JP5731827B2 - 下等真核生物中での組換えタンパク質の表面ディスプレイ - Google Patents
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Description
(1)発明の分野
本発明は、酵母及び糸状真菌などの下等真核生物の表面上に組換えタンパク質又はタンパク質ライブラリーをディスプレイするための方法に関する。この方法は、ライブラリー中のタンパク質のアレイから所望の特性を有する特定のタンパク質を同定するために、下等真核生物中の組換えタンパク質のライブラリーをスクリーニングするのに有用である。前記方法は、下等真核生物中に抗体ライブラリーを構築し、スクリーニングするのに特に有用である。
モノクローナル抗体の発見は、ヒトcDNA又は合成DNAライブラリーからの抗体の選択を誘導するために抗体を作製するためのハイブリドーマ技術から進化してきた。これは、1つには、抗体の効力を向上させるために、抗体の結合親和性及び特異性の改善を加工したいという願望から生じた。このため、コンビナトリアルライブラリースクリーニング及び選択法は、タンパク質の認識特性を変化させるための一般的なツールとなった(Ellman et al., Proc.Natl.Acad.Sci.USA 94:2779−2782(1997):Phizicky & Fields, Microbiol.Rev.59:94−123(1995))。インビトロで抗体ライブラリーを構築し、スクリーニングすることができれば、抗体抗原相互作用の強さ及び特異性に対する改善された調節が約束される。
本発明は、検出のために接近可能な形態で、下等真核生物の表面上にタンパク質を発現及びディスプレイするための方法を提供する。この方法を蛍光活性化細胞分別(FACS)と組み合わせることによって、別の分子に対する増加した若しくは減少した親和性、触媒活性、変化した特異性又は条件的結合を有するタンパク質を発現する細胞を選択するための手段が得られる。前記方法は、酵母又は糸状真菌などの下等真核生物中に抗体ライブラリーを構築し、スクリーニングするのに特に有能である。
本明細書中に別段の定義がなければ、本発明に関して使用される科学及び技術用語及び表現は、当業者によって一般に理解されている意味を有するものとする。さらに、文脈上別段の要求がなければ、単数の用語は複数を含み、複数の用語は単数を含むものとする。一般に、関連して使用されている命名法並びに本明細書中に記載されている生化学、酵素学、分子細胞生物学、微生物学、遺伝学並びにタンパク質及び核酸化学並びにハイブリッド形成の技術は、本分野において周知のものであり、一般的に使用されている。本発明の方法及び技術は、別段の記載がなければ、本分野において周知の慣用的方法に従って、並びに本明細書を通じて引用及び論述されている一般的な及びより具体的な様々な参考文献中に記載されているように、一般に実施される。例えば、「Sambrook et al.Molecular Cloning:A Laboratory Manual, 2d ed., Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y.(1989); Ausubel et al, Current Protocols in Molecular Biology, Greene Publishing Associates(1992, and Supplements to 2002); Harlow and Lane, Antibodies:A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, N.Y.(1990); Taylor and Drickamer, Introduction to Glycobiology, Oxford Univ.Press(2003); Worthington Enzyme Manual, Worthington Biochemical Corp., Freehold, NJ; Handbook of Biochemistry:Section A Proteins, VoI I, CRC Press(1976); Handbook of Biochemistry:Section A Proteins, Vol II, CRC Press(1976); Essentials of Glycobiology, Cold Spring Harbor Laboratory Press(1999)」を参照されたい。
本発明は、下等真核生物宿主細胞(例えば、酵母又は糸状真菌細胞)などの真核生物宿主細胞の表面上にタンパク質の多様なライブラリーをディスプレイすることができるタンパク質ディスプレイ系を提供する。前記組成物及び方法は、発見(すなわち、スクリーニング)又は分子進化プロトコールに関して、タンパク質の集合物をディスプレイするのに特に有用である。前記方法の顕著な特徴は、目的のタンパク質が表面係留タンパク質に融合されている融合タンパク質として目的のタンパク質を発現させる必要なしに、宿主細胞の表面上に目的のタンパク質をディスプレイすることができるディスプレイ系を提供することである。
ディスプレイ系の構築におけるさらなる検討事項は、対相互作用をすることができる2つのアダプターをコードするアダプターペプチドの対を選択することである。アダプターペプチドの一方をコードする核酸はベクターによって担持される目的の外来タンパク質をコードする核酸とインフレームに挿入されるのに対して、他方をコードする核酸は、宿主細胞の外壁又は膜に付着することができる細胞表面係留タンパク質をコードする核酸とインフレームに融合される。「対相互作用」とは、2つのアダプターが相互作用し、互いに結合して、安定な複合体を形成することができることを意味する。安定な複合体は、宿主細胞の外側表面上に存在する目的のタンパク質の検出を可能にするのに十分に長期間存続しなければならない。複合体又は二量体は、形成の時点とディスプレイされたポリペプチドを検出する時点の間に存在し又は導入されるいかなる条件にも耐えることができなければならず、これらの条件は、実施されているアッセイ又は反応の関数である。安定な複合体又は二量体は、この定義の他の要件を満たす限り、不可逆的又は可逆的であり得る。従って、一過性の複合体又は二量体が反応混合物中で形成し得るが、自発的に解離し、遺伝子パッケージの外側表面上にディスプレイされた検出可能なポリペプチドを生成しない場合には、一過性の複合体又は二量体は安定な複合体には当らない。
LEEKVKTLKAQNSELASTANMLREQVAQF(配列番号6);
LEEKVKTFKAQNSELASTANMLREQVAQF(配列番号7);
LEEKVKSFKAQNSEHASTANMLREQVAQL(配列番号8)。
経済的に培養することができ、高い収率を与え、適切に修飾された場合に、適切なグリコシル化を行うことができるので、一般に、酵母などの下等真核生物がタンパク質、特に糖タンパク質の発現のために使用される。特に、酵母は、迅速な形質転換を可能にする確立された遺伝学、検査されたタンパク質局在化戦略及び容易な遺伝子ノックアウト技術を提供する。適切なベクターは、所望に応じて、3−ホスホグリセリン酸キナーゼ又は他の解糖系酵素を含むプロモーター及び複製起点、終結因子などの発現調節配列を有する。
下等な真核生物の細胞は、タンパク質を発現する細胞の細胞壁上に発現されたタンパク質が効果的にディスプレイされるように、発現されたタンパク質を細胞壁へ係留し又は繋ぎ止めることに関与するGPIタンパク質の系を有する。例えば、サッカロミセス・セレビシアエ中に、66のGPIタンパク質の候補が同定されている(de Groot et al., Yeast 20:781−796(2003)参照)。本明細書中の方法において使用され得るGPIタンパク質には、例えば、サッカロミセス・セレビシアエCWP1、CWP2、SED1、GAS1、ピキア・パストリスSP1、GAS1及びエッチ・ポリモルファ(H.polymorpha)TIP1が含まれる。さらなるGPIタンパク質も有用であり得る。適切なGPIタンパク質は、本明細書中に記載及び例示されている本発明の方法及び材料を用いて同定することができる。
本明細書中に開示されている方法を実施する際に使用し得る制御配列には、シグナル配列、プロモーター及び転写終結配列が含まれる。使用される制御配列は宿主細胞のものと同じ若しくは近縁の種若しくは属に由来するものであり、又は選択された宿主細胞種の中で作動可能なものであることが一般に好ましい。シグナル配列の例には、サッカロミセス・セレビシアエのインベルターゼ、アスペルギルス・ニガーのアミラーゼ及びグルコアミラーゼ、ヒト血清アルブミン、クルイベロミセス・マキシアナスのイヌリナーゼ及びピキア・パストリスの接合因子及びKar2が含まれる。酵母及び糸状真菌中で有用であることが本明細書において示されたシグナル配列には、サッカロミセス・セレビシアエ由来のα接合因子プレ配列及びプレプロ配列並びに多数の他の種由来のシグナル配列が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の方法は、さらなる研究のために興味がもたれるあらゆる遺伝子とともに使用することができる。本明細書中に開示された方法によって与えられる利点のために、方法及び材料は糖タンパク質をコードする遺伝子を使用する。特に興味深いのは、モノクローナル抗体及びFab断片などのその機能的断片;IgG、IgM、IgDなどの(但し、これらに限定されない。)免疫グロブリン、scFv、Fab断片などの抗体断片;Fc融合タンパク質;触媒性抗体、ラクダ又はラマの抗体;エリスロポエチン、インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−γ、インターフェロン−ω及び顆粒球−CSFなどのサイトカイン;第VIII因子、第IX因子及びヒトタンパク質Cなどの凝固因子;可溶性IgE受容体α鎖;ウロキナーゼ;キマーゼ及び尿素トリプシン阻害剤;IGF結合タンパク質;上皮成長因子;成長ホルモン放出因子;ナネキシンV融合タンパク質;アンギオスタチン;血管内皮増殖因子−2;骨髄前駆体阻害因子−1及びオステオプロテジェリンなどの(但し、これらに限定されない。)、公知の治療的有用性を有するヒト糖タンパク質である。
