JP5848477B1 - ファイブラスケーシング及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】食品改質剤等の保液性及び放出性に優れるファイブラスケーシングを提供することを目的とする。【解決手段】本発明のファイブラスケーシングは、食品の加熱処理の際の食品包装材として用いられるファイブラスケーシングであって、最内層として配置され、パルプを主成分とする紙素材から形成される紙層と、この紙層の外面に積層される合成樹脂層とを備え、上記紙素材の内面が非艶面であり、外面が艶面であることを特徴とする。上記合成樹脂層が、酸素バリア性を有する酸素バリア性樹脂層、及び水蒸気バリア性を有する水蒸気バリア性樹脂層を含むことが好ましい。上記合成樹脂層の最内層が上記水蒸気バリア性樹脂層であり、上記合成樹脂層の上記紙層外面への積層が、上記合成樹脂層の最内層としての水蒸気バリア性樹脂層を形成するポリエチレンの押出ラミネートにより行われていることが好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、ファイブラスケーシングに関する。
従来、ハム、ソーセージ等の畜肉加工品を包装するためのファイブラスケーシングが知られている。このようなファイブラスケーシングとしては、パルプを主成分とする内層と、この内層の外面側に積層される外層とを備えるものが公知である。このような内層及び外層を有するファイブラスケーシングは、くん液、調味料、色素、保存剤等の食品改質剤を内層に含有させ、加熱調理時等にこれらの成分を内容物に転写することができる。
かかる内層及び外層を有するファイブラスケーシングとしては、例えば紙(内層)及びヒートシール可能な不織布(外層)を積層してなる包装材が発案されている(特開平6−312494号公報参照)。この包装材は、紙と不織布とを積層させた上、両者の界面にビスコース液を染みこませることで両者を貼り合わせて形成される。このような包装材は、ビスコース液によって紙と不織布とを貼り合わせることができると共に、このビスコース液によって紙がコーティングされることで紙と内容物との剥離性が向上されている。
しかしながら、このような従来のファイブラスケーシングは、上述のようにビスコース液を用いているため、コストが嵩み、また製造工程も複雑になる。また、ファイブラスケーシングには、内層において十分な量の食品改質剤を保持することができ、包装された食品に対して、この食品改質剤を効率的に転写する(放出する)機能が要求される。しかし、一般的な紙を内層に用いた場合、この保液性及び放出性が十分ではない。
特開平6−312494号公報
本発明は、このような事情に基づいてなされたものであり、本発明の目的は、食品改質剤等の保液性及び放出性に優れるファイブラスケーシングを提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明に係るファイブラスケーシングは、食品の加熱処理の際の食品包装材として用いられるファイブラスケーシングであって、最内層として配置され、パルプを主成分とする紙素材から形成される紙層と、この紙層の外面に積層される合成樹脂層とを備え、上記紙素材の内面が非艶面であり、外面が艶面であることを特徴とする。
当該ファイブラスケーシングにおいては、包装される食品に接する紙層を形成する紙素材の内面(食品と接する面)が非艶面とされる。従って、当該ファイブラスケーシングによれば、食品と接する紙層内面の表面積が広いため、紙層中に含浸された食品改質剤の放出性(食品への転写性)が高い。また、この紙素材(紙層)の外面は艶面であり、この艶面においてはパルプ繊維同士が接着し、空隙が少ない。このため、含浸した食品改質剤は、紙層中の外面近傍にまで含浸することができず、内面側への食品改質剤の放出性がより高まる。さらに、紙素材の外面が艶面とされているので、例えば押出ラミネートにより紙層と合成樹脂層とを積層した際に、合成樹脂層を形成する樹脂は紙層に含浸しにくい。従って、当該ファイブラスケーシングによれば、合成樹脂層との積層状態においても十分な空隙を有する紙層の厚みを確保することができ、保液性を高めることができる。
上記合成樹脂層が、酸素バリア性を有する酸素バリア性樹脂層、及び水蒸気バリア性を有する水蒸気バリア性樹脂層を含むことが好ましい。このように、合成樹脂層が酸素バリア性樹脂層及び水蒸気バリア性樹脂層を含むことにより、食品の加熱調理や、この際の食品への食品改質剤の転写を効果的に行うことができる。上記酸素バリア性樹脂層を形成する樹脂としてはナイロンが好ましい。上記水蒸気バリア性樹脂層を形成する樹脂としてはポリエチレンが好ましい。
