JP5844464B2 - コイルエンド成形装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コイルの一端から延出されたリード線部にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を成形するコイルエンド成形装置および方法に関する。
従来、回転電機のステータを構成するコイルとして、矩形断面を有する線材(平角線)を巻回して形成されると共に、一端に渡線(リード線部)を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このコイルは、絶縁部材を介してステータコアに装着され、渡線の端部は、対応する他のコイルの渡線とは反対側の端部に電気的に接続される。また、回転電機のコイルとしては、ステータコアやロータコアに形成されたスロットに略U字形状の導体であるセグメントを挿入すると共に各セグメントの端部をコアの一端側で順次溶接等により接合することにより形成されるものも知られている(例えば、特許文献2参照)。このコイルは、複数の金型やローラ等により平角線をフラットワイズ方向(断面の長辺と略直交する方向)やエッジワイズ方向(断面の短辺と略直交する方向)に曲げることにより形成される。
特開2010−110122号公報 特開2004−297863号公報
上記特許文献1に記載された回転電機においても、リード線部(渡線)同士の干渉を抑制しつつ回転電機をコンパクト化するためには、リード線部をフラットワイズ方向やエッジワイズ方向に複数回折り曲げることが好ましい。しかしながら、リード線部に対してそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を一対の成形型により一括して成形すると、遊端側のエッジワイズ曲げ部に比べて基端側のエッジワイズ曲げ部での線材の延び量が大きくなることにより、リード線部の寸法誤差が増加したり、基端側のエッジワイズ曲げ部における電気抵抗が増加したりするおそれがある。
そこで、本発明は、コイルの一端から延出されたリード線部にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を高精度に成形することを主目的とする。
本発明によるコイルエンド成形装置および方法は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明によるコイルエンド成形装置は、
コイルの一端から延出されたリード線部にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を成形するコイルエンド成形装置において、
互いに接近し、前記複数のエッジワイズ曲げ部のうち、最遊端側の1つよりも基端側のエッジワイズ曲げ部の少なくとも一部を成形可能な第1および第2の成形型と、
前記第1および第2の成形型の何れか一方と協働して少なくとも前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部を成形可能な第3の成形型と、
を備えることを特徴とする。
このコイルエンド成形装置は、第1および第2の成形型を互いに接近させて複数のエッジワイズ曲げ部のうちの最遊端側の1つよりも基端側のエッジワイズ曲げ部の少なくとも一部を成形すると共に、第1および第2の成形型の何れか一方と第3の成形型とを用いて少なくとも最遊端側のエッジワイズ曲げ部を成形するように構成される。これにより、第1および第2の成形型により、リード線部の遊端部を拘束することなく最遊端側の1つよりも基端側のエッジワイズ曲げ部の少なくとも一部を成形した上で、第1および第2の成形型の何れか一方と第3の成形型とにより、最遊端側のエッジワイズ曲げ部を成形することが可能となる。この結果、リード線部の基端側におけるエッジワイズ曲げ部の延び量を適正化して寸法誤差や電気抵抗の増加を抑制すると共に、コイルに対するリード線部の遊端部の位置の精度を向上させることができる。従って、このコイルエンド成形装置によれば、コイルの一端から延出されたリード線部にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を高精度に成形することが可能となる。
また、前記コイルエンド成形装置は、前記コイルを支持すると共に前記複数のエッジワイズ曲げ部のうちの最基端側の1つを成形するように回動可能なコイル支持部を更に備えてもよい。これにより、少なくとも第1および第2の成形型によりリード線部の遊端側を保持(拘束)した状態でコイルを回動させて最基端側のエッジワイズ曲げ部を成形することができるので、コイルに対するリード線部の遊端部の位置の精度を確保しながら最基端側のエッジワイズ曲げ部を成形することが可能となる。
更に、前記コイルエンド成形装置は、前記リード線部にフラットワイズ方向に曲げられた少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形可能に構成されてもよい。これにより、リード線部に複数のエッジワイズ曲げ部および少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形するのに要する時間を短縮化することが可能となる。
また、前記コイルエンド成形装置は、前記リード線部に対して複数のフラットワイズ曲げ部を該リード線部の基端側から遊端側に向けて順番に成形可能に構成されてもよい。これにより、リード線部の基端側のフラットワイズ曲げ部における線材の延び量が大きくなるのを抑制しつつ、複数のフラットワイズ曲げ部をリード線部に成形することが可能となる。
更に、前記第1および第2の成形型は、互いに協働して前記少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形可能なものであってもよい。これにより、第1および第2の成形型を互いに接近させることにより、複数のエッジワイズ曲げ部および少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部をリード線部に成形することができるので、リード線部にエッジワイズ曲げ部およびフラットワイズ曲げ部を成形するのに要する時間をより一層短縮化することが可能となる。
また、前記第1および第2の成形型の一方は、他方に対して移動可能な移動型であると共に、該第1および第2の成形型の他方に前記リード線部を押し付けて前記フラットワイズ曲げ部を成形する複数の加圧面と、該複数の加圧面の間に形成された押さえ面とを有してもよく、前記第1および第2の成形型の一方の移動方向に対する前記押さえ面の傾斜角は、前記移動方向に対する前記加圧面の傾斜角よりも急峻であってもよい。このように、フラットワイズ曲げ部を成形する加圧面間の押さえ面の移動方向に対する角度を急峻にすることで、複数のフラットワイズ曲げ部の成形間隔を短くすると共に移動型を移動方向にコンパクト化することが可能となる。
そして、コイルエンド成形装置は、前記第1および第2の成形型の何れか一方と協働して前記少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形可能な第4の成形型を更に備えてもよい。このようなコイルエンド成形装置によっても、コイルの一端から延出されたリード線部に複数のエッジワイズ曲げ部および少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を高精度に成形することが可能となる。
また、前記コイルエンド成形装置は、前記第1および第2の成形型の一方が他方から離間する際に、前記リード線部を前記第1および第2の成形型の一方に追従して移動しないように他方に対して押さえつける押さえ機構を更に備えてもよい。これにより、リード線部の成形完了後に第1および第2の成形型の一方を他方から離間させる際に、移動する第1および第2の成形型の一方に引き摺られることでリード線部が変形してしまうのを良好に抑制することが可能となる。
