JP5892096B2 - スライダ - Google Patents

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Description

本発明はスライダに関し、詳しくは、スライドシートへのワイヤハーネスの配索に用いられるスライダの幅方向寸法を低減するものである。
自動車のシートには電動リクライニング装置やシートヒータなど種々の電装品が装備されており、これらの電装品に給電するために、車体フロアからシートに給電用のワイヤハーネスが配索されている。スライドシートの場合には、ワイヤハーネスをシートのスライド動作に追従させる必要があり、そのためワイヤハーネスに余長部を持たせて配索している。自動車のスライドシートのスライド寸法は通常最大240mm〜300mm程度である。また、近時、座席前方または座席後方に大きな空間をあけることができるように、スライド寸法を最大400mm〜1200mm程度としたロングスライドシートも提供されている。
この種の車体フロアとスライドシートとの間に配索するハーネス配索装置として、特開2010−193599号公報(特許文献1)に図9および図10(A)、(B)に示す装置が提案されている。該装置では、スライドシート100用のシートレール101の側方に隣接してワイヤハーネスW/Hを挿通するハーネスレール102がフロアに敷設されると共に、該ハーネスレール102の側方に隣接してワイヤハーネスの余長収容ケース103が設置されている。スライドシート100に配線されるワイヤハーネスW/Hは、フロアハーネスから分岐し、コルゲートチューブで外装された状態で余長収容ケース103内に挿通された後、ハーネスレール102に挿通され、スライドシート100と連動してハーネスレール102を摺動するスライダ104内に通されてスライドシート100へと配線されている。図10(A)のようにスライダ104がハーネスレール102の一端側(A側)に位置しているときには、ワイヤハーネスW/Hの余長部がU字状に折り返された状態で余長収容ケース103内に収容され、図10(B)のようにスライダ104がスライドシート100に連動して他端側(B側)に移動するにつれて余長収容ケース103内に収容されていたワイヤハーネスW/Hの余長部がハーネスレール102に引き出されてU字状の屈曲部Cが余長収容ケース103のB側からA側へと移動する。
スライダ104の具体的な構造として、例えば図11(A)、(B)に示すような構造が挙げられる。即ち、スライダ104は、ハーネスレール102の断面ボックス状のハーネス挿通部102aに嵌合させワイヤハーネスを挿入する断面矩形状のワイヤハーネス挿入部105と、該ワイヤハーネス挿入部105に挿入されたワイヤハーネスをスライドシート100側へと引き出すワイヤハーネス引出用筒部108とからなる。前記ワイヤハーネス挿入部105は、幅方向の両側に側壁106aを立設した断面コ字状の本体部106と、本体部106の上面開口を塞ぐ蓋部107とからなり、蓋部107も幅方向の両端縁を直角方向に折り曲げて断面コ字状としている。よって、本体部106に蓋部107を組み付けて一体化したワイヤハーネス挿入部105は、本体部106の側壁106a外面に蓋部107の折り曲げ部107aを重ねた状態で係止される構造を有している。
特開2010−193599号公報
前記スライダ104の構成によれば、本体部106の側壁106aの外面に蓋部107の折り曲げ部107aが重ねられるため、その重ね合わせ分だけワイヤハーネス挿入部105の幅方向寸法が大きくなり、ワイヤハーネス挿入部105を嵌合させるハーネスレール102のハーネス挿通部102aの幅方向寸法も大きくなる。ハーネス挿通部102aの幅方向寸法が大きくなると、ハーネス挿通部102a内に挿通するワイヤハーネスが横ぶれしやすくなり結果的にハーネスレール102におけるワイヤハーネスの直線的な経路規制が行いにくくなる場合がある。また、スライダ104のワイヤハーネス挿入部105が幅広になることで足踏まれされる面積が増大し損傷を受けやすくなるという問題もある。
