JP5873836B2 - 光偏向器、その製造方法及び光走査装置 - Google Patents

光偏向器、その製造方法及び光走査装置 Download PDF

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Description

本発明は、静電潜像等の形成に用いられる光偏向器、その製造方法、及び、その光偏向器を備える光走査装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、画像データに対応して変調された光ビームを生成し、この光ビームを反射、偏向させ、感光体ドラムのような像担持体に偏向された光ビームを走査することにより静電潜像を形成する。光偏向器は、光ビームを反射、偏向させる機器である。光偏向器として、ポリゴンミラーの換わりに、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラーを用いる技術が提案されている。MEMSミラーは、走査の高速化及び低消費電力等の利点を有する。
MEMSミラーを用いる光偏向器は、トーションバーと、トーションバーの軸線周りに揺動可能なミラー部と、ミラー駆動部と、を備える。
ミラー駆動部に駆動信号が入力されることにより、ミラー駆動部がMEMSミラーの可動部を共振(振動)させて、ミラー部をトーションバーの軸線周り揺動させた状態にし、この状態でミラー部に入射された光ビームを反射、偏向させて光ビームを走査する。MEMSミラーの可動部とは、言い換えれば、MEMSミラーの振動系であり、ミラー部やトーションバーによって構成される。
MEMSミラー毎に、MEMSミラーに入力される駆動信号の周波数を同じ値にして、MEMSミラーを使用する場合、MEMSミラー毎に、MEMSミラーの可動部の共振周波数(以下、単に共振周波数と記載することもある)を調整する必要がある。なぜなら、共振周波数が異なれば、MEMSミラー毎にミラー部の最大偏向角が異なるからである。
共振周波数は、ミラー部の慣性モーメント及びトーションバーのバネ定数等で決まる。これらの物理量が僅かに異なるだけで共振周波数が変化する。例えば、ミラー部の寸法は、ミラー部の慣性モーメントに影響し、ミラー部の寸法が設計値と数ミクロン異なるだけで、共振周波数が変化する。MEMSミラーの製造において、上記物理量の誤差は不可避的に生じるので、共振周波数を調整する必要がある。
MEMSミラーの可動部の質量が軽くなるようにして、共振周波数を調整する技術や、MEMSミラーの可動部の質量が重くなるようにして、共振周波数を調整する技術が提案されている。
前者は、ミラー部の寸法を左右両側の方向に大きくして、トーションバーに対して対称となる第1の領域及び第2の領域をそれぞれ設け、各領域に複数の質量体を予め形成しておき、質量体をレーザーにより選択的に削り取って、MEMSミラーの可動部の質量を小さくすることにより、共振周波数を調整する(例えば、特許文献1参照)。
後者は、ミラー部の寸法を左右両側の方向に大きくして、トーションバーに対して対称となる第1の領域及び第2の領域をそれぞれ設け、各領域に液体を付着硬化させて質量体を選択的に形成して、MEMSミラーの可動部の質量を大きくすることにより、共振周波数を調整する(例えば、特許文献2参照)。
特表2004−517351号公報(段落0067、図19) 特開2008−203355号公報(段落0047、図6)
慣性モーメントは、質量体とトーションバーの軸線との距離を二乗した値に、質量体の質量を掛けた値である。上記2つの技術において、質量体は、トーションバーの軸線から離れた位置にある。このため、質量体の質量の変化に対する質量体の慣性モーメントの変化(すなわち、MEMSミラーの可動部の慣性モーメントの変化)が比較的大きくなる。よって、質量体の質量を調整しながら共振周波数を調整する場合、共振周波数の微調整には不利である。
本発明は、光偏向器の可動部の共振周波数を調整する精度を向上させることができる光偏向器、その製造方法、及び、その光偏向器を備える光走査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の一局面に係る光偏向器は、固定部と、所定の揺動軸周りに揺動して、光を偏向するミラー部、前記固定部に固定支持され、前記揺動軸となる軸線を有するトーションバー、及び、前記ミラー部を支持し、前記トーションバーに固定された支持体を有する可動部と、を備え、前記支持体は、前記軸線が通過する穴部を有し、前記穴部には、前記可動部の共振周波数を調整する質量体が配設される。
本発明の一局面に係る光偏向器によれば、質量体が配設される穴部を、トーションバーの軸線が通るようにしているので、質量体をトーションバーの軸線上に配置することができる。このため、質量体の質量の変化に対する質量体の慣性モーメントの変化(すなわち、光偏向器の可動部の慣性モーメントの変化)が比較的小さくなる。従って、質量体の質量を調整しながら共振周波数を調整する場合、共振周波数を微調整することができるので、共振周波数を調整する精度を向上させることができる。
また、本発明の一局面に係る光偏向器によれば、質量体が配設される穴部を、トーションバーの軸線が通るようにしている。従って、穴部を設けない場合と比べて、質量体をトーションバーの軸線からずれないように、トーションバーの軸線上に配置させることが容易となる。
上記構成において、前記穴部の数は一つであり、一つの前記質量体が前記穴部の底に配設されている。
この構成によれば、複数の穴部のそれぞれに質量体を配設する構成に比べて、共振周波数の調整を迅速化できる。
上記構成において、前記ミラー部は、光を偏向する偏向面と、該偏向面と反対の非偏向面とを含む板状部材であり、前記穴部は、前記支持体を貫通しており、前記ミラー部の非偏向面が、前記穴部の底を構成している。
この構成によれば、穴部が支持体を貫通しているので、支持体を軽量化できる。
上記構成において、前記支持体は、前記トーションバーと交差する方向に延びる第1の支持部材と、前記第1の支持部材と対向して配置され、前記トーションバーと交差する方向に延びる第2の支持部材と、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とをつなぐ第3の支持部材と、前記トーションバーに対して前記第3の支持部材と対称に配置され、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とをつなぐ第4の支持部材と、前記穴部を有する第5の支持部材とを含み、前記第1の支持部材、前記第2の支持部材、前記第3の支持部材及び前記第4の支持部材で規定され、前記第5の支持部材が配置されている空間部を有しており、前記トーションバーは、前記第1の支持部材の中央で前記第1の支持部材に固定された第1のトーションバーと、前記第2の支持部材の中央で前記第2の支持部材に固定された第2のトーションバーと、を含む。
