JP5812241B2 - 高屈折率ガラス - Google Patents

高屈折率ガラス Download PDF

Info

Publication number
JP5812241B2
JP5812241B2 JP2010273464A JP2010273464A JP5812241B2 JP 5812241 B2 JP5812241 B2 JP 5812241B2 JP 2010273464 A JP2010273464 A JP 2010273464A JP 2010273464 A JP2010273464 A JP 2010273464A JP 5812241 B2 JP5812241 B2 JP 5812241B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refractive index
less
glass
bao
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010273464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012121755A (ja
Inventor
智基 柳瀬
智基 柳瀬
隆 村田
隆 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2010273464A priority Critical patent/JP5812241B2/ja
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to PCT/JP2011/078292 priority patent/WO2012077708A1/ja
Priority to KR1020137004093A priority patent/KR20130041222A/ko
Priority to KR1020157019675A priority patent/KR101638488B1/ko
Priority to CN201180050413.5A priority patent/CN103168011B/zh
Priority to US13/885,213 priority patent/US9206074B2/en
Priority to DE112011104339.2T priority patent/DE112011104339B4/de
Priority to TW100145178A priority patent/TWI555714B/zh
Publication of JP2012121755A publication Critical patent/JP2012121755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5812241B2 publication Critical patent/JP5812241B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Landscapes

