JP5675996B2 - 信号処理装置及び信号処理方法、固体撮像装置、電子情報機器、信号処理プログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

信号処理装置及び信号処理方法、固体撮像装置、電子情報機器、信号処理プログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、信号処理装置及び信号処理方法、固体撮像装置、電子情報機器、信号処理プログラム、並びにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関し、特に、画素信号の補間処理を画面上の明るい領域と暗い領域とで適応的に切り替える信号処理装置及び信号処理方法、このような信号処理装置を搭載した固体撮像装置、このような固体撮像装置を搭載した電子情報機器、上記のような信号処理方法をコンピュータに実行させる信号処理プログラム、及びこの信号処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
従来からデジタルカメラには、被写体からの光(以下、被写体光ともいう。)を光電変換して被写体の画像信号を生成することにより被写体を撮像するCCD型固体撮像装置およびCMOS型固体撮像装置などの固体撮像装置が用いられている。
図10は、従来のCCD型固体撮像装置を説明する図であり、図10(a)は、従来の固体撮像装置の全体構成を概略的に示し、図10(b)は、この固体撮像装置を構成するCCD型イメージセンサを示し、図10(c)は、この固体撮像装置(図10(b)の部分A)におけるカラーフィルタの配列を示している。
このCCD型固体撮像装置200aは、被写体からの光を光電変換して画素信号を出力するCCDイメージセンサ1と、該イメージセンサ1から出力されるアナログ画素信号AgをAD変換し、得られたデジタル画素信号に信号処理を施す信号処理装置200とを有している。
ここで、CCD型イメージセンサ1は、図10(b)に示すように、複数の画素Pをマトリクス状に配列してなる画素部1aと、この画素部1aの各画素列に沿って配置され、各画素で被写体からの光の光電変換により得られた信号電荷を垂直方向Yに転送する垂直電荷転送部(垂直CCD)1bと、垂直CCD1bと対応する画素列の画素Pとの間に配置された読み出しゲート部2と、垂直CCD1bの一端側に配置され、垂直CCD1bからの信号電荷を水平方向Xに転送する水平電荷転送部(水平CCD)1cと、水平CCD1cからの信号電荷を電圧信号に変換し、この電圧信号を増幅してアナログ画素信号として出力する出力部3とを有している。ここでは、垂直CCD1bは、CCD駆動回路(図示せず)からの4相の垂直転送信号ΦV1〜ΦV4により駆動され、水平CCD1cはCCD駆動回路(図示せず)からの2相の水平転送信号ΦH1及びΦH2により駆動されるようになっている。
また、画素部1aを構成する各画素は、半導体基板上に形成されたフォトダイオードを含んでおり、該フォトダイオードが形成された領域には、R(赤)、G(緑)またはB(青)のカラーフィルタが設けられており、カラーフィルタの色に応じて、赤色の画素信号(R画素値)を出力するR画素、緑色の画素信号(G画素値)を出力するG画素、青色の画素信号(B画素値)を出力するB画素となっている。
図10(c)は、例えば、図10(a)に示す画素部1aのA部分でのカラーフィルタの配列を示しており、このCCDイメージセンサ1では、カラーフィルタの配列はいわゆるベイヤー配列と呼ばれる配列となっている。つまり、緑色フィルタFgが、マトリクス状に配列された画素Pに対して市松状に設けられ、青色フィルタFbと赤色フィルタFrとが、画素列あるいは画素行に沿って交互に緑色フィルタの間を埋めるように配置されている。
また、信号処理装置200は、CCD型イメージセンサ1から出力されたアナログ画素信号AgをAD変換し、得られたデジタル画素信号に対して信号処理を施すものであり、デジタル画素信号に対する黒レベルの調整、ホワイトバランスの調整、画素補間、カラーマトリックス処理、コントラスト調整、ガンマ補正などの各種処理を施すよう構成されている。
