぞれ示している。
図7に示されるように、前部サブフレーム212は、マウント部(台座)216に装着される図示しないフロントエンジンマウントを介して図示しないエンジンの車両前側を支持し、車幅方向に沿って延在するフロントクロスメンバ220と、フロントクロスメンバ220の軸方向に沿った両端部に結合され、フロントクロスメンバ220から車両後方に向かって略平行に延在する一対の左右サイドメンバ222a、222bとを有する。
なお、フロントクロスメンバ220と一対の左右サイドメンバ222a、222bとを、例えば、鋳造成形又は鍛造成形等によって一体成形してもよいし、又は、フロントクロスメンバ220の軸方向に沿った両端部に、一対の左右サイドメンバ222a、222bの前端部を溶接で接合するようにしてもよい。
フロントクロスメンバ220は、鉄鋼製部材からなる中空部材によって形成される。また、一対の左右サイドメンバ222a、222bの軸方向に沿った中央部(中間部)224bより前側の前方部224aは、鉄鋼製部材からなる中空部材で形成される。さらに、一対の左右サイドメンバ222a、222bの軸方向に沿った中央部224b、及び、中央部224bより後側の後方部224cは、前方部224aと比較して薄肉に形成された薄板部(板状部)226が形成される。
この場合、一対の左右サイドメンバ222a、222bの薄板部226は、従来の左右サイドメンバと比較して、後方側に向かって所定長だけ延出(伸長)して形成されている。また、一対の左右サイドメンバ222a、222bの中央部224b及び薄板部226は、図8に示されるように、1枚の薄板で縦断面が略ハット状に形成され、左右サイドメンバ222a、222b(但し、図8中では、右サイドメンバ222bの図示を省略)の左右縁部側で、軸方向に沿って延在するフランジ部228が形成される。
一対の左右サイドメンバ222a、222bの軸方向に沿った中央部224bには、ボルト230が挿通されるボルト挿通孔232が形成される。この場合、図8に示されるように、一対のボルト230を、左右サイドメンバ222a、222bのボルト挿通孔232に沿って下側から貫通させ、前記ボルト230のねじ部230aを後部サブフレーム214の前端部に設けられた有底のねじ穴234に締結することができる。この結果、前部サブフレーム212と後部サブフレーム214とは、車幅方向に沿った左右両側の位置で、一対のボルト230によって固定される。
後部サブフレーム214は、図示しないリヤエンジンマウントを介して、エンジンの車両後方側を支持し車幅方向に沿って延在するリヤメンバからなる。前記リヤメンバは、左右サイドメンバ222a、222bの中央部224b及び中央部224bよりも後側の薄板部226の上面にそれぞれ重ね合わせられ、前記左右サイドメンバ222a、222bの上面の一部を被覆(重畳)する一対の左右リヤサイド部236a、236bと、一対の左右リヤサイド部236a、236bを連結するリヤクロス部238とから構成される。リヤメンバは、例えば、アルミニウム、マグネシウムやこれらの合金等からなる軽金属製部材によって形成されることが好ましい。
左右リヤサイド部236a、236bの両側部には一対のフランジ部240が設けられ、一対のフランジ部240は、左右リヤサイド部236a、236bの軸方向に沿った一端部から他端部まで延在するように形成される。左右リヤサイド部236a、236bにおいて、一方のフランジ部240と他方のフランジ部240との間には、上方に向かって膨出する膨出部242が設けられる。両側の一対のフランジ部240の間に膨出部242が設けられることで、左右リヤサイド部236a、236bの車両前方側に開口部243が形成される。一対のフランジ部240は、この開口部243の周縁に設けられる。また、左右リヤサイド部236a、236bにおいて、一対のフランジ部240は、互いに対向して略平行に延在するように設けられ、膨出部242は、略平行に延在する一対のフランジ部240の間に形成される。
