JP5703183B2 - スクータ型自動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと、該エンジンのクランクケースで回転自在に支承されるクランクシャフトからの回転動力を後輪に伝達する伝動装置とを有するパワーユニットが車体フレームに揺動可能に支承され、外側方に向けて開口する冷却風導入口を有するカバー部材が、前記クランクケースの車幅方向一側に配置されるようにして前記クランクケースに支持され、前記冷却風導入口から前記クランクケース側に冷却風を吸入する冷却ファンが、前記カバー部材で覆われるようにして前記クランクシャフトに連動、連結され、前記パワーユニットの前方に配置されるステップフロアと、該ステップフロアの左右両側に連設されて下方に垂下される左右一対のスカート部とで前記車体フレームを覆う車体カバーの一部が構成されるスクータ型自動二輪車に関する。
エンジンのクランクケースの車幅方向一側にラジエータが配置され、冷却風導入口を有するカバー部材が前記ラジエータを覆って前記クランクケースに支持され、ラジエータに冷却風を当てて冷却するために、ステップフロアから下方に垂下されて前記カバー部材を外側から覆う下部車体カバーに、冷却風導入口に冷却風を導くための冷却風ガイド孔が設けられるようにしたものが、特許文献1で開示されている。
WO2011/027446号パンフレット
ところが、上記特許文献1で開示されたものでは、下部車体カバーに冷却風ガイド孔を設ける必要があり、下部車体カバーの加工が複雑になり易い。また多くの冷却風を取り込むために冷却風ガイド孔を大径化すると、冷却風ガイド孔の周囲で下部車体カバーの剛性が低下する可能性もある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、車体カバーを容易に成形可能としつつ車体カバーの剛性低下を回避し得るようにして、カバー部材の冷却風導入口に冷却風を効率よく導き得るようにしたスクータ型自動二輪車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、該エンジンのクランクケースで回転自在に支承されるクランクシャフトからの回転動力を後輪に伝達する伝動装置とを有するパワーユニットが車体フレームに揺動可能に支承され、外側方に向けて開口する冷却風導入口を有するカバー部材が、前記クランクケースの車幅方向一側に配置されるようにして前記クランクケースに支持され、前記冷却風導入口から前記クランクケース側に冷却風を吸入する冷却ファンが、前記カバー部材で覆われるようにして前記クランクシャフトに連動、連結され、前記パワーユニットの前方に配置されるステップフロアと、該ステップフロアの左右両側に連設されて下方に垂下される左右一対のスカート部とで前記車体フレームを覆う車体カバーの一部が構成されるスクータ型自動二輪車において、 前記カバー部材の少なくとも一部が、前記冷却風導入口の全てを両スカート部のうち前記車幅方向一側のスカート部の後端よりも後方で外部に臨ませるようにして、当該スカート部の後方に配置されるとともに、そのスカート部の少なくとも後部に、前記カバー部材側に冷却風を導く冷却風導風凹部が、車幅方向内方に凹むようにして形成され、前記カバー部材の外表面に、車幅方向外方に突出するようにして設けられる導風突部が、前記冷却風導風凹部の上縁部の後方への延長方向で前後方向に延びる前後方向延出突部を少なくとも有するとともに前記冷却風導風凹部からの冷却風を前記冷却風導入口に導くように形成されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、後上がりに傾斜した前記冷却風導風凹部に対応して前記前後方向延出突部も後上がりに傾斜して形成されることを第の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記車幅方向一側の前記スカート部の後部には、側面視で前記カバー部材の下端よりも下方に延出される下方延出部が一体に形成されることを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記導風突部が、前記冷却風導入口よりも後方で前記前後方向延出突部の後端から下方に延出して前記カバー部材の外表面から突出する上下方向延出突部を備えることを第の特徴とする。
本発明は、第の特徴の構成に加えて、前記導風突部が、前記前後方向延出突部および前記上下方向延出突部と、前記冷却風導入口の下方で前後に延びるようにして前記カバー部材の外表面から突出するとともに後端部が前記上下方向延出突部の下端部に連設される下側前後方向延出突部とで前方に開いた略U字状に構成され、前記前後方向延出突部の前端が、前記下側前後方向延出突部の前端よりも前記車幅方向一側の前記スカート部の後端に近づけて配置されることを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、折り畳み式のピリオンステップが、側面視で、前記前後方向延出突部よりも上方で前記カバー部材に外側方から重なるように配置されることを第の特徴とする。
