JP5738689B2 - カード用コネクタ - Google Patents

カード用コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5738689B2
JP5738689B2 JP2011137659A JP2011137659A JP5738689B2 JP 5738689 B2 JP5738689 B2 JP 5738689B2 JP 2011137659 A JP2011137659 A JP 2011137659A JP 2011137659 A JP2011137659 A JP 2011137659A JP 5738689 B2 JP5738689 B2 JP 5738689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
contact
housing
terminal
contact arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011137659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013004473A (ja
Inventor
亮 上坂
亮 上坂
将充 高崎
将充 高崎
林 正章
正章 林
裕司 内藤
裕司 内藤
冨田 光洋
光洋 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Molex LLC
Original Assignee
Molex LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Molex LLC filed Critical Molex LLC
Priority to JP2011137659A priority Critical patent/JP5738689B2/ja
Priority to TW101211871U priority patent/TWM453289U/zh
Priority to US13/529,038 priority patent/US8740634B2/en
Priority to CN2012203006862U priority patent/CN202678574U/zh
Publication of JP2013004473A publication Critical patent/JP2013004473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5738689B2 publication Critical patent/JP5738689B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/02Contact members
    • H01R13/22Contacts for co-operating by abutting
    • H01R13/24Contacts for co-operating by abutting resilient; resiliently-mounted
    • H01R13/2442Contacts for co-operating by abutting resilient; resiliently-mounted with a single cantilevered beam

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

本発明は、カード用コネクタに関するものである。
従来、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ビデオカメラ、音楽プレーヤ、ゲーム機、車両用ナビゲーション装置等の電子機器においては、SIM(Subscriber Identity Module)カード、MMC(R)(Multi Media Card)、SD(R)(Secure Digital)カード、miniSD(R)カード、xDピクチャーカード(R)(xD−Picture card)、メモリスティック(R)、メモリスティックDuo(R)、スマートメディア(R)、Trans−Flash(R)メモリカード、マイクロSD(R)カード等の各種メモリカードを利用するために、カード用コネクタを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
図8は従来のカード用コネクタを示す図である。
図において、811は、合成樹脂等の絶縁性材料から成るカード用コネクタのハウジングであり、底板部811bと一対の側板部811cとを備え、略長方形の板状のメモリカード901を収容する。該メモリカード901は、例えば、SIMカードであって、下面901aに図示されない電極パッドが露出している。
そして、前記底板部811bには複数の端子保持部811eが形成され、該端子保持部811eの各々の中に、金属から成る端子851が収容されて保持される。図に示される例においては、SIMカードの電極の配列に適合するように、合計6個の端子851が、2列に並ぶように配列されている。そして、前記端子851は、図示されない回路基板の表面の接続パッドにはんだ付されることによって、回路基板の導電トレースと導通する。また、前記ハウジング811は、端子851が接続パッドにはんだ付されることによって、前記回路基板の表面に固定される。
さらに、前記側板部811cの各々には、金属から成るタブ861が取付けられる。該タブ861は、上下に平行に延在する板状の支持片862を備え、該支持片862が側板部811cを上下から挟むように取付けられる。さらに、下側の支持片862が、前記回路基板の表面に形成された固定用パッドにはんだ付されることによって、前記ハウジング811が更に強固に前記回路基板の表面に固定される。
そして、メモリカード901をハウジング811に装着する際には、メモリカード901がハウジング811の斜め上方からタブ861の支持片862を押開くように挿入される。このようにして挿入されたメモリカード901は、上側の支持片862によって保持される。また、メモリカード901の下面901aに露出する電極パッドの各々は、対応する端子851と接触して導通する。
特開2004−6072号公報
しかしながら、前記従来のカード用コネクタにおいては、メモリカード901の装着及び取外しが困難であるので、使い勝手が悪くなってしまう。そこで、利用者が片手で容易にカードの装着及び取外しを行うことができるように、カードを装着する際にも又は取外す際にも、カードを押込むように操作するプッシュ/プッシュ式のカード案内機構を有するカード用コネクタが普及している。
ところで、近年、電子機器の小型化に伴って、電子機器で使用されるカードも小型化が進んでいる。そして、カードが小型化すると、カードの表面に対する電極パッドの面積比率が大きくなり、電極パッドの配列態様に余裕が少なくなる。そのため、例えば、SIMカードのように電極パッドが2列に配列されたカードの場合、前列及び後列の電極パッドは、それぞれ、カードの前端及び後端に近接した位置に配列されることとなる。そうすると、プッシュ/プッシュ式のカード案内機構を有するカード用コネクタでは、カードが挿入口からカード用コネクタ内に挿入されるようになっているので、カードの後端に近接して配列された電極パッドに対応する端子の接触腕の先端部を、カード用コネクタの後端の挿入口に近接した位置に配列させる必要がある。