この場合、左右サイドメンバ222a、222bの左右両側にそれぞれ設けられたフランジ部228が下側に位置し、左右リヤサイド部236a、236bの左右両側にそれぞれ設けられたフランジ部240が上側に位置し、それぞれ重畳された状態で摩擦攪拌接合によって一体的に接合されることにより、閉断面244が形成される(図8参照)。
また、左右サイドメンバ222a、222bとリヤメンバの左右リヤサイド部236a、236bとは、中央部に設けられたボルト挿通孔232を挿通させたボルト230が左右リヤサイド部236a、236b側に設けられたねじ穴234に螺入されて、閉断面244を貫通して締結される。
前記閉断面244内には、ボルト230の外周面を囲繞する円筒体からなり、ボルト230を締結したときに左右サイドメンバ222a、222bと左右リヤサイド部236a、236bとの接合強度を補強するカラー部材246が設けられる。ボルト締結部位は、摩擦攪拌接合によって前部サブフレーム212と後部サブフレーム214とが接合されていない非接合部位に位置し、溶接することができない非接合部位をボルト締結によって補強することができる。この結果、鉄鋼製の前部サブフレーム212とアルミニウム製の後部サブフレーム214とを相互に摩擦撹拌接合した場合であっても、非接合部位であるボルト締結部位との協働作用によって所望の剛性・強度を確保することができる。
従って、前部サブフレーム212と後部サブフレーム214とは、その重畳部位における各フランジ部228、240を摩擦攪拌接合することによって強固に固定(接合)されると共に、摩擦攪拌接合されていない非溶接部位で前部サブフレーム212と後部サブフレーム214とをボルト230で締結することによって、サブフレーム構造体210の全体において、より一層剛性・強度を増大させることができる。
次に、下側に位置し左サイドメンバ222aの左右両側にそれぞれ設けられる縁部側と、上側に位置し左リヤサイド部236aの左右両側にそれぞれ設けられる縁部側との構造を、図9〜図11に基づいて詳細に説明する。なお、左側と右側の縁部では、それぞれ同一に構成されるため、左側のみ詳細に説明して右側の説明を省略する。
図9は、図8の部分拡大断面図、図10は、縦壁部と接合部との離間距離の関係を示す説明図、図11は、折り曲げ部と曲げ部との曲率半径の関係を示す説明図である。
図9に示されるように、下側に位置する左サイドメンバ222a(鉄製板材)の縁部側は、フランジ部228と、フランジ部228の車幅方向内側で連続しフランジ部228と略直交する下方向に向かって延在する縦壁部250と、フランジ部228と縦壁部250との間に下方側に向かって折り曲げられて形成される折り曲げ部252と、フランジ部228から折り曲げられる起点となる基端部254とを有する。
上側に位置する左リヤサイド部(アルミニウム製部材)236aの縁部側は、フランジ部240と、フランジ部240の車幅方向の内側で連続しフランジ部240と略直交する上方向に向かって延在する縦壁部256と、フランジ部240に設けられて左サイドメンバ222aの縦壁部250側に延出する平面部258と、フランジ部240と縦壁部256との間に形成される曲げ部260とを有する。
本実施形態では、左リヤサイド部236aの平面部258が、少なくとも、左サイドメンバ222aの基端部254までを覆うように設けられている。このように構成することで、本実施形態では、左リヤサイド部236aの平面部258が、車幅方向の内側の領域において、少なくとも、左サイドメンバ222aの基端部254までの領域を覆うように設けられ、基端部254を超えたそれ以上の領域を覆うことがない。このため、本実施形態では、左リヤサイド部236aの曲げ部260の外面に設けられた角部262が左サイドメンバ222aのフランジ部228に当接することが好適に回避される。この結果、本実施形態では、左リヤサイド部236aのフランジ部240の角部262が左サイドメンバ222aのフランジ部228に当接して左サイドメンバ222aのフランジ部228が変形することを防止することができる。