本発明は、第の特徴の構成に加えて、前記カバー部材に、前記前後方向延出突部よりも上方に配置される第2の冷却風導入口が、その少なくとも一部に側面視で前記ピリオンステップが外側方から重なるようにして設けられることを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記カバー部材が、前記車幅方向一側の前記スカート部の車幅方向外端よりも平面視で車幅方向内方に配置されることを第の特徴とする。
本発明は、第1〜第の特徴の構成のいずれかに加えて、前記冷却風導風凹部の上縁部の後方への延長方向で前後方向に延びる前記前後方向延出突部が、後方に向かうにつれて前記カバー部材の外表面からの突出量が大きくなるように形成されることを第9の特徴とする。
本発明は、第または第の特徴の構成に加えて、前記上下方向延出突部が、前記カバー部材の外表面からの突出端に向かうにつれ前方位置となるように傾斜して形成されることを第10の特徴とする。
本発明は、第1〜第10の特徴の構成のいずれかに加えて、前記冷却ファンおよび前記カバー部材間に、該カバー部材で覆われるようにしてラジエータが配置されることを第11の特徴とする
発明は、第11の特徴の構成に加えて、側面視で、前記冷却風導入口の前部から後方に張り出す遮蔽壁を有して前記冷却風導入口に配置されるルーバが、平面視で、前方に向かうにつれて前記ラジエータに近づくようにして前記カバー部材に設けられることを第12の特徴とする。
本発明は、第1〜第12の特徴の構成のいずれかに加えて、前記前後方向延出突部の前端が、平面視で、前記冷却風導風凹部よりも車幅方向内方に配置されることを第13の特徴とする。
本発明は、第1〜第13の特徴の構成のいずれかに加えて、前記前後方向延出突部の車幅方向外端が、平面視で、前記冷却風導風凹部よりも車幅方向外方に配置されることを第14の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第14の特徴の構成のいずれかに加えて、前記前後方向延出突部の前端が、側面視で前記冷却風導風凹部の上縁部よりも下方に配置され、前記冷却風導入口の上方、下方、および後方の略全体が、前記導風突部で囲まれることを第15の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば、車幅方向一側のスカート部の後方にカバー部材の少なくとも一部が、冷却風導入口の全てを当該スカート部の後端よりも後方で外部に臨ませるようにして配置されるとともに、当該スカート部の少なくとも後部に、カバー部材側に冷却風を導く冷却風導風凹部が形成され、カバー部材の外表面に、前後方向に延びる前後方向延出突部を少なくとも有する導風突部が車幅方向外方に突出するようにして設けられるので、冷却風導風凹部からの冷却風を導風突部で冷却風導入口に導くようにした簡単な構成で冷却風をカバー部材の冷却風導入口に効率よく導くことができるとともに、冷却風導入口の全体が前記スカート部の後端よりも後方に位置していて車体カバーに冷却風ガイド孔設ける必要がないので、車体カバーを容易に成形可能としつつ車体カバーの剛性低下を回避することができる。しかも前後方向延出突部は、冷却風導風凹部の上縁部の後方への延長方向で前後に延びるものであるので、冷却風導風凹部からの冷却風をより効果的に前後方向延出突部で受けることができる上、スカート部およびカバー部材が前後方向に連続した印象を与えるようにした意匠面となり、スポーティな外観を演出して商品魅力も高めることができる。
た、冷却風導入口の全てがスカート部で覆われることなく外部に臨むように配置されることで、エンジン側からの熱い空気を冷却風導入口が吸い込み難くすることができる。
本発明の第の特徴によれば、冷却風導風凹部および前後方向延出突部が後上がりに傾斜して形成されるので、前方からの走行風を冷却風として冷却風導入口に効率よく導くことができる。
本発明の第の特徴によれば、車幅方向一側のスカート部の後部に一体に形成される下方延出部が、側面視でカバー部材の下端よりも下方に延出されるので、カバー部材全体に前方のスカート部から冷却風を導くことができる。
本発明の第の特徴によれば、導風突部が、冷却風導入口よりも後方で前後方向延出突部の後端から下方に延出する上下方向延出突部を備えるので、カバー部材の前方のスカート部から後方に向かう冷却風を上下方向延出突部で受け止めるようにして、より効率よく冷却風を冷却風導入口に導くことができる。
本発明の第の特徴によれば、導風突部が、前後方向延出突部と、上下方向延出突部と、冷却風導入口の下方で前後に延びて上下方向延出突部の下端部に連設される下側前後方向延出突部とで前方に開いた略U字状に構成されるので、カバー部材の導風突部と、スカート部の冷却風導風凹部との連続性を強めた印象を与えることができる上、カバー部材の前方にあるスカート部の後端に、上方の前後方向延出突部の前端が下側前後方向延出突部の前端よりも近づけて配置されるので、スカート部の下部から後方に向かう走行風を冷却風導入口に導き易くして、冷却風をより効率的に冷却風導入口に導くことができる。
本発明の第の特徴によれば、折り畳み式のピリオンステップが、側面視で、上方の前後方向延出突部よりも上方でカバー部材に外側方から重なるように配置されるので、ピリオンステップで上方の前後方向延出突部が隠れてしまうことがなく、意匠性を確保することができ、ピリオンステップが走行風の冷却風導入口への取り込みの邪魔になることもない。
本発明の第の特徴によれば、前後方向延出突部よりも上方に配置される第2の冷却風導入口がカバー部材に設けられるので、カバー部材での冷却風導入可能領域を拡大することができ、しかも第2の冷却風導入口の少なくとも一部に側面視でピリオンステップが外側方から重なるので、特別な保護部材を設けることを不要としてピリオンステップで第2の冷却風導入口を効果的に保護することができる。
本発明の第の特徴によれば、カバー部材が、そのカバー部材の前方のスカート部の車幅方向外端よりも平面視で車幅方向内方に配置されるので、冷却風導入口への走行風の導入を考慮してカバー部材をその前方のスカート部の外端よりも外方に配置した場合と比べると、パワーユニットの車幅方向に沿う幅を小さくしつつ、カバー部材の冷却風導入口に冷却風を取り込むことができる。
本発明の第の特徴によれば、上方の前後方向延出突部が、後方に向かうにつれてカバー部材の外表面からの突出量が大きくなるように形成されるので、冷却風導入口に冷却風をより導き易くなる。
本発明の第10の特徴によれば、カバー部材の前方のスカート部から後方に向かう冷却風を受け止める上下方向延出突部が、カバー部材の外表面からの突出端に向かうにつれ前方位置となるように傾斜しているので、冷却風を上下方向延出突部でより効果的に受け止めて、冷却風導入口に冷却風をより一層効果的に導くことができる。
本発明の第11の特徴によれば、カバー部材で覆われるラジエータが冷却ファンおよびカバー部材間に配置されることで、ラジエータを冷却風で効果的に冷却することができ、水冷エンジンに好適である。
さらに本発明の第12の特徴によれば、前方に向かうにつれて前記ラジエータに近づくルーバが、冷却風導入口の前部を閉じる遮蔽壁を有してカバー部材に設けられるので、ラジエータを保護することができ、特に、ラジエータに近接するカバー部材の前部に設けられる遮蔽壁によって洗車時等で水圧の高い水がラジエータに直接当たることを防止して、ラジエータを効果的に保護することができる。
スクータ型自動二輪車の側面図である。 パワーユニットの横断面である。 図1の要部拡大図である。 図3の4ー4線断面図である。 カバー部材およびスカート部の相対配置を示す横断平面図である。
本発明の実施の形態について図1〜図5を参照しながら説明する。なお以下の説明で前後、上下および左右の各方向は自動二輪車に搭乗した乗員から見た方向を言うものとする。
先ず図1において、スクータ型の自動二輪車の車体フレームFは、その前端のヘッドパイプ11と、該ヘッドパイプ11に前端部が結合されるメインフレーム12と、車幅方向に延びて前記メインフレーム12の後部に設けられるクロスパイプ13と、該クロスパイプ13の両端部に前端部がそれぞれ連設される左右一対のリヤフレーム14…とを備える。
前記ヘッドパイプ11には、前輪WFを支持するフロントフォーク15と、棒状の操向ハンドル16とが操向可能に支承される。前記メインフレーム12は、前記ヘッドパイプ11から後下がりに傾斜したダウンフレーム部12aと、該ダウンフレーム部12aの後端からほぼ水平にして後方に延びるロアフレーム部12bとを一体に有し、単一のパイプが屈曲成形されて成る。また前記リヤフレーム14は、前記クロスパイプ13から後上がりに傾斜して上方に延びる立ち上がりフレーム部14aと、該立ち上がりフレーム部14aの上端から該立ち上がりフレーム部14aよりも緩やかな傾斜角度で後ろ上がりに傾斜しつつ後方に延びるシートレール部14bとを一体に有し、単一のパイプが屈曲成形されて成る。
前記車体フレームFにおける両リヤフレーム14…の前部すなわち立ち上がりフレーム部14aの下部に設けられるブラケット101に、ユニットスイング式のパワーユニットPの前側下部に設けられるハンガ部102に一端が軸103を介して連結されるリンク104の他端が軸105を介して連結され、前記パワーユニットPは、上下に揺動することを可能としつつ車体フレームFに揺動可能に支承され、後輪WRは該パワーユニットPの後部に軸支される。また左右一対のリヤフレーム14…のうち左側のリヤフレーム14のシートレール部14bの後部および前記パワーユニットPの後部間にはリヤクッションユニット17が設けられる。
車体フレームFにおける両リヤフレーム14…の前部間には収納ボックス18が支持されており、該収納ボックス18を上方から覆うタンデム型の乗車用シート19が開閉可能として前記収納ボックス18の前側上部に支持される。さらに収納ボックス18の後方には、前記両リヤフレーム14で支持される燃料タンク20が前記乗車用シート19で覆われるようにして配置される。
前記車体フレームF、前記パワーユニットPの一部、前記収納ボックス18および前記燃料タンク20は、車体カバー21で覆われており、前記乗車用シート19に座った乗員の脚部を前方から覆うレッグシールド22と、前記乗車用シート19に座った乗員が足を載せるようにして前記レッグシールド22の下部に連設されて前記パワーユニットPの前方に配置されるステップフロア23と、該ステップフロア23の両側から下方に垂下される左右一対のスカート部24…を有して前記メインフレーム12におけるロアフレーム部12bを側方および下方から覆うアンダーカウル25とで前記車体カバー21の一部が構成される。
