JP5773574B2 - 紙おむつ - Google Patents

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Description

本発明は、トウ繊維からなる吸収体を有する紙おむつに関するものである。
トウ繊維からなる吸収体は、柔軟性に優れ、吸収体に吸収される尿等の***物の拡散性に優れることから、パルプ繊維からなる吸収体に比較し薄形状化できる。
しかし、トウ繊維からなる吸収体にフィットカットを施すことは困難であり、吸収体の幅方向中央部の垂れ下がり、特に、着用者の活動の制約につながっている吸収体の腹側の幅方向中央部の垂れ下がりを改善する手段が希求されている。
吸収体の幅方向中央部の垂れ下がりを改善する手段としては、種々のものがあるが、そのひとつに弾性部材を設ける手段がある。
吸収体に弾性部材を設けた例としては、以下のものがある。
特許文献1には、屈曲現象を防止するため吸収要素の背側部分の裏面に臀部フィット用弾性伸縮部材を設け、吸収体の側縁部を周わって固定されるバリヤーカフスの先端部、中央部に弾性伸縮部材を設けることが開示されている。
特許文献2には、コンパクト化を図りながら吸収特性を確保するため吸収体の側縁部を周わって固定されるバリヤーカフスの起立先端部、吸収体の両側部近傍に弾性伸縮部材を設けることが開示されている。
特許文献3には、吸収性本体からの前後漏れを防止するため吸収体要素の裏面に複数の股間用弾性部材を一定間隔に設けることが開示されている。
特許文献4には、パンツにギャザーを形成し密着性を高めるためパンツの裏面に複数の弾性部材を一定間隔に設けることが開示されている。
特許文献5には、通気性を高めるためトップシートと防水シートの積層部を規定している。
特開2008―188050号公報 特開2005−261973号公報 特開2004−329386号公報 特開2005−204744号公報 特開2005−65729号公報
しかしながら、先行技術文献における解決課題は、本願の解決課題であるトウ繊維からなる吸収体の幅方向中央部の垂れ下がりを防止するものではなく、先行技術文献に開示されたいずれの配置手段にあっても、柔軟性に優れ、薄形状化されたトウ繊維からなる吸収体の垂れ下がりを改善する手段としては十分なものではない。
そこで、本発明の主たる課題は、トウ繊維からなる吸収体の中央部の垂れ下がり、特に、吸収体の腹側の幅方向中央部の垂れ下がりを防止しフィット性、吸収性に優れる紙おむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
シートと前記外シートの内面に股間部を中心として縦方向に延存する内装体を有する紙おむつであって、
前記内装体は、少なくとも表面シートと、吸収要素と、不透液性バックシートと、バリヤーカフスとから構成され、
前記吸収要素は、トウ繊維に高吸収性ポリマー粒子を分散した吸収体と、前記吸収体を取り囲む包装シートからなり、前記包装シートは接合部により袋形状にされ、
前記表面シートは、前記吸収要素の両側縁を周り込み前記吸収要素の裏面に延在し、延在部は、前記不透液性バックシートと前記バリヤーカフスとの間に固着され、
前記バリヤーカフスは、前記表面シートが周り込んだ前記吸収要素の両側縁をさらに上側から周り込み延在し前記表面シートの前記延在部の裏面に固着され、固着部が前記バリヤーカフスの起立端を形成する、
前記吸収体の幅方向両側部の裏面側であって、前記包装シートと前記不透液性バックシートとの間に股間部フィット用弾性伸縮部材を前後方向に設けられ、
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の幅方向の中心線に対称な前記吸収体の幅方向の側縁から前記吸収体の幅方向の幅に対し15〜40%の位置にそれぞれ設け、
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し22〜27%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し58〜63%の位置の間に設け、又は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し28〜33%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し53〜58%の位置の間に設けられている、
ことを特徴とする紙おむつ。
(作用効果)
本発明は、表面シートが吸収要素の両側縁を周り込み吸収要素の裏面に延在し、延在部が不透液性バックシートとバリヤーカフスとの間に固着されていることから、着用者の***物である尿、便と吸収要素とが接触する表面積が大きく吸収性に優れる。特に、尿が吸収要素の幅方向の中央部から偏った領域に***された場合にあっても、尿と接触する吸収要素の両側縁部の表面積が大きいことから、尿を迅速に吸収要素に吸収することができる。
バリヤーカフスは、表面シートが周り込んだ吸収要素の両側縁をさらに上側から周り込み延在し表面シートの延在部の裏面に固着され、固着部がバリヤーカフスの起立端を形成することから、吸収要素の両側縁部を着用者側に向かって変形させ、吸収要素の両側縁部に深いポケット部を形成し、着用者の***物である尿、便を捕捉することができる。また、バリヤーカフスが不透液性バックシートの裏面に延在し固着されていることから、吸収要素に吸収された尿が紙おむつの外部に漏れ出す恐れもない。
吸収体の幅方向両側部の裏面側であって、包装シートと不透液性バックシートとの間に股間部フィット用弾性伸縮部材を前後方向に設けられ、股間部フィット用弾性伸縮部材は、吸収体の幅方向の中心線に対称な吸収体の幅方向の側縁から吸収体の幅方向の幅に対し15〜40%の位置にそれぞれ設けられていることから、吸収体の幅方向中央部と幅方向両側部の垂れ下がりを防止しフィット性に優れ、また、***物である尿、便の外部への漏れ出しも低減することができる。