次に動作について説明する。
このような構成のCCD型固体撮像装置200aでは、CCDイメージセンサ1は被写体からの光を光電変換してアナログ画素信号Agを生成し、このアナログ画素信号Agを信号処理装置200に出力する。
つまり、CCDイメージセンサ1に入射した被写体光は、画素部1aの各画素Pで光電変換され、光電変換により生成された信号電荷が各画素Pから読み出しゲート部2を介して垂直CCD1bに読み出される。垂直CCD1bでは、信号電荷は垂直方向Yに転送され、水平CCD1cでは、垂直CCD1bから転送されてきた信号電荷が水平方向Xに転送される。水平CCD1cの終端側の出力部3では、信号電荷は電圧信号に変換されてアナログ画素信号Agとして信号処理装置200に出力される。信号処理装置200は、このアナログ画素信号Agに対して種々の信号処理を施す。
図11は、信号処理装置200での具体的な信号処理を説明する図であり、一般的な画像処理の流れをA/D変換処理から順に示している。
この信号処理装置200は、画素からの信号電荷を電圧信号に変換して得られたアナログ画素信号をデジタル画素信号に変換し、さらにこのデジタル画素信号に信号処理を施して、画像処理後のカラー画像信号を生成する。
まず、信号処理装置200では、CCDイメージセンサ1から出力されたアナログ画素信号AgをAD変換器(図示せず)によりデジタル画素信号に変換し(ステップS1)、各色の画素に対応するデジタル画素信号の黒レベルを規定値に固定するなどの黒レベルの調整処理を行う(ステップS2)。
次に、黒レベルが調整されたデジタル画素信号におけるR画素およびB画素のデジタル画素信号に対して所定の値を乗算してホワイトバランスの調整処理を行う。具体的には、白色の被写体を撮像したときのR、G、B各画素のデジタル画素信号の信号レベルが等しくなるよう、該デジタル画素信号のゲインを調整する(ステップS3)。
その後、各画素に対応する画素信号に対して補間処理、つまり画素が有するカラーフィルタの色以外の色の画素信号を各画素について求める処理を行う。各画素が赤、緑、青の一色の要素(デジタル画素信号)しか持っておらず、このため、この補間処理により、各画素に対応する他の色の要素(デジタル画素信号)が周囲の画素からの補間により求められる(ステップS4)。
例えば、R画素は、赤色のデジタル画素信号しか持っていないので、このR画素に対する緑色のデジタル画素信号および青色のデジタル画素信号を周辺のG画素のデジタル画素信号およびB画素のデジタル画素信号から生成する。同様に、G画素およびB画素はそれぞれ、緑色のデジタル画素信号および青色のデジタル画素信号しか持っていないので、他の色のデジタル画素信号を周辺の他の色の画素のデジタル画素信号から生成する。
続いて、各画素の各色(RGB)のデジタル画素信号に対するカラーマトリックス処理により、CCDイメージセンサから出力されるRGB各色のデジタル画素信号の特性を、自然なカラー画像が表示されるよう人の目のRGB各色に対する感度特性と合わせる。(ステップS5)。
さらに、カラーマトリックス処理を施したRGB各色のデジタル画素信号に対してコントラスト調整処理、ガンマ補正処理を施してデジタル画像信号を生成する(ステップS6)。
なお、図11に示した信号処理は、信号処理装置での基本的な処理であり、これらの処理に限定されるものではなく、ノイズ、白傷、縦線、横線補正などの各種補正やシェーディング補正などここに記載しなかったものも、適切に行った方が望ましく、通常は補間処理の前に行うことが望ましい。これらの補正は補間処理の前に行った方が効果的であるが、補間処理の後に行うことも可能である。また、処理の順番も、図11に示すものに限定されない。
なお、固体撮像装置には、上記のとおり、CCD型固体撮像装置の他にCMOS型固体撮像装置もある。
図12は、従来のCMOS型固体撮像装置を説明する図である。
