JP6854676B2 - 端子付き電線群及びワイヤハーネス - Google Patents

端子付き電線群及びワイヤハーネス Download PDF

Info

Publication number
JP6854676B2
JP6854676B2 JP2017051511A JP2017051511A JP6854676B2 JP 6854676 B2 JP6854676 B2 JP 6854676B2 JP 2017051511 A JP2017051511 A JP 2017051511A JP 2017051511 A JP2017051511 A JP 2017051511A JP 6854676 B2 JP6854676 B2 JP 6854676B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminals
anticorrosion
terminal
connector housing
side locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017051511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018156779A (ja
Inventor
智彦 清水
智彦 清水
寿典 山本
寿典 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2017051511A priority Critical patent/JP6854676B2/ja
Publication of JP2018156779A publication Critical patent/JP2018156779A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6854676B2 publication Critical patent/JP6854676B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、複数本の被覆電線それぞれの端部に圧着端子が接続された端子付き電線群と、そのような端子付き電線群を備えたワイヤハーネスと、に関するものである。
近年、銅芯線を有する被覆電線に替えてアルミニウム芯線を有する被覆電線をワイヤハーネスに使用することが行われるようになってきている。このとき、例えばコネクタ端子等の圧着端子の中には、銅合金等で形成されたものがある。このようなタイプの圧着端子を、被覆電線におけるアルミニウム芯線を露出させた端部に接続すると、アルミニウム芯線と圧着端子との接続部で異種金属の接触が生じることとなる。そして、このような接続部に水分が付着すると、いわゆる異種金属腐食により、卑金属であるアルミニウムからなるアルミニウム芯線が腐食する恐れがある。
そこで、上記のような接続部を樹脂で覆った防食部を設けることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような防食部を設けることで、上記の接続部への水分の付着が回避され、これにより接続部における異種金属腐食を抑制することができる。
特開2013−214477号公報
ここで、上記のような防食部が設けられた端子付き電線は、アルミニウム芯線と圧着端子との接続部における太さが、防食部をなす樹脂の厚み分太くなる。ワイヤハーネスの多くは複数本の端子付き電線それぞれにおける圧着端子をコネクタハウジングで保持して構成されている。上記のように各端子付き電線における上記の接続部の太さが太くなると、コネクタハウジングで保持する複数の圧着端子の端子間ピッチが広くなる。このような端子間ピッチの広がりは、コネクタハウジングの大型化を招く。また、相手側コネクタについても、そのように広がった端子間ピッチに応じて端子間ピッチを広げて大型となった新たなコネクタハウジングを用意しなければならず、ワイヤハーネス側でのコネクタハウジングの大型化と相俟ってコストの増大を招くこととなる。
尚、ここまで、アルミニウム芯線を有する被覆電線と銅合金等で形成された圧着端子とを備えた端子付き電線を例に挙げて、防食部による異種金属腐食の抑制構造が端子間ピッチの広がりを招く、という問題について説明した。しかしながら、このような問題は、アルミニウム芯線を有する被覆電線と銅合金等で形成された圧着端子とを備えた端子付き電線に限るものではない。このような問題は、被覆電線の芯線と圧着端子との構成金属が互いに異種である場合には共通に生じ得る問題である。
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、各端子付き電線における異種金属腐食を抑制しつつも端子間ピッチの広がりを抑えることができる端子付き電線群、及び、そのような端子付き電線群を備えたワイヤハーネスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の端子付き電線群は、導体芯線が被覆材で覆われた複数本の被覆電線と、前記複数本の被覆電線それぞれにおける前記導体芯線が露出された端部に各々が接続される、前記導体芯線とは異種の金属で形成された複数の圧着端子と、前記複数本の被覆電線それぞれにおける前記端部と、前記複数の圧着端子それぞれと、の接続部を、樹脂でまとめて覆うように当該接続部と一体成形された防食部と、を備え、前記防食部には、前記複数の圧着端子を保持するコネクタハウジングにおける収容室への前記防食部の挿入を案内する案内溝が設けられていることを特徴とする。
