JP5846052B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来、例えばハイブリット自動車や電気自動車等の車両に搭載される電気接続箱の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。
この電気接続箱は、箱本体内に収容されるカセットブロックの端子収容室に電線端末に取付けられた端子金具が収容されており、電線は、端子収容室の外に延出されている。
特開2011−15467号公報
ところで、近年、ワイヤーハーネスの軽量化を目的として、銅電線に変わりアルミ電線が使用されつつある。この場合、銅製の端子金具に対して、アルミ電線を接続すると異種金属の接続になるため、特許文献1の構成のように、電気接続箱をエンジンルームなどに設置すると、降雨時や洗車時等にハウジング内に浸入した水が電線と端子金具との接続部分にかかり、アルミ電線が腐食することが懸念される。
そこで、アルミ電線の腐食を防止するために、電線と端子金具との接続部分を個別に防水処理することも考えられるが、その場合、個別の防水処理に手間がかかるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡素な構成で、電線と端子との接続部分の腐食を防止することが可能な電気接続箱を提供することを目的とする。
本発明は、複数の電線の端末部にそれぞれ端子が取付けられてなる複数の端子付き電線と、前記複数の端子を収容するハウジングと、を備える電気接続箱であって、前記複数の端子付き電線における前記各端子と前記各電線との接続部分を一括して覆うシール部材を備え、前記ハウジングには、前記端子付き電線における前記接続部分を覆った状態の前記シール部材が嵌め入れられる嵌入室が設けられているとともに、前記シール部材の外周面を弾性力で付勢可能な弾性付勢手段が備えられており、前記弾性付勢手段は、撓み変形可能な板状である
本構成によれば、ハウジングの嵌入室に嵌め入れられたシール部材により、複数の端子付き電線における端子と電線との接続部分が一括して覆われるため、当該接続部分への水分の浸入を防止できる。よって、簡素な構成で、電線と端子との接続部分の腐食を防止することが可能となる。
また、シール部材に対する嵌入室の内壁からの反力を弾性付勢手段で高めることが可能になり、より高いシール性を生じさせることができる。
上記構成に加えて以下の構成を有すれば好ましい。
・前記嵌入室に嵌め入れられた前記シール部材は、前記嵌入室の内壁に密着している。
このようにすれば、嵌入室に嵌め入れられたシール部材は、嵌入室の内壁からの反力により、高いシール性を生じさせることが可能になる。
・前記嵌入室の内壁と、前記シール部材における前記内壁と対向する部分との少なくとも一方には、水を外部に逃がすための排水溝が設けられている。
このようにすれば、ハウジング内に浸入した水を排水溝から外部に逃がすことが可能になる。
・前記ハウジングは、ケーシングと、前記ケーシングに収容される収容部材とを備えており、前記ケーシングの内壁と前記収容部材との間に前記嵌入室が形成されている。
このようにすれば、シール部材を収容部材と共にケーシングに収容すれば、当該シール部材を嵌入室に嵌め入れることが可能になるため、シール部材を嵌入室へ嵌め入れる作業を容易にすることが可能になる。
・前記シール部材は、一対の分割部材を嵌め合わせて構成されている。
このようにすれば、端子付き電線を載置した一方の分割部材に、他方の分割部材を嵌め合わせた状態として嵌入室に嵌め入れればよいため、電気接続箱の組み付け工程を簡素化することが可能になる。
・前記シール部材は、前記一対の分割部材を接続するヒンジ部と、一方の前記分割部材における前記ヒンジ部とは異なる側に設けられる被係止部と、他方の前記分割部材に設けられ前記被係止部に係止して前記一対の分割部材が嵌め合わされた状態に保持する係止部とを備える。
このようにすれば、一対の分割部材が嵌め合わされた状態に保持する作業、及び、この状態から嵌入室への嵌め入れ作業を容易にすることが可能になる。
・前記シール部材は、前記接続部分を覆う内面側が軟質樹脂で形成され、外面側が硬質樹脂で形成されており、前記被係止部及び前記係止部は、前記硬質樹脂の部分に形成されている。
このようにすれば、シール部材の内面側については、軟質樹脂によりシール性を高めることができると共に、シール部材の外面側については、硬質樹脂により被係止部及び係止部の強度を高めることが可能になる。
・前記シール部材は、前記接続部分を覆う内面側が軟質樹脂で形成され、外面側が硬質樹脂で形成されている。
このようにすれば、シール部材の内面側については、軟質樹脂によりシール性を高めることができると共に、シール部材の外面側については、硬質樹脂により、例えば、ハウジングにシール部材に係止して抜け止めする構成を設けた場合の係止の強さを高めることが容易になる。
・前記シール部材には、前記ハウジングに係止して当該シール部材を抜け止めする抜け止め係止部が形成されている。
このようにすれば、例えば、端子付き電線に係止して抜け止めする場合と比較して、シール部材を直接的に抜け止めすることができる。
本発明によれば、電気接続箱について、簡素な構成で、電線と端子との接続部分の腐食を防止することが可能となる。
実施形態の電気接続箱を示す斜視図 電気接続箱を示す正面図 電気接続箱を示す側面図 電気接続箱を示す背面図 図4のA−A断面図 図4のB−B断面図 端子付き電線を示す斜視図 複数の端子付き電線にシール部材が装着された状態を示す斜視図 複数の端子付き電線にシール部材が装着された状態を示す平面図 複数の端子付き電線にシール部材が装着された状態を示す側面図 複数の端子付き電線にシール部材が装着された状態を示す背面図 シール部材について一対の分割部材を開いた状態を示す平面図 シール部材について一対の分割部材を開いた状態を示す側面図 シール部材について一対の分割部材を開いた状態を示す背面図 一方の分割部材に端子付き電線が載置された状態を示す平面図 他の実施形態の複数の端子付き電線にシール部材が装着された状態を示す平面図 他の実施形態のシール部材について一対の分割部材を開いた状態を示す平面図 他の実施形態のシール部材について一対の分割部材を開いた状態を示す背面図
<実施形態>
以下、本発明の実施形態を図1〜図15を参照して説明する。
本実施形態における電気接続箱10は、例えば、電気自動車やハイブリット自動車等の車両に配されており、電源(図示せず)と、ランプ、ホーン等の車載電装品(図示せず)との間に配されて、過電流が生じた際に電流を遮断する機能を有するものである。この電気接続箱10は、車両のエンジンルーム内に電線12を下側(図3の右方を上方、左方を下方)に向けて配置されるが、以下では、説明上、上下方向については、図5を基準とし、図5の左方を前方、右方を後方として説明する。
電気接続箱10は、図1に示すように、複数(本実施形態では、12本)の端子付き電線11と、複数の端子付き電線11(の各端子15)を収容するハウジング22と、複数の端子付き電線11に一体的に装着される複数(本実施形態では2個)のシール部材31とを備えている。
端子付き電線11は、図7に示すように、電線12と、電線12の端末部に取付けられてなる端子15とからなる。
電線12は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる導体部13を樹脂製の絶縁被覆14(絶縁層)で被覆したものであり、その端末部においては、絶縁被覆14が剥き取られて導体部13が露出されている。電線12は、銅合金製の導体部に代えてアルミニウム又はアルミニウム合金製を使用することで、軽量化や低コスト化が図られている。なお、図1等では電線12の後方側は図面上省略されている。
端子15は、銅又は銅合金製とされ、相手側端子と接続される端子接続部16と、ハウジング22の抜け止め係合部28に係合して抜け止めされるための被係合部20と、電線12の端末部に接続される電線接続部21とを備えている。
端子接続部16は、底板の前端から立ち上がる前端壁に設けられヒューズの端子が挿入されるスリット状の挿入溝17と、挿入溝17から挿入されたヒューズの端子を挟持して電気的に接続される一対の撓み片19,19とを有する。
被係合部20は、底板の両側縁から立ち上がる一対の側壁18を延出して形成された一対の係合片20A,20Bからなり、一対の係合片20A,20Bは、互いに向かい合うように重なっている。
電線接続部21は、電線12の導体部13をかしめつけて圧着接続する一対のバレル片21Aと、電線12を保持する一対の保持片21Bとからなる。
ハウジング22は、概ね直方体状であって、図6に示すように、上下方向の中間部に上下段を区画する仕切り壁を有する箱形のケーシング22Aと、ケーシング22Aの上下段にシール部材31とともに収容される複数(本実施形態では2個)の収容部材22Bとを備えている。
各収容部材22Bは、図2に示すように、その前面側の凹設された部分に開口部25を有し、開口部25の下方において幅狭とされた部分は、図示しないヒューズの端子を挿通可能な挿通溝26Aとされている。
ケーシング22Aと各収容部材22Bとの間は、図5に示すように、シール部材31が装着された複数の端子付き電線11の端子15(本実施形態では6個)が左右に並んで収容される収容室23とされている。
収容室23は、ハウジング22の前後方向を連通する空間を有している。
収容室23の略前半部分は、端子15における端子接続部16が収容されるとともに、収容室23の略後半部分は、シール部材31が嵌め入れられる嵌入室30とされている。
収容室23の前端部における下部には、端子15の前方への移動を規制する前止まり壁26が設けられている。
収容室23の内壁には、各端子15の被係合部20に対応する位置に、後端部から前方に突出するように延びる抜け止め係合部28が設けられている。
抜け止め係合部28は、薄肉の板状であって、上下方向(端子付き電線の挿入方向と交差する方向)に撓み変形可能とされ、抜け止め係合部28の先端部は、被係合部20の後方に配された係合突部28Aとされている。これにより、端子付き電線11の後方(抜け方向)への力が生じた際には、係合突部28Aが被係合部20に係合して抜け止めされる。
収容室23の内壁のうち、抜け止め係合部28の底面は、抜け止め係合部28の左右の側の内壁27(シール部材31に密着する内壁27)よりも凹設された排水溝29とされており、シール部材31が嵌め入れられた際には、シール部材31との間に浸入した水の排水路となる空間を形成する。
嵌入室30は、シール部材31の外形とほぼ同じ左右方向に長い長方形状の空間を内部に有する。
この嵌入室30に複数の端子付き電線11に装着されたシール部材31が嵌め入れられると、シール部材31の外面が嵌入室30の内壁に密着する。
抜け止め係合部28に対して所定寸法離間した上方には、前後方向の略中間部から後方側に板状に延出された板状延出部24Aが抜け止め係合部28と平行に設けられている。板状延出部24Aは、その後端部がハウジング22の後面から突き出ている。
板状延出部24Aに対して所定寸法離間した上方には、前後方向の略中間部(概ね嵌入室に嵌め入れられたシール部材の前端位置)から後方側に板状に延出された弾性付勢手段24Bが設けられている。弾性付勢手段24Bは、その後端部がハウジング22の後面(ケーシング22Aの後端)から突き出ている。
弾性付勢手段24Bは、端子付き電線11及びシール部材31の挿入方向に沿う方向に延びており、上下方向(挿入方向と交差する方向)に撓み変形可能に構成されている。これにより、端子付き電線11にシール部材31が装着された状態でシール部材31が嵌入室30の正規位置(図5の位置)に嵌め入れられると、端子付き電線11により外面がわずかに膨らんだシール部材31は、収容部材22B側を押圧するとともに、この弾性力により弾性付勢手段24Bがわずかに撓んで弾性反発力を生じる。これにより、収容部材22B側からシール部材31側に反力を生じさせることができ、収容部材22Bとシール部材31との間のシール性が高められる。
シール部材31は、図5に示すように、軟質樹脂層31A(例えばエラストマー)が端子付き電線11を保持する内面側に薄く形成され、硬質樹脂層31B(例えば、ポリプロピレン (PP))が外面側にやや厚く2色成形等で形成されており、図12に示すように、一対の分割部材32,33と、分割部材32,33間を連結するヒンジ部36を備えている。
各分割部材32,33は、同一形状の板状であって、端子付き電線11の電線11と端子15との接続部分を嵌め込むことが可能な凹部34,35を有する。
凹部34,35は、その前端が端子付き電線11の電線接続部21の前方に配され、後端が電線12の絶縁被覆14の部分となるように分割部材32,33の全長に亘って形成されている。
凹部34,35の深さは、分割部材32,33を嵌め合わせた際に、凹部34,35内に端子付き電線11における電線11と端子15との接続部分の全体を覆うことができる深さである。より詳しくは、分割部材32,33を嵌め合わせた際に、分割部材32,33の平坦な外面がわずかに膨らむように構成されており、これにより、シール部材31を嵌入室30に嵌め入れた際に、シール部材31が嵌入室30の内壁に押されてわずかに弾性反発力を生じる。
ヒンジ部36は、分割部材32,33の端部に分割部材32,33と一体に設けられており、撓み変形可能な厚みで形成されている。
一方の分割部材32には、被係止部37が設けられるとともに、他方の分割部材33には、被係止部37に係止して一対の分割部材32,33が嵌め合わされた状態に保持する係止部38が設けられている。
係止部38は、分割部材32,33の平面に対して垂直な方向に立ち上がり撓み変形可能な係止片38Aと、係止片38Aの先端部に設けられた係止爪38Bとを有する。
係止爪38Bは、係止片38Aに対して段差状に突出し、先端側に向けて突出寸法が傾斜状に小さくなる形状をなす。
被係止部37は、係止爪38Bの段差部分が係止して一対の分割部材32,33が嵌め合わされた状態に保持する段差部37Aを有する。被係止部37に係止部38が係止することで、端子付き電線11の端子15と電線12との接続部分がシール部材31で覆われた状態に保持される。
次に、電気接続箱10の組み付けについて説明する。
シール部材31の分割部材32,33を開いた状態で、端子付き電線11の電線接続部21から電線12の絶縁被覆13に至る部分を一方の分割部材32に嵌め込み(図15)、他方の分割部材33を嵌め合わせて被係止部37に係止部38を係止させる。
これにより、端子付き電線11にシール部材31が装着されて一体となり、端子付き電線11の前方の端子接続部16及び被係合部20がシール部材31の前方に露出状態で突き出るとともに、端子付き電線11の後方に延出された電線12がシール部材31の後方に露出状態で突き出た状態となる(図8)。
次に、端子付き電線11にシール部材31が装着された状態で下方に収容部材22Bを重ね合わせ状態としてハウジング22の収容室23に前方側から挿入する。そうすると、端子接続部16の部分が収容室23に挿通された後、シール部材31が収容室23の後方の嵌入室30に嵌め入れられていく(挿入されていく)。
そして、端子接続部16の先端が前止まり壁26に当接する正規位置まで挿入する(図5)。このとき、シール部材31の全体が嵌入室30に嵌め入れられた状態となり、シール部材31の外面が嵌入室30の内壁に密着する(図6)。このとき、抜け止め係合部28の内面側に設けられた排水溝29は、シール部材31の外面との間に、排水路を形成する。
これにより、電気接続箱10が形成される。
そして、電気接続箱10は、車両のエンジンルーム内に電線12が延出された側を下側として配され、上方からヒューズを装着可能とされる。
本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏する。
(1)本実施形態によれば、ハウジング22の嵌入室30に嵌め入れられたシール部材31により、複数の端子付き電線11における端子15と電線12との接続部分が一括して覆われるため、当該接続部分への水分の浸入を防止できる。よって、簡素な構成で、電線12と端子15との接続部分の腐食を防止することが可能となる。
(2)嵌入室30に嵌め入れられたシール部材31は、嵌入室30の内壁27に密着している。
このようにすれば、嵌入室30に嵌め入れられたシール部材31は、嵌入室30の内壁27からの反力により、高いシール性を生じさせることが可能になる。
(3)嵌入室30の内壁には、水を外部に逃がすための排水溝29が設けられている。
このようにすれば、ハウジング22内に浸入した水を排水溝29から外部に逃がすことが可能になる。
(4)ハウジング22は、ケーシング22Aと、ケーシング22Aに収容される収容部材22Bとを備えており、ケーシング22Aの内壁27と収容部材22Bとの間に嵌入室30が形成されている。
このようにすれば、シール部材31を収容部材22Bと共にケーシング22Aに収容すれば、当該シール部材31を嵌入室30に嵌め入れることが可能になるため、シール部材31を嵌入室30へ嵌め入れる作業を容易にすることが可能になる。
(5)ハウジング22には、シール部材31の外周面を弾性力で付勢可能な弾性付勢手段24Bが備えられている。
このようにすれば、シール部材31に対する嵌入室30の内壁27からの反力を弾性付勢手段24Bで高めることが可能になり、より高いシール性を生じさせることができる。
(6)シール部材31は、一対の分割部材32,33を嵌め合わせて構成されている。
このようにすれば、端子付き電線11を載置した一方の分割部材32,33に、他方の分割部材32,33を嵌め合わせた状態として嵌入室30に嵌め入れればよいため、電気接続箱10の組み付け工程を簡素化することが可能になる。
(7)シール部材31は、一対の分割部材32,33を接続するヒンジ部36と、一方の分割部材32におけるヒンジ部36とは異なる側に設けられる被係止部37と、他方の分割部材33に設けられ被係止部37に係止して一対の分割部材32,33が嵌め合わされた状態に保持する係止部38とを備える。
このようにすれば、一対の分割部材32,33が嵌め合わされた状態に保持する作業、及び、この状態から嵌入室30への嵌め入れ作業を容易にすることが可能になる。
(8)シール部材31は、接続部分を覆う内面側が軟質樹脂31Aで形成され、外面側が硬質樹脂31Bで形成されており、被係止部37及び係止部38は、硬質樹脂31Bの部分に形成されている。
このようにすれば、シール部材31の内面側については、軟質樹脂によりシール性を高めることができると共に、シール部材31の外面側については、硬質樹脂により被係止部37及び係止部38の強度を高めることが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)シール部材31が装着される端子付き電線11の数は、上記実施形態の個数に限られない。また、シール部材31は、横並びの端子15を一括して覆うものであったが、上記実施形態における上下方向に延びる収容室及び嵌入室を設け、上下方向に並んだ端子付き電線11を一括して覆うようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、電気接続箱10は、ヒューズが装着されるものであったが、これに限られず、例えば、リレー等の電子部品が装着される電気接続箱としてもよい。
(3)上記実施形態では、嵌入室30の内壁に排水溝29を設けたが、これに限られず、嵌入室30の内壁と対向するシール部材31側に排水溝を設けるようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、シール部材31は、軟質樹脂31Aと硬質樹脂31Bとからなることとしたが、これに限らず、例えば、単一の部材(例えば、ゴム状の部材)からなる構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、端子付き電線11とハウジング22に端子付き電線11(及びシール部材31)を抜け止めする構成(係合突部28A及び被係合部20)を設けたが、これに限られず、この抜け止めと別に、若しくはこの抜け止めと共に、ハウジング22とシール部材31を直接係止して抜け止めする構成をシール部材に設けてもよい。例えば、図16〜図18に示すように、係合突部28A及び被係合部20を設けず、シール部材41に抜け止め係止部39,40を設けるようにしてもよい。この場合には、例えば、ハウジング22に抜け止め係止部39,40に係止する凹部若しくは貫通孔の孔壁からなる被係止部をハウジング22の内面に設けてもよい。
このように抜け止め係止部39,40を設ければ、シール部材を直接的に抜け止めすることができ、特に上記実施形態のようにシール部材31の外側が硬質樹脂層31Bである場合には、軟質樹脂層とする場合よりもシール部材31(及び端子付き電線11)に確実に係止して抜け止めを確実に行うことが容易になる。
また、ハウジング22側に係合突部28Aを設けない構成とすることでハウジング22の形状を簡素化でき、係合突部28Aの外観検査等を省略できるため、低コスト化を実現することが可能になる。
10…電気接続箱
11…端子付き電線
12…電線
15…端子
16…端子接続部
20…被係合部
21…電線接続部
22…ハウジング
22A…ケーシング
22B…収容部材
23…収容室
24B…弾性付勢手段
27…内壁
28…抜け止め係合部
29…排水溝
30…嵌入室
31,41…シール部材
32,33…分割部材
34,35…凹部
36…ヒンジ部
37…被係止部
38…係止部
39,40…抜け止め係止部

Claims (9)

  1. 複数の電線の端末部にそれぞれ端子が取付けられてなる複数の端子付き電線と、前記複数の端子を収容するハウジングと、を備える電気接続箱であって、
    前記複数の端子付き電線における前記各端子と前記各電線との接続部分を一括して覆うシール部材を備え、
    前記ハウジングには、前記端子付き電線における前記接続部分を覆った状態の前記シール部材が嵌め入れられる嵌入室が設けられているとともに、前記シール部材の外周面を弾性力で付勢可能な弾性付勢手段が備えられており、
    前記弾性付勢手段は、撓み変形可能な板状である電気接続箱。
  2. 前記嵌入室に嵌め入れられた前記シール部材は、前記嵌入室の内壁に密着している請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記嵌入室の内壁と、前記シール部材における前記内壁と対向する部分との少なくとも一方には、水を外部に逃がすための排水溝が設けられている請求項1又は請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記ハウジングは、ケーシングと、前記ケーシングに収容される収容部材とを備えており、前記ケーシングの内壁と前記収容部材との間に前記嵌入室が形成されている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  5. 前記シール部材は、一対の分割部材を嵌め合わせて構成されている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  6. 前記シール部材は、前記一対の分割部材を接続するヒンジ部と、一方の前記分割部材における前記ヒンジ部とは異なる側に設けられる被係止部と、他方の前記分割部材に設けられ前記被係止部に係止して前記一対の分割部材が嵌め合わされた状態に保持する係止部とを備える請求項5に記載の電気接続箱。
  7. 前記シール部材は、前記接続部分を覆う内面側が軟質樹脂で形成され、外面側が硬質樹脂で形成されており、
    前記被係止部及び前記係止部は、前記硬質樹脂の部分に形成されている請求項6に記載の電気接続箱。
  8. 前記シール部材は、前記接続部分を覆う内面側が軟質樹脂で形成され、外面側が硬質樹脂で形成されている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  9. 前記シール部材には、前記ハウジングに係止して当該シール部材を抜け止めする抜け止め係止部が形成されている請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の電気接続箱。
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