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、ハーネスレールのハーネス挿通部に嵌合するスライダのワイヤハーネス挿入部の幅方向寸法を低減し、ハーネスレールのハーネス挿通部の幅方向寸法も低減して挿通するワイヤハーネスの横ぶれを防止することで、ハーネスレールにおけるワイヤハーネスの直線的な経路規制を安定的に行えるようにすると共に、足踏まれによるスライダの損傷も防止できることを課題としている。
前記課題を解決するため、本発明は、スライドシートに配線するワイヤハーネスを挿通するハーネスレールに摺動自在に嵌合すると共に該ワイヤハーネスを貫通する樹脂成形品からなるスライダであって、
該スライダは、前記ハーネスレールの断面ボックス状のハーネス挿通部に嵌合させる断面矩形状のワイヤハーネス挿入部を備え、
該ワイヤハーネス挿入部は断面コ字状の本体部と、該本体部と同幅の平板状の蓋部とからなり、
該蓋部の内面に一対の係止部を突設する一方、前記本体部の両側壁の内面に前記蓋部の係止部が係止される一対の被係止部を突設していることを特徴とするスライダを提供している。
前記のように、ハーネスレールの断面ボックス状のハーネス挿通部に嵌合させるスライダのワイヤハーネス挿入部を、断面コ字状の本体部と該本体部と同幅の平板状の蓋部とから構成し、蓋部の内面に一対の係止部を突設すると共に、本体部の両側壁の内面に前記蓋部の係止部が係止される被係止部を突設する構成としている。該構成により、蓋部と本体部との係止が本体部の内側で行われるため、従来のように蓋部も断面コ字状として本体部の側壁外面に蓋部の折り曲げ部を重ねた状態で係止する必要がなくなり、該重ね合わせ分だけワイヤハーネス挿入部の幅方向寸法を低減することができる。よって、ワイヤハーネス挿入部を嵌合するハーネスレールのハーネス挿通部の幅方向寸法も低減可能となり、スライドシートに連動してスライダがハーネスレールを前後方向に移動する際、ハーネス挿通部に挿通するワイヤハーネスの横ぶれを防止して、ハーネスレールにおけるワイヤハーネスの直線的な経路規制を安定的に行うことが可能となる。また、ワイヤハーネス挿入部の幅方向寸法の低減により踏み付けに対する強度を高めることができるためスライダの損傷を防止することも可能となる。
前記蓋部の内面に設ける一対の係止部は、蓋部の長さ方向中間位置に対向して設けることが好ましい。また、各係止部の下端には対向位置に係止爪を突設し、本体部の両側壁内面に設けた一対のロック枠状の被係止部内に前記係止部を挿入して下端の係止爪が被係止部の下端縁に係止する構造を有していることが好ましい。
前記蓋部には前記本体部の内部と連通するワイヤハーネス引出用筒部を立設すると共に、前記ワイヤハーネス引出用筒部の外側壁と前記蓋部の外面とに二辺を接合させた略三角形状の蓋部押さえリブを前記蓋部に設けている。
前記蓋部押さえリブを蓋部の外面に設けることにより、前記本体部に係止した蓋部の浮きを防止することができる。前記蓋部押さえリブは蓋部の長さ方向に沿って設け、ワイヤハーネス引出用筒部の外側壁との接合辺より、蓋部の外面との接合辺の方を長くした略直角三角形状としていることが好ましい。
前記ワイヤハーネス挿入部に挿入するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装しており、
前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折り曲げラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結していることが好ましい。
前記キャタピラ型のプロテクタは、四角筒状の本体に長さ方向に間隔をあけて切り込みを入れて、前記のように、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しないキャタピラ型としていることが好ましい。
前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在する4本の折り曲げラインを幅方向の中間部に間隔をあけて設け、かつ、該幅方向の両側縁の一方側に係止突片を突設すると共に他方側に前記係止突片を挿入係止する係止穴を設け、前記折り曲げラインに沿って折り曲げて四角筒形状とすると共に係止突片を係止穴に挿入係止して四角筒状を保持し、さらに前記4本の折り曲げラインを結ぶ幅方向の切り込みラインを長さ方向に間隔をあけて設けて四角筒の3辺を分離して折り曲げ自在に連結された形状としている。
前記四角筒状のキャタピラ型のプロテクタは、押出成形した平板を打抜加工して形成し、これを折り曲げ組み立てて形成でき、従来のワイヤハーネス外装材のコルゲートチューブより安価に形成でき、かつ、運搬時は平板形状のままであるため嵩ばらない。しかも、閉鎖された筒状でないため、ワイヤハーネスに容易に外装することができる。
前記のように本発明では、スライダのワイヤハーネス挿入部の幅方向寸法を低減することができるため、ハーネスレールのハーネス挿通部の幅方向寸法を、挿通するワイヤハーネスに外装する前記キャタピラ型のプロテクタの幅方向寸法に近づけることができる。したがって、スライドシートに連動してスライダがハーネスレールを前後方向に移動する際に、プロテクタが横ずれすることなくハーネス挿通部内を直線方向に滑らかに摺動することができる。
前記ハーネスレールには前記ハーネス挿通部の上面の一側に長さ方向に連続して突出するスライダ摺動部を設け、前記スライダのワイヤハーネス引出用筒部を前記スライダ摺動部に嵌合させると共に該スライダ摺動部の上面開口から該ワイヤハーネス引出用筒部を突出させて前記スライドシートの脚部に連結していることが好ましい。
前述したように、本発明では、ハーネスレールのハーネス挿通部に嵌合させるスライダのワイヤハーネス挿入部を、断面コ字状の本体部と該本体部と同幅の平板状の蓋部とから構成し、蓋部の内面に一対の係止部を突設すると共に、本体部の両側壁の内面に前記蓋部の係止部が係止される被係止部を突設する構成としている。該構成により、蓋部と本体部との係止が本体部の内側で行われるため、従来のように蓋部も断面コ字状として本体部の側壁外面に蓋部の折り曲げ部を重ねた状態で係止する必要がなくなり、該重ね合わせ分だけワイヤハーネス挿入部の幅方向寸法を低減することができる。よって、ワイヤハーネス挿入部を嵌合するハーネスレールのハーネス挿通部の幅方向寸法も低減可能となり、ハーネス挿通部に挿通するワイヤハーネスの横ぶれを防止して、ハーネスレールにおけるワイヤハーネスの直線的な経路規制を安定的に行うことが可能となる。また、ワイヤハーネス挿入部の幅方向寸法の低減により踏み付けに対する強度を高めることができるためスライダの損傷を防止することも可能となる。
本実施形態におけるスライドシートを示す概略斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 シートレールとハーネスレールと余長収容ケースの位置関係およびワイヤハーネスの移動を示し、(A)はスライドシートの前方位置での状態を示し、(B)はスライドシートの後方位置での状態を示す図である。 (A)は本発明の実施形態のスライダを示す斜視図、(B)はスライダにワイヤハーネスを貫通させた状態の斜視図である。 スライダの分解斜視図である。 (A)はハーネスレールに摺動自在に嵌合させたスライダのB−B線断面図、(B)は係止部と被係止部との係止状態を示す要部拡大断面図である。 ワイヤハーネスに外装するキャタピラ型のプロテクタを示し、(A)は斜視図、(B)は拡大展開図、(C)は要部拡大図である。 本実施例の変形例におけるシートレールとハーネスレールと余長収容ケースの位置関係およびワイヤハーネスの移動を示し、(A)はスライドシートの前方位置での状態を示し、(B)はスライドシートの後方位置での状態を示す図である。 従来例を示す図面である。 (A)、(B)は従来例の作動説明図である。 (A)はハーネスレールに摺動自在に嵌合させたスライダの断面図であり、(B)は要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図7は本実施形態を示す。