この構成によれば、支持体は、第1の支持部材、第2の支持部材、第3の支持部材、第4の支持部材、及び、質量体が配設される穴部を有する第5の支持部材によって構成され、第1〜第4の支持部材で規定される空間部に第5の支持部材が配置されている。このため、薄板状の支持体に比べて、支持体を軽量化できる。
上記構成において、前記支持体を補強する第1のリブ及び第2のリブを、さらに含み、前記支持体は、前記ミラー部と当接する当接面と、該当接面に対して反対側の非当接面とを含み、前記第1のリブは、前記トーションバーと交差する方向に延び、かつ前記非当接面側に突出するように前記第1の支持部材に設けられ、前記第2のリブは、前記トーションバーと交差する方向に延び、かつ前記非当接面側に突出するように前記第2の支持部材に設けられている。
第1の支持部材は、その中央で第1のトーションバーと固定されている。このため、ミラー部を揺動させたときに、第1の支持部材に作用する慣性モーメントは、第1のトーションバーから離れるにしたがって大きくなる。同様に、第2の支持部材は、その中央で第2のトーションバーと固定されているので、ミラー部を揺動させたときに、第2の支持部材に作用する慣性モーメントは、第2のトーションバーから離れるにしたがって大きくなる。
よって、第1の支持部材及び第2の支持部材は、第3の支持部材及び第4の支持部材と比べて、ミラー部を揺動させた際に撓みやすい。第1の支持部材及び第2の支持部材が撓めば、支持体が撓むので、その結果、ミラー部が撓むことになる。
ミラー部が撓むのを抑制するために、第1の支持部材、第2の支持部材、第3の支持部材及び第4の支持部材の全部にリブを設けると、支持体の質量が大きくなる。
そこで、この構成では、第1の支持部材に第1のリブを設け、第2の支持部材に第2のリブを設けているが、第3の支持部材及び第4の支持部材にリブを設けていない。
以上より、この構成によれば、支持体を軽量化しつつ、ミラー部を揺動させたときにミラー部が撓むのを抑制することができる。
上記構成において、前記第1のリブと前記第2のリブとの合計質量は、前記ミラー部の質量と同じである。
この構成によれば、支持体の一方の面側の質量と他方の面側の質量とが同じになるので、トーションバー、支持体及びミラー部により構成される可動部の重心が、トーションバーの軸線上に位置するように、可動部の重心を調整することができる。
ここでの同じ質量とは、第1のリブと第2のリブとの合計質量が、ミラー部の質量と完全に同一又は略同一の意味である。略同一とは、上記合計質量とミラー部の質量との差が、ミラー部をトーションバーの軸線周りに揺動させたときに、ミラー部がトーションバーの軸線周りの揺動以外の運動をするのを抑制できる範囲内であることを意味する。
上記構成において、前記支持体によって支持された前記ミラー部を、前記トーションバーの前記軸線周りに揺動させる駆動力を、圧電素子を用いて生成するミラー駆動部を備える。
この構成は、トーションバーの軸線周りにミラー部を揺動させる方式として、圧電素子を用いたものである。
上記構成において、前記質量体は、接着可能な流動体を硬化させた部材である。
接着可能な流動体を硬化させた部材とは、具体的には接着剤やパテ等を意味する。
本発明の他の局面に係る光偏向器の製造方法は、前記穴部の底に前記質量体が配設されていない状態の前記光偏向器に、駆動信号を入力させて、前記ミラー部を揺動させる第1のステップと、前記第1のステップ実行中に、流動体の状態の前記質量体を前記穴部の底に供給する第2のステップと、前記第2のステップ実行中に前記可動部の共振周波数が予め定められた値に到達したとき、前記質量体の供給を停止する第3のステップと、を備える。
質量体が配設される穴部の底は、トーションバーの軸線上に位置するので、ミラー部を揺動させても、穴部の変位量は僅かである。このため、ミラー部を揺動させながら、穴部の底に流動体の状態の質量体を供給することを容易に行うことができる。本発明の他の局面に係る光偏向器の製造方法では、ミラー部を揺動させて可動部の共振周波数を測定しながら、流動体の状態の質量体を穴部の底に供給している。従って、可動部の共振周波数を測定するステップと、流動体の状態の質量体を穴部の底に供給するステップと、を別々に実行する場合と比べて、本発明の他の局面に係る光偏向器の製造方法によれば、共振周波数の調整に要する時間を短くすることができる。
前記第1のステップにおいて、前記駆動信号の周波数は予め定められた周波数であり、前記第2のステップにおいて、前記ミラー部の最大偏向角をモニターしながら流動体の状態の前記質量体を前記穴部の底に供給しており、前記第3のステップにおいて、前記第2のステップ実行中に前記ミラー部の前記最大偏向角が予め定められた値に到達したとき、前記質量体の供給を停止する。
この構成は、可動部の共振周波数を調整する方法の例である。
本発明のさらに他の局面に係る光走査装置は、本発明の一局面に係る光偏向器と、前記ミラー部に光ビームを照射する光源と、を備える。
本発明のさらに他の局面によれば、本発明の一局面に係る光偏向器を備えるので、本発明の一局面と同じ作用効果を有する。
本発明によれば、光偏向器の可動部の共振周波数を調整する精度を向上させることができる。
本実施形態に係る光偏向器を適用した画像形成装置の内部構造の概略を示す図である。 図1に示す画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す画像形成装置に備えられる光走査装置を構成する光学部品の配置関係を示す図である。 本実施形態に係る光偏向器の斜視図である。 図4に示す光偏向器をA1−A2線に沿って切断した断面図である。 図5と同じ断面において、一方側のミラー駆動部のPZT薄膜が伸び、他方側のミラー駆動部のPZT薄膜が縮んだ状態を示す図である。 本実施形態に係る光偏向器に備えられるミラー部、トーションバー、支持体、第1のリブ及び第2のリブを備える可動部を、ミラー部の表面(光ビームの反射偏向面)側から見た斜視図である。 上記可動部を、ミラー部の裏面側から見た斜視図である。 図7に示す可動部をB1−B2線に沿って切断した拡大断面図である。 図7に示す可動部をC1−C2線に沿って切断した拡大断面図である。 図7に示す可動部をD1−D2線に沿って切断した拡大断面図である。 図9のEで示す部分を拡大した断面図である。 光偏向器に入力される駆動電圧の周波数と、ミラー部の最大偏向角との関係を示すグラフである。 本実施形態に係る光偏向器の製造方法において、共振周波数の調整工程に用いられる調整システムのブロック図である。 図15は、図9と同じ断面であり、ノズルを用いて支持体の穴部に質量体が供給されている状態を示す図である。 本実施形態に係る光偏向器の製造方法のうち、共振周波数の調整工程を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る光偏向器を適用した画像形成装置1の内部構造の概略を示す図である。画像形成装置1は、例えば、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は、装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300及び装置本体100の上部前面に配置された操作部400を備える。
原稿給送部300は、自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200に送ることができる。
原稿読取部200は、露光ランプ等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、不図示のCCD(Charge Coupled Device)センサー及び原稿読取スリット205を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサーにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサーにより読み取る。CCDセンサーは読み取った原稿を画像データとして出力する。
装置本体100は、用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は、装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラー109の駆動により、用紙搬送路111へ向けて送出される。用紙は、用紙搬送路111を通って、画像形成部103へ搬送される。
画像形成部103は、搬送されてきた用紙にトナー像を形成する。画像形成部103は、感光体ドラム113、光走査装置115、現像部117及び転写部119を備える。光走査装置115は、画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応して変調された光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には、画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー像が形成される。このトナー像は、転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
トナー像が転写された用紙は、定着部105に送られる。定着部105において、トナー像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー像は用紙に定着される。用紙は、スタックトレイ121又は排紙トレイ123に排紙される。
操作部400は、操作キー部401と表示部403を備える。表示部403は、タッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザーは、画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
操作キー部401には、ハードキーからなる操作キーが設けられている。具体的にはスタートキー405、テンキー407、ストップキー409、リセットキー411、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリを切り換えるための機能切換キー413等が設けられている。
スタートキー405は、コピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。テンキー407は、コピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。ストップキー409は、コピー動作等を途中で中止させるキーである。リセットキー411は、設定された内容を初期設定状態に戻すキーである。
機能切換キー413は、コピーキー及び送信キー等を備えており、コピー機能、送信機能等を相互に切り替えるキーである。コピーキーを操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キーを操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
図2は、図1に示す画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作部400、制御部500及び通信部600がバスによって相互に接続された構成を有する。装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300及び操作部400に関しては既に説明したので、説明を省略する。
制御部500は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び画像メモリー等を備える。CPUは、画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、装置本体100等の画像形成装置1の上記構成要素に対して実行する。ROMは、画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMは、ソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。画像メモリーは、画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)を一時的に記憶する。
通信部600は、ファクシミリ通信部601及びネットワークI/F部603を備える。ファクシミリ通信部601は、相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部601は、電話回線605に接続される。
ネットワークI/F部603は、LAN(Local Area Network)607に接続される。ネットワークI/F部603は、LAN607に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