本発明の端子付き電線群では、防食部が、複数本の被覆電線それぞれにおける端部と、複数の圧着端子それぞれと、の接続部を、樹脂でまとめて覆うように当該接続部と一体成形される。このため、防食部で覆われる接続部の間隔、即ち、複数の圧着端子の端子間ピッチについては、防食部の形成時に任意に設定することができるので、端子間ピッチの広がりを抑えることができる。このように、本発明の端子付き電線群によれば、防食部を設けることで各端子付き電線における異種金属腐食を抑制しつつも端子間ピッチの広がりを抑えることができる。
また、本発明の端子付き電線群において、前記防食部には、前記複数の圧着端子を保持するコネクタハウジングに係止する防食部側係止部が設けられていることが好適である。
防食部は、複数本の被覆電線それぞれにおける端部と、複数の圧着端子それぞれと、の接続部を、樹脂でまとめて覆うように形成されるので、上記の防食部側係止部は、例えば圧着端子に係止部を設ける場合に比べて大サイズに形成することができる。このため、上記の好適な端子付き電線群によれば、コネクタハウジングに組み付けられた場合、例えば被覆電線が引っ張られた際等の保持力を高めることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明のワイヤハーネスは、導体芯線が被覆材で覆われた複数本の被覆電線、前記複数本の被覆電線それぞれにおける前記導体芯線が露出された端部に各々が接続される、前記導体芯線とは異種の金属で形成された複数の圧着端子、及び、前記複数本の被覆電線それぞれにおける前記端部と、前記複数の圧着端子それぞれと、の接続部を、樹脂でまとめて覆うように当該接続部と一体成形された防食部、を備えた少なくとも1群の端子付き電線群と、前記少なくとも1群の端子付き電線群における前記複数の圧着端子を保持するコネクタハウジングと、を備え、前記コネクタハウジングにおける前記防食部の収容室には、当該収容室への前記防食部の挿入を案内する案内レールが形成され、前記防食部には、前記収容室における前記案内レールと嵌合して当該収容室への前記防食部の挿入を案内する案内溝が設けられていることを特徴とする。
本発明のワイヤハーネスでは、少なくとも1群の端子付き電線群について、防食部が、複数本の被覆電線それぞれにおける端部と、複数の圧着端子それぞれと、の接続部を、樹脂でまとめて覆うように当該接続部と一体成形される。このため、少なくともこの端子付き電線群については、複数の圧着端子の端子間ピッチについては、防食部の形成時に任意に設定することができるので、端子間ピッチの広がりを抑えることができる。このように、本発明のワイヤハーネスによれば、防食部を設けることで各端子付き電線における異種金属腐食を抑制しつつも端子間ピッチの広がりを抑えることができる。
また、本発明のワイヤハーネスおいて、前記防食部には、前記コネクタハウジングに係止する防食部側係止部が設けられ、前記コネクタハウジングには、前記防食部側係止部と係止する防食部用ハウジング側係止部が設けられていることが好適である。
防食部は、複数本の被覆電線それぞれにおける端部と、複数の圧着端子それぞれと、の接続部を、樹脂でまとめて覆うように形成されるので、上記の防食部側係止部は、例えば圧着端子に係止部を設ける場合に比べて大サイズに形成することができる。このため、上記の好適なワイヤハーネスによれば、被覆電線が引っ張られた際の保持力を高めることができる。
また、この好適なワイヤハーネスおいて、前記複数の圧着端子それぞれには、前記コネクタハウジングに係止する端子側係止部が設けられ、前記コネクタハウジングには、前記複数の圧着端子のうちの少なくとも1つの圧着端子における前記端子側係止部と係止する端子用ハウジング側係止部が設けられていることが更に好適である。
この更に好適なワイヤハーネスによれば、少なくとも1つの圧着端子での係止、及び、防食部での係止、により、端子付き電線群をコネクタハウジングに二重係止させることができ、被覆電線が引っ張られた際の保持力を一層高めることができる。
本発明によれば、各端子付き電線における異種金属腐食を抑制しつつも端子間ピッチの広がりを抑えることができる端子付き電線群、及び、そのような端子付き電線群を備えたワイヤハーネスを得ることができる。
本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスの一例をコネクタハウジング側の端部について示す図である。 図1に示されているワイヤハーネスを、図1中の矢印V11方向から見た図である。 図1及び図2に示されているワイヤハーネスを、端子付き電線群とコネクタハウジングとに分解して、図1と同じ方向から見た分解斜視図である。 図1及び図2に示されているワイヤハーネスを、端子付き電線群とコネクタハウジングとに分解して、図2と同じ方向から見た分解斜視図である。 図3及び図4に示されている端子付き電線を示す斜視図である。 図5に示されている端子付き電線を、図5中の矢印V12方向から見た平面図、及び、図5中の矢印V13方向から見た側面図である。 図3及び図4に示されている端子付き電線群を示す斜視図である。 端子付き電線群を挿入する前のコネクタハウジングにおける、図4中のV14−V14線断面を示す断面図である。 端子付き電線群を挿入した後のコネクタハウジングにおける、図2中のV15−V15線断面を示す断面図である。 端子付き電線群を挿入した後のコネクタハウジングにおける、図2中のV16−V16線断面を示す断面図である。 端子付き電線群の変形例を示す図である。