そこで、先端部ができる限り挿入口に近接するように、ばね性を発揮するカンチレバー状の接触腕がカード用コネクタの奥から挿入口に向って斜め上方に延出するように端子を取付けると、カード用コネクタの挿入口から奥に向って挿入されるカードと接触して、端子の接触腕が座屈する恐れがある。もっとも、カンチレバー状の接触腕がカード用コネクタの挿入口から奥に向って斜め上方に延出するように端子を取付けると、接触腕が座屈する恐れはなくなるが、接触腕の先端の接触部を挿入口に近接させようとして、接触腕を短くすると、ばね長が短くなり、カードの電極パッドと先端部との接触が不確実になってしまう。
本発明は、前記従来のカード用コネクタの問題点を解決して、接続端子のばね長を十分に長く保ちながら接触腕部先端の接触部をハウジングの後端縁に近接した位置に配設することができ、後端側に端子部材が配設されたカードの挿入及び排出を容易に行うことができ、信頼性の高いカード用コネクタを提供することを目的とする。
そのために、本発明のカード用コネクタにおいては、端子部材を備えるカードを収容するハウジングと、該ハウジングに取付けられ、前記カードの端子部材と接触する接続端子と、前記ハウジングに取付けられ、少なくとも前記ハウジング及び該ハウジングに挿入されたカードの一部を覆うカバー部材とを有し、前記接続端子は、前記ハウジングの後端縁に沿って配設される後側接続端子を含み、該後側接続端子は、少なくとも一部が前記ハウジングの底壁部に埋込まれる基部と、先端が前記ハウジングの前端縁に向いて斜め上方に延出するカンチレバー状の接触腕部と、該接触腕部の先端に接続され、前記カードの端子部材と接触する接触部と、後方に向けて突出する湾曲部を含み、下側前端が前記基部の後端に連結され、上側前端が前記接触腕部の後端に連結される接触腕支持部とを備えるカード用コネクタであって、前記後側接続端子は、前記基部に形成された開口部を備え、前記基部は、前記開口部によって左右一対の前後方向に延在する帯状部に分割され、該帯状部の前端は、少なくとも一部が前記底壁部に埋込まれる埋込桟部によって連結され、前記接触部は、前記開口部の上方に位置し、前記基部は、前記帯状部に形成される折曲部を含み、前記基部の後端は、前記埋込桟部よりも下方に位置する
本発明の他のカード用コネクタにおいては、さらに、前記ハウジングは、前記後端縁に沿って配設され、前記底壁部を貫通する端子保持凹部を備え、前記後側接続端子は、前記接触腕部、接触部及び接触腕支持部が前記底壁部と当接しないように、前記端子保持凹部内に保持される。
本発明の更に他のカード用コネクタにおいては、さらに、前記基部と接触腕支持部とを連結する連結帯部が弾性的に変形すると、前記接触腕支持部全体が基部に対して傾斜する。
本発明によれば、カード用コネクタは、接続端子のばね長を十分に長く保ちながら接触腕部先端の接触部をハウジングの後端縁に近接した位置に配設することができ、後端側に端子部材が配設されたカードの挿入及び排出を容易に行うことができ、信頼性を高くすることができる。
本発明の実施の形態におけるカード用コネクタの分解図である。 本発明の実施の形態におけるカード用コネクタを示す斜視図である。 本発明の実施の形態におけるカード用コネクタのシェルを取除いた状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態におけるカード用コネクタに挿入されるカードの斜視図であり、(a)は斜め上から観た図、(b)は斜め下から観た図である。 本発明の実施の形態における後側端子の斜視図であり、(a)は斜め上から観た図、(b)は斜め下から観た図である。 本発明の実施の形態における後側端子の側面図であり、(a)はカードが装填(てん)されていない状態の図、(b)はカードが装填された状態の図である。 本発明の実施の形態におけるカード用コネクタのカードが装填された状態の側断面図である。 従来のカード用コネクタを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるカード用コネクタの分解図、図2は本発明の実施の形態におけるカード用コネクタを示す斜視図、図3は本発明の実施の形態におけるカード用コネクタのシェルを取除いた状態を示す平面図、図4は本発明の実施の形態におけるカード用コネクタに挿入されるカードの斜視図である。なお、図4において、(a)は斜め上から観た図、(b)は斜め下から観た図である。
図において、1は本実施の形態におけるカード用コネクタであり、図示されない電子機器に取付けられる。そして、前記カード用コネクタ1の内部にはカード101が挿入され、前記カード用コネクタ1を介して、前記電子機器にカード101が装着される。なお、前記電子機器は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA、デジタルカメラ、ビデオカメラ、音楽プレーヤ、ゲーム機、車両用ナビゲーション装置等であるが、いかなる種類の機器であってもよい。
前記カード101は、例えば、SIMカード、MMC(R)、SD(R)カード、miniSD(R)カード、xDピクチャーカード(R)、メモリスティック(R)、メモリスティックDuo(R)、スマートメディア(R)、Trans−Flash(R)メモリカード等のメモリカードであり、いかなる種類のカードであってもよいが、本実施の形態においては、マイクロSIM(microSIM)カードであるものとして説明する。
本実施の形態において、前記カード101は、図4に示されるように、全体的に略矩(く)形の板状の形状を有し、前端111f寄りの部分の下面111aに、端子部材である電極パッドとしての前側コンタクトパッド161が、複数、前端111fに沿って並ぶように配設されている。また、後端111r寄りの部分の下面111aには、端子部材である電極パッドとしての後側コンタクトパッド151が、複数、後端111rに沿って並ぶように配設されている。すなわち、電極パッドは、カード101の幅方向に延在する2本の列を成すように配列され、そのうち、前端111f側の列が前側コンタクトパッド161から成り、後端111r側の列が後側コンタクトパッド151から成る。なお、上面111bには、前側コンタクトパッド161も後側コンタクトパッド151も、配設されていない。さらに、前端111fの左右両端と側縁112とを結合する角部の一方、具体的には、上面111bにおける前方左角部には、斜めに切欠かれた切欠部111cが形成されている。
なお、本実施の形態において、カード用コネクタ1及びカード101の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、カード用コネクタ1、カード101又はそれらの部品が図に示される姿勢である場合に適切であるが、カード用コネクタ1、カード101又はそれらの部品の姿勢が変化した場合には、姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
