JP5712180B2 - 三方弁 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、水、湯等の流体に対する分流弁又は混合弁として利用される三方弁に関する。
従来の三方弁として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。図5に示すように、この従来の三方弁501は、第1ポート511と第2ポート512とを両側に連通するとともに第3ポート513を中間に連通する直線流路514が形成されたケーシング521を備える。直線流路514には第1ポート511側に第1弁座550Aが形成された第1弁口505Aを有し、第2ポート512側に第2弁座550Bが形成された第2弁口505Bを有している。また、ケーシング521内にはモータ駆動により直線流路514の平行方向に移動可能なシャフト504に取り付けられて第1弁座550A及び第2弁座550Bに当接又は離間する第1弁体503A及び第2弁体503Bが配設されている。第1弁体503A及び第2弁体503Bは、後端部に外側へ延びる弁体鍔部530A,530Bが周設され、この弁体鍔部530A,530Bが第1弁座550A及び第2弁座550Bに当接される。第1弁体503Aの弁体鍔部530Aと第1弁座550Aとの互いの当接面500Y,500X、及び第2弁体503Bの弁体鍔部530Bと第2弁座550Bとの互いの当接面500Y,500Xは、シャフト504の軸方向と直交する平面で形成されている。
そして、この三方弁501を分流弁として利用する場合、第3ポート513から入力する流体を第1ポート511と第2ポート512へ分流させる際、シャフト504を軸方向に移動させて第1弁体503A及び第2弁体503Bの弁位置を設定し第1ポート511及び第2ポート512の流量制御を行う。この場合、例えば、開口面積が小さくなる第2弁口505Bにおいて、第3ポート513から第2ポート512へ流れる流体は、第2弁座550Bに衝突した後に流れの向きを軸方向と直交する方向に変更して弁体鍔部530Bの当接面500Yと第2弁座550Bの当接面500Xとの間に流れ込むので、弁体鍔部530Bと弁座550Bとの当接面500Y,500X間を流れる流体の流速を低下させる。また、弁体鍔部530Bと弁座550Bとの当接面500Y,500X間を流れる流体によって弁体鍔部530Bの当接面500Yに対して弁座550Bの当接面500Xから離れる方向に圧力が作用する。従って、弁体鍔部530Bと弁座550Bとの当接面500Y,500X間の距離を小さく設定したときでも弁口505Bの上下流間での圧力差により弁体503Bが弁座550B側に強く引き込まれることが防止され、シャフト504のストロークによって弁体鍔部530Bと弁座550Bとの当接面500Y,500X間の距離を設定値に維持して比例的な流量制御が行なえる(特許文献1の段落0009等)。
特開2011−33088号公報 特開2010−31986号公報
しかしながら、従来の三方弁501では、さらに高い分配比を得るために弁体503A,503Bの弁位置を移動させると分配比が一挙に高くなってしまい、目標とする高分配比の状態に弁位置を設定するのが困難であった。これは、開口面積が大きくなる一方の弁口側(例えば第1弁口505A)では、開口面積が一定以上に大きくなるとそこを流れる流体の流量がほとんど増えないのに対し、開口面積が小さくなる他方の弁口側(例えば第2弁口505B)では、そこを流れる流体の流量が急激に低下するためである。ここで他方の弁口側で流体の流量が急激に低下する原因として、弁体鍔部505Bが流体の流れの障害となり、流体の流れの向きを変更して弁体鍔部と弁座550Bとの当接面500Y,500X間を流れる流体の流速を低下させることから、弁口505Bの開口面積がさらに小さくなると流体が弁口505B内に流れ難くなるためであると考えられる。特に、全体流量が少なくなると開口面積が小さくなる方の弁口側での流量の急激な低下が顕著となり、目標とする高分配比に弁位置を設定するのが一層困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、弁口の開口面積を小さくしても流量が急激に低下することがなく、目標とする高分配比の状態に設定することが可能な三方弁を提供することを目的とする。
本発明に係る三方弁は、
第1ポートと第2ポートとを両側に連通するとともに第3ポートを中間に連通する直線流路が形成され、直線流路の第1ポート側及び第2ポート側には第1弁口及び第2弁口が形成され、モータ駆動により直線流路の平行方向に移動可能なシャフトに取り付けられて第1弁口及び第2弁口に接近又は離間して開口面積を調整する第1弁体及び第2弁体が配設されている三方弁であって、
第1弁口と第2弁口は、その構成壁内周面が円筒状の環状面とし、
第1弁体と第2弁体は、先側部分を第1弁口又は第2弁口に向かって外径が縮小するテーパ部と、テーパ部から連続した後側部分を第1弁口又は第2弁口における環状面内に入り込ませる円柱状のストレート部とを備え、
第1弁体又は第2弁体は、テーパ部の後側部分がストレート部の径以下に形成されてストレート部が環状面との間に隙間を有して弁口の開口面積を一定の最小面積に設定して弁口を塞がない構成としたものである。


上記構成より、弁体の後側部分が弁口内に入り込む円柱状のストレート部となっており、従来の三方弁における弁体鍔部のような流体の流れの障害となるものが存在しないし、弁口へ向かう流体は、流れの向きを変えることなく弁体と弁口との隙間に流れ込む。従って、弁体のストレート部が弁口の環状面に配置されて弁口の開口面積が小さく設定された状態でも流体が弁口内に円滑に導入される。それゆえ、従来の三方弁のように流体の流量が急激に低下するということもない。しかも、弁体のストレート部によって弁口の開口面積が一定の最小面積に設定されるので、弁口を通過する流体の流量を一定の小流量に保持することができる。よって、弁口の開口面積を小さくすることにより、目標とする高分配比の状態を安定して得ることができる。
また、弁体のストレート部と弁口の環状面とは接触しないので、弁口を介した上下流間での流体の圧力差により弁体が弁口に食い付くこともない。従って、弁口内に入り込んだ状態の弁体を弁口内から離間する側へ容易に移動させることができ、シャフトを駆動するモータの負荷を低減するこができる。よって、モータの長寿命化を図ることができる。
上記ストレート部には、軸線方向に全長にわたって凹溝状のスリットが形成されていることが望ましい。
これにより、弁体のストレート部と弁口の環状面との間に流れ込む流体をスリットを通して円滑に流すことができる。従って、弁口の開口面積を小さく設定しても弁口を流れる流体の流量の急激な低下をより確実に防止することができ、しかも、弁体のストレート部によって開口面積が一定の最小面積に設定された弁口を流れる流体の流量をより確実に一定の小流量に保持することができる。また、弁口の開口面積を小さくしてもスリットを通して異物を下流側へ流すことができ、弁口での異物詰まりを防止することができる。
以上のように、本発明に係る三方弁によれば、弁口の開口面積を小さくしても流量が急激に低下することがなく、従って、シャフトのストロークによって弁体の弁位置を設定することにより目標とする高分配比に設定することができる。
実施形態の分流弁(三方弁)を組み込んだ給湯器の構成を示す模式図である。 実施形態の分流弁(三方弁)の構成を示す断面図である。 弁体の外観構成を示す説明図であり、同図(A)は第1弁体の外観構成を示す説明図である、同図(B)は第2弁体の外観構成を示す説明図である。 実施形態の分流弁(三方弁)の分配比について従来例の分流弁と対比したグラフである。 従来の分流弁(三方弁)の構成を示す断面図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
なお、本実施形態は、三方弁を給湯機器における分流弁として利用する場合を説明する。図1に示すように、実施形態の分流弁1は、温水機器としての給湯器Aの給水元管L1において、熱交換器Hへ通じる給水管L2と、出湯管L4へ合流するバイパス管L3との分岐部分に組み込まれて、給水元管L1から供給される水を熱交換器H側とバイパス管L3側とに流す分配比を設定して出湯管L4の末端での出湯温度の温調に利用される。
図2に示すように、分流弁1は、第1ポート11、第2ポート12及び第3ポート13を開設するケーシング21と、ケーシング21に組み込まれたインナー部材22に支持される第1弁体3A及び第2弁体3Bとを有する。なお、本実施形態の分流弁1では、第3ポート13は入力ポートとなり給水元管L1が接続され、第1ポート11及び第2ポート12は出力ポートとなり、第1ポート11には熱交換器Hに給水する給水管L2が接続され、第2ポート12には出湯管L4と合流されるバイパス管L3が接続される。
ケーシング21内には、直線流路14と、直線流路14の両側に直交して連通する第1流路15及び第2流路16と、直線流路14の中間に直交して連通する第3流路17とが形成されている。第1流路15と第2流路16は、ケーシング21の一方の側面に開設する第1ポート11と第2ポート12とにそれぞれ連通され、第3流路17は、ケーシング21の他方の側面に開設する第3ポート13に連通される。直線流路14において、第1流路15側には第1弁体3Aが接近又は離間する第1弁口5Aが設けられ、第2流路16側には第1弁口5Aと対向して第2弁体3Bが接近又は離間する第2弁口5Bが設けられている。第1弁口5Aは、インナー部材22の端部壁を円筒状に貫通して形成され、その内周面が全長にわたって同径となった円筒状の環状面51として構成される。第2弁口5Bは、ケーシング21の内壁を円筒状に成形して形成され、その内周面が全長にわたって同径となった円筒状の環状面51として構成される。なお、第1弁口5A及び第2弁口5Bは、同じ口径に形成されている。
また、直線流路14内には、図示しないモータの駆動によって軸方向(直線流路14の平行方向)に移動可能なシャフト4が挿入され、シャフト4の先端側に第1弁体3Aと第2弁体3Bが取り付けられて直線流路14内に配設されている。シャフト4は、基端側がインナー部材22の軸受部23に軸支され、この軸支された部分より後側にモータの駆動力が伝えられる駆動部材24が嵌め込まれている。駆動部材24は、一端側がインナー部材22の突設した筒部25内に配設され、この駆動部材24の一端側の外周面には雄ネジ部24aが設けられて筒部25の内面に設けた雌ネジ部25aと螺合されている。従って、モータの駆動力が駆動部材24の他端側から伝えられて駆動部材24が回動されると、雄ネジ部24aと雌ネジ部25aの噛み合いによりシャフト4が軸方向に移動される。そして、このシャフト4をモータ駆動により軸方向に移動させると、第1弁体3Aが第1弁口5Aに接近又は離間して第1弁口5Aの開口面積が調整され、同時に第2弁体3Bが第2弁口5Bに接近又は離間して第2弁口5Bの開口面積が調整される。従って、この分流弁1では、シャフト4のストローク量を設定することにより、第3ポート13から流入された水を、第1ポート11と第2ポート12とから各々流出させる水の流量が調整されて第1ポート11と第2ポート12とにおける分配比が設定される。
図3を参照して、第1弁体3A(図3(A))と第2弁体3B(図3(B))は、シャフト4に挿通する内筒部34が設けられ、各々の内筒部34の端部には互いを突き合せて嵌り合う嵌合部34aが形成されている。シャフト4の先端側は、小径部41となっており、この小径部41に第1弁体3Aと第2弁体3Bが取り付けられる。そして、第1弁体3Aと第2弁体3Bは、シャフト4の先端側の小径部41に挿通させてプッシュナット43を圧接させることにより、シャフト4における小径部41の境の段差部42とプッシュナット43とにより軸方向への移動が阻止されてシャフト4に固定される。なお、第1弁体3Aには、先端部から軸方向に延びるボス部35が形成されている。ボス部35は、軸方向の切欠きが4箇所に設けられて4分割されている。このボス部35は、シャフト4を一定以上に引き移動させるとインナー部材22の端面に当接して第1弁体3A及び第2弁体3Bの移動を阻止するストッパーとなる。
そして、第1弁体3Aと第2弁体3Bは、先側部分を第1弁口5A又は第2弁口5Bに向かって外径が縮小するテーパ部31とし、テーパ部31から連続した後側部分を第1弁口5A又は第2弁口5Bの環状面51に入り込んで開口面積を一定に設定する円柱状のストレート部32としている。なお、以下の説明において、適宜に、第1弁体3Aと第2弁体3Bを弁体3と称し、また、第1弁口5Aと第2弁口5Bを弁口5と称する。
弁体3のテーパ部31は、全長にわたって外径が弁口5の口径よりも小径である。従って、弁体3のテーパ部31は、弁口5内への進入位置に応じて弁口5の開口面積を変化させる。弁体3のストレート部32は、テーパ部31の後端の最大径部と同径に形成されており、弁口5の口径よりも小径となっている。従って、弁体3のストレート部32は、弁口5内に入り込んで環状面51との間に隙間を有して弁口5の開口面積を一定の最小面積に設定することができる。また、弁体3のストレート部32には、軸線方向に全長にわたって凹溝状のスリット33が形成されている。スリット33は、ストレート部32の周方向の4箇所に等間隔に形成されており、これらスリット33は、同形同大であり、各々の空間容積が同一となっている。
以上の構成より、例えば、図2(B)に示すように、第1弁体3Aが第1弁口5Aへ接近する方向にシャフト4を移動させると、第1弁体3Aのテーパ部31が第1弁口5Aに進入するにつれて第1弁口5Aの開口面積が小さくなり、同時に第2弁体3Bのテーパ部31が第2弁口5Bから脱出するにつれて第2弁口5Bの開口面積が大きくなる。すると、第1弁口5Aを通過して第1ポート11から流出する流体の流量が第1弁口5Aの開口面積に比例して減少し、第2弁口5Bを通過して第2ポート12から流出する流体の流量が第2弁口5Bの開口面積に比例して増加する。これにより、シャフト4のストローク量によって第1ポート11と第2ポート12とにおける分配比が任意に設定される。
そして更に、シャフト4を移動させ、第1弁体3Aのストレート部32が第1弁口5Aに入り込むと第1弁口5Aの開口面積は、第1弁体3Aのストレート部32と第1弁口5Aの環状面51とで規定された最小の開口面積として一定に設定される。また、第2弁口5B側では、第2弁体3Bのテーパ部31の最小径部41が第2弁口5Bに位置し、第2弁口5Bの開口面積は、第2弁体3Bのテーパ部31の最小径部41と第2弁口5Bの環状面51とで規定された最大の開口面積となる。すると、第1弁口5Aを通過して第1ポート11から流出する流体の流量は最小流量となり、第2弁口5Bを通過して第2ポート12から流出する流体の流量は最大流量となる。従って、このときのシャフト4のストローク量によって第1ポート11と第2ポート12とにおける分配比は、最も高い高分配比に設定される。なお、上記とは逆に、第2弁体3Bが第2弁口5Bへ接近する方向にシャフト4を移動させると、上記とは逆の現象となる(図2(A)参照)。
このように、本実施形態の三方弁1は、弁体の後端部の外周面は弁口内に入り込むストレート形状(ストレート部32)となっているので、従来の三方弁501(図5)における弁体鍔部530のような流体の流れの障害となるものが存在せず、しかも、弁口5へ向かう流体は、流れの向きを変えることなく弁体3と弁口5との隙間に流れ込む。従って、弁体3のストレート部32が弁口5の環状面51に配置されて弁口5の開口面積が小さく設定された状態でも流体が弁口5内に円滑に導入される。それゆえ、従来の三方弁501のように流体の流量が急激に低下するということもない。しかも、弁体3のストレート部32によって弁口5の開口面積が一定に設定されるので、弁口5を通過する流体の流量を一定の小流量に保持することができる。さらに、ストレート部32には、軸線方向に全長にわたって凹溝状のスリット33が形成されているので、弁体3のストレート部32と弁口5の環状面51との間に流れ込む流体をスリット33を通して円滑に流すことができる。従って、弁口5の開口面積を小さく設定しても弁口5を流れる流体の流量の急激な低下をより確実に防止することができ、しかも、弁体3のストレート部32によって開口面積が一定の最小面積に設定された弁口5を流れる流体の流量をより確実に一定の小流量に保持することができる。また、スリット33を通して異物を下流側へ流すことができ、弁口5の開口面積を小さくしても弁口5での異物詰まりを防止することができる。よって、一方の弁口5の開口面積を小さくすることにより、目標とする高分配比の状態を安定して得ることができる。
また、弁体3のストレート部32と弁口5の環状面51とは接触しないので、弁口5を介した上下流間での流体の圧力差により弁体が弁口5に食い付くこともない。従って、弁口5内に入り込んだ状態の弁体を弁口5内から脱出する側へ容易に移動させることができ、シャフト4を駆動するモータの負荷を低減することができる。よって、モータの長寿命化を図ることができる。
このように、本実施形態の分流弁1によれば、弁口5の開口面積を小さくしても流量が急激に低下することがなく、従って、シャフト4のストロークによって弁体3の弁位置を設定することにより目標とする高分配比に設定することができる。例え、第3ポート13から入水される全体水量が少なくなっても開口面積が小さくなる方の弁口5側での流量の急激な低下は発生しないので、目標とする高分配比に設定することができる。その結果、給湯器Aの分流弁1として利用する場合、熱交換器H側への給水量を小流量とし熱交換器Hを高温に維持してドレン発生を防止しながら出湯管L4の端末から出湯する湯を低温に設定することができ、また、バイパス管L3側への給水量を小流量とすれば出湯管L4の端末から出湯する湯を高温に設定することができる。よって、本分流弁1により給湯器Aとしては出湯管L4の端末から出湯する湯の温調幅を広くして使用することができる。
因みに、実施形態の三方弁1の特性について、従来例の三方弁1(図5)と対比すると、以下のとおりである。
図4に示すように、分配比について、従来例の三方弁1では、シャフト4のストローク量を大きくしていくと比例的に分配比が高くなるが、ストローク量が一定以上に大きくなると分配比が一挙に高くなった。すなわち、概ね分配比3.3までしか設定できず、これを超えて第1、第2の各ポート511,512に流体を分流できなかった。これは、第1ポート511と第2ポート512での流量において、シャフト504のストローク量が一定以上に大きくなると、弁口505の開口面積が大きくなる方ではほとんど流量が増えず横ばい状態となり、弁口505の開口面積が小さくなる方では流量が急激に低下していたからである。そのため、従来例の三方弁501では、シャフト504のストローク量によって高い分配比(例えば、分配比3.3を超える高分配比)に設定することができなかった。
これに対して、実施形態の三方弁1では、シャフト4のストローク量を大きくしていくと比例的に分配比が高くなり、ストローク量が一定以上に大きくなっても分配比の高い状態が維持されていた。すなわち、概ね分配比4.4まで設定することができた。これは、第1ポート11と第2ポート12での流量において、シャフト4のストローク量が一定以上に大きくなると、弁口5の開口面積が大きくなる方では従来例の三方弁501と同様に流量がほとんど増えず横ばい状態となるものの、弁口5の開口面積が小さくなる方では従来例の三方弁501とは異なりほぼ一定の小流量に維持されていたからである。このことは、上述のとおり、弁体3は弁口5の環状面51に入り込む形状としてストレート部32を備えることによる。従って、実施形態の三方弁1によれば、シャフト4のストローク量によって高い分配比(例えば、分配比4.4)に設定することができた。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されず、本発明の要旨の範囲内で適宜に変更することができる。
例えば、実施形態では、第1弁体3Aと第2弁体3Bとの互いのテーパ部31及びストレート部32は同形同大に設定されているが、第1弁体3Aと第2弁体3Bとの各々において、テーパ部31のテーパ角度、テーパ部31の軸方向長さ、ストレート部32の外径や軸方向の長さなどを任意に設定して所望の分配比となるようにしてもよい。
また、本発明の三方弁1は、分流弁1のみならず、第1ポート11と第2ポート12を入力ポートとし、第3ポート13を出力ポートとする混合弁として利用することができる。
1 分流弁(三方弁)
3A 第1弁体
3B 第2弁体
4 シャフト
5A 第1弁口
5B 第2弁口
11 第1ポート
12 第2ポート
13 第3ポート
14 直線流路
21 ケーシング
31 テーパ部
32 ストレート部
33 スリット
51 環状面

Claims (2)

  1. 第1ポートと第2ポートとを両側に連通するとともに第3ポートを中間に連通する直線流路が形成され、直線流路の第1ポート側及び第2ポート側には第1弁口及び第2弁口が形成され、モータ駆動により直線流路の平行方向に移動可能なシャフトに取り付けられて第1弁口及び第2弁口に接近又は離間して開口面積を調整する第1弁体及び第2弁体が配設されている三方弁であって、
    第1弁口と第2弁口は、その構成壁内周面が円筒状の環状面とし、
    第1弁体と第2弁体は、先側部分を第1弁口又は第2弁口に向かって外径が縮小するテーパ部と、テーパ部から連続した後側部分を第1弁口又は第2弁口における環状面内に入り込ませる円柱状のストレート部とを備え、
    第1弁体又は第2弁体は、テーパ部の後側部分がストレート部の径以下に形成されてストレート部が環状面との間に隙間を有して弁口の開口面積を一定の最小面積に設定して弁口を塞がない構成とした三方弁。
  2. 請求項1に係る三方弁において、
    上記ストレート部には、軸線方向に全長にわたって凹溝状のスリットが形成されている三方弁。
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