JP5867294B2 - 撮影レンズ、光学機器、および撮影レンズの製造方法 - Google Patents

撮影レンズ、光学機器、および撮影レンズの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮影レンズ、この撮影レンズを備えた光学機器、および撮影レンズの製造方
法に関する。
従来から、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した撮影レンズが提
案されている。撮影レンズの中で、長焦点距離でありながら、小型で良好な結像性能を有
し、機械的に構成可能なレンズタイプとして、インナーフォーカス式のテレフォトタイプ
が多く用いられている(例えば、特許文献1および特許文献2を参照)。
特開2009−180827号公報 特開平11−160617号公報
しかしながら、このような撮影レンズに対し、さらなる小型軽量化が要望されている。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、小型軽量かつ良好な結像性能
を有した撮影レンズ、光学機器、および撮影レンズの製造方法を提供することを目的とす
る。
このような目的達成のため、第1の発明に係る撮影レンズは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群からなり、無限遠物体から有限距離物体への合焦の際、隣り合うレンズ群の間隔が変化するように、前記第2レンズ群が光軸に沿って移動するように構成された撮影レンズであって、前記第1レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と、前記前群に対し前記第1レンズ群の中で最も長い空気間隔を隔てた後群とからなり、前記前群は、少なくとも1枚の負レンズを有し、前記後群は、負レンズと正レンズとが貼り合わされた接合レンズを有し、前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと、物体側から順に正レンズと負レンズとが貼り合わされた接合レンズとを有し、前記第2レンズ群の前記負レンズおよび前記第2レンズ群の前記接合レンズは、以下の条件式を満足し、
Rm/f2>0.78
ν2n−ν2p<26.0
但し、
f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
Rm:前記第2レンズ群の前記接合レンズにおける接合面の曲率半径、
ν2p:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい正レンズのアッベ数、
ν2n:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい負レンズのアッベ数、
さらに、以下の条件式を満足している。
(−f1an)/f1>1.35
ν1bp−ν1bn<32.0
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
f1an:前記前群の前記負レンズのうち最も焦点距離が短い負レンズの焦点距離、
ν1bp:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい正レンズのアッベ数、
ν1bn:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい負レンズのアッベ数。
また、第2の発明に係る撮影レンズは、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群からなり、無限遠物体から有限距離物体への合焦の際、隣り合うレンズ群の間隔が変化するように、前記第2レンズ群が光軸に沿って移動するように構成された撮影レンズであって、前記第1レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と、前記前群に対し前記第1レンズ群の中で最も長い空気間隔を隔てた後群とからなり、前記前群は、少なくとも1枚の負レンズを有し、前記後群は、負レンズと正レンズとが貼り合わされた接合レンズを有し、前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと、物体側から順に正レンズと負レンズとが貼り合わされた接合レンズとを有し、前記第2レンズ群の前記負レンズおよび前記第2レンズ群の前記接合レンズは、以下の条件式を満足し、
Rm/f2>0.78
ν2n−ν2p<30.0
但し、
f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
Rm:前記第2レンズ群の前記接合レンズにおける接合面の曲率半径、
ν2p:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい正レンズのアッベ数、
ν2n:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい負レンズのアッベ数、
さらに、以下の条件式を満足している。
(−f1an)/f1>1.35
ν1bp−ν1bn<32.0
D1ab/D1>0.50
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
f1an:前記前群の前記負レンズのうち最も焦点距離が短い負レンズの焦点距離、
ν1bp:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい正レンズのアッベ数、
ν1bn:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい負レンズのアッベ数、
D1:前記第1レンズ群の長さ、
D1ab:前記前群と前記後群との空気間隔。
また、本発明に係る光学機器は、物体の像を所定の面上に結像させる撮影レンズを備え
た光学機器であって、前記撮影レンズとして本発明に係る撮影レンズを用いている。
また、本発明に係る撮影レンズの製造方法は、光軸に沿って物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群を配置する撮影レンズの製造方法であって、無限遠物体から有限距離物体への合焦の際、隣り合うレンズ群の間隔が変化するように、前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、前記第1レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と、前記前群に対し前記第1レンズ群の中で最も長い空気間隔を隔てた後群とからなり、前記前群は、少なくとも1枚の負レンズを有し、前記後群は、負レンズと正レンズとが貼り合わされた接合レンズを有し、前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと、物体側から順に正レンズと負レンズとが貼り合わされた接合レンズとを有し、前記第2レンズ群の前記負レンズおよび前記第2レンズ群の前記接合レンズは、以下の条件式を満足し、