図3は、光走査装置115を構成する光学部品の配置関係を示す図である。光走査装置115は、光源31、光偏向器10及び二つの走査レンズ33,35等を備える。光源31は、例えば、レーザーダイオードであり、画像データに対応して変調された光ビームLBを射出する。
光源31と光偏向器10との光路上には、コリメーターレンズ37及びシリンドリカルレンズ39が配置されている。コリメーターレンズ37は、光源31から射出された光ビームLBを平行光にする。シリンドリカルレンズ39は、平行光にされた光ビームLBを線状に集光する。線状に集光された光ビームLBは、光偏向器10に入射される。
光偏向器10と感光体ドラム113との光路上には、走査レンズ33と走査レンズ35が配置されている。光偏向器10のミラー部11に入射された光ビームLBは、ミラー部11で反射、偏向されて、走査レンズ33,35により感光体ドラム113に結像される。すなわち、光ビームLBを感光体ドラム113に走査することにより、感光体ドラム113に静電潜像が形成される。
光走査装置115はさらに、BDレンズ41及びBDセンサー43を備える。感光体ドラム113の一方の側部113aから他方の側部113bへ向けて、光ビームLBが感光体ドラム113を走査し、有効走査範囲Rを超えた光ビームLBは、BDレンズ41で集光されてBDセンサー43で受光される。BD(Beam Detect)センサー43は、感光体ドラム113に走査(主走査)を開始する基準となるBD信号を生成する。
次に、本実施形態に係る光偏向器10について説明する。図4は、本実施形態に係る光偏向器10の斜視図であり、図5は、図4に示す光偏向器10をA1−A2線に沿って切断した断面図である。本実施形態に係る光偏向器10は、圧電駆動型のMEMSミラーである。但し、光偏向器10に用いることができるMEMSミラーは、圧電駆動型に限定されない。
光偏向器10は、ミラー部11、フレーム13、トーションバー15、ミラー駆動部17a,17b,17c,17d及び支持体31を備える。
フレーム13の形状は、長方形である。フレーム13は、長手方向に延びる一対の辺部13a,13bと、長手方向と直交する方向に延びる一対の辺部13c,13dと、辺部13cと辺部13dとをつなぐ梁19,21(固定部)とにより構成される。フレーム13の中心部には、ミラー部11が配置されている。ミラー部11は、短軸方向がフレーム13の長手方向と合致した楕円形状を有する。
トーションバー15は、一方向に回転軸(ねじれ回転軸や揺動軸と称することもできる)となる軸線AXを有する。トーションバー15は、共通する軸線AXに沿って延びる第1のトーションバー15aと第2のトーションバー15bとを含む。第1のトーションバー15a及び第2のトーションバー15bは、ミラー部11の楕円の短軸方向に延びている。第1のトーションバー15aの一端は、梁19により固定支持され、第2のトーションバー15bの一端は、梁21により固定支持されている。
梁19と辺部13aとの間には、空間部33が形成され、梁21と辺部13bとの間には、空間部35が形成されている。
第1のトーションバー15aの他端及び第2のトーションバー15bの他端には、ミラー部11を支持する支持体31が固定されている。支持体31は、フレーム13内に配置されている。支持体31の形状は長方形であり、支持体31の長手方向とフレーム13の長手方向とは直交する。梁19,21(固定部)は、支持体31によって支持されたミラー部11が、トーションバー15の軸線AX周りに揺動可能に、トーションバー15を固定支持する。
以上のように、ミラー部11は、所定の揺動軸周りに揺動して、光を偏向し、トーションバー15は、固定部(梁19,21)に固定支持され、揺動軸となる軸線AXを有し、支持体31は、ミラー部11を支持し、トーションバー15に固定されている。
梁19上には、トーションバー15より辺部13c側にミラー駆動部17aが形成され、トーションバー15より辺部13d側にミラー駆動部17bが形成されている。梁21上には、トーションバー15より辺部13c側にミラー駆動部17cが形成され、トーションバー15より辺部13d側にミラー駆動部17dが形成されている。
ミラー駆動部17aは、図5に示すように、下部電極23、PZT薄膜25及び上部電極27により構成される。ミラー駆動部17b,17c,17dは、ミラー駆動部17aと同じ構成を有する。以下、ミラー駆動部17a,17b,17c,17dを区別する必要がなければ、ミラー駆動部17と記載する。
図6は、図5と同じ断面において、ミラー駆動部17a,17cのPZT薄膜25が伸び、かつミラー駆動部17b,17dのPZT薄膜25が縮むように、ミラー駆動部17に駆動電圧を印加した状態を示す図である。図6では梁19,21が撓んでおり、これによりトーションバー15と一緒にミラー部11が傾いている。
以下、ミラー駆動部17a,17cのPZT薄膜25が伸び、かつミラー駆動部17b,17dのPZT薄膜25が縮む動作を第1の動作とし、ミラー駆動部17a,17cのPZT薄膜25が縮み、かつミラー駆動部17b,17dのPZT薄膜25が伸びる動作を第2の動作として説明する。第1の動作と第2の動作とが交互に繰り返されるように、ミラー駆動部17に対し駆動電圧を印加して梁19,21を撓ませることにより、支持体31によって支持されたミラー部11がトーションバー15の軸線AX周りに揺動し、偏向角θが変動する。尚、図4に示す符号NLは、ミラー部11が揺動していないときのミラー部11の法線を示している。
駆動電圧の周波数をミラー部11の共振周波数と一致させると、ミラー部11が共振し、偏向角θの最大値(最大偏向角)を大きくすることができる。ミラー部11を共振させた状態で、ミラー部11で光ビームを反射、偏向させることにより、光ビームを感光体ドラム113に走査する。
図7は、光偏向器10に備えられるミラー部11、トーションバー15、支持体31、第1のリブ39a及び第2のリブ39bを備える可動部37を、ミラー部11の表面11a(光ビームの反射偏向面)側から見た斜視図である。図8は、この可動部37を、ミラー部11の裏面11b側から見た斜視図である。
ミラー部11の表面11a側は、支持体31の一方の面32a(支持面)側となり、ミラー部11の裏面11b側は、支持体31の一方の面32aに支持されている。
支持体31は、長方形のフレーム状の形状を有しており、長方形を構成する4つの辺となる第1の支持部材31a、第2の支持部材31b、第3の支持部材31c及び第4の支持部材31dを備える。
第1の支持部材31aと第2の支持部材31bは、トーションバー15が延びる方向と交差する方向に直線状に延びており、対向して配置されている。
第3の支持部材31cと第4の支持部材31dは、トーションバー15が延びる方向と同じ方向に直線状に延びており、トーションバー15に対して対称に配置されている。
第1の支持部材31a、第2の支持部材31b、第3の支持部材31c及び第4の支持部材31dによって、空間部41が規定されている。空間部41を設けることにより、支持体31を軽量化している。
以上のように、支持体31は、トーションバー15と交差する方向に延びる第1の支持部材31aと、第1の支持部材31aと対向して配置され、トーションバー15と交差する方向に延びる第2の支持部材31bと、第1の支持部材31aと第2の支持部材31bとをつなぐ第3の支持部材31cと、トーションバー15の軸に対して第3の支持部材31cと対称に配置され、第1の支持部材31aと第2の支持部材31bとをつなぐ第4の支持部材31dと、を含む。
支持体31は、さらに、空間部41に配置された第5の支持部材31eを備える。第5の支持部材31eは、本体部311、第1の接続部312及び第2の接続部313を含む。本体部311は、第5の支持部材31eの本体であり、穴部53として機能する円形状の中抜き(キャビティ)が形成されている。これにより、支持体31を軽量化している。
ミラー部11は、光を偏向する偏向面(表面11a)と、該偏向面と反対の非偏向面(裏面11b)とを含む板状部材である。非偏向面(裏面11b)が、穴部53の底を構成している。
第1の接続部312は、本体部311の長軸上に配置され、本体部311の一方の端部と第3の支持部材31cの中央とをつないでいる。第2の接続部313は、本体部311の長軸上に配置され、本体部311の他方の端部と第4の支持部材31dの中央とをつないでいる。
トーションバー15は、前述したように、第1のトーションバー15a及び第2のトーションバー15bによって構成される。第1のトーションバー15aと第2のトーションバー15bとは、同じ方向に延びて、間隔を設けて配置されている。この間隔を含む領域に支持体31が配置されている。第1のトーションバー15aは、第1の支持部材31aの中央で第1の支持部材31aに固定されている。第2のトーションバー15bは、第2の支持部材31bの中央で第2の支持部材31bに固定されている。
図7に示すように、第1の支持部材31a、第2の支持部材31b、第3の支持部材31c、第4の支持部材31d、第5の支持部材31e、第1のトーションバー15a及び第2のトーションバー15bは、それぞれ、支持体31の一方の面32a側を向いた平面部を有し、各平面部は、同一平面内に位置している。これらは、同じ高さ(言い換えれば、同じ厚さ)を有する。
支持体31の一方の面32aに、ミラー部11が設けられている。ミラー部11は、接着剤を用いて第3の支持部材31c、第4の支持部材31d及び第5の支持部材31eに貼り付けられ、又は、陽極接合によって第3の支持部材31c、第4の支持部材31d及び第5の支持部材31eに接合される。
支持体31の他方の面32b(反対側の面)側には、トーションバー15と交差する方向に延びるリブである第1のリブ39a及び第2のリブ39bが設けられている。第1のリブ39aは、第1の支持部材31aに設けられており、第2のリブ39bは、第2の支持部材31bに設けられている。
第1のリブ39a及び第2のリブ39bについて、詳細に説明する。図9は、図7に示す可動部37をB1−B2線に沿って切断した拡大断面図である。図10は、図7に示す可動部37をC1−C2線に沿って切断した拡大断面図である。図11は、図7に示す可動部37をD1−D2線に沿って切断した拡大断面図である。
図7〜図11を参照して、支持体31(第1の支持部材31a、第2の支持部材31b、第3の支持部材31c、第4の支持部材31d、第5の支持部材31e)とトーションバー15(第1のトーションバー15a、第2のトーションバー15b)とは、同じ厚さを有している。図9に示すように、第1のリブ39aは、支持体31の他方の面側32bにおいて、第1の支持部材31aと連続的に形成され、支持体31から突き出した部分である。第2のリブ39bは、支持体31の他方の面側32bにおいて、第2の支持部材31bと連続的に形成され、支持体31から突き出した部分である。このように、第1のリブ39aは、第1の支持部材31aに設けられ、トーションバー15と交差する方向に延び、かつ支持体31の他方の面32b側に突出している。第2のリブ39bは、第2の支持部材31bに設けられ、トーションバー15と交差する方向に延び、かつ支持体31の他方の面32b側に突出している。
言い換えれば、支持体31は、ミラー部11と当接する当接面と、該当接面に対して反対側の非当接面とを含む。第1のリブ39aは、トーションバー15と交差する方向に延び、かつ非当接面側に突出するように第1の支持部材31aに設けられている。第2のリブ39bは、トーションバー15と交差する方向に延び、かつ非当接面側に突出するように第2の支持部材31bに設けられている。
第1の支持部材31a、第2の支持部材31b、第1のリブ39a、第2のリブ39bは、それぞれ、同じ長さである。また、これらは、それぞれ、同じ幅である。第1のリブ39aの質量と第2のリブ39bの質量とは、同じである。第1のリブ39aと第2のリブ39bとの合計質量は、ミラー部11の質量と同じである。
図12は、図9のEで示す部分を拡大した断面図である。SOI(Silicon on Insulator)基板43は、シリコン層45とシリコン層49とでシリコン酸化膜47を挟んだ構造を有する。シリコン層45及びシリコン酸化膜47により、支持体31及びトーションバー15が構成される。シリコン層49により、第1のリブ39a及び第2のリブ39bが構成される。トーションバー15、支持体31、第1のリブ39a及び第2のリブ39bは、SOI基板43を、選択的にエッチングして形成されたものである。
なお、第1のリブ39a、第2のリブ39bをそれぞれ、第1の支持部材31a、第2の支持部材31bに、接着剤によって貼り付けた構造でもよいし、陽極接合によって接合した構造でもよい。
第1のリブ39a及び第2のリブ39bは、支持体31の一方の面32aと他方の面32bのうち他方の面32bにのみ設けられ、支持体31を補強し、かつトーションバー15、支持体31及びミラー部11を含む可動部37の重心が軸線AX上に位置するように可動部37の重心を調整する補強部材として機能する。
次に、図8、図9及び図11を用いて質量体51について説明する。第5の支持部材31eの本体部311には、前述したように、穴部53が設けられている。すなわち、支持体31には、穴部53が設けられている。穴部53は、支持体31の一方の面32a(支持面)と交差する方向に深さを有し、トーションバー15の軸線AX上に位置している。軸線AXは、穴部53を通過する。穴部53は、支持体31を貫通し、ミラー部11の光を反射する面と反対の面(ミラー部の裏面11b)が、その底部となる。穴部53には、質量体51が配設されている。質量体51は、トーションバー15の軸線AX上に位置している。穴部53に配設された質量体51により、可動部37の共振周波数が調整される。
質量体51は、接着可能な流動体を硬化させた部材である。従って、接着剤やパテ等を、質量体51とすることができる。本実施形態では、光硬化型の接着剤の一つである紫外線硬化型の接着剤を質量体51としている。
質量体51を用いた共振周波数の調整について説明する。図13は、光偏向器10に入力される駆動電圧の周波数と、ミラー部11の最大偏向角との関係を示すグラフである。グラフの横軸は、駆動電圧の周波数を示し、グラフの縦軸は、最大偏向角を示す。
曲線(a)は、支持体31の穴部53に質量体51が供給されていない場合を示し、その場合の共振周波数をfaとする。曲線(b)は、支持体31の穴部53に供給された質量体51の質量が第1の値の場合を示し、その場合の共振周波数をfbとする。曲線(c)は、支持体31の穴部53に供給された質量体51の質量が第1の値より大きい第2の値の場合を示し、その場合の共振周波数をfcとする。曲線(d)は、支持体31の穴部53に供給された質量体51の質量が第2の値より大きい第3の値の場合を示し、その場合の共振周波数をfdとする。光偏向器10に入力される駆動信号の周波数をf1、最大偏向角の目標値をθ1にして、光偏向器10を使用する例で説明する。
曲線(a)〜(d)の各場合において、共振周波数のときの最大偏向角は、同じ値(θ0)となる。穴部53に供給された質量体51の量が多くなるにしたがって(曲線(a)→曲線(b)→曲線(c)→曲線(d))、共振周波数が小さくなる。従って、駆動電圧の周波数がf1の状態で、穴部53に供給する質量体51の量を調整して、共振周波数を調整することにより、駆動電圧の周波数f1において、最大偏向角を目標値θ1にすることができる。
図14は、本実施形態に係る光偏向器10の製造方法において、共振周波数の調整工程に用いられる調整システム61のブロック図である。調整システム61は、光偏向器制御部63、光源部65、モニター部67及び質量体供給部69を備える。
光偏向器制御部63は、光偏向器10のミラー駆動部17に駆動電圧を入力させることにより、ミラー部11を、図4に示すトーションバー15の軸線AX回りに揺動させた状態にする。
光源部65は、レーザーダイオード71を備え、レーザーダイオード71から光ビームLBを、ミラー部11へ向けて照射する制御をする。
モニター部67は、フォトダイオード73及び表示部75を備え、ミラー部11の表面11aで反射された光ビームLBが、フォトダイオード73によって受光されてから、次に受光されるまでの時間間隔を利用して、ミラー部11の最大偏向角を演算し、測定値を表示部75に表示させる。
質量体供給部69は、ノズル77を備え、ノズル77を用いて支持体31の穴部53(図8)に質量体51を供給する。本実施形態では、質量体供給部69として、紫外線硬化型の接着剤をノズル77から吐出させるディスペンサーを用いる。図15は、図9と同じ断面であり、ノズル77を用いて支持体31の穴部53に質量体51が供給されている状態を示している。
図16は、本実施形態に係る光偏向器10の製造方法のうち、共振周波数の調整工程を示すフローチャートである。
光偏向器制御部63は、支持体31の穴部53に質量体51が供給されていない状態の光偏向器10に、予め定められた電圧値で、周波数f1の駆動電圧を光偏向器10に入力、すなわち、ミラー駆動部17に入力させて、ミラー部11を揺動させる(ステップS1)。なお、ミラー部11の駆動が、圧電駆動型でなく、電磁駆動型であれば、予め定められた電流値で、周波数f1の駆動電流を光偏向器10に入力させて、ミラー部11を揺動させる。
光源部65は、レーザーダイオード71から光ビームLBを発生させて、揺動している状態のミラー部11の表面11aに、光ビームLBを照射させる(ステップS2)。
共振周波数の調整者は、ステップS2の状態において、モニター部67の表示部75に表示された最大偏向角(言い換えれば、共振周波数)をモニターしながら、質量体供給部69を操作して、流動体の状態の質量体51(紫外線硬化型の接着剤)を、支持体31の穴部53に供給する(ステップS3)。
調整者は、ステップS3中に、表示部75に表示された最大偏向角が目標値θ1に到達したか否かを判断する(ステップS4)。
最大偏向角が目標値θ1に到達していないとき(ステップS4でNo)、ステップS3に戻る。
最大偏向角が目標値θ1に到達したとき(ステップS4でYes)、調整者は、質量体供給部69から質量体51が、支持体31の穴部53に供給されるのを停止させる(ステップS5)。その後、調整者は紫外線照射装置を用いて、支持体31の穴部53に供給された質量体51に紫外線を照射することにより、質量体51を硬化させる(ステップS6)。
以上により、駆動電圧が周波数f1において、ミラー部11の最大偏向角が目標値θ1となる光偏向器10を得ることができる。
本実施形態の主な効果を説明する。本実施形態によれば、図8に示すように、質量体51が配設される穴部53を、トーションバー15の軸線AXが通るようにしているので、質量体51をトーションバー15の軸線AX上に配置することができる。このため、質量体51の質量の変化に対する質量体51の慣性モーメントの変化(すなわち、光偏向器10の可動部37の慣性モーメントの変化)が比較的小さくなる。よって、質量体51の質量を調整しながら、光偏向器10の可動部37の共振周波数を調整する場合、共振周波数を微調整することができるので、共振周波数を調整する精度を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、質量体51が配設される穴部53を、トーションバー15の軸線AXが通るようにしている。従って、穴部53を設けない場合と比べて、質量体51をトーションバー15の軸線AXからずれないように、トーションバー15の軸線AX上に配置させることが容易となる。
背景技術で説明したように、ミラー部の寸法を左右両側の方向に大きくして、トーションバーに対して対称となる第1の領域及び第2の領域をそれぞれ設け、各領域に質量体を設ける場合、第1の領域及び第2の領域の分だけ、光偏向器の左右方向の寸法が大きくなる。本実施形態では、穴部53をトーションバー15の軸線AX上に配置するため、穴部53を設けることが原因で、光偏向器10の左右方向の寸法が大きくなることはない。
本実施形態において、質量体51が配設される穴部53は、トーションバー15の軸線AX上に位置するので、ミラー部11を揺動させても、穴部53の変位量は僅かである。このため、ミラー部11を揺動させながら、穴部53に流動体の状態の質量体51を注入することを容易に行うことができる。図14に示すように、本実施形態によれば、ミラー部11を揺動させてミラー部11の最大偏向角をモニターしながら、流動体の状態の質量体51を穴部53(図15)に供給している。従って、ミラー部11の最大偏向角のモニターするステップと、流動体の状態の質量体51を穴部53に供給するステップと、を別々にする場合と比べて、共振周波数の調整に要する時間を短くすることができる。
支持体31に予め質量体を形成して、レーザー等で質量体を削ることにより、共振周波数を調整する場合、パーティクルが不可避的に発生し、パーティクルがミラー部11の表面11a(光を反射する面)を汚染したり、傷つけたりすることがある。本実施形態では、流動体の状態の質量体51を穴部53に供給することにより、穴部53に質量体51を形成する。このため、パーティクルが発生しないので、パーティクルが原因で、ミラー部11の表面11aを汚染したり、傷つけたりする問題が生じることはない。
本実施形態によれば、穴部53の数は一つであり、一つの質量体51が穴部53に配設されている。このため、複数の穴部53のそれぞれに質量体51を配設する構成に比べて、共振周波数の調整を迅速化できる。
図7及び図8を参照して、第1の支持部材31aは、その中央で第1のトーションバー15aと固定されている。このため、ミラー部11をトーションバー15の軸線AX周りに揺動させたときに、第1の支持部材31aに作用する慣性モーメントは、第1のトーションバー15aから離れるにしたがって大きくなる。同様に、第2の支持部材31bは、その中央で第2のトーションバー15bと固定されているので、ミラー部11をトーションバー15の軸線AX周りに揺動させたときに、第2の支持部材31bに作用する慣性モーメントは、第2のトーションバー15bから離れるにしたがって大きくなる。
これに対して、第3の支持部材31c及び第4の支持部材31dが延びる向きは、トーションバー15が延びる向きと同じである。よって、第1の支持部材31a及び第2の支持部材31bは、第3の支持部材31c及び第4の支持部材31dと比べて、ミラー部11を揺動させた際に撓みやすい。第1の支持部材31a及び第2の支持部材31bが撓めば、支持体31が撓むので、その結果、ミラー部11が撓むことになる。
ミラー部11が撓むのを抑制するために、第1の支持部材31a、第2の支持部材31b、第3の支持部材31c及び第4の支持部材31dの全部にリブを設けると、支持体31の質量が大きくなる。
そこで、本実施形態では、トーションバー15と交差する方向に延びる第1の支持部材31aに、トーションバー15と交差する方向に延びる第1のリブ39aを設け、トーションバー15と交差する方向に延びる第2の支持部材31bに、トーションバー15と交差する方向に延びる第2のリブ39bを設けている。
以上より、本実施形態によれば、支持体31を軽量化しつつ、ミラー部11を揺動させたときに、ミラー部11が撓むのを抑制できる。
ミラー部11は、第1の支持部材31a及び第2の支持部材31bに取り付けられておらず、第3の支持部材31c、第4の支持部材31d及び第5の支持部材31eに取り付けられている。従って、第1の支持部材31a及び第2の支持部材31bに多少の撓みが発生しても、その撓みは、ミラー部11に直接伝わらないので、ミラー部11の撓みを小さくすることができる。
そして、本実施形態によれば、支持体31の一方の面32aにミラー部11を設け、他方の面32bに第1のリブ39a及び第2のリブ39bを設け、第1のリブ39aと第2のリブ39bとの合計質量を、ミラー部11の質量と同じにしている。これにより、支持体31の一方の面32a側の質量と他方の面32b側の質量とが同じになるので、トーションバー15等により構成される可動部37の重心が、トーションバー15の軸線AX上に位置するように、可動部37の重心を調整できる。よって、支持体31の一方の面32a側と他方の面32b側とで慣性モーメントのバランスをとることができる。
すなわち、図9に示すように、ミラー部11、支持体31、第1のリブ39a、第2のリブ39b、第1のトーションバー15a及び第2のトーションバー15bによって構成される可動部37の重心を、第1のトーションバー15a及び第2のトーションバー15bの中心軸である軸線AX上に位置させることができる。よって、ミラー部11をトーションバー15の軸線AX周りに揺動させたときに、ミラー部11がトーションバー15の軸線AX周りの揺動以外の運動をするのを抑制できる。
ここでの同じ質量とは、第1のリブ39aと第2のリブ39bとの合計質量が、ミラー部11の質量と完全に同一又は略同一の意味である。略同一とは、上記合計質量とミラー部11の質量との差が、ミラー部11をトーションバー15の軸線AX周りに揺動させたときに、ミラー部11がトーションバー15の軸線AX周りの揺動以外の運動をするのを抑制できる範囲内であることを意味する。
さらに、本実施形態によれば、図7及び図8に示すように、リブ(第1のリブ39a、第2のリブ39b)は、支持体31の他方の面32bに設けられており、一方の面32aに設けられていない。そして、図7及び図8に示すように、支持体31の一方の面32a側において、第1の支持部材31a、第2の支持部材31b、第3の支持部材31c、第4の支持部材31d、第5の支持部材31e、第1のトーションバー15a及び第2のトーションバー15bの表面は、同一平面上に位置している。従って、SOI基板43の両方の面をエッチングする必要がなく、一方の面を選択的にエッチングすることによって、リブを形成できるので、光偏向器10の製造工程の数を減らすことができる。よって、光偏向器10のコストを下げることが可能となる。
図12に示すように、SOI基板43のシリコン層45及びシリコン酸化膜47により、支持体31及びトーションバー15が構成される。SOI基板43のシリコン層49により、第1のリブ39a及び第2のリブ39bが構成される。このため、第1のリブ39aの厚さ及び第2のリブ39bの厚さを、シリコン層49の厚さにすることができるので、第1のリブ39aの厚さ及び第2のリブ39bの厚さの精度(つまり、第1のリブ39aと第2のリブ39bとの合計質量の精度)を高くすることができる。
図9を参照して、例えば、第1のトーションバー15aの厚さを、第1の支持部材31aの厚さと第1のリブ39aの厚さとの合計値にすると、第1のトーションバー15aの剛性が大きくなる。同様に、第2のトーションバー15bの厚さを、第2の支持部材31bの厚さと第2のリブ39bの厚さとの合計値にすると、第2のトーションバー15bの剛性が大きくなる。これにより、ミラー部11が揺動する角度(すなわち、図4に示す偏向角θの最大値)が小さくなる。
そこで、本実施形態では、図9に示すように、第1のトーションバー15aの厚さを、第1の支持部材31aの厚さと第1のリブ39aの厚さとの合計値より小さくし、第2のトーションバー15bの厚さを、第2の支持部材31bの厚さと第2のリブ39bの厚さとの合計値より小さくしている。これにより、ミラー部11が揺動する角度を大きくしている。
1 画像形成装置
10 光偏向器
11 ミラー部
11a ミラー部の表面
11b ミラー部の裏面
15 トーションバー
15a 第1のトーションバー
15b 第2のトーションバー
17(17a,17b,17c,17d) ミラー駆動部
19,21 梁(固定部)
31 支持体
31a 第1の支持部材
31b 第2の支持部材
31c 第3の支持部材
31d 第4の支持部材
31e 第5の支持部材
32a 支持体の一方の面(支持面)
32b 支持体の他方の面(反対側の面)
37 可動部
39a 第1のリブ
39b 第2のリブ
41 空間部
43 SOI基板
115 光走査装置
311 第5の支持部材の本体部
312 第5の支持部材の第1の接続部
313 第5の支持部材の第2の接続部
AX 軸線

Claims (11)

  1. 固定部と、
    所定の揺動軸周りに揺動して、光を偏向するミラー部、前記固定部に固定支持され、前記揺動軸となる軸線を有するトーションバー、及び、前記ミラー部を支持し、前記トーションバーに固定された支持体を有する可動部と、を備え、
    前記支持体は、前記軸線が通過する穴部を有し、
    前記ミラー部の裏面である前記穴部の底には、前記可動部の共振周波数を調整する質量体が配設されており、
    前記支持体は、第1の支持部材と、第2の支持部材と、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とをつなぐ第3の支持部材と、前記第1の支持部材と前記第2の支持部材とをつなぐ第4の支持部材と、前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材につながれておらず、前記第3の支持部材及び前記第4の支持部材につながれており、前記穴部を有する第5の支持部材と、を含み、
    前記ミラー部は、前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材に取り付けられておらず、前記第3の支持部材、前記第4の支持部材及び第5の支持部材に取り付けられており、
    前記トーションバーは、前記第1の支持部材に固定された第1のトーションバーと、前記第2の支持部材に固定された第2のトーションバーとで構成され、
    前記トーションバーは、前記第3の支持部材、前記第4の支持部材及び前記第5の支持部材に固定されていない光偏向器。
  2. 前記穴部の数は一つであり、一つの前記質量体が前記穴部の底に配設されている請求項1に記載の光偏向器。
  3. 前記ミラー部は、光を偏向する偏向面と、該偏向面と反対の非偏向面とを含む板状部材であり、
    前記穴部は、前記支持体を貫通しており、
    前記ミラー部の非偏向面が、前記穴部の底を構成している請求項1又は2に記載の光偏向器。
  4. 前記第1の支持部材は、前記トーションバーと交差する方向に延びており、
    前記第2の支持部材は、前記第1の支持部材と対向して配置され、前記トーションバーと交差する方向に延びており、
    前記第3の支持部材と前記第4の支持部材とは、前記トーションバーに対して対称に配置されており、
    前記支持体は、前記第1の支持部材、前記第2の支持部材、前記第3の支持部材及び前記第4の支持部材で規定され、前記第5の支持部材が配置されている空間部を有し、
    前記第1のトーションバーは、前記第1の支持部材の中央で前記第1の支持部材に固定されており、
    前記第2のトーションバーは、前記第2の支持部材の中央で前記第2の支持部材に固定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の光偏向器。
  5. 前記支持体を補強する第1のリブ及び第2のリブを、さらに含み、
    前記支持体は、前記ミラー部と当接する当接面と、該当接面に対して反対側の非当接面とを含み、
    前記第1のリブは、前記トーションバーと交差する方向に延び、かつ前記非当接面側に突出するように前記第1の支持部材に設けられ、
    前記第2のリブは、前記トーションバーと交差する方向に延び、かつ前記非当接面側に突出するように前記第2の支持部材に設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の光偏向器。
  6. 前記第1のリブと前記第2のリブとの合計質量は、前記ミラー部の質量と同じである請求項5に記載の光偏向器。
  7. 前記支持体によって支持された前記ミラー部を、前記トーションバーの前記軸線周りに揺動させる駆動力を、圧電素子を用いて生成するミラー駆動部を備える請求項1〜6のいずれか一項に記載の光偏向器。
  8. 前記質量体は、接着可能な流動体を硬化させた部材である請求項1〜7のいずれか一項に記載の光偏向器。
  9. 請求項8に記載の光偏向器の製造方法であって、
    前記穴部の底に前記質量体が配設されていない状態の前記光偏向器に、駆動信号を入力させて、前記ミラー部を揺動させる第1のステップと、
    前記第1のステップ実行中に、流動体の状態の前記質量体を前記穴部の底に供給する第2のステップと、
    前記第2のステップ実行中に前記可動部の共振周波数が予め定められた値に到達したとき、前記質量体の供給を停止する第3のステップと、を備える光偏向器の製造方法。
  10. 前記第1のステップにおいて、前記駆動信号の周波数は予め定められた周波数であり、
    前記第2のステップにおいて、前記ミラー部の最大偏向角をモニターしながら流動体の状態の前記質量体を前記穴部の底に供給しており、
    前記第3のステップにおいて、前記第2のステップ実行中に前記ミラー部の前記最大偏向角が予め定められた値に到達したとき、前記質量体の供給を停止する請求項9に記載に記載の光偏向器の製造方法。
  11. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の光偏向器と、
    前記ミラー部に光ビームを照射する光源と、を備える光走査装置。
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