以下、本発明の端子付き電線群及びワイヤハーネスの一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるワイヤハーネスの一例をコネクタハウジング側の端部について示す図であり、図2は、図1に示されているワイヤハーネスを、図1中の矢印V11方向から見た図である。
本実施形態におけるワイヤハーネス1は、端部に雌型コネクタ20が形成されたものであり、2群の端子付き電線群10と、コネクタハウジング21と、を備えている。各端子付き電線群10は、5本の端子付き電線11を備えている。
図3は、図1及び図2に示されているワイヤハーネスを、端子付き電線群とコネクタハウジングとに分解して、図1と同じ方向から見た分解斜視図である。また、図4は、図1及び図2に示されているワイヤハーネスを、端子付き電線群とコネクタハウジングとに分解して、図2と同じ方向から見た分解斜視図である。
本実施形態では、コネクタハウジング21には、雌型コネクタ端子としての圧着端子112が1個ずつ収容される四角筒状の端子収容室211が、5×2に合計10個設けられている。各端子付き電線群10は、各列の5個の端子収容室211それぞれに圧着端子112が収まるように、5本の端子付き電線11が互いに並行に並べられた状態で後述の樹脂製の防食部12によってまとめられたものとなっている。
図5は、図3及び図4に示されている端子付き電線を示す斜視図であり、図6は、図5に示されている端子付き電線を、図5中の矢印V12方向から見た平面図、及び、図5中の矢印V13方向から見た側面図である。図6では、図中上側に端子付き電線11の平面図が示され、図中下側に端子付き電線11の側面図が示されている。
尚、図5及び図6と、図3及び図4とでは、端子付き電線11が、図中の上下方向について互いに逆向きに示されている。即ち、図3及び図4において上方を向く面が、図5及び図6では下方を向いて示されている。
端子付き電線11は、被覆電線111と、圧着端子112と、を備えている。本実施形態では、被覆電線111は、アルミニウム芯線111aが樹脂製の被覆材111bで覆われたものである。
圧着端子112は、被覆電線111において被覆材111bが除去されてアルミニウム芯線111aが露出された端部111cに接続される雌型コネクタ端子である。圧着端子112は、四角筒状で先端の開口112a−1から挿入される雄型の相手側端子と嵌合する嵌合部112aと、被覆電線111の端部111cに圧着される圧着部112bと、を備えている。また、圧着部112bは、端部111cにおけるアルミニウム芯線111aに圧着される芯線バレル112b−1と、端部111cにおける芯線近傍の被覆材111bに圧着される被覆バレル112b−2と、を備えている。そして、本実施形態では、この圧着端子112が、アルミニウム芯線111aとは異種の金属である銅合金で形成されている。
各々がこのような圧着端子112と被覆電線111とからなる5本の端子付き電線11を、樹脂製の防食部12がまとめて本実施形態の端子付き電線群10が構成されている。
図7は、図3及び図4に示されている端子付き電線群を示す斜視図である。
この端子付き電線群10において、防食部12は、5本の被覆電線111それぞれにおける上記の端部111cと、5つの圧着端子112それぞれと、の接続部11aを、樹脂でまとめて覆うように当該接続部11aと一体成形されている。一体成形の手法としては、例えば、金型内に5本の被覆電線111を互いに平行に並べて配置し、樹脂材料を金型に注入固化することによるインサート成形等が挙げられる。
異種金属の接触が生じる各端子付き電線11の接続部11aをこのように樹脂で覆って防食部12を形成することにより、接続部11aへの水分の付着が回避されて、接続部11aにおける異種金属腐食を抑制することができる。この防食部12は、図3、図4、及び図7に示されているように、圧着端子112の図中上下方向の寸法よりも若干厚い、矩形板形状に形成される。
図3及び図4に示されているように、本実施形態では、2群の端子付き電線群10が、図中上下方向に重ねられてコネクタハウジング21に挿入されてワイヤハーネス1が構成される。端子付き電線群10の挿入は、コネクタハウジング21において端子収容室211が設けられている側とは反対側の開口212から図中に矢印で示されている挿入方向D11に行われる。コネクタハウジング21におけるこの開口212側には、矩形板形状の防食部12が1つずつ収容される矩形筒状の防食部収容室213が上下2段に設けられている。また、各防食部収容室213の、開口212から見て左右両下端には防食部12の挿入を案内する案内レール214が形成されている。他方、防食部12には、図3、図4、及び図7に示されているように、挿入方向D11に沿った左右両側面の下端縁に、上記の案内レール214と嵌合する案内溝121が形成されている。端子付き電線群10は、防食部12の案内溝121を防食部収容室213の案内レール214に嵌合させつつ、開口212から挿入方向D11にスライド挿入される。これにより、防食部12が防食部収容室213に収容されるとともに、挿入方向D11の先端側に位置する5つの圧着端子112における相手側端子との嵌合部112aがコネクタハウジング21の端子収容室211に挿入されて収容される。