  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

本発明は、高屈折率ガラスに関し、例えば有機ELデバイス、特に有機EL照明に好適な高屈折率ガラスに関する。
近年、有機EL発光素子を用いたディスプレイ、照明が益々注目されている。これらの有機ELデバイスは、ITO等の透明導電膜が形成された基板により、有機発光素子が挟み込まれた構造を有する。この構造において、有機発光素子に電流が流れると、有機発光素子中の正孔と電子が会合して発光する。発光した光は、ITO等の透明導電膜を介して基板中に進入し、基板内で反射を繰り返しながら外部に放出される。
ところで、有機発光素子の屈折率ndは1.8〜1.9であり、ITOの屈折率ndは1.9〜2.0である。これに対して、基板の屈折率ndは、通常、1.5程度である。このため、従来の有機ELデバイスは、基板−ITO界面の屈折率差に起因して反射率が高いため、有機発光素子から発生した光を効率良く取り出せないという問題があった。
そこで、本発明は、有機発光素子やITOの屈折率に整合し得る高屈折率ガラスを創案することを技術的課題とする。
本発明者等は、鋭意検討を行った結果、ガラス組成範囲とガラス特性を所定範囲に規制することにより、上記技術的課題を解決し得ることを見出し、本発明として、提案するものである。すなわち、本発明の高屈折率ガラスは、ガラス組成として、質量%で、SiO 28〜60%、SiO+Al+B 35〜60%(但し、SiO +Al +B の含有量が35%の場合を除く)、LiO+NaO+K 0〜2%、Al 0〜8%を含有し、質量比(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)/(SiO+Al+B)が0.1〜1.8、質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)が0〜10、質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)が0.001〜40、屈折率ndが1.55〜2.3であることを特徴とする。このようにすれば、有機発光素子やITOの屈折率に整合させ易くなり、更には耐失透性を高め易くなる。
ここで、「屈折率nd」は、屈折率測定器で測定可能であり、例えば25mm×25mm×約3mmの直方体試料を作製した後、(徐冷点Ta+30℃)から(歪点−50℃)までの温度域を0.1℃/minになるような冷却速度でアニール処理し、続いて屈折率が整合する浸液をガラス間に浸透させながら、カルニュー社製の屈折率測定器KPR−200を用いることにより測定可能である。「徐冷点Ta」は、ASTM C338−93に記載の方法に基づいて測定した値を指す。また、「SiO+Al+B」は、SiO、Al、及びBの合量を指す。「BaO+La+Nb+TiO+ZrO」は、BaO、La、Nb、TiO、及びZrOの合量を指す。「MgO+CaO+SrO+BaO」は、MgO、CaO、SrO、及びBaOの合量を指す。「TiO+ZrO」は、TiOとZrOの合量を指す。「BaO+La+Nb」は、BaO、La、及びNbの合量を指す。
発明の高屈折率ガラスは、液相粘度が103.0dPa・s以上であることが好ましい。ここで、「液相粘度」は、液相温度におけるガラスの粘度を白金球引き上げ法で測定した値を指す。「液相温度」は、標準篩30メッシュ(500μm)を通過し、50メッシュ(300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持して、結晶の析出する温度を測定した値である。
有機EL照明等には、ガラス板の表面平滑性の僅かな違いによって、電流印加時の電流密度が変化し、照度のムラを引き起こすという問題があった。また、ガラス板の表面平滑性を高めるために、ガラス表面を研磨すると、加工コストが高騰するという問題が生じる。そこで、液相粘度を上記範囲とすれば、オーバーフローダウンドロー法で成形し易くなり、結果として、未研磨で表面平滑性が良好なガラス板を作製し易くなる。ここで、「オーバーフローダウンドロー法」は、溶融ガラスを耐熱性の樋状構造物の両側から溢れさせて、溢れた溶融ガラスを樋状構造物の下端で合流させながら、下方に延伸成形してガラス板を成形する方法である。
発明の高屈折率ガラスは、板状であることが好ましい。このようにすれば、有機ELディスプレイ、有機EL照明、色素増感型太陽電池等の各種デバイスの基板に適用し易くなる。なお、「板状」は、板厚が小さいフィルム状のものを含む。
発明の高屈折率ガラスは、オーバーフローダウンドロー法又はスロットダウンドロー法で成形されてなることが好ましい。ここで、「スロットダウンドロー法」は、略矩形形状の隙間から溶融ガラスを流し出しながら、下方に延伸成形して、ガラス板を成形する方法である。
発明の高屈折率ガラスは、少なくとも一方の面が未研磨であり、且つ未研磨面の表面粗さRaが10Å以下であることが好ましい。ここで、「表面粗さRa」は、JIS B0601:2001に準拠した方法で測定した値を指す。
発明の高屈折率ガラスは、照明デバイスに用いることが好ましい。
発明の高屈折率ガラスは、有機EL照明に用いることが好ましい。
発明の高屈折率ガラスは、有機太陽電池、特に色素増感型太陽電池に用いることが好ましい。
発明の高屈折率ガラスは、有機ELディスプレイに用いることが好ましい。
本発明の高屈折率ガラスは、ガラス組成として、質量%で、SiO 28〜50%、SiO+Al+B 35〜50%(但し、SiO +Al +B の含有量が35%の場合を除く)、LiO+NaO+KO 0〜2%、Al 0〜8%を含有すると共に、質量比(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)/(SiO+Al+B)が0.1〜1.8、質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)が0.1〜1.5、質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)が0.05〜2、屈折率ndが1.6〜2.2であることが好ましい。
発明の高屈折率ガラスは、板状であり、屈折率ndが1.6以上、液相粘度が104.0dPa・s以上、少なくとも一方の面の表面粗さRaが10Å以下、厚みが0.1〜1.0mmであることが好ましい
本発明の高屈折率ガラスにおいて、上記のように各成分の含有範囲を限定した理由を以下に説明する。なお、以下の含有範囲の説明において、%表示は、特に断りがある場合を除き、質量%を表す。
SiO+Al+Bの含有量は35〜60%である。SiO+Al+Bの含有量が少なくなると、ガラス網目構造を形成し難くなり、ガラス化が困難になる。またガラスの粘性が低下し過ぎて、高い液相粘度を確保し難くなる。よって、SiO+Al+Bの含有量は、好ましくは40%以上である。一方、SiO+Al+Bの含有量が多くなると、溶融性、成形性が低下し易くなり、また屈折率ndが低下し易くなる。よって、SiO+Al+Bの含有量は60%以下であり、好ましくは55%以下、53%以下、50%以下、49%以下、48%以下、特に45%以下である。
質量比(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)/(SiO+Al+B)は0.1〜50である。質量比(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)/(SiO+Al+B)が小さくなると、屈折率ndを高め難くなる。よって、質量比(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)/(SiO+Al+B)の下限値は0.1以上であり、好ましくは0.2以上、0.3以上、0.5以上、0.6以上、特に0.7以上である。一方、質量比(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)/(SiO+Al+B)が大きくなると、ガラス化が困難になると共に、ガラスの粘性が極端に低下して、高い液相粘度を確保し難くなる。よって、質量比(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)/(SiO+Al+B)の上限値は1.8以下であり、好ましくは1.6以下、1.3以下、1.1以下、特に1.0以下である。
質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)は0〜10である。質量比((MgO+CaO+SrO+BaO)/(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)が大きくなると、耐失透性が向上するが、その値が10を超えると、ガラス組成のバランスを欠いて、逆に耐失透性が低下したり、屈折率ndが低下するおそれがある。よって、質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)は10以下であり、好ましくは5以下、3以下、2以下、1.5以下、1.4以下、1.3以下、1.2以下、1.1以下、特に1以下である。なお、質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)が小さくなると、耐失透性が低下し易くなる。よって、質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)は0.1以上、0.3以上、0.4以上、0.5以上、0.6以上、特に0.7以上が好ましい。
質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)は0.001〜40である。質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)が少なくなると、高い液相粘度を確保し難くなると共に、屈折率ndを高め難くなる。よって、質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)は0.001以上であり、好ましくは0.005以上、0.01以上、0.05以上、0.1以上、0.15以上、0.18以上、特に0.2以上である。一方、質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)が大きくなると、高屈折率を維持しつつ、高い液相粘度を確保し易くなるが、質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)が40を超えると、ガラス組成のバランスを欠いて、逆に液相粘度が低下し易くなる。よって、質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)は40以下であり、好ましくは25以下、13以下、10以下、7以下、5以下、2以下、1.6以下、1.3以下、1以下、0.8以下、特に0.5以下である。