上記合成樹脂層の最内層が上記水蒸気バリア性樹脂層であるとよい。この場合、上記合成樹脂層の上記紙層外面への積層が、上記合成樹脂層の最内層としての水蒸気バリア性樹脂層を形成するポリエチレンの押出ラミネートにより行われていることが好ましい。このように、熱可塑性樹脂であるポリエチレンを用いた押出ラミネートにより紙層に合成樹脂層を積層することで、紙層と合成樹脂層との接着性を高めることなどができる。
上記紙層が、上記紙素材に含浸している食品改質剤を含み、上記食品改質剤が、色素、香料又はこれらの組み合わせを含むことが好ましい。このような食品改質剤を紙素材に含浸させておくことで、加熱処理の際の食品への色や風味の付与を行うことができる。
なお、「ファイブラスケーシング」とは、畜肉加工品等の食品を包装した状態で燻煙処理等の加熱処理が行われることで、この紙素材に含浸される勲液剤、調味料、色素、保存剤等の食品改質剤を食品に転写可能なケーシングを意味する。主成分とは、各成分の中で最も多い成分をいう。「艶面」とは、光沢を有し、かつ算術平均粗さRaが3μm以下である面をいう。「非艶面」とは、光沢性を有さず、かつ算術平均粗さRaが3μm以上である面をいう。「酸素バリア性を有する」とは、20℃、90%RHにおける酸素透過度が100cc/m・24hr・atm以下であることをいう。「水蒸気バリア性を有する」とは、40℃、90%RHにおける水蒸気透過度が50g/m・24hr以下であることをいう。
以上説明したように、本発明のファイブラスケーシングは、食品改質剤等の保液性及び放出性に優れる。
本発明の一実施形態に係るファイブラスケーシングの断面図である。
<ファイブラスケーシング>
図1のファイブラスケーシング1は、最内層として配置される紙層2と、この紙層2の外面に積層される合成樹脂層3とを備える。ファイブラスケーシング1は、食品の加熱処理の際に、この食品の包装材として用いられる。
紙層2は、パルプ(好ましくは、天然パルプ)を主成分とする紙素材から形成されている。紙素材中のパルプ(好ましくは、天然パルプ)の含有量としては、通常50質量%以上であり、90質量%以上が好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましい。この紙素材(紙層2)の内面2aが非艶面であり、外面2bが艶面である。
ファイブラスケーシング1においては、紙層2を形成する紙素材の内面2a(食品と接する面)が非艶面となっており、食品と接する紙層2内面の表面積が広い。従って、紙層2中に含浸された食品改質剤の食品への放出性(転写性)が高まる。また、紙素材(紙層2)の外面2bが艶面であることが、内面側への放出性をより高めている。さらに、紙層2(紙素材)の外面2bが艶面となっているので、押出ラミネート等によって合成樹脂層を外面2b側に積層した場合も、合成樹脂層3を形成する樹脂が紙層2中に含浸しにくい。すなわち、当該ファイブラスケーシング1によれば、紙層2の空隙が十分に確保され、高い保液性を発揮することができる。
紙素材は、通常、天然パルプを含むパルプスラリーを抄紙して得られる。
上記天然パルプとしては、特に限定されず、例えば古紙パルプ、化学パルプ、機械パルプや、サイザル麻、マニラ麻、サトウキビ、コットン、シルク、竹、ケナフから得られるパルプ等が挙げられる。なかでも上記天然パルプとしては、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)が好ましい。当該ファイブラスケーシング用紙素材は、上記天然パルプとして針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)を用いることによって、強度が高められると共に、繊維径が大きく、長繊維のため、紙素材の空隙が大きくなり、食品改質剤等を十分に含浸させることができる。
