JP5875959B2 - シリンジ型噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジに設けられた先端筒に着脱可能なノズルを有し、当該ノズルの噴出口からの内容液が障壁部材を通して泡状又は霧状に注出されるシリンジ型の噴出器に関するものである。
シリンジ型の噴出器としては、バレル(シリンジ)に設けられた先端筒に着脱可能な噴霧ノズルを有し、この噴霧ノズルに配置したバルブを通して噴出口から内容液を噴霧できるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−137344号公報
しかしながら、こうした従来のシリンジ型噴出器は、ノズルを取り外すとシリンジの先端筒が開放されてしまうことから、予め内容液を密封してカートリッジ化することはできない。また、少量噴霧を目的に、シリンジに内容液を充填してカートリッジ化しようとすると、バレルの小型化によって使い勝手が悪くなることから、少量の内容液を噴霧させるのには不向きである。
本発明の目的とするところは、内容液のカートリッジ化を図りつつ、少量の内容液であっても操作性を損なうことなく、泡状又は霧状に注出できる、新規なシリンジ型噴出器を提供することにある。
本発明は、シリンジ内に摺動可能に配置したピストンに、シリンジの先端筒部に形成した貫通孔に配置されるロッドを延在させるとともに、当該ロッドと先端筒部との間にピストンで圧送した空気の通路を形成する操作器具と、
内容液を充填するとともに当該内容液をロッドからの押圧力を付勢力として押し出すプランジャを有する筒状部材と、筒状部材を内側に収納してシリンジの先端筒部に装着されるノズルと、ノズルの内側に収納されて筒状部材から押し出された内容液とピストンで圧送された空気を通して霧状又は泡状の内容液とする障壁部材とを備え、
筒状部材は、先端が破断可能なシート部材によって密封されるとともに後端がプランジャによって密封されることで、当該プランジャとシート部材との間に充填空間を形成するカートリッジ本体としてなり、
ノズルは、その後端に形成された開口部を通してカートリッジ本体を収納可能であるとともに、当該カートリッジ本体との間に、操作器具内の空気を通すエア通路を形成し、
さらに、ノズルの内側には、カートリッジ本体の押し込みによってシート部材を貫く突出部が設けられた中間部材が収納され、
当該中間部材は、突出部の内側を通って充填空間を障壁部材に通じさせて内容液を障壁部材に誘導する内部通路ととともに、カートリッジ本体とノズルとの間に圧送される空気を前記内部通路に通じさせて障壁部材との間に合流路を形成する他の内部通路が形成されたものであることを特徴とするものである。
本発明では、筒状部材の先端外縁に、環状の段差部を設けることが好ましい。また、本発明では、筒状部材の先端内縁に、面取り加工を施すことが好ましい。
本発明は、破断可能なシート部材によって筒状部材の先端を密封するとともに、この後端をプランジャによって密封するだけで、予め内容液が密封されたカートリッジ本体を構成することができる。このため、障壁部材及び中間部材を内蔵したノズル内にカートリッジ本体を配置するだけでカートリッジを形成することができる。しかも、こうしたカートリッジは、ノズルに内蔵した障壁部材等に内容液を接触させることなく、内容液を密封保持することができる。
また、カートリッジを操作器具に装着してシリンジ型噴出器とすれば、中間部材の突出部がシート部材を貫くことで、その内側に充填空間を障壁部材に通じさせて内容液を障壁部材に誘導する内部通路を形成する。加えて、中間部材には、カートリッジ本体とノズルとの間から圧送される空気を前記液通路に通じさせて障壁部材との間に合流路を形成する内部通路が形成されている。これにより、シリンジ型噴出器としては、ピストンとともにロッドを押し込むだけの簡単な操作で、押し込み量に応じた容量だけ泡状又は霧状に取り出すことができる。
また、内容液を押し出すプランジャは、ピストンで押し出されたロッドによって作動するものであるため、内容液を充填・圧送する機構として、筒状部材(シリンダ)及びプランジャ(ピストン)を採用できるとともに、このプランジャを駆動させる機構として、シリンジ(シリンダ)及びピストンを採用できる。この場合、プランジャを駆動させる機構を小型化させることなく、内容液を充填・圧送する機構のみ、即ち、カートリッジ本体のみを小型化することができる。従って、本発明は、操作性を損なうことなく、内容液を少量だけ泡状又は霧状に取り出したい場合に有効である。