図1に示すように、自動車に搭載する助手席側のスライドシート1を400mm〜1200mm程度スライドできるロングスライドシートとしており、該スライドシート1に装着した電装品(図示せず)に給電するために、フロアパネル2からスライドシート1へワイヤハーネス3(図2に図示)を配線している。
スライドシート1の下面には図2に示すように、脚部4を左右一対設け、各脚部4をフロアパネル2上に搭載した左右一対のシートレール6にスライド自在に取り付けている。各シートレール6は図2に示す構造で、スライドシート1の座面下方に突設した脚部4の軸部4aをシートレール6内に挿入し、軸部4aから腕部4bを左右に延在させ、腕部4bの外面に軸支した車輪4cをシートレール6内の側部空間6aに回動自在に嵌合させている。シートレール6の中央の上面開口6cを挟む左右の側部空間6aの上壁6bには、その上面に車室床材となるモール18A、18Bを敷設している。
一方のシートレール6の側面には、前端から後方に向かって1本の直線状のハーネスレール7を設置すると共に、該ハーネスレール7の前端に連続させて余長収容ケース8をハーネスレール7の側方に配置している。フロアパネル2に配索するフロアハーネスから分岐したワイヤハーネス3を余長収容ケース8およびハーネスレール7に連続して配線し、ハーネスレール7に摺動自在に嵌合する樹脂成形品からなるスライダ10に通して、該スライダ10をスライドシート1の脚部4に連結すると共に、ワイヤハーネス3をスライドシート1内に配線している。
図2および図6に示すように、ハーネスレール7は、シートレール6の側壁外面に沿って延在させる断面ボックス状のハーネス挿通部7aと、該ハーネス挿通部7aの上面の一側開口に連通させて長さ方向に突設するスライダ摺動部7bと、スライダ摺動部7bの外側壁の上端から延在させモール18Bを係止する係止部7cと、ハーネス挿通部7aの閉鎖上面から突出するモール18Cの係止部7dとを備えた形状とし、スライダ摺動部7bの上面開口をモール18Bと18Cとの間の開口に露出させている。ハーネスレール7の上面に敷設するモールは、ハーネスレール7をシートレール6に近接配置することで、シートレール側はシートレール6上のモール18Bでカバーし、シートレール6と反対側の片面だけをモール18Cでカバーしている。
スライダ10は、図2および図4〜図6に示すように、ハーネス挿通部7aに嵌合させる断面矩形状のワイヤハーネス挿入部11と、該ワイヤハーネス挿入部11に挿入したワイヤハーネス3をスライドシート1側に引き出すためのワイヤハーネス引出用筒部16を備えている。
ワイヤハーネス挿入部11は、断面コ字状の本体部12と、該本体部12と同幅の平板状の蓋部14とからなり、蓋部14の内面14bの長さ方向中間位置に一対の係止部15を突設している一方、本体部12の両側壁内面12bの長さ方向中間位置に前記係止部15が係止される一対の被係止枠13(被係止部)を突設している。蓋部の内面14bに設けた一対の係止部15の下端には対向位置に係止爪15aをそれぞれ突設し、本体部12の両側壁内面12bに設けた一対の被係止枠13内に挿入した係止部15の係止爪15aが被係止枠13の下端縁13aに係止する構造を有している。前記構造を有する本体部12と蓋部14により、本体部12の上面開口を蓋部14で確実に閉鎖することが可能となる。
また、蓋部14の長さ方向後端側には、本体部12の内部と連通する前記ワイヤハーネス引出用筒部16を立設させている。ワイヤハーネス引出用筒部16をスライダ摺動部7bに嵌合させると共に該スライダ摺動部7bの上面開口からワイヤハーネス引出用筒部16を突出させ、該ワイヤハーネス引出用筒部16の突出側の上面にワイヤハーネス引出用の開口16bを設けている。ワイヤハーネス引出用筒部16の中空はワイヤハーネス挿入部11から引き出すワイヤハーネス3の挿通路とし、該挿通路を通したワイヤハーネス3を前記開口16bを通して上方へ引き出すようにしている。引き出したワイヤハーネス3をスライドシート1内の電装品(図示せず)とコネクタ接続している。