更に、前記押さえ機構は、前記リード線部と当接可能な押さえ部材を含み、前記第1および第2の成形型の一方が他方に向けて移動するのに伴って前記押さえ部材を前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部が成形された際に前記リード線部の遊端部と当接するように移動させ、該最遊端側のエッジワイズ曲げ部が成形された後に前記第1および第2の成形型の一方が他方から所定量だけ離間するまで前記押さえ部材の移動を規制すると共に、前記第1および第2の成形型の一方が他方から更に離間するのに伴って前記押さえ部材を前記リード線部の前記遊端部から離間するように移動させるものであってもよい。これにより、第1および第2の成形型の一方が他方に対して接近または離間するのに応じて、第1から第3の成形型によるリード線部の成形を妨げないように押さえ部材を進退移動させることができる。また、第1および第2の成形型の一方が他方から所定量だけ離間するまで押さえ部材の移動を規制することで、移動する第1および第2の成形型の一方に引き摺られることでリード線部が変形してしまうのをより一層良好に抑制することが可能となる。
また、前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部は、該最遊端側のエッジワイズ曲げ部に直近する基端側の2つのエッジワイズ曲げ部の少なくとも何れか一方と逆方向に曲げられてもよい。
本発明によるコイルエンド成形方法は、
コイルの一端から延出されたリード線部にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を成形するコイルエンド成形方法において、
(a)第1および第2の成形型を用いて、前記複数のエッジワイズ曲げ部のうち、最遊端側の1つよりも基端側のエッジワイズ曲げ部の少なくとも一部を成形するステップと、
(b)前記第1および第2の成形型の何れか一方と第3の成形型とを用いて少なくとも前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部を成形するステップと、
を含むものである。
この方法によれば、コイルの一端から延出されたリード線部にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を高精度に成形することが可能となる。
また、前記コイルエンド成形方法は、ステップ(b)の後に、(c)少なくとも前記第1および第2の成形型により前記リード線部を保持した状態で前記コイルを回動させて前記複数のエッジワイズ曲げ部のうちの最基端側の1つを成形するステップを含むものであってもよい。
更に、ステップ(a)は、前記リード線部にフラットワイズ方向に曲げられた少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形するものであってもよく、前記リード線部に対して複数のフラットワイズ曲げ部を基端側から遊端側に向けて順番に成形するものであってもよい。
また、前記コイルエンド成形方法は、ステップ(a)の前に、(d)前記リード線部にフラットワイズ方向に曲げられた少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形するステップを含むものであってもよい。
更に、前記コイルエンド成形方法は、(e)前記リード線部の成形完了後に前記第1および第2の成形型の一方を他方から離間させるステップを含むものであってもよく、ステップ(e)は、前記リード線部を前記第1および第2の成形型の一方に追従して移動しないように他方に対して押さえつけるものであってもよい。
また、前記コイルエンド成形方法は、前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部を、該最遊端側のエッジワイズ曲げ部に直近する基端側の2つのエッジワイズ曲げ部の少なくとも何れか一方と逆方向に曲げるものであってもよい。
本発明の適用対象であるコイル10を含む電動機用ステータ1を示す斜視図である。 コイル10を示す斜視図である。 コイルエンド成形装置20を示す斜視図である。 コイルエンド成形装置20を示す斜視図である。 第1成形型21を示す斜視図である。 第2成形型22を示す斜視図である。 第2成形型22を示す模式図である。 第3成形型23を示す斜視図である。 (a),(b)および(c)は、コイルエンド成形装置20によるリード線部11の成形手順を示す模式図である。 コイルエンド成形装置20によるリード線部11の成形手順を示す斜視図である。 コイルエンド成形装置20によるリード線部11の成形手順を示す斜視図である。 コイルエンド成形装置20によるリード線部11の成形手順を示す斜視図である。 コイルエンド成形装置20によるリード線部11の成形手順を示す斜視図である。 変形例に係るコイルエンド成形装置20Bを示す斜視図である。 変形例に係る第2成形型22Bを示す斜視図である。 他の変形例に係るコイルエンド成形装置20Cを示す概略構成図である。 コイルエンド成形装置20Cの押さえ機構30の動作を説明するための概略構成図である。 コイルエンド成形装置20Cの押さえ機構30の動作を説明するための概略構成図である。 コイルエンド成形装置20Cの押さえ機構30の動作を説明するための概略構成図である。 コイルエンド成形装置20Cの押さえ機構30の動作を説明するための概略構成図である。 コイルエンド成形装置20Cの押さえ機構30の動作を説明するための斜視図である。 コイルエンド成形装置20Cの押さえ機構30の動作を説明するための概略構成図である。 コイルエンド成形装置20Cの押さえ機構30の動作を説明するための斜視図である。
次に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明の適用対象であるコイル10を含む電動機用ステータ1を示す斜視図である。同図に示す電動機用ステータ1は、図示しないロータと共に、例えば電気自動車やハイブリッド自動車の走行駆動源あるいは発電機として用いられる3相交流電動機を構成するものであり、ステータコア2と複数のコイル10とを含む。ステータコア2は、円環状に配列される複数の分割コア2aと、当該複数の分割コア2aが固定される固定リング2bとを有する。各コイル10は、図示しない絶縁部材を介してそれぞれ対応する分割コア2aに装着される。なお、図示を省略するが、電動機用ステータ1(ステータコア2)は、軸方向における両側から熱硬化性樹脂あるいは熱可塑性樹脂等のモールド樹脂により被覆される。
コイル10は、図2に示すように、矩形断面を有する平角材を複数回にわたって巻回することにより形成され、その一端からは長尺のリード線部(渡線)11が延出されると共に、その他端からは短尺の接続端部12が延出されている。各コイル10のリード線部11は、エッジワイズ方向(断面の短辺と略直交する方向)に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部e1,e2,e3,およびe4と、フラットワイズ方向(断面の長辺と略直交する方向)に曲げられた複数のフラットワイズ曲げ部f1,f2およびf3とを有する。そして、各コイル10のリード線部11の遊端部11aは、対応する他のコイル10の接続端部12に溶接により電気的に接続される。すなわち、複数のコイル10は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルに大別され、2個おきに電気的に接続される。なお、実施例では、図1に示すように、2つのコイル10xおよび10yのみが他のコイル10とは異なる形状のリード線部を有しており、コイル10xおよび10yのリード線部の端部とコイル10yに隣り合うコイル10のリード線部11の遊端部11aとを電気的に接続することにより中性点が構成される。