ここで、前記カード用コネクタ1は、合成樹脂等の絶縁性材料によって一体的に成形されたハウジング11と、金属等の導電性材料から成る板材に打抜き、折曲げ等の加工を施すことによって一体的に成形され、ハウジング11の上側に取付けられたカバー部材としてのシェル71とを有する。該シェル71は、ハウジング11及び該ハウジング11に挿入されたカード101の少なくとも一部の上方を覆うようになっている。そして、前記カード用コネクタ1は、概略、扁(へん)平な直方体形状を備え、前記電子機器に取付けられ、後方(図2における左上方)の挿入口18から、ハウジング11にカード101が挿入される。具体的には、ハウジング11とシェル71との間に形成される空間内にカード101が挿入される。
図に示されるように、ハウジング11は、略矩形の平板状部材である底壁部11b、及び、ハウジング11におけるカード101の挿入方向前方の縁部、すなわち、前端縁11fに沿って延在し、底壁部11bから立設する奥壁部11aを有する。
ここで、底壁部11bは、接続端子のうちの後側に配設された後側接続端子としての後側端子51を保持する端子保持凹部としての後側端子保持凹部11cと、接続端子のうちの前側に配設された前側接続端子としての前側端子61を保持する端子保持凹部としての前側端子保持凹部11dとを備える。前記後側端子保持凹部11cは、底壁部11bを板厚方向に貫通する開口であり、ハウジング11におけるカード101の挿入方向後方の縁部、すなわち、後端縁11rに沿ってハウジング11の幅方向に延在する列を成すように、並んで配設されている。そして、各後側端子保持凹部11c内には、後側端子51が1つずつ収容されて保持される。また、前記前側端子保持凹部11dは、底壁部11bを板厚方向に貫通する開口であり、ハウジング11の前端縁11fと後端縁11rとの間においてハウジング11の幅方向に延在する列を成すように、並んで配設されている。そして、各前側端子保持凹部11d内には、前側端子61が1つずつ収容されて保持される。
後側端子51は、その基部51aの少なくとも一部が底壁部11bに埋込まれ、また、その他の部分が後側端子保持凹部11c内に露出している。具体的には、後側端子51は、いわゆるオーバーモールド成形によって、すなわち、ハウジング11は、後側端子51をあらかじめ内部にセットした金型のキャビティ内に絶縁性材料を充填することによって成形され、基部51aの少なくとも一部が、底壁部11bを構成する絶縁性材料によって覆われることにより、底壁部11bに埋込まれて保持されている。同様に、前側端子61も、その基部61aの少なくとも一部が底壁部11bに埋込まれ、また、その他の部分が前側端子保持凹部11d内に露出している。具体的には、前側端子61は、いわゆるオーバーモールド成形によって、すなわち、ハウジング11は、前側端子61をあらかじめ内部にセットした金型のキャビティ内に絶縁性材料を充填することによって成形され、基部61aの少なくとも一部が、底壁部11bを構成する絶縁性材料によって覆われることにより、底壁部11bに埋込まれて保持されている。
そして、後側端子51は、基部51aに基端が連結されたカンチレバー状の接触腕部51bと、該接触腕部51bの自由端、すなわち、先端に接続された接触部51cとを備える。前記接触腕部51bは、その基端が後端縁11r側に位置し、その先端が前端縁11fに向けて斜め上方に延在し、少なくとも接触部51cの上面は、カード挿入空間内にカード101が挿入されていない状態では、底壁部11bの上面より上方に位置している。なお、接触部51cは、上方に向けて突出するように湾曲された側面形状を備え、その先端は斜め下方を向いている。図3に示されるように、接触腕部51b及び接触部51cは、上方から観て、後側端子保持凹部11c内に位置する。
同様に、前側端子61は、基部61aに基端が連結されたカンチレバー状の接触腕部61bと、該接触腕部61bの自由端、すなわち、先端に接続された接触部61cとを備える。前記接触腕部61bは、その基端が後端縁11r側に位置し、その先端が前端縁11fに向けて斜め上方に延在し、少なくとも接触部61cの上面は、カード挿入空間内にカード101が挿入されていない状態では、底壁部11bの上面より上方に位置している。なお、接触部61cは、上方に向けて突出するように湾曲された側面形状を備え、その先端は斜め下方を向いている。図3に示されるように、接触腕部61b及び接触部61cは、上方から観て、前側端子保持凹部11d内に位置する。
前記後側端子51及び前側端子61は、接触部51c及び接触部61cが、カード用コネクタ1内に保持されたカード101の後側コンタクトパッド151及び前側コンタクトパッド161の各々に接触するように、配設されている。したがって、後側端子51及び前側端子61の数及び配置の形態は、カード101の後側コンタクトパッド151及び前側コンタクトパッド161の数及び配置の形態に適合するように、適宜変更される。図に示される例では、後側端子51及び前側端子61は、3つずつであり、上面から観て、矩形格子状に配列されている。
また、後側端子51の基部51aには、図示されない細長い帯状の連結部の一端が連結されている。前記連結部は、ハウジング11の前後方向に延在し、底壁部11bに埋込まれている。そして、前記連結部の他端からはソルダーテール部51dが前方に向けて延出し、前端縁11fから前方に突出するように露出している。そして、ソルダーテール部51dは、前記電子機器における配線基板等に形成された信号線、コンタクトパッド、端子等、すなわち、相手側端子部材に、はんだ付等によって電気的に接続される。なお、各後側端子51の連結部は、前方に位置する前側端子61の側方を通過して前端縁11fに到達するように配置されている。
同様に、前側端子61の基部61aにも、図示されない細長い帯状の連結部の一端が連結されている。前記連結部は、ハウジング11の前後方向に延在し、底壁部11bに埋込まれている。そして、前記連結部の他端からはソルダーテール部61dが前方に向けて延出し、前端縁11fから前方に突出するように露出している。そして、ソルダーテール部61dは、前記電子機器における配線基板等に形成された信号線、コンタクトパッド、端子等、すなわち、相手側端子部材に、はんだ付等によって電気的に接続される。
そして、ハウジング11は、底壁部11bの一方の側縁に沿って前後方向に延在する側壁部11eを有する。該側壁部11eの内側には、カード案内機構収容部11h、スライドカム部21、及び、付勢部材収容部11gが形成されている。そして、カード案内機構収容部11hには、カード用コネクタ1内に挿入されたカード101を案内するためのカード案内機構のスライド部材23が前後方向にスライド可能に取付けられている。また、前記スライドカム部21は、プッシュ/プッシュタイプの動作を行うためのハート状カムのカム機構におけるスライドカムとして機能する部材であり、その上面には、カム溝22が形成されている。さらに、前記付勢部材収容部11g内には、圧縮された状態で付勢力を発揮するコイルスプリングとしての付勢部材82が収容される。なお、前記スライドカム部21の後端面は、付勢部材82の付勢力を受ける付勢力受部として機能するとともに、付勢部材82を係止する係止突起11iが形成され、付勢部材82の一端が取付けられている。