本明細書に開示されているアダプターによって誘導されたディスプレイ系によって、適切な下等真核生物宿主細胞の表面上への単量体及び多量体ポリペプチドのディスプレイが可能となる。このディスプレイ系は、様々な目的のために、無作為の又は所定のポリペプチド、完全長タンパク質及びタンパク質ドメインのライブラリーを作製するために使用することもできる。例えば、エピトープ及びミモトープの地図を作成し、様々な標的タンパク質のアンタゴニスト及びアゴニストを同定し、抗体を操作し、抗体の特異性を最適化し、及び新規結合活性を作出するために、ディスプレイされたライブラリーを使用することができる。
本明細書のディスプレイ系の最も強力な応用の1つは、抗体操作の分野におけるその使用である。結合特異性及び親和性の明白な喪失なしに、scFv抗原結合単位を下等真核生物宿主細胞の表面上に発現させ得ることが示されている(例えば、米国特許第6,300,065号参照)。完全長抗体は、例えば、ハイブリドーマ及びCHO細胞の表面に捕捉及び結合させ得ることも示されている(例えば、米国特許第6,919,183号及び同第7,166,423号参照)。多くの多様な抗原に対する抗体及びその断片がファージディスプレイ技術を用いて首尾よく単離されてきたが、下等真核生物宿主細胞中で抗体及びその断片を産生するための強固なディスプレイ系に対する要望がなお存在する。ヒト様のグリコシル化パターンを有する抗体及びその断片を産生するための強固なディスプレイ系を有することが特に望ましい。様々なヒト様のグリコシル化パターンを有する糖タンパク質を産生する遺伝子操作された下等真核生物は、米国特許第7,029,872号並びに、例えばChoi et al., Hamilton, et al, Science 313; 1441 1443(2006); Wildt and Gerngross, Nature Rev.3:119−128(2005); Bobrowicz et al., GlycoBiol.757−766(2004); Li et al., nature Biotechnol.24:210−215(2006); Chiba et al., J. Biol.Chem.273:26298−26304(1998);及びMara et al., Glycoconjugate J. 16:99−107(1999)に記載されている。
本ディスプレイ系を用いて、標的タンパク質に対して高い親和性及び特異性を有するポリペプチド(抗体又はその断片など)をディスプレイする複製可能な宿主細胞を取得することができる。このような宿主細胞は、第二のアダプターペプチドに融合された抗体又はその断片をコードする第一のポリヌクレオチドと及び第二のアダプターペプチドと対相互作用をすることができる第一のアダプターペプチドに融合された細胞表面係留タンパク質をコードする第二のポリヌクレオチドとを有する。第一のポリヌクレオチドの存在によって、組換え発現及び結合タンパク質のその後の操作が容易になる。例えば、親ポリヌクレオチドに似た変化された配列の精緻なレパートリーを作製するために、カセット突然変異導入、エラープローンPCR又はシャフリングによって第一のポリヌクレオチドを変異させることができる。新規抗体又はその断片の精緻なレパートリーをスクリーニングすると、改善された結合特異性又は親和性を示すものを同定することができる。
伝統的に、抗原のエピトープマッピングは、物理化学的分析に著しく依拠してきた。これらのアプローチには、(1)様々なプロテアーゼを用いて、精製された抗原を断片化し、反応性断片を同定し、及び反応性断片を配列決定すること;(2)抗原結合ユニットとの残基の相互作用が修飾から保護される化学的修飾実験;(3)抗原の一次構造に対応する一連のペプチドを合成すること;並びに(4)NMR又はX線結晶学を用いた、直接的な物理的性質決定が含まれる。これらの方法は全て、大量の労働を必要とし、高情報量分析に一般には適していない。本明細書に開示されているような下等真核生物ディスプレイは、抗原性エピトープを局在化させるための極めて効率的で、強固な代替策を提供する。抗原の一部をコードするDNAの断片は、本発現ベクターによる外来性ポリペプチドとして発現させることができる。次いで、何れのディスプレイされた断片が抗体と反応するかを決定するために、抗体を用いて、下等真核生物宿主細胞を調べることができる。ディスプレイ技術のこの応用は、本分野において広く使用されており、様々な分子の抗原性エピトープを首尾よく決定することが示されている。
本ディスプレイ系は、抗原結合部位の特異性をマッピングするための無作為なペプチドライブラリーを提示するために使用することもできる。無作為なペプチドライブラリーは、エピトープ及びミモトープをそこから操作によって確定することができる配列の源を表す。このようなライブラリーを用いて、抗原−抗体相互作用に対するペプチド競合物質を同定及び取得し、従って、多数の抗体又はその断片の接近可能な及び/又は機能的な部位の地図を作成することができる。