図2において、前記パワーユニットPは、前記後輪WRの前方側に配置される単気筒の水冷式であるエンジンEと、該エンジンEおよび前記後輪WR間に介設される伝動装置Mとで構成される。
前記エンジンEのエンジン本体29は、左右に2分割された左右クランクケース半体30L,30Rが結合されて成るクランクケース30と、該クランクケース30に結合されるシリンダブロック31と、該シリンダブロック31に結合されるシリンダヘッド32と、該シリンダヘッド32に結合されるヘッドカバー33とを備え、前上がりにわずかに傾斜したシリンダ軸線を有してシリンダブロック31に設けられるシリンダボア34にピストン35が摺動可能に嵌合される。前記クランクケース30には、車体フレームFの幅方向に延びるクランクシャフト36が回転自在に支承されており、該クランクシャフト36に前記ピストン35が連接される。
シリンダブロック31およびシリンダヘッド32間には前記ピストン35の頂部を臨ませる燃焼室37が形成されており、その燃焼室37への吸気を制御する吸気弁(図示せず)ならびに前記燃焼室37からの排気を制御する排気弁(図示せず)を開閉駆動する動弁装置38が、シリンダヘッド32およびヘッドカバー33間に収容されており、この動弁装置38が備えるカムシャフト39が、前記クランクシャフト36と平行な軸線まわりに回転することを可能としてシリンダヘッド32に支承される。
前記クランクシャフト36および前記カムシャフト39間には、前記クランクケース30から前記シリンダヘッド32にわたって前記エンジン本体29に形成されるカムチェーン室40を走行するカムチェーン41を含む調時伝動装置42が設けられ、この調時伝動機構42によってクランクシャフト36からの動力が1/2の減速比で前記カムシャフト39に伝達される。
前記伝動装置Mは、ベルト式無段変速機43と、該無段変速機43の出力を減速して後輪WRの車軸45に伝達する歯車減速機構44とを備え、ベルト式無段変速機43および歯車減速機構44は、前記クランクケース30に連設されて後輪WRの左側方に延びる伝動ケース46内に収容される。
前記伝動ケース46は、クランクケース30の左クランクケース半体30Lに一体に連なって後輪WRの左側方まで後方に延びるケース主体47と、前記ベルト式無段変速機43を収容する変速機室50を前記ケース主体47との間に形成して該ケース主体47に外側から結合される外側カバー48と、前記歯車減速機構44を収容する歯車室51を前記ケース主体47の後部との間に形成して該ケース主体47の後部に内側から結合される内側カバー49とから成る。
ベルト式無段変速機43は、前記変速機室50内に突入される前記クランクシャフト36の左端部ならびに前記後輪WRの車軸45に連動、連結される伝動軸52間に設けられるようにして前記変速機室50に収容されるものであり、ベルト巻き掛け径を可変として前記クランクシャフト36に設けられる駆動プーリ53と、伝動軸52に設けられる従動プーリ54と、駆動プーリ53および従動プーリ54に巻き掛けられる無端状のVベルト55とを備える。
前記駆動プーリ53は、クランクシャフト36に固定された固定プーリ半体56と、固定プーリ半体56に対して近接・離間することを可能として固定プーリ半体56よりもクランクケース30側に配置される可動プーリ半体57とから成る。
また前記可動プーリ半体57に前記固定プーリ半体56とは反対側から対向するランププレート58が前記クランクシャフト36に固定されており、このランププレート58および前記可動プーリ半体57間には複数のウエイトローラ59…が配設される。而して前記クランクシャフト36とともに回転する前記ランププレート58の回転速度が増大するのに応じて前記ウエイトローラ59…に作用する遠心力によって前記可動プーリ半体57が固定プーリ半体56に近接する側に押圧駆動され、駆動プーリ53のベルト巻き掛け半径が大きくなる。
前記伝動ケース46における外側カバー48には、キック軸61が回転自在に支承されており、該キック軸61の外端にキックペダル62が設けられる。また外側カバー48の内面側で前記キック軸61および前記クランクシャフト36間には、キックペダル62の踏み込み操作に応じたキック軸61の回転動力を前記クランクシャフト36に伝達可能としたキック式始動装置63が設けられる。また駆動プーリ53における固定プーリ半体56の外面には、伝動ケース46内に冷却風を流通させる冷却ファンとしての機能を前記固定プーリ半体56に果たさせるための複数のフィン64…が突設される。
従動プーリ54は、前記伝動軸52を同軸に囲繞しつつ該伝動軸52に相対回転可能に支承される円筒状の内筒66に固定される固定プーリ半体68と、前記内筒66に対する軸方向相対移動および相対回動を可能として前記内筒66を同軸に囲繞する外筒67に固定されることで前記固定プーリ半体68に対する近接・離反を可能とした可動プーリ半体69とで構成され、固定プーリ半体68および可動プーリ半体69間にVベルト55が巻き掛けられる。また可動プーリ半体69および固定プーリ半体68間の相対回転位相差に応じて両プーリ半体68,69間に軸方向の分力を作用せしめるトルクカム機構70が、前記内筒66および前記外筒67間に設けられ、可動プーリ半体69はコイルスプリング71によって固定プーリ半体68側に向けて弾発付勢され、固定プーリ半体68および伝動軸52間には、エンジン回転数が設定回転数を超えるのに伴って動力伝達状態となる遠心クラッチ72が設けられる。