Rm/f2>0.78
ν2n−ν2p<26.0
但し、
f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
Rm:前記第2レンズ群の前記接合レンズにおける接合面の曲率半径、
ν2p:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい正レンズのアッベ数、
ν2n:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい負レンズのアッベ数、
さらに、以下の条件式を満足するようにしている。
(−f1an)/f1>1.35
ν1bp−ν1bn<32.0
但し、
f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
f1an:前記前群の前記負レンズのうち最も焦点距離が短い負レンズの焦点距離、
ν1bp:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい正レンズのアッベ数、
ν1bn:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい負レンズのアッベ数。
本発明によれば、小型軽量かつ良好な結像性能を得ることができる。
第1実施例に係る撮影レンズの無限遠合焦状態におけるレンズ構成図である。 (a)は第1実施例に係る撮影レンズの無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は像ブレ補正を行った時の横収差図である。 第2実施例に係る撮影レンズの無限遠合焦状態におけるレンズ構成図である。 (a)は第2実施例に係る撮影レンズの無限遠合焦状態における諸収差図であり、(b)は像ブレ補正を行った時の横収差図である。 デジタル一眼レフカメラの断面図である。 撮影レンズの製造方法を示すフローチャートである。
以下、本願の好ましい実施形態について図を参照しながら説明する。本願に係る撮影レ
ンズMLを備えたデジタル一眼レフカメラCAMが図5に示されている。図5に示すデジ
タル一眼レフカメラCAMにおいて、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズM
Lで集光されて、クイックリターンミラーMを介して焦点板F上に結像される。焦点板F
上に結像された光は、ペンタプリズムP中で複数回反射されて接眼レンズEへと導かれる
。これにより、撮影者は、接眼レンズEを介して物体(被写体)の像を正立像として観察
することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラー
Mが光路外へ退避し、撮影レンズMLで集光された物体(被写体)からの光は、撮像素子
C上に結像されて被写体の像を形成する。これにより、物体(被写体)からの光は、撮像
素子C上に結像されて当該撮像素子Cにより撮像され、物体(被写体)の画像として不図
示のメモリーに記録される。このようにして、撮影者はデジタル一眼レフカメラCAMに
よる物体(被写体)の撮影を行うことができる。なお、クイックリターンミラーMを有し
ないカメラであっても、上記カメラCAMと同様の効果を得ることができる。また、図5
に示すデジタル一眼レフカメラCAMは、撮影レンズMLを着脱可能に保持する構成であ
ってもよく、撮影レンズMLと一体に構成されるものであってもよい。
撮影レンズMLは、例えば図1に示すように、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正
の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈
折力を有する第3レンズ群G3とを有している。この構成により、長焦点距離でありなが
ら、小型化と高性能化を両立することができる。また、無限遠物体から近距離(有限距離
)物体への合焦の際、第2レンズ群G2が光軸に沿って移動するようになっている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群G1aと、この前群G
1aに対し第1レンズ群G1の中で最も長い空気間隔を隔てた後群G1bとから構成され
る。このように、第1レンズ群G1を、最も長い空気間隔を隔てて前群G1aと後群G1
bとに分けることで、第1レンズ群G1の焦点距離を適切に短くすることができる。また
、結果として、第2レンズ群G2のレンズ径を小型化するとともに、近距離合焦に伴う第
2レンズ群G2の移動量を少なくすることが可能となるため、比較的小型のモーターユニ
ットで第2レンズ群G2(合焦レンズ群)を駆動することができる。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと、物体側から順
に正レンズと負レンズとが貼り合わされた接合レンズとを有している。この構成により、
近距離合焦時の球面収差、像面湾曲、色収差等を良好に補正することができる。
このような構成の撮影レンズMLにおいて、良好な結像性能を維持しつつ、小型軽量化
を図るため、次の条件式(1)〜(4)で表される条件を満足することが好ましい。
(−f1an)/f1>1.35 …(1)
ν1bp−ν1bn<32.0 …(2)
Rm/f2>0.78 …(3)
ν2n−ν2p<30.0 …(4)
但し、
f1:第1レンズ群G1の焦点距離、
f2:第2レンズ群G2の焦点距離、
f1an:前群G1aのうち最も焦点距離が短い負レンズの焦点距離、
ν1bp:後群G1bのうち最もアッベ数が大きい正レンズのアッベ数、
ν1bn:後群G1bのうち最もアッベ数が小さい負レンズのアッベ数、
Rm:第2レンズ群G2の接合レンズにおける接合面の曲率半径、
ν2p:第2レンズ群G2のうち最もアッベ数が小さい正レンズのアッベ数、
ν2n:第2レンズ群G2のうち最もアッベ数が大きい負レンズのアッベ数。
条件式(1)は、第1レンズ群G1の焦点距離f1に対する、前群G1aのうち最も焦
点距離が短い負レンズの焦点距離f1anの比を規定するものである。条件式(1)の下
限値を下回る条件である場合、負レンズの焦点距離f1anが短くなるので、当該負レン
ズの各レンズ面の曲率半径が小さくなり、レンズの縁厚が増えて重くなる。軽量化のため
に、例えば比重の軽いガラスを用いると、屈折率が小さくなるので、結果として像面湾曲
収差の補正が困難となる。
なお、本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(1)の下限値を1.