また、上記天然パルプとしては、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)をマーセル化処理したマーセル化パルプとを併用することも好ましい。上記マーセル化パルプを針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と併用することによって、紙素材の低密度化を促進することができ、食品改質剤等をさらに好適に含浸させることができる。また、上記針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と上記マーセル化パルプとの質量基準の含有比の下限としては、4:1が好ましく、14:3がより好ましい。一方、上記針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と上記マーセル化パルプとの質量基準の含有比の上限としては、9:1が好ましく、18:3がより好ましい。上記針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と上記マーセル化パルプとの質量基準の含有比が上記範囲内であることによって、強度を高めつつ、食品改質剤等の吸液性、保液性及び放出性(離液性)を好適に向上させることができる。
上記紙素材を形成する全繊維成分に対する上記天然パルプの含有量の下限としては、例えば50質量%であり、70質量%が好ましく、90質量%がより好ましく、95質量%がさらに好ましく、97質量%がさらに好ましく、100質量%が特に好ましい。上記紙素材は、全繊維成分に対する天然パルプ成分の含有量が上記範囲であることによって、食品改質剤等の転写ムラを抑制することができる。
上記天然パルプのフリーネスの下限としては、350mlが好ましく、400mlがより好ましく、430mlがさらに好ましい。一方、上記天然パルプのフリーネスの上限としては、550mlが好ましく、500mlがより好ましく、460mlがさらに好ましい。上記天然パルプのフリーネスが上記下限未満の場合、密度が高くなり過ぎて吸液性、離液性等が低下するおそれがある。逆に、上記天然パルプのフリーネスが上記上限を超える場合、透気度が低下して保温性及び断熱性が低下するおそれがある。なお、「フリーネス」とは、JIS−P−8121(2012)に準拠した値である。
紙素材を構成する繊維成分中の天然パルプ以外の繊維成分としては、レーヨン繊維、ポリオレフィン繊維、ポリエステル繊維、その他の合成樹脂繊維等を挙げることができる。これらは、一種又は二種以上を混合して用いることができる。
上記紙素材は、添加剤として、紙力増強剤が含有されるのが好ましい。上記紙力増強剤としては、湿潤紙力増強剤及び乾燥紙力増強剤が挙げられる。
上記湿潤紙力増強剤としては、例えばポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、尿素樹脂、酸コロイド・メラミン樹脂、熱架橋性付与PAM等が挙げられる。全パルプ成分又は全繊維成分100質量部に対する上記湿潤紙力増強剤の含有量(固形分換算)の下限としては、0.5質量部が好ましく、1.5質量部がより好ましく、2質量部がさらに好ましい。一方、全パルプ成分又は全繊維成分100質量部に対する上記湿潤紙力増強剤の含有量(固形分換算)の上限としては、6質量部が好ましく、5.5質量部がより好ましく、5質量部がさらに好ましい。上記湿潤紙力剤の含有量が上記下限未満の場合、内容物との剥離性が十分に向上されないおそれがある。逆に、上記湿潤紙力剤の含有量が上記上限を超える場合、吸液性が低下するおそれがある。
上記乾燥紙力増強剤としては、例えばカチオン澱粉、両性澱粉、ポリアクリルアミド(PAM)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等が挙げられる。全パルプ成分又は全繊維成分100質量部に対する上記乾燥紙力増強剤の含有量(固形分換算)の下限としては、0.2質量部が好ましく、0.5質量部がより好ましく、1質量部がさらに好ましい。一方、全パルプ成分又は全繊維成分100質量部に対する上記乾燥紙力増強剤の含有量(固形分換算)の上限としては、5.5質量部が好ましく、5質量部がより好ましく、4.5質量部がさらに好ましい。上記乾燥紙力増強剤の含有量が上記下限未満の場合、内容物(食品)との剥離性が十分に向上されないおそれがある。逆に、上記乾燥紙力増強剤の含有量が上記上限を超える場合、吸液性が低下するおそれがある。
また、上記紙素材は、添加剤として、サイズ剤が含有されているのが好ましい。上記紙素材は、サイズ剤が含有されることで、保温性、断熱性等を向上することができる。上記サイズ剤としては、例えばロジン系サイズ剤、アルキルケテンダイマー(AKD)、アルケニル無水コハク酸(ASA)、各種エマルジョンサイズ剤、澱粉等が挙げられる。これらの中でも、耐水性の付与効果が大きく、上記紙素材の一方の面を艶面に形成する場合の艶面の平滑性を向上することができるロジン系サイズ剤が好ましい。