SiOの含有量は2860%が好ましい。SiOの含有量が少なくなると、ガラス網目構造を形成し難くなり、ガラス化が困難になる。またガラスの粘性が低下し過ぎて、高い液相粘度を確保し難くなる。よって、SiOの含有量は35%以上、特に40%以上が好ましい。一方、SiOの含有量が多くなると、溶融性、成形性が低下し易くなり、また屈折率ndが低下し易くなる。よって、SiOの含有量は55%以下、53%以下、52%以下、50%以下、49%以下、48%以下、特に45%以下が好ましい。
Alの含有量は0〜%が好ましい。Alの含有量が多くなると、ガラスに失透結晶が析出し易くなって、液相粘度が低下し易くなり、また屈折率ndが低下し易くなる。よって、Alの含有量は8%以下、特に6%以下が好ましい。なお、Alの含有量が少なくなると、ガラス組成のバランスを欠いて、逆にガラスが失透し易くなる。よって、Alの含有量は0.1%以上、0.5%以上、特に1%以上が好ましい。
の含有量は0〜10%が好ましい。Bの含有量が多くなると、屈折率ndやヤング率が低下し易くなる。よって、Bの含有量は10%以下、8%以下、4%以下、2%未満、特に1%未満が好ましい。
MgOは、屈折率nd、ヤング率、歪点を高める成分であると共に、高温粘度を低下させる成分であるが、多量にMgOを含有させると、液相温度が上昇して、耐失透性が低下したり、密度や熱膨張係数が高くなり過ぎる。よって、MgOの含有量は10%以下、5%以下、3%以下、2%以下、1.5%以下、1%以下、特に0.5%以下が好ましい。
CaOの含有量は0〜15%が好ましい。CaOの含有量が多くなると、密度、熱膨張係数が高くなり易く、その含有量が15%を超えると、ガラス組成のバランスを欠いて、耐失透性が低下し易くなる。よって、CaOの含有量は15%以下、12%以下、10%以下、9%以下、特に8.5%以下が好ましい。なお、CaOの含有量が少なくなると、溶融性が低下したり、ヤング率が低下したり、屈折率ndが低下し易くなる。よって、CaOの含有量は0.5%以上、1%以上、2%以上、3%以上、特に5%以上が好ましい。
SrOの含有量は0〜15%が好ましい。SrOの含有量が多くなると、屈折率nd、密度、熱膨張係数が高くなり易く、その含有量が15%を超えると、ガラス組成のバランスを欠いて、耐失透性が低下し易くなる。よって、SrOの含有量は15%以下、12%以下、10%以下、9%以下、8%以下、特に7%以下が好ましい。なお、SrOの含有量が少なくなると、溶融性が低下し易くなり、また屈折率ndが低下し易くなる。よって、SrOの含有量は0.5%以上、1%以上、2%以上、3%以上、特に3.5%以上が好ましい。
MgO+CaO+SrOの含有量は、屈折率ndを高めつつ、高い液相粘度を維持するため、0〜50%が好ましい。MgO+CaO+SrOの含有量が多くなると、高い液相粘度を確保し難くなる。よって、MgO+CaO+SrOの含有量は50%以下、45%%以下、30%以下、20%以下、特に16%以下が好ましい。なお、MgO+CaO+SrOの含有量が少なくなると、屈折率ndを高め難くなる。よって、MgO+CaO+SrOの含有量は5%以上、8%以上、10%以上、特に11%以上が好ましい。ここで、「MgO+CaO+SrO」は、MgO、CaO、及びSrOの合量を指す。
BaOは、アルカリ土類金属酸化物の中ではガラスの粘性を極端に低下させずに、屈折率ndを高める成分であり、その含有量は0〜50%が好ましい。BaOの含有量が多くなると、屈折率nd、密度、熱膨張係数が高くなり易い。しかし、BaOの含有量が50%を超えると、ガラス組成のバランスを欠いて、耐失透性が低下し易くなる。よって、BaOの含有量は50%以下、40%以下、35%以下、32%以下、29.5%以下、29%以下、特に28%以下が好ましい。但し、BaOの含有量が少なくなると、所望の屈折率ndを得難くなる上、高い液相粘度を確保し難くなる。よって、BaOの含有量は0.5%以上、1%以上、2%以上、5%以上、10%以上、15%以上、23%以上、特に25%以上が好ましい。
Laは、屈折率ndを高める成分である。Laの含有量が多くなると、密度、熱膨張係数が高くなり過ぎ、また耐失透性が低下し易くなる。よって、Laの好適な含有範囲は0〜25%、0〜22%、0.1〜18%、1〜14%、2〜12%、特に3〜10%である。
Nbは、屈折率ndを高める成分である。Nbの含有量が多くなると、密度、熱膨張係数が高くなり過ぎ、また耐失透性が低下し易くなる。よって、Nbの好適な含有範囲は0〜25%、0〜22%、0.1〜18%、1〜14%、2〜12%、特に3〜10%である。
TiOは、屈折率ndを高める成分である。TiOの含有量が多くなると、耐失透性が低下し易くなる。よって、TiOの好適な含有範囲は0〜25%、0.1〜22%、1〜18%、2〜14%、3〜12%、特に4〜10%である。
ZrOは、屈折率ndを高める成分である。ZrOの含有量が多くなると、耐失透性が低下し易くなる。よって、ZrOの好適な含有範囲は0〜25%、0〜20%、0.1〜10%、0.1〜8%、0.1〜6%、特に0.1〜5%である。
BaO+La+Nb+TiO+ZrOを所定量添加すると、耐失透性の低下を抑制しつつ、屈折率ndを高めることができる。BaO+La+Nb+TiO+ZrOの含有量は10%以上、15%以上、20%以上、25%以上、28%以上、33%以上、特に35%以上が好ましい。一方、BaO+La+Nb+TiO+ZrOの含有量が多過ぎると、耐失透性が低下し易くなる。よって、BaO+La+Nb+TiO+ZrOの含有量は65%以下、60%以下、58%以下、55%以下、50%以下、45%以下、特に41%以下が好ましい。
上記成分以外にも、任意成分として、例えば以下の成分を添加することができる。
LiO+NaO+KOは、ガラスの粘性を低下させる成分であり、また熱膨張係数を調整する成分であるが、多量に含有させると、ガラスの粘性が低下し過ぎて、高い液相粘度を確保し難くなる。よって、LiO+NaO+KOの含有量は2%以下であり、1%以下、0.5%以下、特に0.1%以下が好ましい。なお、LiO、NaO、KOの含有量は、それぞれ2%以下、1%以下、0.5%以下、特に0.1%以下が好ましい。ここで、「LiO+NaO+KO」は、LiO、NaO、及びKOの合量を指す。
清澄剤として、As、Sb、CeO、SnO、F、Cl、SOの群から選択された一種又は二種以上を0〜3%添加することができる。但し、As、Sb、及びF、特にAs、及びSbは、環境的観点から、その使用を極力控えることが好ましく、それぞれの含有量は0.1%未満が好ましい。以上の点を考慮すると、清澄剤として、SnO、SO、及びClが好ましい。特に、SnOの含有量は0〜1%、0.01〜0.5%、特に0.05〜0.4%が好ましい。また、SnO+SO+Clの含有量は0〜1%、0.001〜1%、0.01〜0.5%、特に0.01〜0.3%が好ましい。ここで、「SnO+SO+Cl」は、SnO、SO、及びClの合量を指す。
PbOは、高温粘性を低下させる成分であるが、環境的観点から、その使用を極力控えることが好ましく、その含有量は0.5%以下が好ましく、実質的に含有しないことが望ましい。ここで、「実質的にPbOを含有しない」とは、ガラス組成中のPbOの含有量が1000ppm(質量)未満の場合を指す。
本発明の高屈折率ガラスにおいて、各成分の好適な含有範囲を組み合わせて、好適なガラス組成範囲とすることが可能である。
本発明の高屈折率ガラスにおいて、屈折率ndは1.55以上であり、好ましくは1.58以上、1.6以上、1.63以上、1.65以上、1.67以上、1.69以上、1.7以上、特に1.71以上である。屈折率ndが1.55未満になると、ITO−ガラス界面の反射によって光を効率良く取り出せなくなる。一方、屈折率ndが2.3より高くなると、空気−ガラス界面での反射率が高くなり、ガラス表面に粗面化処理を施しても、光の取り出し効率を高めることが困難になる。よって、屈折率ndは2.3以下であり、好ましくは2.2以下、2.1以下、2.0以下、1.9以下、特に1.75以下である。
本発明の高屈折率ガラスにおいて、液相温度は1200℃以下、1150℃以下、1130℃以下、1110℃以下、1090℃以下、1070℃以下、特に1050℃以下が好ましい。また、液相粘度は103.0dPa・s以上、103.5dPa・s以上、104.0dPa・s以上、104.5dPa・s以上、104.8dPa・s以上、105.0dPa・s以上、105.2dPa・s以上、特に105.3dPa・s以上が好ましい。このようにすれば、成形時にガラスが失透し難くなり、オーバーフローダウンドロー法でガラス板を成形し易くなる。
本発明の高屈折率ガラスは、板状であることが好ましい。また、厚みは1.5mm以下、1.3mm以下、1.1mm以下、0.8mm以下、0.6mm以下、0.5mm以下、0.3mm以下、0.2mm以下、特に0.1mm以下が好ましい。厚みが小さい程、可撓性が高まり、デザイン性に優れた照明デバイスを作製し易くなるが、厚みが極端に小さくなると、ガラスが破損し易くなる。よって、厚みは10μm以上、特に30μm以上が好ましい。
本発明の高屈折率ガラスは、板状の場合、少なくとも一方の面が未研磨であることが好ましい。ガラスの理論強度は、本来非常に高いのであるが、理論強度よりも遥かに低い応力でも破壊に至ることが多い。これは、ガラス表面にグリフィスフローと呼ばれる小さな欠陥が成形後の工程、例えば研磨工程等で生じるからである。よって、ガラス表面を未研磨とすれば、本来のガラスの機械的強度を損ない難くなるため、ガラスが破壊し難くなる。また、ガラス表面を未研磨とすれば、研磨工程を省略できるため、ガラス板の製造コストを低廉化することができる。
本発明の高屈折率ガラスにおいて、少なくとも一方の表面(但し、有効面)の表面粗さRaは10Å以下、5Å以下、3Å以下、特に2Å以下が好ましい。表面粗さRaが10Åより大きいと、その面に形成されるITOの品位が低下し、均一な発光を得難くなる。
本発明の高屈折率ガラスは、オーバーフローダウンドロー法で成形されてなることが好ましい。このようにすれば、未研磨で表面品位が良好なガラス板を製造することができる。その理由は、オーバーフローダウンドロー法の場合、表面になるべき面は樋状耐火物に接触せず、自由表面の状態で成形されるからである。樋状構造物の構造や材質は、所望の寸法や表面精度を実現できる限り、特に限定されない。また、下方への延伸成形を行うために、溶融ガラスに対して、力を印加する方法も特に限定されない。例えば、充分に大きい幅を有する耐熱性ロールを溶融ガラスに接触させた状態で回転させて延伸する方法を採用してもよいし、複数の対になった耐熱性ロールを溶融ガラスの端面近傍のみに接触させて延伸する方法を採用してもよい。
オーバーフローダウンドロー法以外にも、例えば、ダウンドロー法(スロットダウン法、リドロー法等)、フロート法、ロールアウト法等を採用することができる。