股間部フィット用弾性伸縮部材が吸収体の腹側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し22〜27%の位置から吸収体の背側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し58〜63%の位置の間に設けられていることから、特に、排尿位置が腹側に位置する男子が排尿した場合にあっても、吸収体の幅方向中央部と幅方向両側部の垂れ下がりを防止しフィット性に優れ、また、***物である尿、便の外部への漏れ出しも低減することができる。また、股間部フィット用弾性伸縮部材は、吸収体の腹側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し28〜33%の位置から吸収体の背側の側縁から吸収体の前後方向の長さに対し53〜58%の位置の間に設けられていることから、特に、排尿位置が股間から背側に位置する女子が排尿した場合にあっても、吸収体の幅方向中央部と幅方向両側部の垂れ下がりを防止しフィット性に優れ、また、***物である尿、便の外部への漏れ出しも低減することができる。
<請求項記載の発明>
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、太さが350〜1240dtexであり、200〜350%に伸張され設けられている請求項記載の紙おむつ。
(作用効果)
請求項に係る発明は、太さが350〜1240dtexの股間部フィット用弾性伸縮部材が、200〜350%に伸張し設けられていることから、吸収体の幅方向中央部と幅方向両側部の垂れ下がりをより防止しフィット性に優れ、着用者の肌に圧痕をつける恐れが少ない。
<請求項記載の発明>
前記バリヤーカフスは、バリヤーシートと2つ折りにされた前記バリヤーシートに挟持された複数の弾性伸縮部材からなり、前記股間部フィット用弾性伸縮部材と前記表面シートの前記延在部の裏面に固着された前記バリヤーカフスの取付け部の幅方向の最も内側の弾性伸縮部材との間隔が最も広く、前記弾性伸縮部材の間隔が前記バリヤーカフスの前記取付け部から前記バリヤーカフスの自由部分の先端部に向かうに従い狭くなる請求項1又は2記載の紙おむつ。
(作用効果)
請求項に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材とバリヤーカフスの取付け部の幅方向の最も内側の弾性伸縮部材との間隔が最も広く、バリヤーカフスの弾性伸縮部材の間隔がバリヤーカフスの取付け部からバリヤーカフスの自由部分の先端部に向かうに従い狭くなることから、吸収体の幅方向中央部に作用する引上げ力が大きくなり、吸収体の幅方向中央部の垂れ下がりをより防止できフィット性に優れる。
<請求項記載の発明>
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記表面シートの前記延在部と対向しない前記包装シートと前記不透液性バックシートとの間に設けられている請求項1乃至のいずれか1項に記載の紙おむつ。
(作用効果)
請求項に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材が表面シートの延在部と対向しない包装シートと不透液性バックシートとの間に設けられていることから、表面シートの延在部の剛性により阻害されず、股間部フィット用弾性伸縮部材の引上げ力を吸収体の幅方向中央部に効率的に作用させることができる。
<請求項記載の発明>
前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記包装シートの前記接合部と対向しない前記包装シートと前記不透液性バックシートとの間に設けられている請求項1乃至のいずれか1項に記載の紙おむつ。
(作用効果)
請求項に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材が包装シートの前記接合部と対向しない包装シートと不透液性バックシートとの間に設けられていることから、包装シートの接合部の剛性により阻害されず、股間部フィット用弾性伸縮部材の引上げ力を吸収体の幅方向中央部に効率的に作用させることができる。
<請求項記載の発明>
前記股間部フィット用弾性伸縮部材の幅方向の内側領域に剛性シートを設け、前記剛性シートは、前記不透液性バックシートと前記外シートとの間に挟持されている請求項1乃至のいずれか1項に記載の紙おむつ。
(作用効果)
請求項に係る発明は、股間部フィット用弾性伸縮部材の幅方向の内側領域に剛性シートを設け、剛性シートが不透液性バックシートと外シートとの間に挟持されていることから、吸収体の股間部フィット用弾性伸縮部材の両側部が鋭利に引上げられ吸収体の幅方向中央部の垂れ下がりを効率的に防止でき、また、剛性シートにより吸収体の幅方向両側部の垂れ下がりも抑制できる。
以上のとおり、本発明によれば、トウ繊維からなる吸収体の中央部の垂れ下がりを防止しフィット性、吸収性に優れる等の利点を有する紙おむつを提供することができる。
パンツタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の3−3断面図である。 図1の4−4断面図である。 図1の5−5断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの要部のみを示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの要部のみを示す、断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ詳説する。
図1〜図8は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。なお、本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつに限定されるものではなく、テープ式使い捨ておむつ、尿取りパットに適用することができる。
請求項の「吸収体の幅方向の中心線」、「吸収体の幅方向の側縁」、「吸収体の腹側の側縁」、「吸収体の背側の側縁」とは、図6の「CL」、「KS」、「KM」、「KB」をそれぞれ意味し、「表面シートの延在部」、「包装シートの接合部」とは、図3の「E」、「S」をそれぞれ意味する。
このパンツタイプ使い捨ておむつ100は、製品外面(裏面)をなす外装シート12と、外装シートの内面に股間部を中心として前後方向に延在する内装体200が貼り付けられている。
内装体200を構成する透液性の表面シート30は、図3に示すように、吸収要素50の両側縁部を周り込み、吸収要素50の裏面に延長し、ホットメルト接着剤により吸収要素50の裏面側に固着されている。
バリヤーカフス60は、図3に示すように、表面シート30が周り込んだ吸収要素50の両側縁部をさらに表面シート30の上から周り込み、吸収要素50の裏面側にホットメルト接着剤により固着された不透液性バックシート11の両側部まで延存し、不透液性バックシート11の裏面側にホットメルト接着剤により固着されている。
