JP5748236B2 - 色補正情報の生成方法、及び色補正装置 - Google Patents

色補正情報の生成方法、及び色補正装置 Download PDF

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Description

本発明は、色補正情報の生成方法、及び色補正装置に関する。
一般に、印刷装置により印刷された画像は、同一の画像データを、液晶モニタなどの表示装置に表示した画像と比較すると色味が異なる。この色味の差を補正するために、表示装置と実際に印刷した印刷物とを比較することにより校正が行われる。しかし、印刷物の色の校正を行うには、マスタ作成や印刷機の機械的な安定を得るために大量の部数を印刷して校正用の印刷物を作成する必要がある。そのため、試し刷りされた印刷物で色味を校正することは時間、費用において印刷物の作成者にとって負担になると共に、色味の校正のために大量の紙などを消費してしまうので資源の浪費にもなっている。
そこで、最終成果物が印刷物であり、かつ正確な色再現が求められるグラフィックデザイン、印刷業界などでは、印刷物の色味をコンテンツ作成中に液晶ディスプレイなどの表示装置で確認できる印刷プレビュー機能が強く求められていた。この要求に対して、コンテンツ作成と、印刷との間の作業プロセス間で色味を一定に保つカラーマネジメント技術が用いられ、普及しつつある。
例えば、アドビ社のPHOTOSHOP(登録商標)などの市販されている一部の専用アプリケーション製品は、プロファイルに基づく高精度な印刷プレビュー機能を提供している。このプロファイルとは、画像、表示装置、印刷装置の入出力特性が記述されたデータである。
しかし、上述のような専用アプリケーション製品では、印刷プレビューを含むカラーマネジメントに対応する画像形式が限定されること、利用者にとって慣れ親しんだアプリケーションから乗り換える必要があるなどの利用者の負担が大きい。すなわち、上述のような専用アプリケーション製品では、コンテンツの作成及び表示において利用される多様なアプリケーション及び画像形式に対して印刷プレビュー機能を提供することが困難であるという問題がある。
特に、コンテンツを閲覧する利用者の操作や経過時間によって表示内容が変化するダイナミックコンテンツや、表示装置の一画面に収まりきらないウェブページなどの印刷プレビューでは、作業の効率性が著しく低下する。これは、変化した表示内容ごとに画面のキャプチャを行い、キャプチャした画像を専用アプリケーション製品に入力可能な画像形式に変換して入力して、一画面ずつ印刷プレビューを行い確認するなどの作業を伴うからである。
上述の問題に対して、専用アプリケーション製品を利用しない印刷プレビュー機能が提案されている(特許文献1)。
また、使用デバイスにおいて、ターゲットデバイスで表示される色特性を得られる色変換を行う技術、すなわち、プレビューに用いられる色変換エンジンの技術が提案されている(特許文献2)。
特開2007−251237号公報 特開2008−085980号公報
しかしながら、特許文献1に提案されている技術では、コンテンツの作成に本来関係ない光学測定機器を用いて、利用する表示装置と、印刷装置それぞれの設定ごとに基準画像を印刷した印刷物とに対して慎重な測定を行う必要がある。利用者にとって、光学測定機器の購入及び維持と、基準画像の印刷及び測定とが負担になるという問題がある。
また、一般に、デザインを行う業者は、印刷物に応じて複数の印刷所を選択的に利用する。この際、デザイン業者は、印刷所に渡すレンダリングインテントを随時更新しながら色味を確認するので、複数の印刷所それぞれの印刷装置ごとに実測特性を取得することは作業効率の点で現実的ではないという問題がある。ここで、レンダリングインテントとは、色変換パラメータのことである
更に、上述の専用アプリケーション製品は、画像、印刷装置、及び表示装置のプロファイルと、色変換エンジンとの組合せにより印刷プレビュー機能を実現している。そのため、特許文献1に提案されている技術による表示装置、及び印刷装置の実測特性を取得するだけの補正回路では、専用アプリケーション製品におけるプロファイル及び色変換エンジンの特性と同期することが困難であり、同様の色味を表現することが難しい。
色変換エンジンは、例えば、アドビ社のACE、マイクロソフト社のICM2.0、WCS、アップル社のColorSync(登録商標)など様々な製品がある。これらの色変換エンジンは、それぞれに固有の変換パラメータ及び表示特性を有しており、これらの色変換エンジンのプロファイルは、数十項目に及ぶ多数のパラメータにより表されているので、各項目に対するそれぞれの色変換エンジン固有の挙動と同様の特性を他のソフトウエアを使って再現することは非常に困難である。
このため、特許文献1の技術を用いて印刷プレビュー機能を構成したとしても、一般的に用いられている専用アプリケーション製品と異なる色味による印刷プレビュー機能では、商業的に利用するには不十分であるという問題がある
特許文献2に記載の技術は、色変換エンジンを構成する技術であり、既存の専用アプリケーション製品と同様の色味、すなわち、広く一般的に用いられているカラーマネジメントによる色味を実現するものではなく、特許文献1と同様の問題を有している
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、表示する画像形式に関わらず、一般的に用いられているカラーマネジメントによる色味を再現できる色補正情報の生成方法、及び色補正装置を提供することを目的とする。
本発明の色補正情報の生成方法は、画像信号を色補正する際に用いる色補正情報を生成する色補正装置が行う色補正情報の生成方法であって、前記色補正装置が、基準画像に関する色特性を示すパラメータと、出力装置に関する色特性を示すパラメータと、表示装置に関する色特性を示すパラメータと、前記基準画像とを色変換装置へ出力する出力過程と、前記基準画像を前記色変換装置に色変換させる変換過程と、前記色補正装置が、前記基準画像と前記色変換装置により色変換された前記基準画像に基づき、色補正に用いる色補正情報を生成する補正情報生成過程とを具備することを特徴とする。
また、本発明は、画像信号を色補正する際に用いる色補正情報を生成する色補正装置であって、基準画像に関する色特性を示すパラメータと、出力装置に関する色特性を示すパラメータと、表示装置に関する色特性を示すパラメータと、前記基準画像とを色変換装置へ出力する基準画像出力手段と、記色変換装置により色変換された前記基準画像を、前記色変換装置から取得する基準画像取得手段と、前記色変換を行う前後の前記基準画像に基づき、色補正に用いる色補正情報を生成する補正情報生成手段とを備える色補正装置である。
本発明によれば、光学測定器などを用いることなく、表示装置上で目的の出力装置における色味を再現するための色変換テーブルを生成し、生成した色補正情報を用いて表示する画像の色味を補正することにより画像形式に関わらず、一般的に用いられているカラーマネジメントによる色味を再現することができる。
本発明の一実施形態としての色補正テーブル算出回路11、それを用いた色補正装置1の一構成例を示す概略ブロック図である。 同実施形態における基準画像の一例を示した図である。 同実施形態における色変換された基準画像の一例を示す図である。 実施形態における色補正装置1及び色変換装置2の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一形態としての色補正テーブル算出回路11、それを用いた色補正装置1の一構成例を示す概略ブロック図である。
本実施形態の色補正装置1は、印刷プレビューをする際に、出力装置が出力する色特性、表示装置4が出力する色特性などに基づいて色補正をする装置である。印刷プレビューとは、印刷装置(出力装置)により出力される印刷物の色味を予め確認する作業である。
図1において、色補正装置1は、基準画像及び色変換に用いるパラメータを色変換装置2に送信し、変換された基準画像を色変換装置2から受信し、変換前及び変換後の基準画像より色補正情報を算出する。また、色補正装置1は、パーソナルコンピュータ、ビデオ機器などの映像出力装置3より入力される画像信号を算出した色補正情報に基づいて色補正をし、色補正がなされた画像信号を表示装置4に送信する。ここで、表示装置4は、LCD(液晶ディスプレイ)、PJ(プロジェクタ)などであり、色補正がなされた画像信号に基づいて映像表示を行う。
また、色変換に用いるパラメータには、レンダリングインテント情報と、基準画像に対応する画像プロファイル情報と、印刷装置に対応する印刷プロファイル情報(出力プロファイル情報)と、表示装置4に対応する表示プロファイル情報とが含まれる。画像プロファイル情報は、sRGB、AdobeRGB、NTSC、DCIなどの様々な規格が存在する。また、印刷プロファイル情報は、JapanColor、SWOP、EuroPressなどの様々な規格が存在する。表示プロファイル情報は、プレビューに使用する表示装置4の特性を示す情報であり、表示装置4の個体ごとに異なる。レンダリングインテント情報とは、色空間の変換方法を示す情報であり、具体的には、色変換の際に行われる色の置き換えや色の切り落としの条件を示す情報である。また、プロファイル情報とは、画像、表示装置4、印刷装置の入出力特性が記載されたデータである。ここでは、sRGB規格の画像をJapanColor規格で印刷する印刷物のプレビューを行う場合について説明する。
ここで、色変換装置2は、受信した基準画像をパラメータに基づいて色変換を行うものであり、図示するように、色変換エンジン21、22を備える。色変換装置2は、備えた2つの色変換エンジン21、22により、受信した基準画像をsRGB規格からJapanColor規格に色変換し、更に、JapanColor規格から表示装置4の色空間に色変換を行い、色変換を行った基準画像を色補正装置1に送信する。色変換エンジン21、22は、例えば、アドビ社のACE、マイクロソフト社のICM2.0又はWCS、アップル社のColorSync(登録商標)などの一般的に広く用いられているアプリケーション又はOSなどが有するソフトウエアである。
色補正装置1は、色補正テーブル算出回路11と、画像変換回路12とを具備している。
色補正テーブル算出回路11は、基準画像出力部111と、プロファイル設定部112と、表示プロファイル設定部113と、基準画像分解部114と、3DLUT(3DimensionLookUpTable;3次元ルックアップテーブル)設定部115(ルックアップテーブル設定部)とを備えている。
基準画像出力部111は、図2に示す基準画像のパターンを生成し、色変換装置2及び基準画像分解部114に出力する。基準画像は、RGB(赤、緑、及び青)それぞれの256階調(8ビット)を32階調おきに抽出した9点を組み合わせた合計9×9×9点の補正点の色を含むものである。図2は、同実施形態における基準画像の一例を示した図である。図示するように、基準画像には、9×9×9点の補正点の色票が配列された画像であり、領域Aに(R,G,B)=(255,255,255)の色が配置され、領域Bに(R,G、B)=(255,255,224)の色が配置され、領域Cに(R,G,B)=(255,224,224)の色が配置され、領域Dに(R,G,B)=(224,224,224)の色が配置されている。色票は、色を示す情報であり、赤、緑、青の3色それぞれのレベル(R,G,B)を示す値が含まれている。
プロファイル設定部112は、利用者により選択された画像プロファイル情報と、印刷プロファイル情報と、レンダリングインテント情報とが入力され、入力された画像プロファイル情報と、印刷プロファイル情報と、レンダリングインテント情報とを色変換装置2に出力する。
表示プロファイル設定部113は、表示装置4のR/G/B各点xy色度と、表示装置4の輝度階調特性を示すガンマ特性とを予め記憶している。また、表示プロファイル設定部113は、利用者により選択された白色点の輝度や色温度を示す白色点情報が入力され、白色点情報と、記憶しているR/G/B各点xy色度と、ガンマ特性とを組み合わせて、表示装置4の白色点の輝度及び色温度を設定する表示プロファイル情報を生成して色変換装置2及び表示装置4に出力する。表示装置4は、表示プロファイル情報により白色点の輝度や色温度が利用者により選択された輝度や色温度に設定される。
基準画像分解部114は、色変換された基準画像(図3)を色変換装置2から受信すると共に、基準画像出力部111から基準画像(図2)が入力される。また、基準画像分解部114は、色変換される前後の基準画像それぞれに含まれる色票を9×9×9個の色票に分割し、分割した色票それぞれに対して色変換される前後ごとに対応付けて3DLUT設定部115に出力する。
図3は、同実施形態における色変換された基準画像の一例を示す図である。色変換された基準画像には、色変換された9×9×9個の色票が、基準画像(図2)と同様に、配列されている。図示するように、領域A’に(R,G,B)=(255,255,255)の色が配置され、領域B’に(R,G、B)=(255,243,211)の色が配置され、領域C’に(R,G,B)=(200,210,223)の色が配置され、領域Dに(R,G,B)=(230,225,200)の色が配置されている。また、図2の領域Aの色は、色変換装置2において色変換された図3の領域A’に対応する。同様に、領域Bの色は領域B’の色に対応し、領域Cの色は領域C’に対応し、領域Dの色は領域D’の色に対応する。
3DLUT設定部115は、基準画像分解部114により対応付けられた色票から色補正に用いる色補正情報を生成する。ここで、色補正情報には、9×9×9個の色票それぞれに対して色補正する情報が含まれている。例えば、図2における領域Bの色票(R,G,B)=(255,255,224)が入力されると、図3における領域B’の色票(R,G,B)=(255,243,211)を出力するための情報が含まれている。
画像変換回路12は、3DLUT(3次元ルックアップテーブル)121を備えている。3DLUT121は、R、G、Bの3色の情報が画素ごとに入力されると、色補正されたR、G、Bの3色の情報を1度に出力するテーブルで構成されている。また、3DLUT121は、3DLUT設定部115から入力された補正点である9×9×9個の色票の色補正情報を記憶する。また、3DLUT121は、映像出力装置3から入力される画像信号に含まれる各画素の色を色補正情報に従い色補正を行い、色補正された画像信号を表示装置4に出力する。
映像出力装置3から3DLUT121に入力される画像信号は、RGBそれぞれ256階調(8ビット)の信号である。そこで、3DLUT121は、補正点それぞれの間に対応する信号に対して、画像信号の各画素の色を最も近い補正点の色として扱う近似を行い、色補正を行う。なお、3DLUT121は、上述の補正点への近似に替えて、補正点の情報に基づいて、線形補間、ラグランジュ補間などにより補正値を算出し、画像信号の各画素の色に対して色補正を行ってもよい。
次に、色補正装置1の動作について図4を用いて説明する。図4は、同実施形態における色補正装置1及び色変換装置2の動作を示すフローチャートである。また、レンダリングインテントに「知覚的マッチング」が選択され、印刷物を照らす照明の色温度に5000Kが選択され、色補正装置1に入力される場合について説明する。
プロファイル設定部112は、利用者によって選択された、画像プロファイル情報であるsRGB規格のICCプロファイルと、印刷プロファイルであるJapanColor規格のICCプロファイルと、「知覚的マッチング」を示すレンダリングインテント情報とが入力される。また、表示プロファイル設定部113は、利用者が選択した白色点情報である5000Kを示す情報が入力される(ステップSt101)。
上述のsRGB規格のプロファイル及びJapanColor規格のプロファイルは、市販のアプリケーションソフトに添付されたもの、インターネットによる無料公開がされているものがあるので、利用者は容易に利用することができる。
表示プロファイル設定部113は、予め記憶しているR/G/B各点xy色度及びガンマ特性と、入力された5000Kを示す情報とを組み合わせた表示プロファイル情報を生成し、生成した表示プロファイル情報を色変換装置2及び表示装置4に出力する(ステップSt102)。
基準画像出力部111は、3DLUT121における補正点を示す色票が9×9×9個組み合わされた基準画像(図2)を生成する(ステップSt103)。
基準画像出力部111は、生成した基準画像を色変換装置2に送信する。プロファイル設定部112は、入力された画像プロファイル情報、印刷プロファイル情報、及びレンダリングインテント情報を色変換装置2に送信する。表示プロファイル設定部113は、生成した表示プロファイル情報を色変換装置2に送信する(ステップSt104)。
色変換装置2において、色変換エンジン21は、画像プロファイル情報を入力プロファイルとし、印刷プロファイル情報を出力プロファイルとしてレンダリングインテント情報に基づいて、入力された基準画像をsRGB規格からJapanColor規格に変換する(ステップSt111)。
続いて、色変換エンジン22は、印刷プロファイル情報を入力プロファイルとし、表示プロファイル情報を出力プロファイルとしてレンダリングインテント情報に基づいて、JapanColor規格に変換された基準画像を表示装置4の色空間に変換する(ステップSt112)。これにより、色変換された基準画像(図3)には、印刷装置が出力する色特性に応じたJapanColor規格が反映されると共に、表示装置4の色特性に応じた画像(図3)に色変換される。
色補正装置1において、基準画像分解部114は、色変換された基準画像を色変換エンジン22から受信する(ステップSt105)。
基準画像分解部114は、色変換された基準画像と、基準画像出力部111から入力された基準画像とそれぞれに含まれる色票を分割して、色変換前後の色票を対応付けて3DLUT設定部115に出力する。3DLUT設定部115は、入力された色票から色補正に用いる色補正情報を生成する(ステップSt106)。3DLUT設定部115は、生成した色補正情報を3DLUT121に記憶させる(ステップSt107)。
3DLUT121は、映像出力装置3から入力される画像信号に対して、記憶している色補正情報に従い色補正を行い表示装置4に出力する(ステップS108)。
以上の処理を行うことにより、表示装置4において印刷装置が出力する印刷物の印刷部プレビューを行う。
このように、色補正装置1を用いることにより、コンテンツを作成するアプリケーションなどを介さずに印刷物の色味を確認する印刷プレビューを行うことができるので、アプリケーション、画像形式などに制限されることなく印刷プレビューを行うことができる。利用者にとっては、使い慣れたアプリケーションを用いて印刷プレビューを行うことができるので、印刷プレビューを行うために行っていた画像形式の変換などを行わなくてもよいので、作業効率を向上させることができる。
また、色補正装置1を用いることで、映像出力装置3の出力する画像信号に対して色補正するので、閲覧者の操作、時間の経過などにより表示内容が変化するダイナミックコンテンツの印刷プレビューも容易に行うことができる。
また、印刷プレビューを行う際に、印刷装置の色特性、表示装置4の色特性を測定する必要がなく、また、印刷プレビューに関するパラメータである各種プロファイル情報、白色点情報、及びレンダリングインテントを変更した場合、印刷物の色味の再現も容易に行うことができるので、利用者の負担を軽減することができる。また、印刷装置や表示装置4の色特性の測定を必要としないので、利用者が光学測定機器を購入する必要もなく、利用者の負担は軽減される。
また、色変換装置2として、一般的に用いられている専用アプリケーション製品の色変換エンジンを用いるので、専用アプリケーション製品と同様の色味を再現することができ、商業利用する利用者にとって利便性が高い。
また、色補正装置1は、映像出力装置3の出力する画像信号に対して専用アプリケーション製品と同様の色補正を行うので、一般的に印刷業界などで用いられているワークフローに対して印刷プレビュー機能を提供することができ、既に用いられているワークフローに容易に導入することができる。また、異なるワークフローに対して同じ印刷プレビュー機能を提供することができるので、ワークフロー間における印刷プレビューの差異をなくすことができ、ワークフローの統合を容易にすることができる。
なお、上述の実施形態においては、基準画像出力部111は、RGBそれぞれの256階調を32階調おきに抽出した基準画像を出力する構成としたが、これに限らず、映像出力装置3が出力する画像信号に応じて補正点を変更してもよい。例えば、ISO12646、GRACoL206、FOGRA39などの色評価用パターンからいずれか1つが利用者により選択され、選択された色評価用パターンに基づいて基準画像を生成してもよい。これにより、色変換装置2における変換誤差を、画像信号の絵柄、使用目的などに応じた画像特性を補正点に反映することができ、色変換における誤差を抑制することができる。画像特性とは、例えば、映画フィルムを基にした画像信号では、黒を中心とした暗部の絵柄が多いなどである。
また、肌色などの人間の視認性が高い色を重視して、すなわち、肌色に近い色に補正点を多く配置して基準画像を生成してもよい。これにより、人物の写真などの多い印刷物に対する印刷プレビューの再現性を改善することができる。
また、基準画像出力部111は、RGBそれぞれの256階調(8ビット)を32階調おきに抽出した9点を組み合わせた合計9×9×9点の補正点の色を含む基準画像と、黒から白に変化するグレーのみを補正点とした基準画像とを生成し、グレーを含む白黒の印刷物の印刷プレビューを行う場合と、カラーの印刷物の印刷プレビューを行う場合とにおいて利用者により基準画像を選択できるようにしてもよい。これにより、印刷物に応じた印刷プレビューを行うことができ、再現性を高めることができる。
また、上述の実施形態では、色変換装置2は、2回の色変換によりsRGB規格のRGB値からJapanColor規格のCMYK値、JapanColor規格のCMYK値から表示装置4の色空間のRGB値に基準画像を変換したが、これに限らず、RGB、CMYKなどの入出力装置に依存した色情報を、入出力装置に非依存の色空間のPCS情報に変換し、当該PCS情報を入出力装置に依存する色情報に変換するようにしてもよい。ここで、PCS規格とは、プロファイル結合色空間を示すものであり、Lab、XYZなどの表示装置、印刷装置などの入出力装置に非依存の色空間を示すものである。
この場合、色変換装置2に、3つの色変換エンジンを設ける。そして、第1の色変換エンジンは、画像プロファイル情報であるsRGB規格を入力プロファイルとして、レンダリングインテント情報に基づいて入力された基準画像をsRGB規格からPCS規格に変換する。次に、第2の色変換エンジンは、印刷プロファイル情報であるJapanColor規格とレンダリングインテント情報に基づいてPCS規格に変換された基準画像のPCS規格値を補正する。これにより、PCS規格に変換された基準画像は、印刷プロファイル特性を反映した画像となる。更に、第3の画像変換エンジンは、表示プロファイル情報を出力プロファイル情報とし、レンダリングインテント情報に基づいて第2の色変換エンジンが変換した基準画像をPCS規格から表示装置の色空間のRGB値に変換し、変換した基準画像を基準画像分解部114に出力する。
また、上述の実施形態では、補正点である9×9×9個の色票を含む基準画像を用いて説明したが、これに限ることなく、3DLUT121が有する記憶容量に応じて補正点の数を変更してもよい。
また、上述の実施形態では、印刷装置が出力する印刷物の色味を表示装置4上で再現する場合について説明したが、これに限らず、印刷装置以外の画像を出力する出力装置の色味を表示装置4上で再現するようにしてもよい。表示装置4とは別の表示装置、例えば、プロジェクタにより映し出される画像の色味を表示装置4(LCDディスプレイ)上に再現するようにしてもよい。この場合、印刷プロファイル情報に替えて、出力装置に対応するプロファイル情報を用いることになる。
また、上述の実施の形態において、表示プロファイル設定部113は、白色点情報が入力される構成を示したが、画像プロファイル情報に含まれる白色点情報に基づいて表示プロファイル情報を生成してもよい。
また、上述の実施の形態において、表示プロファイル設定部113が、予め記憶するガンマ特性として、「2.2」などの規格値を用いてもよい。この場合、表示プロファイル設定部113が生成する表示プロファイル情報には、規格値により表される規格ガンマ特性、あるいは、表示装置4を規格ガンマ特性に調整するガンマ補正値が含まれる。
また、上述の実施の形態は、印刷プレビューに必要な色変換を、白色点や階調特性を補正するグレースケール調整と、色域などを補正するカラー調整との2段階に分離し、3DLUT121がカラー調整のみを行うことで高画質を図っているが、グレースケール調整も3DLUT121が行うようにしてもよい。この場合、3DLUT121は、表示プロファイル設定部113が出力する表示プロファイル情報の白色点の輝度及び色温度に基づいて、記憶している色補正情報を変更して、入力される画像信号に対して色補正を行うと共に、白色点の輝度及び色温度の補正を行う。このとき、表示装置4は、表示プロファイル設定部113から表示プロファイル情報を受信する必要がなくなるので、一般的に用いられているディスプレイなどを用いることができ、汎用性を高めることができる。
また、表示プロファイル設定部113が表示装置4に送信する表示プロファイル情報に、黒レベルの補正値又は目標値を含めてもよい。その場合、表示プロファイル設定部113は、利用者などにより外部から入力され黒と白との輝度を示す黒レベル情報、あるいは、印刷プロファイル情報に含まれる印刷物の黒と白との輝度を示す情報と、表示プロファイル情報とに基づいて、表示装置4の黒レベルを補正する補正値、又は黒レベルの目標値を算出する。表示プロファイル設定部113が、表示装置4の黒レベルに対する補正値又は目標値を表示装置4に送信して黒レベルを補正することにより、表示装置4に表示される画像の黒浮き又は黒沈みを抑制して実際の印刷物とのマッチングを改善し、印刷プレビューの精度を向上させることができる。この黒レベル情報に含まれる黒と白との輝度を示す情報として、例えば、それぞれのカンデラ値[cd]や、白と黒との輝度値の比などが含まれている。
更に、3DLUT121に記憶させる色補正情報を変更して、3DLUT121が入力される画像信号に対して色補正を行うと共に、黒レベルの補正を行うようにしてもよい。
また、3DLUT121は、色覚異常や、CIE1964X10Y10Z10表色系など異なる色覚特性に基づいて追加補正値を算出して、入力される画像信号の各画素の色に対して色補正を行ってもよい。
1 色補正装置
2 色変換装置
3 映像出力装置
4 表示装置
11 色補正テーブル算出回路
12 画像変換回路
21、22 色変換エンジン
111 基準画像出力部
112 プロファイル設定部
113 表示プロファイル設定部
114 基準画像分解部
115 3DLUT設定部
121 3DLUT

Claims (8)

  1. 画像信号を色補正する際に用いる色補正情報を生成する色補正装置が行う色補正情報の生成方法であって、
    前記色補正装置が、基準画像に関する色特性を示すパラメータと、出力装置に関する色特性を示すパラメータと、表示装置に関する色特性を示すパラメータと、前記基準画像とを色変換装置へ出力する出力過程と、
    前記基準画像を前記色変換装置に色変換させる変換過程と、
    前記色補正装置が、前記基準画像と前記色変換装置により色変換された前記基準画像に基づき、色補正に用いる色補正情報を生成する補正情報生成過程と
    を具備することを特徴とする色補正情報の生成方法。
  2. 前記出力過程において、
    前記色補正装置が、色変換における色空間変換の方法を示すレンダリングインテントを更に前記色変換装置に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の色補正情報の生成方法。
  3. 前記出力過程において、
    前記画像信号に応じて前記基準画像は選択される
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の色補正情報の生成方法。
  4. 前記表示装置に関する色特性を示すパラメータは、
    白色点の輝度又は色温度を示す白色点情報と、前記表示装置の色度、前記表示装置の輝度階調特性を示すガンマ特性情報とを含む
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の色補正情報の生成方法。
  5. 前記色補正装置が、黒レベルを示す黒レベル情報又は前記出力装置に関する色特性を示すパラメータと、前記表示装置に関する色特性を示すパラメータとに基づいて、前記表示装置の黒レベルを補正する黒レベル補正情報を算出し、前記表示装置に関する色特性を示すパラメータに前記黒レベル補正情報を含める黒レベル補正過程、を更に具備する
    ことを特徴とする請求項4に記載の色補正情報の生成方法。
  6. 前記色補正装置が、前記基準画像を生成する基準画像生成過程、を更に具備する
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の色補正情報の生成方法。
  7. 前記出力装置は、プロジェクタである
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の色補正情報の生成方法。
  8. 画像信号を色補正する際に用いる色補正情報を生成する色補正装置であって、
    基準画像に関する色特性を示すパラメータと、出力装置に関する色特性を示すパラメータと、表示装置に関する色特性を示すパラメータと、前記基準画像とを色変換装置へ出力する基準画像出力手段と、
    記色変換装置により色変換された前記基準画像を、前記色変換装置から取得する基準画像取得手段と、
    前記色変換を行う前後の前記基準画像に基づき、色補正に用いる色補正情報を生成する補正情報生成手段と
    を備える色補正装置。
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