JP5824244B2 - 回収層を備える樹脂製多層容器 - Google Patents
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Description
該回収層が、(A)チーグラー・ナッタ触媒を用いて得られた、結晶融点が125〜165℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、(B)メタロセン触媒を用いて得られた、ポリプロピレンからなる重合体のブロックと、エチレン・プロピレン共重合体からなる重合体のブロックと、からなるブロック共重合体、及び(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを含有することを特徴とする前記の樹脂製多層容器が提供される。
(C1)H2N−CO−(−CH2−)n−CH=CH−(−CH2−)n−CH3(ただし、nは、6≦n≦10の範囲の整数);
(C2)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3(ただし、mは、6≦m≦10の範囲の整数);及び
(C3)H2N−CO−(−CH2−)k+4−CH=CH−(−CH2−)k−CH3(ただし、kは、6≦k≦10の範囲の整数);からなる群より選ばれる式で表される少なくとも1種の脂肪酸アミドを含有する前記の樹脂製多層容器。
(C11)H2N−CO−(−CH2−)j−CH=CH−(−CH2−)j−CH3(ただし、jは、6≦j≦10の範囲の整数であり、j≠nである。);
の式で表される脂肪酸アミドとの混合物である前記の樹脂製多層容器。
本発明の樹脂製多層容器は、少なくとも表層及び回収層を備える樹脂製多層容器であって、該回収層が、(A)チーグラー・ナッタ触媒を用いて得られた、結晶融点が125〜165℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、(B)メタロセン触媒を用いて得られた、ポリプロピレンからなる重合体のブロックと、エチレン・プロピレン共重合体からなる重合体のブロックと、からなるブロック共重合体、及び(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを含有することを特徴とする。すなわち、本発明の樹脂製多層容器は、回収層を備えることを必須の要件とし、更に該回収層が特有の組成を有する樹脂製多層容器である。
本発明の樹脂製多層容器における回収層は、当業界において、樹脂製多層容器の強度を高め、また、資源のリサイクル性を高めるために慣用される回収層と同義のものである。すなわち、本発明の樹脂製多層容器の回収層は、本発明の樹脂製多層容器それ自体から回収される材料(バリや製品容器の不要部分、製品成形前の調整段階や製品成形終了段階で製造された容器等の製品規格外の容器の回収品など)、または、本発明の樹脂製多層容器を製造する工程において回収される材料を、主成分として含有する層である。特に、本発明の樹脂製多層容器が、後述するブロー成形によって製造されるものである場合は、予備成形品であるパリソンにブローエアーを導入した後の成形容器の頭部(以下、「袋部」ということがある。)を切除する必要があるが、該切除された袋部を、破砕機にて粉末化した回収樹脂を原料として、回収層とすることができる。また、ブロー成形容器の前記の袋部以外の部分を切除して回収した樹脂や成形前のパリソン、更には、樹脂製多層容器の各層を形成する材料や原料などを、主成分として含有する層でもよい。
本発明の樹脂製多層容器の回収層に含有される(A)チーグラー・ナッタ触媒を用いて得られた、結晶融点が125〜165℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体(以下、「(A)のチーグラー触媒ランダム共重合体」ということがある。)は、α−オレフィンの立体規則性重合用触媒として周知のチーグラー・ナッタ(Ziegler-Natta)触媒を用いて得られた、それ自体公知のプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体である。
本発明における(A)のチーグラー触媒ランダム共重合体の結晶融点(Tm)は、125〜165℃の範囲であり、好ましくは127〜163℃、より好ましくは130〜161℃の範囲である。結晶融点は、JIS K7121に準拠して、示差走査熱量計(DSC)を使用して、試料を200℃まで昇温し、5分間保持した後に、10℃/分で40℃まで降温して結晶化させ1分間保持した後、10℃/分で200℃まで昇温させた時の融解最大ピーク温度として求めたものである。結晶融点は、共重合モノマーの含有量の増減などにより調節可能である。(A)のチーグラー触媒ランダム共重合体の結晶融点が低すぎる場合は、所要の強度が得られなかったり、溶融成形性が低下したり、得られる樹脂製多層容器の表面光沢や滑り性が悪化したりすることがある。結晶融点が高すぎる場合は、例えばダイレクトブロー成形による成形性が悪化する。いわゆるエラストマー領域に属するランダム型プロピレン・α−オレフィン共重合体は、結晶融点が、通常125℃未満であり、本発明における(A)のチーグラー触媒ランダム共重合体には実質的に含まれない。
本発明の樹脂製多層容器の回収層に含有される(B)メタロセン触媒を用いて得られた、ポリプロピレンからなる重合体のブロックと、エチレン・プロピレン共重合体からなる重合体のブロックと、からなるブロック共重合体(以下、「(B)のメタロセン触媒ブロック共重合体」ということがある。)は、ポリプロピレンからなる重合体のブロック(以下「PPブロック」ということがある。)と、エチレン・プロピレン共重合体からなる重合体のブロック(以下「EPブロック」ということがある。)とが、それぞれ1ブロック以上結合してなる、メタロセン触媒を用いて得られたブロック共重合体であって、ポリプロピレンの剛性を保持しつつ、エチレン・プロピレン共重合体により耐衝撃性を改良した高剛性、耐衝撃性をバランスよく発揮する、それ自体公知のブロック共重合体である。
(Cp)2 MR2
(式中、Cpは置換または未置換のシクロペンタジエニル環であり、Mは遷移金属であり、Rはハロゲン原子またはアルキル基である。)で表されるものが一般的に使用されている。
本発明の樹脂製多層容器の回収層に含有される(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミド〔以下、「(C)の不飽和脂肪酸アミド」ということがある。〕は、脂肪酸アミドの分子構造中に少なくとも1結合の炭素二重結合を有する不飽和脂肪酸アミドである。該脂肪酸アミドの分子構造中に複数の炭素二重結合を有する不飽和脂肪酸アミドである場合は、該炭素二重結合のすべてが、不飽和cis構造の炭素二重結合である不飽和脂肪族アミドである。不飽和脂肪酸アミドが、trans構造の炭素二重結合を有するものであると、樹脂材料の均一配合が不十分となったり、該trans構造を有する不飽和脂肪酸アミドが、得られる樹脂製多層容器の表面に析出したりすることがあり、得られる樹脂製多層容器の滑り性が悪化したり、表面光沢が小さくなったりする場合がある。
(C1)H2N−CO−(−CH2−)n−CH=CH−(−CH2−)n−CH3(ただし、nは、6≦n≦10の範囲の整数);
(C2)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3(ただし、mは、6≦m≦10の範囲の整数);及び
(C3)H2N−CO−(−CH2−)k+4−CH=CH−(−CH2−)k−CH3(ただし、kは、6≦k≦10の範囲の整数);
からなる群より選ばれる式で表される少なくとも1種の脂肪酸アミド化合物が挙げられる。(以下、(C1)の式で表される脂肪酸アミドを、「式(C1)の脂肪酸アミド」ということがあり、更に単に「式(C1)」ということがある。(C2)または(C3)の式で表される脂肪酸アミドについても同様である。)
cis−8,9−hexadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)6−CH=CH−(−CH2−)6−CH3〕(n=6に相当)
cis−9,10−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(n=7に相当)
cis−10, 11−eicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)8−CH=CH−(−CH2−)8−CH3〕(n=8に相当)
cis−11, 12− ethaeicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)9−CH=CH−(−CH2−)9−CH3〕(n=9に相当)
cis−12, 13− tetraeicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)10−CH=CH−(−CH2−)10−CH3〕(n=10に相当)
cis−6,7−tetradecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)4−CH=CH−(−CH2−)6−CH3〕(m=6に相当)
cis−7,8−hexadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)5−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(m=7に相当)
cis−8,9−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)6−CH=CH−(−CH2−)8−CH3〕(m=8に相当)
cis−9,10−eicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)9−CH3〕(m=9に相当)
cis−10, 11− ethaeicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)8−CH=CH−(−CH2−)10−CH3〕(m=10に相当)
cis−12,13− eicosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)10−CH=CH−(−CH2−)6−CH3〕(k=6に相当)
cis−13,14−docosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)11−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(k=7に相当)
cis−14,15− tetracosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)12−CH=CH−(−CH2−)8−CH3〕(k=8に相当)
cis−15,16−hexacosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)13−CH=CH−(−CH2−)9−CH3〕(k=9に相当)
cis−16,17− octacosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)14−CH=CH−(−CH2−)10−CH3〕(k=10に相当)
cis−5,6−8,9−11,12−14,15−arachidonic acid amide〔H2N−CO−(−CH2−)3−CH=CH−CH2−CH=CH−CH2−CH=CH−CH2−CH=CH−(−CH2−)4−CH3〕
式(C1)が、cis−9,10−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(n=7に相当)であり、
式(C2)が、cis−6,7−tetradecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)4−CH=CH−(−CH2−)6−CH3〕(m=6=n−1に相当)、または、cis−8,9−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)6−CH=CH−(−CH2−)8−CH3〕(m=8=n+1に相当)である組み合わせの混合物などが好ましく使用できる。
式(C1)が、cis−9,10−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(n=7に相当)であり、式(C3)が、cis−13,14−docosenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)11−CH=CH−(−CH2−)7−CH3〕(k=7=nに相当)である組み合わせの混合物などが好ましく使用できる。
本発明の樹脂製多層容器の回収層に含有される(C)の不飽和脂肪酸アミドは、市販品を使用してもよいし、市販品が混合物であったり、不純物を含有する場合は、所望の不飽和脂肪酸アミドを、抽出等により分離して得てもよい。しかし、例えば、前記の式(C2)の脂肪酸アミド、すなわち、(C2)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3(ただし、mは、6≦m≦10の範囲の整数)は、以下の方法により製造することができるので、合成品として得てもよい。
(式a)CH3O−CO−(−CH2−)m−1−OH
で表される化合物を出発原料とする。((式a)では、水酸基末端を有する化合物を例示している。)
(式b)[CH3O−CO−(−CH2−)m−1−PPh3]++Br−
で表されるイオン性中間体を得る。
(式c)CH3O−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3
で表されるα,ω構造化合物とする。
(式d)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3
で表される不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミド、すなわち、式(C2)の脂肪酸アミドを合成する。
本発明の樹脂製多層容器の回収層は、必要に応じて、その他の配合剤として、更に熱安定剤、光安定剤、着色用顔料、無機フィラーなどの各種添加剤を含有することができる。
本発明の樹脂製多層容器は、少なくとも表層、及び、前記の特有の組成を有する回収層を備える樹脂製多層容器である。樹脂製多層容器における表層としては、最外層と最内層とがあるので、本発明の樹脂製多層容器は、特有の組成を有する回収層を備える2層、3層、4層、5層またはそれ以上の多層構成の樹脂製多層容器を含む。回収層は、表層に採用されることが少ないので、通常、本発明の樹脂製多層容器は、前記の特有の組成を有する回収層を備える3層、4層、5層またはそれ以上の多層構成の樹脂製多層容器である。本発明の樹脂製多層容器は、表層及び回収層のほか、バリア層及び/または接着層を備えるものであってもよく、したがって、本発明の樹脂製多層容器は、表層、バリア層、接着層及び回収層を備えるものであってよい。
本発明の樹脂製多層容器の表層は、特に限定されないが、樹脂製多層容器の表層、具体的には、該容器の最外層と最内層は、回収層を形成する成分の一つとなる。特に、樹脂製多層容器の表層の厚みが樹脂製多層容器の厚みの過半を占める場合は、回収層の組成は、該表層の組成により規定される要素が大きいので、該表層の組成を調整することによって、回収層の組成を調整することができる。
本発明の樹脂製多層容器は、内容物の保存性を高めるために、更にバリア層を備えることが好ましい。該バリア層は、酸素バリア性、炭酸ガスバリア性等のガスバリア性や、水または水蒸気に対するバリア性を有するものを使用することができる。
本発明の樹脂製多層容器は、該多層容器を構成する各層の層間剥離強度を高める目的で、各層間に接着層を介在させるものであることが好ましい。接着層は、該多層容器を構成する各層のすべての層間に備えてもよいし、各層の一部の層間に備えてもよいが、バリア層の両面に接着層を備えることが好ましい。
本発明の樹脂製多層容器は、少なくとも表層及び回収層を備える樹脂製多層容器であり、好ましくは、層構成として、表層、バリア層、接着層、及び、回収層を備える樹脂製多層容器である。更に詳細には、バリア層の両面に接着層を備える、最外層/接着層/バリア層/接着層/回収層/最内層からなる層構成である樹脂製多層容器が、より好ましい。
本発明の樹脂製多層容器は、少なくとも表層及び回収層を備える樹脂製多層容器であって、該回収層が、前記の(A)、(B)及び(C)を含有するものであることにより、滑り性に優れた容器である。特に、表層である最外層または最内層の一方または両方を、回収層と同様に、前記の(A)、(B)及び(C)を含有するものとすることにより、樹脂製多層容器の外表面及び/または内表面の滑り性を優れたものとすることができる。樹脂製多層容器の滑り性は、JIS K7125に準じる方法で測定した表面滑り摩擦係数によって評価することができる。具体的には、容器に温度23℃の水を満充填した後、低密度ポリエチレン(LDPE)を備える2層構成(アルミニウム/LDPE)のシール材を用いて、シール材のLDPE側を容器の口部に載せて、加熱溶着して、容器の口部を密封する。この容器の口部は、該口部の外周部に蓋を螺着するための螺条を備えている。容器を引っ張るためのワイヤを蓋に固着し、次いで、蓋を容器の口部に螺着する。該容器を、ステンレス鋼の平板上に水平に横置きし、引張圧縮試験機を使用して、容器の口部に取り付けたワイヤを速度86mm/分で約2cm水平に引っ張ったときの最大引張荷重値を求め、該荷重値を容器の総重量で割り算して、容器の表面滑り摩擦係数とする。滑り摩擦が0.40以下であれば、滑り性が良好であるといえ、好ましくは0.38以下、より好ましくは0.35以下である。
本発明の樹脂製多層容器は、少なくとも表層及び回収層を備える樹脂製多層容器であって、該回収層が、前記の(A)、(B)及び(C)を含有するものであることにより、表面光沢も優れた容器である。樹脂製多層容器の表面光沢は、JIS Z8528に準じる方法で測定することができる。具体的には、容器の底部から20〜100mm上方の胴部から、容器を立てるときの底部面に対する法線方向(T方向)60mm、容器を立てるときの底部面に対する平行な方向(L方向)80mmを切り出して試料とし、温度23℃の空調雰囲気において、グロスメーターにより該試料の光沢(60°グロス値(%))をT方向及びL方向について測定して、T方向及びL方向の測定値の平均値を容器の表面光沢とする。表面光沢のグロス値が40%以上であれば、光沢が良好であるといえ、好ましくは43%以上、より好ましくは45%以上である。
本発明の樹脂製多層容器は、ブロー成形容器(延伸ブロー成形容器を含む。)、射出成形容器、フィルムまたはシートから折り曲げ及び接着により作製された包装袋、シートを真空成形及び/または圧空成形してなるトレーやカップなど、様々な形状とすることができる。これらの中でも、ブロー成形容器が好ましく、ダイレクトブロー成形容器、すなわち、ダイレクトブロー成形によって成形された樹脂製多層容器がより好ましい。
所定の多層構成を有する多層パリソンを共押出によって製造する方法としては、管状ダイを用いた共押出法、Tダイを用いた共押出法、インフレーション成形による共押出法などの方法が挙げられるが、いわゆる容器形状の容器をブロー成形によって製造する場合は、管状ダイを用いた共押出法により筒状(パイプ状)の多層パリソンを製造することが好ましい。管状ダイを用いた共押出法で多層パリソンを製造する場合は、樹脂の種類に対応する数の押出機を使用し、表層及び回収層などの各層に対応する樹脂をそれぞれ管状に展開しながら、ダイ通路内で溶融樹脂を積層体の順序となるように合流させる。表層である最内層と最外層が同種の樹脂からなる場合には、更に分岐チャンネルを経て、他の層を形成する樹脂原料等を挟み込むように分岐させ、その後、押出ダイ内で合流させ、管状形状のダイヘッドから所定の層構成に整列積層した状態で樹脂を押し出す。ダイヘッドの温度は通常120〜240℃であり、好ましくは130〜230℃、より好ましくは140〜220℃の範囲の温度を採用することができる。ダイオリフィスの形状としては、円形のほか偏平形状のものも使用可能である。管状ダイを用いた共押出法によれば、多層パリソンの肉厚の変更制御を比較的容易に行うことができる。
ブロー成形では、前記の方法で共押出した筒状の多層パリソンを、割金型で挟んで、下端を融着して塞ぐとともに、上端を切断した後、開口した上端から加圧流体を吹き込んで容器形状に成形した後、不要となる容器口部の上部(頭部または袋部)を切除して、樹脂製多層容器を得る。
樹脂の密度及びMFR(温度190℃、荷重21.18N)は、JIS K6922−2に従って測定した。
樹脂の結晶融点は、JIS K7121に従って測定した。
樹脂の分子量分布の指標である多分散度(Mw/Mn)は、JIS K7252に従って測定した。
(A)のチーグラー触媒ランダム共重合体中のα−オレフィン含有率(質量%)は、日本電子株式会社製FT−NMRの270MHzの装置を使用して、13C−NMR(核磁気共鳴スペクトル)を用いて測定した。
容器の表面滑り摩擦係数は、JIS K7125に準じる方法で測定した。具体的には、容器に温度23℃の水を満充填した後、2層構成(アルミニウム/LDPE)のシール材を用いて、シール材のLDPE側を容器の口部に載せて、加熱溶着して、容器の口部を密封する。この容器の口部は、該口部の外周部に蓋を螺着するための螺条を備えている。容器を引っ張るためのワイヤを蓋に固着し、次いで、蓋を容器の口部に螺着する。該容器を、ステンレス鋼の平板上に水平に横置きした。株式会社今田製作所製引張圧縮試験機、製品名SV50を使用し、容器の口部にワイヤを取り付けて、速度86mm/分で約2cm水平に引っ張ったときの最大引張荷重値を求め、容器の総重量で割り算して、容器の表面滑り摩擦係数とした。
容器の表面光沢は、表面滑り摩擦係数の測定に用いた容器について、JIS Z8528に準じる方法で測定した。具体的には、容器の底部から20〜100mm上方の胴部から、容器を立てるときの底部面に対する法線方向(T方向)60mm、容器を立てるときの底部面に対する平行な方向(L方向)80mmを切り出して試料とした。温度23℃の空調雰囲気において、市販のグロスメーターにより該試料の光沢(60°グロス値(%))をT方向及びL方向について測定し、T方向及びL方向の測定値の平均値を容器の表面光沢とした。
複数の押出機と多層ダイを使用し、以下(1)〜(4)の材料を用いて、層構成が、最外層/接着層/バリア層/接着層/回収層/最内層である筒状パリソンを押し出し、ロータリー式のダイレクトブロー成形機により、内容積が500cm3の多層構成の樹脂製多層容器(以下、「多層容器」という。)を成形した。多層容器の質量は、20gであった。(1)〜(4)の材料から形成される層の厚み比率は、75:4:1:20とした。
(A)チーグラー・ナッタ触媒を用いて得られた、結晶融点が125〜165℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体:日本ポリエチレン株式会社製の商品名ノーブレン(登録商標)〔密度0.905g/cm3、MFR(温度190℃、荷重21.18N)3.5g/10分、結晶融点132℃、多分散度(Mw/Mn)=3、α−オレフィン含有率=4質量%〕90質量%、及び
(B)メタロセン触媒を用いて得られた、ポリプロピレンからなる重合体のブロックと、エチレン・プロピレン共重合体からなる重合体のブロックと、からなるブロック共重合体:日本ポリエチレン株式会社製の商品名カーネル(登録商標)〔密度0.905g/cm3、MFR(温度190℃、荷重21.18N)3.5g/10分、結晶融点97℃〕10質量%、
〔ただし、(A)及び(B)の質量%は、(A)及び(B)の合計を100質量%としたときの値である。以下同様。〕
並びに、
(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミド:cis−9,10−octadecenoamide〔H2N−CO−(−CH2−)7−CH=CH−(−CH2−)7−CH3;式(C1)の不飽和脂肪酸アミド〕99.8質量%と、cis−5,6−8,9−11,12−14,15−arachidonic acid amide〔H2N−CO−(−CH2−)3−CH=CH−CH2−CH=CH−CH2−CH=CH−CH2−CH=CH−(−CH2−)4−CH3〕0.2質量%との混合物(C)を、(A)と(B)の合計質量部に対して、130ppmとなるように配合した。〔したがって、(C)の合計含有量(ppm)は、(A)及び(B)の合計質量部に対する比率として表される。以下の実施例及び比較例においても同様である。〕
(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(C1)〕(99.0質量%)、及びcis−8,9−octadecenoamide 〔H2N−CO−(−CH2−)6−CH=CH−(−CH2−)8−CH3;式(C2)の不飽和脂肪酸アミド〕(1.0質量%)の混合物(C)に変更し、1500ppmとなるように配合した変更を除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(C1)〕 (85.0質量%)及びcis-10,11-eicosenoamide 〔H2N−CO−(−CH2−)8−CH=CH−(−CH2−)8−CH3;式(C11)の不飽和脂肪酸アミド〕(15.0質量%)の混合物(C)に変更し、350ppmとなるように配合した変更を除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(C1)〕 (98.0質量%)及びcis-13,14-docosenoamide 〔H2N−CO−(−CH2−)11−CH=CH−(−CH2−)7−CH3;式(C3)の不飽和脂肪酸アミド〕(2.0質量%) の混合物(C)に変更し、3500ppmとなるように配合した変更を除いて、実施例1と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis-13,14-docosenoamide〔式(C3)〕 (98.0質量%)及びcis−9,10−octadecenoamide〔式(C1)〕 (2.0質量%)の混合物(C)に変更したことを除いて、実施例4と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(C1)〕 (95.0質量%)及びcis−13,14−docosenoamide〔式(C3)〕(3.0質量%)の割合の混合物(C)に変更し、更に飽和脂肪酸アミドであるbehenic acid amideを2.0質量%の割合で含有させ、これら不飽和脂肪酸アミドと飽和脂肪酸アミドとの合計含有量を1000ppmとなるように配合した変更を除いて、実施例4と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、cis−9,10−octadecenoamide〔式(C1)〕 (92.0質量%)及びcis−13,14−docosenoamide〔式(C3)〕 (3.0質量%)の割合の混合物(C)に変更し、更に飽和脂肪酸アミドであるstearic acid amideを5.0質量%の割合で含有させ、これら不飽和脂肪酸アミドと飽和脂肪酸アミドとの合計含有量が1000ppmとなるように配合した変更を除いて、実施例4と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを、trans−9,10−octadecenoamide〔式(C1)の不飽和脂肪酸アミドのtrans構造に相当する。〕(単独使用)に変更したことを除いて、実施例4と同様にして、多層容器を成形した。なお、多層容器の回収層には、(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドは含有されていなかった。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
trans−9,10−octadecenoamide〔式(C1)の不飽和脂肪酸アミドのtrans構造に相当する。〕 (単独使用)を、trans−9,10−octadecenoamide(98.0質量%)と飽和脂肪酸アミドであるstearic acid amide(2.0質量%)との混合物に変更し、これら不飽和脂肪酸アミドと飽和脂肪酸アミドとの合計含有量が3000ppmとなるように配合した変更を除いて、比較例1と同様にして、多層容器を成形した。なお、多層容器の回収層には、(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドは含有されていなかった。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表1に示す。
表層を、(A)97質量%及び(B)3質量%に変更し、また、(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを400ppmとなるように配合した変更を除いて、実施例2と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
表層を、(A)70質量%及び(B)30質量%に変更したことを除いて、実施例8と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
表層について、結晶融点132℃、α−オレフィン含有率が4質量%である(A)のチーグラー触媒ランダム共重合体を、結晶融点160℃、α−オレフィン(エチレン)含有率が1質量%であるプロピレン・エチレンランダム共重合体に変更したことを除いて、実施例3と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
表層を、(B)100質量%〔(A)を含有しない。〕に変更し、(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを4000ppmとなるように配合した変更を除いて、実施例2と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。なお、多層容器の回収層には、(A)のチーグラー触媒ランダム共重合体は含有されていなかった。
表層を、(A)100質量%〔(B)を含有しない。〕に変更し、(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを80ppmとなるように配合した変更を除いて、比較例3と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。なお、多層容器の回収層には、(B)のメタロセン触媒ブロック共重合体は含有されていなかった。
表層を、(A)50質量%及び(B)50質量%に変更し、(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを5000ppmとなるように配合した変更を除いて、比較例3と同様にして、多層容器を成形した。成形された容器の滑り摩擦及び表面光沢を測定した結果を表2に示す。
Claims (17)
- 少なくとも表層及び回収層を備える樹脂製多層容器であって、
前記の表層が、最外層および最内層を有し、
前記の回収層が、(A)チーグラー・ナッタ触媒を用いて得られた、結晶融点が125〜165℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、(B)メタロセン触媒を用いて得られた、ポリプロピレンからなる重合体のブロックと、エチレン・プロピレン共重合体からなる重合体のブロックと、からなるブロック共重合体、及び(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを含有し、
前記の最外層が、(A)チーグラー・ナッタ触媒を用いて得られた、結晶融点が125〜165℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、(B)メタロセン触媒を用いて得られた、ポリプロピレンからなる重合体のブロックと、エチレン・プロピレン共重合体からなる重合体のブロックと、からなるブロック共重合体、及び(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを含有し、
前記の最外層の(C)の含有量が、(A)及び(B)の合計質量部に対して100〜4000ppmであり、
前記の最外層の(A)の含有量が、(A)及び(B)の合計を100質量%としたときに、60〜99.5質量%である、
樹脂製多層容器。 - 少なくとも表層及び回収層を備える樹脂製多層容器であって、
前記の表層が、最外層および最内層を有し、
前記の回収層が、(A)チーグラー・ナッタ触媒を用いて得られた、結晶融点が125〜165℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、(B)メタロセン触媒を用いて得られた、ポリプロピレンからなる重合体のブロックと、エチレン・プロピレン共重合体からなる重合体のブロックと、からなるブロック共重合体、及び(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを含有し、
前記の最内層が、(A)チーグラー・ナッタ触媒を用いて得られた、結晶融点が125〜165℃であるプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体、(B)メタロセン触媒を用いて得られた、ポリプロピレンからなる重合体のブロックと、エチレン・プロピレン共重合体からなる重合体のブロックと、からなるブロック共重合体、及び(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドを含有し、
前記の最内層の(C)の含有量が、(A)及び(B)の合計質量部に対して100〜4000ppmであり、
前記の最内層の(A)の含有量が、(A)及び(B)の合計を100質量%としたときに、60〜99.5質量%である、
樹脂製多層容器。 - 前記の(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドが、以下の(C1)、(C2)及び(C3):
(C1)H2N−CO−(−CH2−)n−CH=CH−(−CH2−)n−CH3(ただし、nは、6≦n≦10の範囲の整数);
(C2)H2N−CO−(−CH2−)m−2−CH=CH−(−CH2−)m−CH3(ただし、mは、6≦m≦10の範囲の整数);及び
(C3)H2N−CO−(−CH2−)k+4−CH=CH−(−CH2−)k−CH3(ただし、kは、6≦k≦10の範囲の整数);
からなる群より選ばれる式で表される少なくとも1種の脂肪酸アミドを含有する
請求項1または請求項2に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドが、前記の(C1)の式で表される脂肪酸アミドと、前記の(C2)または(C3)の式で表される少なくとも1種の脂肪酸アミドとの混合物である
請求項3に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の(C2)の式で表される脂肪酸アミドにおけるmが、m=n+1またはm=n−1である
請求項4に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の(C3)の式で表される脂肪酸アミドにおけるkが、k=nである
請求項4に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドが、前記の(C1)の式で表される脂肪酸アミドと、以下の(C11):
(C11)H2N−CO−(−CH2−)j−CH=CH−(−CH2−)j−CH3(ただし、jは、6≦j≦10の範囲の整数であり、j≠nである。);
の式で表される脂肪酸アミドとの混合物である
請求項3に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の(C)不飽和cis構造炭素二重結合を有する脂肪酸アミドが、分子構造中に不飽和cis構造炭素二重結合を2結合〜4結合有する化合物を含有する
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の回収層が、更に飽和脂肪酸アミドを含有する
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の回収層が、更に、接着性樹脂またはバリア性樹脂の一方または両方を含有する
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の接着性樹脂が、酸変性ポリオレフィンを含有する
請求項10に記載の樹脂製多層容器。 - 前記のバリア性樹脂が、エチレン・ビニルアルコール共重合体またはポリグリコール酸である
請求項10または11に記載の樹脂製多層容器。
- 前記の樹脂製多層容器が、表層、バリア層、接着層及び回収層を備えるものである
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の樹脂製多層容器が、最外層/接着層/バリア層/接着層/回収層/最内層からなる
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。 - 前記の接着層が、酸変性ポリオレフィンを含有する
請求項13または14に記載の樹脂製多層容器。 - 前記のバリア層が、エチレン・ビニルアルコール共重合体またはポリグリコール酸を含有する
請求項13乃至15のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。 - ダイレクトブロー成形によって成形された
請求項13乃至16のいずれか1項に記載の樹脂製多層容器。
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