股間部フィット用弾性伸縮部材68は、吸収体56の裏面側の包装シート58と不透液性バックシート11との間で、且つ、吸収体56の幅方向の中心線CLに対称な吸収体56の幅方向の側縁KSから吸収体の幅方向の幅に対し15〜40%の位置にそれぞれ前後方向に延存している。
内装体200は、尿等の***物等を吸収保持する部分であり、外装シート12は着用者に装着するための部分である。なお、断面図における点模様部分は各構成部材を接合する接合部分を示しており、ホットメルト接着剤などのベタ、ビード、カーテン、サミットまたはスパイラル塗布などにより形成されるものである。
なお、「前後方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつ100の装着状態、すなわちおむつ100の前身頃両側部と後身頃量側部を重ね合わせるようにおむつ100を股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト開口部WO側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
(内装体)
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となる表面シート30と、不透液性バックシート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に***物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立するバリヤーカフス60を示している。
(表面シート)
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、表面シート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、表面シート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
バリヤーカフス60を設ける場合、表面シート30の両側部は、不透液性バックシート11とバリヤーカフス60との間を通して、吸収要素50の裏側まで回りこませ、液の浸透を防止するために、不透液性バックシート11及びバリヤーカフス60に対してホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。
(中間シート)
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、表面シート30と同様の素材や、スパンレース、スパンボンド、SMS、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布が嵩高であるため好ましい。エアスルー不織布には芯鞘構造の複合繊維を用いるのが好ましく、この場合芯に用いる樹脂はポリプロピレン(PP)でも良いが剛性の高いポリエステル(PET)が好ましい。目付けは20〜80g/m2が好ましく、25〜60g/m2がより好ましい。不織布の原料繊維の太さは2.2〜10dtexであるのが好ましい。不織布を嵩高にするために、原料繊維の全部又は一部の混合繊維として、芯が中央にない偏芯の繊維や中空の繊維、偏芯且つ中空の繊維を用いるのも好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(不透液性バックシート)
不透液性バックシート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。不透液性バックシート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、不透液性バックシート11として用いることができる。
不透液性バックシート11は、防漏性を高めるために、吸収要素50の両側を回りこませて吸収要素50の表面シート30側面の両側部まで延在させるのが好ましい。この延在部の幅は、左右それぞれ5〜20mm程度が適当である。
また、不透液性バックシート11の内側、特に吸収体56側面に、液分の吸収により色が変化する***インジケータを設けることができる。
(バリヤーカフス)
バリヤーカフス60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態のバリヤーカフス60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
より詳細には、バリヤーカフス60は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のバリヤーシート62を幅方向に折り返して二つに折り重ねるとともに、折り返し部分及びその近傍のシート間に、細長状弾性伸縮部材63を長手方向に沿って伸張状態で、幅方向に間隔をあけて複数本固定してなるものである。バリヤーカフス60のうち幅方向において折り返し部分と反対側の端部は内装体200の表面シート30の延在部の裏面に固定された取付部分65とされ、この取付部分65以外の部分は取付部分65から突出する突出部分66(折り返し部分側の部分)とされている。また、突出部分66のうち前後方向両端部は、取付部分65から内装体200の側部を通り表面シート30の側部表面まで延在し且つこの表面シート30の側部表面に対してホットメルト接着剤やヒートシールによる前後固定部67固定された付け根側部分と、この付け根側部分の先端から幅方向外側に折り返され且つ付け根側部分に固定された先端側部分とからなる。突出部分のうち前後方向中間部は非固定の自由部分(内側自由部分)とされ、この自由部分に前後方向に沿う細長状弾性部材63が伸張状態で固定されている。
バリヤーシート62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。細長状弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは470〜1240dtexが好ましく、620〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150〜350%が好ましく、200〜300%がより好ましい。また、図示のように、二つに折り重ねたバリヤーシートの間に防水フィルムを介在させることもできる。