前記スライド部材23は、カード101を保持するためのカード保持部23aと、溝状のカード案内機構収容部11h内をスライドするガイド部23dと、一端が前記カム溝22に係合するカム部材としての細長いピン部材81の他端が係合するカム係合部23eと、付勢部材82の一端を係止する係止突起23fとを備える。これにより、前記スライド部材23は、付勢部材82によって、カード101の挿入方向と反対の方向、すなわち、カード101の排出方向に付勢される。なお、前記カード保持部23aは、前方に向けて延出する細長い帯状の側縁保持部23bと、該側縁保持部23bの先端に連結され、ハウジング11の幅方向に延在する細長い帯状の前端保持部23cとを含んでいる。そして、スライド部材23は、カード保持部23aの側縁保持部23b及び前端保持部23cによってカード101を保持し、該カード101とともに前後方向に移動する。
このようなカード案内機構を備えるカード用コネクタ1は、該カード用コネクタ1内にカード101を挿入する際にも、カード用コネクタ1内からカード101を取出す際にも、カード101を押込む動作を必要とする、いわゆる、プッシュインプッシュアウトタイプ、又は、プッシュ/プッシュタイプと通称されるものである。このような動作は、押ボタンスイッチの分野におけるオルタネイト動作(位置保持型、プッシュオン・プッシュオフ型)と同様のものである。前記ピン部材81とカム溝22とが協働することによって、カード101とともに移動するスライド部材23にプッシュ/プッシュの動作を行わせるようになっている。これにより、前記カード案内機構は、カード101を挿入方向に押込むプッシュ動作によってカード101が挿入方向に移動して終端点まで到達すると、前記付勢部材82の付勢力によって、前記カード101を終端点から挿入方向と反対の方向に移動させて排出することができる。また、ロック位置においては、スライド部材23が停止し、これにより、カード101がカード用コネクタ1の内部に保持される。
前記ピン部材81は、シェル71のピン押え部材75によって上から下方向に付勢されることにより保持されている。前記ピン押え部材75は、シェル71の一部をハウジング11の底壁部11bの方向に押圧可能に折曲げ加工することによって形成されたばね性を備える板状の部材であり、ピン部材81は、前記ピン押え部材75とスライド部材23又はハウジング11との間に位置し、スライド部材23又はハウジング11から離脱しないように保持されている。
また、前記シェル71は、概略矩形の天板部72と、該天板部72の側縁の複数箇所から立設する複数の側板部74とを有する。該側板部74には、複数の掛止開口73が形成され、図2に示されるように、シェル71をハウジング11の上側に取付けると、該ハウジング11の側壁部11e等の外側面に形成された掛止突起13に前記掛止開口73が掛止され、これにより、シェル71がハウジング11に固定される。
また、該ハウジング11の前端縁11fの近傍には、カード101の後側コンタクトパッド151及び前側コンタクトパッド161と後側端子51及び前側端子61とが接触していることを検出して、カード101がカード用コネクタ1に装填されていることを検出するカード検出スイッチが配設されている。該カード検出スイッチは、奥壁部11a及びその近傍に取付けられた第1接点部材62と、大部分が底壁部11bに埋込まれた第2接点部材63とによって形成される。
前記第1接点部材62は、奥壁部11aに取付けられた取付部62a、基端が前記取付部62aに接続され、横方向に向けて延出するカンチレバー状の本体部62b、及び、該本体部62bの自由端に接続された当接部62cを有する。そして、前記取付部62aは奥壁部11aの側面とほぼ平行となり、本体部62bは、カード101がカード用コネクタ1に挿入されていない状態においては、奥壁部11aの側面に対して傾斜し、当接部62cは、カード101の挿入方向に関して手前側に向けて、すなわち、後方に向けて突出するように配設されている。そのため、カード101が挿入されると、該カード101の前端111fが当接部62cに当接する。
一方、前記第2接点部材63は、底壁部11bにおける奥壁部11a寄りの部分に埋込まれた平板状の取付部63aと、基端が前記取付部63aに接続され、先端が底壁部11bから露出する接触部63bとを有する。
そして、カード101が挿入されていない状態においては、図3に示されるように、第1接点部材62の本体部62bが第2接点部材63の接触部63bと接触しているので、第1接点部材62と第2接点部材63とは接触しており、カード検出スイッチは導通状態、すなわち、オン(ON)になっている。
しかし、カード101が挿入され、その後側コンタクトパッド151及び前側コンタクトパッド161と後側端子51及び前側端子61とが接触する位置に到達すると、カード101の前端111fによって第1接点部材62の当接部62cが奥壁部11aの方向に向けて押されて変位し、第1接点部材62の本体部62bが第2接点部材63の接触部63bから離間する。これにより、第1接点部材62と第2接点部材63とが非接触となり、カード検出スイッチは非導通状態、すなわち、オフ(OFF)になる。
次に、前記後側端子51について、詳細に説明する。
図5は本発明の実施の形態における後側端子の斜視図、図6は本発明の実施の形態における後側端子の側面図、図7は本発明の実施の形態におけるカード用コネクタのカードが装填された状態の側断面図である。なお、図5において、(a)は斜め上から観た図、(b)は斜め下から観た図であり、図6において、(a)はカードが装填されていない状態の図、(b)はカードが装填された状態の図である。
後側端子51は、例えば、プレス装置等の工作機械によって、金属等の導電性材料から成る板材に打抜き、折曲げ等の加工を施すことによって、図5に示されるような形状に一体的に形成される。この場合、打抜き及び折曲げ加工は、同時に施してもよいし、順次施してもよい。なお、前記後側端子51は、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよく、例えば、レーザ加工、エッチング等、いかなる種類の加工方法によって形成されてもよい。
なお、図5及び6においては、ソルダーテール部51d、及び、該ソルダーテール部51dと基部51aとを連結する連結部の図示が省略されている。
前記基部51aの中央には開口部51gが形成され、これにより、前記基部51aは、左右一対の前後方向に延在する帯状部51nに分割されている。そして、前記基部51aの左右の帯状部51nの後端は、接触腕支持部51eによって連結され、前端は帯状の埋込桟部51hによって連結されている。該埋込桟部51hは、少なくともその一部、具体的には、少なくとも前端寄りの部分が、いわゆるオーバーモールド成形によって、底壁部11bを構成する絶縁性材料によって覆われることにより、底壁部11bに埋込まれて保持される部材である。そして、前記開口部51gは、基部51a、接触腕支持部51e及び埋込桟部51hによって周囲を画定された略矩形の開口である。
前記接触腕支持部51eは、ほぼ180度湾曲して後方に向けて突出し、上側と下側とを連結する湾曲部51fを含み、上側前端に接触腕部51bの後端が連結され、下側前端に基部51aの後端が連結されている。これにより、後側端子51における基部51a、接触腕支持部51e及び接触腕部51bを含む部分の側面形状は、略U字状となり、接触腕部51bは、基部51aよりも上方に位置し、前方に向けて延出する。なお、前記接触腕部51bは、後端の幅が広く、接触腕支持部51eの上側前端とほぼ同等であり、先端の幅が狭く、上から観た形状が略三角形の板部材である。
また、基部51aの左右の帯状部51nの前端近傍、すなわち、埋込桟部51hとの連結部近傍には折曲部51jが形成されている。該折曲部51jにより、図6に示されるように、基部51aにおける折曲部51jより後方の部分、少なくとも基部51aの後端が埋込桟部51hよりも下方に位置することとなる。これにより、埋込桟部51hが底壁部11bの厚さ方向の中間に位置するように設定しても、接触腕支持部51eの下側前端を底壁部11bの下面近傍に位置させることが可能となるので、湾曲部51fの曲率半径を大きくして、接触腕支持部51eの下側前端と上側前端との間隔を広くしても、底壁部11bの下面からの接触腕部51bの高さ位置を抑制することができ、カード用コネクタ1の低背化に寄与する。
前記埋込桟部51hの前端には、前方に向けて延出する前方凸部51iが接続されている。図に示される例において、前方凸部51iは、2つであるが、その数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよく、その長さ及び幅は任意に設定することができ、また、その配置も任意に設定することができる。そして、前方凸部51iのいずれか1つの前端には、前記連結部の後端が接続されている。これにより、ソルダーテール部51dと基部51aとが導通する。
また、該基部51aの側端には、左右の外方に向けて延出する側方凸部51kが接続されている。図に示される例において、側方凸部51kは、左右に1つずつであるが、その数は2つ以上であってもよく、その長さ及び幅は任意に設定することができ、また、その配置も任意に設定することができる。側方凸部51kの存在によって、基部51aにおいて底壁部11b内に埋込まれる部分の割合が増加するので、基部51aと底壁部11bとの一体性が強化される。
図3に示されるように、基部51aの左右の帯状部51nにおける側端寄りの部分、埋込桟部51hの大部分、前方凸部51i及び側方凸部51kは、底壁部11b内に埋込まれ、開口部51g、湾曲部51fを含む接触腕支持部51e、接触腕部51b及び接触部51cは、底壁部11bに埋込まれることなく、後側端子保持凹部11c内に露出している。すなわち、後側端子51は、前方の部分と左右両側方の部分とが底壁部11bに埋込まれて固定され、後方の部分は底壁部11bに埋込まれることなく、固定されていないし、当接することもない。
これにより、湾曲部51fを含む接触腕支持部51e、接触腕部51b及び接触部51cは、底壁部11bに拘束されず、かつ、該底壁部11bと当接せずに、自由に該底壁部11bの厚さ方向、すなわち、上下方向に変位することができる。したがって、接触部51cが上下方向の広い範囲に亘(わた)って弾性的に変位可能となるので、挿入されたカード101の後側コンタクトパッド151との接触状態を確実に維持することができる。
また、後側端子51の後方の部分が底壁部11bに埋込まれて固定される必要がないので、図7に示されるように、後側端子保持凹部11cをハウジング11の後端縁11rに近接するように形成して、後側端子51を前記後端縁11rに近接した位置に配設することができる。したがって、前記後端縁11rから接触部51cまでの距離を短くすることができ、カード101の後端111rから後側コンタクトパッド151までの距離が短い場合であっても、カード101をカード用コネクタ1に挿入する際に、カード101の後端111rを後端縁11rよりも前方に大きく挿入する必要がない。
また、接触腕部51bの少なくとも先端寄りの部分及び接触部51cは、上から観て、開口部51g内に位置する。このように、接触腕部51bの少なくとも先端寄りの部分及び接触部51cの下方には基部51aも底壁部11bも存在しないので、接触部51cが下方向に向けて広い範囲に亘って弾性的に変位可能となり、挿入されたカード101の後側コンタクトパッド151との接触状態を確実に維持することができる。
さらに、後側端子51が、いわゆるHoop端子となっていて、基部51a、接触腕支持部51e及び接触腕部51bを含む部分の側面形状が略U字状となっているので、ばねとして機能する接触腕支持部51e及び接触腕部51bの長さ、すなわち、ばね長が長くなる。したがって、接触腕部51bの長さが短くても、全体としてのばね長が長くなり、接触部51cが上下方向の広い範囲に亘って弾性的に変位可能となるので、カード用コネクタ1に挿入されたカード101の後側コンタクトパッド151との接触状態を確実に維持することができる。
さらに、前述のように湾曲部51fの曲率半径を大きくし、湾曲部51fの柔軟性を向上させることができるので、接触部51cが上下方向のより広い範囲に亘って弾性的に変位可能となる。
図5に示される例では、基部51aの左右の帯状部51nと接触腕支持部51eとの連結帯部51m(基部51aの左右の帯状部51nと接触腕支持部51eとの連結部分の外側角部と、略矩形の開口部51gの角部とを結ぶ細長い帯状の部分)が、寸法が小さいために、弾性的に柔軟に変形し、ばねとして機能する。これにより、挿入されたカード101の後側コンタクトパッド151によって接触部51cが下方に押下げられると、図6(b)に示されるように、接触腕支持部51e全体が基部51aに対して傾斜する。このように、前記接触腕支持部51e及び接触腕部51bに加えて、連結帯部51mもばねとして機能するので、全体としてのばね長が更に長くなり、接触部51cが上下方向の更に広い範囲に亘って弾性的に変位可能となる。
なお、本実施の形態において、前側端子61は、湾曲部51fを含む接触腕支持部51eに相当する部分を備えておらず、基部61aは、その前側端子保持凹部11dの後端より後方の部分が底壁部11bに埋込まれており、前記基部61aの前端には接触腕部61bの基端が連結されている。そして、接触腕部61bは、その先端が前端縁11fに向けて斜め上方に延在するカンチレバー状の部材であってばねとして機能する部材であるが、十分なばね長を確保するために、後側端子51の接触腕部51bよりも、長く形成されている。
次に、前記構成のカード用コネクタ1の動作について説明する。まず、カード101を挿入する場合の動作について説明する。
まず、利用者が手指等によってカード101をカード用コネクタ1の後方の挿入口18からハウジング11とシェル71との間に形成されるカード挿入空間内に挿入する。なお、カード101は、前端111fがハウジング11の前端縁11fの方を向き、下面111aが底壁部11bと対向し、上面111bがシェル71の天板部72と対向するような姿勢で挿入される。これにより、カード101は、切欠部111cの形成されていない方の側縁112がカード案内機構収容部11hに沿って進行する。