また、スライダ摺動部7bの上面開口から突出させたワイヤハーネス引出用筒部16の長さ方向の中間位置にボルト穴18aを穿設した固定部18を突設している。固定部18のボルト穴18aをスライドシート1の脚部4に連結固定した支持部材5のボルト穴(図示せず)と一致させ、ボルト(図示せず)を挿入して固定部18と支持部材5とを締結固定する構成としている。これにより、スライドシート1の移動に追従して脚部4に連結したスライダ10が前後移動できるようにしている。
さらに、ワイヤハーネス引出用筒部16の外側壁16aと蓋部14の外面14aとに二辺を接合させた略直角三角形状の蓋部押さえリブ17を蓋部外面14aの長さ方向に沿って立設している。蓋部押さえリブ17は、ワイヤハーネス引出用筒部16の外側壁16aとの接合辺より、蓋部14の外面14aとの接合辺の方を長くしている。蓋部押さえリブ17を設けることにより、本体部12の上面開口を閉鎖する蓋部14の浮きを防止することができる。
また、本体部12の長さ方向前端側に、挿入するワイヤハーネス3に外装する後述のプロテクタ20の端部を固定している。
前記余長収容ケース8およびハーネスレール7のハーネス挿通部7aに摺動自在に配線するワイヤハーネス3には、四角筒状のキャタピラ型のプロテクタ20を外装している。
プロテクタ20は、図7(B)に示す帯状の連続した長尺材からなる平板30を折り曲げて組み立てている。平板30には、長さ方向Xに延在する4本の折り曲げライン31、32、33、34を幅方向Yの中間部に間隔をあけて設け、平板30の幅方向に5個の辺S1〜S5に区画し、折り曲げライン31〜34を直角に折り曲げ、幅方向の両側辺S1とS5を重ねることで図7(A)に示すように、四角筒状に組み立てられるようにしている。
また、平板30の幅方向の両側の一方側の辺S1の側縁に係止突片35を長さ方向Xに間隔をあけて突設している。該係止突片35は円弧状の突出部の根元両側に切り込み35aを設け、両側に係止辺35bが突出する形状としている。平板30の他方側の辺S5に係止突片35を挿入係止する細長い係止穴36を設けている。係止穴36の長さ方向両端に切り込み36aを設け、その先端に小径穴36bを設けている。前記切り込み36aに係止辺35bがかかるようにし、かつ、小径穴36bで切り込み36aの先端から亀裂が生じないようにしている。平板30を折り曲げライン31〜34に沿って折り曲げ、辺S1とS5を重ねた状態で係止突片35を係止穴36に挿入係止することで四角筒形状を保持できるようにしている。
平板30には前記4本の折り曲げライン31〜34を結ぶ幅方向Yの切り込みライン37を長さ方向Xに間隔をあけて設け、辺S2、S3、S4を分離している。該切り込みライン37の両端、即ち、折り曲げライン31および34と接する位置には小径穴37aを連続して設け、先端からの亀裂発生を防止している。さらに、切り込みライン37の中央部で辺S3の中央位置に直線を湾曲させた円弧部の切り込み38を設け、長さ方向に隣接する一方側を円弧状に突出させ、他方を円弧状に窪ませて凹凸嵌合部を設けている。
平板30に設ける折り曲げライン31〜34は、図7(C)に示すように、板厚の1/3程度を凹まして断面円弧状のラインとしている。前記切り込みライン37、係止穴36、係止突片35はすべて平板を打抜いて形成している。
前記プロテクタ20は予め折り曲げライン31〜34で折り曲げる一方、係止突片35は係止穴36に挿入せず、開いた状態でワイヤハーネス3の電線群を折り曲げたプロテクタ20の両側辺S1とS5の間の開口から挿入する。この電線群の挿入後にS1とS5を重ね、係止突片35を係止穴36に挿入係止し、電線群を四角筒の中に挿入した状態で外装する。