また、図10に示されるように、本実施形態では、下側に位置する左サイドメンバ222aの縦壁部250の軸線(T1)と摩擦撹拌接合された接合部262の中心線(C)との離間距離(S1)が、上側に位置する左リヤサイド部236aの縦壁部256の軸線(T2)と接合部262の中心線(C)との離間距離(S2)よりも大きく設定されている(S1>S2)。
本実施形態では、このように設定されることで、フランジ部228、240間に介装される後記するシール材(シール部材)264を、離間距離の差の長さ(S1−S2)によって下側に位置する左サイドメンバ222aの折り曲げ部252の上面で保持することができる。この結果、本実施形態では、シール材264の落下を防止することができる。
さらに、図11に示されるように、本実施形態では、下側に位置する左サイドメンバ222aの折り曲げ部252の外側の曲率半径(R1)が、上側に位置する左リヤサイド部236aの曲げ部260の外側の曲率半径(R2)よりも大きく設定されている(R1>R2)。
本実施形態では、このように設定されることで、外側の曲率半径(R1)が大きく設定された下側に位置する左サイドメンバ222aの折り曲げ部252の上面で、フランジ部228、240間に介装されたシール材264を容易に保持することができる。この結果、本実施形態では、シール材264の落下をより一層好適に防止することができる。
本実施形態に係る自動車用構造体を製造する摩擦撹拌接合装置2は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
鉄鋼製部材で形成された前部サブフレーム212側のフランジ部228と、アルミニウム製部材で形成された後部サブフレーム214側のフランジ部240とを上下に重ね合わせた重畳部位を、摩擦攪拌接合で一体的に接合する工程について説明する。
先ず、摩擦撹拌接合方法の一連の工程を開始する前に、その準備作業としてロボット50においては、装着治具152の上方装着部152aにプローブ32を有する接合ツール30を装着して固定し、且つ、装着治具152の下方装着部152bに補助支持機構40を装着して固定する。
次に、前部サブフレーム212を載置台10上にセットした後、図示しないシール材塗布機構によって前部サブフレーム212の上面にシール材264(例えば、常乾型シール材)を塗布する。シール材264が塗布された前部サブフレーム212の上面(中央部224bよりも後側の薄板部226)に対して後部サブフレーム214を位置決めして重ね合わせた後、この上下方向に重畳された前部サブフレーム212及び後部サブフレーム214の一部をストッパ14でクランプする。
続いて、接合ツール30を用いて、前部サブフレーム212のフランジ部228と後部サブフレーム214のフランジ部240とを摩擦攪拌接合する。
図12は、摩擦撹拌接合するときのプローブの接合方向及び接合順序を示す平面図、図13(a)は、右リヤサイド部及び右サイドメンバのフランジ部同士をプローブで矢印R1方向に沿って摩擦撹拌接合する状態を示す一部破断斜視図、図13(b)は、左リヤサイド部及び左サイドメンバのフランジ部同士をプローブで矢印L2方向に沿って摩擦撹拌接合する状態を示す一部破断斜視図である。なお、図12において、複数の網状部分は、プローブによる摩擦撹拌接合部位(接合部262)を示している。
一側に配置された摩擦撹拌接合装置2により、後部サブフレーム214の右リヤサイド部236bのフランジ部240と、前部サイドフレーム212の右サイドメンバ222bの薄板部226のフランジ部228とがそれぞれ摩擦撹拌接合される。
すなわち、一側に配置された摩擦撹拌接合装置2では、駆動機構38を介してプローブ32を平面視して時計回り方向(図13(a)中の矢印方向)に回転させた状態において、アルミニウム製部材である後部サブフレーム214側からプローブ32をフランジ部240に挿入し、車両後方側で内側のフランジ部240、228同士から摩擦撹拌接合が開始される。ロボット50のアーム54の動作によって矢印R1方向→矢印R2方向(所定方向)に沿ってプローブ32を順次移動させて摩擦撹拌接合を遂行する。
プローブ32が矢印R2方向の終点に到達したとき、ロボット50のアーム54を変位させプローブ32が膨出部242を矢印R3方向に跨いで外側のフランジ部240に挿入すると共に、プローブ32を前記矢印R1及びR2方向と反対側の方向である矢印R4方向→矢印R5方向→矢印R6方向に沿って順次移動させて摩擦撹拌接合を遂行する。
同時又は略同時に、他側に配置された摩擦撹拌接合装置2により、後部サブフレーム214の左リヤサイド部236aのフランジ部240と、前部サイドフレーム212の左サイドメンバ222aの薄板部226のフランジ部228とがそれぞれ摩擦撹拌接合される。
すなわち、他側に配置された摩擦撹拌接合装置2では、駆動機構38を介してプローブ32を平面視して時計回り方向(図13(b)中の矢印方向)に回転させた状態において、アルミニウム製部材である後部サブフレーム214側からプローブ32をフランジ部240に挿入し、車両前方側で内側のフランジ部240、228同士から摩擦撹拌接合が開始される。ロボット50のアーム54の動作によって矢印L1方向→矢印L2方向(所定方向)に沿ってプローブ32を順次移動させて摩擦撹拌接合を遂行する。
プローブ32が矢印L2方向の終点に到達したとき、ロボット50のアーム54を変位させプローブ32が膨出部242を矢印L3方向に跨いで外側のフランジ部240に挿入すると共に、プローブ32を前記矢印L1及びL2方向と反対側の方向である矢印L4方向→矢印L5方向→矢印L6方向に沿って順次移動させて摩擦撹拌接合を遂行する。
このように、本実施形態では、膨出部242を間にして略平行に配置された一対のフランジ部240に対して接合ツール30のプローブ32を往復動作させることにより、プローブ32の回転方向を同一方向に保持したまま略平行に配置された一対のフランジ部240を効率的に摩擦撹拌接合することができる。
また、本実施形態では、一対の左右リヤサイド部236a、236bの左右それぞれの側から摩擦撹拌接合することができるため、プローブ32の移動方向とプローブ32の回転方向とが反対となっている後退側(Retreating side)を、より一層剛性・強度が要求される膨出部242側のフランジ部240とすることができる(図13(a)、(b)参照)。換言すると、膨出部242側のフランジ部242を後退側(Retreating side)とすることで、膨出部242を有しない反対側と比較して膨出部242側のフランジ部240の剛性・強度をより増大させることができる。このため、本実施形態では、サブフレーム構造体210としてバランスよく所望の剛性・強度を確保することができる。一般的に、プローブ32の移動方向とプローブ32の回転方向とが一致する前進側(Advancing side)と比較して、後退側(Retreating side)がプローブ32による塑性流動域を増大させることができるからである。
さらに、本実施形態では、プローブ32の回転方向を変更することがなくプローブ32の移動方向を所定方向(矢印R1方向→矢印R2方向、矢印L1方向→矢印L2方向)から膨出部242を跨いで反対側の方向(矢印R4方向→矢印R5方向→矢印R6方向、矢印L4方向→矢印L5方向→矢印L6方向)にそのまま折り返して往復動作させることで、サブフレーム構造体210の内側のフランジ部240及び外側のフランジ部240もそれぞれ後退側(Retreating side)として容易に摩擦撹拌接合することができる。
さらにまた、本実施形態では、図12中の網状部分で示される複数の摩擦撹拌接合部位が、線対称な位置に配置されることで、いわゆるC型形状を有する接合ツール30を用いた場合であっても相互に干渉することがなく、一対の左右リヤサイド部236a、236bを同時又は略同時に摩擦撹拌接合することができる。この結果、摩擦撹拌接合の作業時間を短縮して効率化を図ることができる。
