JP5805262B1 - 電動機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、電流が電動機から流れ出す向きの場合(電流を負とする)、デッドタイムの間は出力電圧が高電位側の電圧となる、すなわち、上SWがオン、下SWがオフと同等の出力となる。この場合、上SWをオンしている期間だけでなくデッドタイムの期間も出力がなされるため、上SW用デューティを補正する必要がある。詳細には、上SWのオン期間をデッドタイム分減少させるよう、上SW用デューティをデッドタイムに相当するデューティ分だけ減少させる。
なお、単にデューティと記した場合、上SW用デューティを意味するものとする。
電流が正の場合:0〜100%
電流が負の場合:(-2×DT÷CT×100)〜(1-2×DT÷CT)×100%
すなわち、設定されうるデューティ指令値の全範囲は、
(-2×DT÷CT×100)〜100% となる。
従って、図1に示すPWM制御信号の生成方法では、設定できるデューティ指令値範囲は、(-2×DT÷CT×100)〜(1-2×DT÷CT)×100[%]である。
従って、図3に示すPWM制御信号の生成方法では、設定できるデューティ指令値範囲は、0〜100[%]である。
前記PWM制御信号に応じて前記インバータのスイッチング動作を制御することにより前記インバータに入力される直流電源電圧を変換して電動機の出力トルクを制御する電動機の制御装置であって、
前記制御指令演算部は、前記電動機のトルク指令に基づいて各相毎の基本出力指令値を演算する基本出力指令値演算部と、前記デッドタイムの影響により変化する出力電圧を打ち消すようなデッドタイム補償値に基づいて各相毎の前記基本出力指令値を変更して各相毎のデッドタイム補償指令値を演算するデッドタイム補償部と、各相毎の前記デッドタイム補償指令値が前記PWM制御信号として出力可能な指令値範囲内に入るように補正して各相毎の最終指令値として演算する最終指令値演算部と、前記最終指令値に基づいて前記PWM制御信号を生成するPWM信号生成部と、を有し、
前記最終指令値演算部は、前記デッドタイムと前記PWM制御信号のキャリア周波数に基づいて出力指令上限値を演算し、各相毎の前記デッドタイム補償指令値と前記出力指令上限値とを比較し、前記デッドタイム補償指令値が前記出力指令上限値より大きい相がある場合、当該大きい相の前記デッドタイム補償指令値と前記出力指令上限値との差を出力指令補正値として演算し、全相の前記デッドタイム補償指令値から前記出力指令補正値を減算した値を各相毎の前記最終指令値とするものでる。
前記PWM制御信号に応じて前記インバータのスイッチング動作を制御することにより前記インバータに入力される直流電源電圧を変換して電動機の出力トルクを制御する電動機の制御装置であって、
前記制御指令演算部は、前記電動機のトルク指令に基づいて各相毎の基本出力指令値を演算する基本出力指令値演算部と、前記デッドタイムの影響により変化する出力電圧を打ち消すようなデッドタイム補償値に基づいて各相毎の前記基本出力指令値を変更して各相毎のデッドタイム補償指令値を演算するデッドタイム補償部と、各相毎の前記デッドタイム補償指令値が前記PWM制御信号として出力可能な指令値範囲内に入るように補正して各相毎の最終指令値として演算する最終指令値演算部と、前記最終指令値に基づいて前記PWM制御信号を生成するPWM信号生成部と、を有し、
前記最終指令値演算部は、各相毎の前記デッドタイム補償指令値と予め設定された出力指令下限値とを比較し、前記デッドタイム補償指令値が前記出力指令下限値より小さい相がある場合、当該小さい相の前記デッドタイム補償指令値と前記出力指令下限値との差を出力指令補正値として演算し、全相の前記デッドタイム補償指令値から前記出力指令補正値を減算した値を各相毎の前記最終指令値とするものである。
図6に示すように、実施の形態1に係わる電動機の制御装置は、パルス幅変調(以下、「PWM」という。)により、電動機としてのモータ10を駆動制御するものである。モータ10は、例えば車載用の電動モータであって、電動ファン、オイルポンプ、ウォーターポンプ、車両のステアリング操作をアシストするための電動パワーステアリング装置等に適用される。もちろん、車載用以外に電動モータに用いてもよい。
実施の形態1は、インバータ部20、回転角センサ30、電流検出部40、コンデンサ50、チョークコイル51、制御部60、バッテリ90等を備えている。インバータ部20は、3相電圧形PWMインバータであり、U相コイル11、V相コイル12、およびW相コイル13のそれぞれへの通電を切り替えるべく、6つのスイッチング素子21〜26がブリッジ接続されている。スイッチング素子21〜26は、電界効果トランジスタの一種であるMOSFETであるが、その他のトランジスタ、IGBT等を用いてもよい。以下、スイッチング素子21〜26をSW21〜26という。