実施例において、複数のエッジワイズ曲げ部e1〜e4および複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3は、リード線部11がコイル10の外周側からステータコア2の軸方向における上方に向けて延びると共に当該軸方向に対して直角に屈曲し、側方の他のコイル10(コイルエンド)の上部を渡ってステータコア2の中心に向い、一旦下方に向かってから反転して遊端部11aが上方に向けて延びるように形成される。また、リード線部11の最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4は、当該最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4に直近する基端側の2つのエッジワイズ曲げ部e3,e2のうちの少なくとも何れか一方(図2の例では、エッジワイズ曲げ部e2)と逆方向に曲げられる。
図3は、コイル10のリード線部11の成形に用いられるコイルエンド成形装置20を示す斜視図である。同図に示すように、コイルエンド成形装置20は、コイル10のリード線部11に複数のエッジワイズ曲げ部e2〜e4および複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形するための第1成形型21、第2成形型22および第3成形型23と、コイル10を支持するコイル支持部25とを含む。更に、コイルエンド成形装置20は、図4に示すように、リード線部11に最基端側のエッジワイズ曲げ部e1を成形するための曲げガイド部26を含む。
第1成形型21は、コイルエンド成形装置20の設置箇所に対して固定される固定型であり、図5に示すように、コイル10のリード線部11にエッジワイズ曲げ部e2,e3を成形するための第1エッジワイズ成形面210と、リード線部11にフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形するための第1フラットワイズ成形面215とを有する。第1エッジワイズ成形面210は、第1フラットワイズ成形面215に沿って延在し、エッジワイズ曲げ部e2に対応した曲面212と、エッジワイズ曲げ部e3に対応した曲面213とを含む。また、第1フラットワイズ成形面215は、フラットワイズ曲げ部f1に対応した曲面216と、フラットワイズ曲げ部f2に対応した曲面217と、フラットワイズ曲げ部f3に対応した曲面218とを含む。
第2成形型22は、電動モータあるいは流体圧シリンダ等を含む図示しない駆動ユニットにより駆動される移動型であり、図3において実線で示す方向に移動して固定型である第1成形型21に接近すると共に図3において点線で示す方向に移動して第1成形型21から離間することができる。第2成形型22は、コイル10のリード線部11にエッジワイズ曲げ部e2,e3を成形するための第2エッジワイズ成形面220と、リード線部11にフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形するための第2フラットワイズ成形面225とを有する。第2エッジワイズ成形面220は、第1成形型21の第1エッジワイズ成形面210と平行に延在するように形成され、エッジワイズ曲げ部e2に対応した曲面222と、エッジワイズ曲げ部e3に対応した曲面223と、エッジワイズ曲げ部e4に対応した曲面224とを含む。
第2フラットワイズ成形面225は、第2エッジワイズ成形面220よりも第1成形型21に近接するように配置され、リード線部11を第1成形型21の第1フラットワイズ成形面215(曲面216)に押し付けフラットワイズ曲げ部f1を成形する加圧面226と、リード線部11を第1フラットワイズ成形面215(曲面217)に押し付けフラットワイズ曲げ部f2を成形する加圧面227と、リード線部11を第1フラットワイズ成形面215(曲面218)に押し付けフラットワイズ曲げ部f3を成形する加圧面228と、加圧面226と加圧面227との間の押さえ面267と、加圧面227と加圧面228との間の押さえ面278と、加圧面228に連続する押さえ面280とを含む。押さえ面267,278,280は、リード線部11の表面と摺接して浮きを押さえるものであり、フラットワイズ曲げ部f1〜f3の成形には直接寄与しない。
実施例において、第2フラットワイズ成形面225は、第2成形型22が図6において実線で示す方向に移動して第1成形型21に接近する際に加圧面226,227,228がこの順番でコイル10のリード線部11を押圧するように形成される。すなわち、第2フラットワイズ成形面225は、リード線部11の基端に最も近接した第2成形型22の角部の下面を起点として当該リード線部11の基端から離間するように第2成形型22の移動方向に対して斜め下方かつジグザグに延在する。また、加圧面226〜228および押さえ面267,278,280は、それぞれの第1成形型21側の縁部(図6における左側の縁部)から第2エッジワイズ成形面220側の縁部まで湾曲する曲面として形成される。
そして、図7に示すように、移動型である第2成形型22の移動方向(当該移動方向に延びる平面(鉛直面))に対する押さえ面267,278,280の傾斜角θ267,θ278,θ280は、移動方向(移動方向に延びる平面(鉛直面))に対する加圧面226〜228の傾斜角θ226,θ227,θ228よりも急峻に定められる。すなわち、実施例において、押さえ面267,278,280の傾斜角θ267,θ278,θ280は例えば45°とされ、加圧面226〜228の傾斜角θ226,θ227,θ228は、例えば30°とされる。これにより、フラットワイズ曲げ部f1〜f3の成形に寄与しない押さえ面267,278,280がリード線部11の2つのフラットワイズ曲げ部間等を摺接する時間、つまり複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3の成形間隔を短くすると共に第2成形型22を移動方向にコンパクト化することが可能となる。なお、加圧面226〜228や押さえ面267,278,280の縁部と第2エッジワイズ成形面220の縁部との間の面は、リード線部11の成形完了後に第2成形型22を第1成形型21からスムースに離間させることができるように僅かに傾斜させると好ましい。
第3成形型23は、固定型である第1成形型21に対して上記第2成形型22の移動方向と平行に移動可能な移動型であり、第2成形型22と協働して最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4を成形可能なものである。すなわち、第3成形型23は、図8に示すように、コイル10のリード線部11に最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4を成形するための曲面234を含む第3エッジワイズ成形面230を有する。実施例において、第3成形型23は、図3に示すように、第1成形型21の下方に配置され、電動モータあるいは流体圧シリンダ等を含む図示しない駆動ユニットにより駆動されて第2成形型22に対して接近離間する。
コイル支持部25は、図3に示すように、当該コイル支持部25により支持されて水平に延びるコイル10のリード線部11のフラットワイズ方向(図3における上下方向、すなわち第2成形型22の移動方向と直交する方向)に延びる回転軸25aを有し、コイル支持部25は、図示しない駆動ユニットにより駆動されて回転軸25aの軸心周りに回動することができる。実施例において、コイル支持部25の回転軸25aは、例えばギヤ列やリンク機構等を含む図示しない連動機構を介して第3成形型23の駆動ユニットと連結される。そして、コイル支持部25は、第3成形型23が図3において実線で示す方向に移動して第2成形型22に接近するのに伴って図3における実線矢印方向(反時計方向)に回動し、第3成形型23が図3において点線で示す方向に移動して第2成形型22から離間するのに伴って図3における点線矢印方向(時計方向)に回動する。
曲げガイド部26は、図4に示すように、コイル支持部25により支持されたコイル10のリード線部11を両側からガイドする一対のガイド部材27と、リード線部11の最基端側のエッジワイズ曲げ部e1の曲げ支点となる曲げ支点部28とを有する。実施例において、曲げ支点部28は、図示するように円柱状を呈しており、その軸心は、エッジワイズ曲げ部e1の成形に際してリード線部11がコイル支持部25と曲げガイド部26とに対して移動しないようにコイル支持部25の回転軸25aの軸心からオフセットされる。これにより、エッジワイズ曲げ部e1の成形に際してリード線部11が曲げ支点部28と擦れ合って損傷するのを抑制することが可能となる。実施例において、曲げ支点部28は、図示するように円柱状を呈しており、その外周面(円柱面)がリード線部11(その側面)と接触するように配置される。そして、コイル支持部25を回転させることによりエッジワイズ曲げ部e1を成形するに際し、リード線部11がコイル支持部25および曲げガイド部26に対して移動しないように、すなわち第1および第2成形型21,22により保持(拘束)されたリード線部11の遊端側およびリード線部11のコイル支持部25により支持されている基端側の両方が拘束された状態でリード線部11が伸びないように、コイル支持部25の回転軸25aの軸心は、曲げ支点部28からオフセットされる。これにより、エッジワイズ曲げ部e1の成形に際して、リード線部11が伸びて細くなるのを抑制することが可能となる。
次に、本発明によるコイルエンド成形方法、すなわち上述のコイルエンド成形装置20を用いたコイル10のリード線部11の成形手順について説明する。
コイルエンド成形装置20を用いたリード線部11の成形に際しては、図3に示すように、第2成形型22を第1成形型21から離間させ、第3成形型23を第2成形型22から離間させると共に、コイル支持部25を図3における点線矢印方向に回動させておく。更に、図4に示すように、真っ直ぐに伸びるリード線部11を有するコイル10をコイル支持部25に支持させると共に、曲げガイド部26の一対のガイド部材27の間にリード線部11を配置する。そして、コイル支持部25にコイル10をセットした後、図示しない駆動ユニットにより第1エッジワイズ成形面210と第2エッジワイズ成形面220との間隔がリード線部11の幅に一致するように第2成形型22を第1成形型21に対して接近させていく。
こうして第2成形型22を第1成形型21に対して接近させていくことにより、図9(a)に示すように、まず、第1成形型21の第1フラットワイズ成形面215に含まれる曲面216と第2成形型22の第2フラットワイズ成形面225に含まれる加圧面226とによりリード線部11の最基端側のフラットワイズ曲げ部f1が成形される。また、第2成形型22が第1成形型21に向けて更に移動するのに伴い、図9(b)に示すように、第1成形型21の第1フラットワイズ成形面215に含まれる曲面217と第2成形型22の第2フラットワイズ成形面225に含まれる加圧面227とによりリード線部11のフラットワイズ曲げ部f2が成形される。そして、第1エッジワイズ成形面210と第2エッジワイズ成形面220との間隔がリード線部11の幅に概ね一致して第2成形型22の移動が停止されるまでの間に、図9(c)に示すように、第1成形型21の第1フラットワイズ成形面215に含まれる曲面218と第2成形型22の第2フラットワイズ成形面225に含まれる加圧面228とによりリード線部11の最遊端側のフラットワイズ曲げ部f3が成形される。このように、コイルエンド成形装置20では、第1および第2成形型21,22を互いに接近させることにより、コイル10のリード線部11に対して複数のフラットワイズ曲げ部f1,f2およびf3がリード線部11の基端側から遊端側に向けて順番に成形されることになる。これにより、特にリード線部11の基端側のフラットワイズ曲げ部f1における線材の延び量が大きくなるのを抑制しつつ、複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3をリード線部11に成形することが可能となる。
また、第1成形型21に対する第2成形型22の移動が開始されてから停止されるまでの間には、図10に示すように、リード線部11に最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4よりも基端側のエッジワイズ曲げ部e2およびe3が成形される。すなわち、第1および第2成形型21,22が互いに接近することにより、第1成形型21の第1エッジワイズ成形面210に含まれる曲面212と第2成形型22の第2エッジワイズ成形面220に含まれる曲面222とによりエッジワイズ曲げ部e2が成形される。更に、第1エッジワイズ成形面210に含まれる曲面213と第2エッジワイズ成形面220に含まれる曲面223とによりエッジワイズ曲げ部e3が成形される。
これにより、第1および第2成形型21,22により、リード線部11の遊端部11aを拘束することなく最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4よりも基端側、すなわち最基端側のエッジワイズ曲げ部e1と最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4との間に位置するエッジワイズ曲げ部e2,e3を成形することができる。従って、コイルエンド成形装置20によれば、遊端部11aを拘束した状態でエッジワイズ曲げ部e2,e3を成形した際に生じがちな当該エッジワイズ曲げ部e2,e3での線材の延び量の増加を抑制し、リード線部11の寸法誤差やエッジワイズ曲げ部e2,e3での電気抵抗の増加を抑制することが可能となる。
第1成形型21に対する第2成形型22の移動を停止させた後、図11に示すように、図示しない駆動ユニットにより第2エッジワイズ成形面220と第3エッジワイズ成形面230との間隔がリード線部11の幅に一致するように第3成形型23を第2成形型22に対して接近させていく。これにより、第2成形型22の第2エッジワイズ成形面220に含まれる曲面224と第3成形型23の第3エッジワイズ成形面230に含まれる曲面234とにより最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4が成形される。このように、リード線部11の遊端部11aを拘束することなくリード線部11の基端側のエッジワイズ曲げ部e2,e3を成形した後に最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4を成形することで、他のコイル10の接続端部12との接続部となるリード線部11の遊端部11aのコイル10に対する位置の精度を向上させることができる。
また、実施例のコイルエンド成形装置20では、図12に示すように、第2成形型22に対する第3成形型23の移動に連動してコイル10を支持するコイル支持部25が回転軸25aの軸心周りに図中反時計方向に回動する。これにより、少なくとも第1および第2成形型21,22によりリード線部11の遊端側を保持(拘束)した状態で、コイル10を支持したコイル支持部25の回動により曲げ支点部28を支点としてリード線部11をエッジワイズ方向に曲げて最基端側のエッジワイズ曲げ部e1を成形することができる。この結果、コイル10に対するリード線部11の遊端部11aの位置の精度を確保しながら最基端側のエッジワイズ曲げ部e1を成形することが可能となる。実施例では、コイル支持部25を初期位置から図12に示すように反時計回りに90°だけ回動させることにより最基端側のエッジワイズ曲げ部e1の成形が完了する。こうして、リード線部11に複数のエッジワイズ曲げ部e1,e2,e3,e4および複数のフラットワイズ曲げ部f1,f2,f3を成形した後、図13に示すように第2成形型22を第1成形型21から離間させて初期位置まで戻し、コイル10をコイル支持部25から取り外す。更に、第3成形型23を第2成形型22から離間させると共にコイル支持部25を初期位置へと回動させる。