なお、本実施形態では、一側及び他側にそれぞれ配置された2つの摩擦撹拌接合装置2によって、サブフレーム構造体210の内側を摩擦撹拌接合の開始部位(矢印R1、矢印L1参照)としているが、これに限定されるものではなく、サブフレーム構造体210の外側を摩擦撹拌接合の開始部位としてもよい。例えば、一側の摩擦撹拌接合装置2のプローブ32の移動方向を、矢印R1→矢印R2→矢印R3→矢印R4→矢印R5→矢印R6として前記と同様であるが、他側の摩擦撹拌接合装置2のプローブ32を、矢印L4→矢印L5→矢印L6に沿って順次移動した後、膨出部242をそのまま跨いで反対側の矢印L1→矢印L2に沿って順次往復移動して摩擦撹拌接合するようにしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、サブフレーム構造体210の接合部位に適用することで、井桁状の自動車サスペンション支持部材の製造を容易にすることができるが、例えば、膨出部242を間にして略平行な複数のフランジ部240が延在する車両以外の異種材接合体の接合部位にも適用することができる。
210 サブフレーム構造体(自動車用構造体)
212 前部サブフレーム(鉄製板材)
214 後部サブフレーム(アルミニウム製部材)
222a、222b 左右サイドメンバ(鉄製板材)
236a、236b 左右リヤサイド部(アルミニウム製部材)
228、240 フランジ部
250、256 縦壁部
252 折り曲げ部
254 基端部
258 平面部
260 曲げ部
262 接合部
264 シール材(シール部材)
T1、T2 軸線
S1、S2 離間距離
C 中心線

Claims (2)

  1. 縁部側にフランジ部と前記フランジ部に連続する縦壁部とを有する鉄製板材と、縁部側にフランジ部と前記フランジ部に連続する縦壁部とを有するアルミニウム製部材とによって構成され、前記鉄製板材の上に前記アルミニウム製部材を載置して前記フランジ部同士を接合して設けられる自動車用構造体の製造方法であって、
    前記アルミニウム製部材の前記フランジ部は、前記鉄製板材の前記縦壁部側に延出する平面部を有し、
    前記鉄製板材は、前記フランジ部と前記縦壁部との間に折り曲げられてなる折り曲げ部と、前記フランジ部に対する前記折り曲げ部の起点となる基端部とを有し、
    前記アルミニウム製部材の前記平面部は、少なくとも、前記鉄製部材の前記基端部までを覆うように設けられ、
    前記鉄製板材及び前記アルミニウム製部材の前記フランジ部間にシール部材が介装され
    前記アルミニウム製部材の前記フランジ部には、前記鉄製板材の前記フランジ部と摩擦撹拌接合されてなる接合部が形成され、
    前記鉄製板材の前記縦壁部の軸線(T1)と前記接合部の中心線(C)との離間距離(S1)は、前記アルミニウム製部材の前記縦壁部の軸線(T2)と前記接合部の中心線(C)との離間距離(S2)よりも大きく設定され(S1>S2)、
    前記アルミニウム製部材の前記フランジ部と前記縦壁部との間に曲げ部が形成され、
    前記鉄製板材の前記折り曲げ部の外側の曲率半径(R1)は、前記アルミニウム製部材の前記曲げ部の外側の曲率半径(R2)よりも大きく設定され(R1>R2)、
    前記折り曲げ部の前記曲率半径(R1)の中心は、前記曲げ部の前記曲率半径(R2)の中心よりも前記接合部に近接して配置され
    前記鉄製板材及び前記アルミニウム製部材の前記フランジ部間に前記シール部材を介装した状態で、前記アルミニウム製部材の前記フランジ部側からプローブを挿入して摩擦撹拌接合を行うことを特徴とする自動車用構造体の製造方法。
  2. 請求項1記載の自動車用構造体の製造方法において、
    前記摩擦攪拌接合は、接合プローブの移動方向と前記接合プローブの回転方向とが反対となる後退側を、前記アルミニウム製部材の前記縦壁部側となるように設定されることを特徴とする自動車用構造体の製造方法
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