而して従動プーリ54における固定プーリ半体68および可動プーリ半体69間の軸方向間隔は、前記トルクカム機構70によって生じる軸方向の力と、コイルスプリング71によって生じる軸方向の弾性力と、固定プーリ半体68および可動プーリ半体69間の間隔をあける方向に作用するVベルト55からの力とのバランスにより決定され、駆動プーリ53において可動プーリ半体57を固定プーリ半体56に近接させることによりVベルト55の駆動プーリ53への巻き掛け半径が大きくなると、Vベルト55の従動プーリ54への巻き掛け半径が小さくなる。
後輪WRの車軸45の一端部は、内側カバー49を気密に貫通して歯車室51内に突入されており、この車軸45の一端部はケース主体47および内側カバー49で回転自在に支承され、前記伝動軸52および前記車軸45間に歯車減速機構44が設けられる。またエンジン本体29のクランクケース30に連設されたスイングアーム73が後輪WRの右側に配置されており、このスイングアーム73の後部に前記車軸45の他端部が回転自在に支承される。
前記歯車減速機構44は、前記クランクシャフト36からの回転動力が伝達される伝動軸52に一体に設けられる駆動歯車74と、前記後輪WRの車軸45に設けられる被動歯車75と、該被動歯車75および前記駆動歯車74間に配設される第1および第2中間歯車76,76とを有し、前記ケース主体47および内側カバー49で両端部が回転自在に支承される中間歯車軸108に第1および第2中間歯車76,76が固設される。
前記クランクケース30における右クランクケース半体30Rを回転自在に貫通するクランクシャフト36の右側端部にはアウターロータ77が固定され、該アウターロータ77とともに発電機79を構成するようにしてアウターロータ77で囲繞されるインナーステータ78が、右クランクケース半体30Rに締結される支持板80に固定される。
前記クランクケース30の車幅方向一側、この実施の形態では車幅方向右側には、外側方に向けて開口する冷却風導入口83を有するカバー部材82が配置されており、このカバー部材82は、前記発電機79を囲む筒状のシュラウド81を介して前記クランクケース30の右ケース半体30Rに支持される。また前記冷却風導入口83から前記クランクケース30側に冷却風を吸入する冷却ファン84が、前記カバー部材83で覆われるようにして前記クランクシャフト36に連動、連結される。すなわち冷却ファン84は、前記カバー部材82の車幅方向内方に位置するようにして前記クランクシャフト36の右端部に固定される。
前記冷却ファン84および前記カバー部材82間には、該カバー部材82で覆われるようにしてラジエータ85が配置されており、このラジエータ85は前記シュラウド81で支持される。
一方、シリンダヘッド32およびヘッドカバー33間に収容される動弁装置38が備えるカムシャフト39には、前記シリンダヘッド32の右側面に取付けられる冷却水ポンプ86のポンプ軸87が同軸にかつ相対回転不能に連結されており、冷却水ポンプ86はサーモスタット88を介して前記ラジエータ85に接続される。
図3〜図5を併せて参照して、前記カバー部材82は、前記車体カバー21の一部を構成する左右一対のスカート部24…のうち車幅方向一側(この実施の形態では車幅方向右側)のスカート部24の後方に少なくとも一部が配置されるようにして前記クランクケース30の右ケース半体30Rに前記シュラウド81を介して支持されており、図3および図5で示すように、前記冷却風導入口83の全てが右側の前記スカート部24の後方に配置されるようにして、前記カバー部材82が、右側の前記スカート部24の車幅方向外端24aよりも平面視で車幅方向内方に配置される。また前記カバー部材82の上部には、前記ラジエータ85の上部のフィラーネック(図示せず)に着脱可能に装着されるフィラーキャップ107を外側方から覆うキャップカバー部82aが設けられる。
しかも前記右側のスカート部24の少なくとも後部には、前記カバー部材82側に冷却風を導く冷却風導風凹部90が、車幅方向内方に凹むようにして形成され、この右側のスカート部24の後部には、側面視で前記カバー部材82の下端よりも下方に延出される下方延出部24bが一体に形成される。而して下方延出部24bの下端部は、車体フレームFにおける右側のリヤフレーム14における立ち上がりフレーム部14aに固着されたステー95にねじ部材96で締結される。
前記カバー部材82の外表面には、車幅方向外方に突出するようにして導風突部91が設けられており、この導風突部91は、前記冷却風導風凹部90の上縁部90aの後方への延長方向で前後方向に延びる上側前後方向延出突部92を少なくとも有して前記冷却風導風凹部90からの冷却風を前記冷却風導入口83に導くように形成される。しかも上側前後方向延出突部92は後上がりに傾斜した前記冷却風導風凹部90に対応して上側前後方向延出突部92も後上がりに傾斜して形成される。
