JP5704685B2 - エレベータの避難運転システム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、火災発生時におけるエレベータの避難運転システムに関する。
従来のエレベータの運転システムにおいて、例えば建物に火災が発生した場合、エレベータは、避難階、例えば1階へ移動され、乗客を降ろした後、運転休止とされる。このため、建物内に居住者等が居る場合において、これらの者がホールにおいてエレベータを呼んでも、このホール呼びは無効とされ、エレベータを避難手段として使用することができない。エレベータを避難手段として利用するためには、消防士が特殊操作をしなければならない。
上記従来の運転システムでは、建物の高階床に居る者や車椅子利用者が、災害発生時の避難手段としてエレベータを利用できない。したがって、建物の高階床に居る者や車椅子利用者は、消防士が特殊運転で救出に来るのを待たなければならない。
特開2007−91379号公報
しかしながら、エレベータを避難階にて単純に運転休止状態とせず、安全性や使用優先度を考慮した上でエレベータの利用を一部許可することが可能である。
したがって、エレベータが避難階で運転休止状態とされた場合においても、安全面等の条件を満たした場合、消防士が到着する前にエレベータを使って避難することが可能なエレベータの避難運転システムを提供しようとするものである。
実施形態に係るエレベータ避難運転システムは、運転制御手段、乗り場呼び検出手段、かご呼び検出手段、火災検出手段を有している。運転制御手段は、かごの運転を制御する。乗り場呼び検出手段は、各階の乗り場に設置され、利用客の呼び登録を検出すると共に、車椅子の乗客による呼び登録を検出する第1の車椅子呼び検出手段を有する。かご呼び検出手段は、かご内の利用客の呼び登録を検出する。火災検出手段は、各階のホール、又は昇降路内に設置され、火災発生を検出する。運転制御手段は、火災検出手段の出力信号に基づき火災発生を検出した場合、かごを避難階へ移動し、かご内の乗客が避難した後、乗り場呼び検出手段からの呼び登録が検出された場合で前記第1の車椅子呼び検出手段からの呼びが検出されない場合、火災検出手段が火災発生を検出した階床、乗り場呼び検出手段が呼び登録を検出した階床、避難階の階床、前記乗り場呼び及びかご呼びの方向を判断条件とし、火災発生階での乗り場呼び、避難階周辺での乗り場呼び、避難階から遠ざかる方向への乗り場呼び、及び避難階以外へのかご呼びを無効とし、それ以外の乗り場呼び及びかご呼びを有効とし、エレベータを避難手段として運行する。さらに運転制御手段は、前記第1の車椅子呼び検出手段からの呼びが検出された場合、前記火災検出手段が火災発生を検出した階床から安全性を満たし、且つ前記車椅子呼び検出手段からの呼びが前記避難階へ向かう呼びである場合、エレベータを避難手段として運行する
第1の実施形態に係るエレベータ運転システムの概略を示す構成図。 第1の実施形態の動作を示すフローチャート。 図1に示すエレベータの運転制御部の動作を示す概念図。 火災発生時にエレベータの運転制御部により生成される制御テーブルの一例を示す図。 第2の実施形態に係るエレベータ運転システムの概略を示す構成図。 第2の実施形態の動作を示すフローチャート。 第3の実施形態の動作を示すフローチャート。 第4の実施形態に係るエレベータ運転システムの概略を示す構成図。 第4の実施形態の動作を示すフローチャート。 第5の実施形態の動作を示すフローチャート。 第6の実施形態を示すものであり、乗り場表示器の表示の一例を示す図。 第6の実施形態を示すものであり、かご内表示器の表示の一例を示す図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るエレベータ運転システムの概略構成を示している。
図1において、エレベータ運転システムは、エレベータの運転制御を行う運転制御部11と、各階の乗り場としてのエレベータホールに設置され、利用客にエレベータの運行状況を示す複数の乗り場表示器12と、各エレベータホールに設置され、利用客の呼び登録を検出する複数の乗り場呼び検出器13と、各エレベータホール、又はかごの移動路としての昇降路の各エレベータホールに対応して設置され、火災発生を検出する複数の火災検出器14と、利用客が乗車するエレベータのかご17により構成されている。
各階に設置された乗り場表示器12、乗り場呼び検出器13は、伝送路15を介して運転制御部11に接続されている。乗り場呼び検出器13により検出された乗り場呼び登録は、伝送路15を介して運転制御部11に供給され、運転制御部11から出力された情報は、伝送路15を介して各乗り場表示器12に供給され、表示される。
各階のホール又は昇降路内に設置された火災検出器14は、伝送路16を介して運転制御部11に接続されている。各火災検出器14により火災が検出された場合、その情報は伝送路16を介して運転制御部11に供給される。
エレベータのかご17内には、エレベータの運行状況を示すかご内表示器18と、かご内の利用客による呼び登録を検出するかご呼び検出器19が設けられている。かご内表示器18及びかご呼び検出器19は、伝送路20を介して運転制御部11に接続されている。かご呼び検出器19により検出されたかご内呼び登録の情報は、伝送路20を介して運転制御部11に供給される。また、運転制御部11から出力された情報は、伝送路20を介してかご内表示器18に供給され、表示される。
さらに、運転制御部11には、各種情報が記憶される記憶部21が接続されている。
上記構成において、エレベータの避難運転について説明する。
従来の火災発生時の運転において、各階に設置された火災検出器14のいずれかにより火災発生が検出されると、エレベータの運転制御部11は、エレベータを避難階、例えば1階へ移動し、かご内の乗客を降ろして運転を休止する。この後、乗り場呼び検出器13、及びかご内呼び検出器19からの乗客の呼び登録は無効とされ、既登録の呼びもキャンセルされる。このため、建物の高階床に居る者や、車椅子利用者は、火災発生時に避難手段としてエレベータを使用することができなくなる。したがって、これらの者は、消防士によりエレベータが特殊運転され、救出に来るのを待って避難することとなる。
これに対して、第1の実施形態は、エレベータが避難階に停止した後においても、安全性等の条件を満たした場合、利用者の呼びを有効とし、消防士が到着する前にエレベータを利用して避難可能としている。
図2、図3は、図1に示す運転制御部11の第1の実施形態に係る動作を示している。図3に示すように、例えば7階が出火元であるとする。
運転制御部11は、各階に設置された火災検出器14のうち、7階に設置された火災検出器14から出力された火災発生を知らせる情報を検知すると、先ず、エレベータを避難階、例えば1階へ移動させ、かご内の乗客を避難させる。
この後、図2に示すように、運転制御部11は安全性を考慮し、火災発生階における乗り場呼び(S11)、避難階から遠ざかる方向の乗り場呼び(S12)、避難階周辺の階の乗り場呼び(S13)、及び避難階以外のかご呼び(S14)が登録された場合、これらの呼び登録を無効とし、エレベータによって避難不可能とする(S16)。また、運転制御部11は、ステップS11〜S14以外の呼びを有効とし、消防士が到着する前にエレベータを避難手段として利用することを可能としている(S15)。
具体的には、運転制御部11は、火災検出器14が動作した7階の乗り場呼び検出器13からの呼びを検出した場合(S11)、制御がステップS16に移行され、この乗り場呼びが無効とされ、エレベータによる避難が不可能とされる(図3に示す(1))。また、7階のかご呼びも無効とされる(S14−S16)。
次に、運転制御部11は、避難階から遠ざかる方向の乗り場呼びを検出した場合(S12)、この呼びは避難以外の使用目的であるため、この乗り場呼びは無効とされる(S16)。すなわち、1階が最下階で避難階である場合、運転制御部11は、乗り場呼び検出器13からの避難階方向へのダウン方向の呼びには応答するが、アップ方向の呼びは無効とする(図3(2))。
さらに、運転制御部11は、高階床に居る者、つまり、避難階から離れた階に居る者に利用者を限定するため、避難階周辺の乗り場呼びは全て無効とし、利用者を限定する。したがって、避難階が1階である場合、2階、3階等の低階層の乗り場呼び検出器13からの乗り場呼びが検出された場合(S12)、その呼びが避難階方向(ダウン方向)でも無効とされる(S16、図3(3))。
また、運転制御部11により、かご呼び検出器19によって、避難階以外のかご呼びが登録されたことが検出された場合(S14)、この呼びは避難以外の使用目的であるため、全て無効とされる(S16)。
但し、避難階におけるかご呼びは無効とせず(S14−S15)、乗り場呼びによって避難階以外へ移動した場合、運転制御部11は、避難階のかご呼びを自動的に登録する(図3(4))。
図4は、火災発生時において、エレベータの運転制御部11により生成される制御テーブルの一例を示している。この制御テーブルは、火災の発生階に応じて生成される。図4に示す制御テーブルは、図3に示すように、7階に設置された火災検出器14により火災が検知された場合の例を示している。運転制御部11は、火災発生階の情報に基づき、安全性、使用優先度等を考慮した判断条件に従って、図4に示すような制御テーブルを生成する。図4において、データ“0”は有効を示し、データ“1”は無効を示している。この制御テーブルは、例えば記憶部21に記憶される。運転制御部11は、この制御テーブルに従って、図2に示す動作を実行する。
上記のように、7階から出火した場合において、7階より上の階床に居る者、及び6階から4階に居る者は、ダウン方向の乗り場呼びが有効であり、エレベータを利用して避難することが可能である。つまり、3階、2階に居る者は、階段を利用して避難し、高床階の者によるエレベータの利用を優先させている。
上記第1の実施形態によれば、火災発生時に、通常の避難運転によりかごを避難階に移動した後、火災の発生していない階については、安全性や使用優先度を考慮して消防士が到着する前でもエレベータを避難手段として使用可能とすることができる。
また、建物の高階床に居る者、すなわち、避難階から遠い階床に居る者に利用者を限定している。このため、エレベータが乱用されることを防止でき、緊急を要する高床階に居る者の避難を優先することができる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係るエレベータ運転システムの概略構成を示し、図6は、第2の実施形態の動作の一例を示している。図5、図6において、第1の実施形態と同一部分には同一符号を付している。
図5は、図1に示す構成に、車椅子利用者用の乗場呼び検出器23と、車椅子利用者用のかご呼び検出器22を付加した構成を示している。その他の構成は、図1と同様であるが、図5において省略している。車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23と、車椅子利用者用のかご呼び検出器22は、伝送路15、20を介してそれぞれエレベータの運転制御部11に接続され、情報を伝達可能とされている。
上記第1の実施形態で説明した避難運転を実行した場合、運転制御部11は、避難階から離れた高階床に居る者に利用者を制限するため、避難階周辺のホール呼びは全て無効としている。このため、避難階が1階の場合、2階、3階等の低階層の乗り場呼び検出器13から検出されたホール呼びはダウン方向も無効とされている(図2S13、図3(3)及び図4)。したがって、2階、3階等の低階層に居る車椅子利用者は、階段での避難が困難であるため、結果的に避難することができなくなる。
そこで、第2の実施形態は、車椅子利用者による乗り場呼びの場合、避難階から近い階であっても、乗り場呼びを有効とする。
図5に示すように、エレベータホールに設置された乗り場呼び検出13は、車椅子利用者用の呼び検出器23を設けている仕様がある。この車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23が操作され、図6のステップS21に示すように、車椅子の乗客による呼びが検出された場合、エレベータの運転制御部11は、安全性に問題なければ、避難階周辺であっても呼びを有効とする。すなわち、呼び発生階が、避難階(1階)、又は火災発生階でなければ、避難階周辺であっても呼びを有効とする。つまり、最下階が1階の仕様で、2階、や3階からのダウン呼びであっても、車椅子利用者による呼びであれば、エレベータを避難手段として利用可能とする。
上記第2の実施形態によれば、避難階周辺の呼びであっても、車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23による呼びであれば、それを有効としてエレベータの運転を実施する。このため、避難階周辺に居る車椅子利用者をエレベータにより避難させることができる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態を示している。上記第1の実施形態に示した方法で避難運転を実行した場合、運転制御部11は、避難以外の使用目的である、避難階から離れる方向のホール呼びと、避難階以外のかご呼びは全て無効とする。例えば1階が最下階で避難階の場合、運転制御部11は、乗り場呼び検出器13により検出されたダウン方向のホール呼びには応答するが、アップ方向のホール呼びは無効としている(図2S12、図3(2)及び図4)。また、かご呼び検出器19によって避難階以外のかご呼びが登録された場合、運転制御部11は、避難階以外の全てのかご呼びを無効としている(図2S14、図3(4)及び図4)。
これに対して、第3の実施形態は、階段での避難が困難な高齢者や車椅子利用者を救助する目的である場合、上記呼びを有効とする。
具体的には、図7に示すように、図5に示す車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23が、避難階におけるホール呼びを検出した場合(S31)、運転制御部11は、安全性に問題がない場合、救助運転を行う。
つまり、図7に示すように、火災発生階の呼びではなく(S11)、避難階から遠ざかる方向の乗り場呼びである場合(S12)であって、車椅子利用者用のホール呼びが避難階である場合(S31)、運転制御部11は、このホール呼びを有効とし、避難階へ応答し戸開する。このホール呼びに対する応答後、車椅子利用者用のかご呼び登録を1つまで有効とし(S31)、救助運転を行う(S15)。したがって、運転制御部11は、車椅子利用者用のかご呼び検出器22により登録された階へかごを運行する。
尚、エレベータシステムによっては、車椅子利用者用の乗り場呼び検出器やかご呼び検出器が設置されていない場合がある。このような場合、通常の乗り場呼び検出器やかご呼び検出器のボタンを長押しすることにより、車椅子利用者用の乗り場呼びやかご呼びであることを規定してもよい。この構成とすることにより、この規定を認識した者によって車椅子利用者用の乗り場呼びやかご呼びを登録することができる。
上記第3の実施形態によれば、車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23が避難階でのアップ方向のホール呼びを検出した場合、車椅子利用者用のかご呼び登録を1つまで有効としている。このため、車椅子利用者等の救助を目的としてエレベータを利用することができ、階段を利用しての避難が困難な高齢者や車椅子利用者を救助することが可能である。
(第4の実施形態)
上記第3の実施形態は、車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23と、かご呼び検出器22によって、エレベータの使用者が車椅子利用者であるかどうかを判断した。しかし、どちらの呼び検出器も一般利用者が使用することができる。このため、車椅子利用者以外の者が呼びを登録したり、車椅子利用者がいない階床へ呼びを登録してエレベータを利用したりする可能性がある。
そこで、第4の実施形態は、運転制御部11に、予め車椅子利用者が存在する階を認識させておき、登録された階以外の車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23によるホール呼びを無効とし、一般利用者の使用を制限する。
図8は、第4の実施形態に係るエレベータ運転システムの概略構成を示すものであり、図1と同一部分には同一符号を付している。
図8において、エレベータの運転を制御する運転制御部11には、例えば管理人がエレベータの監視に利用するエレベータ監視装置31と、保守員がエレベータのメンテナンスに用いる専用のメンテナンス装置32と、エレベータを遠隔で管理する管理センタ33と、記憶部21が接続されている。監視装置31、メンテナンス装置32、エレベータ管理センタ33からの情報は、伝送路34によって運転制御部11を経由して記憶部21に記録される。尚、図8において、他の構成は、図1と同様であるが、図8では省略している。
上記構成において、エレベータの運転制御部11に、予め車椅子利用者が存在する階を認識させておく。具体的には、監視装置31、メンテナンス装置32、管理センタ33により、伝送路34を介して車椅子利用者の居る階床情報を運転制御部11に送る。運転制御部11は、この送られてきた階床情報を記憶部21に記録する。
運転制御部11は、記録された階床以外の車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23、及びかご呼び検出器22からの呼び登録を無効とする。
図9は、第4の実施形態の動作を示すものであり、図7と同一部分には同一符号を付している。図9に示すように、車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23がホール呼びを検出した場合(S41)、運転制御部11は、記憶部21に記録された階床情報を参照し、車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23がホール呼びを検出した階床が予め登録された階床であるかどうかを判別する(S42)。この判別の結果、予め登録された階床における車椅子利用者用のホール呼びである場合、運転制御部11は、ホール呼びの発生階へかごを運行させ、戸開する。このホール呼びに対する応答後、例えば車椅子利用者用のかご呼び検出器22によるかご呼び登録を1つまで有効とする。したがって、車椅子利用者用のかご呼び検出器22により、避難階が登録されると、運転制御部11は、かごを避難階へ運行する。
上記第4の実施形態によれば、車椅子利用者の居る階床を予め記憶部21に記録し、車椅子利用者用の乗り場呼び検出器23により検出されたホール呼びが、記憶部21に記録された階床において検出されたものである場合、避難運転を行っている。このため、記録された階床以外における一般利用者による車椅子利用者用のホール呼びを無効とすることができ、車椅子利用者の救助を目的としてエレベータを利用することができる。したがって、階段を利用しての避難が困難な車椅子利用者の避難を優先することができる。
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態を示すものであり、第1、第2の実施形態と同一部分には同一符合を付している。また、第5の実施形態において、装置構成は、図8に示す構成と同様である。
例えば第1の実施形態において、避難運転を実行した場合、エレベータの運転制御部11は、避難階から離れた高階床に居る者の利用を優先するため、避難階周辺のホール呼びを全て無効としている(S13)。このため、避難階が1階の場合、2階、3階等の低階層の乗り場呼び検出器13により検出された乗り場呼びは、ダウン方向であっても無効とされる(図3に示す(3)、図4)。
そこで、第5の実施形態において、エレベータの運転制御部11は、使用優先度の高い利用者の避難が完了した場合、使用優先度の低い利用者もエレベータを避難手段として使用する事を許可する。
具体的には、図10に示すように、運転制御部11は、避難階から離れた高階床の乗り場呼び検出器13から、ダウン方向の呼び登録が規定時間(例えば5分)以上検出されない場合(S12)、避難階周辺の低階床の乗り場呼び検出器13からのダウン方向の呼び登録が有効とされる(S13、S51、S14、S15)。すなわち、避難階周辺の乗り場呼び検出器13からのダウン方向のホール呼びが検出された場合(S13)、タイマが5分以上カウントしたかどうかが判別され(S51)、5分以上カウントしている場合で、避難階以外のかご呼びではない場合(S14)、ダウン方向の呼びが有効とされ(S15)、かごが乗り場呼びを検出した階床に移動され、避難階床周辺の階に居る者の避難が可能となる。
また、ステップS51において、タイマのカウントが5分を越えていない場合、避難階周辺の乗り場呼び検出器13からのダウン方向の呼びが無効とされる(S16)。
さらに、ステップS13において、避難階周辺の乗り場呼び検出器13が検出されない場合、すなわち、高階床の呼びが検出された場合、タイマがクリアされ(S52)、制御がステップS14に移行される。
上記動作を実行するため、運転制御部11は、例えばソフトウェアにより構成されたタイマを内蔵している。このタイマは、高階床の呼び登録が検出されない場合、カウントを開始し、避難階周辺の呼びが検出されない場合、クリアされる。タイマに設定される規定時間は、図8に示す、例えば監視装置31、メンテナンス装置32、管理センタ33を用いて運転制御部11に設定される。
上記第5の実施形態によれば、避難階から離れた階床に居る使用優先度の高い利用者の避難が完了した場合、避難階周辺の階床に居る使用優先度の低い利用者もエレベータを避難手段として使用することを許可している。したがって、エレベータを有効に利用することが可能である。
(第6の実施形態)
図11、図12は、第6の実施形態を示している。
第1乃至第5の実施形態に示した方法により、乗り場呼びやかご呼びを制限することにより、火災発生時に安全性や使用優先度を考慮した避難運転を行うことが可能である。この時、呼び登録可能な階床と不可能な階床が存在するため、利用者はなぜ呼び登録できないのか分からず混乱したり、故障と間違えたりする可能性がある。
そこで、図11に示すように、避難運転中は、エレベータの運転制御部11が乗り場表示器12に、例えば「アップ呼び登録はできません」等の表示を出力する。
さらに、図12に示すように、かご内表示器18にも、例えば「かご内呼び登録はできません」等の表示を出力し、避難階以外の階床ボタン19aを消灯させる。図12は、避難階としての1階の階床ボタン19aが点灯され、2階〜9階の階床ボタン19aが消灯されていることを示している。
具体的には、運転制御部11は、火災発生時に生成される例えば図4に示すテーブルに従って、乗り場表示器12、かご内表示器18、階床ボタン19aの表示状態を制御する。
尚、図11、図12に示す表示は一例であり、変形可能である。
上記第6の実施形態によれば、避難運転中において、乗り場表示器12、及びかご内表示器18にそれぞれ呼び登録が出来ないことを示す表示を行い、かご内の階床ボタン19aは、避難階のみを点灯し、その他の階を消灯している。したがって、利用者に現在の状況を適確に報知することが可能である。
その他、本発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11…運転制御部、12…乗り場表示器、13…乗り場呼び検出器、14…火災検出器、18…かご内表示器、19…かご呼び検出器、21…記憶部、22…車椅子利用者用のかご呼び検出器。

Claims (5)

  1. かごの運転を制御する運転制御手段と、
    各階の乗り場に設置され、利用客の呼び登録を検出し、且つ車椅子の乗客による呼び登録を検出する第1の車椅子呼び検出手段を有する乗り場呼び検出手段と、
    前記かご内の利用客の呼び登録を検出するかご呼び検出手段と、
    各階のホール又は昇降路内に設置され、火災発生を検出する火災検出手段と、
    を備え、
    前記運転制御手段は、前記火災検出手段の出力信号に基づき火災発生を検出した場合、前記かごを避難階へ移動し、かご内の乗客が避難した後、
    前記乗り場呼び検出手段からの呼び登録が検出された場合で前記第1の車椅子呼び検出手段からの呼びが検出されない場合、前記火災検出手段が火災発生を検出した階床、前記乗り場呼び検出手段が呼び登録を検出した階床、避難階の階床、前記乗り場呼び及びかご呼びの方向を判断条件とし、火災発生階での乗り場呼び避難階周辺での乗り場呼び、避難階から遠ざかる方向への乗り場呼び、及び避難階以外へのかご呼びを無効とし、それ以外の乗り場呼び及びかご呼びを有効とし、エレベータを避難手段として運行し、
    前記第1の車椅子呼び検出手段からの呼びが検出された場合、前記火災検出手段が火災発生を検出した階床から安全性を満たし、且つ前記車椅子呼び検出手段からの呼びが前記避難階へ向かう呼びである場合、エレベータを避難手段として運行することを特徴とするエレベータの避難運転システム。
  2. 前記かご呼び検出手段は、車椅子の乗客による呼び登録を検出する第2の車椅子呼び検出手段を有し、
    前記運転制御手段は、前記第2の車椅子呼び検出手段からの呼びを検出した場合、車椅子利用者を救助するための呼びと判断し、安全性を満たす場合、エレベータを避難手段として運行させることを特徴とする請求項記載のエレベータの避難運転システム。
  3. 車椅子利用者が存在する階を予め記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記運転制御手段は、前記第1の車椅子呼び検出手段からの呼びを検出した場合、前記記憶手段に記憶されている車椅子利用者が存在する階からの呼びかどうかを判断し、前記記憶手段に記憶されている車椅子利用者が存在する階からの呼びである場合、エレベータを避難手段として運行させることを特徴とする請求項記載のエレベータの避難運転システム。
  4. 前記運転制御手段は、優先度の高い階床の乗り場呼び検出手段からの呼び登録に基づきエレベータを避難手段として運行させた後、優先度の低い階床の乗り場呼び検出手段からの呼び登録に基づきエレベータを避難手段として運行させことを特徴とする請求項記載のエレベータの避難運転システム。
  5. 前記乗り場呼び検出手段及びかご呼び検出手段は、報知手段をさらに有し、
    前記運転制御手段は、エレベータが避難運転中である場合、前記報知手段に、呼び登録が制限されていることを報知することを特徴とする請求項記載のエレベータの避難運転システム。
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