また、本実施形態では、防食部12には、コネクタハウジング21に係止する防食部側係止部122が設けられ、コネクタハウジング21には、防食部側係止部122と係止する防食部用ハウジング側係止部215が設けられている。
防食部12の防食部側係止部122は、防食部12における挿入方向D11に沿った左右両側面から突出した突起である。この防食部側係止部122は、挿入方向D11の前方側が、この挿入方向D11に向かって下り傾斜となった爪状の突起となっている。そして、コネクタハウジング21の防食部用ハウジング側係止部215は、各防食部収容室213の、開口212から見て左右両側面に設けられ、上記の防食部側係止部122が嵌入係止する貫通孔となっている。
図8は、端子付き電線群を挿入する前のコネクタハウジングにおける、図4中のV14−V14線断面を示す断面図である。図9は、端子付き電線群を挿入した後のコネクタハウジングにおける、図2中のV15−V15線断面を示す断面図である。また、図10は、端子付き電線群を挿入した後のコネクタハウジングにおける、図2中のV16−V16線断面を示す断面図である。
各端子付き電線群10は、防食部側係止部122が防食部用ハウジング側係止部215に嵌入係止するまでコネクタハウジング21に開口212から挿入される。また、このときには、防食部12が防食部収容室213に収容されるとともに、挿入方向D11の先端側に位置する5つの圧着端子112における相手側端子との嵌合部112aがコネクタハウジング21の端子収容室211に挿入されて収容される。このような挿入が2群の端子付き電線群10が行われることでワイヤハーネス1が構成される。
ここで、図5及び図6に示されているように、圧着端子112における相手側端子との嵌合部112aの、図5及び図6において上方を向く面には、コネクタハウジング21に係止する端子側係止部112a−2が設けられている。これらの図5及び図6では、端子側係止部112a−2が、嵌合部112aにおける上方を向く面から更に上方に突出した凸部として示されている。尚、図9では、図3や図4と同様に、端子付き電線11が、図中の上下方向について図5及び図6とは逆向きに示されている。つまり、図9では、端子側係止部112a−2が、嵌合部112aにおいて図中で下方を向く面から更に下方に突出した凸部として示されている。
そして、図8及び図9に示されているように、コネクタハウジング21における各端子収容室211の、図中下側には、防食部収容室213の側から端子収容室211の開口へと挿入方向D11に延在するランス211aが設けられている。このランス211aが、端子収容室211に収容された圧着端子112の嵌合部112aにおける端子側係止部112a−2と係止する端子用ハウジング側係止部の役割を果たす。
上述したように、端子付き電線群10がコネクタハウジング21に開口212から挿入方向D11に挿入されると、防食部側係止部122が防食部用ハウジング側係止部215に嵌入係止する。そして、このときには、各端子収容室211に進入した嵌合部112aにおける端子側係止部112a−2にランス211aが係止する。ランス211aは、端子収容室211に嵌合部112aが進入すると、室外へと撓んで端子側係止部112a−2を通し、嵌合部112aがある程度進んだところで復位して端子側係止部112a−2に係止する。このように、防食部側係止部122が防食部用ハウジング側係止部215に嵌入係止し、端子側係止部112a−2にランス211aが係止することで、端子付き電線群10がコネクタハウジング21に固定される。そして、2群の端子付き電線群10がコネクタハウジング21に固定されてワイヤハーネス1が構成される。尚、ここでは特定しないが、ランス211aは、嵌合部112aの進入時に上記のような撓み、復位、及び係止が可能な構造であれば、片持ち梁形状でも両持ち梁形状でも何れの形状であってもよい。
尚、本実施形態では、コネクタハウジング21に、各々が5本の端子付き電線11を備える2群の端子付き電線群10が取り付けられる形態が例示されている。しかしながら、本発明にいう端子付き電線群は、これに限るものではなく、次のような変形例であってもよい。
図11は、端子付き電線群の変形例を示す図である。尚、この図11では、図7に示されている実施形態の端子付き電線群10における構成要素と同等な構成要素については、図7と同じ符号が付されている。以下では、これら同等な構成要素についての重複説明を割愛する。
この変形例の端子付き電線群30は、5×2に互いに平行に配列された10本の端子付き電線11が、1つの防食部32でまとめられて構成されている。この変形例における防食部32は、図5に示されている実施形態における防食部12の2枚分の厚みを有している。ここで、変形例の端子付き電線群30は、上述の実施形態におけるコネクタハウジング21に挿入可能な形状に形成されている。即ち、その左右両側面には、コネクタハウジング21における4本の案内レール214と嵌合する4本の案内溝321と、4つの防食部用ハウジング側係止部215に係止する4つの防食部側係止部322が設けられている。
以上に説明した端子付き電線群10,30では、防食部12,32が、複数本の被覆電線111それぞれにおける端部111cと、複数の圧着端子112それぞれと、の接続部11aを、樹脂でまとめて覆うように当該接続部11aと一体成形される。このため、防食部12,32で覆われる接続部11aの間隔、即ち、複数の圧着端子112の端子間ピッチについては、防食部12,32の形成時に任意に設定することができるので、端子間ピッチの広がりを抑えることができる。このように、上記実施形態及び変形例の端子付き電線群10,30によれば、防食部12,32を設けることで各端子付き電線11における異種金属腐食を抑制しつつも端子間ピッチの広がりを抑えることができる。これにより、防食を行ないつつもコネクタハウジング21の大型化を抑えることができる。
本実施形態及び変形例では、端子間ピッチは、被覆電線の芯線と圧着端子とが同種の金属で形成され接続部における防食が不要の場合の端子間ピッチと略同程度とすることができる。
また、本実施形態及び変形例では、複数本の端子付き電線11が防食部12,32でまとめられて端子付き電線群10,30が形成される。このため、それらのまとめられた本数単位で、端子付き電線11の圧着端子112の嵌合部112aを、コネクタハウジング21における複数の端子収容室211に一度に挿入することができる。この点においても、ワイヤハーネス1の製造コストを抑えることができる。
また、上記実施形態及び変形例の端子付き電線群10,30では、防食部12,32には、コネクタハウジング21に係止する防食部側係止部122,322が設けられている。また、上記実施形態のワイヤハーネス1では、コネクタハウジング21に、上記の防食部側係止部122と係止する防食部用ハウジング側係止部215が設けられている。
防食部12,32は、複数本の端子付き電線11の接続部11aを、樹脂でまとめて覆うように形成されるので、上記の防食部側係止部122,322は、例えば圧着端子112の端子側係止部112a−2等に比べて大サイズに形成されている。このため、上記の端子付き電線群10,30によれば、コネクタハウジング21に組み付けられた場合、例えば被覆電線111が引っ張られた際等の保持力を高めることができる。
また、上記実施形態のワイヤハーネス1では、複数の圧着端子112それぞれには、コネクタハウジング21に係止する端子側係止部112a−2が設けられている。そして、コネクタハウジング21には、この端子側係止部112a−2と係止する端子用ハウジング側係止部としてのランス211aが設けられている。これにより、圧着端子112での係止、及び、防食部12,32での係止、により、端子付き電線群10,30をコネクタハウジング21に二重係止させることができ、被覆電線111が引っ張られた際の保持力を一層高めることができる。
尚、以上に説明した実施形態及び変形例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これらの実施形態や変形例に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の端子付き電線群及びワイヤハーネスの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態や変形例では、本発明にいう端子付き電線群の一例として、5本の端子付き電線11が一列に並べられた端子付き電線群10や、10本の端子付き電線11が5本ずつ2段に並べられた端子付き電線群30が例示されている。しかしながら、本発明にいう端子付き電線群はこれらに限るものではない。本発明にいう端子付き電線群は、5本以外の複数本の端子付き電線が一列に並べられたものや、それら複数本の端子付き電線が複数段に並べられたもの等であってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいうワイヤハーネスの一例として、コネクタハウジング21に2群の端子付き電線群10が取り付けられたワイヤハーネス1が例示されている。また、変形例では、同様のコネクタハウジング21に1群の端子付き電線群30が取り付けられることで同様のワイヤハーネスが構成されることが例示されている。しかしながら、本発明にいうワイヤハーネスは、これらに限るものではない。本発明にいうワイヤハーネスは、端子付き電線群が3群以上取り付けられることで構成されるもの等であってもよい。あるいは、本発明にいうワイヤハーネスは、本発明にいう端子付き電線群の他に、芯線と圧着端子が同種金属となって防食部を備えない端子付き電線を1本以上備えたもの等であってもよい。何れにしても、本発明にいうワイヤハーネスは、本発明にいう端子付き電線群を少なくとも1群備えているものであれば、その具体的な電線構成を問うものではない。
また、上述した実施形態や変形例では、本発明にいう導体芯線の一例としてアルミニウム芯線111aが例示され、本発明にいう圧着端子の一例として銅合金製の圧着端子112が例示されている。しかしながら、本発明にいう導体芯線や圧着端子はこれらに限るものではなく、互いに異種の金属で形成されるものであれば、具体的な金属種を問うものではない。
また、上述した実施形態や変形例では、本発明にいう圧着端子の一例として雌型コネクタ端子としての圧着端子112が例示されている。しかしながら、本発明にいう圧着端子はこれに限るものではなく、例えば雄型コネクタ端子等であってもよい。
また、上述した実施形態では、本発明にいう防食部の一例として、矩形板状の防食部12,32が例示されている。しかしながら、本発明にいう防食部は、これに限るものではない。本発明にいう防食部は、例えばコネクタハウジングが円筒状である場合に円柱状や半円柱状に形成されたもの等であってもよく、その外形は、取り付けられるコネクタハウジングの形状に合致するように任意に設定される。
また、上述した実施形態や変形例では、本発明にいう防食部側係止部の一例として、防食部12に2つ設けられた防食部側係止部122や、防食部32に4つ設けられた防食部側係止部322が例示されている。また、本発明にいう防食部用ハウジング側係止部の一例として、コネクタハウジング21に4つ設けられた防食部用ハウジング側係止部215が例示されている。しかしながら、本発明にいう防食部側係止部や防食部用ハウジング側係止部はこれらに限るものではない。本発明にいう防食部側係止部や防食部用ハウジング側係止部は、互いに係止可能であれば、防食部やコネクタハウジングに設ける具体的な数については問うものではない。
また、上述した実施形態や変形例では、本発明にいう端子用ハウジング側係止部の一例として、複数の圧着端子112それぞれの端子側係止部112a−2と一対一に係止するランス211aが例示されている。しかしながら、本発明にいう端子用ハウジング側係止部はこれに限るものではない。本発明にいう端子用ハウジング側係止部は、複数の圧着端子のうちの少なくとも1つの圧着端子における端子側係止部と係止するものであれば、その具体的な数を問うものではない。例えば、防食部側係止部と防食部用ハウジング側係止部との係止強度を見越して、コネクタハウジングに設ける端子用ハウジング側係止部の数を減らし、コネクタハウジングへの端子付き電線群の取付け時の抵抗力の低減を図ってもよい。
1 ワイヤハーネス
10,30 端子付き電線群
11 端子付き電線
11a 接続部
12,32 防食部
20 雌型コネクタ
21 コネクタハウジング
111 被覆電線
111a アルミニウム芯線(導体芯線)
111b 被覆材
111c 端部
112 圧着端子
112a 嵌合部
112a−1 開口
112a−2 端子側係止部
122,322 防食部側係止部
211a ランス(端子用ハウジング側係止部)
213 防食部収容室
215 防食部用ハウジング側係止部

Claims (5)

  1. 導体芯線が被覆材で覆われた複数本の被覆電線と、
    前記複数本の被覆電線それぞれにおける前記導体芯線が露出された端部に各々が接続される、前記導体芯線とは異種の金属で形成された複数の圧着端子と、
    前記複数本の被覆電線それぞれにおける前記端部と、前記複数の圧着端子それぞれと、の接続部を、樹脂でまとめて覆うように当該接続部と一体成形された防食部と、
    を備え
    前記防食部には、前記複数の圧着端子を保持するコネクタハウジングにおける収容室への前記防食部の挿入を案内する案内溝が設けられていることを特徴とする端子付き電線群。
  2. 前記防食部には、前記複数の圧着端子を保持するコネクタハウジングに係止する防食部側係止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の端子付き電線群。
  3. 導体芯線が被覆材で覆われた複数本の被覆電線、前記複数本の被覆電線それぞれにおける前記導体芯線が露出された端部に各々が接続される、前記導体芯線とは異種の金属で形成された複数の圧着端子、及び、前記複数本の被覆電線それぞれにおける前記端部と、前記複数の圧着端子それぞれと、の接続部を、樹脂でまとめて覆うように当該接続部と一体成形された防食部、を備えた少なくとも1群の端子付き電線群と、
    前記少なくとも1群の端子付き電線群における前記複数の圧着端子を保持するコネクタハウジングと、
    を備え
    前記コネクタハウジングにおける前記防食部の収容室には、当該収容室への前記防食部の挿入を案内する案内レールが形成され、
    前記防食部には、前記収容室における前記案内レールと嵌合して当該収容室への前記防食部の挿入を案内する案内溝が設けられていることを特徴とするワイヤハーネス。
  4. 前記防食部には、前記コネクタハウジングに係止する防食部側係止部が設けられ、
    前記コネクタハウジングには、前記防食部側係止部と係止する防食部用ハウジング側係止部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記複数の圧着端子それぞれには、前記コネクタハウジングに係止する端子側係止部が設けられ、
    前記コネクタハウジングには、前記複数の圧着端子のうちの少なくとも1つの圧着端子における前記端子側係止部と係止する端子用ハウジング側係止部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のワイヤハーネス。