前記導風突部91は、前記上側前後方向延出突部92と、前記冷却風導入口83よりも後方で上側前後方向延出突部92の後端から下方に延出して前記カバー部材82の外表面から突出する上下方向延出突部93と、前記冷却風導入口83の下方で前後に延びるようにして前記カバー部材82の外表面から突出するとともに後端部が前記上下方向延出突部93の下端部に連設される下側前後方向延出突部94とで前方に開いた略U字状に構成されており、前記上側前後方向延出突部92の前端92aが、前記下側前後方向延出突部94の前端94aよりも右側の前記スカート部24の後端に近づけて配置される。
図5で明示するように、前記上側前後方向延出突部92は、後方に向かうにつれて前記カバー部材82の外表面からの突出量が大きくなるように形成され、前記上下方向延出突部93は、前記カバー部材82の外表面からの突出端に向かうにつれ前方位置となるように傾斜して形成される。
また図5で明示するように、前記前後方向延出突部92の前端92aは、前記冷却風導風凹部90よりも車幅方向内方に配置されるとともに、前記前後方向延出突部92の車幅方向外端は、前記冷却風導風凹部90よりも車幅方向外方に配置される。また図3で明示するように、前記前後方向延出突部92の前端92aは、前記冷却風導風凹部90の上縁部90aよりも下方に配置されるとともに、前記冷却風導入口83の上方、下方、および後方の略全体が、前記導風突部91で囲まれる。
図3で示すように、車体フレームFにおける右側のリヤフレーム14における立ち上がりフレーム部14aに固着された支持ステー97には、折り畳み式のピリオンステップ98が支持されており、このピリオンステップ98は、上側前後方向延出突部92よりも上方で前記カバー部材82に外側方から重なるように配置される。
しかも前記カバー部材82には、上側前後方向延出突部92よりも上方に配置される第2の冷却風導入口106が、その少なくとも一部(この実施の形態では一部)に側面視で前記ピリオンステップ98が外側方から重なるようにして設けられる。
前記カバー部材82には、複数の上下に延びる羽根板99a…と、前記冷却風導入口83の前部から後方に張り出す遮蔽壁99bとを有して前記冷却風導入口83に配置されるルーバ99が、前方に向かうにつれて前記ラジエータ85に近づくようにして設けられる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、外側方に向けて開口する冷却風導入口83を有するカバー部材82が、車体カバー21の一部を構成する左右一対のスカート部24…のうち車幅方向右側のスカート部24の後方に少なくとも一部を配置するようにしてエンジンEのクランクケース30に支持され、全体がこのスカート部24の後端よりも後方で外部に臨むように配置される冷却風導入口83から前記クランクケース30側に冷却風を吸入する冷却ファン84がカバー部材82で覆われるようにしてクランクシャフト36に連動、連結されるのであるが、右側の前記スカート部24の少なくとも後部には、前記カバー部材82側に冷却風を導く冷却風導風凹部90が、車幅方向内方に凹むようにして形成され、カバー部材82の外表面には、車幅方向外方に突出するようにして設けられる導風突部91が、前記冷却風導風凹部90の上縁部90aの後方への延長方向で前後方向に延びる上側前後方向延出突部92を少なくとも有するとともに冷却風導風凹部90からの冷却風を冷却風導入口83に導くように形成される。
したがって冷却風導風凹部90からの冷却風を導風突部91で冷却風導入口83に導くようにした簡単な構成で冷却風をカバー部材82の冷却風導入口83に効率よく導くことができ、また冷却風導入口83の全体が前記スカート部の後端よりも後方に位置していることで、車体カバー21に冷却風ガイド孔設ける必要がないので、車体カバー21を容易に成形可能としつつ車体カバー21の剛性低下を回避することができる。しかも上側前後方向延出突部92は、冷却風導風凹部90の上縁部90aの後方への延長方向で前後に延びるものであるので、冷却風導風凹部90からの冷却風をより効果的に上側前後方向延出突部92で受けることができる上、スカート部24およびカバー部材82が前後方向に連続した印象を与えるようにした意匠面となり、スポーティな外観を演出して商品魅力も高めることができる。
た、冷却風導入口83の全てがスカート部24で覆われることなく外部に臨むように配置されるので、エンジンE側からの熱い空気を冷却風導入口83が吸い込み難くすることができる。
また後上がりに傾斜した冷却風導風凹部90に対応して前記上側前後方向延出突部92も後上がりに傾斜して形成されるので、前方からの走行風を冷却風として冷却風導入口83に効率よく導くことができる。
また右側の前記スカート部24の後部には、側面視でカバー部材82の下端よりも下方に延出される下方延出部24bが一体に形成されるので、カバー部材82の全体に前方のスカート部24から冷却風を導くことができる。
また導風突部91が、冷却風導入口83よりも後方で上側前後方向延出突部92の後端から下方に延出してカバー部材82の外表面から突出する上下方向延出突部93を備えるので、カバー部材82の前方のスカート部24から後方に向かう冷却風を上下方向延出突部93で受け止めるようにして、より効率よく冷却風を冷却風導入口83に導くことができる。
また導風突部91が、上側前後方向延出突部92および上下方向延出突部93と、冷却風導入口83の下方で前後に延びるようにしてカバー部材82の外表面から突出するとともに後端部が上下方向延出突部93の下端部に連設される下側前後方向延出突部94とで前方に開いた略U字状に構成されRUので、カバー部材82の導風突部91と、スカート部24の冷却風導風凹部90との連続性を強めた印象を与えることができる上、カバー部材82の前方にあるスカート部24の後端に、上側前後方向延出突部92の前端92aが下側前後方向延出突部94の前端94aよりも近づけて配置されるので、スカート部24の下部から後方に向かう走行風を冷却風導入口83に導き易くして、冷却風をより効率的に冷却風導入口83に導くことができる。
また折り畳み式のピリオンステップ98が、側面視で、上側前後方向延出突部92よりも上方で前記カバー部材82に外側方から重なるように配置されるので、ピリオンステップ98で上側前後方向延出突部92が隠れてしまうことがなく、意匠性を確保することができ、ピリオンステップ98が走行風の冷却風導入口83への取り込みの邪魔になることもない。
また上側前後方向延出突部92よりも上方に配置される第2の冷却風導入口106がカバー部材82に設けられるので、カバー部材82での冷却風導入可能領域を拡大することができ、しかも第2の冷却風導入口106の少なくとも一部に側面視でピリオンステップ98が外側方から重なるので、特別な保護部材を設けることを不要としてピリオンステップ98で第2の冷却風導入口106を効果的に保護することができる。
またカバー部材82が、右側のスカート部24の車幅方向外端24aよりも平面視で車幅方向内方に配置されるので、冷却風導入口83への走行風の導入を考慮してカバー部材82をその前方のスカート部24の外端よりも外方に配置した場合と比べると、パワーユニットPの車幅方向に沿う幅を小さくしつつ、カバー部材82の冷却風導入口83に冷却風を取り込むことができる。
また上側前後方向延出突部92が、後方に向かうにつれて前記カバー部材82の外表面からの突出量が大きくなるように形成されるので、冷却風導入口83に冷却風をより導き易くなり、上下方向延出突部93が、前記カバー部材82の外表面からの突出端に向かうにつれ前方位置となるように傾斜して形成されるので、冷却風を上下方向延出突部93でより効果的に受け止めて、冷却風導入口83に冷却風をより一層効果的に導くことができる。
また冷却ファン84およびカバー部材82間に、該カバー部材82で覆われるようにしてラジエータ85が配置されるので、ラジエータ85を冷却風で効果的に冷却することができ、水冷式のエンジンEに好適である。
さらに、冷却風導入口83の前部から後方に張り出す遮蔽壁99bを有して冷却風導入口83に配置されるルーバ99が、前方に向かうにつれて前記ラジエータ85に近づくようにしてカバー部材82に設けられるので、ラジエータ85を保護することができ、特に、ラジエータ85に近接するカバー部材82の前部に設けられる遮蔽壁99bによって洗車時等で水圧の高い水がラジエータ85に直接当たることを防止して、ラジエータ85を効果的に保護することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施の形態では、エンジンEが水冷式である場合について説明したが、本発明は、エンジンが空冷式であるスクータ型自動二輪車にも適用可能である。
21・・・車体カバー
23・・・ステップフロア
24・・・スカート部
24b・・・下方延出部
82・・・カバー部材
83・・・冷却風導入口
84・・・冷却ファン
90・・・冷却風導風凹部
90a・・・冷却風導風凹部の上縁部
91・・・導風突部
92・・・前後方向延出突部(上側前後方向延出突部)
92a・・・前後方向延出突部の前端(上側前後方向延出突部の前端)
93・・・上下方向延出突部
94・・・下側前後方向延出突部
94a・・・下側前後方向延出突部の前端
98・・・ピリオンステップ
99・・・ルーバ
99b・・・遮蔽壁
P・・・パワーユニット

Claims (15)

  1. エンジン(E)と、該エンジン(E)のクランクケース(30)で回転自在に支承されるクランクシャフト(36)からの回転動力を後輪(WR)に伝達する伝動装置(M)とを有するパワーユニット(P)が車体フレーム(F)に揺動可能に支承され、外側方に向けて開口する冷却風導入口(83)を有するカバー部材(82)が、前記クランクケース(30)の車幅方向一側に配置されるようにして前記クランクケース(30)に支持され、前記冷却風導入口(83)から前記クランクケース(30)側に冷却風を吸入する冷却ファン(84)が、前記カバー部材(82)で覆われるようにして前記クランクシャフト(36)に連動、連結され、前記パワーユニット(P)の前方に配置されるステップフロア(23)と、該ステップフロア(23)の左右両側に連設されて下方に垂下される左右一対のスカート部(24)とで前記車体フレーム(F)を覆う車体カバー(21)の一部が構成されるスクータ型自動二輪車において、
    前記カバー部材(82)の少なくとも一部が、前記冷却風導入口(83)の全てを両スカート部(24)のうち前記車幅方向一側のスカート部(24)の後端よりも後方で外部に臨ませるようにして、当該スカート部(24)の後方に配置されるとともに、そのスカート部(24)の少なくとも後部に、前記カバー部材(82)側に冷却風を導く冷却風導風凹部(90)が、車幅方向内方に凹むようにして形成され、