40とすることが望ましい。
条件式(2)は、後群G1bのうち最もアッベ数が大きい正レンズのアッベ数ν1bp
と、後群G1bのうち最もアッベ数が小さい負レンズのアッベ数ν1bnの差を規定する
ものである。条件式(2)の上限値を上回る条件である場合、色収差、特に2次スペクト
ルの補正が困難となる。
なお、本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(2)の上限値を30
.0とすることが望ましい。
条件式(3)は、第2レンズ群G2の焦点距離f2に対する、第2レンズ群G2の接合
レンズにおける接合面の曲率半径Rmの比を規定するものである。条件式(3)の下限値
を下回る条件である場合、接合面の曲率半径Rmが小さくなるため、近距離合焦時の像面
湾曲収差の補正が困難となる。
なお、本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(3)の下限値を0.
80とすることが望ましい。
条件式(4)は、第2レンズ群G2のうち最もアッベ数が小さい正レンズのアッベ数ν
2pと、第2レンズ群G2のうち最もアッベ数が大きい負レンズのアッベ数ν2nの差を
規定するものである。条件式(4)の上限値を上回る条件である場合、色収差、特に2次
スペクトルの補正が困難となる。
なお、本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(4)の上限値を26
.0とすることが望ましい。
また、このような撮影レンズMLにおいて、第3レンズ群G3のうち少なくとも1枚の
レンズは、光軸と垂直な方向の成分を有するように移動可能に設けられていることが好ま
しい。これにより、手ブレなどで振動した場合の光軸のずれを補正することができ、結像
性能についても実用上問題の無いレベルまで補正することができる。
また、このような撮影レンズMLにおいて、第1レンズ群G1の前群G1aは、光軸に
沿って物体側から順に並んだ、2枚の正レンズと、1枚の負レンズとを有することが好ま
しい。これにより、小型軽量化を達成しつつ色収差や球面収差を良好に補正することがで
きる。
また、このような撮影レンズMLにおいて、第1レンズ群G1の後群G1bは、物体側
から順に負レンズと正レンズとが貼り合わされた接合レンズからなることが好ましい。こ
れにより、コマ収差や近距離合焦時の球面収差を良好に補正することができる。
また、このような撮影レンズMLにおいて、次の条件式(5)で表される条件を満足す
ることが好ましい。
D1ab/D1>0.40 …(5)
但し、
D1:第1レンズ群G1の長さ、
D1ab:前群G1aと後群G1bとの空気間隔。
条件式(5)は、第1レンズ群G1の長さD1と、前群G1aと後群G1bとの空気間
隔D1abの比を規定するものである。条件式(5)の下限値を下回る条件である場合、
後群G1bが大型化し、重量が増加する。軽量化のために、例えば後群G1bの負レンズ
に使われているガラスを比重の軽いものに変更すると、屈折率が小さくなるので、結果と
して像面湾曲収差の補正が困難となる。
なお、本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(5)の下限値を0.
