JP5716827B2 - 振動子および振動ジャイロ - Google Patents

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Description

この発明は、振動面で面内振動する振動モードを有する振動子と、振動面に対して垂直な回転軸回りで振動子に加わる角速度を検出する振動ジャイロとに関する。
角速度を検出する振動ジャイロは、回転軸に直交する駆動軸に沿って振動する第1の振動モード(駆動振動モード)と、回転軸および駆動軸に直交する検出軸に沿って振動する第2の振動モード(検出振動モード)と、を有する振動子を備えている。駆動振動モードで振動する振動子が回転軸回りに回転すると、振動子には検出軸に沿ったコリオリの力が加わる。コリオリの力が加わると、振動子は検出振動モードで振動する。検出振動モードの振動振幅は、回転運動の角速度の大きさ、すなわち、回転運動の角速度により生じるコリオリの力の大きさに応じたものになる。このため、検出振動モードの振動振幅を検出することで、回転運動の角速度を検出することができる。
振動ジャイロに利用される振動子の構造は、さまざまである(例えば特許文献1〜2参照。)。ある種の振動子は、回転軸に直交する面内で環状に構成される(特に特許文献1参照。)。
図1(A)は、従来の環状の振動子を備える振動ジャイロ101の平面図(X−Y面平面図)である。振動ジャイロ101は、開口を設けた矩形平板形状であり、枠部102と、支持梁103と、連結梁104と、振動子105とを備えている。枠部102は、振動ジャイロ101の外周部を構成する矩形枠状の部位である。支持梁103は、枠部102の四辺それぞれの中央部に設けられていて、枠部102の各辺と並行であり、長手方向の両端で枠部102に連結されている。連結梁104は、各支持梁103の中央に直交して連結されている。振動子105は、円環状の部位であり、連結梁104によって四点で支持されている。
図1(B)は、振動子105の駆動振動モードにおける変形について説明する模式図である。振動子105は、X軸とY軸とのそれぞれに沿って互いに逆の位相で伸縮するように駆動される。図1(C)は、振動子105にコリオリの力が加わった状態である、振動子105の検出振動モードにおける変形について説明する模式図である。振動子105は、駆動による振動とコリオリの力による振動とが互いに直交する方向に発生することになる。そのため、コリオリの力が加わると、振動子105は、X軸およびY軸から傾いた方向に沿って伸縮することになる。したがって、振動子105では、振動子105に加わるコリオリの力の大きさに応じて、ノード点(振動の節)やアンチノード点(振動の腹)の位置が変化(回転)することになる。
このように、振動子105におけるノード点やアンチノード点の位置は振動子105に加わるコリオリの力の大きさによって変化し、振動子105には常にノード点となる箇所が存在しない。そのため、振動子105は、各点の変位が阻害されないように支持梁103や連結梁104によって支持される必要がある。
また、一般に、振動ジャイロでは、角速度の検出感度が高いことが望まれている。角速度の検出感度は、振動子に加わるコリオリの力の最大値と、コリオリの力1N(ニュートン)当たりに出力される検出電圧(以下、検出効率と称する。)との積に比例する値として表すことができる。コリオリの力の最大値は、振動子の質量と、駆動振動モードでの振動子の変位の最大速度と、振動子に加わる角速度との積として表すことができる。したがって、角速度の検出感度は、検出効率と、振動子の質量と、駆動振動モードでの振動子の変位の最大速度との積に比例する値として表すことができる。
これらの検出効率や、振動子の質量、駆動振動モードでの振動子の変位の最大速度などは、検出感度に対してだけでなく、振動子の厚み、幅寸法、剛性、共振モード及びその共振周波数に対しても相関を持つことになる。
近年、振動ジャイロの小型化が強く求められている。一般に、振動子が小さくなると、振動子の共振周波数が高くなる。このため、小さな振動子を有する振動ジャイロをデジタルカメラなどに搭載したとき、振動子の共振周波数と手ブレの周波数との差が大きくなってしまう。そのため、手ブレなどに対する感度が低くなることがある。
そこで、振動子を特定の構造にしたり、振動子を特定の振動モードで振動するようにしたりすることで、振動子が小さくても、振動子の共振周波数が高くなることを防ぐことができる。
さらに、振動ジャイロのドリフト特性を改善するためには、駆動振動モードと検出振動モードとの両方において、共通のノード点を有する必要がある。
共通のノード点で振動子を支持することにより、振動子を支持する支持部からの振動の漏れや外部からの不要な振動の伝搬を防ぐことができ、良好なドリフト特性を得ることができる。
特開平6−42971号公報 特開2000−249554号公報
振動子の共振周波数は振動子の形状で決まる振動モードと剛性と質量とにより定まり、その振動モードにおいては振動子の厚みおよび幅寸法を調整することによって剛性や質量を変化させて、共振周波数を変更することが可能である。しかしながら、振動子の厚みおよび幅寸法を調整することによって共振周波数を変更すると、共振周波数以外の特性まで変化してしまい、角速度の検出感度を改善できないことがある。
また、従来の環状の振動子を備える振動ジャイロ101のように、振動子に加わるコリオリの力の大きさに応じて、ノード点やアンチノード点の位置が変化する構成では、振動子において常にノード点となる箇所が存在しない。したがって、振動子の支持を振動する箇所で行うことになり、振動子を支持する支持部からの振動の漏れや、外部からの不要な振動の伝搬が生じてしまうことになる。また、振動子の振動が阻害されて共振周波数が変化し、角速度の検出感度が低くなることもある。
そこで本発明は、位置が固定されたノード点を有し、厚みおよび幅寸法の調整に因らずに低い共振周波数を実現できる振動子と、その振動子を用いて角速度を高い感度で検出することができる振動ジャイロとの実現を目的とする。
この発明に係る振動子は、第1の環状部と、第2の環状部と、連結部とを備える。第2の環状部は、第1の環状部の外側に配置されている。連結部は、第1の環状部と第2の環状部とを連結する。第2の環状部は、直線状の梁部が連結されて構成されている。連結部は、第1の環状部と梁部の中心部とを連結する。
この構成の振動子は、第1の面内振動モードと、第2の面内振動モードとを有する。第1の面内振動モードと第2の面内振動モードでは、第2の環状部の梁部を連結している部分が振動の節(ノード点)となる。また、第1の面内振動モードでは、第1の環状部および第2の環状部における連結部と連結されている部分が振動の腹(アンチノード点)となる。したがって、第2の環状部の梁部を連結している部分で振動子を支持することにより、振動子を支持する支持部を介して振動子の振動が漏れることや、外部からの不要な振動が振動子に伝わることを防ぐことができる。
上述の振動子において、第1の環状部は、平面形状が円環状であり、第2の環状部は、平面形状が矩形環状であると好適である。
この構成では、振動子が回転軸を対称軸とした形状対称性の高いものになる。
上述の振動子において、第1の環状部の連結部との連結位置から、第1の環状部の径方向内側に延びるように設けられた片持ち梁部を備えると好適である。
この構成の振動子では、第1の面内振動モードで片持ち梁部が、延びるように設けられた方向に沿って変位する。第2の面内振動モードで、片持ち梁部が振動面内で延びるように設けられた方向に直交する方向に撓むように振動する。これらの片持ち梁部の振動方向は直交するため、第1,第2の面内振動モードの共振周波数を略一致させることにより、第1,第2の面内振動モードを振動ジャイロの駆動モードまたは検出モードとして、振動ジャイロを構成することができる。
上述の振動子において、錘部を備えると好適である。錘部は、片持ち梁部の端部に接続されている。この構成では、錘部によって振動子の質量が増加する。したがって、片持ち梁部に加わるコリオリの力を大きくすることができる。
この発明の振動ジャイロは、上述の振動子と、駆動部と、検出部とを備える。駆動部は、振動子が第1の面内振動モードで振動するように振動子を駆動する。検出部は、第1の面内振動モードで振動する振動子に、第1の環状部の主面に直交する回転軸回りの角速度によって振動子に加わるコリオリの力により発生する振動子の第2の面内振動モードの振動を検出する。第2の環状部は複数の角部を有し、角部において振動子を支持する支持部を備えると好適である。この構成では、第1の面内振動モードと第2の面内振動モードのいずれにおいても、第2の環状部の梁部を連結している部分が振動の節(ノード点)となるため、第2の環状部の梁部を連結している部分において振動子を支持することで、支持部を介した振動子からの振動の漏れや外部からの不要な振動の伝搬を防いで、角速度の検出感度を高めることができる。
上述の振動ジャイロにおいて、振動子は、シリコン基板からなり、駆動部および検出部は、圧電体膜と、グランド電極と、駆動電極または検出電極とを備えると好適である。この構成では、振動子が駆動部や検出部から独立した構成となる。したがって、振動子の形状を、理想的な振動モードとなる形状にすることができ、角速度の検出感度を高められる。また、振動子は、シリコン基板に対する半導体微細加工により高い形状精度を実現できる。また、圧電体膜や電極は、薄膜微細加工プロセスで形成できる。
上述の振動ジャイロにおいて、圧電体膜と、グランド電極と、駆動電極と、検出電極とは、振動子の1つの面のみに設けられていると好適である。この構成は、半導体微細加工プロセスと薄膜微細加工プロセスとを順に実施することで実現でき、製造工程を簡易化できる。
上述の振動ジャイロにおいて、駆動部および検出部は、浮き電極を備え、駆動電極または検出電極は、圧電体膜を介して浮き電極に対向するように設けられていると好適である。この構成では、浮き電極に接続される配線を設ける必要が無いので、配線を設けるためにシリコン基板や圧電体膜を加工する必要が無く、製造工程を簡易化できる。
上述の振動ジャイロにおいて、駆動電極は、圧電体膜を介してグランド電極に対向するように設けられている第1の駆動電極と、圧電体膜を介してグランド電極に対向し、第1の駆動電極と隣接して設けられている第2の駆動電極とを有すると好適である。この構成では、第1の駆動電極と第2の駆動電極とに逆極性の駆動電圧が印加されることにより、単一の極性の駆動電圧のみが印加される場合に比較して、圧電体膜に加わる電界の強さを2倍にできる。また、第1の駆動電極と第2の駆動電極とに印加される駆動電圧の電圧極性を変更することにより圧電体膜に加わる電界の向きを変更できるので、圧電体膜の分極方向を逆にした場合と同様の変形を容易に実現できる。
この発明の振動子によれば、第2の環状部の梁部を連結している部分が第1の面内振動モードと第2の面内振動モードとで共通するノード点となるため、その連結している部分で振動子を支持することにより、振動子の振動が支持部を介して漏れることや、外部からの不要な振動が振動子に伝わることを防ぐことができる。
また、この発明の振動ジャイロによれば、高い角速度の検出感度を実現できる。
従来の振動子を備える振動ジャイロの構成を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る振動子の構成を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る振動子の振動モードを説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る振動ジャイロの構成を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る振動ジャイロの構成を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る振動ジャイロの構成を説明する図である。 本発明の第4の実施形態に係る振動ジャイロの構成を説明する図である。 本発明の第5の実施形態に係る振動ジャイロの構成を説明する図である。
以下の説明では、振動ジャイロの回転軸を直交座標系のZ軸とし、平面形状が矩形の振動子の各辺に沿う方向を、それぞれ直交座標系のX軸方向、直交座標系のY軸方向とする。
《第1の実施形態》
図2は、本発明の第1の実施形態に係る振動子1の構成を示す斜視図である。
振動子1は、平面形状が正方形のシリコン基板からなり、厚み方向に貫通する開口部8A〜8D,9A〜9D,10A,10Bが設けられている。振動子1は、開口部8A〜8D,9A〜9D,10A,10Bによって区画された円形環状部2と、矩形環状部3と、連結部4A〜4Dと、片持ち梁部5A〜5Dと、錘部7A〜7Dとを備えている。円形環状部2は、第1の環状部である。矩形環状部3は、円形環状部2の外側に配置されている。矩形環状部3は、第2の環状部である。矩形環状部3は、角部6A〜6Dを備えている。振動子1は半導体微細加工技術を利用して形成されているため、振動子1のZ軸を対称軸とした形状対称性は極めて高い。
円形環状部2は、平面形状が円環状の部位であり、外周側が開口部8A〜8Dによって区画されており、内周側が開口部9A〜9Dによって区画されている。円形環状部2において、連結部4Aとの連結位置から連結部4Bとの連結位置までの領域が部分環状領域2Aであり、連結部4Bとの連結位置から連結部4Cとの連結位置までの領域が部分環状領域2Bであり、連結部4Cとの連結位置から連結部4Dとの連結位置までの領域が部分環状領域2Cであり、連結部4Dとの連結位置から連結部4Aとの連結位置までの領域が部分環状領域2Dである。矩形環状部3は、平面形状が矩形環状の部位であり、内側が開口部8A〜8Dによって区画されている。矩形環状部3は、梁部3A〜3Dを備え、梁部3A〜3Dが角部6A〜6Dで連結されて構成されている。梁部3A〜3Dは、それぞれ直線状である。連結部4A〜4Dは、各梁部3A〜3Dの中央部と円形環状部2とを連結する部位である。片持ち梁部5A〜5Dは、円形環状部2の連結部4A〜4Dとの連結位置から円形環状部2の径方向内側に延びるように設けられた部位である。片持ち梁部5A〜5Dは、それぞれ、一方の端部である固定端と、他方の端部である可動端とを有する。片持ち梁部5A〜5Dの固定端は、円形環状部2と接続されている。片持ち梁部5A〜5Dの可動端は、錘部7A〜7Dと接続されている。錘部7A〜7Dは、平面形状が扇形の部位であり、それぞれ片持ち梁部5A〜5Dによって支持されている。錘部7A〜7Dは、開口部10A,10Bによって区画されている。錘部7A〜7Dは、振動子1の質量を増加させて、大きなコリオリの力が加わるように設けられている。
図3(A)は、振動子1の第1の面内振動モードについて説明する図である。振動子1の第1の面内振動モードは、X軸およびY軸を対称軸として、振動子1がX軸とY軸とに沿って伸縮するように振動する振動モードである。この振動モードでは、円形環状部2および矩形環状部3における連結部4A〜4Dと連結されている部分が振動の腹(アンチノード点)となり、X軸方向とY軸方向とに逆位相で振動する。具体的には、以下のように振動する。振動子1がX軸に沿って縮み、Y軸に沿って伸びるとき、円形環状部2はX軸に沿って縮むとともにY軸に沿って伸びて楕円形状となり、矩形環状部3は梁部3Aと梁部3Cとは中心方向に撓み、梁部3Bと梁部3Dとは外方向に撓むように変形し、錘部7Aと錘部7Cとは近接し、錘部7Bと錘部7Dとは離間する。振動子1がX軸に沿って伸び、Y軸に沿って縮むとき、円形環状部2はX軸に沿って伸びるとともにY軸に沿って縮んで楕円形状となり、矩形環状部3は梁部3Aと梁部3Cとは外方向に撓み、梁部3Bと梁部3Dとは中心方向に撓むように変形し、錘部7Aと錘部7Cとは離間し、錘部7Bと錘部7Dとは近接する。そして、角部6A〜6Dが振動子1のノード点となる。また、振動子1の第1の面内振動モードでは、連結部4A〜4Dと、片持ち梁部5A〜5Dと、錘部7A〜7Dとは、X軸またはY軸に沿って往復するように振動する。
図3(B)は、振動子1の第2の面内振動モードについて説明する図である。振動子1の第2の面内振動モードは、X軸から±45°傾斜した方向を対称軸、X軸およびY軸を反対称軸として、X軸から±45°傾斜した方向に沿って伸縮するように振動子1が振動する振動モードである。この振動モードでは、円形環状部2において、X軸から±45°傾斜した方向である軸と交差する部分が振動の腹(アンチノード点)となる。具体的には、以下のように振動する。円形環状部2がX軸から+45°傾斜した方向に沿って伸び、X軸から−45°傾斜した方向に沿って縮んで楕円形状となるとき、錘部7Aと錘部7Bとは近接し、錘部7Cと錘部7Dとは近接する。円形環状部2がX軸から−45°傾斜した方向に沿って伸び、X軸から+45°傾斜した方向に沿って縮んで楕円形状となるとき、錘部7Aと錘部7Dとは近接し、錘部7Bと錘部7Cとは近接する。すると、梁部3A〜3Dの中心部や角部6A〜6Dが振動子1のノード点となる。また、振動子1の第2の面内振動モードでは、片持ち梁部5A〜5Dと、錘部7A〜7Dとは、対向するもの同士が反対称に撓むようにX軸またはY軸に沿って振動する。
錘部7A〜7Dは、それぞれ、第1の面内振動モードでの振動方向と第2の面内振動モードでの振動方向とが90°ずれている。したがって、第1の面内振動モードと第2の面内振動モードとの共振周波数を略一致させることで、これらの振動モードを振動ジャイロにおける駆動振動モードと検出振動モードとして利用することができる。
また、これらの振動モードでは、矩形環状部3の角部6A〜6Dが、第1の面内振動モードと第2の面内振動モードとで共通するノード点となる。したがって、ノード点である角部6A〜6Dで振動子1を支持すれば、振動子を支持する部位を介した振動の漏れや、外部からの不要な振動の伝搬を防ぐことができる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る振動子1を用いた振動ジャイロ11の構成例について説明する。図4(A)は、振動ジャイロ11の平面図である。図4(B)は、図4(A)中にB−B’で示す位置での振動ジャイロ11の部分拡大断面図である。なお、ここでは電極構成の説明のために、振動子1の各部寸法を変更して図示している。
振動ジャイロ11は、基板17と、浮き電極12と、圧電体膜13と、グランド電極14A,14Bと、駆動電極15A〜15Dと、検出電極16A〜16Dと、を備えている。
浮き電極12は、基板17の上面に設けられている。圧電体膜13は、窒化アルミニウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ニオブ酸カリウムナトリウム、酸化亜鉛などのいずれかの圧電材料からなる薄膜であり、浮き電極12と基板17とを覆うように設けられている。グランド電極14A,14Bと、駆動電極15A〜15Dと、検出電極16A〜16Dとは、圧電体膜13の上面に設けられている。基板17は、シリコン基板からなる。
グランド電極14Aは、角部6Bに設けられた外部接続用のパッドから二股に分かれて梁部3Bと梁部3Cとに線路状に延びるように設けられ、連結部4B,4Cおよび片持ち梁部5B,5Cを経由して錘部7B,7Cの先端まで延びるように設けられている。また、グランド電極14Aは、円形環状部2と片持ち梁部5B,5Cとの連結位置から再び二股に分かれて部分環状領域2A,2Bに延びるように設けられている。グランド電極14Bは、角部6Dに設けられた外部接続用のパッドから二股に分かれて梁部3Dと梁部3Aとに線路状に延びるように設けられ、連結部4D,4Aおよび片持ち梁部5D,5Aを経由して錘部7D,7Aの先端まで延びるように設けられている。また、グランド電極14Bは、円形環状部2と片持ち梁部5D,5Aとの連結位置から再び二股に分かれて部分環状領域2C,2Dに延びるように設けられている。
駆動電極15Aは、角部6Aの脇に設けられた外部接続用のパッドから梁部3Aに線路状に延びるように設けられ、連結部4Aを経由して部分環状領域2Aに延びるように設けられている。駆動電極15Bは、角部6Bの脇に設けられた外部接続用のパッドから梁部3Cに線路状に延びるように設けられ、連結部4Cを経由して部分環状領域2Bに延びるように設けられている。駆動電極15Cは、角部6Cの脇に設けられた外部接続用のパッドから梁部3Cに線路状に延びるように設けられ、連結部4Cを経由して部分環状領域2Cに延びるように設けられている。駆動電極15Dは、角部6Dの脇に設けられた外部接続用のパッドから梁部3Aに線路状に延びるように設けられ、連結部4Aを経由して部分環状領域2Dに延びるように設けられている。
検出電極16Aは、角部6Aに設けられた外部接続用のパッドから梁部3Aに線路状に延びるように設けられ、連結部4Aおよび片持ち梁部5Aを経由して錘部7Aの先端まで延びるように設けられている。検出電極16Bは、角部6Bの脇に設けられた外部接続用のパッドから梁部3Bに線路状に延びるように設けられ、連結部4Bおよび片持ち梁部5Bを経由して錘部7Bの先端まで延びるように設けられている。検出電極16Cは、角部6Cに設けられた外部接続用のパッドから梁部3Cに線路状に延びるように設けられ、連結部4Cおよび片持ち梁部5Cを経由して錘部7Cの先端まで延びるように設けられている。検出電極16Dは、角部6Dの脇に設けられた外部接続用のパッドから梁部3Dに線路状に延びるように設けられ、連結部4Dおよび片持ち梁部5Dを経由して錘部7Dの先端まで延びるように設けられている。
駆動電極15A〜15Dは、浮き電極12と、圧電体膜13と、グランド電極14A,14Bとともに、駆動部として機能する電気機械変換素子を構成している。検出電極16A〜16Dは、浮き電極12と、圧電体膜13と、グランド電極14A,14Bとともに、検出部として機能する電気機械変換素子を構成している。
駆動電極15A〜15Dは、部分環状領域2A〜2DにおいてY軸に沿うように設けられているため、駆動電極15A〜15Dに交番電圧を印加すると、振動子1は図3(A)で示した第1の面内振動モードで振動する。すなわち、振動ジャイロ11は、振動子1の第1の面内振動モードを駆動振動モードとして用いる。
振動ジャイロ11において、振動子1が駆動振動モードで振動している状態で、振動子1に回転軸であるZ軸回りの角速度が加わると、回転軸および振動子1の駆動振動モードでの振動方向に対して直交する方向にコリオリの力が加わる。このコリオリの力により、振動子1は、図3(B)で示した第2の面内振動モードで振動する。すなわち、振動ジャイロ11は、振動子1の第2の面内振動モードを検出振動モードとして用いる。検出振動モードの振動は、振動子1に加わる角速度の大きさ、すなわち、角速度により生じるコリオリの力の大きさに応じた振幅となる。すると、片持ち梁部5Aと片持ち梁部5Cとが、また、片持ち梁部5Bと片持ち梁部5Dとが、それぞれ反対方向に撓み、検出電極16Aと検出電極16Cとに、また、検出電極16Bと検出電極16Dとに、それぞれ逆位相で検出電圧が発生する。検出電極16A,16Cの検出電圧を足し合わせた電圧と検出電極16B,16Dの検出電圧を足し合わせた電圧とを差動増幅すると、逆位相の検出電圧は加算される。したがって、検出振動モードによる振動の振幅に応じた出力を得るように検出回路を構成することができる。
また、振動ジャイロ11において、振動子1が駆動振動モードで振動している状態では、振動面内の所定方向に加速度が加わると、その加速度方向に沿って慣性力が加わる。すると、片持ち梁部5Aと片持ち梁部5Cとが、また、片持ち梁部5Bと片持ち梁部5Dとが、それぞれ同方向に撓み、検出電極16Aと検出電極16Cとに、また、検出電極16Bと検出電極16Dとに、それぞれ同位相で検出電圧が発生する。検出電極16A,16Cの検出電圧を足し合わせた電圧と検出電極16B,16Dの検出電圧を足し合わせた電圧とを差動増幅すると、同位相の検出電圧は打ち消し合う。したがって、この加速度による出力を検出しないように検出回路を構成することができる。
以上のように本実施形態の振動ジャイロ11は構成される。振動ジャイロ11は、駆動振動モードと検出振動モードのいずれの振動モードにおいても角部6A〜6Dがノード点となるため、ノード点である角部6A〜6Dにおいて振動子1を支持することで、振動子1の支持部を介した振動の漏れや、外部からの不要な振動の伝搬を防ぐことができ、検出電圧のドリフトが抑えられて角速度の検出感度を高められる。
また、振動子1は、シリコン基板から一体に形成された構成であり、圧電体膜13と電極12,14A,14B,15A〜15D,16A〜16Dとから電気機械変換素子を構成していることにより、振動子の半導体微細加工プロセスと、電極および圧電体膜の薄膜微細加工プロセスとを用いて振動ジャイロ11を製造することができる。したがって、形状精度を極めて高いものにできる。なお、圧電体膜13と基板17との間に浮き電極12を設けることにより、圧電体膜13に加わる電界を垂直にすることができ、圧電体膜13の変形を大きなものにできる。また、浮き電極12は、振動子1にビアホール等を設けて配線する必要が無く、振動子1を理想的な振動モードで振動させることができる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態に係る振動ジャイロ21について説明する。
図5は、振動ジャイロ21の部分拡大断面図である。振動ジャイロ21は、第1の実施形態に係る振動ジャイロ11とは異なる電極構造を持つ構成である。
振動ジャイロ21は、グランド電極22と、圧電体膜23と、第1の駆動電極25Aと、第2の駆動電極25Bと、基板27とを備えている。グランド電極22は、圧電体膜23と基板27との間に配置されている。グランド電極22は、第1の実施形態の浮き電極12をグランドに接続したものである。第1の駆動電極25Aと、第2の駆動電極25Bとは、圧電体膜23を介してグランド電極22に対向するように設けられている。このような電極構造で、第1の駆動電極25Aと第2の駆動電極25Bとに逆位相の駆動電圧が印加されることにより、第1の実施形態で示した電極構造と同じ駆動電圧であっても、圧電体膜23に加わる電界の強さを2倍にすることができ、振動子1の振動振幅をさらに大きくすることができる。
《第3の実施形態》
次に、本発明の第3の実施形態に係る振動ジャイロ31について説明する。図6(A)は、振動ジャイロ31の平面図である。図6(B)は、図6(A)中にB−B’で示す位置での振動ジャイロ31の断面図である。
振動ジャイロ31は、第1の実施形態で示した振動子1の角部6A〜6Dを支持する支持枠32を振動子1の外側に備える。支持枠32は、支持部である。支持枠32は、上側枠部33Aと、SiO膜33Bと、下側枠部33Cとを備える。上側枠部33Aは、振動子1と一体に設けられている。SiO膜33Bは、上側枠部33Aの底面に設けられている。下側枠部33Cは、矩形枠状のシリコン基板からなり、SiO膜33Bの底面に設けられている。また、振動ジャイロ31は、グランド電極34A〜34Dと、駆動電極35A,35Bと、検出電極36A〜36Dとを備える。グランド電極34B,34Cは、第1の実施形態で示したグランド電極14Aに代えて設けられている。グランド電極34A,34Dは、第1の実施形態で示したグランド電極14Bに代えて設けられている。駆動電極35Aは、第1の実施形態で示した駆動電極15A,15Dに代えて設けられている。駆動電極35Bは、第1の実施形態で示した駆動電極15B,15Cに代えて設けられている。検出電極36A〜36Dは、第1の実施形態で示した検出電極16A〜16Dに代えて設けられている。グランド電極34A〜34Dと、駆動電極35A,35Bと、検出電極36A〜36Dの外部接続用パッドは支持枠32に設けられている。
このような構成の場合、グランド電極34A〜34Dと、駆動電極35A,35Bと、検出電極36A〜36Dの外部接続用パッドを支持枠32に設けることにより、ワイヤボンディング等での配線が容易となる。そして、外部接続用パッドが振動しない支持枠32に設けられることで、ボンディングワイヤによる振動子1の振動の阻害や、ボンディングワイヤを介した振動の漏れを防ぐことができる。また、振動ジャイロ31を、SOI(Silicon On Insulator)基板を利用して製造することができる。SOI基板はSiO膜の両面にシリコンの単結晶構造が設けられた基板である。
振動ジャイロ31においてSOI基板を利用する場合には、SOI基板の天面側からSiO膜をエッチング・ストップ層としたエッチングを行って振動子1と上側枠部33Aとを形成し、SOI基板の底面側からSiO膜をエッチング・ストップ層としてエッチングを行って下側枠部33Cを形成するとよい。このようにSOI基板を利用して振動ジャイロ31を製造することにより、部材供給の安定性と高品質化、製造コストの低廉化などを図ることができる。
図6(C)は、本実施形態の変形例に係る振動ジャイロ41の部分拡大断面図である。振動ジャイロ41は、支持枠42を備えている。支持枠42は、上側枠部43Aと、SiO膜43Bと、下側枠部43Cとを備える。上側枠部43Aは、振動子1と一体に設けられている。SiO膜43Bは、上側枠部43Aの底面に設けられている。下方枠部43Cは、矩形状のシリコン基板からなり、SiO膜43Bの底面に設けられている。
このような構成の場合にも、SOI基板を利用して振動ジャイロ41を製造することができる。具体的には、SOI基板の天面側からSiO膜をエッチング・ストップ層としたエッチングを行って振動子1と上側枠部43Aとを形成し、そのエッチングによる開口部からSiO膜をエッチングすることにより、SiO膜43Bをパターン形成するとよい。この場合にも、SOI基板を利用して振動ジャイロ41を製造することにより、部材供給の安定性と高品質化、製造コストの低廉化などを図ることができる。
《第4の実施形態》
次に、本発明の第4の実施形態に係る振動ジャイロ51について説明する。図7(A)は、振動ジャイロ51の平面図である。図7(B)は、図7(A)中にB−B’で示す位置での振動ジャイロ51の部分拡大断面図である。
振動ジャイロ51は、第1の実施形態で示した開口部8A〜8D(符号不図示)の内側に、振動子1の角部6A〜6Dを支持する支持柱52A〜52Dを備える。支持柱52A〜52Dは、支持部である。支持柱52A〜52Dは、上側柱部53Aと、SiO膜53Bと、下側柱部53Cとを備える。上側柱部53Aは、振動子1と一体に設けられている。SiO膜53Bは、上側柱部53Aの底面に設けられている。下側柱部53Cは、シリコン基板からなり、SiO膜53Bの底面に設けられている。また、振動ジャイロ51は、グランド電極54A,54Bと、駆動電極55A〜55Dと、検出電極56A〜56Dとを備える。グランド電極54A,54Bは、第1の実施形態で示したグランド電極14A,14Bに代えて設けられている。駆動電極55A〜55Dは、第1の実施形態で示した駆動電極15A〜15Dに代えて設けられている。検出電極56A〜56Dは、第1の実施形態で示した検出電極16A〜16Dに代えて設けられている。上記の点以外は、振動ジャイロ51は、第1の実施形態で示した振動ジャイロ11と同様の構成を有する。グランド電極54A,54Bと、駆動電極55A〜55Dと、検出電極56A〜56Dの外部接続用パッドは支持柱52A〜52Dに設けられている。
このような構成の場合、振動子1の角部6A〜6Dを支持する支持柱52A〜52Dを、矩形環状部3と円形環状部2との間に位置する開口部8A〜8D(符号不図示)の内側に設けるために、振動ジャイロ51を極めて小型に構成できる。また、支持柱52A〜52Dに、グランド電極54A,54Bと、駆動電極55A〜55Dと、検出電極56A〜56Dの外部接続用パッドを設けることにより、ワイヤボンディング等での配線が容易となる。そして、外部接続用パッドが振動しない支持柱52A〜52Dに設けられることで、ボンディングワイヤによる振動子1の振動の阻害や、ボンディングワイヤを介した振動の漏れを防ぐことができる。また、振動ジャイロ51を、SOI(Silicon On Insulator)基板を利用して製造することができる。具体的には、SOI基板の天面側からSiO膜をエッチング・ストップ層としたエッチングを行って振動子1と上側柱部53Aとを形成し、SOI基板の底面側からSiO膜をエッチング・ストップ層としてエッチングを行って下側柱部53Cを形成するとよい。このようにSOI基板を利用して振動ジャイロ51を製造することにより、部材供給の安定性と高品質化、製造コストの低廉化などを図ることができる。
図7(C)は、本実施形態の変形例に係る振動ジャイロ61の部分拡大断面図である。振動ジャイロ61は、支持柱62A〜62Dを備えている。支持柱62A〜62Dは、上側柱部63Aと、SiO膜63Bと、下側部63Cとを備える。上側柱部63Aは、振動子1と一体に設けられている。SiO膜63Bは、上側柱部63Aの底面に設けられている。下側部63Cは、シリコン基板からなり、SiO膜63Bの底面に設けられている。
このような構成の場合にも、SOI基板を利用して振動ジャイロ61を製造することができる。具体的には、SOI基板の天面側からSiO膜をエッチング・ストップ層としたエッチングを行って振動子1と上側柱部63Aとを形成し、そのエッチングによる開口部からSiO膜をエッチングすることにより、SiO膜63Bをパターン形成するとよい。この場合にも、SOI基板を利用して振動ジャイロ61を製造することにより、部材供給の安定性と高品質化、製造コストの低廉化などを図ることができる。
《第5の実施形態》
次に、本発明の第5の実施形態に係る振動ジャイロ71の構成について説明する。図8は、振動ジャイロ71の平面図である。
振動ジャイロ71は、片持ち梁部75A〜75Dと、錘部77A〜77Dとを備えている。片持ち梁部75A〜75Dは、第1の実施形態で示した片持ち梁部5A〜5Dに代えて設けられている。錘部77A〜77Dは、第1の実施形態で示した錘部7A〜7Dに代えて設けられている。片持ち梁部75A〜75Dと錘部77A〜77Dとの連結部分には、片持ち梁部75A〜75Dに沿ってスリットを設けられている。これにより、片持ち梁部75A〜75Dを長くしている。これにより、振動子1の第2の面内振動モードの共振周波数がより低いものになる。このような構成であれば、片持ち梁部75A〜75Dと錘部77A〜77Dとの連結部分に設けるスリットの長さを調整することで、振動子1の第2の面内振動モードの共振周波数を調整することが可能になり、第1の面内振動モードの共振周波数と第2の面内振動モードの共振周波数との周波数差を調整することができる。
以上の各実施形態に示したように本発明は実施できるが、本発明の範囲は実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲および均等の範囲での如何なる変更も含まれることが意図される。
例えば、駆動部や検出部は、圧電体膜を利用した電気機械変換素子に限られず、静電容量などその他の原理を利用した素子として構成することもできる。また、ここでは振動子と電気機械変換素子とを、それぞれ独立した構成としたが、両者を一体に構成することもできる。各部の素材や製造方法、形状も上述したものに限られるものではなく、円形環状部や矩形環状部を多角形の環状としたり、駆動部と検出部とを振動子の異なる主面に配置したりしてもよい。
1…振動子
2…円形環状部
2A〜2D…部分環状領域
3…矩形環状部
3A〜3D…梁部
4A〜4D…連結部
5A〜5D,75A〜75D…片持ち梁部
6A〜6D…角部
7A〜7D,77A〜77D…錘部
8A〜8D,9A〜9D,10A,10B…開口部
11,21,31,41,51,61,71…振動ジャイロ
12…浮き電極
13…圧電体膜
14A,14B…グランド電極
15A〜15D…駆動電極
16A〜16D…検出電極
17…基板
22…グランド電極
23…圧電体膜
25A…第1の駆動電極
25B…第2の駆動電極
27…基板
32,42…支持枠
33A,43A…上側枠部
33B,43B,53B,63B…SiO
33C,43C…下側枠部
34A〜34D…グランド電極
35A,35B…駆動電極
36A〜36D…検出電極
52A〜52D,62A〜62D…支持柱
53A,63A…上側柱部
53C…下側柱部
54A,54B…グランド電極
55A〜55D…駆動電極
56A〜56D…検出電極
63C…下側部

Claims (8)

  1. 第1の環状部と、
    前記第1の環状部の外側に配置された第2の環状部と、
    前記第1の環状部と前記第2の環状部とを連結する連結部と、を備える振動子であって、
    前記第2の環状部は、直線状の梁部が連結されて構成されており、
    前記連結部は、前記第1の環状部と前記梁部の中心部とを連結し、
    前記第1の環状部の前記連結部との連結位置から、前記第1の環状部の径方向内側に延びるように設けられた片持ち梁部を備え、
    前記片持ち梁部の端部に接続されている錘部を備える、振動子。
  2. 前記第1の環状部は、平面形状が円環状であり、
    前記第2の環状部は、平面形状が矩形環状である、
    請求項1に記載の振動子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の振動子と、
    前記振動子が第1の面内振動モードで振動するように前記振動子を駆動する駆動部と、
    前記第1の面内振動モードで振動する前記振動子に、前記第1の環状部の主面に直交する回転軸回りの角速度によって前記振動子に加わるコリオリの力により発生する前記振動子の第2の面内振動モードの振動を検出する検出部と、
    を備える、振動ジャイロ。
  4. 前記第2の環状部は複数の角部を有し、
    前記角部において前記振動子を支持する支持部を備える、請求項3に記載の振動ジャイロ。
  5. 前記振動子は、シリコン基板からなり、
    前記駆動部および前記検出部は、圧電体膜と、グランド電極と、駆動電極または検出電極とを備える、請求項3または請求項4に記載の振動ジャイロ。
  6. 前記圧電体膜と、前記グランド電極と、前記駆動電極と、前記検出電極とは、前記振動子の1つの面のみに設けられている、請求項5に記載の振動ジャイロ。
  7. 前記駆動部および前記検出部は、浮き電極を備え、
    前記駆動電極または前記検出電極は、前記圧電体膜を介して前記浮き電極に対向するように設けられている、請求項6に記載の振動ジャイロ。
  8. 前記駆動電極は、前記圧電体膜を介して前記グランド電極に対向するように設けられている第1の駆動電極と、前記圧電体膜を介して前記グランド電極に対向し、前記第1の駆動電極と隣接して設けられている第2の駆動電極とを有する、請求項6に記載の振動ジャイロ。
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