JP2018074861A - ステータの製造方法、及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルから延びる引出線を効率良く容易に、所望の形状に成形することが可能なステータの製造方法を提供する。【解決手段】環状のコアバック部11aと、コアバック部の内周部から径方向内側に延びる複数のティース部11bと、を有するステータコア11と、ティース部に巻かれるコイルから軸方向に引き出される引出線と、を備え、引出線が、軸方向と交差する方向に延びる第1直線部21bと、軸方向に延びる第2直線部21cと、を有する引出線成形体21aに成形されるステータの製造方法であって、コイルから軸方向に延びる、成形前の引出線を有するステータ仕掛品を用意する工程と、内型を、引出線の中心軸側に配置する工程と、外型を、引出線の中心軸の反対側に配置する工程と、引出線を、前記内型と外型とで挟んで屈曲させて、第1直線部及び記第2直線部を成形する工程と、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、ステータの製造方法、及びモータに関する。
従来、モータのステータとして、周方向に環状に並べられた複数のコイルを備えるステータが広く知られている。ステータは、回路基板またはバスバー等に接続するために、各コイルから延びる引出線を有する。そして、コイルから延びる引出線に係る技術が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載された従来の端末線の成形方法は、ワーク受け、クランパー及び2本の爪を用いる。ワーク受けは、ステータが設置され、周方向に回転可能である。クランパーは、巻線から延びる端末線を係止し、端末線を成形する。2本の爪は、端末線の周方向の両側に配置される。この端末線の成形方法は、2本の爪を端末線の周方向の両側に配置し、ワーク受けを回転させ、クランパーを移動させることで、端末線の曲げ成形を行う。これにより、この端末線の成形方法は、端末線の高さ、曲げ方向及び曲げ角度に関して、種々の規格に対応することができる。なお、巻線から延びる端末線とは、コイルから延びる引出線と同じである。
特開2014−158413号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の端末線の成形方法は、筒状のクランパーに端末線を挿入して成形を行うものである。クランパーは、端末線を挿入した状態で移動させて曲げるため、端末線を保持し続けながら移動させる必要がある。これにより、大型で複雑な設備が必要になることが課題であった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたものであり、コイルから延びる引出線を効率良く容易に、所望の形状に成形することが可能なステータの製造方法、及びモータを提供することを目的とする。
本発明の例示的なステータの製造方法は、中心軸が上下方向に延びる環状のコアバック部と、前記コアバック部の内周部から径方向内側に延びて周方向に間隔をあけて配置される複数のティース部と、を有するステータコアと、前記ティース部に巻かれるコイルと、前記コイルから軸方向に引き出される引出線と、を備え、前記引出線が、軸方向と交差する方向に延びる第1直線部と、軸方向に延びる第2直線部と、を有する引出線成形体に成形されるステータの製造方法であって、前記コイルから軸方向に延びる、成形前の前記引出線を有するステータ仕掛品を用意する工程と、内型を、前記引出線の前記中心軸側に配置する工程と、外型を、前記引出線の前記中心軸の反対側に配置する工程と、前記引出線を、前記内型と前記外型とで挟んで屈曲させて、前記第1直線部及び前記第2直線部を成形する工程と、を含む。
本発明の例示的なモータは、上記ステータの製造方法を用いて製造された前記ステータを有する。