上記ロジン系サイズ剤としては、例えば変性ロジン、強化ロジン、鹸化型ロジン、乳化型ロジン等が挙げられる。これらの中でも、十分なサイズ効果を有し、パルプスラリーへの希釈性が良好な鹸化型ロジンがより好ましい。
全パルプ成分又は全繊維成分100質量部に対する上記サイズ剤の含有量(固形分換算)の下限としては、1質量部が好ましく、1.5質量部がより好ましく、1.7質量部がさらに好ましい。一方、全パルプ成分又は全繊維成分100質量部に対する上記サイズ剤の含有量(固形分換算)の上限としては、3質量部が好ましく、2.5質量部がより好ましく、2.3質量部がさらに好ましい。上記サイズ剤の含有量が上記下限未満の場合、保温性、断熱性が十分に向上されないおそれがある。逆に、上記サイズ剤の含有量が上記上限を超える場合、紙素材の表面性が低下して操業性が低下するおそれがある。
上記紙素材は、本発明の目的を損なわない範囲で他の添加剤を含有してもよい。このような他の添加剤としては、例えば上記以外の紙力剤;タルク、炭酸カルシウム、カオリン、二酸化チタン、水和ケイ素、水和ケイ酸(ホワイトカーボン)、尿素−ホルマリンポリマー微粒子、再生粒子、シリカ複合再生粒子等の填料;硫酸バンド、ポリエチレンイミン等の凝結剤;ポリアクリルアミドやその共重合体等の凝集剤;電荷調整剤;消泡剤;分散剤等が挙げられる。
上記紙素材は、一方の面が艶面とされ、かつ他方の面が非艶面とされた片艶紙として形成される。
ブリストー法による接触時間20秒間での上記艶面の吸水量の下限としては、20ml/mが好ましく、22ml/mがより好ましく、25ml/mがさらに好ましい。一方、ブリストー法による接触時間20秒間での上記艶面の吸水量の上限としては、40ml/mが好ましく、38ml/mがより好ましく、35ml/mがさらに好ましい。また、ブリストー法による接触時間20秒間での上記非艶面の吸水量の下限としては、10ml/mが好ましく、12ml/mがより好ましく、15ml/mがさらに好ましい。一方、ブリストー法による接触時間20秒間での上記非艶面の吸水量の上限としては、35ml/mが好ましく、33ml/mがより好ましく、30ml/mがさらに好ましい。さらに、ブリストー法による接触時間20秒間での艶面の吸水量が非艶面の吸水量よりも大きいことが好ましい。上記紙素材は、ブリストー法による接触時間20秒間での上記艶面及び非艶面の吸水量が上記範囲であることによって、食品改質剤等を十分に含浸させ、この食品改質剤等を好適に転写することができると共に、食品との剥離性がさらに向上される。
内面2aである非艶面の算術平均粗さRaの下限としては、3μmであり、3.5μmが好ましく、4μmがより好ましい。一方、上記非艶面の算術平均粗さRaの上限としては、10μmが好ましく、8μmがより好ましく、6.5μmがさらに好ましく、5μmが特に好ましい。内面2aである非艶面の算術平均粗さRaを上記範囲とすることによって、食品改質剤等の放出性を好適に高められる。内面2aである非艶面の算術平均粗さRaが上記下限未満の平滑な面である場合は、表面積が小さくなり食品改質剤等の放出性が低下する。逆に、内面2aである非艶面の算術平均粗さRaが上記上限を超える場合は、紙素材が食品に貼りつきやすくなり、食品に対する剥離性が低下する。
外面2bである艶面の算術平均粗さRaの下限としては、0.1μmとすることができ、0.5μmが好ましく、1μmがより好ましく、1.5μmがさらに好ましい。一方、上記艶面の算術平均粗さRaの上限としては、3μmであり、2.5μmが好ましく、2μmがより好ましい。外面2bである艶面の算術平均粗さRaを上記範囲とすることで、内面側への食品改質剤等の放出性や、保液性等を高めることができる。外面2bである艶面の算術平均粗さRaが上記上限を超える粗い面である場合は、内面2a側から含浸した食品改質剤等の内面2a側への放出性が低下する。また、外面2bである艶面の算術平均粗さRaが上記上限を超える粗い面である場合は、合成樹脂層3を形成する樹脂の外面2b側からの含浸量が増え、保液性(保持可能な液量)が低下する。
上記艶面の繊維配向角の絶対値の下限としては0°が好ましい。一方、上記艶面の繊維配向角の絶対値の上限としては、3°が好ましく、2.5°がより好ましく、2°がさらに好ましい。また、上記非艶面の繊維配向角の絶対値の下限としては、0.5°が好ましく、1°がより好ましく、1.5°がさらに好ましい。一方、上記非艶面の繊維配向角の絶対値の上限としては、4°が好ましい。さらに、上記艶面の繊維配向角の絶対値が上記非艶面の繊維配向角の絶対値よりも小さいことが好ましい。上記紙素材は、上記艶面(外面2b)の繊維配向角及び上記非艶面(内面2a)の繊維配向角が上記範囲であることによって、上記艶面における繊維の配向が緻密かつ均一化され、保液性、及び非艶面からの食品改質剤等の放出性を高めることができる。