    車幅方向外方に突出するようにして前記カバー部材(82)の外表面に設けられる導風突部(91)が、前記冷却風導風凹部(90)の上縁部(90a)の後方への延長方向で前後方向に延びる前後方向延出突部(92)を少なくとも有するとともに前記冷却風導風凹部(90)からの冷却風を前記冷却風導入口(83)に導くように形成されることを特徴とするスクータ型自動二輪車。
  2. 上がりに傾斜した前記冷却風導風凹部(90)に対応して前記前後方向延出突部(92)も後上がりに傾斜して形成されることを特徴とする請求項1記載のスクータ型自動二輪車。
  3. 記車幅方向一側の前記スカート部(24)の後部には、側面視で前記カバー部材(82)の下端よりも下方に延出される下方延出部(24b)が一体に形成されることを特徴とする請求項1または2記載のスクータ型自動二輪車。
  4. 記導風突部(91)が、前記冷却風導入口(83)よりも後方で前記前後方向延出突部(92)の後端から下方に延出して前記カバー部材(82)の外表面から突出する上下方向延出突部(93)を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のスクータ型自動二輪車。
  5. 記導風突部(91)が、前記前後方向延出突部(92)および前記上下方向延出突部(93)と、前記冷却風導入口(83)の下方で前後に延びるようにして前記カバー部材(82)の外表面から突出するとともに後端部が前記上下方向延出突部(93)の下端部に連設される下側前後方向延出突部(94)とで前方に開いた略U字状に構成され、前記前後方向延出突部(92)の前端(92a)が、前記下側前後方向延出突部(94)の前端(94a)よりも前記車幅方向一側の前記スカート部(24)の後端に近づけて配置されることを特徴とする請求項記載のスクータ型自動二輪車。
  6. り畳み式のピリオンステップ(98)が、側面視で、前記前後方向延出突部(92)よりも上方で前記カバー部材(82)に外側方から重なるように配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のスクータ型自動二輪車。
  7. 記カバー部材(82)に、前記前後方向延出突部(92)よりも上方に配置される第2の冷却風導入口(106)が、その少なくとも一部に側面視で前記ピリオンステップ(98)が外側方から重なるようにして設けられることを特徴とする請求項記載のスクータ型自動二輪車。
  8. 記カバー部材(82)が、前記車幅方向一側の前記スカート部(24)の車幅方向外端(24a)よりも平面視で車幅方向内方に配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のスクータ型自動二輪車。
  9. 記冷却風導風凹部(90)の上縁部(90a)の後方への延長方向で前後方向に延びる前記前後方向延出突部(92)が、後方に向かうにつれて前記カバー部材(82)の外表面からの突出量が大きくなるように形成されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のスクータ型自動二輪車。
  10. 記上下方向延出突部(93)が、前記カバー部材(82)の外表面からの突出端に向かうにつれ前方位置となるように傾斜して形成されることを特徴とする請求項または記載のスクータ型自動二輪車。
  11. 記冷却ファン(84)および前記カバー部材(82)間に、該カバー部材(82)で覆われるようにしてラジエータ(85)が配置されることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のスクータ型自動二輪車。
  12. 側面視で、前記冷却風導入口(83)の前部から後方に張り出す遮蔽壁(99b)を有して前記冷却風導入口(83)に配置されるルーバ(99)が、平面視で、前方に向かうにつれて前記ラジエータ(85)に近づくようにして前記カバー部材(82)に設けられることを特徴とする請求項11記載のスクータ型自動二輪車。
  13. 前記前後方向延出突部(92)の前端(92a)が、平面視で、前記冷却風導風凹部(90)よりも車幅方向内方に配置されることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のスクータ型自動二輪車。
  14. 前記前後方向延出突部(92)の車幅方向外端が、平面視で、前記冷却風導風凹部(90)よりも車幅方向外方に配置されることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載のスクータ型自動二輪車。
  15. 前記前後方向延出突部(92)の前端(92a)が、側面視で前記冷却風導風凹部(90)の上縁部(90a)よりも下方に配置され、前記冷却風導入口(83)の上方、下方、および後方の略全体が、前記導風突部(91)で囲まれることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のスクータ型自動二輪車。
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