このようなCMOS型固体撮像装置の出力信号も上記のような信号処理装置で信号処理されてデジタル画像信号が得られる。
このCMOSイメージセンサ10は、画素を行列状に配列してなる画素部11と、該画素部11の画素を行単位で選択する垂直選択回路(V選択回路)12と、該垂直選択回路12により選択された画素行の画素のアナログ画素信号に対してノイズ除去処理を施して保持する信号処理回路(S/H、CDS回路)13とを有している。この信号処理回路13は、選択した各行の画素からのアナログ画素信号に対して、画素毎の固定パターンノイズを除去する処理を施すものである。
また、CMOSイメージセンサ10は、該信号処理回路13に保持されているアナログ画素信号を順番に取り出して出力する水平選択回路(H選択回路)14と、該信号処理回路13から出力されたアナログ画素信号を適切なゲインで増幅するAGC回路16と、該AGC回路16で増幅されたアナログ画素信号をデジタル画素信号に変換するA/D変換器17と、該デジタル画素信号を増幅して出力するデジタルアンプ18と、上記各回路を制御するタイミング信号を生成するタイミング生成部(TG)15とを有している。
さらに、CMOS型固体撮像装置10は、該デジタルアンプ18から出力されたデジタル画素信号に対する信号処理を行う信号処理装置19を有しており、この信号処理装置19は、図10(a)に示す信号処理装置200とは、A/D変換器を有していない点以外は同一の構成を有している。
このようなCMOS型固体撮像装置10では、製造プロセスはCMOS LSIの標準プロセスが土台となっているので、CMOSイメージセンサとして機能する部分(画素部11、V選択回路12、H選択回路14、信号処理回路13)以外の機能を実現する回路(タイミング生成部15、AGC回路16、A/D変換器17、デジタルアンプ18及び信号処理装置19)も同一チップに組み込むことができる。
以下、上述した補間処理について詳しく説明する。
上述したように、この種の固体撮像装置では、赤、緑、青のカラーフィルタを持つ画素が市松状に並べられており、また、このようなカラーフィルタの配列を、近接する4つの赤、緑、青のカラーフィルタを単位として、45度回転させハニカム型にしている固体撮像装置も存在するが、いずれのフィルタ配列でも、各画素は赤、緑、青の一色の要素しかもっておらず、他の色の要素は周囲の画素からの補間により求める必要がある。この補間の中で最も有名なものは線形補間である。
図13は、線形補間の方法を説明する図であり、図10(b)に示す画素部1aにおける画素Pの配列を、図13(a)、図13(b)、図13(c)にて赤、緑、青の各色で分離して示している。
なお、これらの図では、各升目は画素を示しており、各升目内のR,G,Bは各画素に設けられているカラーフィルタの色を示している。逆にR,G,Bと表示していないところが補間により色を発生させる必要がある画素であり、括弧内に画素の座標を示している。
ここで、補間しようとしている画素(対象画素)の座標はx,yであり、理解しやすくするため、補間対象画素を示す升目は斜線領域で表し、補間に用いる画素を示す升目はドット領域で表している。なお、(x,y)=(0,0)は、図13(a)、図13(b)、図13(c)に示す各色の画素の配列の基準点とする。
図13(a)はR画素の画素信号の補間処理を説明する図である。
まず、水平方向に並ぶ隣接するR画素の間の画素P22のR画素値(赤色のデジタル画素信号)を補間により求める場合は、図13(a)に示す式(1a)により求める。ここで、式(1a)におけるR(x、y)は、補間される対象画素P22でのR画素値である。
また、垂直方向に並ぶ隣接するR画素の間の画素P73のR画素値を補間により求める場合は、図13(a)に示す式(1b)により求める。ここで、式(1b)におけるR(x、y)は、補間される対象画素P72でのR画素値である。
また、正方形の頂点に位置する隣接する4つのR画素を用いて、この正方形の中心に位置する画素P163のR画素値を補間により求める場合は、図13(a)に示す式(1c)により求める。ここで、式(1c)におけるR(x、y)は、補間される対象画素P163でのR画素値である。
図13(b)はG画素の画素信号の補間処理を説明する図である。
正方形を45度回転させた菱形の頂点に位置する隣接する4つのG画素を用いて、この菱形の中心に位置する画素P63のG画素値(緑色のデジタル画素信号)を補間により求める場合は、図13(b)に示す式(2)により求める。ここで、式(2)におけるG(x、y)は、補間される対象画素P63でのG画素値である。
図13(c)はB画素の画素信号の補間処理を示している。
まず、水平方向に並ぶ隣接するB画素の間の画素P33のB画素値を補間により求める場合は、図13(c)に示す式(3a)により求める。ここで、式(3a)におけるB(x、y)は、補間される対象画素P33でのB画素値である。
また、垂直方向に並ぶ隣接するB画素の間の画素P84のB画素値(青色のデジタル画素信号)を補間により求める場合は、図13(c)に示す式(3b)により求める。ここで、式(3b)におけるB(x、y)は、補間対象画素P84でのB画素値である。
また、正方形の頂点に位置する隣接する4つのB画素を用いて、この正方形の中心に位置する画素P174のB画素値を補間により求める場合は、図13(c)に示す式(3c)により求める。ここで式(3c)におけるB(x、y)は、補間される対象画素P174でのB画素値である。
このような線形補間は、画素値を平均化する補間の代表だが、平均化する補間とは、対象画素の周囲の画素の画素値を混合して足し合わせる補間であり、係数の和は通常1になる。尚、補間方法は無数に存在し、ここに説明したものは、本発明の従来技術を理解するための例示であり、これらのみに限定されない。
線形補間は、上記の例の通り平均化する補間であるため、エッジ境界が曖昧になり、解像度が低下する。
そこで、補間時に画素値の平均化のみすることを避け、同時にエッジ強調をかけることで解像度を向上させることが多い。
図14は、エッジ強調を行うR画素値の補間処理を説明する図であり、図10(b)に示す画素部1aにおける画素Pの配列を、図14(a)、図14(b)、図14(c)にて赤、緑、青の各色で分離して示している。これらの図では、図13と同様に、補間しようとしている画素(対象画素)の座標はx,yであり、理解しやすくするため、補間対象画素を示す升目は斜線領域で表し、補間に用いる画素を示す升目はドット領域で表している。
まず、水平方向に並ぶ隣接するR画素の間の画素P22のR画素値を補間により求める場合は、図14(a)に示す式(4a)により求める。ここで、式(4a)におけるR(x、y)は、補間される対象画素P22でのR画素値である。
また、正方形の頂点に位置する隣接する4つのR画素を用いて、この正方形の中心に位置する画素P163のR画素値を補間により求める場合は、図14(a)に示す式(4b)により求める。ここで、式(4b)におけるR(x、y)は、補間される対象画素P163でのR画素値である。
ここでは、対象画素の上下左右の位置ではG画素の画素値をエッジ強調に用いている。
また、正方形の頂点に位置する隣接する4つのR画素を用いて、この正方形の中心に位置する画素P243のR画素値を補間により求める場合は、図14(a)に示す式(4c)により求める。ここで、式(4c)におけるR(x、y)は、補間される対象画素P243でのR画素値である。
ここでは、画素の上下左右の位置ではB画素の画素値をエッジ強調に用いている。
図15は、エッジ強調を行うG画素値の補間処理を説明する図であり、図10(b)に示す画素部1aにおける画素Pの配列を、図15(a)、図15(b)、図15(c)にて赤、緑、青の各色で分離して示している。これらの図では、図13と同様に、補間しようとしている画素(対象画素)の座標はx,yであり、理解しやすくするため、補間対象画素を示す升目は斜線領域で表し、補間に用いる画素を示す升目はドット領域で表している。
