JP5833428B2 - 積層フィルムの製造方法 - Google Patents
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しかしながら、これらに記載された二軸配向ポリエステルフィルムは、湿度膨張係数は低いものの、温度膨張係数がいずれの方向も10ppm/℃以上ある温度変化に対する寸法変化が大きなものでしかなかった。
したがって、本発明の課題は、温度や湿度変化に対する寸法安定性と表面の平坦性とに優れ、フィルムのカールが小さく、しかも高温での加工性にも優れたポリエステルフィルムを提供することにある。
1.フィルム層Aと全繰り返し単位の90モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートであるポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートからなるフィルム層Bを積層した積層フィルムの製造方法であって、
フィルム層Aを構成する樹脂成分Aが、
全酸成分のテレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、15:85〜35:65の範囲で、全グリコール成分の1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、60:40〜90:10の範囲である樹脂A´と全繰り返し単位の90モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートであるポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートとを
全酸成分のテレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、5:95〜20:80の範囲で、全グリコール成分の1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、15:85〜40:60となるように溶融混練し、二軸方向に延伸する積層フィルムの製造方法。
2.フィルム層Aを構成する樹脂成分Aにおける樹脂A´とポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートとの重量比が10:90〜90:10の範囲である上記1記載の積層フィルムの製造方法。
3.積層フィルムの厚み方向において、フィルム層Aが占める厚みとフィルム層Bが占める厚みとの比が、10:90〜80:20の範囲である上記1または2に記載の積層フィルムの製造方法。
4.積層フィルム全体における、全酸成分のテレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、3:97〜15:85の範囲で、全グリコール成分の1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、10:90〜30:70の範囲である上記1〜3のいずれかに記載の積層フィルムの製造方法。
5.製膜方向および幅方向のヤング率がともに4.5GPa以上である上記1〜4のいずれかに記載の積層フィルムの製造方法。
本発明におけるフィルム層Bは、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(以下、PENと称する。)からなることが、後述のフィルム層Aと積層したときの延伸性を揃え、表面の平坦性やカールを抑制し、さらに温度膨張係数を低減する上で必要である。
本発明におけるフィルム層Aは、全酸成分のテレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、15:85〜35:65の範囲で、全グリコール成分の1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、60:40〜90:10の範囲である樹脂A´とポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートとを、全酸成分のテレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、5:95〜20:80の範囲で、全グリコール成分の1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、15:85〜40:60となるように溶融混練したものである。
本発明の積層フィルムは、前述のフィルム層Aとフィルム層Bとを積層したものであり、積層構造は、フィルム層Aとフィルム層Bの2層積層フィルム、フィルム層Aの両面にフィルム層Bやフィルム層Bの両面にフィルム層Aを積層した3層積層フィルム、フィルム層Aとフィルム層Bとを交互に積層した多層積層フィルムであっても良い。多層積層フィルムの場合、フィルム層Aとフィルム層Bの合計層数は、カールなどを抑制し、延伸性をより高めやすいことから、8層以上、さらに10層以上、特に15層以上が好ましく、他方上限は特に制限されないが、生産工程の煩雑化を抑制する観点から、1000層以下、さらに500層以下、特に200層以下であることが好ましい。
本発明の積層フィルムは、製膜方向(縦方向またはMD方向と称することもある。)および幅方向(フィルム面方向における製膜方向に直交する方向で、横方向またはTD方向と称することもある。)に延伸された二軸配向フィルムであることが好ましく、製膜方向及び幅方向におけるヤング率が、4.5GPa以上であることが、温度膨張係数を小さくし、高温での加工特性を高度に発現できることから好ましい。特に、磁気記録テープにベースフィルムに用いる場合、ヤング率を高める方向が積層フィルムの幅方向であることが、トラックずれなどを抑制できることから好ましい。
