JP5819204B2 - 装着工具セット及びマルチブレードの装着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、切削装置のスピンドルに切削ブレードを装着させるための装着工具セット及び装着方法に関し、特に、複数の切削ブレードで構成されるマルチブレードを切削装置に装着させるための装着工具セット及び装着方法に関する。
ウェーハなどの被加工物を加工する切削装置は、一般に、スピンドル及び円形の切削ブレードを備えている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の切削装置においては、スピンドルの一端に装着されるブレードマウントの円柱状の装着部に、切削ブレードの中央の装着孔が嵌合されている。これにより、切削ブレードは、ブレードマウントを介してスピンドルに装着されている。この切削ブレードを回転させて被加工物に切り込ませることにより、被加工物は切削される。
特開平11−33907号公報
ところで、切削装置においては、複数の切削ブレードを備えたマルチブレードを用いることがある。このマルチブレードは、被加工物の加工予定ライン(ストリート)の間隔に対応するように、複数の切削ブレードがスペーサを介して離間して設けられている。マルチブレードを用いると、複数の加工予定ラインを一度に切削できるため、被加工物の切削時間を短縮できる。
マルチブレードは、通常の切削ブレードと同様に、ブレードマウントを介してスピンドルに装着される。ここで、ブレードマウントの装着部とマルチブレードの装着孔との間隙が大きいと、回転時の振動などで被加工物の切削精度は低下してしまう。このため、切削精度を高めるには、装着部と装着孔との間隙は十分に小さいことが望ましい。しかしながら、装着部と装着孔の間隙が小さくなると、オペレータの手作業によるマルチブレードの装着は困難になる。この場合、例えば、マルチブレードを他の構成に接触させる、マルチブレードを落下させるなどで、装着作業時にマルチブレードを損傷させる恐れがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、スピンドルへのマルチブレードの装着を容易にする装着工具セット及びマルチブレードの装着方法を提供することを目的とする。
本発明の装着工具セットは、回転スピンドルに装着され且つ前記回転スピンドルの回転軸線方向に延在する円柱外周面を装着面とする装着部と前記装着部の基部から回転軸心の半径方向外方に延出する延出部に設けられた環状受面とを有する工具マウントに、前記装着部の前記装着面に嵌合される装着孔を有するマルチブレードを装着するための装着工具セットであって、マルチブレードの前記装着孔を保持するブレード保持工具と、前記ブレード保持工具に保持されたマルチブレードを前記工具マウントに装着する際に前記工具マウントの前記装着面に対してマルチブレードの前記装着孔の内側面が平行になるように前記ブレード保持工具をガイドする装着案内工具と、から構成され、前記装着案内工具は、前記回転スピンドルに装着された前記工具マウントの先端部に着脱可能に固定され、前記工具マウントの前記装着面に平行な案内面を有し前記ブレード保持工具が係合される被係合部を含み、前記ブレード保持工具は、マルチブレードの前記装着孔が係合される保持面を有するブレード保持部と、前記保持面から突出して前記装着孔を押圧固定する固定位置と前記保持面より没入して前記装着孔の押圧固定を解除する解除位置とに移動可能に前記ブレード保持部に配設された可動保持部と、前記装着案内工具の前記被係合部に係合する係合凸部と、を含むことを特徴とする。
この構成によれば、マルチブレードの装着孔が係合される保持面を有するブレード保持工具と、工具マウントの装着面に平行な案内面を有し、装着面に対してマルチブレードの装着孔の内側面が平行になるようにブレード保持工具をガイドする装着案内工具と、を備えるため、装着案内工具を工具マウントの先端部に取り付け、装着案内工具に対してブレード保持工具を係合させることにより、マルチブレードを直接ハンドリングすること無く、工具マウントにマルチブレードを容易に装着できる。つまり、回転スピンドルへのマルチブレードの装着が容易になり、マルチブレードの破損が防止される。
本発明のマルチブレードの装着方法は、前記ブレード保持工具の前記可動保持部を解除位置に位置付けた状態で前記ブレード保持部の前記保持面にマルチブレードを係合させた後に前記可動保持部を固定位置に位置づけマルチブレードを保持するマルチブレード保持ステップと、前記工具マウントの先端に前記装着案内工具を取り付ける装着案内工具取り付けステップと、前記工具マウントの先端に装着された前記装着案内工具の前記被係合部に、マルチブレードを保持した前記ブレード保持工具の前記係合凸部を係合装着する工具係合装着ステップと、前記工具係合装着ステップの後に、前記ブレード保持工具の前記可動保持部を解除位置に位置付けた状態で、マルチブレードを前記装着案内工具の前記案内面を摺動させ前記工具マウントの前記環状受面に当接させマルチブレードを前記工具マウントに装着するブレード装着ステップと、前記ブレード装着ステップの後に、前記装着案内工具から前記ブレード保持工具を取り外すと共に前記工具マウントから前記装着案内工具を取り外す工具取り外しステップと、から構成される前記装着工具セットを使用したマルチブレードの装着方法である。
本発明によれば、スピンドルへのマルチブレードの装着を容易にする装着工具セット及びマルチブレードの装着方法を提供できる。
本実施の形態に係る装着工具セットを用いてマルチブレードを装着した切削ユニットの構成例を示す断面模式図である。 本実施の形態に係る切削ユニット及び装着工具セットについて示す斜視図である。 ブレード保持工具にマルチブレードを保持させるステップについて説明するための模式図である。 ブレードマウントに装着案内工具を取り付けるステップについて説明するための模式図である。 装着案内工具にブレード保持工具を係合させるステップについて説明するための模式図である。 マルチブレードをブレードマウントに装着するステップについて説明するための模式図である。 装着工具セットを取り外すステップ、及びマルチブレードをブレードマウントに固定させるステップについて説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る装着工具セットは、複数の切削ブレードで構成されるマルチブレードを切削装置のスピンドルへの装着を容易にするためのものである。
図1は、本実施の形態に係る装着工具セットを用いてマルチブレードを装着した切削ユニットの構成例を示す断面模式図である。なお、図1においては、マルチブレードの回転軸線に沿う断面を示している。
図1に示すように、切削ユニット1は、円柱状のスピンドル(回転スピンドル)11を備えている。スピンドル11の先端には小径部111が設けられている。小径部111は概して円柱形状を有し、その外周面には先端部に向かって僅かに細径となるテーパー形状が形成されている。この小径部111には、後述するマルチブレード13を装着するためのブレードマウント(工具マウント)12が取り付けられる。
ブレードマウント12は、スピンドル11の回転軸線方向に延在する有底円筒状の概略形状を有しており、その底部121の中央には、スピンドル11の小径部111が嵌合される孔H1が設けられている。小径部111が孔H1に嵌合された状態において、小径部111の先端部にはワッシャー112を介してボルト113が締め込まれる。ワッシャー113の径は孔H1の径より大きくなっており、小径部111からブレードマウント12が脱落するのを防いでいる。
ブレードマウント12は、マルチブレード13が装着される円筒部(装着部)122を備えている。円筒部122は、スピンドル11の回転軸線方向に延在しており、その円柱状の外周面S1は、マルチブレード13の装着面として機能する。ブレードマウント12の先端側には、円筒部122より小径な小径部(先端部)123が設けられている。一方、ブレードマウント12の基端側には、スピンドル11の回転方向外側に延出する延出部124が設けられている。言い換えると、延出部124は、円筒部122の基部から回転軸心の半径方向外方に延出されている。延出部124の外周縁部には、ブレードマウント12の先端側に向けて僅かに突出する突出部125が設けられている。突出部125は円筒部122の周囲を囲う環状に形成されており、突出部125のブレードマウント12の先端側の表面(環状受面)S2は平坦な形状を有している。
マルチブレード13は、円形の切削ブレード131a〜131eと、スペーサ132とで構成されている。この場合において、隣接する切削ブレード131a〜131eの間隔は、被加工物のストリート(不図示)の間隔に対応してスペーサ132で一定に保たれている。マルチブレード13の中央部には、ブレードマウント12の円筒部122より僅かに大径の孔(装着孔)H2が形成されている。孔H2の内周面(内側面)S3に円筒部122の外周面(装着面)S1が接するようにして孔H2に円筒部122が嵌合されることで、ブレードマウント12にマルチブレード13が装着される。つまり、ブレードマウント12にマルチブレード13が装着された状態においては、円筒部122の外周面S1に孔H2が嵌合されることになる。なお、本実施の形態では、5枚の切削ブレード131a〜131eを備えるマルチブレード13を例示しているが、マルチブレードが備える切削ブレードの枚数はこれに限られるものではない。
小径部123の外周面S4には、環状の固定フランジ14が取り付けられる。固定フランジ14の外径は円筒部122の外径より大きくなっている。また、固定フランジ14の外周側には、ブレードマウント12の基端側に向けて僅かに突出する突出部141が設けられている。これにより、固定フランジ14の突出部141と延出部124の突出部125とでマルチブレード13を挟み込むことができるようになっている。突出部141は環状に形成されており、マルチブレード13と接触する突出部141の表面S5は平坦になっている。
小径部123の先端側の外周面S4には、ねじ溝D1が設けられており、固定ナット15が締め込まれる。これにより、固定フランジ14は、円筒部122と固定ナット15との間に位置付けられる。また、マルチブレード13は、延出部124の突出部125と固定フランジ14の突出部141とで挟まれて、延出部124と固定フランジ14との間の位置に固定される。突出部125の表面S2及び突出部141の表面S5は平坦になっているため、表面S2及び表面S5がマルチブレード13(詳細には、スペーサ132)に接することでマルチブレード13の固定位置は高精度に制御される。
図2は、本実施の形態に係る切削ユニット1及び装着工具セット2について示す斜視図である。なお、図2においては、装着工具セット2を用いてマルチブレード13を装着させる工程に対応して、説明の便宜上、切削ユニット1の構成の一部を省略している。
図2に示すように、装着工具セット2は、マルチブレード13(詳細には、マルチブレード13の孔H2)を保持するブレード保持工具21と、ブレードマウント12に連結されると共にブレード保持工具21に係合され、ブレードマウント12の外周面S1に対してマルチブレード13の内周面S3が平行になるようにブレード保持工具21をガイドする装着案内工具22とで構成されている。
ブレード保持工具21は、円柱状の基部211と、基部211の底面に対して垂直な方向に延在する凸部(係合凸部)212a〜212cとを備えている。3個の凸部212a〜212cは略等間隔に離間して配置されており、その先端側にはそれぞれマルチブレード13の孔H2に嵌合されてマルチブレード13を保持するブレード保持部213a〜213cを備えている。ブレード保持部213a〜213cの外側面S6は、マルチブレード13の内周面S3に対応する形状を有しており、マルチブレード13の内周面S3と接する保持面として機能する。
凸部212aの外側には、凸部212aの延在方向に沿う溝が設けられており、当該溝には、マルチブレード13を保持する可動保持部214が配置されている。可動保持部214は、基部211と反対の一端部において凸部212aの外側に突出する突出部214aを有している。突出部214aは、外側において傾斜された表面S7を備えており、可動保持部214の一端側に向かって細く(薄く)なるように形成されている。
ここで、図3を参照しながら可動保持部214の構成について説明する。図3に示すように、可動保持部214は、一端部に設けられた支持部214bにおいて回動可能にブレード保持工具21に支持されている。一方、可動保持部214の裏面の基部211側には、付勢部材214cが配置されている。付勢部材214cの一端は可動保持部214の裏面に接しており、他端は凸部212aの側壁W1に接している。このため、可動保持部214は図3において時計回りの向きに付勢される。
可動保持部214は、支持部214bを中心に回動されることで、固定位置P1と解除位置P2とを移動可能に構成されている。固定位置P1は、突出部214aが外側面(保持面)S6から僅かに突出される位置である。マルチブレード13が保持された状態において可動保持部214が固定位置P1に移動されると、突出部214aの表面S7がマルチブレード13の内周面S3と接する。この固定位置P1において、マルチブレード13は、付勢部材214cの付勢力で突出部214aから押圧され、マルチブレード13はブレード保持工具21に固定される。
付勢部材214cの付勢力に抗する力で可動保持部214を押圧すると、可動保持部214は、固定位置P1から解除位置P2に移動される。解除位置P2は、突出部214aが外側面S6より没入される位置である。マルチブレード13が保持された状態において可動保持部214が解除位置P2に移動されると、表面S7と内周面S3との接触が解除される。解除位置P2においては、表面S7と内周面S3との接触は解除されるため、可動保持部214からの押圧によるマルチブレード13の固定が解除され、マルチブレード13をブレード保持工具21から取り外すことができる。
装着案内工具22は、ブレードマウント12に連結される環状の基部221と、ブレード保持工具21の凸部212a〜212cが係合される係合部(被係合部)222とを備えている。基部221の内周面S8は、ブレードマウント12の小径部123の外周面S4に対応する寸法に構成されている(図4参照)。内周面S8には、外周面S4に設けられたねじ溝D1に対応するねじ溝D2が設けられている。これにより、小径部123のねじ溝D1を利用して、装着案内工具22をブレードマウント12の小径部123に着脱可能に固定できるようになっている。また、基部221の外周面S9は、マルチブレード13の内周面S3に対応する寸法に構成されており、装着案内工具22とブレードマウント12とが連結された状態において、円筒部122の外周面S1と面一(すなわち、外周面S1と外周面S9との段差がない状態)になるように形成されている。
係合部222は、ブレード保持工具21の凸部212a〜212cが係合される凹部223a〜223c(図2において凹部223cは不図示、図4参照)を備えている。係合部222の外側面(案内面)S10は、基部221の外周面S9と一体に形成されている。また、外側面S10は、ブレード保持工具21が装着案内工具22に係合された係合状態において、ブレード保持工具21の外側面S6と面一(すなわち、外側面S6と外側面S10との段差がない状態)になるように形成されている。このため、ブレード保持工具21を装着案内工具22に係合させると、外側面S6,外周面S9,外側面S10により、マルチブレード13の内周面S3に対応する円筒形状の外周面が形成されるようになっている。
この装着案内工具22をブレードマウント12に連結させた上でブレード保持工具21と係合させると、ブレードマウント12の外周面S1と、ブレード保持工具21の外側面S6と、装着案内工具22の外周面S9,外側面S10とで、マルチブレード13の内周面S3に対応する外周面が形成される。言い換えれば、ブレード保持工具21の外側面S6、及び装着案内工具22の外周面S9,外側面S10は、ブレードマウント12の外周面S1に平行になる。これにより、ブレード保持工具21に保持されるマルチブレード13を、外側面S6,外周面S9,外側面S10構成される外周面によって平行にガイドして、ブレードマウント12の外周面S1に装着させることができる。
次に、本実施の形態に係る装着工具セット2を用いたマルチブレード13の装着方法について説明する。図3は、ブレード保持工具21にマルチブレード13を保持させるステップ(マルチブレード保持ステップ)について説明するための模式図である。なお、図3においては便宜上、構成の一部を簡略化して模式的に示している。
このステップにおいては、まず、付勢部材214cの付勢力に抗する力でブレード保持工具21の可動保持部214を内向きに押圧する。これにより、可動保持部214は解除位置P2に位置付けられ、可動保持部214の表面S7はブレード保持部213aの外側面S6より内側に没入される。この状態において、例えば、図3に示すように略水平に配置されたマルチブレード13の上方から、ブレード保持部213a〜213cを下方に向けたブレード保持工具21を下降させ(矢印A1)、孔H2にブレード保持部213a〜213cを嵌合させる。これにより、マルチブレード13は、ブレード保持工具21の外側面S6に係合される。
その後、可動保持部214の押圧を解除すると、付勢部材214cの付勢力によって可動保持部214は固定位置P1に位置付けられて、マルチブレード13はブレード保持工具21に保持される。なお、マルチブレード13がブレード保持工具21に保持された状態では、ブレード保持部213a〜213c(凸部212a〜212c)の先端側は、マルチブレード13の端部(スペーサ132の端部)から僅かに突出するようになっている(図5参照)。
このステップによれば、収納用のケース(不図示)に収納された状態のマルチブレード13をハンドリングすること無くブレード保持工具21に保持させることができるので、ハンドリングに起因するマルチブレード13の破損を防止できる。また、可動保持部214によってマルチブレード13を確実に保持することができるので、ブレード保持工具21からの脱落に起因するマルチブレード13の破損を防止できる。
図4は、ブレードマウント12に装着案内工具22を取り付けるステップ(装着案内工具取り付けステップ)について説明するための模式図である。図4Aは、ブレードマウント12に装着案内工具22が取り付けられる様子を示しており、図4Bは、小径部123及び基部221の周辺を拡大して示している。なお、図4においては便宜上、構成の一部を簡略化して模式的に示している。
図4Aに示すように、水平に配置されたスピンドル11には、ブレードマウント12が取り付けられている。このステップにおいては、固定ナット15(図1参照)を固定するために小径部123に設けられたねじ溝D1を利用して、装着案内工具22の基部221をブレードマウント12の小径部123に連結させる。具体的には、小径部123に対して基部221を向き合うように配置させた装着案内工具22を、小径部123に向けて水平に移動させ(矢印A2)、小径部123のねじ溝D1に基部221を締め込む。
図4Bに示すように、基部221には、小径部123のねじ溝D1に対応するねじ溝D2が設けられている。これにより、ねじ溝D2以外の他の連結手段を設けることなく、装着案内工具22をブレードマウント12に取り付けることができる。なお、装着案内工具取り付けステップは、図3に示すマルチブレード保持ステップの前に行っても良い。
図5は、装着案内工具22にブレード保持工具21を係合させるステップ(工具係合装着ステップ)について説明するための模式図である。図5においては便宜上、構成の一部を簡略化して模式的に示している。このステップにおいては、装着案内工具22の係合部222に設けられた凹部223a〜223cに、ブレード保持工具21の凸部212a〜212cをそれぞれ係合させることで、装着案内工具22にブレード保持工具21を係合させる。
具体的には、凹部223a〜223cに対して凸部212a〜212cを向きあうように配置させたブレード保持工具21を、凹部223a〜223cに向けて水平に移動させ(矢印A3)、凹部223a〜223cに凸部212a〜212cを係合させる。凸部212a〜212c(ブレード保持部213a〜213c)の先端側はマルチブレード13の端部から僅かに突出している。このため、凹部223a〜223cに対して凸部212a〜212cを容易に係合させることができる。
図6は、マルチブレード13をブレードマウント12に装着するステップ(ブレード装着ステップ)について説明するための模式図である。図6においては便宜上、構成の一部を簡略化して模式的に示している。このステップにおいては、まず、付勢部材214cの付勢力に抗する力でブレード保持工具21の可動保持部214を内向きに押圧する。これにより、可動保持部214は解除位置P2に位置付けられ、可動保持部214の表面S7はブレード保持部213aの外側面S6より内側に没入される。
この状態において、図6に示すように、外側面S6,外周面S9,外側面S10(図6において、外側面S10は不図示)に対して内周面S3を滑らせるようにして、マルチブレード13をブレードマウント12側に移動させる(矢印A4)。具体的には、マルチブレード13のスペーサ132がブレードマウント12の延出部124(突出部125)の環状受面S2に当接する位置までマルチブレード13を摺動させる。これにより、ブレードマウント12の円筒部122にマルチブレード13が装着される。
図7は、装着工具セット2を取り外すステップ(工具取り外しステップ)、及びマルチブレード13をブレードマウント12に固定させるステップについて説明するための模式図である。このステップにおいては、まず、装着案内工具22からブレード保持工具21を取り外す。さらに、ブレードマウント12から装着案内工具22を取り外す。これにより、図7に示すように、装着工具セット2が取り外されたブレードマウント12にマルチブレード13が装着された状態になる。その後、ブレードマウント12の小径部123に固定フランジ14を取り付けて、固定ナット15を締め込む。これにより、マルチブレード13は、ブレードマウント12の所定位置に固定される。
このように、本実施の形態に係る装着工具セット2は、マルチブレード13の孔(装着孔)H2が係合される外側面(保持面)S6を有するブレード保持工具21と、ブレードマウント(工具マウント)12の外周面(装着面)S1に平行な外側面(案内面)S10を有し、外周面S1に対してマルチブレード13の孔H2の内周面(内側面)S3が平行になるようにブレード保持工具21をガイドする装着案内工具22と、を備えるため、装着案内工具22をブレードマウント12の小径部(先端部)123に取り付け、装着案内工具22に対してブレード保持工具21を係合させることにより、マルチブレード13を直接ハンドリングすること無く、ブレードマウント12にマルチブレード13を容易に装着できる。つまり、スピンドル(回転スピンドル)11へのマルチブレード13の装着が容易になり、マルチブレード13の破損が防止される。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態においては、ブレード保持工具21が3個の凸部(係合凸部)212a〜212cを有し、装着案内工具22が3個の凹部223a〜223cを有する構成について例示しているが、ブレード保持工具21及び装着案内工具22の構成はこれに限られるものではない。装着案内工具にブレード保持工具を係合させることができるのであれば、凸部(係合凸部)及び凹部の個数、形状などは変更できる。
また、本実施の形態では、付勢部材214cとして巻きばねを適用する構成を例示しているが、可動保持部214を付勢できるのであれば板ばね等の他の付勢部材を適用しても良い。また、本実施の形態では、付勢部材214cによって付勢する構成を例示しているが、可動保持部214自体を板ばね等の付勢部材で構成しても良い。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
本発明は、複数の切削ブレードにより構成されるマルチブレードを切削装置に装着させる際に有用である。
1 切削ユニット
2 装着工具セット
11 スピンドル(回転スピンドル)
12 ブレードマウント(工具マウント)
13 マルチブレード
14 固定フランジ
15 固定ナット
21 ブレード保持工具
22 装着案内工具
111 小径部
121 底部
122 円筒部(装着部)
123 小径部(先端部)
124 延出部
125 突出部
131a〜131e 切削ブレード
132 スペーサ
141 突出部
211 基部
212a〜212c 凸部(係合凸部)
213a〜213c ブレード保持部
214 可動保持部
214a 突出部
214b 支持部
214c 付勢部材
221 基部
222 係合部(被係合部)
223a〜223c 凹部
D1,D2 ねじ溝
H1 孔
H2 孔(装着孔)
P1 固定位置
P2 解除位置
S1 外周面(装着面)
S2 表面(環状受面)
S3 内周面(内側面)
S4,S9 外周面
S5,S7 表面
S6 外側面(保持面)
S8 内周面
S10 外側面(案内面)
W1 側壁

Claims (2)

  1. 回転スピンドルに装着され且つ前記回転スピンドルの回転軸線方向に延在する円柱外周面を装着面とする装着部と前記装着部の基部から回転軸心の半径方向外方に延出する延出部に設けられた環状受面とを有する工具マウントに、前記装着部の前記装着面に嵌合される装着孔を有するマルチブレードを装着するための装着工具セットであって、
    マルチブレードの前記装着孔を保持するブレード保持工具と、前記ブレード保持工具に保持されたマルチブレードを前記工具マウントに装着する際に前記工具マウントの前記装着面に対してマルチブレードの前記装着孔の内側面が平行になるように前記ブレード保持工具をガイドする装着案内工具と、から構成され、
    前記装着案内工具は、前記回転スピンドルに装着された前記工具マウントの先端部に着脱可能に固定され、前記工具マウントの前記装着面に平行な案内面を有し前記ブレード保持工具が係合される被係合部を含み、
    前記ブレード保持工具は、マルチブレードの前記装着孔が係合される保持面を有するブレード保持部と、前記保持面から突出して前記装着孔を押圧固定する固定位置と前記保持面より没入して前記装着孔の押圧固定を解除する解除位置とに移動可能に前記ブレード保持部に配設された可動保持部と、前記装着案内工具の前記被係合部に係合する係合凸部と、を含む
    ことを特徴とする装着工具セット。
  2. 前記ブレード保持工具の前記可動保持部を解除位置に位置付けた状態で前記ブレード保持部の前記保持面にマルチブレードを係合させた後に前記可動保持部を固定位置に位置づけマルチブレードを保持するマルチブレード保持ステップと、
    前記工具マウントの先端に前記装着案内工具を取り付ける装着案内工具取り付けステップと、
    前記工具マウントの先端に装着された前記装着案内工具の前記被係合部に、マルチブレードを保持した前記ブレード保持工具の前記係合凸部を係合装着する工具係合装着ステップと、
    前記工具係合装着ステップの後に、前記ブレード保持工具の前記可動保持部を解除位置に位置付けた状態で、マルチブレードを前記装着案内工具の前記案内面を摺動させ前記工具マウントの前記環状受面に当接させマルチブレードを前記工具マウントに装着するブレード装着ステップと、
    前記ブレード装着ステップの後に、前記装着案内工具から前記ブレード保持工具を取り外すと共に前記工具マウントから前記装着案内工具を取り外す工具取り外しステップと、
    から構成される請求項1に記載の装着工具セットを使用したマルチブレードの装着方法。
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