以上説明したように、上述のコイルエンド成形装置20は、第1および第2成形型21,22を互いに接近させて複数のエッジワイズ曲げ部e1〜e4のうちの最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4よりも基端側のエッジワイズ曲げ部e2,e3を成形すると共に、第2成形型22と第3成形型23とを用いて最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4を成形するように構成される。これにより、第1および第2成形型21,22により、リード線部11の遊端部11aを拘束することなく最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4よりも基端側のエッジワイズ曲げ部e2,e3を成形した上で、第2成形型22と第3成形型23とにより、最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4を成形することが可能となる。この結果、リード線部11の基端側におけるエッジワイズ曲げ部e2,e3の延び量を適正化して寸法誤差や電気抵抗の増加を抑制すると共に、コイル10に対するリード線部11の遊端部11aの位置の精度を向上させることができる。従って、コイルエンド成形装置20によれば、コイル10の一端から延出されたリード線部11に複数のエッジワイズ曲げ部e1〜e4を高精度に成形することが可能となる。
更に、上記コイルエンド成形装置20は、コイル10を支持すると共に複数のエッジワイズ曲げ部e1〜e4のうちの最基端側のエッジワイズ曲げ部e1を成形するように回動可能なコイル支持部25を含む。これにより、少なくとも第1および第2成形型21,22によりリード線部11の遊端側を保持(拘束)した状態でコイル10を回動させて最基端側のエッジワイズ曲げ部e1を成形することができるので、コイル10に対するリード線部11の遊端部11aの位置の精度を確保しながら最基端側のエッジワイズ曲げ部e1を成形することが可能となる。
また、上記コイルエンド成形装置20は、リード線部11にそれぞれフラットワイズ方向に曲げられた複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形可能に構成されている。すなわち、コイルエンド成形装置20の第1および第2成形型21,22は、互いに協働して複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形可能なものである。これにより、第1および第2成形型21,22を互いに接近させることにより、複数のエッジワイズ曲げ部e1〜e4および複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3をリード線部11に成形することができるので、リード線部11に複数のエッジワイズ曲げ部e1〜e4および複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形するのに要する時間をより一層短縮化することが可能となる。更に、上記コイルエンド成形装置20すなわち第1および第2成形型21,22は、リード線部11に対して複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3を基端側から遊端側に向けて順番に成形可能に構成されている。これにより、最基端側のフラットワイズ曲げ部f1や中央寄りのフラットワイズ曲げ部f2での線材の延び量が大きくなるのを抑制しつつ、複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3をリード線部11に成形することが可能となる。
また、上記コイルエンド成形装置20において、第2成形型22は、第1成形型21に対して移動可能な移動型であり、第1成形型21にリード線部11を押し付けてフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形する複数の加圧面226〜228と、複数の加圧面の間に形成された押さえ面267,278と、加圧面228に連続する押さえ面280とを有する。そして、第2成形型22の移動方向に対する押さえ面267,278,280の傾斜角θ267,θ278,θ280は、当該移動方向に対する加圧面226〜228の傾斜角θ226,θ227,θ228よりも急峻に定められる。このように、フラットワイズ曲げ部f1〜f3の成形に直接寄与しない押さえ面267,278,280の上記移動方向に対する傾斜角θ267,θ278,θ280を急峻にすることで、複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3の成形間隔を短くすると共に移動型である第2成形型22を移動方向にコンパクト化することが可能となる。
図14は、変形例に係るコイルエンド成形装置20Bを示す斜視図である。なお、上述のコイルエンド成形装置20に関連して説明した要素と同一の要素には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図14に示すコイルエンド成形装置20Bは、上述のコイルエンド成形装置20の第2成形型22の機能を第4成形型24と第2成形型22Bとに分離したものに相当する。コイルエンド成形装置20Bの第4成形型24は、電動モータあるいは流体圧シリンダ等を含む図示しない駆動ユニットにより駆動されて固定型である第1成形型21に対して接近離間可能な移動型であり、第1成形型21(第1フラットワイズ成形面215)と協働して複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形可能なものである。第4成形型24は、図14に示すように、リード線部11のフラットワイズ曲げ部f1に対応した曲面246と、フラットワイズ曲げ部f2に対応した曲面247と、フラットワイズ曲げ部f3に対応した曲面248とを含むフラットワイズ成形面240を有する。また、第2成形型22Bは、図15に示すように、図6等に示す第2成形型22から第2フラットワイズ成形面225を省略したものに相当し、成形面として第2エッジワイズ成形面220のみを有する。
このように構成されるコイルエンド成形装置20Bを用いたリード線部11の成形に際しては、第2成形型22Bを第1成形型21から離間させ、第3成形型23を第2成形型22から離間させると共に、コイル支持部25を図14における点線矢印方向に回動させておく。更に、図14に示すように、コイル10をコイル支持部25に支持させると共に、曲げガイド部26の一対のガイド部材27の間にリード線部11を配置する。そして、図示しない駆動ユニットにより第4成形型24を第1成形型21に対して接近させ、第1成形型21の第1フラットワイズ成形面215と第4成形型24のフラットワイズ成形面240とによりリード線部11を挟み付けることにより複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形する。次いで、第4成形型24を第1成形型21から離間させると共に、第2成形型22Bを第1成形型21に接近させ、第1成形型21の第1エッジワイズ成形面210と第2成形型22Bの第2エッジワイズ成形面220とによりエッジワイズ曲げ部e2,e3を成形する。更に、第3成形型23を第2成形型22Bに接近させ、第2成形型22Bの第2エッジワイズ成形面220と第3成形型23の第3エッジワイズ成形面230とにより最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4を成形すると共に、コイル支持部25を回動させて最基端側のエッジワイズ曲げ部e1を成形する。このように、上記コイルエンド成形装置20の第2成形型22の機能を第4成形型24と第2成形型22Bとに分離してもよく、上述のようなコイルエンド成形装置20Bによっても、コイル10の一端から延出されたリード線部11に複数のエッジワイズ曲げ部e1〜e4および複数のフラットワイズ曲げ部f1〜f3を高精度に成形することが可能となる。
図16は、他の変形例に係るコイルエンド成形装置20Cを示す概略構成図である。なお、上述のコイルエンド成形装置20等に関連して説明した要素と同一の要素には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
図16に示すコイルエンド成形装置20Cは、上述のコイルエンド成形装置20に対して、コイル10のリード線部11の成形完了後に第2成形型22が固定型である第1成形型21から離間する際に当該リード線部11を第1成形型21に対して押さえつける押さえ機構30を追加したものに相当する。図示するように、押さえ機構30は、固定型である第1成形型21が固定されるベース部により回動自在に支持されると共にリード線部11と当接可能な押さえ部材31と、当該ベース部により軸方向に移動自在に支持されると共に押さえ部材31のベース部に対する回動を規制可能な規制ロッド(規制部材)33と、移動型である第2成形型22と共に移動可能な押圧ロッド(押圧部材)36とを含む。
押さえ機構30の押さえ部材31は、基端部311と、基端部311とは反対側の遊端部に形成されたリード線押さえ部312と、基端部311とリード線押さえ部312との間に形成された長穴313と、リード線押さえ部312の近傍に位置するように第2成形型22側の背面に配置された被押圧部314とを有する。押さえ部材31の基端部311は、上記ベース部により支持されると共に第2成形型22の移動方向と直交する方向(図16における紙面を貫通する方向)に延びる支軸32に挿通され、それにより押さえ部材31は、支軸32の周りに回動可能となる。
押さえ機構30の規制ロッド33は、上記ベース部に固定されたロッド支持部材34により第2成形型22の移動方向に沿って移動自在に支持される。規制ロッド33の第2成形型22側の一端部(図16における右端部)は、上記支軸32と平行に延在すると共に押さえ部材31の長穴313内に挿通される連結ピン331を保持する。更に、規制ロッド33の他端部(図16における左端部)には、ロッド支持部材34と当接可能なストッパ332が取り付けられている。そして、連結ピン331側に位置するように規制ロッド33の外周面に形成された係止部とロッド支持部材34との間には、規制ロッド33を第1成形型21から第2成形型22に向けて(図中右方向に)付勢する第1スプリング(圧縮バネ)35が配置されている。
これにより、規制ロッド33は、取付状態(外部から力が加えられていない状態)において、第1スプリング35の付勢力によりストッパ332がロッド支持部材34(図16における左側の端面)と当接する状態に維持される。そして、規制ロッド33が取付状態にある際、押さえ部材31は、規制ロッド33の連結ピン331により押圧されてリード線押さえ部312が支軸32の周りに図16における時計方向に所定角度だけ回動した状態(初期位置)に維持される。
押さえ機構30の構成する押圧ロッド36は、押さえ部材31の被押圧部314と対向すると共に第2成形型22の移動方向に沿って移動自在となるように、当該第2成形型22に固定された支持ブロック37により支持される。また、押圧ロッド36の先端部(図16における左端部)には、押さえ部材31の被押圧部314と当接可能な押圧部360が設けられている。更に、押圧ロッド36の基端部(図16における右端部)と支持ブロック37との間には、押圧ロッド36を第2成形型22から第1成形型21に向けて(図中左方向に)付勢する第2スプリング(圧縮バネ)38が配置されている。押圧ロッド36を付勢する第2スプリング38の剛性(バネ定数)は、規制ロッド33を付勢する第1スプリング35の剛性(バネ定数)よりも高く定められる。
続いて、図17から図23を参照しながら、コイルエンド成形装置20Cの押さえ機構30の動作について説明する。
コイルエンド成形装置20Cを用いたリード線部11の成形に際して、第2成形型22を第1成形型21に向けて移動させていくと、第1成形型21と第2成形型22とが互いに近接した段階(例えば、フラットワイズ曲げ部f1〜f3が成形された段階)で、図17に示すように、第2成形型22と共に移動する押圧ロッド36の押圧部360が押さえ部材31の被押圧部314と当接する。これにより、第2成形型22が第1成形型21に向けて更に移動するのに伴って被押圧部314が押圧ロッド36により押圧される。この際、押圧ロッド36を付勢する第2スプリング38の剛性(バネ定数)は規制ロッド33を付勢する第1スプリング35の剛性(バネ定数)よりも高いことから、第2スプリング38は収縮せず、被押圧部314が押圧ロッド36により押圧されるのに伴って、規制ロッド33が図中左側へと移動して第1スプリング35を圧縮し、それにより押さえ部材31が支軸32の周りに図中反時計方向に回動する。
また、コイルエンド成形装置20Cでは、被押圧部314が押圧ロッド36により押圧されるのに伴って図18に示すように直立(図中上下方向に沿って延在)した際に、第1スプリング35が完全に収縮する。これにより、それ以降に第2成形型22が第1成形型21に向けて更に移動して押圧ロッド36により被押圧部314が押圧されても、図19に示すように、押さえ部材31の回動が規制され、押さえ部材31は、図18および図19に示す当接位置で停止する。更に、第1スプリング35が完全に収縮した後には、第2成形型22が第1成形型21に向けて更に移動するのに伴って押圧ロッド36が支持ブロック37に対して移動し、図19に示すように、第2スプリング38が自然長から圧縮されていく。そして、コイルエンド成形装置20Cでは、第1成形型21に対する第2成形型22の移動が停止された後に第2成形型22と第3成形型23とにより最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4が成形された際に、上述のように第1スプリング35の収縮により回動が規制されて当接位置で停止した押さえ部材31のリード線押さえ部312が、図20および図21に示すようにリード線部11の遊端部11aの端面(破断面)と当接する。
コイルエンド成形装置20Cにおいても、第2成形型22と第3成形型23とによりリード線部11に最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4(および最基端側のエッジワイズ曲げ部e1)が成形された後、第2成形型22を第1成形型21から離間させていく。ここで、上述のように、第1スプリング35が完全に収縮した後、第2成形型22が第1成形型21に向けて更に移動して停止するまで、第2スプリング38は、押圧ロッド36が支持ブロック37に対して移動することにより圧縮され、第2成形型22が停止している間、圧縮状態に維持される。
従って、最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4の成形完了後に第2成形型22を第1成形型21から離間させていくと、それまで圧縮されていた第2スプリング38が伸長していき、第2スプリング38が自然長に戻るまでの間、押さえ部材31の被押圧部314は、押圧ロッド36を介して第2スプリング38からの付勢力により押圧される。これにより、図22に示すように、第2成形型22が第1成形型21(図22では図示省略)から所定量dだけ離間して第2スプリング38が自然長に戻るまでの間、当該第2スプリング38の付勢力によって押さえ部材31は上述の当接位置に保持されるので、リード線押さえ部312とリード線部11の遊端部11aの端面との当接が維持され、リード線部11は、押さえ部材31によって第1成形型21に押さえつけられることになる。
この結果、コイルエンド成形装置20Cでは、リード線部11の成形完了後に第2成形型22を第1成形型21から離間させる際に、リード線部11(特に成形に際して膨らんだ部分)と第2成形型の成形面との間に生じる摩擦力に起因して、移動する第2成形型22に引き摺られる(引っ張られる)ことでリード線部11が変形してしまうのを良好に抑制することが可能となる。また、上述のように、押さえ部材31のリード線押さえ部312とリード線部11の遊端部11aの端面とを当接させることで、押さえ部材31によってリード線部11を第1成形型21に押さえつける際に、リード線部11の外周面に形成された絶縁層にダメージを与えてしまうのを良好に抑制することができる。
そして、第2成形型22が第1成形型21から所定量dだけ離間して第2スプリング38が自然長に戻った後に当該第2成形型22が第1成形型21から更に離間すると、図23に示すように、第1スプリング35の付勢力により規制ロッド33が図中右側へと移動し、それにより押さえ部材31が支軸32の周りに図中時計方向に回動する。この結果、第2成形型22が第1成形型21から離間するのに伴って、リード線押さえ部312とリード線部11の遊端部11aの端面との当接が解除され、押さえ部材31は初期位置へと戻る。コイルエンド成形装置20Cにおいても、第2成形型22を第1成形型21から離間させて初期位置まで戻した後にコイル10をコイル支持部25から取り外し、第3成形型23を第2成形型22から離間させると共にコイル支持部25を初期位置へと回動させる。
上述のように構成される押さえ機構30を含むコイルエンド成形装置20Cでは、リード線部11の成形完了後に第2成形型22を第1成形型21から離間させる際に、移動する第2成形型22に引き摺られることでリード線部11が変形してしまうのを良好に抑制することが可能となる。なお、上述のような押さえ機構30は、図14に示すコイルエンド成形装置20Bに追加されてもよい。
また、コイルエンド成形装置20Cの押さえ機構30は、第2成形型22が第1成形型21に向けて移動するのに伴って押さえ部材31を最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4が成形された際にリード線部11の遊端部11a(端面)と当接するように回動(移動)させ、最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4が成形された後に第2成形型22が第1成形型21から所定量dだけ離間するまで押さえ部材31の回動(移動)を規制すると共に、第2成形型22が第1成形型21から更に離間するのに伴って押さえ部材31をリード線押さえ部312が遊端部11a(端面)から離間するように回動(移動)させる。これにより、第2成形型22が第1成形型21に対して接近または離間するのに応じて、第1から第3成形型21〜23によるリード線部11の成形を妨げないように押さえ部材31を進退移動させることができる。また、第2成形型22が第1成形型21から所定量dだけ離間するまで押さえ部材31の回動(移動)を規制することで、移動する第2成形型22に引き摺られることでリード線部11が変形してしまうのをより一層良好に抑制することが可能となる。
なお、上記コイルエンド成形装置20,20B,20Cにおいて、第1成形型21を移動型とすると共に、第2成形型22,22Bを固定型としてもよい。また、第3成形型23は、第1成形型21と協働してエッジワイズ曲げ部e4を成形するものであってもよい。更に、コイル支持部25を第3成形型23に連動させる代わりに、コイル支持部25を回動させる専用の駆動ユニットを用いてもよい。
また、上述のコイルエンド成形装置20,20B,20Cは、第1および第2成形型21,22により最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4よりも基端側のエッジワイズ曲げ部の一部(少なくとも1つ)を成形すると共に、第2成形型22と第3成形型23とを用いて最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4とそれよりも基端側の一部(少なくとも1つ)のエッジワイズ曲げ部を成形するように構成されてもよい。
更に、コイルエンド成形装置20,20Cからは、第3成形型23が省略されてもよい。すなわち、コイルの一端から延出されたリード線部にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を成形するコイルエンド成形装置は、互いに接近し、複数のエッジワイズ曲げ部の少なくとも一部と、少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部とを成型可能な第1および第2の成形型を備えるものとされてもよい。これにより、第1および第2の成形型を互いに接近させることにより、少なくとも1つのエッジワイズ曲げ部および少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部をリード線部に成形することができるので、リード線部にエッジワイズ曲げ部およびフラットワイズ曲げ部を成形するのに要する時間をより一層短縮化することが可能となる。そして、このようなコイルエンド成形装置は、リード線部に対して複数のフラットワイズ曲げ部をリード線部の基端側から遊端側に向けて順番に成形可能に構成されてもよい。これにより、リード線部の基端側のフラットワイズ曲げ部における線材の延び量が大きくなるのを抑制しつつ、複数のフラットワイズ曲げ部をリード線部に成形することが可能となる。
ここで、上記実施例等の主要な要素と発明の概要の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。すなわち、上記実施例等では、コイル10の一端から延出されたリード線部11にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部e1〜e4を成形するコイルエンド成形装置20,20Bが「コイルエンド成形装置」に相当し、互いに接近して複数のエッジワイズ曲げ部e1〜e4のうちの最遊端側の1つよりも基端側のエッジワイズ曲げ部e2,e3を成形可能な第1成形型21および第2成形型22,22Bが「第1および第2の成形型」に相当し、第2成形型22,22Bと協働して最遊端側のエッジワイズ曲げ部e4を成形可能な第3成形型23が「第3の成形型」に相当し、第1成形型21と協働してフラットワイズ曲げ部f1〜f3を成形可能な第4成形型24が「第4の成形型」に相当する。
ただし、上記実施形態の主要な要素と発明の概要の欄に記載された発明の主要な要素との対応関係は、上記実施形態が発明の概要の欄に記載された発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、発明の概要の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、上記実施形態はあくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一例に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、複数のエッジワイズ曲げ部を有するリード線部を一端に備えるコイルの製造産業において利用可能である。

Claims (17)

  1. コイルの一端から延出されたリード線部にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を成形するコイルエンド成形装置において、
    互いに接近し、前記複数のエッジワイズ曲げ部のうち、最遊端側の1つよりも基端側のエッジワイズ曲げ部の少なくとも一部を成形可能な第1および第2の成形型と、
    前記第1および第2の成形型の何れか一方と協働して少なくとも前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部を成形可能な第3の成形型と、
    を備えることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  2. 請求項1に記載のコイルエンド成形装置において、
    前記コイルを支持すると共に前記複数のエッジワイズ曲げ部のうちの最基端側の1つを成形するように回動可能なコイル支持部を更に備えることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  3. 請求項1または2に記載のコイルエンド成形装置において、
    前記リード線部にフラットワイズ方向に曲げられた少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形可能であることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  4. 請求項3に記載のコイルエンド成形装置において、
    前記リード線部に対して複数のフラットワイズ曲げ部を該リード線部の基端側から遊端側に向けて順番に成形可能であることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  5. 請求項3または4に記載のコイルエンド成形装置において、
    前記第1および第2の成形型は、互いに協働して前記少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形可能であることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  6. 請求項5に記載のコイルエンド成形装置において、
    前記第1および第2の成形型の一方は、他方に対して移動可能な移動型であると共に、該第1および第2の成形型の他方に前記リード線部を押し付けて前記フラットワイズ曲げ部を成形する複数の加圧面と、該複数の加圧面の間に形成された押さえ面とを有し、
    前記第1および第2の成形型の一方の移動方向に対する前記押さえ面の傾斜角は、前記移動方向に対する前記加圧面の傾斜角よりも急峻であることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  7. 請求項3または4に記載のコイルエンド成形装置において、
    前記第1および第2の成形型の何れか一方と協働して前記少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形可能な第4の成形型を更に備えることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載のコイルエンド成形装置において、
    前記第1および第2の成形型の一方が他方から離間する際に、前記リード線部を前記第1および第2の成形型の一方に追従して移動しないように他方に対して押さえつける押さえ機構を更に備えることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  9. 請求項に記載のコイルエンド成形装置において、
    前記押さえ機構は、前記リード線部と当接可能な押さえ部材を含み、前記第1および第2の成形型の一方が他方に向けて移動するのに伴って前記押さえ部材を前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部が成形された際に前記リード線部の遊端部と当接するように移動させ、該最遊端側のエッジワイズ曲げ部が成形された後に前記第1および第2の成形型の一方が他方から所定量だけ離間するまで前記押さえ部材の移動を規制すると共に、前記第1および第2の成形型の一方が他方から更に離間するのに伴って前記押さえ部材を前記リード線部の前記遊端部から離間するように移動させることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  10. 請求項1から9の何れか一項に記載のコイルエンド成形装置において、
    前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部は、該最遊端側のエッジワイズ曲げ部に直近する基端側の2つのエッジワイズ曲げ部の少なくとも何れか一方と逆方向に曲げられることを特徴とするコイルエンド成形装置。
  11. コイルの一端から延出されたリード線部にそれぞれエッジワイズ方向に曲げられた複数のエッジワイズ曲げ部を成形するコイルエンド成形方法において、
    (a)第1および第2の成形型を用いて、前記複数のエッジワイズ曲げ部のうち、最遊端側の1つよりも基端側のエッジワイズ曲げ部の少なくとも一部を成形するステップと、
    (b)前記第1および第2の成形型の何れか一方と第3の成形型とを用いて少なくとも前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部を成形するステップと、
    を含むコイルエンド成形方法。
  12. 請求項11に記載のコイルエンド成形方法において、
    ステップ(b)の後に、
    (c)少なくとも前記第1および第2の成形型により前記リード線部を保持した状態で前記コイルを回動させて前記複数のエッジワイズ曲げ部のうちの最基端側の1つを成形するステップを含むコイルエンド成形方法。
  13. 請求項11または12に記載のコイルエンド成形方法において、
    ステップ(a)は、前記リード線部にフラットワイズ方向に曲げられた少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形することを特徴とするコイルエンド成形方法。
  14. 請求項13に記載のコイルエンド成形方法において、
    ステップ(a)は、前記リード線部に対して複数のフラットワイズ曲げ部を該リード線部の基端側から遊端側に向けて順番に成形することを特徴とするコイルエンド成形方法。
  15. 請求項11または12に記載のコイルエンド成形方法において、
    ステップ(a)の前に、
    (d)前記リード線部にフラットワイズ方向に曲げられた少なくとも1つのフラットワイズ曲げ部を成形するステップを含むことを特徴とするコイルエンド成形方法。
  16. 請求項11から15の何れか一項に記載のコイルエンド成形方法において、
    (e)前記リード線部の成形完了後に前記第1および第2の成形型の一方を他方から離間させるステップを含み、
    ステップ(e)は、前記リード線部を前記第1および第2の成形型の一方に追従して移動しないように他方に対して押さえつけることを特徴とするコイルエンド成形方法。
  17. 請求項11から16の何れか一項に記載のコイルエンド成形方法において、
    前記最遊端側のエッジワイズ曲げ部を、該最遊端側のエッジワイズ曲げ部に直近する基端側の2つのエッジワイズ曲げ部の少なくとも何れか一方と逆方向に曲げることを特徴とするコイルエンド成形方法。

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