また、上記紙素材は、ビスコースを含まないのが好ましい。上記紙素材は、上述のように全パルプ成分に対する天然パルプの含有量が上記範囲とされるので、ビスコースを含まない場合であっても内容物に対するパルプの付着が抑制され、内容物との剥離性が向上される。さらに、上記紙素材は、ビスコースを含まないことによってコストを削減することができると共に、製造工程の容易化を促進することができる。
上記紙素材の坪量の下限としては、14g/mが好ましく、15g/mがより好ましく、16g/mがさらに好ましい。一方、上記紙素材の坪量の上限としては、30g/mが好ましく、28g/mがより好ましく、25g/mがさらに好ましい。上記坪量が上記下限未満の場合、上記紙素材の強度が低下して破れやすくなるおそれがある。逆に、上記坪量が上記上限を超える場合、上記紙素材の剛度が高くなるため、内容物の形状に沿って変形しにくくなるおそれがある。なお、「坪量」とは、JIS−P−8124(2011)に準拠した値である。
上記紙素材の密度の下限としては、0.25g/cmが好ましく、0.3g/cmがより好ましい。一方、上記紙素材の密度の上限としては、0.6g/cmが好ましく、0.55g/cmがより好ましい。上記密度が上記下限未満の場合、上記紙素材の強度が低下して破れやすくなると共に、保温性及び断熱性が低下するおそれがある。逆に、上記密度が上記上限を超える場合、上記紙素材の剛度が高くなるため、内容物の形状に沿って変形しにくくなるおそれがある。なお、「密度」とは、JIS−P−8118(2012)に準拠した値である。
上記紙素材の縦方向の湿潤引張強度の下限としては、0.20kN/mが好ましく、0.25kN/mがより好ましく、0.30kN/mがさらに好ましい。上記縦方向の湿潤引張強度が上記下限未満の場合、内容物との剥離性が十分に向上されないおそれがある。
上記紙素材の紙厚の下限としては、30μmが好ましく、35μmがより好ましく、38μmがさらに好ましい。一方、上記紙素材の紙厚の上限としては、75μmが好ましく、70μmがより好ましく、68μmがさらに好ましい。上記紙厚が上記下限未満の場合、吸液性及び保液性が低下するおそれがある。逆に、上記紙厚が上記上限を超える場合、離液性が低下するおそれがある。
上記紙素材の製造方法は、パルプスラリーを抄紙する工程と、抄紙したパルプの一方の面側をヤンキードライヤーによって乾燥する工程とを備える。上記紙素材の製造方法によって得られる紙素材は、上記ヤンキードライヤーとの接触面が艶面として形成され、上記ヤンキードライヤーとの非接触面が非艶面として形成される。上記製造方法によれば、上記紙素材を好適に製造することができる。
詳細には、上記紙素材の製造方法としては、パルプスラリーに、必要に応じて各種添加剤を添加したスラリーを、ワイヤーパート、プレスパート、ヤンキードライヤー、カレンダーパート等を備えた通常の抄紙機で抄紙する方法が挙げられる。また、上記抄紙機としては、例えば長網式抄紙機、オントップ式抄紙機、ツインワイヤー式抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等の通常の湿式抄紙機を使用することができる。なかでも、繊維配向角の調整が容易で縦方向の紙力強度を高めることができる円網抄紙機が好ましい。円網抄紙機を用いた場合、非艶面がワイヤーでの脱水面となり、微細繊維が強制脱水されるため、非艶面の放出性をより高めることができる。
紙層2は、上記紙素材に含浸している食品改質剤を含む。上記食品改質剤は、食品に色、香り、風味等を付与する。上記食品改質剤としては、色素、香料、保存剤、調味料等を挙げることができる。これらは、1種又は2種以上を混合して用いることができる。上記色素としては、カラメル、クチナシ等を挙げることができる。上記香料としては、くん液等を挙げることができる。