50とすることが望ましい。
また、このような撮影レンズMLにおいて、次の条件式(6)で表される条件を満足す
ることが好ましい。
S1p<3.50 …(6)
但し、
S1p:前群G1aのうち少なくとも1枚の正レンズの比重。
条件式(6)は、前群G1aのうち少なくとも1枚の正レンズの比重S1pを規定する
ものである。なお、本実施形態における比重は、4℃の水を標準物質とした場合の比重で
ある。条件式(6)の上限値を上回る条件である場合、重量が増加する。軽量化のために
、例えば前群G1aの負レンズに使われているガラスを比重の軽いものに変更すると、屈
折率が小さくなるので、結果として像面湾曲収差の補正が困難となる。
なお、本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(6)の上限値を3.
30とすることが望ましい。
また、このような撮影レンズMLにおいて、次の条件式(7)で表される条件を満足す
ることが好ましい。
S1n<4.50 …(7)
但し、
S1n:前群G1aのうち少なくとも1枚の負レンズの比重。
条件式(7)は、前群G1aのうち少なくとも1枚の負レンズの比重S1nを規定する
ものである。条件式(7)の上限値を上回る条件である場合、重量が増加する。軽量化の
ために、例えば前群G1aの負レンズの曲率半径を大きくして体積を減らそうとすると、
高分散のレンズ材料を使わなければならないので、色収差、特に2次スペクトルの補正が
困難となる。
なお、本実施形態の効果をより確実なものとするために、条件式(7)の上限値を4.
00とすることが望ましい。
また、条件式(7)の下限値を3.00とすることが好ましい。この下限値を下回る条
件である場合、相対的に屈折率が小さいレンズ材料を用いることになり、結果として像面
湾曲収差の補正が困難となる。なお、本実施形態の効果をより確実なものとするために、
条件式(7)の下限値を3.50とすることが望ましい。
このように、本実施形態によれば、小型軽量かつ良好な結像性能を有する撮影レンズM
Lおよび、これを備えた光学機器(デジタル一眼レフカメラCAM)を得ることが可能に
なる。
ここで、上述のような構成の撮影レンズMLの製造方法について、図6を参照しながら
説明する。まず、円筒状の鏡筒内に、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群
G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3
とを組み込む(ステップST10)。そして、第2レンズ群G2を光軸に沿って移動させ
ることにより、無限遠物体から有限距離物体へのフォーカシングが行われるように、第2
レンズ群G2を駆動可能に構成する(ステップST20)。
レンズの組み込みを行うステップST10において、第1レンズ群G1が前述の前群G
1aと後群G1bとから構成され、第2レンズ群G2が前述の負レンズと接合レンズとを
有して構成され、前述の条件式(1)〜条件式(4)等を満足するように、第1レンズ群
G1、第2レンズ群G2、および第3レンズ群G3を配置する。このような製造方法によ
れば、小型軽量かつ良好な結像性能を有する撮影レンズMLを得ることができる。
(第1実施例)
以下、本願の各実施例を添付図面に基づいて説明する。まず、本願の第1実施例につい
て図1〜図2および表1を用いて説明する。図1は、第1実施例に係る撮影レンズML(
ML1)の無限遠合焦状態におけるレンズ構成図である。第1実施例に係る撮影レンズM
L1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、
負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りS1と、正の屈折力を有する第3レン
ズ群G3とを有して構成される。そして、無限遠物体から近距離(有限距離)物体への合
焦の際、第2レンズ群G2が光軸に沿って像面I側に移動するようになっている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前群G
1aと、この前群G1aに対し第1レンズ群G1の中で最も長い空気間隔を隔てた正の屈
折力を有する後群G1bとから構成される。第1レンズ群G1の前群G1aは、物体側に
凸面を向けた保護フィルターガラスHGと、両凸形状の第1正レンズL11と、両凸形状
の第2正レンズL12と、両凹形状の負レンズL13とから構成される。第1レンズ群G
1の後群G1bは、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズL
14と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL15とが貼り合わされた接合レ
ンズから構成される。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニ
スカス形状の第1負レンズL21と、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカス
形状の正レンズL22と両凹形状の第2負レンズL23とが貼り合わされた接合レンズと
から構成される。
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の第1正レンズL
31と物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第1負レンズL32とが貼り合わされた接
合レンズと、両凸形状の第2正レンズL33と、両凸形状の第3正レンズL34と両凹形
状の第2負レンズL35とが貼り合わされた接合レンズと、両凹形状の第3負レンズL3
6と、両凸形状の第4正レンズL37と、両凸形状の第5正レンズL38と物体側に凹面
を向けたメニスカス形状の第4負レンズL39とが貼り合わされた接合レンズとから構成
される。また、第3レンズ群G3のうち、第3正レンズL34と第2負レンズL35との
接合レンズと、第3負レンズL36とを光軸とほぼ垂直な方向に適宜移動させることで、
光学系の振動等に起因する像位置の変動が補正されるようになっている。
なお、第3レンズ群G3内には、第1のフレアカット絞りS2が配設されている。また
、第3レンズ群G3と像面Iとの間には、抜き差し交換可能な光学フィルターFLおよび
第2のフレアカット絞りS3が配設されている。抜き差し交換可能な光学フィルターFL