本発明の積層フィルムの好ましい製造方法について、以下説明する。
まず、前述の樹脂A´とPENとを用意し、これらを必要に応じて乾燥処理をした後、2台の押出機に供給する。具体的には、第1の押出機には、樹脂A´とPENとを目的の樹脂Aの組成になるように供給し、第2の押出機にはPENを供給し、溶融混練する。この際、エステル交換反応や分子量低下が過度に進行しないように、第1の押出機の溶融混練は得られる樹脂Aの融点(TmA:℃)以上TmA+50℃以下、好ましくはTmA+10℃以上TmA+30℃以下の温度で、第2の押出機の溶融混練はPENの融点(TmB:℃)以上TmB+50℃以下、好ましくはTmB+10℃以上TmB+30℃以下の温度で行い、比較的短時間、例えば20分以下で行うことが好ましい。
そして、このようにして溶融状態になった樹脂AとPENとを、例えばフィードブロックにて所望の層構成になるように溶融状態で積層し、ダイから回転している冷却ドラムの上に押出し、急冷して未延伸積層フィルムを製造する。
本発明によれば、本発明の積層フィルムをベースフィルムとし、その一方の面に非磁性層および磁性層がこの順で形成され、他方の面にバックコート層が形成することなどで高密度磁気記録テープとすることができる。
得られたポリエステルの固有粘度はP−クロロフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン(40/60重量比)の混合溶媒を用いてポリマーを溶解して35℃で測定して求めた。
ガラス転移点、融点はDSC(TAインスツルメンツ株式会社製、商品名:Thermal lyst2100)によりサンプル重量10mg、昇温速度10℃/minで測定した。
得られたフィルムを一辺が3〜5mmの任意の形に切り出し、密度勾配管法で測定した。
得られたフィルムを試料巾10mm、長さ15cmで切り取り、チャック間100mm、引張速度10mm/分、チャート速度500mm/分の条件で万能引張試験装置(東洋ボールドウィン製、商品名:テンシロン)にて引っ張る。得られた荷重―伸び曲線の立ち上がり部の接線よりヤング率を計算する。なお、測定は5回行い、その平均値をヤング率とした。
得られたフィルムを、フィルムの幅方向が測定方向となるように長さ20mm、幅4mmに切り出し、SII製EXSTAR6000にセットし、窒素雰囲気下(0%RH)、80℃で30分前処理し、その後室温まで降温させる。その後30℃から70℃まで2℃/minで昇温して、各温度でのサンプル長を測定し、次式より温度膨張係数(αt)を算出する。なお、測定方向が切り出した試料の長手方向であり、5回測定し、その平均値を用いた。
αt={(L60−L40)}/(L40×△T)}+0.5
ここで、上記式中のL40は40℃のときのサンプル長(mm)、L60は60℃のときのサンプル長(mm)、△Tは20(=60−40)℃、0.5は石英ガラスの温度膨張係数(×10−6ppm/℃)である。
得られたフィルムを、フィルムの幅方向が測定方向となるように長さ15mm、幅5mmに切り出し、BRUKER製TMA4000SAにセットし、30℃の窒素雰囲気下で、湿度20%RHと湿度80%RHにおけるそれぞれのサンプルの長さを測定し、次式にて湿度膨張係数を算出する。なお、測定方向が切り出した試料の長手方向であり、5回測定し、その平均値をαh(ppm/%RH)とした。
αh=(L80−L20)/(L80×△H)
ここで、上記式中のL20は20%RHのときのサンプル長(mm)、L80は80%
RHのときのサンプル長(mm)、△H:60(=80−20)%RHである。
グリコール成分については、試料10mgをp−クロロフェノール:1,1,2,2−テトラクロロエタン=3:1(容積比)混合溶液0.5mlに80℃で溶解した。イソプロピルアミンを加えて、十分に混合した後に1H−NMR(日立電子製 JEOL A600)にて80℃で測定し、それぞれのグリコール成分量を測定した。
また、芳香族ジカルボン酸成分については、試料50mgをp−クロロフェノール:1,1,2,2−テトラクロロエタン=3:1混合溶液0.5mlに140℃で溶解し、13C−NMR(日立電子 JEOL A600)にて140℃で測定し、それぞれの酸成分量を測定した。
非接触式三次元表面粗さ計(ZYGO社製:New View5022)を用いて測定倍率10倍、測定面積283μm×213μm(=0.0603mm2)の条件にて測定し、該粗さ計に内蔵された表面解析ソフトMetroProにより中心面平均粗さ(Ra:nm)を求める。
まず、フィルムを長手方向に170mm、幅方向に1/2インチ幅に切り出す。そして、水平方向に配置された2つのフリーロールにフィルムの表面粗さが平坦な側の表面を下にしてセットする。なお、フリーロールはフィルムと接する部分の外経が10mm、フリーロールの中心軸間の距離は10cmとし、フィルムの両端には、17.5g/mm2の荷重をかける。次に、発光部と受光部を兼ね備えたキーエンス製レーザー変位計LK−G30を、フィルムの上方に配置し、レーザー光をフィルムの面方向に斜めに照射した。そして、フィルムの幅方向に沿って、フィルムの変位(距離)を計測する。
計測された変位について、フィルムの幅方向における両端の変位の平均値と、フィルム幅方向における中央部分で観測される極大値または極小値とを用い、前述の平均値と極大値または極小値との差異をカールの値とする。なお、表面粗さが平坦な側の表面を内側にしてカールしている場合はプラスの値とし、表面粗さが平坦な側の表面を外側にしてカールしている場合はマイナスの値とした。上記測定を、3つのサンプルについて行い、それらの平均値を算出してカールの値とした。