合成樹脂層3は、酸素バリア性樹脂層4、酸素バリア性樹脂層4の内面に積層される第1の水蒸気バリア性樹脂層5、及び酸素バリア性樹脂層4の外面に積層される第2の水蒸気バリア性樹脂層6を有する三層構造である。合成樹脂層3が、酸素バリア性樹脂層4を有することにより、食品の加熱調理や、この際の食品への食品改質剤の転写を効果的に行うことができる。また、合成樹脂層3が、第1の水蒸気バリア性樹脂層5及び第2の水蒸気バリア性樹脂層6を有することにより、食品の加熱調理や、この際の食品への食品改質剤の転写を効果的に行うことができる。また、これらの層を備えることで、食品の保存性等も高まる。
酸素バリア性樹脂層4を形成する樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン(6−ナイロン、6,6−ナイロン等)などの熱可塑性樹脂を挙げることができる。これらの中でも良好な酸素バリア性を発揮すること、良好な熱収縮性等を発揮することができることなどの点からナイロンが好ましい。ナイロンの融点としては特に制限されないが、215℃以上225℃以下のものを好適に用いることができる。
酸素バリア性樹脂層4の20℃、90%RHにおける酸素透過度の上限としては、100cc/m・24hr・atmが好ましく、50cc/m・24hr・atmがより好ましい。一方、この下限としては、限りなく0cc/m・24hr・atmに近似した数値にするのが良く、例えば1.0cc/m・24hr・atmとすることができる。酸素バリア性樹脂層4の酸素透過度が上記範囲内であることで、良好な食品保存性等を発揮することができる。
酸素バリア性樹脂層4は、通常、上記樹脂から形成されたフィルムを延伸してなる熱収縮性フィルム(シュリンクフィルム)が用いられる。この酸素バリア性樹脂層4(シュリンクフィルム)の熱収縮温度としては、特に限定されないが、例えば70℃以上90℃以下である。熱収縮温度が上記範囲であることで、加熱調理する際に良好な収縮を生じさせることができる。
酸素バリア性樹脂層4の平均厚さとしては特に限定されないが、例えば15μm以上50μm以下が好ましい。このような平均厚さとすることにより、酸素バリア性等と加工適性等との両立を図ることができる。
第1の水蒸気バリア性樹脂層5及び第2の水蒸気バリア性樹脂層6を形成する樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂を挙げることができる。これらの中でも、良好な水蒸気バリア性を発揮することができること、及び加工性などの点から、ポリオレフィンが好ましく、ポリエチレンがより好ましい。ポリエチレンとしては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等を挙げることができる。ポリエチレンの融点としては特に制限されないが、105℃以上115℃以下のものを好適に用いることができる。第1の水蒸気バリア性樹脂層5を形成する樹脂と、第2の水蒸気バリア性樹脂層6を形成する樹脂とは、同一種であってもよいし、異なる種類であってもよい。
第1の水蒸気バリア性樹脂層5及び第2の水蒸気バリア性樹脂層6の平均厚さとしては、特に限定されないが、例えばそれぞれ15μm以上50μm以下が好ましい。このような平均厚さとすることにより、水蒸気バリア性等と加工適性等との両立を図ることができる。
第1の水蒸気バリア性樹脂層5及び第2の水蒸気バリア性樹脂層6の形成方法としては特に限定されない。例えば酸素バリア性樹脂層4への塗工により形成してもよいし、単層の水蒸気バリア性樹脂からなるフィルムとして、水蒸気バリア性樹脂層5、6を酸素バリア性樹脂層4に貼り合わせてもよい。また、後述するように、紙層2と接する第1の水蒸気バリア性樹脂層5は、押出ラミネートの際に形成されていてもよい。
合成樹脂層3の平均厚みとしては、特に限定されないが、例えば30μm以上300μm以下とすることができる。
当該ファイブラスケーシング1において、上記合成樹脂層3の最内層である第1の水蒸気バリア層5が、上記紙層2に外面側から含浸していてもよい。このような場合において、上記紙層2の平均厚みに対する上記第1の水蒸気バリア層5(合成樹脂層3の最内層)の含浸部分の平均厚みの下限としては、1%が好ましく、5%がより好ましく、10%がさらに好ましい。一方、この上限としては、70%が好ましく、50%がより好ましく、30%がさらに好ましく、20%がさらに好ましく、10%が特に好ましい。上記含浸部分の割合が上記下限未満の場合、紙層2及び合成樹脂層3の接着強度が十分に得られない場合がある。逆に、上記含浸部分の割合が上記上限を超える場合、食品改質剤等を紙層2に十分に含浸することができない、すなわち保液性が低下するおそれがある。
<ファイブラスケーシングの製造方法>
当該ファイブラスケーシング1の製造方法としては、特に限定されないが、ドライラミネートや押出ラミネート等のラミネート加工により効率的に製造することができる。ドライラミネートにより製造する場合、紙層2となる紙素材と、合成樹脂層3となる三層構造のフィルムとを重ね合わせてドライラミネートすることにより行うことができる。押出ラミネートにより製造する場合、紙層2となる紙素材と、酸素バリア性樹脂層4及び外側の第2の水蒸気バリア性樹脂層6なる2層構造のフィルムとを用意し、溶融したポリエチレン等の熱可塑性樹脂(水蒸気バリア性樹脂)を用いた押出ラミネートにより、上記紙素材と上記フィルムとを積層させることができる。この場合、押出ラミネートに用いたポリエチレン等が合成樹脂層3の最内層となる第1の水蒸気バリア性樹脂層5となる。押出ラミネートにより製造することで、印刷適性、製袋適性等の加工適性に優れるファイブラスケーシングを得ることができる。また、押出ラミネートの場合、ドライラミネートと比べて、樹脂成分等の溶出が低減できる。
ラミネート加工の前に、紙素材における合成樹脂層を積層させる面に対してコロナ処理を行うことが好ましい。コロナ処理を行うことにより、表面の濡れ性が高まり、紙層2と合成樹脂層3との接着性を高めることができる。
ラミネート加工後、紙層2を形成する紙素材に食品改質剤を含浸させることにより、ファイブラスケーシング1を得ることができる。食品改質剤の含浸方法としては特に限定されず、塗布や浸漬等により行えばよい。
<他の実施形態>
本発明のファイブラスケーシングは、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば合成樹脂層は、上記3層構造に限定されるものでは無い。合成樹脂層が酸素バリア性樹脂層又は水蒸気バリア性樹脂層からなる単層であってもよいし、2層又は4層以上の層構造であってもよい。また、合成樹脂層が、複数の酸素バリア性樹脂層又は水蒸気バリア性樹脂層を有する場合、各層の積層順は特に限定されない。但し、酸素バリア機能及び水蒸気バリア機能を共に良好に発揮させるためには、合計で3層以上の酸素バリア性樹脂層及び水蒸気バリア性樹脂層を交互に積層させることが好ましい。
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、本実施例における各測定値は、以下の方法にて測定した値である。
<坪量>
坪量(g/m)は、JIS−P−8124(2011)「紙及び板紙−坪量の測定方法」に準拠して測定した。
<紙厚>
紙厚(μm)は、JIS−P−8118(1998)「紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法」に準拠して測定した。
<算術平均粗さRa>
算術平均粗さRa(μm)は、JIS−B−0601(2001)に準拠して、カットオフλc2.5mm、評価長さ12.5mmで測定した。
[実施例1]
針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)85%及びマーセル化パルプ15%のパルプに、湿潤紙力剤をパルプ(絶乾量)に対して固形分換算で3質量部を添加してパルプスラリーを調製した。
次いで、このパルプスラリーを、ヤンキードライヤーを備える円網抄紙機で抄紙し、実施例1のファイブラスケーシング用紙素材を得た。なお、ファイブラスケーシング用紙素材の坪量は18.3g/m、紙厚は40μm、算術平均粗さRa(艶面)は1.8μm、算術平均粗さ(非艶面)は4.3μmであった。
[実施例2〜4、比較例1、2]
抄紙及び乾燥条件を調整したこと以外は実施例1と同様の条件にて、表1に記載の紙厚及び表面粗さを有する実施例2〜4の紙素材を得た。また、両面を艶面とした比較例1及び両面を非艶面とした比較例2の各紙素材を得た。
各紙素材の艶面(比較例1、2は一方の面)をコロナ処理し、この被処理面側に第1の水蒸気バリア性樹脂層としてのポリエチレン層(15μm)、酸素バリア性樹脂層としてのナイロン層(15μm)及び第2の水蒸気バリア性樹脂層としてのポリエチレン層(20μm)の3層構造の合成樹脂層を積層させた。この積層は、第1の水蒸気バリア性樹脂層となるポリエチレンの押出ラミネートにより行いファイブラスケーシングとした。
得られた各ファイブラスケーシングに対して、以下の方法により、食品改質剤の保液性(保液量)、及び放出性を評価した。評価方法は以下の通りである。評価結果を表1に示す。
(1)保液量(保液性)
ファイブラスケーシング(折径135mm)に、くん液(Kerry社の「Super Smoke330」)を所望量投入し、巻き取り機器で、絞り圧2bar、30m/minの速度で巻き取った。ファイブラスケーシングの単位面積当たりの質量変化から保液量を算出し、以下の基準で評価した。
◎:保液量が13.0g/m以上
○:保液量が11.0g/m以上13.0g/m未満
×:保液量が11.0g/m未満
(2)食品改質剤の放出性(食品への転写性)
くん液(Kerry社の「Super Smoke330」)を紙層に11〜13g/m(実測値)含浸させたファイブラスケーシング中で畜肉加工品を80℃水浴中で、1時間ボイリングして加熱調理し、その後、ファイブラスケーシングを剥離した。くん液含浸前のファイブラスケーシングの質量(M1)、くん液含浸後のファイブラスケーシングの質量(M2)、及びくん液転写(放出)後のファイブラスケーシングの質量(M3)を量り、これらの値から、下記式によりくん液(食品改質剤)の放出率を算出した。以下の基準で、放出性を評価した。
放出率(%)=100×(M2−M3)/(M2−M1)
◎:放出率が90%以上
○:放出率が50%以上
×:放出率が50%未満
Figure 0005848477
上記表1に示されるように、実施例1〜4の各ファイブラスケーシングは、食品改質剤の保液性に優れ、食品改質剤の放出性も良好であった。なお、実施例2は、内面(非艶面)の表面粗さがやや小さいためか、放出性が他の実施例と比べてやや劣っていた。実施例3は、内面(非艶面)の表面粗さが大きく、放出性は十分であったが、放出性評価試験後、食品へのパルプの貼りつきが生じていた。実施例4は、外面の表面粗さがやや大きく、ラミネートの際に樹脂が紙層に含浸しやすいためか、保液量がやや少ない結果となった。
一方、比較例1は、両面が艶面であり、食品改質剤の保液量及び放出性が低かった。両面を艶面とすることで、紙厚が薄くなり保液量が低下し、内面が艶面であることで放出性が低下したものと推察される。
両面が非艶面である比較例2も、食品改質剤の保液量及び放出性が低かった。紙層の外面が非艶面である場合、外側の合成樹脂層が紙層に含浸するため、紙層における保液可能な厚さが低下することが原因であると推察される。また、実施例1と比較例2との比較から、紙層の外面を艶面とすることで、紙層外面のバリア機能が高まり、食品改質剤の内面側への放出性が高まることがわかる。
以上のように、本発明のファイブラスケーシングは、ハム、ソーセージ、チーズ等の畜肉、食品加工品に転写する加熱調理用包装シートとして用いることができる。
1 ファイブラスケーシング
2 紙層
2a 内面
2b 外面
3 合成樹脂層
4 酸素バリア性樹脂層
5 第1の水蒸気バリア性樹脂層
6 第2の水蒸気バリア性樹脂層

Claims (5)

  1. 食品の加熱処理の際の食品包装材として用いられるファイブラスケーシングであって、
    最内層として配置され、パルプを主成分とする紙素材から形成される紙層と、この紙層の外面に積層される合成樹脂層とを備え、
    上記紙素材の内面が非艶面であり、外面が艶面であることを特徴とするファイブラスケーシング。
  2. 上記合成樹脂層が、酸素バリア性を有する酸素バリア性樹脂層、及び水蒸気バリア性を有する水蒸気バリア性樹脂層を含む請求項1に記載のファイブラスケーシング。
  3. 上記酸素バリア性樹脂層を形成する樹脂がナイロンであり、上記水蒸気バリア性樹脂層を形成する樹脂がポリエチレンである請求項2に記載のファイブラスケーシング。
  4. 上記紙層が、上記紙素材に含浸している食品改質剤を含み、
    上記食品改質剤が、色素、香料又はこれらの組み合わせを含む請求項1、請求項2又は請求項3に記載のファイブラスケーシング。
  5. 食品の加熱処理の際の食品包装材として用いられるファイブラスケーシングの製造方法であって、
    上記ファイブラスケーシングが、最内層として配置され、パルプを主成分とする紙素材から形成される紙層と、この紙層の外面に積層される合成樹脂層とを備え、
    上記紙素材の内面が非艶面であり、外面が艶面であり、
    上記合成樹脂層の最内層が、水蒸気バリア性を有する水蒸気バリア性樹脂層であり、
    上記水蒸気バリア性樹脂層を形成する樹脂の押出ラミネートにより、上記紙層外面へ上記合成樹脂層を積層する工程
    を備えることを特徴とするファイブラスケーシングの製造方法。
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