対になっているSW21とSW24との接続点は、U相コイル11の一端に接続している。対になっているSW22とSW25との接続点は、V相コイル12の一端に接続している。対になっているSW223とSW25との接続点は、W相コイル13の一端に接続している。
以下、高電位側に配置されるスイッチング素子であるSW21〜23を「上SW」、低電位側に配置されているスイッチング素子であるSW24〜26を「下SW」という。なお、本稿の実施の形態では、分かりやすさのため低電位側の電位を0Vとする。
図9(a)に示すように、デューティ指令信号は、振幅が略同一で、位相が互いに120°ずれた正弦波信号であるU相デューティDu指令信号、V相デューティDv指令信号およびW相デューティDw指令信号の3つの信号から構成される。デューティ指令信号の最大値と最小値との平均値はデューティ約50%に相当する。
最初のステップS101(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す。)では、三相電圧指令値Vu1、Vv1、Vw1およびコンデンサ50の電圧Vconから、デューティ換算値Vu2、Vv2、Vw2を算出する。デューティ換算値Vu2、Vv2、Vw2は、以下の式(1)〜(3)により算出される。
Vu2=Vu1÷Vcon×100 …(1)
Vv2=Vv1÷Vcon×100 …(2)
Vw2=Vw1÷Vcon×100 …(3)
S102では、U相電流検出部41により検出されるAD値に基づき、U相電流Iuが0未満か否かを判断する。なお、U相電流Iuが負である場合、コイル11から電流が流れ出し、U相電流Iuが正である場合、コイル11に電流が流れ込む。他の相電流についても同様である。
U相電流Iuが0未満である場合(S102:YES)、すなわちU相電流Iuが負である場合、S103へ移行する。U相電流Iuが0以上である場合(S102:NO)、すなわちU相電流Iuが正である場合、S104へ移行する。
U相電流Iuが負である場合(S102:YES)に移行するS103では、相電流が負のときデッドタイムの間は出力電圧がコンデンサ50の電圧Vconとなる、すなわち上SWがオン、下SWがオフと同等の出力となるため、これを補償すべくデッドタイム補償を行い、補償デューティ指令値Vu3を算出する。補償デューティ指令値Vu3は、以下の式(4)により算出される。
Vu3=Vu2-2×DT÷CT×100 …(4)
U相電流Iuが正である場合(S102:NO)に移行するS104では、相電流が正のときデッドタイムの間は出力電圧が低電位側すなわち0Vとなる、すなわち上SWがオフ、下SWがオンと同等の出力となるため、デューティ換算値Vu2 を補償する必要はない。従い、補償デューティ指令値Vu3は、以下の式(5)により算出される。
Vu3=Vu2 …(5)
V相電流Ivが0未満である場合(S105:YES)、すなわちV相電流Ivが負である場合、S106へ移行する。V相電流Ivが0以上である場合(S105:NO)、すなわちV相電流Ivが正である場合、S107へ移行する。
V相電流Ivが負である場合(S105:YES)に移行するS106では、U相と同様の方法で、補償デューティ指令値Vv3は、以下の式(6)により算出される。
Vv3=Vv2-2×DT÷CT×100 …(6)
V相電流Ivが正である場合(S105:NO)に移行するS107では、U相と同様の方法で、補償デューティ指令値Vv3は、以下の式(7)により算出される。
Vv3=Vv2 …(7)
W相電流Iwが0未満である場合(S108:YES)、すなわちW相電流Iwが負である場合、S109へ移行する。W相電流Iwが0以上である場合(S108:NO)、すなわちW相電流Iwが正である場合、S110へ移行する。
W相電流Iwが負である場合(S108:YES)に移行するS109では、U相と同様の方法で、補償デューティ指令値Vw3は、以下の式(8)により算出される。
Vw3=Vw2-2×DT÷CT×100 …(8)
W相電流Iwが正である場合(S108:NO)に移行するS110では、U相と同様の方法で、補償デューティ指令値Vw3は、以下の式(9)により算出される。
Vw3=Vw2 …(9)
なお、本実施の形態において、請求項に記載のデッドタイム補償量は、相電流が負の場合は(-2×DT÷CT×100)であり、相電流が正の場合は0である。
S111では、PWM信号生成部で生成可能なデューティの上限値Vmaxを求める。本実施の形態では、デューティ上限値Vmaxは、以下の式(10)により算出される。
Vmax=(1-2×DT÷CT)×100 …(10)
Vu3>Vmaxであると判断された場合(S112:YES)、S113へ移行する。Vu3≦Vmaxであると判断された場合(S112:NO)、S114へ移行する。
Vu3>Vmaxであると判断された場合(S112:YES)に移行するS113では、補償デューティ指令値Vu3がデューティ上限値Vmax以下となるように補正する必要がある場合であり、補正量Vudfを算出する。補正量Vudfは、以下の式(11)により算出される。
Vudf=Vu3−Vmax …(11)
Vu3≦Vmaxであると判断された場合(S112:NO)に移行するS114では、補償デューティ指令値Vu3がデューティ上限値Vmax以下であり、PWM制御信号として生成可能なデューティであるため、補正する必要がない。従い、補正量Vudfは、以下の式(12)により算出される。
Vudf=0 …(12)
Vv3>Vmaxであると判断された場合(S115:YES)、S116へ移行する。Vv3≦Vmaxであると判断された場合(S115:NO)、S117へ移行する。
Vv3>Vmaxであると判断された場合(S115:YES)に移行するS116では、U相と同様の方法で、補正量Vvdfは、以下の式(13)により算出される。
Vvdf=Vv3−Vmax …(13)
Vv3≦Vmaxであると判断された場合(S115:NO)に移行するS117では、U相と同様の方法で、補正量Vvdfは、以下の式(14)により算出される。
Vvdf=0 …(14)
Vw3>Vmaxであると判断された場合(S118:YES)、S119へ移行する。Vw3≦Vmaxであると判断された場合(S118:NO)、S120へ移行する。
Vw3>Vmaxであると判断された場合(S118:YES)に移行するS119では、U相と同様の方法で、補正量Vwdfは、以下の式(15)により算出される。
Vwdf=Vw3−Vmax …(15)
Vw3≦Vmaxであると判断された場合(S118:NO)に移行するS120では、U相と同様の方法で、補正量Vwdfは、以下の式(16)により算出される。
Vwdf=0 …(16)
Vu4=Vu3−Vudf−Vvdf−Vwdf …(17)
Vv4=Vv3−Vudf−Vvdf−Vwdf …(18)
Vw4=Vw3−Vudf−Vvdf−Vwdf …(19)
式(17)〜(19)に示すように、U相V相W相の補償デューティ指令値Vu3、Vv3、Vw3から補正量 Vudf 、Vvdf、 Vwdfを等しく減算するので、線間電圧は変化しない。従って、この調整デューティ指令値Vu4、Vv4、Vw4が出力可能な範囲であれば、所望の出力を得られる。
なお、補償デューティ指令値Vu3、Vv3、Vw3が全てデューティ上限値Vmax以下であった場合には、補正量 Vudf 、Vvdf、 Vwdfは全て0であり、実質補正が行われていないのと同等である。
Vmin=-2×DT÷CT×100 …(20)
Vu4<Vminであると判断された場合(S123:YES)、S124へ移行する。Vu4≧Vminであると判断された場合(S123:NO)、S125へ移行する。
Vu4<Vminであると判断された場合(S123:YES)に移行するS124では、調整デューティ指令値Vu4がPWM制御信号として生成不可能なデューティであるため、以下の式(21)に示すように、最終デューティ指令値Vu5はデューティ下限値Vminに設定される。
Vu5=Vmin …(21)
Vu4≧Vminであると判断された場合(S123:NO)に移行するS125では、調整デューティ指令値Vu4がPWM制御信号として生成可能なデューティであるため、変更する必要がない。従い、最終デューティ指令値Vu5は、以下の式(22)により算出される。
Vu5=Vu4 …(22)
Vv4<Vminであると判断された場合(S126:YES)、S127へ移行する。Vv4≧Vminであると判断された場合(S126:NO)、S128へ移行する。
Vv4<Vminであると判断された場合(S126:YES)に移行するS127では、U相と同様の方法で、以下の式(23)に示すように、最終デューティ指令値Vv5はデューティ下限値Vminに設定される。
Vv5=Vmin …(23)
Vv4≧Vminであると判断された場合(S126:NO)に移行するS128では、U相と同様の方法で、最終デューティ指令値Vv5は、以下の式(24)により算出される。
Vv5=Vv4 …(24)
Vw4<Vminであると判断された場合(S129:YES)、S130へ移行する。Vw4≧Vminであると判断された場合(S129:NO)、S131へ移行する。
Vw4<Vminであると判断された場合(S129:YES)に移行するS130では、U相と同様の方法で、以下の式(25)に示すように、最終デューティ指令値Vw5はデューティ下限値Vminに設定される。