得られたフィルムを、フィルムの製膜方向が測定方向となるように長さ20mm、幅4mmに切り出し、SII製EXSTAR6000にセットし、窒素雰囲気下(0%RH)、30℃で保持した後、2℃/minで150℃まで昇温して、各温度でのサンプル長を測定し、30℃で保持した後の昇温する前のフィルム長(L30)に対し、110℃におけるフィルム長(L110)から、以下の式にて、いてどの程度長さ方向に膨張したかを計算した。
塗布適性(%)=(L110−L30)/L30×100
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸ジメチルと2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、ジオール成分としてエチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールをチタンテトラブトキシドの存在下でエステル交換反応を行い、さらに引き続いて重縮合反応を行って、固有粘度0.62dl/gのシクロヘキサンジメタノールを共重合せしめた共重合ポリエステルを得て、これを樹脂A´−1とした。
樹脂A’の各成分のモル比は、テレフタル酸成分:ナフタレンジカルボン酸成分が30:70、シクロヘキサンジメタノール成分:エチレングリコール成分が70:30であった。
一方、ジカルボン酸成分として2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチルとジオール成分としてエチレングリコールとをチタンテトラブトキシドの存在下でエステル交換反応を行い、さらに引き続いて重縮合反応を行って、固有粘度0.62dl/gのポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを得て、これを樹脂B−1とした。
このようにして得られた樹脂A´−1と樹脂B−1を、重量比45:55になるようにブレンドし、樹脂A−1を得た。
このようにして得られた樹脂A−1と樹脂B−1を、押出機に供給して、樹脂A−1と樹脂B−1の吐出量を2:1となるようにし、300℃でダイから溶融状態でフィードブロックを用いて表1に示す厚みの層構成になるように2層に積層せしめ、回転中の温度60℃の冷却ドラム上にシート状に押し出し積層未延伸フィルムとした。なお、フィルム層Aには、平均粒径0.3μmの球状シリカ粒子を、フィルム層Aの質量を基準としたとき、0.15質量%となるように含有させ、フィルム層Bには、平均粒径0.1μmの球状シリカ粒子を、フィルム層Bの質量を基準としたとき、0.10質量%となるように含有させた。
そして、積層未延伸フィルムを、製膜方向に沿って回転速度の異なる二組のローラー間で、上方よりIRヒーターにてフィルム表面温度が135℃になるように加熱して、縦方向(製膜方向)の延伸を、延伸倍率4.6倍で行い、一軸延伸フィルムを得た。そして、この一軸延伸フィルムをステンターに導き、140℃で横方向(幅方向)に延伸倍率6.5倍で延伸し、その後200℃で3秒間熱固定処理を行い、厚さ4.5μmの積層二軸配向フィルムを得た。
得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
表1に示すように、積層構成を2層から、フィルム層Aとフィルム層Bとを交互に積層した50層に変更した以外は実施例1と同様にして積層二軸配向フィルムを得た。得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
樹脂A´−1と樹脂B−1を重量比29:71になるようにブレンドし、樹脂A−2を作成し、この樹脂A−2を樹脂A−1の代わりに用いた以外は、実施例2と同様にして積層二軸配向フィルムを得た。得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸ジメチルと2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、ジオール成分としてエチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールをチタンテトラブトキシドの存在下でエステル交換反応を行い、さらに引き続いて重縮合反応を行って、固有粘度0.62dl/gのシクロヘキサンジメタノールを共重合せしめた共重合ポリエステルを得て、これを樹脂A´−3とした。樹脂A´−3の各成分は、モル比で、テレフタル酸成分:ナフタレンジカルボン酸成分が20:80、シクロヘキサンジメタノール成分:エチレングリコール成分が80:20である。
こうして得られた樹脂A´−3を用いて、樹脂A´−3と樹脂B−1とを重量比41:59になるようにブレンドし、樹脂A−3を作成し、この樹脂A−3を樹脂A−1の代わりに用いた以外は、実施例2と同様にして二軸配向フィルムを得た。得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
樹脂A´−1と樹脂B−1を重量比61:39になるようにブレンドし、樹脂A−4を作成し、この樹脂A−4を樹脂A−1の代わりに用いた。これを押出機上の吐出量で1:1になるように供給した以外は実施例2と同様にして積層二軸配向フィルムを得た。得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
樹脂A´−1と樹脂B−1とを重量比97:3になるようにブレンドし、樹脂A−5を作成し、樹脂A−1の代わりに樹脂A−5を用いた以外は、実施例2と同様にして二軸配向フィルムを得た。得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸ジメチルと2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、ジオール成分としてエチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールをチタンテトラブトキシドの存在下でエステル交換反応を行い、さらに引き続いて重縮合反応を行って、固有粘度0.62dl/gのシクロヘキサンジメタノールを共重合せしめた共重合ポリエステルを得て、これを芳香族ポリエステルA´−5とした。樹脂A´−5の各成分のモル比は、テレフタル酸成分:ナフタレンジカルボン酸成分が80:20、シクロヘキサンジメタノール成分:エチレングリコール成分が80:20である。
こうして得られた樹脂A´−6と樹脂B−1を重量比38:62になるようにブレンドし、樹脂A−6を作成し、樹脂A−1の代わりに樹脂A−6を用いた以外は、実施例2と同様にして二軸配向フィルムを得た。得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸ジメチルと2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、ジオール成分としてエチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールをチタンテトラブトキシドの存在下でエステル交換反応を行い、さらに引き続いて重縮合反応を行って、固有粘度0.62dl/gのシクロヘキサンジメタノールを共重合せしめた共重合ポリエステルを得て、これをA´−7とした。樹脂A´−7の各成分のモル比は、テレフタル酸成分:ナフタレンジカルボン酸成分が80:20、シクロヘキサンジメタノール成分:エチレングリコール成分が90:10である。
こうして得られた樹脂A´−7と樹脂B−1を重量比35:65になるようにブレンドし、樹脂A−7を作成し、樹脂A−1の代わりに樹脂A−7を用いた以外は、実施例2と同様にして二軸配向フィルムを得た。得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
樹脂A´−7と樹脂B−1を重量比22:78になるようにブレンドし、樹脂A−8を作成し、樹脂A−7の代わりに樹脂A−8を用いた以外は、比較例3と同様にして二軸配向フィルムを得た。得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸ジメチルと2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル、ジオール成分としてエチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノールをチタンテトラブトキシドの存在下でエステル交換反応を行い、さらに引き続いて重縮合反応を行って、固有粘度0.62dl/gのシクロヘキサンジメタノールを共重合せしめた共重合ポリエステルを得て、これを樹脂A´−9とした。樹脂A´−9の各成分のモル比はテレフタル酸成分:ナフタレンジカルボン酸成分が80:20、シクロヘキサンジメタノール成分:エチレングリコール成分が70:30である。
こうして得られた樹脂A´−9と樹脂B−1とを重量比が27:73になるようにブレンドし、樹脂A−9を作成し、樹脂A−1の代わりに樹脂A−9を用いた以外は、実施例2と同様にして二軸配向フィルムを得た。得られた積層二軸配向フィルムの特性を表1に示す。
Claims (5)
- フィルム層Aと全繰り返し単位の90モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートであるポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートからなるフィルム層Bを積層した積層フィルムの製造方法であって、
フィルム層Aを構成する樹脂成分Aが、
全酸成分のテレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、15:85〜35:65の範囲で、全グリコール成分の1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、60:40〜90:10の範囲である樹脂A´と全繰り返し単位の90モル%以上がエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートであるポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートとを
全酸成分のテレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、5:95〜20:80の範囲で、全グリコール成分の1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、15:85〜40:60となるように溶融混練し、二軸方向に延伸する積層フィルムの製造方法。 - フィルム層Aを構成する樹脂成分Aにおける樹脂A´とポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートとの重量比が10:90〜90:10の範囲である請求項1記載の積層フィルムの製造方法。
- 積層フィルムの厚み方向において、フィルム層Aが占める厚みとフィルム層Bが占める厚みとの比が、10:90〜80:20の範囲である請求項1または2に記載の積層フィルムの製造方法。
- 積層フィルム全体における、全酸成分のテレフタル酸成分と2,6−ナフタレンジカルボン酸成分のモル比が、3:97〜15:85の範囲で、全グリコール成分の1,4−シクロヘキサンジメタノール成分とエチレングリコール成分のモル比が、10:90〜30:70の範囲である請求項1〜3のいずれかに記載の積層フィルムの製造方法。
- 製膜方向および幅方向のヤング率がともに4.5GPa以上である請求項1〜4のいずれかに記載の積層フィルムの製造方法。
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