このように、本発明によれば、内容液のカートリッジ化を図りつつ、少量の内容液であっても操作性を損なうことなく、泡状又は霧状に注出することができる。
本発明の一実施形態である、シリンジ型点鼻薬噴出器を一部側面図で示す縦断面図である。 同実施形態に係る、カートリッジとともに、その一部を拡大して示す縦断面図である。 同実施形態に係る筒状部材であって、(a)は、その平面図であり、(b)は、一部を断面で示した側面図であり、(c)は、その底面図である。 図1の拡大断面図である。 同実施形態に係る、ノズルにそれぞれ、順次メッシュリング、中間部材及びカートリッジ本体を組み付ける工程を示す分解斜視図である。 同実施形態に係る、中間部材であって、(a)は、同中間部材を一部断面で示す側面図であり、(b)は、その底面図である。 同実施形態である、シリンジ型点鼻薬噴出器にて、内容液が泡状に噴出する状態を示す拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明である、シリンジ型噴出器を詳細に説明する。
図1にて、符号1は、本発明の一実施形態である、シリンジ型の点鼻薬噴出器である。点鼻薬噴出器1は、カートリッジ1A及び操作器具1Bで構成されている。
符号2は、注射外筒としてのエアシリンジである。エアシリンジ2は、中空の胴部2aの一端に形成された環状の肩部2bを介して先端筒部2cが一体に設けられている。先端筒部2cは、胴部2aよりも小径であって、その内側には、胴部2aの内側に形成された空間S2に通じる貫通孔が形成されている。また、エアシリンジ2には、先端筒部2cを取り囲む先端外筒部2dが一体に設けられている。更に、エアシリンジ2には、その後端に、指掛け部2eが一体に設けられている。
符号3は、操作用シャフトである。操作用シャフト3は、エアピストン3aを有し、後端には押圧部3bが設けられている。エアピストン3aは、エアシリンジ2の胴部2aの内側に摺動可能に保持されている。これにより、使用者がエアシリンジ2の指掛け部2eに指を掛けて操作用シャフト3の押圧部3bを押圧すれば、エアピストン3aがエアシリンジ2内の空気を先端筒部2cに向けて押し出すことができる。
更に、エアシリンジ2と操作用シャフト3との間には、ロッドたるプランジャロッド3cが配置されている。プランジャロッド3cは、エアピストン3aの先端側に配置されたプレート3dからエアシリンジ2の先端筒部2cに向かって延在し、この先端筒部2cの内側に形成された貫通孔に配置される。プランジャロッド3cは、先端筒部2cの内側に形成された貫通孔よりも小径とする。これにより、プランジャロッド3cは、先端筒部2cとの間に、エアピストン3aで圧送した空気を通す環状の第1の通路(以下、「第1エア通路」)r1を形成する。
なお、プレート3dの外縁には、周方向(軸線O周り)に間隔を置いて複数の切り欠き3eが形成されているが、この切り欠き3eは省略することができる。またプランジャロッド3cは、プレート3dを省略することで、エアピストン3aに対して直接設けることもできる。
操作器具1Bは、上述のように構成される一方、カートリッジ1Aは、以下のように構成される。
図2中、符号1Aは、カートリッジであり、符号4は、内容液(点鼻薬)Mが充填される筒状部材である。筒状部材4は、その内側に貫通孔が形成されている。筒状部材4の先端4aには、同図の拡大図に示すように、破断可能なシート部材5が装着されている。シート部材5は、接着剤を用いることも可能であるが、本実施形態では、筒状部材4を構成する樹脂材料と相溶性を有し高温で溶解する合成樹脂で構成する。
先端4aの外縁には段差部4sが設けられている。段差部4sは、周方向に沿って環状に形成されている。段差部4sを形成したことで、例えば、シート部材5を溶着するときに、溶けた樹脂が先端4aの外縁からはみ出してきて、先端4aの外縁にバリが発生しても、このバリが筒状部材4の内周面に干渉することがない。このため、後述のエア通路(r1〜r3)を確保することができる。また、先端4aの内周縁4cには、面取り加工が施されている。内周縁4cに面取り加工を施せば、例えば、段差部4sと同様、シート部材5の溶着時に溶けた樹脂が内周縁4cからはみ出してきてもバリになり難く、先端4aの内側に形成された開口部を塞ぐこともない。また、内周縁4cに面取り加工を施したことで、この内周縁4cが後述の中間部材9の突出部9bの案内面となることで、シート部材5に対して確実に孔を開けることができる。なお、面取り加工は、本実施形態では、傾斜角が異なる湾曲面として構成されているが、傾斜角を一定にしたテーパ面として加工することもできる。
また、図3に示すように、筒状部材4の外周面には、複数の縦溝4gが形成されている。縦溝4gは、周方向に間隔を置いて複数に設けられている。本実施形態では、縦溝4gは、軸線Oを挟んで対向する2箇所の位置に設けているが、本発明に従えば、少なくとも1箇所とすることができる。また、本実施形態では、縦溝4gの一端が図3(a)に示すように段差部4sに通じるとともに、その他端は、図3(c)に示すように筒状部材4の後端4bに形成された切り欠き4dに通じる。さらに、本実施形態では、筒状部材4の外周面に、周方向に間隔を置いて複数の凸部4pが設けられている。なお、図3において、凸部4pは、周方向に間隔を置いて4箇所の位置に設けられているが、これに限定されるものではない。また、図3では、凸部4pについて例示的に一箇所のみ表記する。
また、図2中、符号6は、筒状部材4の内側に配置されたプランジャである。筒状部材の後端4bに形成された開口部は、同図に示すように、プランジャ6によって密封されている。これにより、筒状部材4は、シート部材5とプランジャ6との間に充填空間S1を形成し、この充填空間S1に内容液Mが充填されたカートリッジ本体1aとしてなる。
プランジャ6は、筒状部材4の内側に摺動可能に保持されている。また、プランジャ6は、筒状部材の後端4bに形成された開口部を通して、プランジャロッド3cの先端を接触させることができる。これにより、エアシリンジ2内に操作用シャフト3を押し込めば、プランジャ6は、プランジャロッド3cからの押圧力を付勢力として、筒状部材の先端4aに形成された開口部に向かって内容液Mを押し出すことができる。
符号7は、先端筒部2cに装着されるノズルである。ノズル7は、噴出口Aが形成された先端7aと後端7bとの間に胴部7cを有し、その後端7bには、開口部が形成されている。カートリッジ本体1aは、後端7bに形成された開口部を通して、ノズル7の内側に収納することができる。さらに、ノズルの後端7bには、フランジ部7sが一体に設けられている。フランジ部7sは、ねじ部として機能し、先端外筒2dの内側に形成されたねじ部2sに取り外し可能に螺合する。これにより、ノズル7は、エアシリンジ2に螺合させることで、操作器具1Bに対して取り外し可能に装着させることができる。
このとき、先端筒部2cは、図4に示すように、ノズルの後端7bに形成された開口部を通して、カートリッジ本体1aを押し込みながらノズル7の内側に収納されることで、第1のエア通路r1に通じる第2のエア通路(以下、「第2エア通路」)r2が形成される。本実施形態では、エア通路r2は、先端筒部2cと切り欠き4dとの間に形成される。また、カートリッジ本体1aとノズル7との間には、第2のエア通路r2に通じる第3のエア通路(以下、「第3エア通路」)r3が形成される。本実施形態では、第3のエア通路r3は、筒状部材4に形成された縦溝4gとノズル7の内周面との間に形成される。
符号8は、障壁部材としてのメッシュリングである。メッシュリング8は、図5に示すように、リング部材8aの一端面にメッシュ部材8bを固定してなる。メッシュリング8は、同図に示すように、ノズルの後端7bに形成された開口部を通して、ノズル7内に挿入される。これにより、メッシュリング8は、ノズル7の内側のうち、先端に形成された噴出口A側に隣接して配置される。
符号9は、メッシュリング8に次いで、ノズル7の内側に配置される中間部材である。中間部材9は、ベース部9aを有し、このベース部9aがノズル7の内側に嵌合保持されることで、ノズル7の内側に固定される。本実施形態では、ベース部9aの周方向に間隔を置いて複数の凸部9dが設けられている。これにより、中間部材9は、凸部9dを介してノズル7の内側に固定される。また、ベース部9aには、ベース部9aよりも小径のニードル部9bが一体に設けられている。ニードル部9bは、図6に示すように、その先端9cが先端に向かって傾斜して袈裟懸け形状をしている。
中間部材9には、液通路r5が形成されている。液通路r5は、ニードル部9bの内側を通ってベース部9aを貫通する内部通路としてなる。液通路r5は、図4に示すように、ニードル部9bがシート部材5を貫通することで、充填空間S1をメッシュリング8に通じさせることができる。また、中間部材9には、エア通路r4が形成されている。エア通路r4は、ベース部9aとニードル部9bとの間に開口される内部通路としてなる。エア通路r4は、図6に示すように、ベース部9aに開口してカートリッジ本体1aと中間部材9との圧送される空気を液通路r5に通じさせて、この液通路r5の下流側に合流路r6を形成する。合流路r6は、カートリッジ本体1aから圧送された内溶液Mとエアシリンジ2から圧送された空気(Air)とを混合させた状態でメッシュリング8に導入させる。なお、本実施形態では、合流路r6の内径を液通路r5よりも大径に構成することで、内容液Mと空気(Air)との混合を促進する。
次に、点鼻薬噴出器1の使用方法について説明する。
使用者は先ず、図2に示すカートリッジ1Aを用いて、これを操作器具1Bにねじ込んで装着することで、点鼻薬噴出器1を形成する。このカートリッジ1Aのねじ込みに伴い、操作器具1Bの先端筒部2cは、ノズル7内のカートリッジ本体1aを押し込むことで、図4に示すように、中間部材9の先端9cがシート部材5を破断させる。これにより、図1に示すように、点鼻薬噴出器1の組み付けが完了する。
次に、図1に示す状態で、人差し指と中指を指掛け部2eに掛けて押圧部3bを親指で押さえてノズル7を一方の鼻の穴に挿入した後、押圧部3bを押し込む。すると、図7に示すように、エアピストン3aがエアシリンジ2内の空気を先端筒部2cに向かって押し出すとともに、プランジャロッド3cが筒状部材の後端4bに形成された開口部を通してプランジャ6を押しこむことで、充填空間S1の内容液Mは、同図の白抜き矢印に示すように、中間部材9の液通路r5から合流路r6に圧送される。
一方、エアピストン3aで押し出された空気は、図7の細線矢印に示すように、エアシリンジ2の先端筒部2cとプランジャロッド3cとの間に形成された第1エア通路r1からエア通路r2〜r3を通って、カートリッジ本体1aと中間部材9の間に至ったのち、この中間部材9bに形成されたエア通路r4を通して合流路r6に圧送される。これにより、同図の斜線矢印に示すように、当該合流路r6にてプランジャ6に押し出される内容液Mにエアピストン3aに押し出される空気を混合させたのち、メッシュリング8を通して噴出口Aから外界に向けて泡状に噴射させることができる。従って、本実施形態によれば、操作用シャフト3を押し込むだけの簡単な操作で、その押し込み量に応じた泡状の内容液Mを取り出すことができる。
また、操作器具1B以外の部分は、上述のとおり、カートリッジ1Aとして構成することができる。カートリッジ1Aは、図5に示すように、カートリッジ本体1aを有する。カートリッジ本体1aは、同図に示すように、筒状部材の先端4aがシート部材5によって密封されるとともに後端4bがプランジャ6によって密封されている。これにより、カートリッジ本体1aは、同図に示すように、シート部材5とプランジャ6との間に、内容液Mを収納する充填空間S1を形成する。
また、ノズル7は、筒状部材4を収納したままエアシリンジ2に対して着脱できることから、予めメッシュリング8と中間部材9を組み込んでおくことで補助カートリッジとすることができる。補助カートリッジは、カートリッジ本体1aを収納することでカートリッジ1Aを構成する。これにより、カートリッジ1Aは、補助カートリッジにカートリッジ本体1aを収納するだけの簡単な作業で構成することができる。
なお、本発明によれば、図2に示すように、予め、補助カートリッジにカートリッジ本体1aをセットすることでカートリッジ1Aの状態で流通することができるとともに、図5に示すように、カートリッジ本体1aと補助カートリッジとを別体のセットとして流通させることもできる。
本実施形態では、破断可能なシート部材5によって筒状部材の先端4aを密封して、その後端4bに形成された開口部から内容液Mを充填したのち、この後端4bをプランジャ6によって密封するだけで、予め内容液Mが密封されたカートリッジ本体1aを構成することができる。このため、メッシュリング8及び中間部材9を内蔵したノズル7を補助カートリッジとして、この補助カートリッジ内にカートリッジ本体1aを配置するだけでカートリッジ1Aを形成することができる。
しかも、補助カートリッジは、カートリッジ本体1aとは別体に、メッシュリング8及び中間部材9を予めノズル7に内蔵させてなるものであるから、ノズル7に内蔵したメッシュリング8等に内容液Mを接触させることなく、内容液Mを充填したカートリッジ本体1aとして別途、内容液Mを密封保持することができる。
また、本実施形態では、カートリッジ1Aを操作器具1Bに装着してシリンジ型噴出器1としたことにより、カートリッジ1Aの装着時において、エアシリンジ2の先端筒部2cがノズル7内のカートリッジ本体1aを押し込むことで、図4に示すように、中間部材9のニードル部9bがシート部材5を貫いて充填空間S1をメッシュリング8に通じさせる。これにより、カートリッジ1Aを操作器具1Bに装着してなる本形態は、エアピストン3aとともにプランジャロッド3cを押し込むだけの簡単な操作で、ノズル7の噴出口Aから押し込み量に応じた容量だけ、内容液Mを泡状に取り出すことができる。
また、内容液Mを押し出すプランジャ6は、エアピストン3aで押し出されたプランジャロッド3cによって作動するものであるため、内容液Mを充填・圧送する機構として、筒状部材(シリンダ)4及びプランジャ(ピストン)6を採用できるとともに、このプランジャ6を駆動させる機構として、エアシリンジ(シリンダ)2及びエアピストン3aを採用できる。この場合、プランジャ6を駆動させる機構を小型化させることなく、内容液Mを充填・圧送する機構のみ、即ち、カートリッジ本体1a(筒状部材4、シート部材5及びプランジャ6)のみを小型化することができる。従って、本実施形態は、操作性を損なうことなく、内容液Mを少量だけ泡状に取り出したい場合に有効である。
このように、本形態によれば、内容液Mのカートリッジ化を図りつつ、少量の内容液Mであっても操作性を損なうことなく、泡状に注出することができる。
上述したところは、本発明の一形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、筒状部材4とノズル7との間に形成されるエア通路r3は、筒状部材6の周方向に間隔を置いて複数のリブを形成してノズル7との間に隙間を形成する等、その形成方法は問わない。筒状部材4と先端筒部2cとの間に形成されるエア通路r2についても同様である。また、本発明によれば、メッシュリング8は、少なくとも1つであればよく、複数個で構成することもできる。更に、メッシュリング8に替えて、噴霧バルブ(スピンドルエレメント)等の障壁部材を採用し、霧状に注出することもできる。
本発明は、空気を混合させた内容液の噴出を目的とした噴出器であれば、様々なものに適用することができる。また、内容物の種類についても、限定されない。
1 シリンジ型の点鼻薬噴出器
1A カートリッジ
1a カートリッジ本体
1B 操作器具
2 エアシリンジ
2a 胴部
2b 肩部
2c 先端筒部
2d 先端外筒部
2e 指掛け部
3 操作用シャフト
3a エアピストン
3b 操作用シャフト押圧部
3c プランジャロッド(ロッド)
4 筒状部材
4a 先端
4b 後端
4d 切り欠き(エア通路)
4g 外溝(エア通路)
4s 段差部(エア抜き通路)
5 シート部材
6 プランジャ
7 ノズル
7a 先端
7b 後端
7s フランジ部
8 メッシュリング
9 中間部材
9a ベース部
9b ニードル部
A 噴出口
r1 第1エア通路
r2 第2エア通路
r3 第3エア通路
r4 エア通路(内部通路)
r5 液通路(他の内部通路)
r6 合流路

Claims (3)

  1. シリンジ内に摺動可能に配置したピストンに、シリンジの先端筒部に形成した貫通孔に配置されるロッドを延在させるとともに、当該ロッドと先端筒部との間にピストンで圧送した空気の通路を形成する操作器具と、
    内容液を充填するとともに当該内容液をロッドからの押圧力を付勢力として押し出すプランジャを有する筒状部材と、筒状部材を内側に収納してシリンジの先端筒部に装着されるノズルと、ノズルの内側に収納されて筒状部材から押し出された内容液とピストンで圧送された空気を通して霧状又は泡状の内容液とする障壁部材とを備え、
    筒状部材は、先端が破断可能なシート部材によって密封されるとともに後端がプランジャによって密封されることで、当該プランジャとシート部材との間に充填空間を形成するカートリッジ本体としてなり、
    ノズルは、その後端に形成された開口部を通してカートリッジ本体を収納可能であるとともに、当該カートリッジ本体との間に、操作器具内の空気を通すエア通路を形成し、
    さらに、ノズルの内側には、カートリッジ本体の押し込みによってシート部材を貫く突出部が設けられた中間部材が収納され、
    当該中間部材は、突出部の内側を通って充填空間を障壁部材に通じさせて内容液を障壁部材に誘導する内部通路ととともに、カートリッジ本体とノズルとの間に圧送される空気を前記内部通路に通じさせて障壁部材との間に合流路を形成する他の内部通路が形成されたものであることを特徴とするシリンジ型噴出器。
  2. 請求項1において、筒状部材の先端外縁に、環状の段差部を設けたことを特徴とするシリンジ型噴出器。
  3. 請求項1又は2において、筒状部材の先端内縁に、面取り加工を施したことを特徴とするシリンジ型噴出器。
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