JP4369941B2 - パンツ型紙おむつ - Google Patents

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Description

本発明は、製品幅の調整が可能なパンツ型紙おむつに関するものである。
パンツ型使い捨て紙おむつは、前身頃の両側部と後身頃の両側部とがそれぞれ接合されることにより、両側に接合部が形成されるとともに、ウエスト開口部および左右一対のレッグ開口部が形成されているものであり、装着者の両足をウエスト開口部を通してレッグ開口部に挿入することにより装着するものである。
これに対して、使用の際、背側および腹側が接合されていない状態で装着者にあてがい、背側の両側部に設けられた係止片の先端部を腹側外面に固定する、テープ式と呼ばれるタイプもある。
一般的なパンツ型のおむつは、寸法形状の調整が基本的に不可能である。よって、装着者の身体寸法に応じて変形可能なように、弾性伸縮部材を用いて幅方向の弾性伸縮性を付与し、フィット性を高めることが行われている。
さらに、パンツ型紙おむつにおいても製品幅の調整を可能とするために、製品の両側部に、テープ式に類する係止片を設けることが行われている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−334676号公報
しかしながら、従来のものでは装着者が側臥している場合に製品幅を調整しようとすると、左右バランス良く調整するのが困難であった。
すなわち、装着者が側臥している場合、上下両側に位置する係止片を摘んで引き出そうとしても、下側の係止片の近傍が装着者の腰で押し付けられて固定されているため、装着状態から殆ど伸張させることができない。これに対して、上側の係止片の近傍は固定されていないため、自由に伸張させることができる。ここで、従来のものは、調整前の装着状態では胴回りの全体が略均等に伸張している。よって、この均等な伸張状態から片側だけを伸張させた場合、左右バランスが大幅に崩れるおそれがある。
そこで、本発明の主たる課題は、装着者が側臥している場合であっても、バランス良く製品幅の調整を行うことができるパンツ型紙おむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
前身頃の両側部と後身頃の両側部とがそれぞれ接合されることにより、両側に接合部が形成されるとともに、ウエスト開口部および左右一対のレッグ開口部が形成され、
前記前身頃および後身頃の各々に、弾性伸縮部材が幅方向に伸張された状態で固定されている、パンツ型紙おむつにおいて、
前記前身頃または後身頃における両側部に、おむつ外面に固定された基端部と、基端部に対して自由に移動可能であり且つおむつ外面に係止可能である係止部を有する係止片がそれぞれ設けられており、
前記前身頃および後身頃のうち、前記係止片が設けられた身頃における幅方向の弾性変形時引張応力が、前記係止片が設けられていない身頃における幅方向の弾性変形時引張応力よりも大きい、
ことを特徴とするパンツ型紙おむつ。
(作用効果)
本発明では、係止片を有する身頃が係止片を有しない身頃よりも幅方向の弾性変形時引張応力が大きいことによって、係止片を有する身頃が収縮し、係止片を有しない身頃が伸張する。その結果、調整前の装着状態において、引張応力差のみによって予め幅を詰めた(胴回りを絞った)状態になり、また係止片を有する身頃の両側部が係止片とともにおむつの幅方向中央寄りに位置することになる。
よって、装着者が側臥している場合であっても、下側に位置する係止片の近傍が予め伸張されているため、上側の係止片を引張って幅調整を行っても、左右バランスが崩れ難くなる。また、係止片がおむつの幅方向中央寄りに位置することになるため、装着者自身が製品幅の調整を行う場合であっても、係止片を摘み易く、製品幅の調整作業が容易である。
なお、本発明における弾性変形時引張応力とは、幅方向の最大伸張時における身頃幅に対して15%収縮した時の引張応力を意味する。
<請求項2記載の発明>
各係止片の基端部が前記接合部に固定されている、請求項1記載のパンツ型紙おむつ。
(作用効果)
係止片の基端部が接合部に固定されていると、係止片の固定を、両身頃の接合と同時に行うことができる。よって、製造が容易になるとともに、係止片の固定をより強力に行うことができるようになる。
<請求項3記載の発明>
前記係止片が設けられた身頃の幅方向両側に、前後方向に沿って、前記ウエスト開口部の縁から、各前記係止片の係止部が係止される位置と前記基端部の固定位置との間を通り、前記レッグ開口部の縁まで延在するミシン目がそれぞれ形成されている、請求項1または2記載のパンツ型紙おむつ。
(作用効果)
本発明の係止片を利用して製品幅を詰める場合、弾性伸縮部材により付与されている収縮量を超えて詰めようとすると、過大な皺寄せを行うことになり、製品と身体との間に大きな隙間が発生するおそれがある。このような隙間は漏れにつながることはいうまでもない。これに対して、本項記載のようなミシン目が施されていると、必要に応じてミシン目に沿って破断し、その両側を重ね合わせることにより、身体に対するフィット性を損なうことなく大幅に製品幅を詰めることができる利点がある。なお、「係止部が形成される係止位置」とは、製品幅の調整に際して係止される位置を意味する。
また、夜間や冬季の使用では、パンツタイプでは衣服(ズボン)を全て脱がさないとおむつが着脱できないが、このように幅方向両側のミシン目においてその前後の部分が破断分割されるようになっていると、分割後にテープ式と同じように装着することで、衣服(ズボン)を全て脱がさないでおむつを着用することができる。
以上のとおり、本発明によれば、装着者が側臥している場合であってもバランス良く製品幅の調整を行うことができる等の利点がもたらされる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態によってさらに詳説する。
図1は、パンツ型使い捨ておむつの例を示している。このパンツ型使い捨ておむつ10は、外面(裏面)側の外装シート12と内面(表面)側の吸収性本体20とを備え、外装シート12に吸収性本体20が固定されている。吸収性本体20は、尿や軟便などの***物を受け止めて吸収保持する部分であり、股間部およびその前後両側のウエスト開口部WO近傍までの範囲に延在されている。外装シート12は吸収性本体20を着用者に装着するための部分となる。
外装シート12はたとえば図示のように砂時計形状となり、両側が括れており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。吸収性本体20は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。
外装シート12は、図2に示すように、吸収性本体20が所定位置に設置され固定された後、前後に折り畳まれ、外装シート12の前身頃12F及び後身頃12Bの両側部の接合部12Aがヒートシールなどにより接合される。これによって、図1に示す構造の、ウエスト開口部WOと一対のレッグ開口部LOを有するパンツ型使い捨ておむつが得られる。
図示の吸収性本体20の長手方向(すなわち図2の上下方向。製品の前後方向でもある。)の中間の幅は、外装シート12の括れた部分を繋ぐ幅より短い形態が示されている。この幅の関係は逆でもよいし、同一の幅でもよい。
ここに、図1の符号において、「前後方向」とは、腹側と背側を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向を意味する。「ウエスト開口縁」とはウエスト開口部WOの縁を意味し、「レッグ開口縁」とはレッグ開口部LOの縁を意味する。「レッグ開口始端」とはレッグ開口部LOのレッグ開口縁と接合部30と交差する位置を意味し、レッグ開口縁の始まり個所の意味である。「胴周り領域」Tとは、ウエスト開口縁からレッグ開口始端に至る長さ範囲の全体領域を意味する。胴周り領域Tは、概念的に「ウエスト部」Wと「腰下部」Uとに分けることができる。これらの前後方向の長さは、製品のサイズによって異なるが、ウエスト部Wは15〜40mm、腰下部Uは45〜220mmである。「股部」Lとは、レッグ開口部を形成する範囲、すなわち前身頃側のレッグ開口始端から後身頃側のレッグ開口始端に至る長さ範囲の全体領域を意味する。また、「中央部」とは、製品の中央線を含む側部を除く中間領域を意味する。「脇部」とは、胴周り領域Tにおける両側部を意味する。
外装シート12は望ましくは図示のように二枚のシートを積層してなり、これらのシート間に弾性伸縮部材12Cを介在させて、その収縮力により着用者にフィットさせる形態が望ましい。外装シート12の素材としては、たとえば撥水性不織布を用いることができる。また、弾性伸縮部材としては、糸ゴムや弾性発泡体の帯状物などを使用できるが、多数の糸ゴムを使用するのが望ましい。図示の形態では、糸ゴム12C,12C…が、ウエスト部Wにおいては幅方向に連続して複数本平行に設けられ、腰下部Uにおいては両側部分のみに、幅方向に連続して複数本平行に設けられ、吸収性本体20と重なる中央部においては設けられていない。糸ゴム12C,12C…が、ウエスト部W及び腰下部Uの両者に設けられていることで、製品が着用者に好適にフィットする。
(吸収性本体)
吸収性本体20としては、図3に示されるように、使用面側から順に、液を透過させるたとえば不織布などからなるトップシート30と、吸収要素50とを備えたものを用いることができる。通常の場合、吸収要素50の裏面側にはプラスチックシートなどからなる液不透過性シート70が設けられる。この液不透過性シート70の裏面側は外装シート12の身体側面に接合されている。また、トップシート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、トップシート30と吸収要素50との間に、中間シート(セカンドシート)40を設けることができる。さらに、吸収部20の両脇に***物が漏れるのを防止するために、吸収部20の両側に起立するバリヤーカフス60、60を設けることができる。なお、図示しないが、吸収性本体20の各構成部材は、ホットメルト接着剤などのベタ、ビードまたはスパイラル塗布などにより相互に固定することができる。
吸収性本体20は、メカニカルファスナーや粘着材を用い、外装シート20に対して着脱自在に取り付けることもできる。
(トップシート)
トップシート30は、液を透過する性質を有する。したがって、トップシート30の素材は、この液透過性を発現するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
トップシート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、トップシート30より液の透過速度が速い、通常「セカンドシート」と呼ばれる中間シート40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、トップシート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材や、スパンレース、パルプ不織布、パルプとレーヨンとの混合シート、ポイントボンド又はクレープ紙を例示できる。特にエアスルー不織布及びスパンボンド不織布が好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収体56の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、吸収体56の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。中間シート40の代表的な素材は液の透過性に優れる不織布である。
(液不透過性シート)
液不透過性シート70は、単に吸収体56の裏面側に配されるシートを意味し、本実施の形態においては、トップシート30との間に吸収体56を介在させるシートとなっている。したがって、本液不透過性シートは、その素材が、特に限定されるものではない。具体的には、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。
液不透過性シート70は、いわゆる額巻きする形態で使用面に延在させる(図示せず)ことで、液の横漏れを防止できるが、実施の形態においては、横漏れについては、バリヤーカフス60を形成する二重のバリヤーシート64間に第2液不透過性シート72を介在させることにより防止している。この形態によれば、バリヤーカフス60の起立まで第2液不透過性シート72が延在しているので、トップシート30を伝わって横に拡散した液やバリヤーカフス60、60間の軟便の横漏れを防止できる利点もある。
液不透過性シート70には、商品名、機能説明、キャラクター、模様等の表示部を設けることができ、この表示部は、排尿があったことを知らせるお知らせ機能を有していても良い。
(バリヤーカフス)
製品の両側に設けられたバリヤーカフス60、60は、トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために設けられているが、付加的な要素である。
図示のバリヤーカフス60は、撥水性不織布シートを二重にしたものであり、吸収体56の裏面側からトップシート30の下方への折り込み部分を覆って、表面側に突出するように形成されている。トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿を阻止するために、特に、二重の不織布シート間に液不透過性シート70の側部が挿入され、表面側に突出するバリヤーカフス60の途中まで延在している。
また、バリヤーカフス60自体の形状は適宜に設計可能であるが、図示の例では、バリヤーカフス60の突出部の先端部及び中間部に弾性伸縮部材、たとえば糸ゴム62が伸張下で固定され、使用状態においてその収縮力により、バリヤーカフス60が起立するようになっている。中間部の糸ゴム62が先端部の糸ゴム62、62よりも中央側に位置してトップシート30の前後端部に固定される関係で、図3のように、バリヤーカフス60の基部側は中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端部は外側に斜めに起立する形態となる。
(吸収要素)
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包被シート58とを有する。包被シート58は省略することもできる。さらに、図示形態では、吸収体56と包被シート58の裏面側部位(下側の部分)との間に保持シート80が設けられているが、この保持シート80は省略することもできる。
(吸収体)
吸収体56は、綿状パルプ等の短繊維を積繊したものの他、フィラメント52,52…の集合体からなるもの等も使用できる。
フィラメント52,52…の集合体は、トウ(繊維束)を開繊することにより得ることができる。トウ構成繊維としては、例えば、多糖類又はその誘導体(セルロース、セルロースエステル、キチン、キトサンなど)、合成高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリラクタアミド、ポリビニルアセテートなど)などを用いることができるが、特に、セルロースエステルおよびセルロースが好ましい。
セルロースとしては、綿、リンター、木材パルプなど植物体由来のセルロースやバクテリアセルロースなどが使用でき、レーヨンなどの再生セルロースであってもよく、再生セルロースは紡糸された繊維であってもよい。
好適に採用できるセルロースエステルとしては、例えば、セルロースアセテート、セルロースブチレート、セルロースプロピオネートなどの有機酸エステル;セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートフタレート、硝酸酢酸セルロースなどの混酸エステル;およびポリカプロラクトングラフト化セルロースエステルなどのセルロースエステル誘導体などを用いることができる。これらのセルロースエステルは単独で又は二種類以上混合して使用できる。セルロースエステルの粘度平均重合度は、例えば、50〜900、好ましくは200〜800程度である。セルロースエステルの平均置換度は、例えば、1.5〜3.0(例えば、2〜3)程度である。
セルロースエステルの平均重合度は、例えば10〜1000、好ましくは50〜900、さらに好ましくは200〜800程度とすることができ、セルロースエステルの平均置換度は、例えば1〜3程度、好ましくは1〜2.15、さらに好ましくは1.1〜2.0程度とすることができる。セルロースエステルの平均置換度は、生分解性を高める等の観点から選択することができる。
セルロースエステルとしては、有機酸エステル(例えば、炭素数2〜4程度の有機酸とのエステル)、特にセルロースアセテートが好適である。セルロースアセテートの酢化度は、43〜62%程度である場合が多いが、特に30〜50%程度であると生分解性にも優れるため好ましい。特に好ましいセルロースエステルは、セルロースジアセテートである。
トウ構成繊維は、種々の添加剤、例えば、熱安定化剤、着色剤、油剤、歩留り向上剤、白色度改善剤等を含有していても良い。
トウ構成繊維の繊度は、例えば、1〜16デニール、好ましくは1〜10デニール、さらに好ましくは1〜6デニールが望ましい。トウ構成繊維は、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。捲縮繊維を用いると、嵩高で軽量な吸収体を製造できるとともに、繊維間の絡み合いにより一体性の高いトウを容易に製造できる。トウ構成繊維の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などのいずれであってもよい。トウ構成繊維は、例えば、1,000〜1,000,000本、好ましくは2,000〜1,000,000本程度の単繊維を束ねることにより形成されたトウ(繊維束)の形で使用することができる。繊維束は、1,000〜1,000,000本程度の連続繊維を集束して構成するのが好ましい。
本発明において好適に使用できるセルロースジアセテートのトウのベールは、セラニーズ社やダイセル化学工業などにより市販されている。セルロースジアセテートのトウのベールは、密度は約0.5g/cm3であり、総重量は400〜600kgである。このベールから、トウを引き剥がし、所望のサイズ、嵩となるように広い帯状に開繊する。トウの開繊幅は任意であり、例えば、幅50〜2000mm、好ましくは製品の吸収体の幅の50〜300mm程度とすることができる。また、トウの開繊度合いを調整することにより、吸収体の密度を調整することができる。
好適には、図3に示すように、吸収体56中に高吸収性ポリマー粒子54,54…を含ませる。そして、少なくとも液受け入れ領域において、フィラメント52,52…の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。この実質的に厚み方向全体に分散されている状態を図3の要部拡大図として概念的に示した。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、フィラメントの集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子がフィラメント52,52…の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子がフィラメントフィラメント52,52…の集合体を通り抜けて包被シート58上にある形態や保持シート80上にある形態も排除されるものではない。
(高吸収性ポリマー粒子)
高吸収性ポリマー粒子54とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子54の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子54の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子54としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子54の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子54としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子54としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子54の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量を50g/m2以下とすることにより、ポリマーの重量によって、合成連続繊維を採用することにより軽量化効果が発揮されにくくなるのを防止できる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子54の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子54は、吸収体56の平面方向で散布密度あるいは散布量を調整できる。たとえば、液の***部位を他の部位より散布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の散布密度(量)を高め、女用は中央部の散布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
必要により、高吸収性ポリマー粒子54として、粒径分布が異なる複数用意し、厚み方向に順次供給し、吸収体56内の下側に粒径分布が小さいものを、上側に粒径分布が大きいものを分布させることができる。
高吸収性ポリマー粒子54と連続繊維との割合は吸収特性を左右する。吸収体56における液を直接受ける領域での5cm×5cmの平面面積内における重量比としては、高吸収性ポリマー粒子/連続繊維重量が、1〜14、特に2〜9であることが望ましい。
(包被シート)
包被シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包被シート58は、図3のように、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包被するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包被シートの構成要素となる)。必要ならば、連続繊維52,52…の集合体及び高吸収性ポリマー粒子54,54…の層を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(保持シート)
保持シート80を設ける場合、保持シート80と吸収体56上との間には、高吸収性ポリマー粒子54をその散布などにより介在させることができる。高吸収性ポリマー粒子54は、連続繊維52の集合体への供給時又はその後の工程、あるいは消費者が使用するまでの流通過程で、連続繊維52の集合体を通り抜けることがある。連続繊維の集合体を通り抜けた高吸収性ポリマー粒子群の凹凸は、消費者が使用する際に手で触ったときジャリジャリした違和感を与える。そこで、吸収体56と包被シート58との間に高吸収性ポリマー54の保持性能を有する保持シート80を介在させるのも好ましい形態である。この保持シート80は、ティッシュペーパ(クレープ紙)などの包被シート58のみでは足りないコシを補強して、消費者が使用する際に手で触ったとき違和感を軽減又は防止する。
保持シート80の素材は、特に限定されず、高吸収性ポリマー54の保持性能を有するものであれば足りる。具体的には、例えば、不織布、捲縮パルプ、低吸収性のコットン繊維(例えば、未脱脂のコットン繊維、脱脂されたコットン繊維、レーヨン繊維を撥水剤や疎水化剤で処理したものなど。)、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、絹、綿、麻、ナイロン、ポリウレタン、アセテート繊維等を例示することができる。
保持シート80を不織布とする場合、その保持シート80は、KES試験に基づく圧縮エネルギーが0.01〜10.00gfcm/cm2、好ましくは、0.01〜1.00gfcm/cm2で、かつ圧縮レジリエンスが10〜100%、好ましくは、70〜100%の不織布であるとよい。
保持シート80を設ける理由は先にも触れたように、たとえば吸収体56から下方に抜け落ちた(抜け出た)高吸収性ポリマー54を保持することにある。したがって、抜け出た高吸収性ポリマー粒子54に対して、包被シート58及び保持シート80を介して使用者に接触するので、使用者にジャリジャリした違和感として、伝わるおそれがない。特に上記の縮エネルギー及び圧縮レジリエンスである不織布であると、その機能が十分に発揮する。
また、抜け出た高吸収性ポリマー54は、保持シート60によって保持され、包被シート58上を移動することがないため、吸収能力の偏在が生じるおそれもない。特に、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子54が移動を防止するために、予め粘着性を有するホットメルト接着剤などを保持シート80上に塗布することができる。また、保持シート80の上面(使用面側に向かう面)を粗面とすることで、保持シート80上を高吸収性ポリマー粒子54が移動を防止するようにしてもよい。このための粗面化又は毛羽立ち手段としては、不織布の製造時におけるネット面でない非ネット面とする、マーブル加工を行う、ニードルパンチにより加工する、ブラシッング加工するなどを挙げることができる。
保持シート80は、図3等に示すように吸収体56の下方にのみ設けても、また図示しないが、吸収体56の側面を通り吸収体56の上面にまで巻き上げて延在させてもよい。また、保持シート80を複数枚重ねて使用することも可能である。
上記例は、吸収体56と包被シート58の裏面側部位との間に保持シート58を設ける例であるが、保持シートは、包被シートより裏面側であってもよく(その形態は図示していない)、要は、吸収体56に対して裏面側に保持シートを設ければ、製品の裏面から触る場合におけるジャリジャリした違和感を軽減させるあるいは生じさせないものとなる。
(係止片等)
特徴的には、前身頃12Fの胴回り部Tにおける両側部に、前後方向の実質的に全体にわたるように複数の係止片90,90がそれぞれ並設されており、後身頃12Bには設けられていない。図示しないが、反対に係止片90を後身頃12Bにのみ設けることもできるが、その場合前後が逆になるだけであるため、説明は省略する。係止片90は、両側部に一つずつ設けても良く、また前後方向の一部にのみ設けることもできる。
図示例の係止片90は幅方向に沿って延在する帯状部材となっており、図4に詳細に示すように基端部93が接合部12Aのみに固定されている。この固定部位は接合部12Aの近傍(幅方向中央側)であっても良い。係止片90の基端部93の固定は、ホットメルト接着剤を用いた接着により、あるいは接合部12Aを形成する際のヒートシールにより行うことができる。この場合、係止片90の基端部93の強度が向上し、着用者の激しい動きで胴回り方向に高い負荷がかかっても、基端部93が外れ難くなる。また、接合部12Aの形成と同時に取り付けができるため、加工効率も高くなる。
係止片90における基端部93よりも先端側の部分92は、基端部93に対して自由に移動可能であり、その先端部にはおむつ外面に係止可能な係止部91が設けられている。
係止部91は、おむつ外面の係止位置に係止できるものであれば特に限定されないが、メカニカルファスナー(面ファスナー)の雄材や粘着材等を用いることができる。メカニカルファスナーの雄材としては、シート表面の全体に茸状、J字状等のフックが多数配列されたものを好適に用いることができる。外装シート12の外面が不織布で構成されている場合、係止部91にメカニカルファスナーの雄材を用いると、そのフックを不織布繊維に絡ませることにより係止することができる。係止が不十分になるおそれがある場合など、必要に応じて、図10に示すように係止片90,90間の適所に、メカニカルファスナーのフックが絡まるループを有する雌材、あるいは粘着材が良好に粘着する樹脂テープ等の、ターゲットテープ110を設けることができる。
係止片90における先端側の部分92は、予め複数回折り畳んで仮固定しておいたり、天然ゴムや合成ゴム等の弾性伸縮性素材を用いて形成したりすることにより、使用時に長さが十分に伸びるような構成とすることができる。
他方、本発明では、単に係止片90が設けられるだけではなく、係止片90が設けられた身頃(前身頃12F)における幅方向の弾性変形時引張応力が、係止片90が設けられていない身頃(後身頃12B)における幅方向の弾性変形時引張応力よりも大きくなるように構成される。このような幅方向の弾性変形時引張応力差は、各身頃12F、12Bに設けられる弾性伸縮部材12Cの弾性力(素材の種類)、本数、太さ、配置を適宜異ならしめることで達成することができる。
各身頃12F、12Bの幅方向の弾性変形時引張応力は一概に言えるものではないが、前身頃12Fの弾性変形時引張応力が後身頃12Bの弾性変形時引張応力よりも10%以上強くなるように構成するのが好ましい。使用時の弾性変形範囲内において、応力差が大き過ぎると係止片90を有しない身頃(図示形態では後身頃12B)が伸張し過ぎる結果、身体に対するフィット性が乏しくなるおそれがあり、応力差が小さ過ぎると、係止片90を有する身頃(図示形態では前身頃12F)の両側部の変位が少なくなる。
図5は、本実施形態のおむつPNの平面概略図であり、上述の弾性変形時引張応力差によって、係止片90を有する前身頃12Fが収縮し、係止片90を有しない後身頃12Bが伸張し、係止片90を有する前身頃12Fの両側部が係止片90を含めて、二点鎖線矢印で示すようにおむつの幅方向中央寄りに位置するようになる。よって、前述したように装着者が側臥している場合であっても、バランス良く製品幅の調整を行うことができる。また、係止片90を接合部12Aに固定しても、係止片90が幅方向中央寄りに位置するようになるため、摘み易くなる。なお、調整に際しては、おむつを身体に装着した状態で係止片90を摘み、おむつ胴周り方向の締め付け度合いをみながら、係止片90の係止部91を前身頃12F外面における幅方向中央寄りの適所に係止することによって行うことができる。
一方、おむつの廃棄時には、図6に示すように、股部Lを前身頃F側に巻き上げるとともに、前身頃の12Fの両側にある係止片90,90を巻上げ部RL外面に回り込ませ、係止部91を巻上げ部RL外面に係止することにより、おむつを丸めた状態に保持することができ、汚すことなくおむつを廃棄することができる。このように係止片90を胴周り締め付け調整用ならびに後処理用として兼用すると、両機能の部品を個別に設ける場合と比べて資材コストを大幅に削減できる。
<その他の形態>
図7及び図8は、広範な製品幅の調整を行うことを目的とした形態を示しており、係止片90を有する身頃(前身頃12F)の両係止片90,90間において、各係止片90における係止部91の係止位置(製品幅の調整に際して係止される位置)と基端部93との間を通り、その上側のウエスト開口部WOからレッグ開口部LOまで前後方向に沿って連続するミシン目100がそれぞれ形成されているものである。ミシン目のピッチは任意である。
ミシン目100は、丈法に沿って延在している限り、くの字状等の屈曲線状、波線状など、適宜の形状とすることができる。ミシン目100は、図示形態のように、係止片90を有する身頃の幅方向両側において、ウエスト開口部WOおよびレッグ開口部LOの夫々まで延在しているのが好ましいが、いずれにも達しないように前後方向の中間部のみに設けたり、いずれか一方(特にウエスト開口部WO)から前後方向中間部までの範囲に設けたりすることができる。また、ミシン目100の位置の判別を容易にする表示が印刷等により設けられていると好ましい。
このようなミシン目100が施されていると、必要に応じて製品両側に設けられたミシン目100をそれぞれ破断し、各破断部において図9に示すように破断部の一方側の部分12Yと他方側の部分12Zとを重ね合わせることにより、身体に対するフィット性を損なうことなく製品幅を大幅に詰めることができる利点がある。また、ミシン目100で破断してから使用することで、前述のようにテープ式おむつと同様の使用方法も可能になる。なお、図示例では、ミシン目100の幅方向中央側12Zを内側とし、係止片90を有する側21Yを外側として重ねているが、反対でも良い。
(他の形態)
吸収性本体20に、***を知らせる表示手段が設けられているのは好ましい。このような表示手段は、例えば、液不透過性シート70の内面(吸収要素50側面)に、水分により変色する組成物を塗布することにより設けることができる。
本発明は、パンツ型紙おむつに適用されるものである。
パンツ型使い捨ておむつの斜視図である。 パンツ型使い捨ておむつの展開状態平面図である。 図2の3−3線断面図である。 係止片部分の横断面図である。 機能説明のための平面概略図である。 おむつ廃棄要領を概略的に示す斜視図である。 他の実施形態の斜視図である。 他の実施形態の展開状態平面図である。 他の実施形態の係止片部分の横断面図である。 別の実施形態の斜視図である。
符号の説明
10…パンツ型使い捨ておむつ、10A…テープ式使い捨ておむつ、12…外装シート、12A…バックシート、20…吸収性本体、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、52…フィラメント、52X…ベール、52Y…トウ、52Z…フィラメントの集合体、54…高吸収性ポリマー粒子、56…吸収体、58…包被シート、60、60A…バリヤーカフス、64…バリヤーシート、70…液不透過性シート、72…第2液不透過性シート、80…保持シート、90…係止片、100…ミシン目、110…ターゲットテープ。

Claims (3)

  1. 前身頃の両側部と後身頃の両側部とがそれぞれ接合されることにより、両側に接合部が形成されるとともに、ウエスト開口部および左右一対のレッグ開口部が形成され、
    前記前身頃および後身頃の各々に、弾性伸縮部材が幅方向に伸張された状態で固定されている、パンツ型紙おむつにおいて、
    前記前身頃または後身頃における両側部に、おむつ外面に固定された基端部と、基端部に対して自由に移動可能であり且つおむつ外面に係止可能である係止部を有する係止片がそれぞれ設けられており、
    前記前身頃および後身頃のうち、前記係止片が設けられた身頃における幅方向の弾性変形時引張応力が、前記係止片が設けられていない身頃における幅方向の弾性変形時引張応力よりも大きい、
    ことを特徴とするパンツ型紙おむつ。
  2. 各係止片の基端部が前記接合部に固定されている、請求項1記載のパンツ型紙おむつ。
  3. 前記係止片が設けられた身頃の幅方向両側に、前後方向に沿って、前記ウエスト開口部の縁から、各前記係止片の係止部が係止される位置と前記基端部の固定位置との間を通り、前記レッグ開口部の縁まで延在するミシン目がそれぞれ形成されている、請求項1または2記載のパンツ型紙おむつ。
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