Vw5=Vmin …(25)
Vw4≧Vminであると判断された場合(S129:NO)に移行するS131では、U相と同様の方法で、最終デューティ指令値Vw5は、以下の式(26)により算出される。
Vw5=Vw4 …(26)
本発明の実施の形態2による電動機の制御装置は、実施の形態1の変形例であり、上下スイッチ用のPWM制御信号の生成方法が異なるものである。PWM制御信号の生成方法が異なることにより、PWM信号生成部で生成可能なデューティ範囲が異なり、デッドタイムによって出力制限されるデューティが変わる。従い、本実施の形態2では、係るPWM制御信号の生成方法を用いた場合において、デッドタイムによって発生する電動機の出力電圧制限を抑制する方法について説明する。
デューティ換算部71およびデッドタイム補償部72にて、補償デューティ指令値Vu3、Vv3、Vw3が得られている。
S211では、PWM信号生成部で生成可能なデューティの下限値Vminを求める。本実施の形態2では、デューティ下限値Vminは、以下の式(30)により算出される。
Vmin=0 …(30)
Vu3<Vminであると判断された場合(S212:YES)、S213へ移行する。Vu3≧Vminであると判断された場合(S212:NO)、S214へ移行する。
Vu3<Vminであると判断された場合(S212:YES)に移行するS213では、補償デューティ指令値Vu3がデューティ下限値Vmin以上となるように補正する必要がある場合であり、補正量Vudfを算出する。補正量Vudfは、以下の式(11)により算出される。
Vudf=Vu3−Vmin …(31)
Vu3≧Vminであると判断された場合(S212:NO)に移行するS214では、補償デューティ指令値Vu3がデューティ下限値Vmin以上であり、PWM制御信号として生成可能なデューティであるため、補正する必要がない。従い、補正量Vudfは、以下の式(12)により算出される。
Vudf=0 …(32)
Vv3<Vminであると判断された場合(S215:YES)、S216へ移行する。Vv3≧Vminであると判断された場合(S215:NO)、S217へ移行する。
Vv3<Vminであると判断された場合(S215:YES)に移行するS216では、U相と同様の方法で、補正量Vvdfは、以下の式(33)により算出される。
Vvdf=Vv3−Vmin …(33)
Vv3≧Vminであると判断された場合(S215:NO)に移行するS217では、U相と同様の方法で、補正量Vvdfは、以下の式(34)により算出される。
Vvdf=0 …(34)
Vw3<Vminであると判断された場合(S218:YES)、S219へ移行する。Vw3≧Vminであると判断された場合(S218:NO)、S220へ移行する。
Vw3<Vminであると判断された場合(S218:YES)に移行するS219では、U相と同様の方法で、補正量Vwdfは、以下の式(35)により算出される。
Vwdf=Vw3−Vmin …(35)
Vw3≧Vminであると判断された場合(S218:NO)に移行するS220では、U相と同様の方法で、補正量Vwdfは、以下の式(36)により算出される。
Vwdf=0 …(36)
Vu4=Vu3−Vudf−Vvdf−Vwdf …(37)
Vv4=Vv3−Vudf−Vvdf−Vwdf …(38)
Vw4=Vw3−Vudf−Vvdf−Vwdf …(39)
式(37)〜(39)に示すように、U相V相W相の補償デューティ指令値Vu3、Vv3、Vw3から補正量 Vudf 、Vvdf、 Vwdfを等しく減算するので、線間電圧は変化しない。従って、この調整デューティ指令値Vu4、Vv4、Vw4が出力可能な範囲であれば、所望の出力を得られる。
なお、補正量 Vudf 、Vvdf、 Vwdfは0以下であるため、ここではデューティを大きくするよう補正している。また、補償デューティ指令値Vu3、Vv3、Vw3が全てデューティ下限値Vmin以上であった場合には、補正量 Vudf 、Vvdf、 Vwdfは全て0であり、実質補正が行われていないのと同等である。
Vmax=100 …(40)
Vu4>Vmaxであると判断された場合(S223:YES)、S224へ移行する。Vu4≦Vmaxであると判断された場合(S223:NO)、S225へ移行する。
Vu4>Vmaxであると判断された場合(S223:YES)に移行するS224では、調整デューティ指令値Vu4がPWM制御信号として生成不可能なデューティであるため、以下の式(41)に示すように、最終デューティ指令値Vu5はデューティ上限値Vmaxに設定される。
Vu5=Vmax …(41)
Vu4≦Vmaxであると判断された場合(S223:NO)に移行するS225では
、調整デューティ指令値Vu4がPWM制御信号として生成可能なデューティであるため、変更する必要がない。従い、最終デューティ指令値Vu5は、以下の式(42)により算出される。
Vu5=Vu4 …(42)
Vv4>Vmaxであると判断された場合(S226:YES)、S227へ移行する。Vv4≦Vmaxであると判断された場合(S226:NO)、S228へ移行する。
Vv4>Vmaxであると判断された場合(S226:YES)に移行するS227では、U相と同様の方法で、以下の式(43)に示すように、最終デューティ指令値Vv5はデューティ上限値Vmaxに設定される。
Vv5=Vmax …(43)
Vv4≦Vmaxであると判断された場合(S226:NO)に移行するS228では、U相と同様の方法で、最終デューティ指令値Vv5は、以下の式(44)により算出される。
Vv5=Vv4 …(44)
Vw4>Vmaxであると判断された場合(S229:YES)、S230へ移行する。Vw4≦Vmaxであると判断された場合(S229:NO)、S231へ移行する。
Vw4>Vmaxであると判断された場合(S229:YES)に移行するS230では、U相と同様の方法で、以下の式(45)に示すように、最終デューティ指令値Vw5はデューティ上限値Vmaxに設定される。
Vw5=Vmax …(45)
Vw4≦Vmaxであると判断された場合(S229:NO)に移行するS231では、U相と同様の方法で、最終デューティ指令値Vw5は、以下の式(46)により算出される。
Vw5=Vw4 …(46)
なお、各図中、同一符合は同一または相当部分を示す。
11から13 コイル(巻線)、 20 インバータ部、
21から23 上SW(高電位側スイッチング素子)、
24から26 下SW(低電位側スイッチング素子)、
30 回転角センサ、 40 電流検出部、
50 コンデンサ、 51 チョークコイル、
60 制御部、 90 バッテリ、
DT デッドタイム、 CT キャリア周期。
Claims (14)
- 高電位側に配置される複数の上側スイッチング素子と低電位側に配置される複数の下側スイッチング素子とを含むインバータと、前記インバータの同相の上側スイッチング素子と下側スイッチング素子とが同時にオンとならないようにデッドタイムを設けてスイッチング動作をさせるPWM制御信号を生成する制御指令演算部とを備え、
前記PWM制御信号に応じて前記インバータのスイッチング動作を制御することにより前記インバータに入力される直流電源電圧を変換して電動機の出力トルクを制御する電動機の制御装置であって、
前記制御指令演算部は、前記電動機のトルク指令に基づいて各相毎の基本出力指令値を演算する基本出力指令値演算部と、前記デッドタイムの影響により変化する出力電圧を打ち消すようなデッドタイム補償値に基づいて各相毎の前記基本出力指令値を変更して各相毎のデッドタイム補償指令値を演算するデッドタイム補償部と、各相毎の前記デッドタイム補償指令値が前記PWM制御信号として出力可能な指令値範囲内に入るように補正して各相毎の最終指令値として演算する最終指令値演算部と、前記最終指令値に基づいて前記PWM制御信号を生成するPWM信号生成部と、を有し、
前記最終指令値演算部は、前記デッドタイムと前記PWM制御信号のキャリア周波数に基づいて出力指令上限値を演算し、各相毎の前記デッドタイム補償指令値と前記出力指令上限値とを比較し、前記デッドタイム補償指令値が前記出力指令上限値より大きい相がある場合、当該大きい相の前記デッドタイム補償指令値と前記出力指令上限値との差を出力指令補正値として演算し、全相の前記デッドタイム補償指令値から前記出力指令補正値を減算した値を各相毎の前記最終指令値とする
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項1に記載の電動機の制御装置において、
前記PWM信号生成部は、前記上側スイッチング素子に対する前記PWM制御信号を、PWMキャリアが更新されるタイミングの前後の期間において、前記デッドタイムに応じた所定期間は少なくともオフ信号となるように生成する
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項1または2に記載の電動機の制御装置において、 出力指令上限値は、
上側スイッチング素子用のPWM制御信号のオンデューティ換算で、(1−2×DT÷CT)×100(%)[但し、DT:デッドタイム、CT:キャリア周期]
となる出力指令値である
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電動機の制御装置において、
