JP6253345B2 - 可変オリフィス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流路を流れる流体の温度に応じて流量(弁開度)を自動的に調節できるようされた可変オリフィス装置に関する。
例えば、ルームエアコンやカーエアコン等の冷媒回路においては、その流路を流れる冷媒の流量を、その流体の温度に応じて変化させること、例えば、冷媒温度が高い場合にはその流量を増加させ、冷媒温度が下がるに従いその流量を減少させること、が望まれる場合がある。
前記のように、流路を流れる流体の流量を、その流体の温度に応じて変化させるべく、流路に可変オリフィス装置を設けることは、従来より考えられているが、従来の可変オリフィス装置は、組み立て性、流路(導管)への組み込み性等がさほど考慮されておらず、構造が複雑で部品点数が多く、製造コストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明の発明者等は、上記問題を解消すべく、可変オリフィス装置として、先に、図7に示される如くのものを提案している(特許文献1も参照)。この可変オリフィス装置9は、線膨張係数の異なる異種材料からなるオリフィスケース10と弁体20とを備え、オリフィスケース10の一端側(大径部12)に絞り通路14が形成され、オリフィスケース10内に弁体20が伸縮自在に挿入されるとともに、該弁体20の基端部(雄ねじ部)がオリフィスケース10の他端側(の雌ねじ部)に螺合固定され、流体の温度変化に応じて生じるオリフィスケース10と弁体20との伸縮量の差により、絞り通路14を流れる流体の流量を調整するようにされている。
かかる可変オリフィス装置9においては、絞り通路14の右側の開口端(弁座15)と弁体20の先端に設けられた円錐状弁体部25における弁座15への着座部分との離隔距離ΔLが弁開度を表わす指標とされ、この離隔距離ΔLが大きいほど、絞り通路14を流れる流体の流量が増加する。そして、離隔距離ΔLは、線膨張係数の異なる異種材料からなるオリフィスケース10と弁体20との、流体の温度変化に応じて生じる伸縮量の差により変化する。
ここで、例えば、弁体20が金属製で、オリフィスケース10が樹脂製とされ、冷媒回路を構成する導管8内を流体(高圧の冷媒)が可変オリフィス装置9の一端側(大径部12側)から他端側に向けて流されると仮定すると、冷媒は、絞り通路14から該絞り通路14と弁体20の先端との間に形成される隙間を通り、さらに、導管8に内接する矩形断面外形の筒状ケース部11に形成された通し穴16からその外周四面と導管8の内周面との間に形成された流路に流出して導管8の下流側へと流れる。
絞り通路14を出た冷媒は膨張して降温されるため、可変オリフィス装置9を流れる冷媒の温度は次第に下がり、この冷媒温度の低下により、弁体20及びオリフィスケース10(の筒状ケース部11)は縮むが、その縮み量は、金属製の弁体20に比して樹脂製のオリフィスケース10の方がかなり大きく(線膨張係数は5〜10倍)、その縮み量の差だけ、前記離隔距離ΔLで表わされる弁開度が小さくなり、これによって、絞り通路14を流れる冷媒流量が減少される。このように、先に提案された可変オリフィス装置9においては、弁体20及びオリフィスケース10が感温部として働き、流路を流れる流体の流量を、その流体の温度に応じて可変とすることができる。
また、この可変オリフィス装置9は、基本的には、オリフィスケース10と弁体20の2部品で構成されるので、構造の簡素化、部品点数の削減が図られ、さらに、オリフィスケースに弁体を螺合させること等により簡単に組み立てることができる上、Oリングを装着する等して流路(導管)に押し込むだけで組み付けることができるので、組み立て性、流路(導管)への組み込み性等に優れたものとなり、製造コスト、組立及び組込コストの低減を図ることができる。
特開2002−181227号公報
しかしながら、上記従来の可変オリフィス装置9は、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、例えば、弁体20を金属で、オリフィスケース10を樹脂で構成したとすると、冷媒温度の低下により、弁体20及びオリフィスケース10は縮むが、金属製の弁体20の縮み量より樹脂製のオリフィスケース10の縮み量の方がかなり大きいので、冷媒温度が大きく低下すると、オリフィスケース10の絞り通路14の開口端縁部(弁座)15が弁体20の円錐状弁体部25に押し付けられ、図7(C)に示される如くに、絞り通路14が弁体20により閉塞された閉弁状態となることがある。この閉弁状態からさらに気温が低下する等して、オリフィスケース10と弁体20からなる感温部の温度が一層下がると、弁座15部分が弁体20の円錐状弁体部25にさらに強く押し付けられ、弁座15部分等が変形してしまう。そのため、従前の可変オリフィス装置では、使用可能な温度範囲が狭く、温度降下が激しい環境では、所望の性能が得られなくなるおそれがあった。
また、閉弁してしまうと、冷媒が全く流れなくなってしまうので、冷媒中に混入されているオイルが圧縮機の摺動部分等に回らなくなる等の問題もあった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、流路を流れる流体の流量を、その流体の温度に応じて可変調整とすることができ、かつ、組み立て性、流路(導管)への組み込み性等に優れ、構造の簡素化、部品点数の削減、製造コストの低減を図ることができることに加えて、使用可能な温度範囲を拡大でき、温度降下が激しい環境下でも変形等の不具合を招くことなく所望の性能が得られるようにされた可変オリフィス装置を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る可変オリフィス装置は、一端側に絞り通路、及びその側面に通し穴が形成された筒状のオリフィスケースと、前記絞り通路に対向配置される円錐状弁体部を有する弁体とを備え、前記オリフィスケース内に前記弁体が伸縮自在に挿入されるとともに、該弁体の基端部が前記オリフィスケースの他端側に固定され、流体の温度変化に伴う前記オリフィスケースと前記弁体との伸縮量の差に応じて、前記絞り通路の開口端と前記円錐状弁体部との離隔距離が変化せしめられ、これによって前記通し穴を通って前記絞り通路流れる流体の流量が自動調整されるようなっているもとで、前記絞り通路と前記円錐状弁体部は共通の中心線上に配置され、前記絞り通路の通路径が前記円錐状弁体部の最大外径より僅かに大きくされ、前記伸縮量の差に応じて、前記円錐状弁体部が前記絞り通路に挿入可能とされていることを特徴としている。
他の好ましい態様では、前記円錐状弁体部は、相互に背中合わせの第1円錐状部と第2円錐状部とを有するものとされる。
別の好ましい態様では、前記絞り通路は、前記オリフィスケースの一端側に形成された大径通路部において半径方向内方に突出する環状突部で形成された円環状開口部で構成される。
本発明に係る可変オリフィス装置は、絞り通路と円錐状弁体部が共通の中心線上に配置され、絞り通路の通路径が円錐状弁体部の最大外径より大きくされているので、流体の温度変化に伴うオリフィスケースと弁体との伸縮量の差により、絞り通路の弁座相当部分が円錐状弁体部側へ大きく変位したとしても、絞り通路に円錐状弁体部が挿入されるため、絞り通路の弁座相当部分が弁体部に押し付けられることはない。
したがって、本発明によれば、絞り通路の弁座相当部分等が変形してしまう事態を確実に回避できるとともに、使用可能な温度範囲を拡大でき、温度降下が激しい環境下でも所望の性能を得ることができる。
また、絞り通路に円錐状弁体部が挿入されても、完全な閉弁状態とはならず、それらの間に形成される隙間を通じて冷媒が流されるので、冷媒中に混入されているオイルが圧縮機の摺動部分等に供給されるため、圧縮機の焼き付き等を防止することができる。
本発明に係る可変オリフィス装置の実施例1を導管に組み込んだ状態を示し、(A)は、絞り通路と弁体が離隔している状態を、(B)は、絞り通路に弁体先端部が入り込んだ状態を示す部分切欠断面図。 (A)は図1のA部の拡大図、(B)は図1のB部の拡大図。 本発明に係る可変オリフィス装置の実施例2の構成及び動作説明に供される主要部拡大切欠断面図。 実施例2の説明に供される温度−流量特性を表すグラフ。 実施例1の一変形例を示す主要部拡大切欠断面図。 実施例1の他の変形例を示す主要部拡大切欠断面図。 従来の可変オリフィス装置の一例を示し、(A)は、主要部拡大切欠断面図、(B)は図7(A)のB−B矢視断面図。(C)は、絞り通路の弁座部分が弁体に押し付けられた状態を示す主要部拡大切欠断面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図6は、本発明に係る可変オリフィス装置の実施形態(実施例1、2、変形例)の説明に供される図であり、各図において、前述した図7に示される従来例の可変オリフィス装置の各部と同一構成部分、同一機能部分、あるいは、対応関係にある部分には共通の符号ないし関連した符号が付されている。なお、本発明を理解しやすくするため、また、作図上の便宜を図るため、各図において、温度変化に伴う各部の伸縮量、離隔距離等は誇張して描かれている。
<実施例1>
図1は、本発明に係る実施例1の可変オリフィス装置を導管に組み込んだ状態を示す部分切欠断面図、図2は、第1実施例の主要部の拡大図である。
図示の可変オリフィス装置1は、基本的には、図7(特許文献1の図1、図2)に示される従来例の可変オリフィス装置とは冷媒の流れ方向が異なり、図1(A)において、右側(IN側)から左側(OUT側)へと冷媒が流される、冷媒回路を構成する導管8に組み込まれるようにされており、線膨張係数の異なる異種材料からなるオリフィスケース10と弁体20とを備える。ここでは、オリフィスケース10は樹脂(例えばポリアセタール)製とされ、弁体20は金属(例えばSUS303)製とされている。
前記導管8、オリフィスケース10、弁体20は、共通の中心線O上に配在されている。
前記オリフィスケース10は、一端側(図1(A)、図2(A)の左端側)に設けられた大径部12と、該大径部12から冷媒流路を形成する導管8に沿って伸びる、前記導管8に内接する(図7(B)参照)矩形断面外形の筒状ケース部11と、からなっている。前記大径部12の中央には、通路径がDaとされた絞り通路14が貫通せしめられ、その外周には、流路を封止するためのOリング18が装着されるリング溝13が形成されている。前記絞り通路14の通路径Daより大きな内径を有する前記筒状ケース部11の一端部(大径部12側)の四面にはそれぞれ通し穴16が形成されている。なお、後述するように、本実施例では、大径部12の開口端縁部15に弁体20の円錐状弁体部25が着座しない構成となっているが、前記開口端縁部15を弁座もしくは弁座相当部分と称することがある。
前記弁体20は、前記筒状ケース部11に遊挿され、その基端部(右端部)23外周にオリフィスケース10の筒状ケース部11の他端部18に形成された雌ねじ部17に螺合せしめられる雄ねじ部24が形成された円柱状胴部21と、該円柱状胴部21から前記大径部12側に突出せしめられたニードル型弁体部を構成する小径頭部22と、からなる段付きの棒状体とされている。前記雄ねじ部24が形成された基端部23は六角穴付きナットの構成とされ、また、前記雌ねじ部17における基端部23より右側には、ゆるみ止め用の六角穴付きロックナット19が押し当てられている。
加えて、弁体20における小径頭部22の先端には、絞り通路14に対向配置される円錐状弁体部25が形成されている。
この円錐状弁体部25と絞り通路14は共通の中心線O上に配置され、絞り通路14の通路径Daは、円錐状弁体部25の最大外径Db(小径頭部22の外径)より僅かに大きくされている。
したがって、図1(B)、図2(B)に示される如くに、流体の温度変化に伴うオリフィスケース10と弁体20との伸縮量の差により、オリフィスケース10における絞り通路14が形成されている大径部12が右方に変位(移動)したとしても、絞り通路14に円錐状弁体部25が挿入されるので、絞り通路14の弁座相当部分(開口端縁部)15が円錐状弁体部25に押し付けられることはない。
このような構成とされた本実施例1の可変オリフィス装置1においては、それを組み立てるに当たり、オリフィスケース10の筒状ケース部11内に棒状体からなる弁体20を挿入し、その基端部23に形成された雄ねじ部24を筒状ケース部11の他端部18に形成された雌ねじ部17に螺合させて位置決め固定する。この状態では、図1(A)、図2(A)に示される如くに、絞り通路14の右側の開口端から、弁体20の円錐状弁体部25における後端部(最大外径Db部分)までの離隔距離がΔLとされ、この離隔距離ΔLが弁開度を表わす指標とされる。
この可変オリフィス装置1を、流路を形成する導管8に組み込むに当たっては、オリフィスケース10の大径部12の外周にOリング18を装着して、導管8内に押し込むだけでよく、これにより、大径部12と導管8の内周面との間が前記Oリング18により封止され、かつ、図7(B)に示される如くに、矩形断面外形を有する筒状ケース部11の四つのコーナー部が前記導管8の内周面に内接するとともに、該筒状ケース部11の外周四面と導管8の内周面との間に四つの流路が形成される。
この場合、離隔距離ΔLが大きいほど、前記絞り通路14を流れる冷媒の流量が増加する。そして、離隔距離ΔLは、樹脂製のオリフィスケース10と金属製の弁体20との、冷媒の温度変化に伴う伸縮量の差により変化する。
ここでは、樹脂(POM)製のオリフィスケース10の、20°Cにおける線膨張係数は例えば102×10−6/℃であり、金属(SUS303)製の弁体20の線膨張係数は例えば14.7×10−6/℃とされ、冷媒回路を構成する導管8内を高圧の冷媒が可変オリフィス装置1の他端側(IN側)から一端側(OUT側)に向けて流される。
このため、冷媒は、導管8に内接する矩形断面外形の筒状ケース部11の外周四面と導管8の内周面との間に形成された流路を流れ、筒状ケース部11に形成された通し穴16を通り、絞り通路14と弁体20の先端との間に形成される隙間から絞り通路14を通って下流側へと流れる。
その際、導管8に内接する矩形断面外形の筒状ケース部11の外周四面と導管8の内周面との間に形成された流路を流れる冷媒の温度によって、弁体20及びオリフィスケース10(の筒状ケース部11)が伸縮するが、その伸縮量は、金属製の弁体20に比して樹脂製のオリフィスケース10の方がかなり大きく(線膨張係数は5〜10倍)、その伸縮量の差だけ、前記離隔距離ΔLで表される弁開度が変化し、これによって、絞り通路14を流れる冷媒流量が増減する。このように、実施例1の可変オリフィス装置1においては、弁体20及びオリフィスケース10が管温部として動作するので、流路を流れる流体の流量を、その流体の温度に応じて可変とすることができる。
また、本実施例1の可変オリフィス装置1は、基本的には、オリフィスケース10と弁体20の2部品で構成されるので、構造の簡素化、部品点数が削減が図られ、さらに、オリフィスケース10に弁体20を螺合させることにより簡単に組み立てることができる上、Oリング18を装着する等して流路(導管8)に押し込むだけで組み付けることができるので、組み立て性、流路(導管)への組み込み性等に優れたものとなり、製造コスト、組立及び組込コストの低減を図れる。
上記に加えて、円錐状弁体部25と絞り通路14は共通の中心線O上に配置され、絞り通路14の通路径Daは、円錐状弁体部25の最大外径Dbより僅かに大きくされていることにより、次のような作用効果も得られる。
すなわち、冷媒温度の低下により、弁体20及びオリフィスケース10は縮むが、金属製の弁体20の縮み量より樹脂製のオリフィスケース10の縮み量の方がかなり大きいので、冷媒温度や外気温が大きく低下すると、絞り通路14の弁座相当部分15が円錐状弁体部25(の右端)より右方に変位(移動)する場合がある。
図7に示される従来例のものにおいては、かかる変位が発生すると、弁座15部分が弁体20の円錐状弁体部25に強く押し付けられ、弁座15部分等が変形してしまうおそれがあったが、本実施例1では、図1(B)、図2(B)に示される如くに、絞り通路14の弁座相当部分15が円錐状弁体部25(の右端)より右方に変位したとしても、絞り通路14に円錐状弁体部25が挿入されるので、絞り通路14の弁座相当部分15が円錐状弁体部25に押し付けられることはない。
したがって、本実施例1の可変オリフィス装置1では、絞り通路14の弁座相当部分15等が変形してしまう事態を確実に回避できるとともに、使用可能な温度範囲を拡大でき、温度降下が激しい環境下でも所望の性能を得ることができる。
また、絞り通路14に円錐状弁体部25が挿入されても、完全な閉弁状態とはならず、それらの間に形成される隙間を通じて冷媒が流されるので、冷媒中に混入されているオイルが圧縮機の摺動部分等に供給されるため、圧縮機の焼き付き等を確実に防止することができる。
<実施例2>
図3は、実施例2の可変オリフィス装置2を導管に組み込んだ状態を示す主要部拡大切欠断面図である。
以下、前述した実施例1(図1、図2)及び従来例(図7)と本実施例2の可変オリフィス装置2との相違点を重点的に説明し、重複説明を省略する。
本実施例2の可変オリフィス装置2は、オリフィスケース10の大径部12に筒状ケース部11の内径と同径の大径通路部31が形成されており、この大径通路部31の左右方向中央付近に、半径方向内方に突出する断面三角形状の環状突部33からなる円環状開口部34が形成されており、この円環状開口部34が実施例1及び従来例における絞り通路14となっている。
また、弁体20における段付き小径頭部22の先端部には、相互に背中合わせの第1円錐状部25Aと第2円錐状部25B、及びそれらの間の円板状部25Cとからなる円錐状弁体部25’が設けられ、前記第2円錐状部25Bが小径頭部22の先端部に連接している。なお、円錐状弁体部25’のうち例えば円板状部25Cの厚さ(中心線O方向の長さ)は適宜に変更することができるし、該円板状部25Cを省略して第1円錐状部25Aと第2円錐状部25Bの底面同士を背中合わせしてもよい。
この円錐状弁体部25’と円環状開口部34は共通の中心線O上に配置され、円環状開口部34の開口径は、円錐状弁体部25’の最大外径、すなわち、第1円錐状部25A及び第2円錐状部25Bの底面の外径並びに円板状部25Cの外径より僅かに大きくされている。
この実施例2の可変オリフィス装置2においては、図4の温度−流量特性に示されているように、オリフィスケース10と弁体20とで構成される感温部の温度が所定温度Ta(°C)に達する前と後とでその流量特性が反転するようになっている。
すなわち、感温部が高温状態から所定温度Ta(°C)近くまで低下するときは、図3(B)に示される如くに、円環状開口部34(の右側の開口端)と第1円錐状部25Aの底面までの離隔距離ΔLが次第に狭くなってきて、通過流量が減じられる。また、感温部の温度が所定温度Ta(°C)付近であるときは、円環状開口部34に円板状部25Cが入り込み(図3(A)に示される状態)、この状態では、閉弁はされていないが、流量が最小量で一定となる。また、感温部の温度が所定温度Ta(°C)よりさらに低下するときは、円環状開口部34(の左側の開口端)と第2円錐状部25Bの底面までの離隔距離ΔLが次第に広くなって、通過流量が増大される。
この場合、図4において、a、b、c、a’、b’、c’に示されているように、第1円錐状部25A及び第2円錐状部25Bの円錐面の傾斜度合い(中心角)等を変更することにより、流量勾配(流量の増減度合い)等の温度−流量特性を任意に変えることができ、それによって、制御特性、利便性、設計自由度等を向上させることができる。
他の作用効果は実施例1と略同様であるので、説明を省略する。
<実施例1の変形例>
なお、実施例1の可変オリフィス装置1においても、図5に示される如くに、実施例2と同様に、オリフィスケース10の大径部12に筒状ケース部11の内径と同径の大径通路部31を形成するとともに、この大径通路部31の左右方向中央付近に、半径方向内方に突出する断面三角形状の突部33からなる円環状開口部34を形成し、この円環状開口部34を実施例1及び従来例における絞り通路14とすることができる。
また、実施例1、2においては、流路を封止するためにOリング18が用いられているが、Oリング18の代わりに、図6に示される如くに、金属製の導管8にスピニング加工を施して環状溝部8aを形成するとともに、該環状溝部8aをリング溝13に嵌め込んで流路の封止並びに当該可変オリフィス装置の流路への組み付けを行うようにしてもよい。
また、実施例1、実施例2、及び実施例1の変形例においては、高圧の冷媒を可変オリフィス装置の他端側(IN側)から一端側(OUT側)に向けて流していたが、これとは逆に一端側(OUT側)から他端側(IN側)に向けて冷媒を流すように構成してもよい。
1、2 可変オリフィス装置
8 導管
10 オリフィスケース
11 筒状ケース部
12 大径部
14 絞り通路
15 弁座相当部分(開口端縁部)
16 通し穴
17 雌ねじ部
20 弁体
21 胴部
22 小径頭部
23 基端部
24 雄ねじ部
25 円錐状弁体部
25A 第1円錐状部
25B 第2円錐状部
25C 円板状部
31 大径通路部
33 環状突起
34 円環状開口部(絞り通路)
Da 通路径
Db 最大外径
O 中心線
ΔL 離隔距離(弁開度)

Claims (3)

  1. 一端側に絞り通路、及びその側面に通し穴が形成された筒状のオリフィスケースと、
    前記絞り通路に対向配置される円錐状弁体部を有する弁体とを備え、
    前記オリフィスケース内に前記弁体が伸縮自在に挿入されるとともに、該弁体の基端部が前記オリフィスケースの他端側に固定され、流体の温度変化に伴う前記オリフィスケースと前記弁体との伸縮量の差に応じて、前記絞り通路の開口端と前記円錐状弁体部との離隔距離が変化せしめられ、これによって前記通し穴を通って前記絞り通路流れる流体の流量が自動調整される可変オリフィス装置であって、
    前記絞り通路と前記円錐状弁体部は共通の中心線上に配置され、
    前記絞り通路の通路径が前記円錐状弁体部の最大外径より僅かに大きくされ
    前記伸縮量の差に応じて、前記円錐状弁体部が前記絞り通路に挿入可能とされていることを特徴とする可変オリフィス装置。
  2. 前記円錐状弁体部は、相互に背中合わせの第1円錐状部と第2円錐状部とを有していることを特徴とする請求項1に記載の可変オリフィス装置。
  3. 前記絞り通路は、前記オリフィスケースの一端側に形成された大径通路部において半径方向内方に突出する環状突部で形成された円環状開口部で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変オリフィス装置。
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