バリヤーカフス60の自由部分に設けられる細長状弾性伸縮部材63の本数は3〜8本が好ましく、5〜7本がより好ましい。図7には、6本の細長状弾性伸縮部材63a〜63fが、細長状弾性伸縮部材63aと63bの配置間隔D2が15mm、細長状弾性伸縮部材63bと63cの配置間隔D3が13mm、細長状弾性伸縮部材63cと63dの配置間隔D4が11mm、細長状弾性伸縮部材63dと63eの配置間隔D5が5mm、細長状弾性伸縮部材63eと63fの配置間隔D6が5mmで配置されている。このように、バリヤーカフス60の取付け部分65の最も内側に配置される細長状弾性伸縮部材63aから自由部分の先端部の細長状弾性伸縮部材63fの配置間隔を徐々に狭くした場合、バリヤーカフス60の細長状弾性伸縮部材63による吸収体56の幅方向側部に作用する引上げ力が大きくなり、吸収体の幅方向中央部の垂れ下がりをより防止できる。なお、上述した隣接する配置間隔、D2とD3、D3とD4、D5とD6の間隔が同一であっても良い。
バリヤーカフス60の取付部分65の固定対象は、内装体200における表面シート30の他、不透液性バックシート11、吸収要素50等適宜の部材とすることができる。
かくして構成されたバリヤーカフス60では、細長状弾性伸縮部材63の収縮力が前後方向両端部を近づけるように作用するが、突出部分66のうち前後方向両端部が起立しないように固定されるのに対して、それらの間は非固定の自由部分とされているため、自由部分のみが図3に示すように身体側に当接するように起立する。特に、取付部分65が内装体200の裏面側に位置していると、股間部及びその近傍においてバリヤーカフス60が幅方向外側に開くように起立するため、バリヤーカフス60が脚周りに面で当接するようになり、フィット性が向上するようになる。
バリヤーカフス60の寸法は適宜定めることができるが、乳幼児用紙おむつの場合は、例えば図7に示すように、バリヤーカフス60の起立高さ(展開状態における突出部分66の幅方向長さ)W6は15〜60mm、特に20〜40mmであるのが好ましい。また、バリヤーカフス60を表面シート30表面と平行になるように、平坦に折り畳んだ状態において最も内側に位置する折り目間の離間距離W3は60〜190mm、特に70〜140mmであるのが好ましい。
なお、図示形態と異なり、内装体200の左右各側においてバリヤーカフスを二重に(二列)設けることもできる。
(吸収要素)
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有する。包被シート58は省略することもできる。さらに、図示形態では、吸収体56と包被シート58の裏面側部位(下側の部分)との間に保持シート80が設けられているが、この保持シート80は省略することもできる。
(吸収体)
吸収体56は、長方形形状であり、フィラメントの集合体と高吸収性ポリマー粒子とからなり、フィラメントの集合体に対して高吸収性ポリマー粒子が実質的に厚み方向全体に分散されている。
フィラメントの集合体は、トウ(繊維束)を開繊することにより得ることができる。トウ構成繊維としては、例えば、多糖類又はその誘導体(セルロース、セルロースエステル、キチン、キトサンなど)、合成高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリラクタアミド、ポリビニルアセテートなど)などを用いることができるが、特に、セルロースエステル及びセルロースが好ましい。
セルロースとしては、綿、リンター、木材パルプなど植物体由来のセルロースやバクテリアセルロースなどが使用でき、レーヨンなどの再生セルロースであってもよく、再生セルロースは紡糸された繊維であってもよい。
好適に採用できるセルロースエステルとしては、例えば、セルロースアセテート、セルロースブチレート、セルロースプロピオネートなどの有機酸エステル;セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートフタレート、硝酸酢酸セルロースなどの混酸エステル;及びポリカプロラクトングラフト化セルロースエステルなどのセルロースエステル誘導体などを用いることができる。これらのセルロースエステルは単独で又は二種類以上混合して使用できる。セルロースエステルの粘度平均重合度は、例えば、50〜900、好ましくは200〜800程度である。セルロースエステルの平均置換度は、例えば、1.5〜3.0(例えば、2〜3)程度である。
セルロースエステルの平均重合度は、例えば10〜1000、好ましくは50〜900、さらに好ましくは200〜800程度とすることができ、セルロースエステルの平均置換度は、例えば1〜3程度、好ましくは1〜2.15、さらに好ましくは1.1〜2.0程度とすることができる。セルロースエステルの平均置換度は、生分解性を高める等の観点から選択することができる。
セルロースエステルとしては、有機酸エステル(例えば、炭素数2〜4程度の有機酸とのエステル)、特にセルロースアセテートが好適である。セルロースアセテートの酢化度は、43〜62%程度である場合が多いが、特に30〜50%程度であると生分解性にも優れるため好ましい。特に好ましいセルロースエステルは、セルロースジアセテートである。
トウ構成繊維は、種々の添加剤、例えば、熱安定化剤、着色剤、油剤、歩留り向上剤、白色度改善剤等を含有していても良い。
トウ構成繊維の繊度は、例えば、1〜16デニール、好ましくは1〜10デニール、さらに好ましくは1〜6デニールが望ましい。トウ構成繊維は、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。捲縮繊維を用いると、嵩高で軽量な吸収体を製造できるとともに、繊維間の絡み合いにより一体性の高いトウを容易に製造できる。トウ構成繊維の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などのいずれであってもよい。トウ構成繊維は、例えば、1,000〜1,000,000本、好ましくは2,000〜1,000,000本程度の単繊維を束ねることにより形成されたトウ(繊維束)の形で使用することができる。繊維束は、1,000〜1,000,000本程度の連続繊維を集束して構成するのが好ましい。
本発明において好適に使用できるセルロースジアセテートのトウのベールは、セラニーズ社やダイセル化学工業などにより市販されている。セルロースジアセテートのトウのベールは、密度は約0.5g/cm3であり、総重量は400〜600kgである。このベールから、トウを引き剥がし、所望のサイズ、嵩となるように広い帯状に開繊する。トウの開繊幅は任意であり、例えば、幅50〜2000mm、好ましくは製品の吸収体の幅の50〜300mm程度とすることができる。また、トウの開繊度合いを調整することにより、吸収体の密度を調整することができる。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和する。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子は、吸収体56の平面方向で散布密度あるいは散布量を調整できる。たとえば、液の***部位を他の部位より散布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の散布密度(量)を高め、女用は中央部の散布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
包装シート58の包装形態は適宜定めることができるが、製造容易性や前後端縁からの高吸収性ポリマー粒子の漏れ防止等の観点から、吸収体56の表裏面及び両側面を取り囲むように筒状に巻き付け、且つその前後縁部を吸収体56の前後から食み出させ、この食み出し部分を表裏方向に潰してホットメルト接着剤等の接合手段により接合する形態が好ましい。
(保持シート)
保持シート80を設ける場合、保持シート80と吸収体56上との間には、高吸収性ポリマー粒子をその散布などにより介在させることができる。高吸収性ポリマー粒子は、フィラメントの集合体への供給時又はその後の工程、あるいは消費者が使用するまでの流通過程で、フィラメントの集合体を通り抜けることがある。連続繊維の集合体を通り抜けた高吸収性ポリマー粒子群の凹凸は、消費者が使用する際に手で触ったときジャリジャリした違和感を与える。そこで、吸収体56と包被シート58との間に高吸収性ポリマー粒子の保持性能を有する保持シート80を介在させるのも好ましい形態である。この保持シート80は、ティッシュペーパ(クレープ紙)などの包被シート58のみでは足りないコシを補強して、消費者が使用する際に手で触ったとき違和感を軽減又は防止する。
保持シート80の素材は、特に限定されず、高吸収性ポリマー粒子の保持性能を有するものであれば足りる。具体的には、例えば、不織布、捲縮パルプ、低吸収性のコットン繊維(例えば、未脱脂のコットン繊維、脱脂されたコットン繊維、レーヨン繊維を撥水剤や疎水化剤で処理したものなど。)、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、絹、綿、麻、ナイロン、ポリウレタン、アセテート繊維等を例示することができる。
保持シート80を不織布とする場合、その保持シート80は、KES試験に基づく圧縮エネルギーが0.01〜10.00gfcm/cm2、好ましくは、0.01〜1.00gfcm/cm2で、かつ圧縮レジリエンスが10〜100%、好ましくは、70〜100%の不織布であるとよい。
保持シート80を設ける理由は先にも触れたように、たとえば吸収体56から下方に抜け落ちた(抜け出た)高吸収性ポリマー粒子を保持することにある。したがって、抜け出た高吸収性ポリマー粒子に対して、包被シート58及び保持シート80を介して使用者に接触するので、使用者にジャリジャリした違和感として、伝わるおそれがない。特に上記の縮エネルギー及び圧縮レジリエンスである不織布であると、その機能が十分に発揮する。
また、抜け出た高吸収性ポリマー粒子は、保持シート80によって保持され、包被シート58上を移動することがないため、吸収能力の偏在が生じるおそれもない。特に、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子が移動を防止するために、予め粘着性を有するホットメルト接着剤などを保持シート80上に塗布することができる。また、保持シート80の上面(使用面側に向かう面)を粗面とすることで、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子が移動を防止するようにしてもよい。このための粗面化又は毛羽立ち手段としては、不織布の製造時におけるネット面でない非ネット面とする、マーブル加工を行う、ニードルパンチにより加工する、ブラシッング加工するなどを挙げることができる。
保持シート80は、図3に示すように吸収体56の下方にのみ設けても、また図示しないが、吸収体56の側面を通り吸収体56の上面にまで巻き上げて延在させてもよい。また、保持シート80を複数枚重ねて使用することも可能である。
上記例は、吸収体56と包被シート58の裏面側部位との間に保持シート58を設ける例であるが、保持シートは、包被シートより裏面側であってもよく(その形態は図示していない)、要は、吸収体56に対して裏面側に保持シートを設ければ、製品の裏面から触る場合におけるジャリジャリした違和感を軽減させるあるいは生じさせないものとなる。
(股間部フィット用弾性伸縮部材)
図3,7に示されるように、吸収体56の裏面側に位置する包装シート58と不透液性バックシート11との間に股間部フィット用弾性伸縮部材68が固着されている。
股間部フィット用弾性伸縮部材68は、吸収体56の幅方向の中心線CLに対し左右対称な位置にそれぞれ1本ずつ設けられている。
股間部フィット用弾性伸縮部材68は、吸収体56の幅方向の側縁KSから吸収体56の幅方向の幅KWの15〜40%の位置、より好適には20〜30%の位置にそれぞれ設けられている。
股間部フィット用弾性伸縮部材68が、吸収体56の幅方向の側縁KSから吸収体56の幅方向の幅の15%以下の位置に設けられた場合にあっては、一対の股間部フィット用弾性伸縮部材68の間に位置する吸収体56の幅が大きく、吸収体56の中央部の垂れ下がりを防止することができない。一方、股間部フィット用弾性伸縮部材68が、吸収体56の幅方向の側縁KSから吸収体56の幅方向の幅の40%以上の位置設けられた場合にあっては、股間部フィット用弾性伸縮部材68の外側に位置する吸収体56の側部が大きく、吸収体56の側部の垂れ下がりを防止することができない。
股間部フィット用弾性伸縮部材68は、図2に示されるように、吸収体56の腹側の側縁KMから吸収体56の前後方向の長さの22〜45%の位置、より好適には22〜33%の位置から、吸収体56の背側の側縁KBから吸収体の前後方向の長さの35〜65%の位置、より好適には47〜63%の位置の間に前後方向に延存して設けられている。
股間部フィット用弾性伸縮部材68が、吸収体56の腹側の側縁KMから吸収体56の前後方向の長さの22%以下の位置に設けられた場合にあっては、腹側に多くの横皺が形成され外観性に劣る。一方、股間部フィット用弾性伸縮部材68が、吸収体56の腹側の側縁KMから吸収体56の前後方向の長さの45%以上の位置に設けられた場合にあっては、吸収体56の腹側の股間部の幅方向中央部の垂れ下がりを防止できなくなる。
股間部フィット用弾性伸縮部材68が、吸収体56の背側の側縁KBから吸収体56の前後方向の長さの35%以下の位置に設けられた場合にあっては、バリヤーカフス60が幅方向内側に内寄りし易くなり防漏性が低下し、背側に多くの横皺が形成され外観性に劣る。一方、股間部フィット用弾性伸縮部材68が、吸収体56の背側の側縁KBから吸収体56の前後方向の長さの65%以上の位置に設けられた場合にあっては、吸収体56の背側の股間部の幅方向中央部の垂れ下がりを防止できなくなる。
股間部フィット用弾性伸縮部材68としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは350〜1240dtexが好ましく、470〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、200〜350%が好ましく、220〜280%がより好ましい。なお、伸張率は、「固定時の股間部フィット用弾性伸縮部材の長さ/股間部フィット用弾性伸縮部材の自然長さ×100[%]」で算出した値である。また、股間部フィット用弾性伸縮部材68として糸ゴムのような細長状弾性伸縮部材を採用しているが、帯状や網状等の幅広な弾性伸縮部材を用いることもできる。
股間部フィット用弾性伸縮部材68とバリヤーカフス60の細長状弾性伸縮部材63aとの幅方向間隔D1(図7に図示する水平な幅方向間隔)が25mmであり、バリヤーカフス60の細長状弾性伸縮部材63aと63bとの配置間隔D2が15mmより大きい。このように、股間部フィット用弾性伸縮部材68と細長状弾性伸縮部材63aとの幅方向間隔D1を細長状弾性伸縮部材63aと63bとの配置間隔D2より大きくした場合、股間部フィット用弾性伸縮部材68とバリヤーカフス60の細長状弾性伸縮部材63(63a〜63f)による引上げ力が、吸収体56の幅方向側部に均等に且つ大きく作用することから吸収体56の幅方向中央部の垂れ下がりを防止できる。
すなわち、着用者において、バリヤーカフス60の取付け部の近傍に設けられている細長状弾性伸縮部材63は高い収縮力が発生するため、バリヤーカフス60の細長状弾性伸縮部材63の配置間隔をバリヤーカフス60の自由部分の先端部に近づくに従い狭くした場合にあっては、バリヤーカフス60の細長状弾性伸縮部材63の収縮力が均等に吸収体の幅方向中央部に作用させることができ、吸収体56の幅方向中央部および幅方向両側部の垂れ下がりを効率良く防止することができる。
股間部フィット用弾性伸縮部材68は、表面シート30の延在部Eや、包装シート58が吸収体56の裏側で接合される場合にあっては包装シート58の接合部Sと対向しない包装シート58と不透液性バックシート11との間に固着した方が、表面シート30の延在部E、包装シート58の接合部Sの剛性による反力の影響が少なく、大きな引上げ力を吸収体56の幅方向側部に作用することができ好適である。
(外装シート)
外装シート12は、股間部から腹側に延在する前身頃Fと、股間部から背側に延在する後身頃Bとを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されて、図8に示すように、装着者の胴を通すための胴開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものである。符号12Aは接合部分を示している(以下、この部分をサイドシール部ともいう)。なお、股間部とは、展開状態における前身頃のウエスト端縁から後身頃のウエスト端縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
外装シート12は、胴開口部WOから脚開口部LOの上端に至る前後方向範囲として定まる胴周り部Tと、脚開口部LOを形成する部分の前後方向範囲として定まる中間部Lとを有する。胴周り部Tは、概念的に「ウエスト側端部」Wと「胴周り下部」Uとに分けることができる。これらの前後方向の長さは、製品のサイズによって異なり、適宜定めることができるが、一例を挙げると、ウエスト側端部Wは15〜40mm、胴周り下部Uは65〜120mmとすることができる。一方、中間部Lの両側縁は被着者の脚周りに沿うように括れており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。この結果、外装シート12は、全体としては略砂時計形状をなしている。外装シート12の括れの程度は適宜定めることができ、図1〜図8に示す形態のように、すっきりとした外観とするために最も幅が狭い部分では内装体200の幅より狭くすることが好ましいが、最も幅が狭い部分でも内装体200の幅以上となるように定めてもよい。
外装シート12は、図3〜図5に示されるように、二枚のシート基材12S,12Hをホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせて形成されるものであり、内側に位置する内側シート基材12Hはウエスト開口部WOの縁までしか延在していないが、外側シート基材12Sは内側シート基材12Hのウエスト側の縁を回り込んでその内側に折り返されており、この折り返し部分12rは内装体200のウエスト側端部上までを被覆するように延在されている。
シート基材12S,12Hとしては、シート基材であれば特に限定無く使用できるが、不織布であるのが好ましい。不織布は、その原料繊維が何であるかは特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。不織布を用いる場合、その坪量は10〜30g/m2程度とするのが好ましい。
また、外装シート12を通して後述する印刷シート25のデザインを製品外面から良好に視認できるように、外装シート12の総目付けは20〜60g/m2程度であるのが好ましく、外装シート12のJIS K 7105に規定される全光線透過率が40%以上、特に50%以上となっているのが好ましい。