前記最終指令値が、前記PWM信号生成部で生成可能な最小値である出力指令下限値より小さくなる相がある場合、当該小さくなる相の前記最終指令値を出力指令下限値とすることを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項4に記載の電動機の制御装置において、
前記出力指令下限値は、
上側スイッチング素子用のPWM制御信号のオンデューティ換算で、(−2×DT÷CT)×100(%)[但し、DT:デッドタイム、CT:キャリア周期]
となる出力指令値である
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電動機の制御装置において、
前記各相毎の前記基本出力指令値は、前記直流電源電圧によって出力可能な最大値以下である
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 高電位側に配置される複数の上側スイッチング素子と低電位側に配置される複数の下側スイッチング素子とを含むインバータと、前記インバータの同相の上側スイッチング素子と下側スイッチング素子とが同時にオンとならないようにデッドタイムを設けてスイッチング動作をさせるPWM制御信号を生成する制御指令演算部とを備え、
前記PWM制御信号に応じて前記インバータのスイッチング動作を制御することにより前記インバータに入力される直流電源電圧を変換して電動機の出力トルクを制御する電動機の制御装置であって、
前記制御指令演算部は、前記電動機のトルク指令に基づいて各相毎の基本出力指令値を演算する基本出力指令値演算部と、前記デッドタイムの影響により変化する出力電圧を打ち消すようなデッドタイム補償値に基づいて各相毎の前記基本出力指令値を変更して各相毎のデッドタイム補償指令値を演算するデッドタイム補償部と、各相毎の前記デッドタイム補償指令値が前記PWM制御信号として出力可能な指令値範囲内に入るように補正して各相毎の最終指令値として演算する最終指令値演算部と、前記最終指令値に基づいて前記PWM制御信号を生成するPWM信号生成部と、を有し、
前記最終指令値演算部は、各相毎の前記デッドタイム補償指令値と予め設定された出力指令下限値とを比較し、前記デッドタイム補償指令値が前記出力指令下限値より小さい相がある場合、当該小さい相の前記デッドタイム補償指令値と前記出力指令下限値との差を出力指令補正値として演算し、全相の前記デッドタイム補償指令値から前記出力指令補正値を減算した値を各相毎の前記最終指令値とする
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項7に記載の電動機の制御装置において、
前記PWM信号生成部は、前記下側スイッチング素子に対する前記PWM制御信号を、PWMキャリアが更新されるタイミングの前後の期間において、前記デッドタイムに応じた所定期間は少なくともオフ信号となるように生成する
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項7または8に記載の電動機の制御装置において、
前記出力指令下限値は、上側スイッチング素子用のPWM制御信号のオンデューティ換算で0[%]となる出力指令値である
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の電動機の制御装置において、
前記最終指令値が、前記PWM信号生成部で生成可能な最大値である出力指令上限値より大きくなる相がある場合、当該大きくなる相の前記最終指令値を前記出力指令上限値とする
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項10に記載の電動機の制御装置において、
前記出力指令上限値は、上側スイッチング素子用の前記PWM制御信号のオンデューティ換算で100[%]となる出力指令値である
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項7から請求項11のいずれか一項に記載の電動機の制御装置において、
前記各相毎の基本出力指令値は、前記直流電源電圧によって出力可能な最小値以上である
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の電動機の制御装置において、
前記基本出力指令値は、正弦波であり、各相毎の基本出力指令値の位相が互いに120°ずれている
ことを特徴とする電動機の制御装置。 - 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の電動機の制御装置において、
前記デッドタイム補償値は、前記デッドタイムと相電流の極性と前記PWM制御信号のキャリア周波数によって演算されることを特徴とする電動機の制御装置。
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