本発明の高屈折率ガラスは、HFエッチング、サンドブラスト等によって、一方の面に粗面化処理を行うことが好ましい。粗面化処理面の表面粗さRaは10Å以上、20Å以上、30Å以上、特に50Å以上が好ましい。粗面化処理面を有機EL照明等の空気と接する側にすれば、粗面化処理面が無反射構造になるため、有機発光層で発生した光が有機発光層内に戻り難くなり、結果として、光の取り出し効率を高めることができる。またリプレス等の熱加工によって、ガラス表面に凹凸形状を付与してもよい。このようにすれば、ガラス表面に正確な反射構造を形成することができる。凹凸形状は、屈折率ndを考慮しながら、その間隔と深さを調整すればよい。さらに、凹凸形状を有する樹脂フィルムをガラス表面に貼り付けてもよい。
大気圧プラズマプロセスにより粗面化処理すれば、一方の表面の表面状態を維持した上で、他方の表面に対して、均一に粗面化処理を行うことができる。また、大気圧プラズマプロセスのソースとして、Fを含有するガス(例えば、SF、CF)を用いることが好ましい。このようにすれば、HF系ガスを含有したプラズマが発生するため、粗面化処理の効率が向上する。
なお、成形時に表面に無反射構造を形成する場合、粗面化処理しなくても同様の効果を享受することができる。
本発明の高屈折率ガラスにおいて、密度は5.0g/cm以下、4.8g/cm以下、4.5g/cm以下、4.3g/cm以下、3.7g/cm以下、特に3.5g/cm以下が好ましい。このようにすれば、デバイスを軽量化することができる。なお、「密度」は、周知のアルキメデス法で測定可能である。
本発明の高屈折率ガラスにおいて、30〜380℃における熱膨張係数は30×10−7/℃〜100×10−7/℃、40×10−7/℃〜90×10−7/℃、60×10−7/℃〜85×10−7/℃、特に65×10−7/℃〜80×10−7/℃が好ましい。近年、有機EL照明、有機ELデバイス、色素増感太陽電池において、デザイン的要素を高める観点から、ガラス板に可撓性が要求される場合がある。可撓性を高めるためには、ガラス板の厚みを小さくする必要があるが、この場合、ガラス板とITO、FTO等の透明導電膜の熱膨張係数が不整合であると、ガラス板が反り易くなる。そこで、30〜380℃における熱膨張係数を上記範囲とすれば、このような事態を防止し易くなる。なお、「30〜380℃における熱膨張係数」は、ディラトメーター等で測定可能である。
本発明の高屈折率ガラスにおいて、歪点は630℃以上、650℃以上、670℃以上、690℃以上、特に700℃以上が好ましい。このようにすれば、デバイスの製造工程における高温の熱処理によりガラス板が熱収縮し難くなる。
本発明の高屈折率ガラスにおいて、10dPa・sにおける温度は1400℃以下、1380℃以下、1360℃以下、1330℃以下、特に1300℃以下が好ましい。このようにすれば、溶融性が向上するため、ガラスの製造効率が向上する。ここで、「10dPa・sにおける温度」は、白金球引き上げ法で測定した値を指す。
次に、本発明の高屈折率ガラスを製造する方法を例示する。まず所望のガラス組成になるように、ガラス原料を調合して、ガラスバッチを作製する。次いでこのガラスバッチを溶融、清澄した後、所望の形状に成形する。その後、所望の形状に加工する。
以下、実施例に基づいて、本発明を詳細に説明する。なお、以下の実施例は単なる例示である。本発明は、以下の実施例に何ら限定されない。
表1〜4は、試料No.1〜17を示している。
まず、表1〜4に記載のガラス組成になるように、ガラス原料を調合した後、得られたガラスバッチをガラス溶融炉に供給して1500〜1600℃で4時間溶融した。次に、得られた溶融ガラスをカーボン板の上に流し出して板状に成形した後、所定のアニール処理を行った。最後に、得られたガラス板について、種々の特性を評価した。
密度は、周知のアルキメデス法によって測定した値である。
熱膨張係数は、ディラトメーターを用いて、30〜380℃における平均熱膨張係数を測定した値である。測定試料として、φ5mm×20mmの円柱状試料(端面はR加工されている)を用いた。
歪点Psは、ASTM C336−71に記載の方法に基づいて測定した値である。なお、歪点Psが高い程、耐熱性が高くなる。
徐冷点Ta、軟化点Tsは ASTM C338−93に記載の方法に基づいて測定した値である。
高温粘度104.0dPa・s、103.0dPa・s、102.5dPa・s、及び102.0dPa・sにおける温度は、白金球引き上げ法で測定した値である。なお、これらの温度が低い程、溶融性に優れる。
液相温度TLは、標準篩30メッシュ(500μm)を通過し、50メッシュ(300μm)に残るガラス粉末を白金ボートに入れ、温度勾配炉中に24時間保持して、結晶の析出する温度を測定した値である。また、液相粘度log10ηTLは、液相温度におけるガラスの粘度を白金球引き上げ法で測定した値を指す。なお、液相粘度が高く、液相温度が低い程、耐失透性、成形性に優れる。
屈折率ndは、25mm×25mm×約3mmの直方体試料を作製した後、(Ta+30℃)から(歪点−50℃)までの温度域を0.1℃/minになるような冷却速度でアニール処理し、続いて屈折率が整合する浸液をガラス間に浸透させながら、カルニュー社製の屈折率測定器KPR−200を用いて測定した値である。
試料No.8、16、及び17に記載のガラス組成になるように、ガラス原料を調合した後、得られたガラスバッチを連続窯に投入し、1500〜1600℃の温度で溶融した。続いて、得られた溶融ガラスに対して、オーバーフローダウンドロー法による成形を行い、厚み0.5mmのガラス板を得た。得られたガラス板に対して、平均表面粗さ(Ra)を測定したところ、その値はいずれも2Åであった。なお、平均表面粗さ(Ra)は、JIS B0601:2001に準拠した方法で測定した値である。