本発明の例示的なステータの製造方法、及びモータによれば、コイルから延びる引出線を効率良く容易に、所望の形状に成形することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係るモータの切断部横端面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るモータのステータの斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係るステータの製造方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施形態に係るステータの製造方法におけるステータ仕掛品の用意工程を示す切断部縦端面図である。 図5は、本発明の実施形態に係るステータの製造方法における内型の配置工程を示す切断部縦端面図である。 図6は、本発明の実施形態に係るステータの製造方法における内型の配置工程の途中状態を示す平面図である。 図7は、本発明の実施形態に係るステータの製造方法における内型の配置工程の完了状態を示す平面図である。 図8は、本発明の実施形態に係るステータの製造方法における外型の配置工程を示す切断部縦端面図である。 図9は、本発明の実施形態に係るステータの製造方法における引出線の成形工程を示す切断部縦端面図である。 図10は、本発明の実施形態に係るステータの製造方法における引出線の成形工程を示す部分拡大切断部縦端面図である。 図11は、本発明の実施形態に係るステータの製造方法における引出線の成形工程を示す平面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本書では、モータの回転軸が延びる方向を単に「軸方向」と呼び、モータの回転軸を中心として回転軸と直交する方向を単に「径方向」と呼び、モータの回転軸を中心とする円弧に沿う方向を単に「周方向」と呼ぶ。また、本書では、説明の便宜上、軸方向を上下方向とし、図2の上下方向をモータの上下方向として各部の形状や位置関係を説明する。なお、この上下方向の定義がモータの使用時の向きを限定するものではない。また、本書では、軸方向に平行な端面図を「縦端面図」と呼び、軸方向と直交する端面図を「横端面図」と呼ぶ。また、本書で用いる「平行」、「垂直」は、厳密な意味で平行、垂直を表すものではなく、略平行、略垂直を含む。
<1.モータの構成>
本発明の例示的な実施形態に係るモータの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るモータの切断部横端面図である。図2は、本発明の実施形態に係るモータのステータの斜視図である。
モータ1は、ステータ10と、ロータ2と、ベアリング(図示略)と、ハウジング3と、を有する。ステータ10は、中心軸CLの周りに配置される。ロータ2は、ステータ10の径方向内側に配置される。ベアリングは、ロータ2を回転可能に支持する。ハウジング3は、ステータ10、ロータ2、ベアリング等を収容する。モータ1で定義される中心軸CLは、回転軸と同じである。
ステータ10は、中心軸CLが軸方向(上下方向)に延びる環状である。ステータ10は、ステータコア11と、インシュレータ12と、コイル13と、絶縁シート14と、を有する。
ステータコア11は、複数枚の磁性鋼板を軸方向(上下方向)に積層して形成される。ステータコア11は、コアバック11aと、ティース11bと、を有する。コアバック11aは、中心軸CLが軸方向に延びる環状である。ティース11bは、コアバック11aの内周部から径方向内側に延びる。ティース11bは、例えば12個が周方向に所定の間隔をあけて、並べて配置される。
インシュレータ12は、ティース11bの内周部を除く外面に設けられる。インシュレータ12は、ステータコア11とコイル13との間に配置される。インシュレータ12は、例えば合成樹脂材で構成される。コイル13は、インシュレータ12を介してティース11bの外周に導線が巻かれて形成される。絶縁シート14は、隣接するコイル13の間に挿入され、コイル13の間の絶縁を図る。絶縁シート14は、例えばアラミド紙やPET材等からなる短冊状の部材であり、隣接するコイル13の間に挿入される。絶縁シート14は、上端が折り曲げられ、コイル13の上面に引っ掛けられる。なお、図1、図2では、絶縁シート14の折り曲げ部分を引出線21が貫通する形態が図示されているが、絶縁シート14の折り曲げ部分が引出線21を避ける形態にすることもできる。
