JP5726153B2 - 車体後部構造 - Google Patents
車体後部構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5726153B2 JP5726153B2 JP2012249669A JP2012249669A JP5726153B2 JP 5726153 B2 JP5726153 B2 JP 5726153B2 JP 2012249669 A JP2012249669 A JP 2012249669A JP 2012249669 A JP2012249669 A JP 2012249669A JP 5726153 B2 JP5726153 B2 JP 5726153B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- vehicle body
- rear panel
- recess
- width direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
本発明は、車体の後部開口を開閉するバックドアが設けられるとともに車室内にフロアが設けられ、フロアとバックドアとの間に収納用の凹部が設けられた車体後部構造に関する。
車体後部構造のなかには、フロアパネルの後部に3列目のシートが設けられ、3列目のシートの車体後方に収納凹部が形成され、収納凹部の後端部にリアパネルが設けられたものがある。3列目のシートは折り畳んだ状態で収納凹部に格納される。
この車体後部構造は、通常、3列目のシートが収納凹部に格納された状態において、格納されたシートの上面に対してリアパネルの上端部が略同じ高さになるように形成されている。すなわち、リアパネルの上端部は比較的高く形成されている。
このため、収納凹部の車両後方に形成された後部開口から車室内へ乗員が乗降する際にリアパネルを跨ぎ難く(乗り越え難く)、この観点から改良の余地が残されていた(例えば、特許文献1参照。)。
この車体後部構造は、通常、3列目のシートが収納凹部に格納された状態において、格納されたシートの上面に対してリアパネルの上端部が略同じ高さになるように形成されている。すなわち、リアパネルの上端部は比較的高く形成されている。
このため、収納凹部の車両後方に形成された後部開口から車室内へ乗員が乗降する際にリアパネルを跨ぎ難く(乗り越え難く)、この観点から改良の余地が残されていた(例えば、特許文献1参照。)。
一方、車体後部構造のなかには、車両の後部にリアパネルが開放可能に設けられたものがある。リアパネルを開放することによりリアパネルの高さを下げることができる。
リアパネルの高さを下げた状態で、リアパネルおよび路面に板状スロープ部材を架け渡し、板状スロープ部材を利用して車椅子を車室内へ乗降させることが可能である(例えば、特許文献2参照。)。
リアパネルの高さを下げた状態で、リアパネルおよび路面に板状スロープ部材を架け渡し、板状スロープ部材を利用して車椅子を車室内へ乗降させることが可能である(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2の車体後部構造によれば、リアパネルを開放してリアパネルの高さを下げることにより、乗員がリアパネルを無理なく跨ぐ(乗り越える)ようにすることが考えられる。
しかし、特許文献2の車体後部構造を乗員の乗降に適用するためには、乗員の乗降の際にリアパネルを開放してリアパネルの高さを下げる必要があり、乗員の乗降に手間がかかる。さらに、リアパネルを開放可能に構成するために部品点数が多くなり、そのことが構成の簡素化を図る妨げになっていた。
しかし、特許文献2の車体後部構造を乗員の乗降に適用するためには、乗員の乗降の際にリアパネルを開放してリアパネルの高さを下げる必要があり、乗員の乗降に手間がかかる。さらに、リアパネルを開放可能に構成するために部品点数が多くなり、そのことが構成の簡素化を図る妨げになっていた。
本発明は、簡単な構成で、かつ、車両後方から車室内へ無理のない姿勢で乗員が容易に乗降することができる車体後部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車室内のフロアと、車体の後部開口を開閉するバックドアとの間に、荷物を収納可能な凹部が設けられた車体後部構造において、前記フロアの後端部に前記凹部の前端部が設けられ、前記車体は、前記後部開口の左側辺を形成する左リアピラーと、前記後部開口の右側辺を形成する右リアピラーとを有し、前記凹部は、車幅方向において前記左リアピラーと右リアピラーとの間の略全域において設けられ、前記凹部の後端部からリアパネルが立ち上げられることにより該リアパネルの上端部で前記後部開口の下縁部が形成され、前記リアパネルは閉断面形状部を有し、該閉断面形状部は左端部を前記左リアピラーと連結され、右端部を前記右ピラーと連結され、前記上端部が前記凹部の底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置されたことを特徴とする。
請求項2は、前記凹部は、前記フロアに設けられたシートユニットが格納可能に形成されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、車室内のフロアと、車体の後部開口を開閉するバックドアとの間に、荷物を収納可能な凹部が設けられた車体後部構造において、前記フロアの後端部に前記凹部の前端部が設けられ、前記凹部の後端部からリアパネルが立ち上げられることにより該リアパネルの上端部で前記後部開口の下縁部が形成され、前記上端部が前記凹部の底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置され、前記凹部は前記フロアに設けられたシートユニットが格納可能に形成され、前記シートユニットは、乗員が着座するシートクッションと、前記シートクッションの後端部に設けられたシートバックとを有し、前記シートクッションに対して前記シートバックが立ち上げられた着座状態と、前記シートバックが前記シートクッションに折り重なるように倒された格納状態とを選択でき、前記凹部に格納された格納状態の前記シートユニットは、前記シートクッションまたは前記シートバックのいずれか一方が前記凹部の底部に対向し、かつ、前記シートクッションまたは前記シートバックのいずれか他方が前記一方の上側に載るように格納され、前記一方の後端部が前記他方の後端部より車体前方に位置し、前記リアパネルは、前記他方の後端部より下方で、かつ、前記他方の後端部より車体前方に設けられていることを特徴とする。
請求項4は、前記リアパネルは閉断面に形成されたことを特徴とする。
請求項5は、前記リアパネルは、下端部が前記底部より上側に設けられたことを特徴とする。
請求項6は、前記リアパネルは、前記上端部の頂部が平坦に形成されたことを特徴とする。
請求項7は、前記シートユニットは車幅方向で2つに分割され、車幅方向中央で離間された座席であり、前記リアパネルの上端部のうち、車幅方向中央部が前記底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置され、前記リアパネルの上端部のうち、前記車幅方向中央部以外の部分は該車幅方向中央部より高い位置に配置されたことを特徴とする。
請求項8は、前記リアパネルの上端部のうち、車体に設けられた運転席に対して車幅方向逆側部分が前記底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置され、前記リアパネルの上端部のうち、前記車幅方向逆側部分以外の部分は該車幅方向逆側部分より高い位置に配置されたことを特徴とする。
請求項9は、前記リアパネルの上端部が車幅方向全域において前記底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置されたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、フロアの後端部に凹部の前端部が設けられ、車体は後部開口の左側辺を形成する左リアピラーと、後部開口の右側辺を形成する右リアピラーとを有し、凹部は車幅方向において左リアピラーと右リアピラーとの間の略全域において設けられ、凹部の後端部からリアパネルが立ち上げられることにより該リアパネルの上端部で後部開口の下縁部が形成され、リアパネルは閉断面形状部を有し、該閉断面形状部は左端部を左リアピラーと連結され、右端部を右ピラーと連結され、上端部が凹部の底部より高い位置で、かつフロアより低い位置に配置した。
先ず、リアパネルの上端部をフロアより低い位置に配置した。よって、車両後方から車室内への乗員の乗降の際にリアパネルを無理なく跨ぐ(乗り越える)ことができる。
これにより、リアパネルの上端部をフロアより低い位置に下げるという簡単な構成で、乗員が車両後方から車室内へ無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
先ず、リアパネルの上端部をフロアより低い位置に配置した。よって、車両後方から車室内への乗員の乗降の際にリアパネルを無理なく跨ぐ(乗り越える)ことができる。
これにより、リアパネルの上端部をフロアより低い位置に下げるという簡単な構成で、乗員が車両後方から車室内へ無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
さらに、リアパネルの上端部を凹部の底部より高い位置に配置した。よって、凹部の底部をリアパネルで塞ぐことができる。
これにより、車体の強度・剛性を確保するために、特に大がかりな補強部材を新たに追加する必要がない。さらに、車両を上り勾配の路面に駐車した状態において、バックドアを開放した際に凹部に収納した荷物が凹部から車体後方に滑り落ちることをリアパネルで防止できる。
また、リアパネルは閉断面部を有するので、リアパネルの強度を十分に確保できる。これにより、リアパネルの上端部を乗員の乗降の際にステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として利用できる。
さらに、リアパネルを閉断面形状部とすることにより、車体の強度・剛性を確保するために大がかりな補強部品を必要とすることがない。
これにより、車体の強度・剛性を確保するために、特に大がかりな補強部材を新たに追加する必要がない。さらに、車両を上り勾配の路面に駐車した状態において、バックドアを開放した際に凹部に収納した荷物が凹部から車体後方に滑り落ちることをリアパネルで防止できる。
また、リアパネルは閉断面部を有するので、リアパネルの強度を十分に確保できる。これにより、リアパネルの上端部を乗員の乗降の際にステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として利用できる。
さらに、リアパネルを閉断面形状部とすることにより、車体の強度・剛性を確保するために大がかりな補強部品を必要とすることがない。
請求項2に係る発明では、シートユニットを凹部に格納することにより、格納されたシートユニットの上面を適切な高さに位置させることができる。
これにより、乗員の乗降の際にシートユニットの上面をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として利用することが可能になる。
これにより、乗員の乗降の際にシートユニットの上面をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として利用することが可能になる。
さらに、凹部にシートユニットを格納することにより、シートユニットが設けられたフロアからシートユニットを除去できる。これにより、シートユニットが除去されたフロアを荷室として使用できるので荷室を広く使うことができる。
請求項3に係る発明では、フロアの後端部に凹部の前端部が設けられ、凹部の後端部からリアパネルが立ち上げられることにより該リアパネルの上端部で後部開口の下縁部が形成され、上端部が凹部の底部より高い位置で、かつフロアより低い位置に配置され、凹部はフロアに設けられたシートユニットが格納可能に形成され、シートユニットは、乗員が着座するシートクッションとシートクッションの後端部に設けられたシートバックとを有し、シートクッションに対してシートバックが立ち上げられた着座状態と、シートバックがシートクッションに折り重なるように倒された格納状態とを選択でき、凹部に格納された格納状態のシートユニットはシートクッションまたはシートバックのいずれか一方が凹部の底部に対向し、かつシートクッションまたはシートバックのいずれか他方が一方の上側に載るように格納され、一方の後端部が他方の後端部より車体前方に位置し、リアパネルは他方の後端部より下方で、かつ他方の後端部より車体前方に設けられている。
請求項3に係る発明では、先ず、リアパネルの上端部をフロアより低い位置に配置したので、車両後方から車室内への乗員の乗降の際にリアパネルを無理なく跨ぐ(乗り越える)ことができ、これにより、リアパネルの上端部をフロアより低い位置に下げるという簡単な構成で、乗員が車両後方から車室内へ無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
さらに、リアパネルの上端部を凹部の底部より高い位置に配置したので、凹部の底部をリアパネルで塞ぐことができ、これにより、車体の強度・剛性を確保するために、特に大がかりな補強部材を新たに追加する必要がない。さらに、車両を上り勾配の路面に駐車した状態において、バックドアを開放した際に凹部に収納した荷物が凹部から車体後方に滑り落ちることをリアパネルで防止できる。
また、シートクッションまたはシートバックのいずれか一方の上側に他方を配置し、一方の後端部を他方の後端部より車体前方に配置した。よって、一方の後端部の車体後方に空間を確保できる。
さらに、他方の後端部より下方で、かつ、他方の後端部より車体前方にリアパネルを設けた。よって、一方の後端部の車体後方に確保された後空間にリアパネルを配置できるので、リアパネルを車体前方に設けることができる。
これにより、車体全長を長くすることなく、リアパネルの前後方向の幅寸法を大きくできる。リアパネルの幅寸法を大きくすることにより、リアパネルの断面形状を大きく形成してリアパネルの剛性・強度を保ち、車体の剛性を確保することができる。
請求項3に係る発明では、先ず、リアパネルの上端部をフロアより低い位置に配置したので、車両後方から車室内への乗員の乗降の際にリアパネルを無理なく跨ぐ(乗り越える)ことができ、これにより、リアパネルの上端部をフロアより低い位置に下げるという簡単な構成で、乗員が車両後方から車室内へ無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
さらに、リアパネルの上端部を凹部の底部より高い位置に配置したので、凹部の底部をリアパネルで塞ぐことができ、これにより、車体の強度・剛性を確保するために、特に大がかりな補強部材を新たに追加する必要がない。さらに、車両を上り勾配の路面に駐車した状態において、バックドアを開放した際に凹部に収納した荷物が凹部から車体後方に滑り落ちることをリアパネルで防止できる。
また、シートクッションまたはシートバックのいずれか一方の上側に他方を配置し、一方の後端部を他方の後端部より車体前方に配置した。よって、一方の後端部の車体後方に空間を確保できる。
さらに、他方の後端部より下方で、かつ、他方の後端部より車体前方にリアパネルを設けた。よって、一方の後端部の車体後方に確保された後空間にリアパネルを配置できるので、リアパネルを車体前方に設けることができる。
これにより、車体全長を長くすることなく、リアパネルの前後方向の幅寸法を大きくできる。リアパネルの幅寸法を大きくすることにより、リアパネルの断面形状を大きく形成してリアパネルの剛性・強度を保ち、車体の剛性を確保することができる。
請求項4に係る発明では、リアパネルを閉断面に形成することにより、リアパネルの強度を十分に確保できる。これにより、リアパネルの上端部を乗員の乗降の際にステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として利用できる。
さらに、リアパネルを閉断面に形成することにより、車体の強度・剛性を確保するために大がかりな補強部品を必要とすることがない。
さらに、リアパネルを閉断面に形成することにより、車体の強度・剛性を確保するために大がかりな補強部品を必要とすることがない。
請求項5に係る発明では、リアパネルの下端部を凹部の底部より上側に設けた。
ここで、車体全長を大きく確保することなくリアパネルの断面形状を確保するためには、リアパネルを車体前方側に張り出す必要がある。よって、凹部の後端部を車体前方側に移動させることができる。これにより、リアパネルの下端部を凹部の底部より上側に設けることにより、デパーチャーアングル(後輪の接地点からリアバンパ後端下部までの角度)を確保した状態で底部の地上高を下げることができる。
このように、底部の地上高を下げることにより、凹部に格納したシートユニットの上面を下げることができる。
これにより、乗員の乗降の際にシートユニットの上面をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
ここで、車体全長を大きく確保することなくリアパネルの断面形状を確保するためには、リアパネルを車体前方側に張り出す必要がある。よって、凹部の後端部を車体前方側に移動させることができる。これにより、リアパネルの下端部を凹部の底部より上側に設けることにより、デパーチャーアングル(後輪の接地点からリアバンパ後端下部までの角度)を確保した状態で底部の地上高を下げることができる。
このように、底部の地上高を下げることにより、凹部に格納したシートユニットの上面を下げることができる。
これにより、乗員の乗降の際にシートユニットの上面をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
さらに、底部の地上高を下げることにより、凹部の底部から車室の天井までの高さを大きく確保することができる。これにより、乗員が後部開口から底部に乗降する際に、無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
請求項6に係る発明では、リアパネル(上端部)の頂部を平坦に形成した。これにより、乗員の乗降の際にリアパネルの頂部をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
請求項7に係る発明では、シートユニットを車幅方向中央で離間した座席とすることにより、離間した空間を乗員の乗降の際に通路として利用することができる。
また、リアパネルの上端部のうち、車幅方向中央部を凹部の底部より高い位置で、かつ、フロアより低い位置に配置した。よって、乗員の乗降の際に、車幅方向中央部の頂部をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
このように、シートユニットの空間を乗降用の通路として利用し、かつ、車幅方向中央の頂部をステップとして利用することにより、乗員が後部開口から無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
また、リアパネルの上端部のうち、車幅方向中央部を凹部の底部より高い位置で、かつ、フロアより低い位置に配置した。よって、乗員の乗降の際に、車幅方向中央部の頂部をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
このように、シートユニットの空間を乗降用の通路として利用し、かつ、車幅方向中央の頂部をステップとして利用することにより、乗員が後部開口から無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
加えて、リアパネルの上端部のうち、車幅方向中央部以外の部分を車幅方向中央部より高い位置に配置した。これにより、リアパネル(すなわち、車体)の強度・剛性を考慮した構成にできるので、リアパネルの強度・剛性を確保するために補強を必要とすることがない。
請求項8に係る発明では、リアパネルの上端部のうち、車体に設けられた運転席に対して車幅方向逆側部分を底部より高い位置で、かつ、フロアより低い位置に配置した。
ここで、運転席に対して車幅方向逆側部分は歩道側に位置している。
これにより、車幅方向逆側部分を乗降用のステップ(乗員の足の踏部)として好適に利用することにより、乗員が車幅方向逆側部分から歩道側に安全に乗降することができる。
ここで、運転席に対して車幅方向逆側部分は歩道側に位置している。
これにより、車幅方向逆側部分を乗降用のステップ(乗員の足の踏部)として好適に利用することにより、乗員が車幅方向逆側部分から歩道側に安全に乗降することができる。
また、リアパネルの上端部のうち、車幅方向逆側部分以外の部分を車幅方向逆側部分より高い位置に配置した。すなわち、運転席16の逆側の車幅方向逆側部分だけを乗降に適した構成とし、車幅方向逆側部分以外の部分を強度・剛性を確保した構成とすることができる。
これにより、リアパネル(すなわち、車体)の強度・剛性を確保するために補強の必要がなく、コスト・重量の点で優位である。
これにより、リアパネル(すなわち、車体)の強度・剛性を確保するために補強の必要がなく、コスト・重量の点で優位である。
請求項9に係る発明では、リアパネルの上端部を車幅方向全域において凹部の底部より高い位置で、かつ、フロアより低い位置に配置した。よって、リアパネルの上端部のうち車幅方向中央、車幅方向左側や車幅方向右側などの多方向から乗員が無理なく容易に乗降することができる。
これにより、車両の駐車状況に応じて乗員の乗降アプローチ(乗降方向)を任意に選択することができる。
これにより、車両の駐車状況に応じて乗員の乗降アプローチ(乗降方向)を任意に選択することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例1に係る車体後部構造10について説明する。
図1、図2に示すように、車体後部構造10は、車体11の内部に車室13を備え、車室13の車体後方に荷室14を備えている。
さらに、車体後部構造10は、車室13内の床部を形成するフロア15と、フロア15に設けられた2列目のシートユニット17と、2列目のシートユニット17の車体後方に設けられた3列目のシートユニット(シートユニット)18と、車体11の後部開口12を開閉するバックドア21と、荷室14の下部を形成する収納凹部(凹部)22と、収納凹部22(具体的には、底部52)の後端部52aに設けられたリアパネル23とが含まれている。
バックドア21は、一例として、上端部21aを支点にして上方に開放可能に形成されている。
図1、図2に示すように、車体後部構造10は、車体11の内部に車室13を備え、車室13の車体後方に荷室14を備えている。
さらに、車体後部構造10は、車室13内の床部を形成するフロア15と、フロア15に設けられた2列目のシートユニット17と、2列目のシートユニット17の車体後方に設けられた3列目のシートユニット(シートユニット)18と、車体11の後部開口12を開閉するバックドア21と、荷室14の下部を形成する収納凹部(凹部)22と、収納凹部22(具体的には、底部52)の後端部52aに設けられたリアパネル23とが含まれている。
バックドア21は、一例として、上端部21aを支点にして上方に開放可能に形成されている。
図2、図3に示すように、2列目のシートユニット17は、車幅方向左側に設けられた左側シート26と、車幅方向右側に設けられた右側シート31とを備え、左側シート26および右側シート31が車幅方向中央で離間されている。
左側シート26および右側シート31は、例えば、キャプテンシートが採用される。
左側シート26および右側シート31が離間されることにより、各シート26,31間に乗員が通過できる第1空間(すなわち、ウォークスルー用の空間)34が形成されている。
左側シート26および右側シート31は、例えば、キャプテンシートが採用される。
左側シート26および右側シート31が離間されることにより、各シート26,31間に乗員が通過できる第1空間(すなわち、ウォークスルー用の空間)34が形成されている。
左側シート26は、乗員が着座するシートクッション27と、シートクッション27の後端部27aに設けられたシートバック28とを有する。また、右側シート31は、乗員が着座するシートクッション32と、シートクッション32の後端部32aに設けられたシートバック33とを有する。
3列目のシートユニット18は、車幅方向左側に設けられた左側シート36と、車幅方向右側に設けられた右側シート41とを備え、左側シート36および右側シート41が車幅方向中央で離間されている。
左側シート36および右側シート41は、例えば、キャプテンシートが採用される。
左側シート36および右側シート41が離間されることにより、各シート36,41間に乗員が通過できる第2空間(すなわち、ウォークスルー用の空間)44が形成されている。
左側シート36および右側シート41は、例えば、キャプテンシートが採用される。
左側シート36および右側シート41が離間されることにより、各シート36,41間に乗員が通過できる第2空間(すなわち、ウォークスルー用の空間)44が形成されている。
左側シート36は、乗員が着座するシートクッション37と、シートクッション37の後端部37a(図1参照)に設けられたシートバック38とを有する。また、右側シート41は、乗員が着座するシートクッション42と、シートクッション42の後端部42aに設けられたシートバック43とを有する。
左側シート36および右側シート41は、各構成が類似するので、以下、右側シート41について説明して左側シート36の詳しい説明を省略する。
左側シート36および右側シート41は、各構成が類似するので、以下、右側シート41について説明して左側シート36の詳しい説明を省略する。
右側シート41は、シートバック43を下端部43aを中心に車体前後方向(矢印方向)に揺動することにより着座状態と格納状態を選択できるように構成されている。
着座状態とは、シートクッション42に対してシートバック43が立ち上げられた位置に配置されることにより右側シート41に乗員が着座可能な状態をいう。
格納状態とは、シートバック43がシートクッション42に折り重なるように倒された位置に配置されることにより右側シート41が収納凹部22に格納可能に折り畳まれた状態をいう。
格納状態に折り畳まれた右側シート41が支柱Y軸45で車体後方に半回転されることにより、格納状態の右側シート41が収納凹部22に格納される(図5も参照)。
着座状態とは、シートクッション42に対してシートバック43が立ち上げられた位置に配置されることにより右側シート41に乗員が着座可能な状態をいう。
格納状態とは、シートバック43がシートクッション42に折り重なるように倒された位置に配置されることにより右側シート41が収納凹部22に格納可能に折り畳まれた状態をいう。
格納状態に折り畳まれた右側シート41が支柱Y軸45で車体後方に半回転されることにより、格納状態の右側シート41が収納凹部22に格納される(図5も参照)。
図4、図5に示すように、荷室14の下部に収納凹部22が形成されている。
収納凹部22は、荷物46を収納可能で、かつ、3列目のシートユニット18を格納可能に形成されている。
3列目のシートユニット18は、左側シート36および右側シート41がそれぞれ格納状態に折り畳まれた状態で収納凹部22に格納される。
収納凹部22に3列目のシートユニット18を格納することにより、フロア15から3列目のシートユニット18を除去できる。これにより、3列目のシートユニット18が除去されたフロア15を荷室14として使用できるので、荷室14を広く使うことができる。
収納凹部22は、荷物46を収納可能で、かつ、3列目のシートユニット18を格納可能に形成されている。
3列目のシートユニット18は、左側シート36および右側シート41がそれぞれ格納状態に折り畳まれた状態で収納凹部22に格納される。
収納凹部22に3列目のシートユニット18を格納することにより、フロア15から3列目のシートユニット18を除去できる。これにより、3列目のシートユニット18が除去されたフロア15を荷室14として使用できるので、荷室14を広く使うことができる。
この収納凹部22は、フロア15の後端部15aから下方に張り出された前壁51と、前壁51の下端部51aから車体後方に向けて延出された底部52と、底部52の左辺から立ち上げられた左側壁53(図1参照)と、底部52の右辺から立ち上げられた右側壁54(図1参照)とが含まれている。
すなわち、収納凹部22の前端部22aがフロア15の後端部15aに設けられている。
底部52は、荷物46や3列目のシートユニット18を載置可能に略平坦に形成されている。
すなわち、収納凹部22の前端部22aがフロア15の後端部15aに設けられている。
底部52は、荷物46や3列目のシートユニット18を載置可能に略平坦に形成されている。
収納凹部22に格納された右側シート41は、シートバック43の背面43bが底部52に対向した状態で底部52に接触され、シートクッション42がシートバック43の背凭れ面43cの上側に載せられる。
この状態において、シートバック43の後端部43dがシートクッション42の後端部42bより車体前方に位置している。
ここで、収納凹部22に格納されたシートバック43の後端部43dは、図2に示す着座状態において、シートバック43の上端部となる。
また、収納凹部22に格納されたシートクッション42の後端部42bは、図4に示す着座状態において、シートクッション42の前端部となる。
この状態において、シートバック43の後端部43dがシートクッション42の後端部42bより車体前方に位置している。
ここで、収納凹部22に格納されたシートバック43の後端部43dは、図2に示す着座状態において、シートバック43の上端部となる。
また、収納凹部22に格納されたシートクッション42の後端部42bは、図4に示す着座状態において、シートクッション42の前端部となる。
さらに、3列目のシートユニット18が収納凹部22に格納された状態でシートクッション42の底面42cが上方を向いて略水平に配置される。
すなわち、シートクッション42の底面42cは、3列目のシートユニット18が収納凹部22に格納された状態でシートユニット18の上面となる。
すなわち、シートクッション42の底面42cは、3列目のシートユニット18が収納凹部22に格納された状態でシートユニット18の上面となる。
図6に示すように、収納凹部22(底部52)の後端部52aにリアパネル23が設けられている。
リアパネル23は、底部52の後端部52aから立ち上げられることにより上端部24で後部開口12の下縁部12a(図1も参照)が形成される。
具体的には、リアパネル23は、底部52の後端部52aから立ち上げられたクロスメンバ62と、クロスメンバ62の上方に載置されたガーニッシュ65とが含まれている。
リアパネル23は、底部52の後端部52aから立ち上げられることにより上端部24で後部開口12の下縁部12a(図1も参照)が形成される。
具体的には、リアパネル23は、底部52の後端部52aから立ち上げられたクロスメンバ62と、クロスメンバ62の上方に載置されたガーニッシュ65とが含まれている。
クロスメンバ62は、底部52の後端部52aに設けられた下ビーム部63と、下ビーム部63に重ね合わされた上ビーム部64とを備える。
このクロスメンバ62が下ビーム部63および上ビーム部64で断面略矩形状の閉断面に形成されている。
このクロスメンバ62が下ビーム部63および上ビーム部64で断面略矩形状の閉断面に形成されている。
すなわち、下ビーム部63は、前半部71aが底部52の後端部52aに接合された下水平部71と、下水平部71の前端に設けられて底部52の後端部52aに接合された下前フランジ72と、下水平部71の後端から上方に向けて折り曲げられる下後傾斜部73と、下後傾斜部73の上端から車体後方に向けて折り曲げられた下後フランジ74とを有する。
この下ビーム部63は、車幅方向に延出され、下水平部71および下後傾斜部73で下方に膨出するように略L字状に形成されている。
さらに、車幅方向に延出された下ビーム部63の左端部が後部開口12(図1参照)の左下端部(すなわち、左リアピラーの下端部)に連結されている。また、車幅方向に延出された下ビーム部63の右端部が後部開口12の右下端部(すなわち、右リアピラーの下端部)に連結されている。
さらに、車幅方向に延出された下ビーム部63の左端部が後部開口12(図1参照)の左下端部(すなわち、左リアピラーの下端部)に連結されている。また、車幅方向に延出された下ビーム部63の右端部が後部開口12の右下端部(すなわち、右リアピラーの下端部)に連結されている。
上ビーム部64は、下前フランジ72に上方から接合可能な上前フランジ76と、上前フランジ76から上方に立ち上げられた上前鉛直部77と、上前鉛直部77の上端から車体後方に向けて略水平に折り曲げられた上水平部78と、上水平部78の後端から下方に向けて折り曲げられた上後傾斜部79と、上後傾斜部79の後端から車体後方に向けて張り出された上後フランジ81とを有する。
上水平部78は、後述するガーニッシュ65の頂部91に合わせて平坦に形成されている。
上水平部78は、後述するガーニッシュ65の頂部91に合わせて平坦に形成されている。
この上ビーム部64は、車幅方向に延出され、上前鉛直部77、上水平部78、上後傾斜部79および上後水平部81で上方に膨出するように略台形状に形成されている。
さらに、車幅方向に延出された上ビーム部64の左端部が後部開口12(図1参照)の左下端部(左リアピラーの下端部)に連結されている。また、車幅方向に延出された上ビーム部64の右端部が後部開口12の右下端部(右リアピラーの下端部)に連結されている。
さらに、車幅方向に延出された上ビーム部64の左端部が後部開口12(図1参照)の左下端部(左リアピラーの下端部)に連結されている。また、車幅方向に延出された上ビーム部64の右端部が後部開口12の右下端部(右リアピラーの下端部)に連結されている。
この状態で、上前フランジ76が下前フランジ72に上方から接合され、上後フランジ81が下後フランジ74に上方から接合されている。
これにより、クロスメンバ62が下ビーム部63および上ビーム部64で断面略矩形状の閉断面に形成されている。クロスメンバ62を閉断面に形成することにより、下ビーム部63および上ビーム部64でビーム空間84が形成される。
このクロスメンバ62で収納凹部22(底部52)の後端部52aが塞がれている。
これにより、クロスメンバ62が下ビーム部63および上ビーム部64で断面略矩形状の閉断面に形成されている。クロスメンバ62を閉断面に形成することにより、下ビーム部63および上ビーム部64でビーム空間84が形成される。
このクロスメンバ62で収納凹部22(底部52)の後端部52aが塞がれている。
また、クロスメンバ62が閉断面に形成されることにより、クロスメンバ62(すなわち、リアパネル23)の強度を十分に確保できるので、車体の強度・剛性を確保するために大がかりな補強部品を必要とすることがない。
よって、クロスメンバ62の下部には牽引用のタイダウンフック86も強固に取り付けることができる。
なお、接合された上後フランジ81および下後フランジ74にシール材82が設けられている。
よって、クロスメンバ62の下部には牽引用のタイダウンフック86も強固に取り付けることができる。
なお、接合された上後フランジ81および下後フランジ74にシール材82が設けられている。
ガーニッシュ65は、上ビーム部64の上水平部78に載置される頂部91と、頂部91の前端から上前鉛直部77に沿って下向きに張り出された前傾斜部92と、頂部91の後端から上後傾斜部79に沿って下向きに張り出された後傾斜部93とを有する。
頂部91は、車体前後方向において上ビーム部64の上水平部78より幅広で、かつ、上水平部78と同様に平坦に形成されている。
ガーニッシュ65は、頂部91が上水平部78に載置された状態でクロスメンバ62に取り付けられている。
ここで、ガーニッシュ65の頂部91および後傾斜部93でリアパネル23の上端部24が形成されている。
ガーニッシュ65は、頂部91が上水平部78に載置された状態でクロスメンバ62に取り付けられている。
ここで、ガーニッシュ65の頂部91および後傾斜部93でリアパネル23の上端部24が形成されている。
図4、図5に戻って、リアパネル23の上端部24は、車幅方向において全域がパネル上端位置P1に配置されている。パネル上端位置P1は、収納凹部22の底部52よりH1寸法高い位置で、かつ、フロア15よりH2寸法低い位置である。
リアパネル23の上端部24をパネル上端位置P1に配置することにより、上端部24が、収納凹部22に格納されたシートバック43の背凭れ面43cと略同じ高さに配置されている。
リアパネル23の上端部24をパネル上端位置P1に配置することにより、上端部24が、収納凹部22に格納されたシートバック43の背凭れ面43cと略同じ高さに配置されている。
リアパネル23の上端部24をフロア15より低いパネル上端位置P1に配置することにより、車両後方から車室13内への乗員の乗降の際にリアパネル23を無理なく跨ぐ(乗り越える)ことができる。
これにより、リアパネル23の上端部24をフロア15よりH2寸法低いパネル上端位置P1に下げるという簡単な構成で、乗員が車両後方から車室13内へ無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
また、リアパネル23の上端部24をフロア15より低いパネル上端位置P1に下げるという簡単な構成で車体の強度・剛性を確保できるので、車体の強度・剛性を確保するために特に大がかりな補強部材を必要としない。
これにより、リアパネル23の上端部24をフロア15よりH2寸法低いパネル上端位置P1に下げるという簡単な構成で、乗員が車両後方から車室13内へ無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
また、リアパネル23の上端部24をフロア15より低いパネル上端位置P1に下げるという簡単な構成で車体の強度・剛性を確保できるので、車体の強度・剛性を確保するために特に大がかりな補強部材を必要としない。
さらに、リアパネル23の上端部24を収納凹部22の底部52よりH1寸法高いパネル上端位置P1に配置することにより、収納凹部22の底部52をリアパネル23で塞ぐことができる。
これにより、車体の強度・剛性を確保するために、特に大がかりな補強部材を新たに追加する必要がない。さらに、車両を上り勾配の路面に駐車した状態において、バックドア21(図1参照)を開放した際に、収納凹部22に収納した荷物46が収納凹部22から車体後方に滑り落ちることをリアパネル23で防止できる。
これにより、車体の強度・剛性を確保するために、特に大がかりな補強部材を新たに追加する必要がない。さらに、車両を上り勾配の路面に駐車した状態において、バックドア21(図1参照)を開放した際に、収納凹部22に収納した荷物46が収納凹部22から車体後方に滑り落ちることをリアパネル23で防止できる。
また、図6に示すように、リアパネル23の上端部24のうち頂部91(図3も参照)が平坦に形成されている。
これにより、乗員の乗降の際にリアパネル23の頂部91をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
これにより、乗員の乗降の際にリアパネル23の頂部91をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
さらに、収納凹部22に右側シート41が格納された状態において、シートバック43の後端部43dがシートクッション42の後端部42bより距離Sだけ車体前方に配置されている。
よって、シートクッション42の後端部42bの下方で、かつ、シートバック43の後端部43dの車体後方に後空間97を確保できる。
よって、シートクッション42の後端部42bの下方で、かつ、シートバック43の後端部43dの車体後方に後空間97を確保できる。
ここで、シートクッション42の後端部42bより下方で、かつ、シートクッション42の後端部42bより車体前方にリアパネル23(具体的には、リアパネル23の前半部23a)が設けられている。すなわち、リアパネル23は前半部23aが後空間97を利用して配置されている。
リアパネル23を後空間97に配置することにより、リアパネル23を車体前方に設けることができる。
リアパネル23を後空間97に配置することにより、リアパネル23を車体前方に設けることができる。
これにより、車体全長Lを長くすることなく、リアパネル23の前後方向の幅寸法W1を大きくできる。リアパネル23の幅寸法W1を大きくすることにより、リアパネル23の断面形状(すなわち、クロスメンバ62の閉断面)を大きく形成してリアパネル23の剛性・強度を保ち、車体剛性の向上に寄与することができる。
また、リアパネル23の剛性・強度を確保することにより、リアパネル23の頂部91をステップ(すなわち、乗員の足の踏部)として利用できる。
さらに、リアパネル23の幅寸法W1を大きくすることにより、頂部91の前後方向の幅寸法W2(図4参照)を大きく確保できる。
これにより、乗員の乗降の際に、リアパネル23の頂部91に乗員の足を乗せて無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
さらに、リアパネル23の幅寸法W1を大きくすることにより、頂部91の前後方向の幅寸法W2(図4参照)を大きく確保できる。
これにより、乗員の乗降の際に、リアパネル23の頂部91に乗員の足を乗せて無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
また、リアパネル23の下端部(すなわち、下ビーム部63の下水平部71)が収納凹部22の底部52より上側に設けられている。
ここで、車体全長を大きく確保することなくリアパネル23の断面形状およびステップ幅を確保するためには、リアパネル23を車体前方側に張り出す必要がある。よって、収納凹部22(底部52)の後端部52aを車体前方側に移動させることができる。
ここで、車体全長を大きく確保することなくリアパネル23の断面形状およびステップ幅を確保するためには、リアパネル23を車体前方側に張り出す必要がある。よって、収納凹部22(底部52)の後端部52aを車体前方側に移動させることができる。
これにより、リアパネルの下端部(下ビーム部63の下水平部71)を底部52より上側に設けることにより、デパーチャーアングルを確保した状態で底部52の地上高を下げることができる。
このように、底部52の地上高を下げることにより、収納凹部22に格納したシートクッション42の底面(すなわち、シートユニット18の上面)42cのシート位置P2を下げることができる。よって、シート位置P2をリアパネル23の上端部24に対して、ステップ(乗員の足の踏部)として適切な高さに設定できる。
このように、底部52の地上高を下げることにより、収納凹部22に格納したシートクッション42の底面(すなわち、シートユニット18の上面)42cのシート位置P2を下げることができる。よって、シート位置P2をリアパネル23の上端部24に対して、ステップ(乗員の足の踏部)として適切な高さに設定できる。
ここで、収納凹部22に格納したシートクッション42の底面42cは略水平に配置されている。
これにより、シートクッション42の底面42cを適切な高さ(シート位置P2)にすることにより、乗員の乗降の際に、シートクッション42の底面42cをステップ(乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
これにより、シートクッション42の底面42cを適切な高さ(シート位置P2)にすることにより、乗員の乗降の際に、シートクッション42の底面42cをステップ(乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
さらに、底部52の地上高を下げることにより、底部52から車室13の天井までの高さを大きく確保することができる。
これにより、乗員が後部開口12から底部52に乗降する際に、乗員は無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
これにより、乗員が後部開口12から底部52に乗降する際に、乗員は無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
つぎに、車体後部構造10の後部開口12から乗員が乗車する例を図7〜図9、図3に基づいて説明する。
まず、比較的大柄な乗員101が車両後方の後部開口12から車室13内へ乗車する例を図7、図3に基づいて説明する。比較的大柄な乗員101のなかには普通の身長の乗員も含む。
図7(a)に示すように、リアパネル23の上端部24がフロア15より低いパネル上端位置P1に配置されている。
よって、比較的大柄な乗員101が後部開口12(図7(b)参照)から車室13内へ乗車する際に、乗員101はリアパネル23を足102で無理なく跨ぎ、跨いだ足102を最も天井高の高い収納凹部22の底部52に乗せることができる。
これにより、乗員101は無理な姿勢を取らずに乗車できるので、リアパネル23を無理なく乗り越えて、後部開口12から底部52に乗ることができる。
まず、比較的大柄な乗員101が車両後方の後部開口12から車室13内へ乗車する例を図7、図3に基づいて説明する。比較的大柄な乗員101のなかには普通の身長の乗員も含む。
図7(a)に示すように、リアパネル23の上端部24がフロア15より低いパネル上端位置P1に配置されている。
よって、比較的大柄な乗員101が後部開口12(図7(b)参照)から車室13内へ乗車する際に、乗員101はリアパネル23を足102で無理なく跨ぎ、跨いだ足102を最も天井高の高い収納凹部22の底部52に乗せることができる。
これにより、乗員101は無理な姿勢を取らずに乗車できるので、リアパネル23を無理なく乗り越えて、後部開口12から底部52に乗ることができる。
図7(b)に示すように、3列目のシートユニット18の左側シート36および右側シート41間に第2空間44が形成されている。
よって、底部52に乗った乗員101(図7(a)参照)は、第2空間44を矢印Aの如く通過することにより3列目のシートユニット18の車体前方側(車室13)に移動できる。
ここで、シートバック33,43を図7(a)、(b)の状態から車体前方に向けて倒すことにより、比較的大柄な乗員101が底部52から車室13に移動する際に、シートバック33,43に腰部や臀部を接触させることなく乗員101が車室13に良好に移動することができる。
よって、底部52に乗った乗員101(図7(a)参照)は、第2空間44を矢印Aの如く通過することにより3列目のシートユニット18の車体前方側(車室13)に移動できる。
ここで、シートバック33,43を図7(a)、(b)の状態から車体前方に向けて倒すことにより、比較的大柄な乗員101が底部52から車室13に移動する際に、シートバック33,43に腰部や臀部を接触させることなく乗員101が車室13に良好に移動することができる。
さらに、図3に示すように、2列目のシートユニット17の左側シート26および右側シート31間に第1空間34が形成されている。
よって、3列目のシートユニット18の車体前方側に移動した乗員101(図7(a)参照)は、第1空間34を通過することにより2列目のシートユニット17の車体前方側に移動できる。
これにより、比較的大柄な乗員101が後部開口12から車室13内に無理のない姿勢で容易に乗車することができる。
よって、3列目のシートユニット18の車体前方側に移動した乗員101(図7(a)参照)は、第1空間34を通過することにより2列目のシートユニット17の車体前方側に移動できる。
これにより、比較的大柄な乗員101が後部開口12から車室13内に無理のない姿勢で容易に乗車することができる。
また、図7(a)に示すように、比較的大柄な乗員101が後部開口12から車体後方に降車する際にも、乗車する場合と同様に、リアパネル23を足102で無理なく跨ぎ、跨いだ足102を路面に着けることができる。
これにより、乗員101は後部開口12から車体後方に無理のない姿勢で容易に降車することができる。
これにより、乗員101は後部開口12から車体後方に無理のない姿勢で容易に降車することができる。
つぎに、比較的小柄な乗員104が車両後方の後部開口12から車室13内へ乗車する例を図8に基づいて説明する。
図8(a)に示すように、比較的小柄な乗員104は、比較的大柄な乗員101(図7参照)と同様にリアパネル23を無理なく跨ぐことが難い。そこで、比較的小柄な乗員104は、後部開口12(図8(b)参照)から車室13内へ乗車する際に、リアパネル23の頂部91に足105を乗せることが好ましい。
図8(a)に示すように、比較的小柄な乗員104は、比較的大柄な乗員101(図7参照)と同様にリアパネル23を無理なく跨ぐことが難い。そこで、比較的小柄な乗員104は、後部開口12(図8(b)参照)から車室13内へ乗車する際に、リアパネル23の頂部91に足105を乗せることが好ましい。
ここで、リアパネル23の上端部24がフロア15より低いパネル上端位置P1に配置され、かつ、リアパネル23の頂部91が平坦に形成されている。
よって、比較的小柄な乗員104が後部開口12(図8(b)参照)から車室13内へ乗車する際に、乗員104はリアパネル23の頂部91に足105を無理なく乗せることができる。
すなわち、リアパネル23の頂部91をステップ(乗員104の足105の踏部)として利用することができる。
乗員104の足105をリアパネル23の頂部91に乗せることにより、比較的小柄な乗員104でも収納凹部22の底部52に無理なく乗ることができる。
よって、比較的小柄な乗員104が後部開口12(図8(b)参照)から車室13内へ乗車する際に、乗員104はリアパネル23の頂部91に足105を無理なく乗せることができる。
すなわち、リアパネル23の頂部91をステップ(乗員104の足105の踏部)として利用することができる。
乗員104の足105をリアパネル23の頂部91に乗せることにより、比較的小柄な乗員104でも収納凹部22の底部52に無理なく乗ることができる。
図8(b)に示すように、底部52に乗った乗員104は、3列目のシートユニット18の第2空間44を矢印Bの如く通過することができる。
第2空間44を通過することにより、3列目のシートユニット18の車体前方側(車室13)に乗員104(図8(a)参照)が移動できる。
ここで、比較的小柄な乗員104の足105をリアパネル23の頂部91に乗せることにより、シートバック33,43を車体前方に向けて倒すことなく乗員104が車室13に良好に移動することができる。
第2空間44を通過することにより、3列目のシートユニット18の車体前方側(車室13)に乗員104(図8(a)参照)が移動できる。
ここで、比較的小柄な乗員104の足105をリアパネル23の頂部91に乗せることにより、シートバック33,43を車体前方に向けて倒すことなく乗員104が車室13に良好に移動することができる。
さらに、3列目のシートユニット18の車体前方側に移動した乗員104は、2列目のシートユニット17の第1空間34(図3参照)を通過することにより、2列目のシートユニット17の車体前方側に移動できる。
これにより、比較的小柄な乗員104が後部開口12から車室13内に無理のない姿勢で容易に乗車することができる。
これにより、比較的小柄な乗員104が後部開口12から車室13内に無理のない姿勢で容易に乗車することができる。
また、比較的小柄な乗員104が後部開口12から車体後方に降車する際にも、乗車する場合と同様に、リアパネル23の頂部91に足105を乗せることによりステップとして利用できる。
よって、頂部91に足105を乗せた状態で、他方の足を路面に着けることができる。これにより、乗員105は後部開口12から車体後方に無理のない姿勢で容易に降車することができる。
よって、頂部91に足105を乗せた状態で、他方の足を路面に着けることができる。これにより、乗員105は後部開口12から車体後方に無理のない姿勢で容易に降車することができる。
ついで、シートユニット18の右側シート41を収納凹部22を格納した状態で車両後方から車室13内へ乗車する例を図9に基づいて説明する。
まず、比較的大柄な乗員101(図7(a)参照)が後部開口12から車室13内へ乗車する例について説明する。
比較的大柄な乗員101がリアパネル23を跨いで左足107を収納凹部22の底部52に乗せる。左足107を底部52に乗せて乗員101が底部52に乗った後、乗員101の右足108をフロア15に載せる。フロア15に右足108を載せることにより、乗員101が収納凹部22の底部52から車室13内に無理のない姿勢で矢印Cの如く容易に乗車(いわゆる、千鳥乗車)することができる。
まず、比較的大柄な乗員101(図7(a)参照)が後部開口12から車室13内へ乗車する例について説明する。
比較的大柄な乗員101がリアパネル23を跨いで左足107を収納凹部22の底部52に乗せる。左足107を底部52に乗せて乗員101が底部52に乗った後、乗員101の右足108をフロア15に載せる。フロア15に右足108を載せることにより、乗員101が収納凹部22の底部52から車室13内に無理のない姿勢で矢印Cの如く容易に乗車(いわゆる、千鳥乗車)することができる。
また、比較的大柄な乗員101が後部開口12から車体後方に降車する際にも、乗車する場合と同様に、無理のない姿勢で容易に千鳥降車することができる。
つぎに、比較的小柄な乗員104(図8(a)参照)が後部開口12から車室13内へ乗車する例について説明する。
比較的小柄な乗員104がリアパネル23の頂部91に左足111を乗せた後、右足112をシートクッション42の底面42cに乗せる。右足112をシートクッション42の底面42cに乗せることにより、乗員104がシートクッション42の底面42cから車室13内に無理のない姿勢で矢印Dの如く容易に乗車(いわゆる、千鳥乗車)することができる。
比較的小柄な乗員104がリアパネル23の頂部91に左足111を乗せた後、右足112をシートクッション42の底面42cに乗せる。右足112をシートクッション42の底面42cに乗せることにより、乗員104がシートクッション42の底面42cから車室13内に無理のない姿勢で矢印Dの如く容易に乗車(いわゆる、千鳥乗車)することができる。
また、比較的小柄な乗員104が後部開口12から車体後方に降車する際にも、乗車する場合と同様に、シートクッション42の底面42cおよびリアパネル23の頂部91をステップとして利用することができる。
これにより、乗員105は後部開口12から車体後方に無理のない姿勢で容易に千鳥降車することができる。
これにより、乗員105は後部開口12から車体後方に無理のない姿勢で容易に千鳥降車することができる。
ここで、図1、図3に戻って、リアパネル23の上端部24は、車幅方向において全域がパネル上端位置P1に配置されている。
よって、リアパネル23の上端部24のうち車幅方向中央、車幅方向左側や車幅方向右側などの多方向から、比較的大柄や小柄な乗員101,104(図7(a)、図8(a)参照)が無理なく容易に乗降することができる。
これにより、車両の駐車状況に応じて乗員101,104の乗降アプローチ(乗降方向)を任意に選択することができるので、車体後部構造10の使い勝手をさらに高めることができる。
よって、リアパネル23の上端部24のうち車幅方向中央、車幅方向左側や車幅方向右側などの多方向から、比較的大柄や小柄な乗員101,104(図7(a)、図8(a)参照)が無理なく容易に乗降することができる。
これにより、車両の駐車状況に応じて乗員101,104の乗降アプローチ(乗降方向)を任意に選択することができるので、車体後部構造10の使い勝手をさらに高めることができる。
つぎに、実施例2および実施例3の車体後部構造を図10、図11に基づいて説明する。なお、実施例2および実施例3の車体後部構造において実施例1の車体後部構造10と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
実施例2に係る車体後部構造120について説明する。
図10に示すように、車体後部構造120は、実施例1のリアパネル23をリアパネル122に代えたもので、その他の構成は実施例1の車体後部構造10と同様である。
リアパネル122は、上端部123の上端(上辺)に頂部124を有する。
頂部124は、車幅方向中央に設けられた中央頂部(車幅方向中央部)124aと、中央頂部124aの左側に設けられた左側頂部(車幅方向中央部以外の部位)124bと、中央頂部124aの右側に設けられた右側頂部(車幅方向中央部以外の部位)124cとを有する。
図10に示すように、車体後部構造120は、実施例1のリアパネル23をリアパネル122に代えたもので、その他の構成は実施例1の車体後部構造10と同様である。
リアパネル122は、上端部123の上端(上辺)に頂部124を有する。
頂部124は、車幅方向中央に設けられた中央頂部(車幅方向中央部)124aと、中央頂部124aの左側に設けられた左側頂部(車幅方向中央部以外の部位)124bと、中央頂部124aの右側に設けられた右側頂部(車幅方向中央部以外の部位)124cとを有する。
中央頂部124aは、リアパネル122の車幅方向中央において平坦に形成され、かつ、パネル上端位置P1に配置されている。
パネル上端位置P1は、実施例1と同様に、収納凹部22の底部52よりH1寸法(図4参照)高い位置で、かつ、フロア15よりH2寸法(図4参照)低い位置である。
中央頂部124aをパネル上端位置P1に配置することにより、中央頂部124aが、収納凹部22に格納されたシートバック43の背凭れ面43c(図5も参照)と略同じ高さに配置されている。
パネル上端位置P1は、実施例1と同様に、収納凹部22の底部52よりH1寸法(図4参照)高い位置で、かつ、フロア15よりH2寸法(図4参照)低い位置である。
中央頂部124aをパネル上端位置P1に配置することにより、中央頂部124aが、収納凹部22に格納されたシートバック43の背凭れ面43c(図5も参照)と略同じ高さに配置されている。
また、リアパネル122は、左側頂部124bおよび右側頂部124cがそれぞれパネル側部位置P3に配置されている。
パネル側部位置P3は、一例として、パネル上端位置P1より高い位置で、かつ、格納されたシートクッション42の底面42cより僅かに下方に位置する。これにより、パネル側部位置P3は、フロア15(図5参照)と略面一に位置する。
パネル側部位置P3は、一例として、パネル上端位置P1より高い位置で、かつ、格納されたシートクッション42の底面42cより僅かに下方に位置する。これにより、パネル側部位置P3は、フロア15(図5参照)と略面一に位置する。
ところで、3列目のシートユニット18の左側シート36および右側シート41が車幅方向中央で離間されている。よって、左側シート36および右側シート41間に第2空間44が確保されている。
第2空間44は、3列目のシートユニット18が収納凹部22に格納された状態で、中央頂部124aに対して車体前後方向において同一直線上に配置される。これにより、乗員の乗降の際に、中央頂部124aや第2空間44を乗降用の通路として利用することができる。
第2空間44は、3列目のシートユニット18が収納凹部22に格納された状態で、中央頂部124aに対して車体前後方向において同一直線上に配置される。これにより、乗員の乗降の際に、中央頂部124aや第2空間44を乗降用の通路として利用することができる。
さらに、リアパネル122の中央頂部124aが平坦に形成されている。これにより、乗員の乗降の際に、中央頂部124aを乗降用のステップ(乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
このように、中央頂部124aおよび第2空間44を通路とし、かつ、中央頂部124aをステップとすることにより、比較的大柄や小柄な乗員101,104(図7(a)、図8(a)参照)が後部開口12から無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
このように、中央頂部124aおよび第2空間44を通路とし、かつ、中央頂部124aをステップとすることにより、比較的大柄や小柄な乗員101,104(図7(a)、図8(a)参照)が後部開口12から無理のない姿勢で容易に乗降することができる。
加えて、リアパネル122の頂部124のうち中央頂部124aのみを低いパネル上端位置P1に配置することにより、左側頂部124bや右側頂部124cを中央頂部124aより高いパネル側部位置P3に配置できる。
これにより、リアパネル122の強度・剛性を確保するために補強の必要がなく、コスト・重量の点で優位である。
これにより、リアパネル122の強度・剛性を確保するために補強の必要がなく、コスト・重量の点で優位である。
実施例3に係る車体後部構造130について説明する。
図11に示すように、車体後部構造130は、実施例1のリアパネル23をリアパネル132に代えたもので、その他の構成は実施例1の車体後部構造10と同様である。
リアパネル132は、上端部133の上端(上辺)に頂部134を有する。
頂部134は、車幅方向左側に設けられた左側頂部134aと、車幅方向右側に設けられた右側頂部134bとを有する。
図11に示すように、車体後部構造130は、実施例1のリアパネル23をリアパネル132に代えたもので、その他の構成は実施例1の車体後部構造10と同様である。
リアパネル132は、上端部133の上端(上辺)に頂部134を有する。
頂部134は、車幅方向左側に設けられた左側頂部134aと、車幅方向右側に設けられた右側頂部134bとを有する。
左側頂部134aは、リアパネル132の上端部133のうち、車体11に設けられた運転席16に対して車幅方向逆側の部分である。
運転席16は、2列目のシートユニット17に備えた右側シート31の車体前方に設けられている。車両が右側通行に規制されている場合、運転席16が歩道115の反対側に位置する。
運転席16は、2列目のシートユニット17に備えた右側シート31の車体前方に設けられている。車両が右側通行に規制されている場合、運転席16が歩道115の反対側に位置する。
よって、左側頂部134aは歩道115側に位置する。この左側頂部134aは、リアパネル122の車幅方向左半部において平坦に形成され、かつ、パネル上端位置P1に配置されている。
パネル上端位置P1は、実施例1と同様に、収納凹部22の底部52より高い位置で、かつ、フロア15より低い位置である。
パネル上端位置P1は、実施例1と同様に、収納凹部22の底部52より高い位置で、かつ、フロア15より低い位置である。
右側頂部134bは、リアパネル132の上端部133のうち、左側頂部134a以外の部分である。この右側頂部134bは、リアパネル122の車幅方向右半部において平坦に形成され、かつ、パネル上端位置P4に配置されている。
パネル上端位置P4は、実施例2のパネル側部位置P3と同様に、パネル上端位置P1より高い位置で、かつ、フロア15と略面一に位置する。
パネル上端位置P4は、実施例2のパネル側部位置P3と同様に、パネル上端位置P1より高い位置で、かつ、フロア15と略面一に位置する。
左側頂部134aが平坦に形成され、かつ、パネル上端位置P1に配置されることにより、左側頂部134aを乗降用のステップ(乗員の足の踏部)として好適に利用することができる。
ここで、左側頂部134aが歩道115側に位置している。これにより、比較的大柄や小柄な乗員101,104(図7(a)、図8(a)参照)が左側頂部134aから歩道側に安全に乗降することができる。
ここで、左側頂部134aが歩道115側に位置している。これにより、比較的大柄や小柄な乗員101,104(図7(a)、図8(a)参照)が左側頂部134aから歩道側に安全に乗降することができる。
加えて、右側頂部134bを左側頂部134aより高い位置に配置した。すなわち、リアパネル132の頂部134のうち、運転席16の逆側(左側頂部134a)だけを乗降に適した構成とし、その他の部分(右側頂部134b)を強度・剛性を確保した構成とすることができる。
これにより、リアパネル132の強度・剛性を確保するために補強の必要がなく、コスト・重量の点で優位である。
これにより、リアパネル132の強度・剛性を確保するために補強の必要がなく、コスト・重量の点で優位である。
なお、本発明に係る車体後部構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例1〜3では、「シートクッション42またはシートバック43のいずれか一方」としてシートバック43を示し、「シートクッション42またはシートバック43のいずれか他方」としてシートクッション42を示す例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、「シートクッション42またはシートバック43のいずれか一方」をシートクッション42とし、「シートクッション42またはシートバック43のいずれか他方」をシートバック43とすることも可能である。
この場合、右側シート41を収納凹部22に格納した状態において、シートクッション42の上側にシートバック43が載置される。
例えば、前記実施例1〜3では、「シートクッション42またはシートバック43のいずれか一方」としてシートバック43を示し、「シートクッション42またはシートバック43のいずれか他方」としてシートクッション42を示す例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、「シートクッション42またはシートバック43のいずれか一方」をシートクッション42とし、「シートクッション42またはシートバック43のいずれか他方」をシートバック43とすることも可能である。
この場合、右側シート41を収納凹部22に格納した状態において、シートクッション42の上側にシートバック43が載置される。
また、前記実施例1〜3では、収納凹部22に格納された右側シート41のシートバック43を底部52に対向した状態で接触させる例について説明したが、これに限らないで、シートバック43を底部52に対向させた状態で非接触に保持することも可能である。
さらに、前記実施例1〜3では、シートユニットとして3列目のシートユニット18を適用した例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、フロントシートおよびリアシートを備えた車両(すなわち、3列目のシートユニット18を備えていない車両)においては、リアシートに本発明を適用することも可能である。
さらに、フロントシートのみを備えた車両においては、フロントシートに本発明を適用することも可能である。
例えば、フロントシートおよびリアシートを備えた車両(すなわち、3列目のシートユニット18を備えていない車両)においては、リアシートに本発明を適用することも可能である。
さらに、フロントシートのみを備えた車両においては、フロントシートに本発明を適用することも可能である。
また、前記実施例1〜3では、2列目や3列目のシートユニット17,18にキャプテンシートを採用することにより、車幅方向中央にウォークスルー用の第1空間34、第2空間44を予め形成する例について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、2列目や3列目のシートユニット17,18を折り畳んだ状態や、折り畳まない状態で車幅方向外側に跳ね上げることにより、ウォークスルー用の空間を確保することも可能である。
例えば、2列目や3列目のシートユニット17,18を折り畳んだ状態や、折り畳まない状態で車幅方向外側に跳ね上げることにより、ウォークスルー用の空間を確保することも可能である。
さらに、前記実施例1〜3では、バックドア21を上端部21aを支点にして上方に開放する例について説明したが、これに限らないで、例えば、バックドア21の側部を支点にして横方向に開放するように構成することも可能である。
また、前記実施例1〜3で示した車体後部構造、車体、後部開口、フロア、運転席、3列目のシートユニット、バックドア、収納凹部、リアパネル、シートクッション、シートバック、荷物、前壁、底部および頂部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車室内のフロアと、車体の後部開口を開閉するバックドアとの間に、荷物を収納可能な凹部が設けられた車体後部構造を備えた自動車への適用に好適である。
10,120,130…車体後部構造、11…車体、12…後部開口、12a…後部開口の下縁部、13…車室、15…フロア、15a…フロアの後端部、16…運転席、18…3列目のシートユニット(シートユニット)、21…バックドア、22…収納凹部(凹部)、22a…収納凹部の前端部、23,122,132…リアパネル、24,123,133…リアパネルの上端部、36…左側シート、41…右側シート、42…シートクッション(シートクッションまたはシートバックのいずれか他方)、42b…格納状態におけるシートクッションの後端部、42c…シートクッションの底面(シートユニットの上面)、43…シートバック(シートクッションまたはシートバックのいずれか一方)、43d…格納状態におけるシートバックの後端部、44…第2空間、46…荷物、51…前壁、51a…前壁の下端部、52…底部、52a…底部の後端部(収納凹部の後端部)、71…下ビーム部63の下水平部(リアパネル23の下端部)、91,124,134…頂部、101,104…乗員、124a…中央頂部(車幅方向中央部)、124b…左側頂部(車幅方向中央部以外の部位)、124c…右側頂部(車幅方向中央部以外の部位)、134a…左側頂部(車幅方向逆側部分)、134b…右側頂部(車幅方向逆側部分以外の部分)、P1…パネル上端位置。
Claims (9)
- 車室内のフロアと、車体の後部開口を開閉するバックドアとの間に、荷物を収納可能な凹部が設けられた車体後部構造において、
前記フロアの後端部に前記凹部の前端部が設けられ、
前記車体は、前記後部開口の左側辺を形成する左リアピラーと、前記後部開口の右側辺を形成する右リアピラーとを有し、
前記凹部は、車幅方向において前記左リアピラーと右リアピラーとの間の略全域において設けられ、
前記凹部の後端部からリアパネルが立ち上げられることにより該リアパネルの上端部で前記後部開口の下縁部が形成され、
前記リアパネルは閉断面形状部を有し、該閉断面形状部は左端部を前記左リアピラーと連結され、右端部を前記右ピラーと連結され、
前記上端部が前記凹部の底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置されたことを特徴とする車体後部構造。 - 前記凹部は、
前記フロアに設けられたシートユニットが格納可能に形成されたことを特徴とする請求項1記載の車体後部構造。 - 車室内のフロアと、車体の後部開口を開閉するバックドアとの間に、荷物を収納可能な凹部が設けられた車体後部構造において、
前記フロアの後端部に前記凹部の前端部が設けられ、
前記凹部の後端部からリアパネルが立ち上げられることにより該リアパネルの上端部で前記後部開口の下縁部が形成され、
前記上端部が前記凹部の底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置され、
前記凹部は前記フロアに設けられたシートユニットが格納可能に形成され、
前記シートユニットは乗員が着座するシートクッションと、前記シートクッションの後端部に設けられたシートバックとを有し、
前記シートクッションに対して前記シートバックが立ち上げられた着座状態と、前記シートバックが前記シートクッションに折り重なるように倒された格納状態とを選択でき、
前記凹部に格納された格納状態の前記シートユニットは、
前記シートクッションまたは前記シートバックのいずれか一方が前記凹部の底部に対向し、かつ、前記シートクッションまたは前記シートバックのいずれか他方が前記一方の上側に載るように格納され、
前記一方の後端部が前記他方の後端部より車体前方に位置し、
前記リアパネルは、前記他方の後端部より下方で、かつ前記他方の後端部より車体前方に設けられている、
ことを特徴とする車体後部構造。 - 前記リアパネルは閉断面に形成されたことを特徴とする請求項3に項記載の車体後部構造。
- 前記リアパネルは、下端部が前記底部より上側に設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車体後部構造。
- 前記リアパネルは、前記上端部の頂部が平坦に形成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の車体後部構造。
- 前記シートユニットは車幅方向で2つに分割され、車幅方向中央で離間された座席であり、
前記リアパネルの上端部のうち、車幅方向中央部が前記底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置され、
前記リアパネルの上端部のうち、前記車幅方向中央部以外の部分は該車幅方向中央部より高い位置に配置されたことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項記載の車体後部構造。 - 前記リアパネルの上端部のうち、車体に設けられた運転席に対して車幅方向逆側部分が前記底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置され、
前記リアパネルの上端部のうち、前記車幅方向逆側部分以外の部分は該車幅方向逆側部分より高い位置に配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車体後部構造。 - 前記リアパネルの上端部が車幅方向全域において前記底部より高い位置で、かつ、前記フロアより低い位置に配置されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車体後部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012249669A JP5726153B2 (ja) | 2012-11-13 | 2012-11-13 | 車体後部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012249669A JP5726153B2 (ja) | 2012-11-13 | 2012-11-13 | 車体後部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014097696A JP2014097696A (ja) | 2014-05-29 |
JP5726153B2 true JP5726153B2 (ja) | 2015-05-27 |
Family
ID=50940127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012249669A Active JP5726153B2 (ja) | 2012-11-13 | 2012-11-13 | 車体後部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5726153B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6068412B2 (ja) * | 2014-10-17 | 2017-01-25 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
JP7216272B2 (ja) * | 2018-10-25 | 2023-02-01 | テイ・エス テック株式会社 | シート収納構造 |
CN113002373B (zh) * | 2021-04-08 | 2022-08-09 | 东风柳州汽车有限公司 | 一种汽车座椅调整方法及汽车座椅调整*** |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS478012Y1 (ja) * | 1969-07-18 | 1972-03-27 | ||
JP3281155B2 (ja) * | 1993-12-24 | 2002-05-13 | マツダ株式会社 | 自動車の後部構造 |
JP2002274440A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-25 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両の後部車体構造 |
-
2012
- 2012-11-13 JP JP2012249669A patent/JP5726153B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014097696A (ja) | 2014-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4649864B2 (ja) | 車両用シート装置システム | |
CN101687469A (zh) | 紧凑座椅装置 | |
US20090218869A1 (en) | Collapsible Seat and System | |
TWI248891B (en) | Vehicular seat structure | |
US8757711B2 (en) | Vehicle seat | |
JP5726153B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP2014198536A (ja) | 不整地走行車両のキャビンスペース構造 | |
JP5808376B2 (ja) | 不整地走行車両の収納構造 | |
JP2014196061A (ja) | 車両のシート構造 | |
JP4349116B2 (ja) | 車両の燃料タンク配設構造 | |
JP4997797B2 (ja) | 車両用シート装置 | |
JP2008284901A (ja) | 自動車の車室内構造 | |
JP6166355B2 (ja) | 乗り物 | |
JP2010076674A (ja) | 車両の下部車体構造 | |
JP2008230288A (ja) | 車両の車室内構造 | |
JP6658304B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2007253669A (ja) | 車両用シート装置 | |
JP2008120342A (ja) | 車両の車体構造 | |
JP7424239B2 (ja) | 車両の後部構造 | |
JP2014210536A (ja) | シート装置 | |
RU2319635C1 (ru) | Транспортное средство | |
JP2005289137A (ja) | 車両用シート装置 | |
JP2011000956A5 (ja) | ||
JP2009227067A (ja) | 車体構造 | |
JP2007230487A (ja) | 車両用シート装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140826 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150324 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150331 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5726153 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |