JP5794609B2 - セルロース系バイオマスの処理方法 - Google Patents

セルロース系バイオマスの処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5794609B2
JP5794609B2 JP2011001483A JP2011001483A JP5794609B2 JP 5794609 B2 JP5794609 B2 JP 5794609B2 JP 2011001483 A JP2011001483 A JP 2011001483A JP 2011001483 A JP2011001483 A JP 2011001483A JP 5794609 B2 JP5794609 B2 JP 5794609B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ionic liquid
cellulose
cellulosic biomass
biomass
solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011001483A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012144441A (ja
Inventor
鈴木 和彦
和彦 鈴木
伊藤 敏幸
敏幸 伊藤
天野 良彦
良彦 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinshu University NUC
Tottori University
Original Assignee
Shinshu University NUC
Tottori University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shinshu University NUC, Tottori University filed Critical Shinshu University NUC
Priority to JP2011001483A priority Critical patent/JP5794609B2/ja
Publication of JP2012144441A publication Critical patent/JP2012144441A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5794609B2 publication Critical patent/JP5794609B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

本発明は、イオン液体、イオン液体の精製方法、およびイオン液体を用いたセルロース系バイオマスの処理方法に関する。
近年、環境保護の観点から再生可能エネルギーであるバイオマスの活用が注目され、特に、セルロース系バイオマスからエタノールを製造する方法の開発が進められている。エタノールは、セルロース系バイオマスを糖化してグルコースやキシロース等の単糖を生成し、この単糖に発酵酵素を作用させることにより生成される。セルロース系バイオマスから単糖を高収率で得るには糖化処理を行う際の前処理(セルロースの溶解等)により、セルロース系バイオマスを糖化しやすい状態に変化させることが重要である。
セルロースを容易に溶解させる溶媒として、最近ではイオン液体を用いる技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、および特許文献3参照)。
特許文献1には、イミダゾリウム系イオン液体でセルロースを溶解し、このセルロース含有イオン液体を水と混合させることで、セルロースを再生する技術が記載されている。また、溶解したセルロースを析出させる貧溶媒として、水、アルコール、ケトンを用いており、析出したセルロースとイオン液体を分離するのに、ダイ(金型)を使用している。特許文献2では、アルコキシアルキル基を有する4級アンモニウムカチオンと、ハロゲン化物、総炭素数1〜3のカルボン酸、過塩素酸または擬ハロゲン化物のアニオンとからなるイオン液体を用いてセルロースを溶解している。特許文献3では、アルコキシアルキル基を有する4級アンモニウムカチオンと、燐酸系アニオン((CH3O)(R)PO2 -)からなるイオン液体を用いてセルロースを溶解している。
特表2005−506401号公報 WO2007/049485号公報 WO2008/133269号公報
特許文献1で使用されるイミダゾリウム系イオン液体は、一般に高粘度であり、被処理物との接触およびその後の被処理物内部への浸透に時間がかかり、セルロースを十分な濃度で溶解することが困難である。特許文献2、3についてもセルロースの溶解度を十分に上げることは困難である。さらに、ハロゲンを含んだイオン液体は、装置の腐食や環境負荷の問題がある。また、イオン液体自体の精製方法についても満足できる方法は開示されていない。
本発明の目的は、装置の腐食や環境負荷の問題が少なく、セルロース系バイオマスを高濃度で溶解できるイオン液体、イオン液体の精製方法、およびセルロース系バイオマスの処理方法、およびイオン液体を用いたセルロース系バイオマスの処理方法を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討し、セルロースに対して触媒機能を発揮する酵素タンパクに着目した。セルラーゼなどの酵素がセルロースを加水分解するには、まずセルロースと酵素タンパクの特定部位が接触しなくてはならない。従って、セルラーゼタンパクが有するアミノ基やカルボキシル基などの官能基と同じ部分構造を有するイオン液体であればセルロースの溶解度が大きくなると予想した。本発明は、このような知見に基づいて完成されたものである。
本発明のイオン液体は、一般式Z(Zはカチオンを意味し、Aはアニオンを意味する。)で示される化合物からなるイオン液体であって、前記Zがアルコキシアルキル基を有する4級アンモニウム骨格またはアルコキシアルキル基を有する含窒素複素五員環骨格を有し、前記Aがアミノ基を有することを特徴とする。
上述の含窒素複素五員環骨格としては、特にイミダゾリウム骨格が好ましい。
本発明によれば、イオン液体を構成する化合物が、所定の4級アンモニウム骨格または所定の含窒素複素五員環骨格を有するカチオンと、アミノ基を有するアニオンとから構成されるので、セルロース系バイオマスを高濃度で溶解することができる。また、この化合物は、ハロゲンを含まず、装置の腐食や環境負荷の問題も少ない。
本発明では、前記Aがアミノ基とカルボキシル基を有する骨格、またはアミノ基とスルホニル基を有する骨格を有することが好ましい。
がアミノ基だけでなくさらにカルボキシル基またはスルホニル基を有するとセルロース系バイオマスをより高濃度で溶解することができる。
本発明のイオン液体の精製方法は、該イオン液体を、非プロトン性極性溶媒とプロトン性極性溶媒との混合溶媒を使用して精製することを特徴とする。
この発明によれば、イオン液体を非プロトン性極性溶媒とプロトン性極性溶媒との混合溶媒を使用して精製するので、非常に純度の高いイオン液体を得ることができる。
このような非プロトン性極性溶媒としては、アセトニトリルが好ましく、プロトン性極性溶媒としてはメタノールが好ましい。
本発明のセルロース系バイオマスの処理方法は、上述したいずれかのイオン液体を用いたセルロース系バイオマスの処理方法であって、前記セルロース系バイオマスを溶解し、さらに貧溶媒を混合してバイオマスを析出させる溶解析出工程と、前記イオン液体および前記貧溶媒の混合溶液から前記イオン液体を回収するイオン液体回収工程と、前記溶解析出工程で析出させた析出バイオマスを糖化する糖化処理工程とを備えることを特徴とする。
この発明によれば、セルロース系バイオマスを糖化する糖化処理工程の前処理として溶解析出工程を実施し、溶解析出工程で使用するイオン液体を回収して再利用するものである。溶解析出工程により得られた析出バイオマスは、処理前のセルロース系バイオマスとは結晶状態が変化しており、糖化処理工程で糖化されやすい原料となっている。
イオン液体回収工程は、溶解析出工程で使用されたイオン液体と貧溶媒との混合溶液から、イオン液体を回収する工程である。回収されたイオン液体は、溶解析出工程で再利用されるので、少ない資源で処理を実施することができ、環境面および経済性に優れている。
本発明では、前記セルロース系バイオマスを溶解する際に、イオン液体との共溶媒を添加することが好ましい。
この発明によれば、前記セルロース系バイオマスを溶解する際に、イオン液体との共溶媒を添加するので、セルロース系バイオマス溶解液の粘度を制御することが容易となる。このような共溶媒としては、特に孤立電子対を持つ化合物が好ましい。例えば、ジメチルスルフォキシドや1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどが挙げられる。
本発明の一実施形態にかかるバイオマスの前処理方法を示すフロー図。 実施例1におけるイオン液体([N221ME][Ala])のH-NMRスペクトル。 実施例1におけるイオン液体([N221ME][Ala])の13C-NMRスペクトル。 実施例1における処理セルロースと未処理セルロースのXRD測定結果を示す図。 実施例12における処理セルロースと未処理セルロースのXRD測定結果を示す図。 実施例15において、イオン液体([N221ME][Ala])処理セルロースの分解率の経時変化を示す図。
以下、本発明の一実施形態を説明する。
[イオン液体]
本発明のイオン液体は、一般式Z(Zはカチオンを意味し、Aはアニオンを意味する。)で示される化合物からなり、前記Zがアルコキシアルキル基を有する4級アンモニウム骨格またはアルコキシアルキル基を有する含窒素複素五員環骨格を有し、前記Aがアミノ基を有する。
このように、カチオン部とアニオン部が所定の組み合わせである化合物からなる本発明のイオン液体は、セルロース系バイオマスを高濃度で溶解することができる。
アルコキシアルキル基を有する4級アンモニウム骨格としては、下記構造式で示されるものが好適である。

上記構造式中、RからRまでは、各々独立して水素、炭素数1から6までのアルキル基、または炭素数1から6までのアルコキシアルキル基である。ただし、RからRまでのうち、少なくとも一つはアルコキシアルキル基である。
また、上記した構造の4級アンモニウム骨格に限られず、下記のような環状構造を有する4級アンモニウム骨格でもよい。

上記構造式中、RおよびRは、各々独立して炭素数1から6までのアルキル基、あるいは炭素数1から6までのアルコキシル基である。また、RからRまでは、各々独立して、水素、炭素数1から6までのアルキル基、炭素数1から6までのアルコキシアルキル基、あるいは炭素数1から6までのアルコキシ基である。ただし、上述の構造式にはアルコキシアルキル基が少なくとも一つ含まれる。
含窒素複素五員環骨格としては、イミダゾリウム骨格、ピラゾリウム骨格、オキサゾリウム骨格、1,2,3−トリアゾリウム骨格、1,2,4−トリアゾリウム骨格、チアゾリウム骨格、およびピロリジニウム骨格などが挙げられる。
このような含窒素複素五員環骨格として、具体的には以下のような構造式で示されるものが好ましい。

上記した各構造式中、RおよびRは、各々独立して炭素数1から6までのアルキル基、あるいは炭素数1から6までのアルコキシル基である。また、RからRまでは、各々独立して、水素、炭素数1から6までのアルキル基、炭素数1から6までのアルコキシアルキル基、あるいは炭素数1から6までのアルコキシ基である。ただし、上述の各構造式にはアルコキシアルキル基が少なくとも一つ含まれる。
これらの含窒素複素五員環骨格の中では、セルロース系バイオマスの溶解性の観点より、特にイミダゾリウム骨格が好ましい。なお、上述のピロリジニウム骨格は、4級アンモニウム骨格でもある。
このようなZとしては、例えば、N,N-ジエチル-N-(2-メトキシエチル)-N-メチルアンモニウムイオン(以下、[N221ME]と略記する。)や、3-(2-メトキシエチル)-1-メチルイミダゾリウムイオン(以下、[MEmim]と略記する。)が特に好ましく挙げられる。
また、上述のAとしては、セルロース系バイオマスの溶解性の観点より、Aがアミノ基とカルボキシル基、またはアミノ基とスルホニル基を有することが好ましい。更に好ましくは、Aがアミノ酸骨格を有することが望ましい。例えば、以下のような各種アミノ酸アニオンが挙げられる。
また、Aとしては、複数のアミノ酸がペプチド結合したオリゴペプチドアニオンでも良い。アミノ酸中のアミノ基の不斉中心の立体構造は問わない。すなわち、R体、S体、あるいはその1:1混合物であるラセミ体であってもよく、いずれかの比率が多いものであってもよい。また、α-アミノ酸、β-アミノ酸の種類を問わず、同一分子内にアミノ基とカルボキシル基もしくはスルホン酸基があればよい。
上述した本発明のイオン液体(一般式Zで示される化合物)を製造する方法の詳細は、後段の実施例で説明する。
また、製造されたイオン液体は、不純物を含むことが多いが、粗イオン液体は、非プロトン性極性溶媒とプロトン性極性溶媒との混合溶媒を使用して精製することができる。非プロトン性極性溶媒としては、アセトニトリル、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルスルフォキシド(DMSO)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)およびアセトンなどが挙げられ、プロトン性極性溶媒としては、メタノール、エタノールおよびプロパノールなどが挙げられる。このような非プロトン性極性溶媒としてはアセトニトリルが好ましく、プロトン性極性溶媒としてはメタノールが好ましい。精製方法の詳細は、後段の実施例で説明する。
また、本発明のイオン液体を用いてセルロース系バイオマスを溶解する際は共溶媒を添加することが好ましい。共溶媒としては、孤立電子対を持つ化合物が好ましい。例えば、ジメチルスルフォキシドや1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどが挙げられる。
このような共溶媒を用いることにより、セルロース系バイオマス溶解液の粘度を制御することができ、後述するセルロース系バイオマスの溶解工程における攪拌動力を低減することが可能となる。
[セルロース系バイオマスからのエタノールの製造]
上述した本発明のイオン液体を用いて、セルロース系バイオマスの処理(前処理)を行い、さらにエタノールを製造する方法を説明する。基本的に、特願2010−124646号明細書に記載された方法が適用できる。
(1.原料)
エタノールの原料として用いられるバイオマスは、ヘミセルロースとセルロースを含むセルロース系バイオマスであり、具体的には、紙資源や木質系および草本系バイオマス等である。これらの中でも草本系バイオマス(ソフトバイオマス)が好ましく、例えば、稲、麦などの藁類、籾殻、バガス(サトウキビの搾りかす)、おからなどの食料廃棄物、雑草類、エリアンサス等のエネルギー作物を例示できる。
(2.前処理工程)
前処理工程では、後の糖化処理工程でセルロース系バイオマスを糖化しやすい結晶状態に変化させる。
前処理工程は、図1に示すように、溶解析出工程S1と、第1の分離工程S2と、粉砕工程S3と、向流接触式溶出工程S4と、第2の分離工程S5と、蒸留工程S6と、を備えている。
(3.糖化処理工程)
第2の分離工程S5により得られた析出バイオマスA3に対して、酵素を用いた酵素糖化処理を実施して単糖に変換する。
この後、得られた単糖を微生物を用いて発酵させることによってエタノールを生産する。
上述した実施形態は、セルロース系バイオマスを糖化する糖化処理工程の前処理として溶解析出工程を実施し、溶解析出工程で使用するイオン液体を回収して再利用するものである。溶解析出工程により得られた析出バイオマスは、上述した所定のイオン液体によりいったん溶解処理されているので、処理前のセルロース系バイオマスとは結晶状態が変化している。それ故、糖化処理工程で糖化されやすい原料となっている。
そして、イオン液体回収工程では、溶解析出工程で使用されたイオン液体と貧溶媒との混合溶液から、イオン液体を回収する。回収されたイオン液体は、溶解析出工程で再利用されるので、少ない資源で処理を実施することができ、経済性に優れている。また、このイオン液体はハロゲンを含まないので環境面でも優れている。
次に、実施例および参考例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例の記載内容に何ら制限されるものではない。
以下の実施例および比較例では、下記の物質を用いた。
セルロース:市販の微結晶セルロース(Merck社製 Avicel)
イオン液体:各実施例・比較例に製造法を記載