JP2017051511A 2017-03-16 2017-03-16 端子付き電線群及びワイヤハーネス Active JP6854676B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017051511A JP6854676B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 端子付き電線群及びワイヤハーネス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017051511A JP6854676B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 端子付き電線群及びワイヤハーネス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018156779A JP2018156779A (ja) 2018-10-04
JP6854676B2 true JP6854676B2 (ja) 2021-04-07

Family

ID=63718066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017051511A Active JP6854676B2 (ja) 2017-03-16 2017-03-16 端子付き電線群及びワイヤハーネス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6854676B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6023450B2 (ja) * 2012-04-04 2016-11-09 矢崎総業株式会社 端子付き電線
JP5846052B2 (ja) * 2012-06-14 2016-01-20 株式会社オートネットワーク技術研究所 電気接続箱
JP6329800B2 (ja) * 2014-03-28 2018-05-23 古河電気工業株式会社 電気部品接続ユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018156779A (ja) 2018-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6592127B2 (ja) 端子金具
JP6882941B2 (ja) 同軸コネクタ組立体
KR101330446B1 (ko) 접속부재
JP5129880B2 (ja) コネクタ端子及び該コネクタ端子を備えたコネクタ
KR101090916B1 (ko) 컨택트
US20140151083A1 (en) Compression method for electric wire and electric wire with terminal obtained thereby
US9147944B2 (en) Terminal fitting
JP2009170289A (ja) ワイヤハーネス及びワイヤハーネス組立方法
US9065196B2 (en) Compression method for electric wire and electric wire with terminal obtained thereby
US9520255B2 (en) Connection structure of electronic component and terminal metal fittings
JP5598849B2 (ja) コネクタ、コネクタハウジング、およびコネクタの製造方法
JP6854676B2 (ja) 端子付き電線群及びワイヤハーネス
JP5390792B2 (ja) 接続部材
US7070442B2 (en) Structure for press-connecting sheathed electric wire with terminal
WO2021182093A1 (ja) コネクタ、及びコネクタの製造方法
JP4885704B2 (ja) ハーネス接続体
JP4800066B2 (ja) 接続部材
JP4885705B2 (ja) ハーネス接続体
JP6407690B2 (ja) 電線中継コネクタ
JP7255449B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP6545010B2 (ja) 端子
JP2012028084A (ja) コネクタ
WO2020209177A1 (ja) ジョイントコネクタ
JP2017195128A (ja) コネクタ付電線
JP4401877B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180815

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210316

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6854676

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250