として、例えば、NCフィルター(ニュートラルカラーフィルター)や、カラーフィルタ
ー、偏光フィルター、NDフィルター(減光フィルター)、IRフィルター(赤外線カッ
トフィルター)等が用いられる。
以下に、表1〜表2を示すが、これらは第1〜第2実施例に係る撮影レンズの諸元の値
をそれぞれ掲げた表である。各表の[諸元データ]において、fは撮影レンズ全系の焦点
距離を、FNOはFナンバーを、ωは半画角(最大入射角:単位は「°」)を、Yは半画
角に対する像高を、TLはレンズ全長(空気換算長)をそれぞれ示す。[レンズデータ]
において、面番号は物体側から数えた各レンズ面の番号を、Rは各レンズ面の曲率半径を
、Dは各レンズ面の間隔を、νdはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数を
、ndはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率を、d11およびd16は可変
面間隔を、BFはバックフォーカスをそれぞれ示す。なお、曲率半径「0.00000」は平面
を示し、空気の屈折率nd=1.00000はその記載を省略している。
[可変間隔データ]において、fは撮影レンズ全系の焦点距離を、βは撮影倍率をそれ
ぞれ示す。また、[可変間隔データ]には、各焦点距離および撮影倍率に対応する、物体
から第1レンズ面までの距離D0の値と、各可変面間隔d11,d16の値と、バックフ
ォーカス(空気換算長)BFの値を示す。[条件式対応値]には、各条件式の対応値をそ
れぞれ示す。
なお、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径R、その他の
長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等
の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、後述の第2実施例の諸
元値においても、本実施例と同様の符号を用いる。
下の表1に、第1実施例における各諸元を示す。なお、表1における第1面〜第36面
の曲率半径Rは、図1における第1面〜第36面に付した符号R1〜R36に対応してい
る。
(表1)
[諸元データ]
f=776.0
FNO=5.61
2ω=3.15
Y=21.60
TL=505.07
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 1200.37040 5.000 1.516800 63.88
2 1199.78970 1.000
3 215.43740 18.300 1.433852 95.25
4 -1324.26660 0.100
5 244.59720 18.000 1.433852 95.25
6 -748.55470 2.141
7 -718.52850 7.900 1.713000 53.96
8 565.06260 105.348
9 141.60970 6.900 1.713000 53.96
10 75.54510 16.000 1.497820 82.57
11 423.05960 d11
12 2495.65750 3.500 1.834810 42.73
13 119.74690 2.748
14 -436.75640 5.000 1.805180 25.45
15 -82.42540 3.500 1.719990 50.27
16 229.83910 d16
17 0.00000 4.000 (開口絞り)
18 133.37300 8.000 1.548140 45.51
19 -107.86820 3.500 1.902000 25.27
20 26354.14300 0.705
21 99.07980 6.500 1.517420 52.20
22 -420.22500 65.264
23 0.00000 5.000 (フレアカット絞り)
24 118.63290 5.500 1.603420 38.03
25 -42.33090 2.000 1.593190 67.90
26 46.10600 3.000
27 -147.33360 2.000 1.729160 54.61
28 82.28840 4.500
29 74.37600 5.000 1.548140 45.51
30 -844.30850 0.500
31 131.38200 6.500 1.603420 38.03
32 -38.73450 2.000 1.950000 29.37
33 -97.22150 14.210
34 0.00000 2.000 1.516800 63.88
35 0.00000 31.791 (フレアカット絞り)
36 0.00000 BF
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
f=776.0 β=-0.1543
D0 ∞ 5294.9
d11 71.00 88.93
d16 24.66 6.73
BF 42.00 42.00
[条件式対応値]
条件式(1) (−f1an)/f1=1.47
条件式(2) ν1bp−ν1bn=28.6
条件式(3) Rm/f2=0.89
条件式(4) ν2n−ν2p=24.8
条件式(5) D1ab/D1=0.58
条件式(6) S1p=3.18
条件式(7) S1n=3.85
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図2(a)は、第1実施例に係る撮影レンズML1の無限遠合焦状態における諸収差図
であり、図2(b)は、像ブレ補正を行った時の横収差図である。各収差図において、F
NOはFナンバーを、Yは半画角に対する像高をそれぞれ示す。また、各収差図において
、dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)における収差をそ
れぞれ示す。また、非点収差を示す収差図において、実線はサジタル像面を示し、破線は
メリディオナル像面を示している。以上、収差図の説明は他の実施例においても同様であ
る。
そして、各収差図より、第1実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を
有していることがわかる。その結果、第1実施例の撮影レンズML1を搭載することによ
り、デジタル一眼レフカメラCAMにおいても、優れた光学性能を確保することができる
(第2実施例)
以下、本願の第2実施例について図3〜図4および表2を用いて説明する。図3は、第