ステータ10は、周方向に環状に並べられた複数の分割コア部20を有する。複数の分割コア部20は、ステータ10に例えば12個備えられる。12個の分割コア部20は、周方向に環状に並べられて、組み合わされて、環状のステータ10として形成される。分割コア部20は各々、弧状のコアバック11cと、1個のティース11bと、インシュレータ12aと、コイル13と、を有する。分割コア部20は、コアバック11cの外周面に、軸方向に延びる溝部11dを有する。
ステータ10は、複数の分割コア部20各々から延びる、例えば12本の引出線21を有する。引出線21は各々、コイル13から離隔する方向に、軸方向に沿って引き出される。なお、引出線21は、後に詳述する引出線21の成形工程において、引出線成形体21aに成形される。
12本の引出線成形体21aは各々、第1直線部21bと、第2直線部21cと、を有する。第1直線部21bは、第2直線部21cよりもコイル13に近く、軸方向と交差する方向に延びる。第2直線部21cは、コイル13から第1直線部21bを隔てて離れ、軸方向に沿って上方に向かって延びる。第2直線部21cの上端は、回路基板(図示略)またはバスバー(図示略)に接続される。引出線成形体21aが第1直線部21bと第2直線部21cとを有するのは、コイル13の巻き始めまたは巻終わりの位置と、回路基板またはバスバーに接続される位置とが、平面視において異なるためである。
なお、本書では、コイル13から軸方向に延びる、成形前の引出線21(図4、図5、図8参照)に対して、第1直線部21b及び第2直線部21cが成形された形態を、引出線成形体21a(図2、図9及び図10参照)と呼ぶ。また、引出線成形体21aを有するステータ10に対して、成形前の引出線21を有する形態を、ステータ仕掛品10aと呼ぶ。
ステータ10は、複数の分割コア部20各々のコイル13から延びる渡り線22を有する。1個の分割コア部20のコイル13から延びる渡り線22は、他の分割コア部20のコイル13に接続される。つまり、1個のティース11bに導線を巻くことで、1個のコイル13が形成される。そのコイル13の巻き終わりの導線を他のティース11bに巻くことで、他のコイル13が形成される。これにより、2個の分割コア部20の間に導線が跨ぐことで、渡り線22が形成される。また、引出線21は、2個の分割コア部20における、一方のコイル13の巻き始めと他方のコイル13の巻き終わりによって2本有することになる。渡り線22は、例えば絶縁チューブ(図示略)で被覆され、渡り線22同士の絶縁、または渡り線22とコイル13との間の絶縁が確保される。
<2.ステータの製造方法>
続いて、ステータ10の製造方法について説明する。初めに、ステータ10の製造方法の概要に関して、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施形態に係るステータ10の製造方法の一例を示すフローチャートである。
ステータ10の組み立てが開始されると(図3のスタート)、ステップ#101において、ステータ仕掛品10aを用意する工程が実行される。この工程では、コイル13から軸方向に延びる、成形前の引出線21を有するステータ仕掛品10aが用意され、載置台101の上に配置される(図4参照)。
ステップ#102では、内型を配置する工程が実行される。この工程では、複数の引出線21すべてに対して、内型110を、引出線21の中心軸CL側に配置する(図5、図6、図7参照)。
ステップ#103では、外型を配置する工程が実行される。この工程では、複数の引出線21すべてに対して、外型130を、引出線21の中心軸CLの反対側に配置する(図8参照)。
ステップ#104では、引出線21を成形する工程が実行される。この工程では、引出線21を、内型110と外型130とで挟んで屈曲させて、第1直線部21b及び第2直線部21cを成形する(図9、図10、図11参照)。
ステップ#105では、内型110及び外型130を取り外す工程が実行される。この工程では、引出線21を屈曲させた後、内型110及び外型130が取り外され、ステータ10が完成する。
続いて、図3に示した本実施形態のステータ10の製造方法の、個々の工程に関して、図4〜図11を適宜用いて詳細に説明する。
<2−1.ステータ仕掛品の用意工程>
図4は、本発明の実施形態に係るステータ10の製造方法におけるステータ仕掛品10aの用意工程を示す切断部縦端面図である。
図4に示すステータ仕掛品10aは、載置台101の上に配置される。成形前の引出線21は、軸方向に沿って上方に向かって、略直線状に延びる。このとき、渡り線22は、隣接するコイル13の軸方向上側に位置し、渡り線22の周囲に大きな空隙が形成される。渡り線22には絶縁チューブが被覆される。絶縁チューブは渡り線22に対して移動可能な状態である。ステータ仕掛品10aは、載置台101の上で、保持装置(図示略)によって保持される。
<2−2.内型の配置工程>
図5は、本発明の実施形態に係るステータ10の製造方法における内型110の配置工程を示す切断部縦端面図である。図6は、本発明の実施形態に係るステータ10の製造方法における内型110の配置工程の途中状態を示す平面図である。図7は、本発明の実施形態に係るステータ10の製造方法における内型110の配置工程の完了状態を示す平面図である。
図4及び図5に示す内型110は、12本の引出線21すべてに対して、それらの中心軸CL側に配置される。内型110は、周方向に沿って、図7に示すように、例えば6個が用いられる。すなわち、1個の内型110は、2本の引出線21に対して、それらの中心軸CL側に配置される。これにより、内型110は、12本の引出線21すべてを同時に成形可能な数が備えられる。
なお、内型110の数は6個に限定されるわけではなく、例えば4個にしても良い。この場合、1個の内型110は、3本の引出線21に対して、それらの中心軸CL側に配置されることになる。
内型110は、図5及び図10に示すように、その上部が、軸方向と交差する方向から見た縦断面がT字形状であり、内型平坦部111と、内型垂直部112と、支持部113と、を有する。内型平坦部111及び内型垂直部112は、縦断面がL字形状である。
内型平坦部111は、径方向に延びる平板状である。内型平坦部111の上面が、径方向に沿って略水平に延びる平坦状に構成される。内型平坦部111は、その径方向外側の周面に、第1凹部111aを備える。第1凹部111aは、径方向内側に向かって窪み、軸方向に沿って延びる。内型平坦部111は、その上面に、第2凹部111bを備える。第2凹部111bは、軸方向下側に向かって窪み、略径方向に沿って延びる。第2凹部111bは、引出線成形体21aにおける第1直線部21bの位置に設けられる。
内型垂直部112は、内型平坦部111の径方向内側の縁部から上方に向かって延びる。内型垂直部112は、その径方向外側の壁面に、第3凹部112aを備える。第3凹部112aは、径方向内側に向かって窪み、軸方向に沿って延びる。第3凹部112aは、引出線成形体21aにおける第2直線部21cの位置に設けられる。
第1凹部111a、第2凹部111b、第3凹部112aは各々、互いに接続される。第1凹部111a、第2凹部111b、第3凹部112aは、1本の引出線21の少なくとも一部を収容可能な形状である。
支持部113は、内型平坦部111の径方向内側の縁部から下方に向かって延びる。支持部113は、下端が載置台101の上面に接触することで、ステータ仕掛品10aに対する内型110の軸方向の位置決めを行う。
内型110は、ステータ仕掛品10aの上方から、図5に示す内型駆動部120に支持される。内型駆動部120は、駆動源(図示略)と、移動路121と、を有する。移動路121は、図5に示すように、中心軸CLを通り径方向に沿って延びる。移動路121は、周方向に間隔を空けて、3本が設けられる。1本の移動路121に対して、2個の内型110が、中心軸CLを挟んで径方向の両側に、径方向に移動可能に配置される。
移動路121及び内型110は、内型110を径方向外側に移動したときに、各第1凹部111aが引出線21の径方向内側に位置するように構成される。駆動源は、例えば、空気圧によって、内型110を移動路121に沿って移動可能にする機構である。
内型110の配置工程において、内型110は、内型駆動部120に支持され、ステータ仕掛品10aの上方から、コイル13の軸方向上側に接近する。内型110をステータ仕掛品10aに接近させるとき、内型110は、移動路121の径方向中央部に移動される。これにより、内型110は、コイル13から軸方向に沿って上方に延びる引出線21の径方向内側を通って、ステータ仕掛品10aに接近する。
続いて、内型110は、移動路121の径方向中央部から径方向外側に向けて移動される。これにより、内型110は、引出線21に隣接し、引出線21の中心軸CL側の所定の位置に配置される。図6は、4個の内型110が引出線21に隣接する状態を示す。
内型110が引出線21の中心軸CL側に配置されたときに、内型平坦部111は、引出線21の径方向内側、且つコイル13の軸方向上側に隣接する。凹部111aは、引出線21の根元部に隣接する。支持部113は、ステータ仕掛品10aの内周面に、径方向内側から接触することで、ステータ仕掛品10aに対する内型110の径方向の位置決めを行う。
この工程では、内型110が、引出線21を通る、中心軸CLに対する円周CFよりも内側に配置される。さらに、内型平坦部111の径方向外側の端部である凹部111aが、引出線21の、コイル13に近接する根元部の径方向内側を支持する。
<2−3.外型の配置工程>
図8は、本発明の実施形態に係るステータ10の製造方法における外型130の配置工程を示す切断部縦端面図である。
図8に示す外型130は、12本の引出線21すべてに対して、それらの中心軸CLに対する反対側に配置される。外型120は、12本の引出線21と同数の12個が用いられる。これにより、外型130は、12本の引出線21すべてを同時に成形可能な数が備えられる。
外型130は、図8及び図10に示すように、軸方向と交差する方向から見た縦断面がL字形状であり、外型平坦部131と、外型垂直部132と、を有する。
外型平坦部131は、径方向に延びる平板状である。外型平坦部131の下面が、径方向に沿って略水平に延びる平坦状に構成される。
外型垂直部132は、外型平坦部131の径方向内側の縁部から上方に向かって延びる。外型垂直部132は、その径方向内側の壁面に、第4凹部132aを備える。第4凹部132aは、径方向外側に向かって窪み、軸方向に沿って延びる。
外型130は、ステータ仕掛品10aの上方から、図8に示す外型駆動部140に支持される。外型駆動部140は、外型130と同数の、12個が用いられる。12個の外型駆動部140は各々、例えば12個の外型130の径方向外側に配置され、周方向に並べて配置される。
外型駆動部140は、例えば空気圧シリンダを有し、空気圧の作用で、外型130を移動させることができる。外型130は、引出線21に対して、軸方向と交差する方向に接近、離隔する。複数の外型130同士の軌道が、軸方向から見て交差する場合に、それら複数の外型130の軌道各々が、軸方向に隔てて干渉しないように配置される。これにより、すべての引出線21に対して外型130の軌道を予め定めることができるので、引出線21の成形精度を向上させることが可能になる。
なおここで、内型110の配置後、引出線21を成形する前に、図8に示すように、補助支持部材150が、内型110の径方向内側に配置される。補助支持部材150は、内型110の内周面に接触し、内型110の径方向内側への移動を阻止する。これにより、外型130が引出線21を挟んで、内型110に向かって略径方向内側に押し付けられた際に、補助支持部材150が内型110の径方向内側への移動が阻止する。したがって、引出線21を容易にL字形状に成形できる。なお、補助支持部材150は、内型110の上端を軸方向下側に押す接触部を設けることで、載置台101との間で内型110を保持する構成にしても良い。
<2−4.引出線の成形工程>
図9は、本発明の実施形態に係るステータ10の製造方法における引出線21の成形工程を示す切断部縦端面図である。図10は、本発明の実施形態に係るステータ10の製造方法における引出線21の成形工程を示す部分拡大切断部縦端面図である。図11は、本発明の実施形態に係るステータ10の製造方法における引出線21の成形工程を示す平面図である。
引出線21の成形工程において、図8に示すように、外型130は、外型駆動部140に支持され、ステータ仕掛品10aの上方から、引出線21の径方向外側に接近する。外型130は、引出線21を通る、中心軸CLに対する円周CFよりも外側から、内型110に向けて第2凹部112aに沿って接近する。これにより、内型平坦部111の第1凹部111aに収容された引出線21には、外型垂直部132の内周面の下端部が接触する。さらに外型130が移動すると、引出線21が次第に径方向内側に倒れる。このとき、引出線21は、根元から倒れながら第2凹部111bに収容される。そして、外型平坦部131が、内型平坦部111と対向し、外型平坦部131と内型平坦部111との間に、引出線21が挟まれる。
さらに、外型130が内型110に接近すると、図9に示すように、外型垂直部132が、内型垂直部112に接近して対向する。そして、引出線21の先端が、内型垂直部112の第3凹部112aの上端に接触し、次第に倒れながら第3凹部112aに収容される。引出線21は、内型110と外型130との間で、第1凹部111a、第2凹部111b、第3凹部112a、第4凹部132aに収容されつつ、挟まれる。すなわち、外型垂直部132と内型垂直部112との間に、引出線21が挟まれる。これにより、引出線21を、内型110と外型130とで挟んでL字形状に屈曲させて、第1直線部21b及び第2直線部21cが成形される。すなわち、引出線成形体21aが完成される。
引出線21をL字形状に成形する過程において、内型110及び外型130が引出線21を挟んだまま、内型110が渡り線22を軸方向下側に押さえ付ける。内型110は、ステータ仕掛品10aに対して、幾分軸方向下側に移動可能に載置台101に支持される。これにより、すべての渡り線22が、軸方向下側にコイル13に接近し、渡り線22の周囲の空隙が詰まる。同時に、渡り線22の周囲の空隙が詰まることで、絶縁チューブが渡り線22同士またはコイル13によって挟まれ、コイル13に対して移動不能になる。つまり、引出線21の成形工程では、渡り線22の成形も同時に行うことができる。
また、第1凹部111a、第2凹部111b、第3凹部112a、第4凹部132aは、内型110及び外型130で挟んで引出線21をL字形状に成形する際に、第1直線部21b及び第2直線部21cを所定の形状に成形するのに有効である。また、外側平坦部131の下面に、同様の凹部を設けても良い。成形精度が比較的緩い場合は、第1凹部111a、第2凹部111b、第3凹部112a、第4凹部132aをいずれかを省略しても良い。
<2−5.内型、外型の取り外し工程>
引出線21の成形が完了すると、外型130が、ステータ10の上方から退避される。続いて、内型110が、ステータ10の上方から退避される。
内型110をステータ10の上方から退避させるとき、内型110は、移動路121の径方向中央部に移動される。これにより、内型110は、完成した引出線成形体21aの径方向内側を通って、ステータ10の上方に向かって退避する。
内型110及び外型130は、すべての引出線21に対して配置できるため、内型110と外型130とを同時に移動させることで、12本の引出線21を同時に成形することが可能である。内型110または外型130の移動時に互いが干渉する場合は、移動工程を複数回に分けても良い。いずれの場合も、複数の引出線21を同時に成形できるため、効率良く引出線21を成形することが可能である。
なお、引出線21は、L字形状に屈曲後、内型120及び外型130を取り外すと、内型120及び外型130で挟まれた状態から、幾分元の形状に戻る。この現象は、スプリングバックと呼ばれる。そのため、内型120及び外型130は、引出線21を挟んだときに、引出線成形体21aの形状に対して、引出線21のスプリングバック量を加味した形状に、引出線21を変形させる形状を有する構成にすると良い。例えば、内型垂直部112及び外型垂直部132を、軸方向に対して幾分傾斜させる。或いは、例えば、内型平坦部111及び外型平坦部131を、軸方向に直交する方向に対して幾分傾斜させる。このように構成することで、引出線21は、内型120及び外型130に挟まれるとき、引出線成形体21aとして定義した所定形状に対して一時的に異なる形状になるが、内型120及び外型130を取り外すと、所定形状になる。
<3.その他>
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、ステータの製造方法、モータにおいて利用可能である。
1・・・モータ、2・・・ロータ、3・・・ハウジング、10・・・ステータ、10a・・・ステータ仕掛品、11・・・ステータコア、11a・・・コアバック、11b・・・ティース、11c・・・コアバック、11d・・・溝部、12・・・インシュレータ、13・・・コイル、14・・・絶縁シート、20・・・分割コア部、21・・・引出線、21a・・・引出線成形体、21b・・・第1直線部、21c・・・第2直線部、22・・・渡り線、101・・・載置台、110・・・内型、111・・・内型平坦部、111a・・・第1凹部、111b・・・第2凹部、112・・・内型垂直部、112a・・・第3凹部、113・・・支持部、120・・・内型駆動部、121・・・移動路、130・・・外型、131・・・外型平坦部、132・・・外型垂直部、132a・・・第4凹部、140・・・外型駆動部、150・・・補助支持部材、CL・・・中心軸、CF・・・円周

Claims (10)

  1. 中心軸が上下方向に延びる環状のコアバック部と、前記コアバック部の内周部から径方向内側に延びて周方向に間隔をあけて配置される複数のティース部と、を有するステータコアと、
    前記ティース部に巻かれるコイルと、
    前記コイルから軸方向に引き出される引出線と、
    を備え、
    前記引出線が、軸方向と交差する方向に延びる第1直線部と、軸方向に延びる第2直線部と、を有する引出線成形体に成形されるステータの製造方法であって、
    前記コイルから軸方向に延びる、成形前の前記引出線を有するステータ仕掛品を用意する工程と、
    内型を、前記引出線の前記中心軸側に配置する工程と、
    外型を、前記引出線の前記中心軸の反対側に配置する工程と、
    前記引出線を、前記内型と前記外型とで挟んで屈曲させて、前記第1直線部及び前記第2直線部を成形する工程と、
    を含むステータの製造方法。
  2. 前記内型は、縦断面がL字形状となる内型平坦部及び内型垂直部を有し、
    前記外型は、縦断面がL字形状となる外型平坦部及び外型垂直部を有し、
    前記引出線の、前記コイルに近接する根元部の径方向内側を、前記内型平坦部の径方向外側の端部で支持させて、前記引出線を通る、前記中心軸に対する円周よりも内側に前記内型を配置する工程と、
    前記引出線を通る、前記中心軸に対する円周よりも外側から、前記内型に向けて前記外型を接近させ、前記外型平坦部と前記内型平坦部とを対向させる工程と、
    前記外型平坦部と前記内型平坦部との間に、前記引出線を挟む工程と、
    さらに、前記外型垂直部と前記内型垂直部とを対向させて、前記外型垂直部と前記内型垂直部との間に、前記引出線を挟む工程と、
    を含む請求項1に記載のステータの製造方法。
  3. 前記ステータ仕掛品は、複数の前記引出線を有し、
    前記内型及び前記外型は、複数の前記引出線を同時に成形可能な数を備える請求項1または請求項2に記載のステータの製造方法。
  4. 前記内型及び前記外型は、前記引出線を収容する凹部を有する請求項1から請求項3のいずれかに記載のステータの製造方法。
  5. 前記内型は、前記ステータ仕掛品に対する前記内型の位置決めを行う支持部を有する請求項1から請求項4のいずれかに記載のステータの製造方法。
  6. 前記内型及び前記外型は、前記引出線を挟んだときに、前記引出線成形体の形状に対して前記引出線のスプリングバック量を加味した形状に前記引出線を変形させる形状を有する請求項1から請求項5のいずれかに記載のステータの製造方法。
  7. 複数の前記内型が、前記中心軸を通り径方向に延びる移動路を、径方向に移動可能に配置され、
    前記内型を前記ステータ仕掛品に対して接近、離隔させるときに、前記内型を前記移動路の径方向中央部に移動させ、
    前記引出線に隣接させるときに、前記内型を前記移動路の径方向中央部から径方向外側に向けて移動させる
    請求項1から請求項6のいずれかに記載のステータの製造方法。
  8. 前記内型を、前記引出線の前記中心軸側に隣接させて配置した後、前記引出線を成形する前に、前記内型の径方向内側に接触させて、補助支持部材を配置する工程を含む請求項1から請求項7のいずれかに記載のステータの製造方法。
  9. 前記外型は、前記引出線に対して、軸方向と交差する方向に接近、離隔するとともに、複数の前記外型同士の軌道が、軸方向から見て交差する場合に、当該複数の前記外型の軌道各々が、軸方向に隔てて配置される請求項1から請求項8のいずれかに記載のステータの製造方法。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のステータの製造方法を用いて製造された前記ステータを有するモータ。
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