続いて、利用者がカード101をプッシュして更に押込むと、スライド部材23の側縁保持部23b及び前端保持部23cがカード101の側縁112及び前端111fを保持するので、前記カード101は、スライド部材23によって保持され、該スライド部材23とともに、奥壁部11aに向けて移動する。この際、利用者の手指等が発揮する押圧力は、カード101の前端111fから前端保持部23cを介してスライド部材23に伝達される。そして、該スライド部材23がコイルスプリングから成る付勢部材82を圧縮するので、スライド部材23及びカード101は、付勢部材82の反発力を受けるが、該反発力が利用者の手指等が発揮する押圧力よりも小さいので、前記反発力に抗して移動する。この場合、スライド部材23はカード案内機構収容部11hに沿ってスライドし、カード101はスライド部材23とともに進行する。そして、スライド部材23及びカード101は、最も前進した位置であるオーバーストローク位置に到達してオーバーストローク状態となる。
続いて、利用者がカード101をプッシュする動作を止め、カード101に対する押圧力を解除すると、付勢部材82の反発力によって、スライド部材23及びカード101は奥壁部11aから離脱する向きに、すなわち、後方に向けて移動させられる。そして、スライド部材23及びカード101は、カード用コネクタ1内でカード101をロックした状態で保持するロック位置で停止する。これは、スライドカム部21の上面に形成されたカム溝22と係合しているピン部材81の自由端が、カム溝22の一部に掛止されてスライド部材23の動きを停止させることによって、スライド部材23を前記ロック位置で停止させているからである。
そして、カード101は、ロック位置に保持されることによって、カード用コネクタ1が実装された電子機器の演算手段等との間でデータの送受信を行うことができる状態となる。なお、カード101がロック位置に保持されている場合、図7に示されるような状態になり、カード用コネクタ1の後側端子51及び前側端子61は、その接触部51c及び接触部61cが、カード101の後側コンタクトパッド151及び前側コンタクトパッド161の各々に接触して導通している。また、カード検出スイッチの第1接点部材62の当接部62cは、カード101の前端111fによって前方に押出されて変位し、本体部62bが第2接点部材63の接触部63bから離間している。これにより、第1接点部材62と第2接点部材63とが非接触となり、カード検出スイッチはオフになっている。
ところで、利用者がカード101をプッシュする際には、通常、手指等によってカード101の後端111rを押すことになる。仮に、ハウジング11の底壁部11bが前後方向に長く形成され、後端縁11rの位置が、ロック位置で保持されているカード101の後端111rの位置よりも後方であると、利用者がカード101をプッシュしてロック位置よりも前方のオーバーストローク位置にまで前進させる際に、手指等がハウジング11の後端縁11rに当接してしまい、プッシュする動作を行いにくくなる。すなわち、操作性が低下してしまう。
しかし、本実施の形態におけるカード用コネクタ1では、前述のように、後側端子51の後方の部分が底壁部11bに埋込まれて固定される必要がないので、後側端子51を後端縁11rに近接した位置に配設することができる。これにより、後端縁11rから接触部51cまでの距離を短くすることができ、カード101の後端111rから後側コンタクトパッド151までの距離が短い場合であっても、カード101をオーバーストローク位置にまで前進させる際に、カード101の後端111rを後端縁11rよりも前方に大きく挿入する必要がない。したがって、操作性が低下することがない。
次に、カード101をカード用コネクタ1から排出させる動作について説明する。
まず、利用者が手指等によってカード101をプッシュして押込むと、スライド部材23及びカード101は、ロック位置から奥壁部11aに向けて移動させられる。そして、利用者がカード101をプッシュして更に押込むと、スライド部材23及びカード101は、最も前進した位置であるオーバーストローク位置に到達してオーバーストローク状態となる。
続いて、利用者がカード101をプッシュする動作を止め、該カード101に対する押込力を解除すると、付勢部材82の付勢力によって、オーバーストローク位置に位置しているスライド部材23及びカード101は、奥壁部11bから離脱する向きに移動させられ、挿入方向と反対の方向に移動させられる。そして、スライド部材23及びカード101は、ロック位置を通過して後方に向けて更に移動し、カード101が挿入口18から排出される。
なお、本実施の形態においては、前側端子61の構成が後側端子51の構成と異なるものとして説明したが、前側端子61の構成は後側端子51の構成と同様であってもよい。
また、本実施の形態においては、カード101が前側コンタクトパッド161及び後側コンタクトパッド151を備え、それに対応して、カード用コネクタ1が前側端子61と後側端子51とを有するものとして説明したが、前記カード101は、前側コンタクトパッド161を備えておらず、後側コンタクトパッド151のみを備えるものであってもよく、その場合、カード用コネクタ1も、前側端子61を有しておらず、後側端子51のみを有するものであってもよい。
このように、本実施の形態において、カード用コネクタ1は、少なくとも後側コンタクトパッド151を備えるカード101を収容するハウジング11と、ハウジング11に取付けられ、少なくともカード101の後側コンタクトパッド151と接触する後側端子51と、ハウジング11に取付けられ、少なくともハウジング11及びハウジング11に挿入されたカード101の一部を覆うシェル71とを有する。そして、後側端子51は、ハウジング11の後端縁11rに沿って配設され、また、後側端子51は、少なくとも一部がハウジング11の底壁部11bに埋込まれる基部51aと、先端がハウジング11の前端縁11fに向いて斜め上方に延出するカンチレバー状の接触腕部51bと、接触腕部51bの先端に接続され、カード101の後側コンタクトパッド151と接触する接触部51cと、後方に向けて突出する湾曲部51fを含み、下側前端が基部51aの後端に連結され、上側前端が接触腕部51bの後端に連結される接触腕支持部51eとを備える。
これにより、カード用コネクタ1は、後側端子51のばね長を十分に長く保ちながら接触腕部51bの先端の接触部51cをハウジング11の後端縁11rに近接した位置に配設することができ、後端側に後側コンタクトパッド151が配設されたカード101の挿入及び排出を容易に行うことができ、信頼性を高くすることができる。