2実施例に係る撮影レンズML(ML2)の無限遠合焦状態におけるレンズ構成図である
。なお、第2実施例の撮影レンズML2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈
折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、開口絞りS
1と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを有して構成される。そして、無限遠物体
から近距離(有限距離)物体への合焦の際、第2レンズ群G2が光軸に沿って像面I側に
移動するようになっている。
第1レンズ群G1は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する前群G
1aと、この前群G1aに対し第1レンズ群G1の中で最も長い空気間隔を隔てた正の屈
折力を有する後群G1bとから構成される。第1レンズ群G1の前群G1aは、物体側に
凸面を向けた保護フィルターガラスHGと、両凸形状の第1正レンズL11と、両凸形状
の第2正レンズL12と、両凹形状の負レンズL13とから構成される。第1レンズ群G
1の後群G1bは、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズL
14と物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL15とが貼り合わされた接合レ
ンズから構成される。
第2レンズ群G2は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、物体側に凸面を向けたメニ
スカス形状の第1負レンズL21と、物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカス
形状の正レンズL22と両凹形状の第2負レンズL23とが貼り合わされた接合レンズと
から構成される。
第3レンズ群G3は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、両凸形状の第1正レンズL
31と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の第1負レンズL32と、物体側に凸面を
向けたメニスカス形状の第2正レンズL33と、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の
第2負レンズL34と両凸形状の第3正レンズL35とが貼り合わされた接合レンズと、
物体側に凸面を向けたメニスカス形状の第3負レンズL36と物体側に凸面を向けたメニ
スカス形状の第4正レンズL37とが貼り合わされた接合レンズとから構成される。また
、第3レンズ群G3のうち、第1正レンズL31と、第1負レンズL32と、第2正レン
ズL33とを光軸とほぼ垂直な方向に適宜移動させることで、光学系の振動等に起因する
像位置の変動が補正されるようになっている。
なお、第3レンズ群G3と像面Iとの間には、抜き差し交換可能な光学フィルターFL
およびフレアカット絞りS2が配設されている。抜き差し交換可能な光学フィルターFL
として、例えば、NCフィルター(ニュートラルカラーフィルター)や、カラーフィルタ
ー、偏光フィルター、NDフィルター(減光フィルター)、IRフィルター(赤外線カッ
トフィルター)等が用いられる。
下の表2に、第2実施例における各諸元を示す。なお、表2における第1面〜第32面
の曲率半径Rは、図3における第1面〜第32面に付した符号R1〜R32に対応してい
る。
(表2)
[諸元データ]
f=776.0
FNO=5.66
2ω=3.17
Y=21.60
TL=510.03
[レンズデータ]
面番号 R D nd νd
1 1200.37040 5.000 1.516800 63.88
2 1199.78970 1.000
3 211.93680 16.000 1.433852 95.25
4 -6961.87300 0.100
5 239.37240 18.000 1.433852 95.25
6 -564.39450 2.141
7 -602.57570 7.900 1.713000 53.96
8 727.62630 93.889
9 130.09840 6.900 1.713000 53.96
10 74.02100 16.000 1.497820 82.57
11 342.63630 d11
12 148.27840 3.500 1.795000 45.31
13 75.82600 4.314
14 -211.93030 5.000 1.795040 28.69
15 -70.55380 3.500 1.717000 47.97
16 196.03220 d16
17 0.00000 6.600 (開口絞り)
18 236.47740 6.000 1.548140 45.51
19 -145.94770 2.500
20 -143.37060 3.000 1.846660 23.80
21 -374.15190 7.000
22 142.85380 6.000 1.518230 58.82
23 1037.90390 82.898
24 349.94570 2.400 1.902650 35.72
25 55.90950 8.000 1.620041 36.26
26 -1342.21780
5.000
27 734.39130 2.500 1.593190 67.90
28 61.49180 8.000 1.698947 30.13
29 192.90290 10.000
30 0.00000 2.000 1.516800 63.88
31 0.00000 40.000 (フレアカット絞り)
32 0.00000 BF
[可変間隔データ]
無限遠合焦状態 近距離合焦状態
f=776.0 β=-0.1540
D0 ∞ 5290.0
d11 71.84 87.77
d16 21.05 5.12
BF 42.00 42.00
[条件式対応値]
条件式(1) (−f1an)/f1=1.63
条件式(2) ν1bp−ν1bn=28.6
条件式(3) Rm/f2=0.81
条件式(4) ν2n−ν2p=19.3
条件式(5) D1ab/D1=0.56
条件式(6) S1p=3.18
条件式(7) S1n=3.85
このように本実施例では、上記条件式(1)〜(7)が全て満たされていることが分か
る。
図4(a)は、第2実施例に係る撮影レンズML2の無限遠合焦状態における諸収差図