また、後述する方法で得られたイオン液体の構造は、核磁気共鳴スペクトル(日本電子(株)製JNM-500にて測定、500MHz:H-NMR、125MHz:13C-NMR)で決定した。測定は重クロロホルム(CDCl)、重メタノール(CDOD)または重水(DO)を用いて行い、テトラメチルシラン(TMS)を内部標準にした時のδ値(ppm)で示した。カップリングパターンはsinglet(s)、doublet(d)、triplet(t)、quartet(q)、multiplet(m)、broad(br)と略記した。
[実施例1]
(イオン液体の製造)
(1)N,N-ジエチル-N-(2-メトキシエチル)-N-メチルアンモニウムブロミド(以下、[N221ME][Br]と略記する。)の合成
Ar置換した100mLの二口ナスフラスコにN,N−ジメチル−N−メチルアミン(ALDRICH製)(7.4g、85mmol)と2−ブロモメチルエーテル(東京化成製)(11.8g、85mmol)加え、60℃で24時間撹拌した。放冷後、ヘキサン(関東化学製)(20mL)で5回洗浄し、真空ポンプ(日立製SVR16F)を用いて減圧下60℃で3時間乾燥し、[N221ME][Br](15.6g、69mmol)を収率81モル%で得た。NMRによる分析結果は、以下の通りである。
H-NMR(500MHz、DO、ppm)
d=1.18(6H,t,J=6.8Hz),2.89(3H,s),3.26-3.30(7H,m),3.37-3.39(2H,m),3.74(2H,m)
13C-NMR(125MHz、CDOD、ppm)
d=8.34,48.63,58.61,59.27,61.29,66.94
(2)アラニン=N,N-ジエチル-N-(2-メトキシエチル)-N-メチルアンモニウム(以下、[N221ME][Ala]と略記する。)の合成
アンバーライトIRA400CL(オルガノ株式会社製)(50mL)を200mLカラムに充填し、1M水酸化ナトリウム(和光純薬製)水溶液(170mL)で活性化したのち脱イオン水で洗浄し、これに、前記(1)で合成した[N221ME][Br](2.26g、10mmol)の脱イオン水(15ml)溶液を通して[N221ME][OH]に変換した。200mLナスフラスコにアラニン(ALDRICHI製)(0.89g、10mmol)の脱イオン水(60mL)溶液を調製し、この水溶液に[N221ME][OH]を0℃で滴下し、0℃で19時間撹拌したのち減圧濃縮を行い、セライト濾過を行い、アセトニトリル(和光純薬製):メタノール(和光純薬製)(9:1)混合液で洗浄した。濾液を凍結乾燥機(LABCONCO製 Freezone1(7740020))で凍結乾燥したのち、真空ポンプ(日立製SVR16F)を用いて減圧下50℃で5時間乾燥し、[N221ME][Ala](2.24g、9.6mmol)を収率96モル%で得た。生成した[N221ME][Ala]の構造確認をNMRで行った。その結果を図2、図3に示す。各ピークは以下の値である。
H-NMR(500MHz、DO、ppm)
d=1.09(3H,d,J=7.5Hz),1.17(6H,t,J=7.4Hz),2.93(2H,brs),3.18(1H,q,J=6.9Hz),3.25(6H,s),3.27(4H,q,J=7.5Hz),3.37(2H,t,J=5.1Hz),3.72-3.73(2H,m)
13C-NMR(125MHz、CDOD、ppm)
d=8.28,22.04,53.02,58.52,59.26,61.22,66.94,183.23
なお、アラニンには不斉中心が存在する。L-体の合成方法を記載したが、D-体でもラセミ体でも合成方法は同じである。
(3)[N221ME][Ala]の精製
上述したように、[N221ME][OH]にアラニンを作用させて対アニオンをアラニンに交換したのち、減圧濃縮し、析出物をセライト濾過して除き、セライト層をアセトニトリル(和光純薬製):メタノール(和光純薬製)(9:1)混合液で洗浄することで[N221ME][Ala]を得ることができる。この時、アセトニトリル:メタノール(9:1)混合液で洗浄することが重要である。通常のイオン液体はエーテルやヘキサン、あるいは酢酸エチルで洗浄をおこなうが、[N221ME][Ala]はこれらの非水有機溶媒洗浄では純度を上げることができなかった。そこで、洗浄用の混合溶媒を探索したところアセトニトリルとメタノールの混合溶媒がよい結果を与えた。アセトニトリルのみでは、[N221ME][Ala]が溶解しにくいため収率が減少し、メタノール比が高くなると対アニオンであるアラニンが外れ、特にメタノールのみで洗浄するとアラニンがメタノール溶液中に沈殿した。そこで、アセトニトリルとメタノールの混合比を(10:0から0:10)まで変化させたところ、[N221ME][Ala]を洗浄するための混合溶媒の最適混合比はアセトニトリル:メタノール(9:1)であることがわかった。アミノ酸を対アニオンに持つ4級アンモニウム塩イオン液体について、殆どの場合、この混合溶媒が良い結果を与えたが、対アニオン、対カチオンの種類によって適時、アセトニトリルとメタノールの最適比率を選ぶ必要がある。
(セルロースの溶解試験)
イオン液体([N221ME][Ala])1gをサンプル管瓶にとり、撹拌子を入れ、高トルク低速撹拌機(アズワン社製 DC-300RM)で室温(25℃)にて撹拌した。この液体に微結晶性セルロース(Merck社製 Avicel)30mg(3質量%)を加え、目視で溶解を確認したところ、不溶であった。そこで、60℃に加熱して、溶解を確認し、更にAvicelを溶解できなくなるまで加え(合計60mg)た。次に100℃に昇温し、さらに溶解しなくなるまでAvicelを追加した(60mg)(合計120mg)。
各温度におけるセルロースの溶解度(質量%)を表1に示す。なお、溶解度は、イオン液体100gに対して溶解したセルロースのg数を%で表したものである。
(再生したセルロースの構造解析)
前記で得られたセルロース溶液を冷却後、水で希釈してセルロースを沈殿させた。沈殿したセルロースを濾取し、水で洗浄後、真空ポンプ(日立製SVR16F)を用いて減圧乾燥をおこない、XRD測定((株)リガク製 Ultima IV)により結晶構造の変化を調べた。
図4に、上記溶解・沈殿処理後のセルロースと未処理のセルロースについて、XRD測定の結果を比較して示す。
なお、イオン液体の水溶液はエバポレータで減圧濃縮後、アセトン溶液として活性炭処理した後、真空ポンプ(日立製 SVR16F)を用いて水分を除去した後、再度、セルロース処理に利用した。5回以上、再現性良くセルロース溶解に使用できた。
[実施例2から11まで]
実施例1と同様の方法で、アニオンまたはカチオンを変更した各種イオン液体を製造し、各温度におけるセルロースの溶解度を測定した。結果を表1に示す。なお、実施例11のイオン液体は、カチオンがアルコキシアルキル基を含むイミダゾリウムイオン([MEmim])である。
[実施例12]
イオン液体([N221ME][Ala])1.0gと微結晶性セルロース(Avicel)0.17gをサンプル管瓶にとり、120℃のオイルバスにいれて、目視で溶解を確認しながら適時攪拌して溶解させた。イオン液体に対するセルロース溶解度は17質量%であり、高濃度で溶解することを確認した。
冷却後、水を加えて析出したセルロースを105℃で乾燥した。乾燥したセルロースについて実施例1と同様にしてXRD測定((株)リガク製 Ultima IV)により結晶構造の変化を調べた。
図5に、上記溶解・沈殿処理後のセルロースと未処理のセルロースについて、XRD測定の結果を比較して示す。
[実施例13]
イオン液体([N221ME][Ala])1.0gとジメチルスルフォキシド(ALDRICH製)1.0gに微結晶性セルロース(Avicel)0.17gをサンプル管瓶にとり、110℃のオイルバスにいれて、1時間半適時攪拌しながら溶解させた。セルロースの溶解は目視で確認した。イオン液体に対するセルロースの溶解度は17質量%であった。なお、共溶媒として、ジメチルスルフォキシドを加えたので溶解液の低粘度化が図れた。
[実施例14]
イオン液体([N221ME][Ala])1.0gと1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(ALDRICH製)1.1gに微結晶性セルロース(Avicel)0.17gをサンプル管にとり、110℃のオイルバスにいれて、1時間半適時攪拌しながら溶解させた。セルロースの溶解は目視で確認した。イオン液体に対するセルロースの溶解度は17質量%であった。なお、共溶媒として、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを加えたので溶解液の低粘度化が図れた。
[実施例15]
([N221ME][Ala]処理セルロースの酵素糖化)
イオン液体([N221ME][Ala])5.0g、微結晶性セルロース(Avicel)0.9gを50ccナスフラスコに入れて、攪拌しながら120℃、2時間で溶解させた。その後、水を5g加えて析出させたセルロースを粉砕後、90℃の温水で洗浄した。洗浄後の析出セルロースをろ過し、一部を酵素糖化用の試料とした。
イオン液体([N221ME][Ala])によって溶解後、再析出させた再析物348mgをバイアル瓶(内径2.5cm、高さ4.5cm、ガラス製)に入れ、更に3330μLの50mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.0)および3.76mg/mLのAccellerase Duet(Genencor製)を322μL添加し密閉した。このバイアル瓶を50℃の恒温槽 NTT−2200(EYELA製)に浮かせ、酵素反応を行った。なお、再析物中に含まれるセルロース含量は17.24質量%であるので、セルロースとしての仕込み濃度は1.5質量%である。
分解率の経時変化を測定するために、各反応時間後、バイアル瓶をよく攪拌し、溶液を均一にした後、250μLを1.5mLマイクロチューブにはかり取った。これを30分間煮沸し、酵素反応を停止させた。遠心分離後、その上清を適宜希釈し、その溶液50μLを96ウェルマイクロプレートに添加し、更にグルコースCIIテストワコー(Wako製)の添付試薬200μLを添加した。室温にて30分放置後、マイクロプレートリーダー SUNRISE Rainbow Thermo(Wako製)を用いて505nmの吸光度を測定した。なお、0g/mLから375g/mLまでの範囲で調製したグルコース溶液から標準曲線を算出した。分解率は、反応前に含まれるセルロース量から換算されるグルコース量を100質量%とし、算出した。結果を図6に示す。
[比較例1]
イオン液体用化合物として、N,N-ジエチル-N-(2-メトキシエチル)-N-メチルアンモニウムクロリド([N221ME][Cl]と略記する。)を合成した。具体的には、以下の通りである。
Ar置換した100mlの二口ナスフラスコにN,N-ジメチル-N-メチルアミン(8.8g、100mmol)と2-クロロエチルメチルエーテル(東京化成製)(9.5g、100mmol)を加え、60℃で撹拌し、37時間後にN,N-ジメチル-N-メチルアミン(4.4g、50mmol)を加え、さらに109時間後にN,N-ジメチル-N-メチルアミン(4.4g、50mmol)を加え、合計161時間60℃で撹拌した。放冷後、ヘキサン(20ml)で5回洗浄し、真空ポンプ(日立製 SVR16F)を用いて減圧下60℃で3時間乾燥し、[N221ME][Cl](1.6g、8.9mmol)を収率9モル%で得た。NMRによる分析結果は、以下の通りである。
H NMR(500MHz、DO、ppm)
d=1.17(6H,t,J=7.5Hz),2.88(3H,s),3.25-3.29(7H,m),3.35-3.37(2H,m),3.24(2H,m)
13C NMR(125MHz、CDOD、ppm)
d=8.27,49.17,58.53,59.24,61.21,66.92
上述の方法で得られたイオン液体([N221ME][Cl])について、実施例1と同様に各温度におけるセルロースの溶解度(質量%)を測定した。結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例1で合成したN,N-ジエチル-N-(2-メトキシエチル)-N-メチルアンモニウムブロミド([N221ME][Br])からなるイオン液体を用いて、実施例1と同様に各温度におけるセルロースの溶解度(質量%)を測定した。結果を表1に示す。
[比較例3]
イオン液体用化合物として、N,N-ジエチル-N-(2-メトキシエチル)-N-メチルアンモニウムプロピオネート([N221ME][OPr]と略記する。)を合成した。具体的には、以下の通りである。
アンバーライトIRA400CL(オルガノ株式会社製)(35mL)を100mLカラムに充填し、1M水酸化ナトリウム(和光純薬製)水溶液(120mL)で活性化したのち脱イオン水で洗浄し、これに[N221ME][Br](1.5g、6.63mmol)の脱イオン水(10mL)溶液を通して[N221ME][OH]に変換した。空気雰囲気下、100mLの二口ナスフラスコにプロピオン酸(0.639g、8.62mmol)、脱塩水(3mL)を加え、室温で19時間撹拌した。減圧濃縮後、セライト濾過を行い、酢酸エチル(5mL×5回)、エーテル(5mL×5回)で洗浄した。減圧下60℃で3時間乾燥し、淡黄色固体として[N221ME][OPr](1.21g、5.5mmol)を収率82モル%で得た。
上述の方法で得られたイオン液体([N221ME][[OPr])について、実施例1と同様に各温度におけるセルロースの溶解度(質量%)を測定した。結果を表1に示す。
[比較例4]
イオン液体用化合物として、カチオン部を、(2-メトキシエチル)トリブチルホスホニウム([P444ME]と略記する。)とし、アニオン部をアラニンとした化合物を合成した。具体的には、以下の通りである。
アンバーライトIRA400CL(オルガノ株式会社製)(25mL)を100mLカラムに充填し、1M水酸化ナトリウム(和光純薬製)水溶液(100mL)で活性化したのち脱イオン水で洗浄し、これに[P444ME][Br](1.02g、3.0mmol)の脱イオン水(10mL)溶液を通して[P444ME][OH]に変換した。空気雰囲気下、100mLの二口ナスフラスコにアラニン(0.347g、3.90mmol)、脱塩水(3ml)を加え、室温で19時間撹拌した。減圧濃縮後、セライト濾過を行い、アセトニトリル−メタノール(9:1)混合液10mLを加えてセライト濾過した。減圧下60℃で3時間乾燥し、淡黄色油状物として[P444ME][Ala](1.996g、2.84mmol)を収率95モル%で得た。
[P444ME][Ala]について、実施例1と同様に各温度におけるセルロースの溶解度(質量%)を測定した。結果を表1に示す。
[比較例5]
イオン液体用化合物として、カチオン部を、N-(2-メトキシエチル)ピリジニウム)([PyME]と略記する。)とし、アニオン部をアラニンとした化合物を合成した。具体的には、以下の通りである。
アンバーライトIRA400CL(オルガノ株式会社製)(25mL)を100mLカラムに充填し、1M水酸化ナトリウム(和光純薬製)水溶液(100mL)で活性化したのち脱イオン水で洗浄し、これに[PyME][Br](0.654g、3.0mmol)の脱イオン水(10mL)溶液を通して[P444ME][OH]に変換した。空気雰囲気下、100mLの二口ナスフラスコにアラニン(0.437g、3.90mmol)、脱塩水(3ml)を加え、室温で19時間撹拌した。減圧濃縮後、セライト濾過を行い、アセトニトリル−メタノール(9:1)混合液10mLを加えてセライト濾過した。減圧下60℃で3時間乾燥し、黒色油状物として[PyME][Ala](0.629g、2.78mmol)を収率93モル%で得た。
[PyME][Ala]について、実施例1と同様に各温度におけるセルロースの溶解度(質量%)を測定した。結果を表1に示す。
[評価結果]
各実施例とも、所定のカチオンと所定のアニオンとからなるイオン液体を用いているため、セルロースの溶解度が高い。また、ハロゲンを含んでおらず装置の腐食や環境負荷の問題も少ない。それ故、本発明のイオン液体を用いると、セルロース系バイオマスの前処理用として好適であることが理解できる。
一方、比較例1ではイオン液体の構造にハロゲンを含むため、装置の腐食や環境負荷が問題となる。また、比較例2から5までのイオン液体はいずれもセルロースの溶解度が低く、セルロース系バイオマスの前処理が困難である。
本発明は、セルロース系バイオマスを原料とした燃料、化学品等の製造に利用することができる。
S1…溶解析出工程
S2…第1の分離工程
S3…粉砕工程
S4…向流接触式溶出工程
S5…第2の分離工程
S6…蒸留工程
A1…セルロース系バイオマス
A2…析出バイオマス
A3…析出バイオマス
B1…イオン液体
B2…再生イオン液体
C1…第1の貧溶媒
C2…再生貧溶媒
D1…第2の貧溶媒
D2…イオン液体含有貧溶媒

Claims (3)

  1. 一般式Z (Z はカチオンを意味し、A はアニオンを意味する)で示される化合物からなるイオン液体であって、前記Z がアルコキシアルキル基とアルキル基とを有する4級アンモニウムカチオンであり、前記A がα−アミノ酸アニオン(側鎖がアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノカルボニルアルキル、フェニルアルキル、ヒドロキシフェニルアルキル、およびアルキルチオアルキルから選択される)であるイオン液体を用いたセルロース系バイオマスの処理方法であって、
    前記セルロース系バイオマスを溶解し、さらに貧溶媒を混合してバイオマスを析出させる溶解析出工程と、
    前記イオン液体および前記貧溶媒の混合溶液から前記イオン液体を回収するイオン液体回収工程と、
    前記溶解析出工程で析出させた析出バイオマスを糖化する糖化処理工程とを備える
    こと特徴とするセルロース系バイオマスの処理方法。
  2. 請求項に記載のセルロース系バイオマスの処理方法であって、
    前記セルロース系バイオマスを溶解する際に、イオン液体との共溶媒を添加する
    ことを特徴とするセルロース系バイオマスの処理方法。
  3. 請求項に記載のセルロース系バイオマスの処理方法であって、
    前記共溶媒は孤立電子対を有する化合物を含んでなる
    ことを特徴とするセルロース系バイオマスの処理方法。
JP2011001483A 2011-01-06 2011-01-06 セルロース系バイオマスの処理方法 Expired - Fee Related JP5794609B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011001483A JP5794609B2 (ja) 2011-01-06 2011-01-06 セルロース系バイオマスの処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011001483A JP5794609B2 (ja) 2011-01-06 2011-01-06 セルロース系バイオマスの処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012144441A JP2012144441A (ja) 2012-08-02
JP5794609B2 true JP5794609B2 (ja) 2015-10-14

Family

ID=46788410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011001483A Expired - Fee Related JP5794609B2 (ja) 2011-01-06 2011-01-06 セルロース系バイオマスの処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5794609B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6108559B2 (ja) * 2012-06-26 2017-04-05 国立大学法人鳥取大学 リグニン溶解性イオン液体を使用したバイオマスからのリグニンの製造方法、及びリグニン、ヘミセルロース、及びセルロースの製造方法
DE102013009138A1 (de) * 2013-05-31 2014-12-04 Rainer Pommersheim Verfahren und technischer Prozess zur Rückgewinnung von Rohstoffen aus papierhaltigen Abfällen mittels lonischer Flüssigkeiten
JP6906140B2 (ja) * 2016-10-18 2021-07-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 イオン液体およびそれを用いてセルロースを溶解する方法
JP7012212B2 (ja) 2017-01-30 2022-02-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 イオン液体組成物およびそれを用いてセルロースを溶解する方法
JP2018162447A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 パナソニックIpマネジメント株式会社 イオン液体およびそれを用いてセルロースを溶解する方法
CN110947733B (zh) * 2019-12-04 2021-02-19 陈华俊 一种合成革精馏残渣回收工艺
CN112811993B (zh) * 2020-12-29 2023-08-25 安徽省福泰精细化工有限责任公司 一种甲缩醛提纯方法
JP7001861B1 (ja) 2021-03-31 2022-01-20 第一工業製薬株式会社 フッ素系イオン性液体およびその製造方法
CN114200037B (zh) * 2021-11-11 2024-04-05 山东中科恒联生物基材料有限公司 一种再生纤维素材料制备中离子液体纯度的检测方法
WO2023189817A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 広栄化学株式会社 オニウム塩、オニウム塩組成物、当該オニウム塩と多糖類を含有する液状組成物及びその製造方法並びに多糖類の回収方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6824599B2 (en) * 2001-10-03 2004-11-30 The University Of Alabama Dissolution and processing of cellulose using ionic liquids
JP4261223B2 (ja) * 2003-03-07 2009-04-30 弘幸 大野 アミノ酸を構成イオンとする有機イオン性液体
JPWO2007049485A1 (ja) * 2005-10-25 2009-04-30 日清紡績株式会社 セルロース溶液の製造方法、セルロース溶液および再生セルロースの製造方法
CN101765663B (zh) * 2007-03-14 2014-11-05 托莱多大学 生物质预处理
JP5339452B2 (ja) * 2007-04-24 2013-11-13 国立大学法人東京農工大学 イオン液体およびこのイオン液体からなるポリマー処理剤
US8591757B2 (en) * 2007-09-03 2013-11-26 Kaneka Corporation Electrolyte composition and ionic liquid
JP2009203454A (ja) * 2008-01-31 2009-09-10 Toyota Central R&D Labs Inc イオン液体を利用したセルロース分解産物の生産方法
WO2010017563A1 (en) * 2008-08-08 2010-02-11 University Of Toledo Polymeric ionic liquids, methods of making and methods of use thereof
CN101486661A (zh) * 2009-02-27 2009-07-22 南京大学 一种四烃基季铵型氨基酸离子液体的制法
JP5378841B2 (ja) * 2009-03-18 2013-12-25 一般財団法人石油エネルギー技術センター 炭酸ガス分離膜
JP5623711B2 (ja) * 2009-06-12 2014-11-12 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 アミノ酸を構成イオンとするハロゲンフリーなイオン液体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012144441A (ja) 2012-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5794609B2 (ja) セルロース系バイオマスの処理方法
US8236536B2 (en) Saccharifying cellulose
CN101386597B (zh) 一种烷基咪唑类高铼酸盐离子液体及其制备方法
CN101589153A (zh) 通过对可用含多原子阴离子的离子液体预处理的纤维素进行酶促水解制备葡萄糖的方法
WO2012040003A2 (en) Ionic liquid pretreatment of cellulosic biomass: enzymatic hydrolysis and ionic liquid recycle
Negi et al. Ionic liquid pretreatment
CN103288685B (zh) 一种3-胍基丙酸的制备方法
US20140352688A1 (en) Process for pretreatment of lignocellulosic biomass with a hydrated inorganic salt comprising a preliminary acid hydrolysis stage
CN104478746B (zh) 一种dl-赖氨酸的制备方法
JP6280046B2 (ja) オニウム塩及び当該オニウム塩とセルロースを含有する液状組成物並びにセルロース回収方法
CN102816077A (zh) 乌洛托品作为催化剂在合成氨甲苯酸中的应用
CN109503568A (zh) 一种达沙替尼的制备方法
WO2016202252A1 (zh) 一种合成d-对羟基苯甘氨酸甲酯的方法
CN104480159B (zh) 一种在离子液中酶法合成辛烯基琥珀酸淀粉酯的方法
EP1832593A1 (en) Direct process for the production of sterile Cefepime dihydrochloride monohydrate
CN109678853A (zh) 一种达沙替尼的制备工艺
CN102010345B (zh) 一种动态动力学拆分制备d-苯丙氨酸的方法
CN107459447A (zh) 一种葡萄糖酸钠废母液的处理方法
CN103013952A (zh) 一种功能化离子液体修饰的脂肪酶及其修饰方法
CN102628075B (zh) 一种青霉素酰化酶拆分生产手性氨基酸的方法及其产品
CN112745254A (zh) 一种4-羟基-2-氧代-1-吡咯烷乙酸的制备方法及其应用
CN105198734A (zh) 一种制备没食子酸的方法
CN101239926A (zh) D-对羟基苯甘氨酸的制备方法
CN104262224A (zh) 一种带有四氟硼酸盐阴离子的吡咯烷鎓盐的制备方法以及工业化生产方法
CN112574007B (zh) 一种新型环己亚胺类离子液体及催化柠檬酸丁酯和双酚f合成的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140106

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150707

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5794609

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees