JP5824550B1 - データ管理装置及びデータ管理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
生産設備では、ワークに処理を行う際、ワークに付されたロット番号を読み取り、処理時のワークの重量、温度、電圧値、電流値等の実績データを計測する。PLCは、生産設備で読み取られたロット番号と、生産設備で計測された実績データ等とを関連付けてデータベース(以下、DB)に記憶する。
DBでは、各生産工程における対応するワークのレコードがリンクされる。つまり、工程1でワークAを加工してワークBを作り、工程2でワークBを加工して製品を生産する場合、工程AにおけるワークAについてのレコードと、工程BにおけるワークBについてのレコードとがリンクされる。これにより、例えば製品に不具合があった場合に、その製品の各生産工程における各ワークの実績データを追跡することが可能である。
しかし、上述した通り、ロット番号は、ワークに一意に割り当てられた番号ではないため、DBに記憶された実績データと、検査データとを関連付けることができない。そのため、実績データを追跡して不具合の原因等を調査する場合に、その実績データに対応する検査データを取得することができず、検査データが活用されていない。
この発明は、実績データに対応する検査データの取得を容易にし、検査データの活用を促すことを目的とする。
ファクトリーオートメーションシステムにおける生産設備で処理されたワークについてのデータを管理するデータ管理装置であり、
前記生産設備で処理された各ワークについて、そのワークの処理の実績データを、そのワークに付されたロット番号と、そのワークが処理された処理日時とともに取得して記憶装置に記憶する実績データ取得部と、
前記生産設備で処理された各ワークの検査を作業者が行った結果を示す検査データを、そのワークに付されたロット番号とそのワークの検査が行われた検査日時とともに取得して記憶装置に記憶する検査データ取得部と、
前記実績データ取得部が取得した実績データが選択された場合に、前記検査データ取得部が取得した検査データのうち、選択された実績データとともに取得されたロット番号とロット番号が同一であり、かつ、選択された実績データとともに取得された処理日時を基準とした第1基準期間内に前記検査日時が入る検査データを抽出するデータ抽出部と、
前記データ抽出部が抽出したデータを出力するデータ出力部と
を備えることを特徴とする。
前記生産設備で処理された各ワークを撮影した画像データを、そのワークに付されたロット番号とそのワークを撮影した撮影日時とともに取得して記憶装置に記憶する画像データ取得部
を備え、
前記データ抽出部は、前記画像データ取得部が取得した画像データのうち、選択された実績データとともに取得されたロット番号とロット番号が同一であり、かつ、選択された実績データとともに取得された処理日時を基準とした第2基準期間内に前記撮影日時が入る画像データを抽出する
ことを特徴とする。
前記データ抽出部は、選択された実績データとともに取得されたロット番号とロット番号が同一であり、かつ、選択された実績データとともに取得された処理日時を基準とした第1基準期間内に前記検査日時が入り、かつ、選択された実績データの処理が行われた工程の次の工程の処理日時よりも前記検査日時が前である検査データを抽出する
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ことを特徴とする。
ファクトリーオートメーションシステムにおける生産設備で処理されたワークについてのデータを管理するデータ管理プログラムであり、
前記生産設備で処理された各ワークについて、そのワークの処理の実績データを、そのワークに付されたロット番号と、そのワークが処理された処理日時とともに取得する実績データ取得処理と、
前記生産設備で処理された各ワークの検査を作業者が行った結果を示す検査データを、そのワークに付されたロット番号とそのワークの検査が行われた検査日時とともに取得する検査データ取得処理と、
前記実績データ取得処理で取得した実績データが選択された場合に、前記検査データ取得処理で取得した検査データのうち、選択された実績データとともに取得されたロット番号とロット番号が同一であり、かつ、選択された実績データとともに取得された処理日時を基準とした第1基準期間内に前記検査日時が入る検査データを抽出するデータ抽出処理と、
前記データ抽出処理で抽出したデータを出力するデータ出力処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする。
図1は、実施の形態1に係るFAシステム1の構成図である。
FAシステム1は、生産設備10、PLC20、撮影装置30、読取装置40、データ管理装置50を備える。
生産設備10は複数あり、生産設備10毎にPLC20及び撮影装置30が設けられている。生産設備10と対応するPLC20の間、PLC20と対応する撮影装置30との間、各PLC20とデータ管理装置50との間、各撮影装置30とデータ管理装置50との間、読取装置40とデータ管理装置50との間は、それぞれネットワークにより接続されている。
データ管理装置50は、実績データ取得部51、画像データ取得部52、検査データ取得部53、実績データ記憶部54、画像データ記憶部55、検査データ記憶部56、データ抽出部57を備える。
実際には、FAシステム1が備える各生産設備10で処理が実行され、それに伴い、対応するPLC20及び撮影装置30や、読取装置40、データ管理装置50でも処理が実行される。ここでは、説明を単純にするため、1つの生産設備10について説明する。特に、ここでは、生産設備10が、ワークの品質を検査する検査装置である場合を例として説明する。
実績データ記憶部54は、ロット番号、工程名、設備番号、開始日時、処理日時、実績データ、判定結果、完了日時を記憶する。
ロット番号は、上述した通り、ワークに付される番号であるが、ワークを一意に識別可能な番号ではない。工程名は、生産工程の識別情報である。設備番号は、生産設備10の識別情報である。開始日時、処理日時、実績データ、判定結果、完了日時は上述した通りである。判定結果としては、例えば、良品であることを示す値0(OK)と、不良品であることを示す値1(NG)とがある。
画像データ記憶部55は、画像ID、ロット番号、工程名、設備番号、撮影日時、ファイル名、ファイルパスを記憶する。
画像IDは、画像データの識別情報である。ロット番号、工程名、設備番号、撮影日時は、上述した通りである。ファイル名は、画像データのファイル名である。ファイルパスは、画像データのファイルが記憶された位置を示す情報である。
検査データ記憶部56は、文書ID、ロット番号、工程名、設備番号、検査日時、読取日時、ファイル名、ファイルパスを記憶する。
文書IDは、検査データの識別情報である。ロット番号、工程名、設備番号、検査日時、読取日時は、上述した通りである。ファイル名は、検査データの記入用紙をイメージ化したファイルのファイル名である。ファイルパスは、検査データの記入用紙をイメージ化したファイルが記憶された位置を示す情報である。
データ抽出部57は、検索画面を表示装置に表示して、ユーザに製品ID等の検索条件を入力させる(S31)。データ抽出部57は、図9に示すように、検索条件に合致する製品について、各生産工程における各ワークの情報をチャート表示する(S32)。
各生産工程における対応するワークについて実績データ記憶部54が記憶したレコードは、既存技術によってリンクされるようになっている。例えば、図9の工程と他の工程とをつなげる矢印ごとに、テーブルがあり、テーブルにはロット番号とロット番号との対応が記憶される。1つのロット番号と複数のロット番号とが対応付けられている場合もあり、その場合、図9は枝分かれしたチャートになる。そのため、データ抽出部57は、製品が特定されれば、その製品についての各生産工程における各ワークについて実績データ記憶部54が記憶したレコードを特定することが可能である。
図9では、検索条件として入力された製品IDに対応する1つの製品を生産する場合に、工程1から工程5までの5つの生産工程において使用された各ワークの情報が表示されている。図9では、記載を単純にするため、各生産工程では1つのワークが使用された例を示している。しかし、複数のワークを組み合わせて1つの物を組み立てる工程や、1つのワークを用いて複数の物を生産する工程もある。この場合には、1つのワークが複数のワークに枝分かれするような構造のチャートになったり、複数のワークが1つのワークに統合するような構造のチャートになったりする。
S32で、各ワークについて実績データ記憶部54が記憶したレコードは特定されている。そのため、データ抽出部57は、選択されたワークについてのレコードも容易に特定することが可能である。
具体的には、データ抽出部57は、選択されたワークのロット番号とロット番号が同一であり、かつ、選択されたワークの処理日時を基準とした基準期間(第2基準期間)内に撮影日時が入る画像データを、選択されたワークに対応する可能性の高い画像データとして、画像データ記憶部55から抽出する。同様に、データ抽出部57は、選択されたワークのロット番号とロット番号が同一であり、かつ、選択されたワークの処理日時を基準とした基準期間(第1基準期間)内に検査日時が入る検査データを、選択されたワークに対応する可能性の高い検査データとして、検査データ記憶部56から抽出する。
なお、処理日時を基準とした基準期間とは、例えば、処理日時の前後ある期間である。もちろん、処理日時の後のある期間だけとしてもでもよい。
しかし、以上のように、実施の形態1に係るFAシステム1では、データ管理装置50がロット番号だけでなく、ワークの処理日時を検索キーとして用いて、実績データに対応する画像データ及び検査データを検索する。ワークの処理日時と、撮影日時及び検査日時とは、ある程度近い日時であることが予想される。そのため、実績データに対応する画像データ及び検査データを絞り込むことが可能である。
その結果、実績データと合わせて、画像データや検査データも利用されることになり、より詳細な分析が可能になる。
上述した通り、検査日時は、作業員が検査を行った日時を作業員が記入する。作業員は、NGと品質判定されたワークについて、すぐに検査を行う場合もあるが、他の作業を優先して行い、しばらく時間が経過してから検査を行う場合もある。そのため、処理日時と検査日時とには、ある程度の差異が発生する。
しかし、原則として、ワークが次の生産工程で処理される前には、検査が行われる。そのため、次の生産工程のワークの処理日時よりも検査日時が前であることを条件に加えれば、より検査データを絞り込むことが可能になる。
また、PLC20による品質判定でNGになった場合だけでなく、撮影装置30による品質判定でNGとなった場合にも検査は行われる。そのため、厳密には、処理日時よりも前に検査が行われる可能性もある。しかし、PLC20と撮影装置30との品質判定を行う時刻に大きな差異はないと考えられるため、処理日時よりも検査日時が後であることを条件に加えてもよい。
第1基準期間と第2基準期間とは予め定められた期間である。第1基準期間と第2基準期間とは同じ期間としてもよいし、異なる期間としてもよい。
通常、ワークの撮影は自動的に行われるため、処理日時と撮影日時との差異は小さく、ある程度事前に想定することができる。一方、上述した通り、検査は作業員次第なので、処理日時と検査日時との差異は大きくなる場合があり、事前に想定することはできない。そこで、例えば、第1基準期間は第2基準期間よりも長めにしてもよい。
NGと品質判定されたワークについてのみ作業員が検査を行う場合、検査の対象となるワークの数が少ない。そのため、作業員がすぐに検査を行える可能性が高い。一方、全てのワークについて作業員が検査を行う場合、検査の対象となるワークの数が多い。そのため、作業員がすぐに検査を行える可能性が低い。
そこで、全てのワークについて作業員が検査を行う場合には、NGと品質判定されたワークについてのみ作業員が検査を行う場合よりも、第1基準期間を長くしてもよい。
この場合、第2基準期間を狭め、撮影日時が処理日時と等しい画像データのみを抽出するようにすればよい。
データ管理装置50は、コンピュータである。データ管理装置50の各要素をプログラムで実現することができる。
データ管理装置50のハードウェア構成としては、バスに、演算装置901、外部記憶装置902、主記憶装置903、通信装置904、入出力装置905が接続されている。
Memory)やフラッシュメモリ、ハードディスク装置等である。主記憶装置903は、例えばRAM(Random Access Memory)等である。通信装置904は、例えば通信ボード等である。入出力装置905は、例えばマウス、キーボード、ディスプレイ装置等である。
プログラムは、実績データ取得部51、画像データ取得部52、検査データ取得部53、データ抽出部57として説明している機能を実現するプログラムである。
更に、外部記憶装置902にはオペレーティングシステム(OS)も記憶されており、OSの少なくとも一部が主記憶装置903にロードされ、演算装置901はOSを実行しながら、上記プログラムを実行する。
また、実施の形態1の説明において、実績データ記憶部54、画像データ記憶部55、検査データ記憶部56が記憶すると説明した情報等が主記憶装置903にファイルとして記憶されている。
Claims (4)
- 複数の工程の処理が順次実行されるファクトリーオートメーションシステムにおける生産設備で処理されたワークについてのデータを管理するデータ管理装置であって、複数のワークに対して同一のロット番号が割り当てられる場合においてワークについてのデータを管理するデータ管理装置であり、
前記生産設備で処理された各ワークについて、そのワークの処理の実績データを、そのワークに付されたロット番号と、そのワークが処理された処理日時とともに取得して記憶装置に記憶する実績データ取得部と、
前記生産設備で処理されたワークのうち、前記生産設備を制御するPLC(プログラマブルロジックコントローラ)によって、不良と判定されたワークに対してのみ作業者によって行われる検査の結果を示す検査データを、そのワークに付されたロット番号とそのワークの検査が行われた検査日時とともに取得して記憶装置に記憶する検査データ取得部と、
前記実績データ取得部が取得した実績データが選択された場合に、前記検査データ取得部が取得した検査データのうち、選択された実績データとともに取得されたロット番号とロット番号が同一であり、かつ、選択された実績データとともに取得された処理日時を基準とした第1基準期間内に前記検査日時が入り、かつ、選択された実績データとともに取得された処理日時よりも前記検査日時が後であり、かつ、選択された実績データの処理が行われた工程の次の工程の処理日時よりも前記検査日時が前である検査データを抽出するデータ抽出部と、
前記データ抽出部が抽出したデータを出力するデータ出力部と
を備えることを特徴とするデータ管理装置。 - 前記データ管理装置は、さらに、
前記生産設備で処理された各ワークを撮影した画像データを、そのワークに付されたロット番号とそのワークを撮影した撮影日時とともに取得して記憶装置に記憶する画像データ取得部
を備え、
前記データ抽出部は、前記画像データ取得部が取得した画像データのうち、選択された実績データとともに取得されたロット番号とロット番号が同一であり、かつ、選択された実績データとともに取得された処理日時を基準とした第2基準期間内に前記撮影日時が入る画像データを抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。 - 前記第1基準期間は前記第2基準期間よりも長い
請求項2に記載のデータ管理装置。 - 複数の工程の処理が順次実行されるファクトリーオートメーションシステムにおける生産設備で処理されたワークについてのデータを管理するデータ管理プログラムであって、複数のワークに対して同一のロット番号が割り当てられる場合においてワークについてのデータを管理するデータ管理プログラムであり、
前記生産設備で処理された各ワークについて、そのワークの処理の実績データを、そのワークに付されたロット番号と、そのワークが処理された処理日時とともに取得する実績データ取得処理と、
前記生産設備で処理されたワークのうち、前記生産設備を制御するPLC(プログラマブルロジックコントローラ)によって、不良と判定されたワークに対してのみ作業者によって行われる検査の結果を示す検査データを、そのワークに付されたロット番号とそのワークの検査が行われた検査日時とともに取得する検査データ取得処理と、
前記実績データ取得処理で取得した実績データが選択された場合に、前記検査データ取得処理で取得した検査データのうち、選択された実績データとともに取得されたロット番号とロット番号が同一であり、かつ、選択された実績データとともに取得された処理日時を基準とした第1基準期間内に前記検査日時が入り、かつ、選択された実績データとともに取得された処理日時よりも前記検査日時が後であり、かつ、選択された実績データの処理が行われた工程の次の工程の処理日時よりも前記検査日時が前である検査データを抽出するデータ抽出処理と、
前記データ抽出処理で抽出したデータを出力するデータ出力処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ管理プログラム。
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