Claims (10)

  1. ガラス組成として、質量%で、SiO 28〜60%、SiO+Al+B 35〜60%(但し、SiO+Al+Bの含有量が35%の場合を除く)、LiO+NaO+KO 0〜2%、Al 0〜8%を含有し、質量比(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)/(SiO+Al+B)が0.1〜1.8、質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)が0〜10、質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)が0.001〜40、屈折率ndが1.55〜2.3であることを特徴とする高屈折率ガラス。
  2. 液相粘度が103.0dPa・s以上であることを特徴とする請求項1に記載の高屈折率ガラス。
  3. 板状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の高屈折率ガラス。
  4. 少なくとも一方の面が未研磨であり、且つ未研磨面の表面粗さRaが10Å以下であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の高屈折率ガラス。
  5. 照明デバイスに用いることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の高屈折率ガラス。
  6. 有機EL照明に用いることを特徴とする請求項に記載の高屈折率ガラス。
  7. 有機太陽電池に用いることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の高屈折率ガラス。
  8. 有機ELディスプレイに用いることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の高屈折率ガラス。
  9. ガラス組成として、質量%で、SiO 28〜50%、SiO+Al+B 35〜50%(但し、SiO+Al+Bの含有量が35%の場合を除く)、LiO+NaO+KO 0〜2%、Al 0〜8%を含有すると共に、質量比(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)/(SiO+Al+B)が0.1〜1.8、質量比(MgO+CaO+SrO+BaO)/(BaO+La+Nb+TiO+ZrO)が0.1〜1.5、質量比(TiO+ZrO)/(BaO+La+Nb)が0.05〜2、屈折率ndが1.6〜2.2であることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の高屈折率ガラス。
  10. 板状であり、屈折率ndが1.6以上、液相粘度が104.0dPa・s以上、少なくとも一方の面の表面粗さRaが10Å以下、厚みが0.1〜1.0mmであることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の高屈折率ガラス。
JP2010273464A 2010-12-08 2010-12-08 高屈折率ガラス Active JP5812241B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010273464A JP5812241B2 (ja) 2010-12-08 2010-12-08 高屈折率ガラス
KR1020137004093A KR20130041222A (ko) 2010-12-08 2011-12-07 고굴절률 유리
KR1020157019675A KR101638488B1 (ko) 2010-12-08 2011-12-07 고굴절률 유리
CN201180050413.5A CN103168011B (zh) 2010-12-08 2011-12-07 高折射率玻璃
PCT/JP2011/078292 WO2012077708A1 (ja) 2010-12-08 2011-12-07 高屈折率ガラス
US13/885,213 US9206074B2 (en) 2010-12-08 2011-12-07 High-refractive-index glass
DE112011104339.2T DE112011104339B4 (de) 2010-12-08 2011-12-07 Glas mit hohem Brechungsindex
TW100145178A TWI555714B (zh) 2010-12-08 2011-12-08 高折射率玻璃

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010273464A JP5812241B2 (ja) 2010-12-08 2010-12-08 高屈折率ガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012121755A JP2012121755A (ja) 2012-06-28
JP5812241B2 true JP5812241B2 (ja) 2015-11-11

Family

ID=46503629

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010273464A Active JP5812241B2 (ja) 2010-12-08 2010-12-08 高屈折率ガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5812241B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6327579B2 (ja) * 2013-02-07 2018-05-23 日本電気硝子株式会社 有機el素子用ガラス基板の製造方法
DE102016107934B4 (de) 2016-04-28 2023-07-13 Schott Ag Verfahren zur Herstellung hochbrechender Dünnglassubstrate

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5950048A (ja) * 1982-09-16 1984-03-22 Ohara Inc 光学ガラス
DE10309495B4 (de) * 2003-02-25 2006-02-16 Schott Ag Aluminosilikatglas und dessen Verwendung
JP2008233547A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Hoya Corp 車載カメラ用レンズ硝材及び車載カメラ用レンズ
JP5435394B2 (ja) * 2007-06-08 2014-03-05 日本電気硝子株式会社 強化ガラス基板及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012121755A (ja) 2012-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6016064B2 (ja) 高屈折率ガラス
TWI555714B (zh) 高折射率玻璃
JP6175742B2 (ja) 高屈折率ガラス
KR101490828B1 (ko) 고굴절률 유리
US8999871B2 (en) High refractive index glass
JP6269933B2 (ja) ガラス板
WO2016013612A1 (ja) 高屈折率ガラス
WO2013008876A1 (ja) 複合基板
JP6547995B2 (ja) 高屈折率ガラス基板
JP2016028996A (ja) 高屈折率ガラス
TWI603933B (zh) 高折射率玻璃、照明裝置、有機電致發光照明以及 有機電致發光顯示器
JP2014032740A (ja) 複合基板
JP2016098118A (ja) 分相ガラス
JP6249218B2 (ja) ガラスの製造方法及びガラス
JP5812241B2 (ja) 高屈折率ガラス
JP6435610B2 (ja) 高屈折率ガラス
JP5812242B2 (ja) 高屈折率ガラス
JP2016056029A (ja) 強化ガラス及び強化用ガラス
JP2012121757A (ja) 高屈折率ガラス
JP6331076B2 (ja) ガラスフィルム及びこれを用いた複合基板
JP2015127291A (ja) ガラス
JP2014224037A (ja) 高屈折率ガラス
JP2015227272A (ja) 分相ガラス及びこれを用いた複合基板
JP2015027928A (ja) 高屈折率ガラス
JPWO2016072241A1 (ja) ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131101

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150414

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20150608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150826

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5812241

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150