また、ハウジング11は、後端縁11rに沿って配設され、底壁部11bを貫通する後側端子保持凹部11cを備え、後側端子51は、接触腕部51b、接触部51c及び接触腕支持部51eが底壁部11bと当接しないように、後側端子保持凹部11c内に保持される。これにより、接触腕部51b、接触部51c及び接触腕支持部51eが自由に弾性的に変位可能となり、接触部51cが上下方向の広い範囲に亘って弾性的に変位可能となるので、挿入されたカード101の後側コンタクトパッド151との接触状態を確実に維持することができる。また、後側端子51の後方の部分が底壁部11bに埋込まれて固定される必要がないので、後側端子保持凹部11cをハウジング11の後端縁11rに近接するように形成して、後側端子51を後端縁11rに近接した位置に配設することができる。したがって、後端縁11rから接触部51cまでの距離を短くすることができ、カード101の後端111rから後側コンタクトパッド151までの距離が短い場合であっても、カード101をカード用コネクタ1に挿入する際に、カード101の後端111rを後端縁11rよりも前方に大きく挿入する必要がないので、操作性が向上する。
さらに、後側端子51は、基部51aに形成された開口部51gを備え、基部51aは、開口部51gによって左右一対の前後方向に延在する帯状部51nに分割され、帯状部51nの前端は、少なくとも一部が底壁部11bに埋込まれる埋込桟部51hによって連結され、接触部51cは、開口部51gの上方に位置する。このように、埋込桟部51hが底壁部11bに埋込まれるので、後側端子51と底壁部11bとの一体性がより確実なものとなる。また、接触部51cの下方に基部51aが存在しないので、接触部51cが下方向に向けて広い範囲に亘って弾性的に変位可能となるので、挿入されたカード101の後側コンタクトパッド151との接触状態を確実に維持することができる。
さらに、基部51aは、帯状部51nに形成される折曲部51jを含み、基部51aの後端は、埋込桟部51hよりも下方に位置する。これにより、埋込桟部51hが底壁部11bの厚さ方向の中間に位置するように設定しても、接触腕支持部51eの下側前端を底壁部11bの下面近傍に位置させることが可能となるので、湾曲部51fの曲率半径を大きくして、接触腕支持部51eの下側前端と上側前端との間隔を広くしても、底壁部11bの下面からの接触腕部51bの高さ位置を抑制することができ、カード用コネクタ1を低背化することができる。
さらに、基部51aと接触腕支持部51eとを連結する連結帯部51mが弾性的に変形すると、接触腕支持部51e全体が基部51aに対して傾斜する。このように、接触腕支持部51e及び接触腕部51bに加えて、連結帯部51mもばねとして機能するので、全体としてのばね長が更に長くなり、接触部51cが上下方向の更に広い範囲に亘って弾性的に変位可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、カード用コネクタに適用することができる。
1 カード用コネクタ
11、811 ハウジング
11a 奥壁部
11b 底壁部
11c 後側端子保持凹部
11d 前側端子保持凹部
11e 側壁部
11f 前端縁
11g 付勢部材収容部
11h カード案内機構収容部
11i、23f 係止突起
11r 後端縁
13 掛止突起
18 挿入口
21 スライドカム部
22 カム溝
23 スライド部材
23a カード保持部
23b 側縁保持部
23c 前端保持部
23d ガイド部
23e カム係合部
51 後側端子
51a、61a 基部
51b、61b 接触腕部
51c、61c、63b 接触部
51d、61d ソルダーテール部
51e 接触腕支持部
51f 湾曲部
51g 開口部
51h 埋込桟部
51i 前方凸部
51j 折曲部
51k 側方凸部
51m 連結帯部
51n 帯状部
61 前側端子
62 第1接点部材
62a、63a 取付部
62b 本体部
62c 当接部
63 第2接点部材
71 シェル
72 天板部
73 掛止開口
74、811c 側板部
75 ピン押え部材
81 ピン部材
82 付勢部材
101 カード
111a、901a 下面
111b 上面
111c 切欠部
111f 前端
111r 後端
112 側縁
151 後側コンタクトパッド
161 前側コンタクトパッド
811b 底板部
811e 端子保持部
851 端子
861 タブ
862 支持片
901 メモリカード

Claims (3)

  1. (a)端子部材を備えるカードを収容するハウジングと、
    (b)該ハウジングに取付けられ、前記カードの端子部材と接触する接続端子と、
    (c)前記ハウジングに取付けられ、少なくとも前記ハウジング及び該ハウジングに挿入されたカードの一部を覆うカバー部材とを有し、
    (d)前記接続端子は、前記ハウジングの後端縁に沿って配設される後側接続端子を含み、
    (e)該後側接続端子は、少なくとも一部が前記ハウジングの底壁部に埋込まれる基部と、先端が前記ハウジングの前端縁に向いて斜め上方に延出するカンチレバー状の接触腕部と、該接触腕部の先端に接続され、前記カードの端子部材と接触する接触部と、後方に向けて突出する湾曲部を含み、下側前端が前記基部の後端に連結され、上側前端が前記接触腕部の後端に連結される接触腕支持部とを備えるカード用コネクタであって、
    (f)前記後側接続端子は、前記基部に形成された開口部を備え、
    前記基部は、前記開口部によって左右一対の前後方向に延在する帯状部に分割され、
    該帯状部の前端は、少なくとも一部が前記底壁部に埋込まれる埋込桟部によって連結され、
    前記接触部は、前記開口部の上方に位置し、
    前記基部は、前記帯状部に形成される折曲部を含み、前記基部の後端は、前記埋込桟部よりも下方に位置することを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 前記ハウジングは、前記後端縁に沿って配設され、前記底壁部を貫通する端子保持凹部を備え、
    前記後側接続端子は、前記接触腕部、接触部及び接触腕支持部が前記底壁部と当接しないように、前記端子保持凹部内に保持される請求項1に記載のカード用コネクタ。
  3. 前記基部と接触腕支持部とを連結する連結帯部が弾性的に変形すると、前記接触腕支持部全体が基部に対して傾斜する請求項1又は2に記載のカード用コネクタ。
JP2011137659A 2011-06-21 2011-06-21 カード用コネクタ Active JP5738689B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011137659A JP5738689B2 (ja) 2011-06-21 2011-06-21 カード用コネクタ
TW101211871U TWM453289U (zh) 2011-06-21 2012-06-20 卡連接器
US13/529,038 US8740634B2 (en) 2011-06-21 2012-06-21 Card connector
CN2012203006862U CN202678574U (zh) 2011-06-21 2012-06-21 卡连接器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011137659A JP5738689B2 (ja) 2011-06-21 2011-06-21 カード用コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013004473A JP2013004473A (ja) 2013-01-07
JP5738689B2 true JP5738689B2 (ja) 2015-06-24

Family

ID=47362277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011137659A Active JP5738689B2 (ja) 2011-06-21 2011-06-21 カード用コネクタ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8740634B2 (ja)
JP (1) JP5738689B2 (ja)
CN (1) CN202678574U (ja)
TW (1) TWM453289U (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5738689B2 (ja) * 2011-06-21 2015-06-24 モレックス インコーポレイテドMolex Incorporated カード用コネクタ
JP5996994B2 (ja) * 2012-10-02 2016-09-21 モレックス エルエルシー カード用コネクタ
JP1552812S (ja) * 2015-11-03 2016-06-27
JP1553611S (ja) * 2015-11-03 2016-07-11
JP1553879S (ja) * 2015-11-03 2016-07-11
JP1552814S (ja) * 2015-11-04 2016-06-27
JP1552813S (ja) * 2015-11-04 2016-06-27
JP1552815S (ja) * 2015-11-06 2016-06-27
US10486449B2 (en) 2017-09-11 2019-11-26 Apple Inc. Structures for securing operational components in a portable electronic device
US10951053B2 (en) 2018-09-10 2021-03-16 Apple Inc. Portable electronic device
CN110146726B (zh) * 2019-05-22 2022-06-14 季华实验室 用于控制探针温度的方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4806499B2 (ja) * 2001-09-13 2011-11-02 日本圧着端子製造株式会社 電気コネクタ
CN2757390Y (zh) * 2004-11-25 2006-02-08 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 电子卡连接器
JP4307419B2 (ja) * 2005-07-04 2009-08-05 ヒロセ電機株式会社 カード用コネクタ
JP4200331B2 (ja) * 2005-09-14 2008-12-24 パナソニック電工株式会社 メモリカード保持構造
CN2932673Y (zh) * 2006-06-12 2007-08-08 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 电子卡连接器
TWM331202U (en) * 2007-06-25 2008-04-21 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Electrical card connector assembly
TWM332312U (en) * 2007-07-02 2008-05-11 Hon Hai Prec Ind Co Ltd Electrical card connector
JP2009076337A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Jst Mfg Co Ltd カード用コネクタ及びコネクタベース
JP5738689B2 (ja) * 2011-06-21 2015-06-24 モレックス インコーポレイテドMolex Incorporated カード用コネクタ
JP5749589B2 (ja) * 2011-07-06 2015-07-15 モレックス インコーポレイテドMolex Incorporated カード用コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
US20120329330A1 (en) 2012-12-27
CN202678574U (zh) 2013-01-16
US8740634B2 (en) 2014-06-03
JP2013004473A (ja) 2013-01-07
TWM453289U (zh) 2013-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5738689B2 (ja) カード用コネクタ
JP5818366B2 (ja) カード用コネクタ
JP5749589B2 (ja) カード用コネクタ
JP5893915B2 (ja) カード用トレイ及びカード用コネクタ
JP6442258B2 (ja) カード保持部材及びカード用コネクタ
JP4694340B2 (ja) カード用コネクタ
JP4711891B2 (ja) カード用コネクタ
US20140113495A1 (en) Dual sim card connector
JP6457885B2 (ja) カード用コネクタ
US7896670B1 (en) Card connector
JP6339488B2 (ja) カード保持部材及びカード用コネクタ
JP5824357B2 (ja) コネクタ
JP5106554B2 (ja) カード用コネクタ
JP4808743B2 (ja) カード用コネクタ
JP4489643B2 (ja) カード用コネクタ
JP4964800B2 (ja) カード用コネクタ
JP2012113984A (ja) カード用コネクタ
JP4476889B2 (ja) カード用コネクタ
JP4137163B2 (ja) カード用コネクタ
JP5090482B2 (ja) カード用コネクタ
JP4570644B2 (ja) カード用コネクタ
JP2014049284A (ja) カード用コネクタ
JP2009021191A (ja) メモリカード用コネクタ
JP2017045678A (ja) カード用コネクタ
JP2016091839A (ja) カード用コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150421

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5738689

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250