であり、図4(b)は、像ブレ補正を行った時の横収差図である。各収差図より、第2実
施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。その結
果、第2実施例の撮影レンズML2を搭載することにより、デジタル一眼レフカメラCA
Mにおいても、優れた光学性能を確保することができる。
以上、各実施例によれば、小型軽量かつ良好な結像性能を有する撮影レンズMLおよび
光学機器(デジタル一眼レフカメラCAM)を実現することができる。
なお、上述の実施形態において、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適
宜採用可能である。
上述の各実施例において、3群構成を示したが、4群等の他の群構成にも適用可能であ
る。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまた
はレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、変倍時に変化する空気間
隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限
遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としてもよい。この合焦レンズ群は、
オートフォーカスにも適用することができ、オートフォーカス用の(超音波モーター等を
用いた)モーター駆動にも適している。特に、第2レンズ群を合焦レンズ群とするのが好
ましい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に垂直な方向の成分を持つように移動させ、
または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ブレによって生じる像ブレを
補正する防振レンズ群としてもよい。特に、第3レンズ群の少なくとも一部を防振レンズ
群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。
レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工および組立調整が容易になり、加工および
組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合で
も描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工
による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面
に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レン
ズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプ
ラスチックレンズとしてもよい。
また、開口絞りは第3レンズ群の近傍または内部に配置されるのが好ましいが、開口絞
りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用してもよい。
また、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達
成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
CAM デジタル一眼レフカメラ(光学機器)
ML 撮影レンズ
G1 第1レンズ群
G1a 前群 G1b 後群
G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群
S1 開口絞り I 像面

Claims (10)

  1. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群からなり、無限遠物体から有限距離物体への合焦の際、隣り合うレンズ群の間隔が変化するように、前記第2レンズ群が光軸に沿って移動するように構成された撮影レンズであって、
    前記第1レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と、前記前群に対し前記第1レンズ群の中で最も長い空気間隔を隔てた後群とからなり、
    前記前群は、少なくとも1枚の負レンズを有し、
    前記後群は、負レンズと正レンズとが貼り合わされた接合レンズを有し、
    前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと、物体側から順に正レンズと負レンズとが貼り合わされた接合レンズとを有し、
    前記第2レンズ群の前記負レンズおよび前記第2レンズ群の前記接合レンズは、以下の条件式を満足し、
    Rm/f2>0.78
    ν2n−ν2p<26.0
    但し、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
    Rm:前記第2レンズ群の前記接合レンズにおける接合面の曲率半径、
    ν2p:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい正レンズのアッベ数、
    ν2n:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい負レンズのアッベ数、
    さらに、以下の条件式を満足することを特徴とする撮影レンズ。
    (−f1an)/f1>1.35
    ν1bp−ν1bn<32.0
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
    f1an:前記前群の前記負レンズのうち最も焦点距離が短い負レンズの焦点距離、
    ν1bp:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい正レンズのアッベ数、
    ν1bn:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい負レンズのアッベ数。
  2. 光軸に沿って物体側から順に並んだ、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群からなり、無限遠物体から有限距離物体への合焦の際、隣り合うレンズ群の間隔が変化するように、前記第2レンズ群が光軸に沿って移動するように構成された撮影レンズであって、
    前記第1レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と、前記前群に対し前記第1レンズ群の中で最も長い空気間隔を隔てた後群とからなり、
    前記前群は、少なくとも1枚の負レンズを有し、
    前記後群は、負レンズと正レンズとが貼り合わされた接合レンズを有し、
    前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと、物体側から順に正レンズと負レンズとが貼り合わされた接合レンズとを有し、
    前記第2レンズ群の前記負レンズおよび前記第2レンズ群の前記接合レンズは、以下の条件式を満足し、
    Rm/f2>0.78
    ν2n−ν2p<30.0
    但し、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
    Rm:前記第2レンズ群の前記接合レンズにおける接合面の曲率半径、
    ν2p:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい正レンズのアッベ数、
    ν2n:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい負レンズのアッベ数、
    さらに、以下の条件式を満足することを特徴とする撮影レンズ。
    (−f1an)/f1>1.35
    ν1bp−ν1bn<32.0
    D1ab/D1>0.50
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
    f1an:前記前群の前記負レンズのうち最も焦点距離が短い負レンズの焦点距離、
    ν1bp:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい正レンズのアッベ数、
    ν1bn:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい負レンズのアッベ数、
    D1:前記第1レンズ群の長さ、
    D1ab:前記前群と前記後群との空気間隔。
  3. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の撮影レンズ。
    D1ab/D1>0.40
    但し、
    D1:前記第1レンズ群の長さ、
    D1ab:前記前群と前記後群との空気間隔。
  4. 前記第3レンズ群のうち少なくとも1枚のレンズは、光軸と垂直な方向の成分を有するように移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  5. 前記前群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、2枚の正レンズと、1枚の前記負レンズとを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  6. 前記後群は、前記後群の前記接合レンズからなり、前記後群の前記接合レンズは、物体側から順に負レンズと正レンズとが貼り合わされた接合レンズであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
  7. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
    S1p<3.50
    但し、
    S1p:前記前群のうち少なくとも1枚の正レンズの比重。
  8. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の撮影レンズ。
    S1n<4.50
    但し、
    S1n:前記前群のうち少なくとも1枚の負レンズの比重。
  9. 物体の像を所定の面上に結像させる撮影レンズを備えた光学機器であって、
    前記光学系が請求項1から8のいずれか一項に記載の撮影レンズであることを特徴とする光学機器。
  10. 光軸に沿って物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とにより実質的に3個のレンズ群を配置する撮影レンズの製造方法であって、
    無限遠物体から有限距離物体への合焦の際、隣り合うレンズ群の間隔が変化するように、前記第2レンズ群が光軸に沿って移動し、
    前記第1レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、前群と、前記前群に対し前記第1レンズ群の中で最も長い空気間隔を隔てた後群とからなり、
    前記前群は、少なくとも1枚の負レンズを有し、
    前記後群は、負レンズと正レンズとが貼り合わされた接合レンズを有し、
    前記第2レンズ群は、光軸に沿って物体側から順に並んだ、負レンズと、物体側から順に正レンズと負レンズとが貼り合わされた接合レンズとを有し、
    前記第2レンズ群の前記負レンズおよび前記第2レンズ群の前記接合レンズは、以下の条件式を満足し、
    Rm/f2>0.78
    ν2n−ν2p<26.0
    但し、
    f2:前記第2レンズ群の焦点距離、
    Rm:前記第2レンズ群の前記接合レンズにおける接合面の曲率半径、
    ν2p:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい正レンズのアッベ数、
    ν2n:前記第2レンズ群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい負レンズのアッベ数、
    さらに、以下の条件式を満足するようにしたことを特徴とする撮影レンズの製造方法。
    (−f1an)/f1>1.35
    ν1bp−ν1bn<32.0
    但し、
    f1:前記第1レンズ群の焦点距離、
    f1an:前記前群の前記負レンズのうち最も焦点距離が短い負レンズの焦点距離、
    ν1bp:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が大きい正レンズのアッベ数、
    ν1bn:前記後群の前記接合レンズのうち最もアッベ数が小さい負レンズのアッベ数。
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