本発明は、適切なパッケージ中に、本発明の発現及びヘルパーベクターを含有するキットも包含する。各キットは、ベクターの宿主細胞中への送達を可能にする試薬を必ず含む。ベクターの送達を促進する試薬の選択は、使用される特定の形質移入又は感染法に応じて変動し得る。キットは、外来性配列及びタンパク質産物を検出するための標識されたポリヌクレオチドプローブ又はタンパク質性プローブを作製するのに有用な試薬も含有し得る。各試薬は、固体形態で供給することができ、又は在庫の保存に適し、及び実験を実施する際に、その後反応培地中に交換若しくは添加するのに適した液体緩衝液中に溶解/懸濁することができる。適切なパッケージが提供される。キットは、前記操作において有用であるさらなる成分を場合によって提供し得る。これらの場合によって使用される成分には、緩衝液、捕捉試薬、発色試薬、標識、反応性表面、検出するための手段、対照試料、指示書及び解釈に関する情報が含まれるが、これらに限定されない。
目的は、様々な哺乳動物のグリコシル化パターンを有する糖タンパク質を産生するように遺伝的に操作されたピキア・パストリス株のために特別に設計された新規酵母ディスプレイ法を開発することであった。この実施例では、細胞壁中のタンパク質を係留する付着された糖ホスホチジルイノシトール(GPI)翻訳後修飾を内在的に含有する細胞表面係留タンパク質のN末端をコードする核酸を、検査タンパク質に融合された第二のコイルドコイルペプチドとヘテロ二量体を形成することができる第一のコイルドコイルペプチドをコードする核酸に連結した。使用された特異的細胞表面係留タンパク質は、GPIタンパク質予想ソフトウェアを用いて同定された細胞壁又は形質膜タンパク質のパネルをスクリーニングすることによって同定されたSed1pであった。
GPIタンパク質−GR2融合タンパク質及びFab又は抗体−GR1融合タンパク質をコードする発現カセットを含有するプラスミドを糖操作された酵母中に形質転換するために、2つの異なる方法を使用した。
糖操作されたピキア・パストリスの表面上にディスプレイされた2つの異なるFab−GR1融合タンパク質の発現レベルは、完全長の対応物の発現レベルと相関した。
細胞の表面上にディスプレイされた抗Her2Fab及び抗DKK1Fabを発現する細胞を用いて、フローサイトメトリー分析を行った。それぞれ蛍光標識された抗Her2又は抗DKK1Fabをディスプレイする糖操作された酵母を実施例1及び2に記載されているように調製した。細胞種の両方が検出抗体で標識されていない対照を調製した。フローサイトメトリー分析を用いて、抗Her2Fabをディスプレイする細胞が抗DKK1Fabをディスプレイする細胞と比べてより強い蛍光強度を有することが見出され、両細胞種は対応する非標識対照中で生じるシグナルと比べて、より強いシグナルを有していた。図10では、これらの実験から得られた蛍光強度が合算された。図は、抗Her2Fabをディスプレイする細胞及び抗体DKK1Fabをディスプレイする細胞の間の蛍光強度の差を示しており、検出標識:抗Her2Fabをディスプレイする細胞の不存在下にある同じ細胞は、抗DKK1Fabをディスプレイする細胞より著しくより高い蛍光強度を示した。これらの結果は、実施例3中の蛍光顕微鏡観察と一致していた。
この実施例は、低レベルのFab産生細胞のより大きな集団から高Fab産生細胞の集団に関して単離及び濃縮するためのFACSの使用を例示する。
この実施例は、本明細書に開示されている方法を用いた、完全長抗体の表面ディスプレイを例示する。
株YGLY2696において、内在性PDIをコードする遺伝子はヒトPDIをコードする核酸分子で置換され、ヒトGRP94タンパク質をコードする核酸分子はPEP4遺伝子坐の中に挿入された。内在性グリコシル化経路を変化させて、主としてMan5GlcNAc2Nグリカンを有する糖タンパク質を産生させるために、この株をさらに操作した。株YGLY2696は、同時係属中の2008年2月20日に出願された出願逐次番号61/066,409及び2008年8月12日に出願された61/188,723に開示されており、両出願の全体が本明細書に組み込まれる。この株は、免疫グロブリンを産生し、低下したO−グリコシル化を有する免疫グロブリンを産生するのに有用であることが示された。株yGLY2696の構築は、以下の工程を含んだ。
Fab断片1H23及び1D05(PCSK9、プロタンパク質コンベルターゼスブチリシン/ケクシン9型に対して特異的な低及び高親和性Fab断片)並びに抗CD20Fab断片Genmabを作製するための、様々な抗体重鎖及び軽鎖をコードするプラスミドpGLY5107、pGLY5108及びpGLYS110の構築は、以下のとおりであった。
酵母中で発現された重鎖及び軽鎖の集合には問題が存在し得ることが、サッカロミセス・セレビシアエに関して報告されている。従って、細胞表面上にディスプレイされたFab断片の完全性を決定するために、細胞表面上にディスプレイされたFab断片中の軽鎖に対する重鎖の比を測定した。
室温で2日間、通常の振盪フラスコ中のBMGY培地200mL中で、酵母ディスプレイ細胞を増殖した。酵母培養物を遠心し、容器を傾けて不要な上清を捨てる。実験に応じて、100と200の間のOD600になるように、残りの細胞ペレットを新鮮な誘導培地(処方に関しては、下記を参照)中に懸濁する。得られた培養物の約4.5mLをApplikon Microreactorカセットのウェル中に接種し、カセットを密封するために気体透過性の低蒸発接着性膜を使用する。6.5のpH設定点で、800rpmの一定した撹拌速度を用いて、誘導された細胞を走行させる。各ウェルに、lvvmの連続流を通気する(4.5mL/分)。これらの条件下で、培養物は、約16から20時間で2.5%メタノールを通例消費する。16から20時間後に又は溶解された酸素の放出が観察されたときに、1%から2.5%メタノールのさらなる塊を添加するので、細胞は誘導開始中に留まる。誘導の所望の長さが達成されたら、Microreactorを停止させ、標識のために、培養物をウェルから取り出すことができる。
この実施例は、前記方法が目的のFabの抗体をディスプレイしていない細胞から目的の抗体又はFab断片をディスプレイする細胞を分別できることを示す。
この実施例は、前記方法が目的のFabの抗体をディスプレイしていない細胞の大多数から目的の抗体又はFab断片をディスプレイする細胞を分別できることを示す。
Claims (79)
- 下等真核生物宿主細胞表面上へのディスプレイ可能性に関してタンパク質を選択する方法であって、
(a)第一の結合部分に融合された細胞表面係留タンパク質を含む捕捉部分を発現する宿主細胞を準備すること;
(b)前記細胞表面係留タンパク質に融合された前記第一の結合部分と特異的に相互作用することができる第二の結合部分に融合されたタンパク質をコードする核酸で前記宿主細胞を形質転換すること、但し、前記タンパク質をコードする核酸と前記第二の結合部分をコードする核酸との間に停止コドンが存在し、タンパク質の変異体の多様化された集団をコードする宿主細胞の複数を作製するために、突然変異誘発が使用される。;
(c)前記宿主細胞の前記表面上にディスプレイされているタンパク質へ特異的に結合し及び前記宿主細胞の前記表面上にディスプレイされていないタンパク質に結合しない検出手段と前記宿主細胞の複数を接触させること;並びに
(d)前記検出手段が結合している宿主細胞を単離すること(前記宿主細胞の前記表面上のタンパク質に結合された前記検出手段の存在は、前記タンパク質が下等真核生物細胞表面上にディスプレイ可能であることを示唆する。);
を含む、方法。 - 第一の結合部分が第一のアダプターペプチドであり、及び第二の結合部分が第二のアダプターペプチドであり、第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用をすることができる、請求項1の方法。
- 第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用可能なコイルドコイルペプチドである、請求項2の方法。
- コイルドコイルペプチドが特異的な対相互作用可能なGABAB−R1及びGABAB−R2サブユニットである、請求項3の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がGPIタンパク質である、請求項1の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がα−アグルチニン、Cwp1p、Cwp2p、Gas1p、Yap3p、Flo1p、Crh2p、Pir1p、Pir4p、Sed1p、Tip1p、Wpip、Hpwp1p、Als3p及びRbt5pからなる群から選択される、請求項5の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がSed1pである、請求項1の方法。
- 下等真核生物が酵母である、請求項1の方法。
- 酵母がピキア・パストリスである、請求項8の方法。
- タンパク質が免疫グロブリンである、請求項1の方法。
- 捕捉部分及びタンパク質の変異体をコードする核酸の発現が恒常的である、請求項1の方法。
- 捕捉部分及びタンパク質の変異体をコードする核酸の発現が同時に誘導される、請求項1の方法。
- 捕捉部分及びタンパク質の変異体をコードする核酸の発現が逐次に誘導される、請求項1の方法。
- 宿主細胞の表面上に所望のタンパク質をディスプレイする組換え下等真核生物宿主細胞を選択する方法であって、
(a)第一の結合部分に融合された細胞表面係留タンパク質を含む捕捉部分を発現する宿主細胞を準備すること;
(b)細胞表面係留タンパク質に融合された第一の結合部分と特異的に相互作用することができる第二の結合部分にそれぞれ融合されているタンパク質をコードする核酸によって宿主細胞を形質転換すること、但し、前記タンパク質をコードする核酸と前記第二の結合部分をコードする核酸との間に停止コドンが存在する;
(c)細胞表面上にディスプレイされた所望のタンパク質に特異的に結合する検出手段と形質転換された宿主細胞を接触させること;並びに
(d)所望のタンパク質をディスプレイする宿主細胞を選択するために、検出手段が結合されている宿主細胞を単離すること;
を含む、方法。 - 第一の結合部分が第一のアダプターペプチドであり、及び第二の結合部分が第二のアダプターペプチドであり、第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用をすることができる、請求項14の方法。
- 第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用可能なコイルドコイルペプチドである、請求項15の方法。
- コイルドコイルペプチドが特異的な対相互作用を行うことができるGABAB−R1及びGABAB−R2サブユニットである、請求項16の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がGPIタンパク質である、請求項14の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がα−アグルチニン、Cwp1p、Cwp2p、Gas1p、Yap3p、Flo1p、Crh2p、Pir1p、Pir4p、Sed1p、Tip1p、Wpip、Hpwp1p、Als3p及びRbt5pからなる群から選択される、請求項14の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がSed1pである、請求項14の方法。
- 下等真核生物が酵母である、請求項14の方法。
- 酵母がピキア・パストリスである、請求項21の方法。
- 所望のタンパク質が免疫グロブリンである、請求項14の方法。
- 捕捉部分及び前記タンパク質をコードする核酸の発現が恒常的である、請求項14の方法。
- 捕捉部分及び前記タンパク質をコードする核酸の発現が同時に誘導される、請求項14の方法。
- 捕捉部分及び前記タンパク質をコードする核酸の発現が逐次に誘導される、請求項14の方法。
- 抗体を産生する方法であって、
(a)第一の結合部分に融合された細胞表面係留タンパク質を含む捕捉部分を発現する宿主細胞を準備すること;
(b)抗体の重鎖及び軽鎖をコードする核酸で宿主細胞を形質転換すること、但し、重鎖は前記細胞表面係留タンパク質に融合された前記第一の結合部分と特異的に相互作用することができる第二の結合部分に融合されており、前記重鎖をコードする核酸と前記第二の結合部分をコードする核酸との間に停止コドンが存在し、抗体の変異体の変化を受けた集団をコードする宿主細胞の複数を作製するために、突然変異誘発が使用される。;
(c)前記宿主細胞の前記表面上にディスプレイされている抗体へ特異的に結合し、及び前記宿主細胞の前記表面上にディスプレイされていない抗体に結合しない検出手段と前記宿主細胞の複数を接触させること;並びに
(d)前記検出手段が結合されている宿主細胞を単離すること(前記宿主細胞の前記表面上の抗体に結合された前記検出手段の存在は、前記宿主細胞が抗体を産生することを示唆する。);
を含む、方法。 - 第一の結合部分が第一のアダプターペプチドであり、及び第二の結合部分が第二のアダプターペプチドであり、第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用をすることができる、請求項27の方法。
- 第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用可能なコイルドコイルペプチドである、請求項28の方法。
- コイルドコイルペプチドが特異的な対相互作用をすることができるGABAB−R1及びGABAB−R2サブユニットである、請求項29の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がGPIタンパク質である、請求項27の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がα−アグルチニン、Cwp1p、Cwp2p、Gas1p、Yap3p、Flo1p、Crh2p、Pir1p、Pir4p、Sed1p、Tip1p、Wpip、Hpwp1p、Als3p及びRbt5pからなる群から選択される、請求項27の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がSed1pである、請求項27の方法。
- 下等真核生物が酵母である、請求項27の方法。
- 酵母がピキア・パストリスである、請求項27の方法。
- 捕捉部分及びタンパク質の変異体をコードする核酸の発現が恒常的である、請求項27の方法。
- 捕捉部分及びタンパク質の変異体をコードする核酸の発現が同時に誘導される、請求項27の方法。
- 捕捉部分及びタンパク質の変異体をコードする核酸の発現が逐次に誘導される、請求項27の方法。
- 宿主細胞の表面上に所望の抗体をディスプレイする組換え下等真核生物宿主細胞を選択する方法であって、
(a)第一の結合部分に融合された細胞表面係留タンパク質を含む捕捉部分を発現する宿主細胞を準備すること;
(b)抗体の重鎖及び軽鎖をコードする核酸で宿主細胞を形質転換すること、但し、重鎖は前記細胞表面係留タンパク質に融合された前記第一の結合部分と特異的に相互作用することができる第二の結合部分に融合されており、前記重鎖をコードする核酸と第二の結合部分をコードする核酸との間に停止コドンが存在し;
(c)細胞表面上にディスプレイされた所望の抗体に特異的に結合する検出手段と形質転換された宿主細胞を接触させること;並びに
(d)所望の抗体をディスプレイする宿主細胞を選択するために、検出手段が結合されている宿主細胞を単離すること;
を含む、方法。 - 第一の結合部分が第一のアダプターペプチドであり、及び第二の結合部分が第二のアダプターペプチドであり、第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用をすることができる、請求項39の方法。
- 第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用可能なコイルドコイルペプチドである、請求項40の方法。
- コイルドコイルペプチドが特異的な対相互作用をすることができるGABAB−R1及びGABAB−R2サブユニットである、請求項41の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がGPIタンパク質である、請求項39の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がα−アグルチニン、Cwp1p、Cwp2p、Gas1p、Yap3p、Flo1p、Crh2p、Pir1p、Pir4p、Sed1p、Tip1p、Wpip、Hpwp1p、Als3p及びRbt5pからなる群から選択される、請求項39の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がSed1pである、請求項39の方法。
- 下等真核生物が酵母である、請求項39の方法。
- 酵母がピキア・パストリスである、請求項46の方法。
- 捕捉部分及び前記タンパク質をコードする核酸の発現が恒常的である、請求項39の方法。
- 捕捉部分及び前記タンパク質をコードする核酸の発現が同時に誘導される、請求項39の方法。
- 捕捉部分及び前記タンパク質をコードする核酸の発現が逐次に誘導される、請求項39の方法。
- 特異的結合対の一員(該特異的結合対の一員は、抗体VHドメイン及び抗体VLドメインを含み、及び目的の抗原に対して結合特異性を有する抗原結合部位を有する抗体又は抗体断片である。)を作製する方法であって、
(a)その表面上に特異的な結合対の一員をディスプレイしている下等真核生物宿主細胞のライブラリーを準備すること、(特異的な結合対の一員は合成ヒト抗体VHドメイン及びヒト抗体VLドメインを含む抗体又は抗体断片であり、(前記ライブラリーは、
(i)第一の結合部分に融合された細胞表面係留タンパク質を含む捕捉部分を発現する下等真核生物宿主細胞を準備すること;
(ii)特異的結合対の一員の遺伝的に多様な集団をコードする核酸配列のライブラリーを準備すること、但し、前記特異的結合対の一員の前記遺伝的に多様な集団のVHドメインは1つ又はそれ以上のVH遺伝子ファミリーに対して偏っており、VHは、前記細胞表面係留タンパク質に融合された第一の結合部分と特異的に相互作用することができる第二の結合部分に融合されており、前記VHをコードする核酸と前記第二の結合部分をコードする核酸との間に停止コドンが存在する。;
(iii)前記下等真核生物宿主細胞中で核酸配列の前記ライブラリーを発現させること(これにより、各特異的結合対の一員は下等真核生物宿主細胞の前記表面にディスプレイされる。);
によって作製される。);及び
(b)1つ又はそれ以上の特異的結合対の一員を目的の抗原と結合させることによって、目的の抗原に対して結合特異性を有する1つ又はそれ以上の特異的結合対の一員を選択すること(このようにして選択された各特異的結合対の一員は下等真核生物宿主細胞上にディスプレイされている。);
を含む、方法。 - 特異的結合対要素の一員が合成ヒト抗体VHドメイン及び合成ヒト抗体VLドメインを含み、並びに合成ヒト抗体VHドメイン及び合成ヒト抗体VLドメインがフレームワーク領域及び超可変ループを含み、フレームワーク領域並びにVHドメイン及びVLドメインの両方の最初の2つの超可変ループが実質的にヒト生殖系列であり、並びにVHドメイン及びVLドメインが変化されたCDR3ループを有する、請求項51の方法。
- 変化されたCDR3ループを有することに加えて、ヒト合成抗体VH及びVLドメインが他のCDRループ中に変異を含有する、請求項52の方法。
- 各ヒト合成抗体VHドメインCDRループが無作為配列のものである、請求項51の方法。
- ヒト合成抗体VHドメインCDRループが公知の標準構造のものであり、及び無作為配列要素を取り込む、請求項51の方法。
- ディスプレイされた特異的結合対の一員が一本鎖Fv抗体断片を含む、請求項51の方法。
- ディスプレイされた特異的結合対の一員が抗体を含む、請求項51の方法。
- 第一の結合部分が第一のアダプターペプチドであり、及び第二の結合部分が第二のアダプターペプチドであり、第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用をすることができる、請求項51の方法。
- 第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用可能なコイルドコイルペプチドである、請求項58の方法。
- コイルドコイルペプチドが特異的な対相互作用をすることができるGABAB−R1及びGABAB−R2サブユニットである、請求項59の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がGPIタンパク質である、請求項51の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がα−アグルチニン、Cwp1p、Cwp2p、Gas1p、Yap3p、Flo1p、Crh2p、Pir1p、Pir4p、Sed1p、Tip1p、Wpip、Hpwp1p、Als3p及びRbt5pからなる群から選択される、請求項61の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がSed1pである、請求項51の方法。
- 下等真核生物が酵母である、請求項51の方法。
- 酵母がピキア・パストリスである、請求項64の方法。
- 抗体VHドメイン及び抗体VLドメインを含み、並びに目的の抗原に対して結合特異性を有する抗原結合部位を有する抗体又は抗体断片を作製する方法であって、
(a)合成ヒト抗体VHドメイン及びヒト抗体VLドメインを含む抗体又は抗体断片をその表面上にディスプレイする下等真核生物宿主細胞のライブラリーを準備すること(該ライブラリーは、
(i)第一の結合部分に融合された細胞表面係留タンパク質を含む捕捉部分を発現する下等真核生物宿主細胞を準備すること;
(ii)抗体又は抗体断片の遺伝的に多様な集団をコードする核酸配列のライブラリーを準備すること、但し、前記抗体又は抗体断片の前記遺伝的に多様な集団のVHドメインは1つ又はそれ以上のVH遺伝子ファミリーに対して偏っており、VHは、前記細胞表面係留タンパク質に融合された第一の結合部分と特異的に相互作用することができる第二の結合部分に融合されており、前記VHをコードする核酸と前記第二の結合部分をコードする核酸との間に停止コドンが存在し、;及び
(iii)前記下等真核生物宿主細胞中で核酸配列の前記ライブラリーを発現させること(これにより、各抗体又は抗体断片は下等真核生物宿主細胞の前記表面にディスプレイされる。);
によって作製される。)及び
(b)1つ又はそれ以上の抗体又は抗体断片を目的の抗原と結合させることによって、目的の抗原に対して結合特異性を有する1つ又はそれ以上の抗体又は抗体断片を選択すること(このようにして選択された各抗体又は抗体断片は下等真核生物宿主細胞上にディスプレイされている。);
を含む、方法。 - 抗体又は抗体断片が合成ヒト抗体VHドメイン及び合成ヒト抗体VLドメインを含み、並びに合成ヒト抗体VHドメイン及び合成ヒト抗体VLドメインがフレームワーク領域及び超可変ループを含み、フレームワーク領域並びにVHドメイン及びVLドメインの両方の最初の2つの超可変ループが実質的にヒト生殖系列であり、並びにVHドメイン及びVLドメインが変化されたCDR3ループを有する、請求項66の方法。
- 変化されたCDR3ループを有することに加えて、ヒト合成抗体VH及びVLドメインが他のCDRループ中に変異を含有する、請求項67の方法。
- 各ヒト合成抗体VHドメインCDRループが無作為配列のものである、請求項66の方法。
- ヒト合成抗体VHドメインCDRループが公知の標準構造のものであり、及び無作為配列要素を取り込む、請求項66の方法。
- 第一の結合部分が第一のアダプターペプチドであり、並びに第二の結合部分が第二のアダプターペプチドであり、並びに第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用を行うことができる、請求項66の方法。
- 第一及び第二のアダプターペプチドが特異的な対相互作用可能なコイルドコイルペプチドである、請求項71の方法。
- コイルドコイルペプチドが特異的な対相互作用をすることができるGABAB−R1及びGABAB−R2サブユニットである、請求項72の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がGPIタンパク質である、請求項66の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がα−アグルチニン、Cwp1p、Cwp2p、Gas1p、Yap3p、Flo1p、Crh2p、Pir1p、Pir4p、Sed1p、Tip1p、Wpip、Hpwp1p、Als3p及びRbt5pからなる群から選択される、請求項74の方法。
- 細胞表面係留タンパク質がSed1pである、請求項66の方法。
- 下等真核生物が酵母である、請求項66の方法。
- 酵母がピキア・パストリスである、請求項77の方法。
- 第一の結合部分に融合された細胞表面係留タンパク質を含む捕捉部分をコードする核酸並びに抗体の重鎖及び軽鎖をコードする核酸を含む下等真核生物宿主細胞であって、前記重鎖は、細胞表面係留タンパク質に融合された第一の結合部分と特異的に相互作用することができる第二の結合部分に融合されており、前記重鎖をコードする核酸と前記第二の結合部分をコードする核酸との間に停止コドンが存在する、前記宿主細胞。
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