そして、外装シート12には、胴回りに対するフィット性を高めるために、両シート基材12S,12H間に糸ゴム等の細長状弾性伸縮部材15〜19が所定の伸張率で設けられている。細長状弾性伸縮部材15〜19としては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。外装シート12の両シート基材12S,12Hの貼り合せや、その間に挟まれる細長状弾性伸縮部材15〜19の固定には種々の塗布方法によるホットメルト接着またはヒートシールや超音波接着を用いることができる。外装シート12全面を強固に固定するとシートの風合いを損ねるため好ましくない。これらを組合せ、細長状弾性伸縮部材15〜19の接着は強固にし、それ以外の部分は接着しないか弱く接着するのが好ましい。
より詳細には、後身頃B及び前身頃Fのウエスト端部(上端部)Wにおける内側シート基材12Hの内側面と外側シート基材12Sの折り返し部分12rの外側面との間には、幅方向全体にわたり連続するように、複数のウエスト部弾性伸縮部材17,18が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。また、ウエスト部弾性伸縮部材17,18のうち、胴周り下部Uに隣接する領域に配設される1本または複数本については、内装体200と重なっていてもよいし、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側にそれぞれ設けてもよい。このウエスト弾性伸縮部材17,18としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、4〜12mmの間隔で3〜22本程度、それぞれ伸張率150〜400%、特に220〜320%程度で固定するのが好ましい。また、ウエスト部弾性伸縮部材17,18は、その全てが同じ太さと伸張率にする必要はなく、例えばウエスト側端部Wの上部と下部で弾性伸縮部材の太さと伸張率が異なるようにしてもよい。
また、前身頃F及び後身頃Bの胴周り下部Uにおける内側シート基材12Hの外側面と外側シート基材12Sの内側面との間には、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、その上側および幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、複数の細長状弾性伸縮部材15,19が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。
胴回り下部Uの細長状弾性伸縮部材15,19としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、1〜15mm、特に3〜8mmの間隔で5〜30本程度、それぞれ伸張率200〜350%、特に240〜300%程度で固定するのが好ましい。
また、前身頃F及び後身頃Bの中間部Lにおける内側シート基材12Hの外側面と外側シート基材12Sの内側面との間には、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、その幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、複数の細長状弾性伸縮部材16が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。
中間部Lの細長状弾性伸縮部材16,18としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、5〜40mm、特に5〜20mmの間隔で2〜10本程度、それぞれ伸張率150〜300%、特に180〜260%で固定するのが好ましい。
なお、図示のように、胴回り下部U及び中間部Lの細長状弾性伸縮部材15,19,16,18が、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側にそれぞれ設けられていると、内装体200が幅方向に必要以上に収縮することがなく、モコモコと見た目が悪かったり吸収性が低下したりすることがないため好ましい。この形態には、幅方向両側にのみ弾性伸縮部材が存在する形態の他、内装体200を横切ってその幅方向一方側から他方側まで弾性伸縮部材が存在しているが、内装体200と重なる幅方向中央部では弾性伸縮部材が切断され、伸縮力が作用しない(実質的には、弾性伸縮部材を設けないことに等しい)ように構成されている形態も含まれる。もちろん細長状弾性伸縮部材15,19,16,18の配設形態は上記例に限るものではなく、胴回り下部Uの幅方向全体にわたり伸縮力が作用するように、胴回り下部Uの細長状弾性伸縮部材15,19,16,18の一部または全部を、内装体200を横切ってその幅方向一方側から他方側まで設けることもできる。
また、細長状弾性伸縮部材15〜19が後述する印刷シート25を横切る場合において、細長状弾性伸縮部材15〜19として酸化チタンを含有するゴムを用いる場合には、酸化チタンの含有量が低い(例えば2%以下の)ものあるいは酸化チタンを含有しないものを用いるのが好ましい。
(剛性シート)
剛性シートとしては、特に制限はなく、公知のインジゲータシートを用いることができる。インジゲータシートの基材としては、親水性不織布、撥水性不織布、プラスチックフィルムなどを用いることができ、インジゲータシートを一対の股間部フィット用弾性伸縮部材68で区画される区画領域の不透液性バックシート11と外装シート12との間に固着した場合、区画領域の剛性を高めることができ、股間部フィット用弾性伸縮部材68とバリヤーカフス60の細長状弾性伸縮部材63(63a〜63f)による引上げ力が、吸収体56の幅方向側部にのみ効果的に作用し吸収体56の幅方向中央部の垂れ下がりを防止できる。
(後処理テープ)
外装シート12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ70(固定手段)が設けることができる。後処理テープ70は、おむつ100を表面シート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
廃棄時には、おむつ100を表面シート30が内側になるとともに前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ後、後処理テープ70の折り重なり部分を剥離して展ばし、丸めた若しくは折り畳んだおむつ100の後身頃Bからウエスト開口部WOを越えて反対側の外面まで巻き付けるようにして接着剤により固定する。後処理テープ70は、不使用時にはコンパクトに折り畳まれ、使用時には長尺状に展開できる三つ折り形状のものが特に好適である。
後処理テープ70等の固定手段は、前身頃Fに設けてもよく、後身頃Bと前身頃Fの両方に設けてもよい。
(印刷シート)
不透液性バックシート11と外装シート12との間(外装シート12の層間を含む)には、印刷によりデザインの施された印刷シート25が設けられている。外装シート12を省略し、印刷シート25が外面に露出する形態とすることもできる。また、図示例の印刷シート25は、それが配置される身頃よりも小さい面積を有しており、前身頃F及び後身頃Bに個別に設けられているが、前身頃Fから股間部を通り後身頃Bまで一体的に連続するように設けることもできる。
印刷シート25の寸法・形状は特に限定されないが、機能を十分なものとするためには十分に面積を大きくするのが好ましく、例えば、印刷シート25の幅は吸収体56の幅の50〜120%程度であるのが好ましく、印刷シート25の長さは少なくとも腹側及び背側の片側で物品全長Yの15〜30%程度であるのが好ましい。また、印刷シート25の形状はトリムロスが発生しない点では図示例のような矩形であるのが好ましいが、円形や楕円形、三角形、六角形等の幾何学形状、若しくはデザインの周囲に沿う形状にカットしても良い。
印刷シート25のシート基材としては、プラスチックフィルムや不織布、紙などを用いることができるが、嵩高く通気性の高い素材が好ましい。プラスチックフィルムを用いる場合は、ムレ防止のため透湿性を有することが望ましい。不織布や紙は透湿性を有するため好ましく、デザイン印刷を施す場合、不織布にあっては平滑性が高く印刷しやすいもの、紙にあっては強度が高くインクの滲み難いものを用いるのが好ましい。特に好ましいものとしては、目付け15〜35g/m2程度、厚み0.1〜0.3mm程度のクレープ紙(薄葉紙)や、目付け10〜25g/m2程度、厚み0.1〜0.3mm程度の不織布(特にスパンボンド部の繊度が1.0〜3.0dtex程度のスパンボンド不織布やSMS不織布)を挙げることができる。クレープ紙を用いる場合は、クレープ率は5〜20%程度、特に5〜15%程度のものを用いるのが好ましい。クレープ率が20%以上であると、インクの定着量は大きくなるが滲みが生じてデザイン印刷には適さない。クレープ率が5%以下であるとインクが浸透しにくいため定着量が少ない。
本発明は、上記例のようなパンツタイプ使い捨て紙おむつの他、テープ式使い捨て紙おむつに利用できるものである。
11…不透液性バックシート、12…外装シート、12r…折り返し部分、25…印刷シート、30…表面シート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…側部バリヤーカフス、62…バリヤーシート、63…弾性伸縮部材、68…股間部フィット用弾性伸縮部材、80…保持シート、200…内装体、CL…吸収体の幅方向の中心線、KS…吸収体の幅方向の側縁、KM…吸収体の腹側の側縁、KB…吸収体の背側の側縁、KW…吸収体の幅方向の幅、E…表面シートの延在部、S…包装シートの接合部

Claims (6)

  1. シートと前記外シートの内面に股間部を中心として縦方向に延存する内装体を有する紙おむつであって、
    前記内装体は、少なくとも表面シートと、吸収要素と、不透液性バックシートと、バリヤーカフスとから構成され、
    前記吸収要素は、トウ繊維に高吸収性ポリマー粒子を分散した吸収体と、前記吸収体を取り囲む包装シートからなり、前記包装シートは接合部により袋形状にされ、
    前記表面シートは、前記吸収要素の両側縁を周り込み前記吸収要素の裏面に延在し、延在部は、前記不透液性バックシートと前記バリヤーカフスとの間に固着され、
    前記バリヤーカフスは、前記表面シートが周り込んだ前記吸収要素の両側縁をさらに上側から周り込み延在し前記表面シートの前記延在部の裏面に固着され、固着部が前記バリヤーカフスの起立端を形成する、
    前記吸収体の幅方向両側部の裏面側であって、前記包装シートと前記不透液性バックシートとの間に股間部フィット用弾性伸縮部材を前後方向に設けられ、
    前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の幅方向の中心線に対称な前記吸収体の幅方向の側縁から前記吸収体の幅方向の幅に対し15〜40%の位置にそれぞれ設け、
    前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し22〜27%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し58〜63%の位置の間に設け、又は、前記吸収体の腹側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し28〜33%の位置から前記吸収体の背側の側縁から前記吸収体の前後方向の長さに対し53〜58%の位置の間に設けられている、
    ことを特徴とする紙おむつ。
  2. 前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、太さが350〜1240dtexであり、200〜350%に伸張され設けられている請求項記載の紙おむつ。
  3. 前記バリヤーカフスは、バリヤーシートと2つ折りにされた前記バリヤーシートに挟持された複数の弾性伸縮部材からなり、前記股間部フィット用弾性伸縮部材と前記表面シートの前記延在部の裏面に固着された前記バリヤーカフスの取付け部の幅方向の最も内側の弾性伸縮部材との間隔が最も広く、前記弾性伸縮部材の間隔が前記バリヤーカフスの前記取付け部から前記バリヤーカフスの自由部分の先端部に向かうに従い狭くなる請求項1又は2記載の紙おむつ。
  4. 前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記表面シートの前記延在部と対向しない前記包装シートと前記不透液性バックシートとの間に設けられている請求項1乃至のいずれか1項に記載の紙おむつ。
  5. 前記股間部フィット用弾性伸縮部材は、前記包装シートの前記接合部と対向しない前記包装シートと前記不透液性バックシートとの間に設けられている請求項1乃至のいずれか1項に記載の紙おむつ。
  6. 前記股間部フィット用弾性伸縮部材の幅方向の内側領域に剛性シートを設け、前記剛性シートは、前記不透液性バックシートと前記外シートとの間に挟持されている請求項1乃至のいずれか1項に記載の紙おむつ。
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