前記プロテクタ20は四角筒の3辺S2、S3、S4が切り込みライン37で長さ方向で分離され、重ねて係止した辺S1とS5が長さ方向で連結された構成となり、かつ分離された辺S3は、隣接する辺S3同士が円弧状切込38で凹凸嵌合する状態となる。即ち、短尺な四角筒が分離された辺S3側に屈曲自在に順次連結し、かつ、隣接する四角筒同士を凹凸嵌合させているため、幅方向にずれないキャタピラ状のプロテクタ20となる。
前記スライダ10、ハーネスレール7のハーネス挿通部7a内および余長収容ケース8を通して車体側へと引き出すワイヤハーネス3は屈曲しながらスライドする。よって、ワイヤハーネス3の外装材は従来汎用されているコルゲートチューブのように屈曲性を有し、ワイヤハーネス3の外装材として好適に用いることができる。
また、前記キャタピラ型のプロテクタ20を用いると、スライダ10の矩形状枠からなるワイヤハーネス挿入部11にぴったりと内嵌できると共に、ハーネスレール7の矩形状中空のハーネス挿通部7aにもガタつきなくスライド自在に内嵌できる。さらに、余長収容ケース8の蓋8bの上壁内面と本体8aの底壁内面とにプロテクタ20の上下面がスライド自在に摺動し、安定した姿勢で余長収容ケース8内を移動させることができる。
次に、スライドシート1のスライド動作に追従するワイヤハーネス3の動きについて説明する。
スライドシート1の前後方向のスライドに連動して、ハーネスレール7のスライダ摺動部7bに嵌合したスライダ10のワイヤハーネス引出用筒部16がシートレール6の上壁6bに沿って前後移動すると共に、ワイヤハーネス引出用筒部16と連結するワイヤハーネス挿入部11がハーネスレール7のハーネス挿通部7a内を前後移動する。したがって、スライダのワイヤハーネス挿入部11に端末を内嵌固定したプロテクタ20で外装したワイヤハーネス3がハーネス挿通部7a内を前後移動し、該前後移動に応じてプロテクタ20で外装したワイヤハーネス3が余長収容ケース8内に出入りする。これにより、スライドシート1のスライド動作にワイヤハーネス3を滑らかに追従させることができる。
具体的には、図3(A)はスライドシート1が前方位置にある場合を示し、図3(B)はスライドシート1が後方位置にある場合を示している。スライドシート1を前方から後方へとスライドさせていくと、余長収容ケース8内に収容されていたワイヤハーネス3が余長収容ケース8の前端側で屈曲しながら余長収容ケース8に連続するハーネスレール7のハーネス挿通部7aへと挿入されていくと共に、余長収容ケース8内の後端側の屈曲部Cが前方に移動する。
一方、スライドシート1が後方から前方へスライドすると、余長収容ケース8内の屈曲部Cが後方に移動すると共に、ハーネスレール7のハーネス挿通部7aに挿通されていたワイヤハーネス3が余長収容ケース8内へと引き込まれ余長部として収容される。
前記のように、本実施形態では、ハーネスレール7の断面ボックス状のハーネス挿通部7aに嵌合させるスライダ10のワイヤハーネス挿入部11を断面コ字状の本体部12と、本体部12と同幅の平板状の蓋部14とから構成し、蓋部14の内面に一対の係止部15を突設すると共に、本体部の両側壁の内面に前記蓋部14の係止部15が係止される被係止部13を突設する構成としている。該構成により、蓋部14と本体部12との係止が本体部12の内側で行われるため、従来のように、蓋部も断面コ字状として本体部の側壁外面に蓋部の折り曲げ部を重ねた状態で係止する必要がなくなり、該重ね合わせ分だけワイヤハーネス挿入部11の幅方向寸法を低減することができる。よって、ワイヤハーネス挿入部11を嵌合するハーネス挿通部7aの幅方向寸法も低減可能となり、ハーネス挿通部7aの幅方向寸法を、ハーネス挿通部7aに挿通するワイヤハーネス3のプロテクタ20の幅方向寸法に近づけることができるため、スライドシート1に連動してスライダ10がハーネスレール7を前後方向に移動する際、ハーネス挿通部7a内でのプロテクタ20の横ぶれを防止してワイヤハーネス3の直線的な経路規制を安定的に行うことが可能となる。また、ワイヤハーネス挿入部11の幅方向寸法の低減により踏み付けに対する強度を高めてスライダの損傷を防止することも可能となる。
図8は本実施形態の変形例を示している。
本変形例では、図8に示すように、シートレール6の前方に配置するU字形状の余長収容ケース48をハーネスレール7の前端に連続させ、一体としたハーネスレール7と余長収容ケース48が全体として略J字形状をなしている点以外は本実施形態と同様としている。
スライドシート1に配線されたワイヤハーネス3は本実施形態と同様の構造を有するスライダ10を通してハーネスレール7のハーネス挿通部7aに挿入された後、ハーネス挿通部7aの前端に連続する余長収容ケース48内でUターンした後、余長収容ケース48の後端に設けた開口から外方に引き出されて車体側に配線される。
スライドシート1を図8(A)に示す前方位置から図8(B)に示す後方位置へとスライドさせていくと、余長収容ケース48内に収容されキャタピラ型のプロテクタ20で外装されたワイヤハーネス3が余長収容ケース48から引き出されてハーネスレール7のハーネス挿通部7a内に挿通されると共に、余長収容ケース48内の屈曲部Cが余長収容ケース48の後方へ移動する。また、スライドシート1を後方位置から前方位置へとスライドさせていくと、余長収容ケース48内の屈曲部Cが余長収容ケース48の前方に移動すると共に、ハーネスレール7のハーネス挿通部7a内に挿通されていたワイヤハーネス3が余長収容ケース48内に余長部として収容される。
前記のように、本発明のスライダ10はワイヤハーネス3の余長収容形式を変更しても有効に用いることができる。
1 スライドシート
3 ワイヤハーネス
4 脚部
6 シートレール
7 ハーネスレール
7a ハーネス挿通部
7b スライダ摺動部
8、48 余長収容ケース
10 スライダ
11 ワイヤハーネス挿入部
12 本体部
13 被係止部
14 蓋部
15 係止部
16 ワイヤハーネス引出用筒部
17 蓋部押さえリブ
20 プロテクタ
30 平板
31〜34 折り曲げライン
37 切り込みライン

Claims (4)

  1. スライドシートに配線するワイヤハーネスを挿通するハーネスレールに摺動自在に嵌合すると共に該ワイヤハーネスを貫通する樹脂成形品からなるスライダであって、
    該スライダは、前記ハーネスレールの断面ボックス状のハーネス挿通部に嵌合させる断面矩形状のワイヤハーネス挿入部を備え、
    該ワイヤハーネス挿入部は断面コ字状の本体部と、該本体部と同幅の平板状の蓋部とからなり、
    該蓋部の内面に一対の係止部を突設する一方、前記本体部の両側壁の内面に前記蓋部の係止部が係止される一対の被係止部を突設していることを特徴とするスライダ。
  2. 前記蓋部には前記本体部の内部と連通するワイヤハーネス引出用筒部を立設すると共に、前記ワイヤハーネス引出用筒部の外側壁と前記蓋部の外面とに二辺を接合させた略三角形状の蓋部押さえリブを前記蓋部に設けている請求項1に記載のスライダ。
  3. 前記ワイヤハーネス挿入部に挿入するワイヤハーネスにはキャタピラ型のプロテクタを外装しており、
    前記プロテクタは、帯状の平板に長さ方向に延在すると共に幅方向に間隔をあけて設けた複数本の折り曲げラインを折り曲げて筒状とすると共に、長さ方向に間隔をあけて幅方向に切り込みを入れて一辺を連続させると共に他辺を分離し、一方側には屈曲するが他方側には屈曲しない状態で連結している請求項1または請求項2に記載のスライダ。
  4. 前記ハーネスレールには前記ハーネス挿通部の上面の一側に長さ方向に連続して突出するスライダ摺動部を設け、前記スライダのワイヤハーネス引出用筒部を前記スライダ摺動部に嵌合させると共に該スライダ摺動部の上面開口から該ワイヤハーネス引出用筒部を突出させて前記スライドシートの脚部に連結している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスライダ。
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