まず、正方形を45度回転させた菱形の頂点に位置する隣接する4つのG画素を用いて、この菱形の中心に位置する画素P72のG画素値を補間により求める場合は、図15(b)に示す式(5a)により求める。ここで、式(5a)におけるG(x、y)は、補間される対象画素P72でのG画素値である。また、エッジ強調にはR画素の画素値を用いている。
また、正方形を45度回転させた菱形の頂点に位置する隣接する4つのG画素を用いて、この菱形の中心に位置する画素P203のG画素値を補間により求める場合は、図15(b)に示す式(5b)により求める。ここで、式(5b)におけるG(x、y)は、補間される対象画素P203でのG画素値である。また、エッジ強調にはB画素の画素値を用いている。
図16は、同色の画素でエッジ強調した補間の例を説明する図であり、図10(b)に示す画素部1aにおけるG画素の配列を示している。この図では、図13と同様に、補間しようとしている画素(対象画素)の座標はx,yであり、理解しやすくするため、補間対象画素を示す升目は斜線領域で表し、補間に用いる画素を示す升目はドット領域で表している。
上下左右をG画素により挟まれた画素P163のG画素値を、エッジ強調した補間により求める場合は、図16に示す式(6)により求める。ここで、式(6)におけるG(x、y)は、補間画素P163でのG画素値である。また、エッジ強調には補間画素の周辺に位置する12個のG画素の画素値を用いている。
上記で例示した通り、エッジ強調をかける補間方法の1つとして、周囲の画素の画素値の平均化と周囲の画素の画素値の差分を組み合わせた式を用いることとなり、係数の総和が通常1となり、また減算の係数を大きくすればするほど、エッジが鮮明になる。また、同色の画素だけでもよいが、周囲の異なる色の画素を補間に用いることで効果的にエッジを鮮明化することができる。
また、画素部における画素値の勾配を検出し、勾配がなだらかな方向に配列されている画素の画素値を用いて補間する方法も知られている。
図17は、このような画素値の勾配を考慮した補間処理を説明する図であり、図10(b)に示す画素部1aにおける画素Pの配列を、図17(a)、図17(b)、図17(c)にて赤、緑、青の各色で分離して示している。これらの図では、図13と同様に、補間しようとしている画素(対象画素)の座標はx,yであり、理解しやすくするため、補間対象画素を示す升目は斜線領域で表し、補間に用いる画素を示す升目はドット領域で表している。
正方形を45度回転させた菱形の頂点に位置する隣接する4つのG画素を用いて、この菱形の中心に位置する画素P72のG画素値を補間により求める場合は、まず、画素P72を含む画素の垂直配列における画素値の勾配αを、R画素値を用いる式(7a)により求め、画素P72を含む画素の水平配列における画素値の勾配βを、R画素値を用いる式(7b)により求める。
なお、画素P72を含む画素の垂直配列における画素値の勾配αは、G画素値を用いる条件式(8a)により求め、画素P72を含む画素の水平配列における画素値の勾配βは、G画素値を用いる条件式(8b)により求めてもよい。
そして、上記垂直配列における画素値の勾配αと水平配列における画素値の勾配βとの大小関係に基づいて、式(9a)〜式(9c)に基づいて対象画素P72のG画素値を求める。
つまり、垂直配列における画素値の勾配αが水平配列における画素値の勾配βより小さい時は、式(9a)を用いて対象画素P72のG画素値を求め、水平配列における画素値の勾配βが垂直配列における画素値の勾配αより小さい時は、式(9b)を用いて対象画素P72のG画素値を求める。さらに、垂直配列における画素値の勾配αが水平配列における画素値の勾配βに等しい時は、式(9c)を用いて対象画素P72のG画素値を求める。これにより、勾配がなだらかな方向に配列されている画素の画素値を用いて補間することができる。
このように、画素値の変化がなだらかな方向の画素を平均化することで、エッジを維持する方法である。ここでは、対象画素としてR画素のG画素値を求める補間処理のみ2通りの条件判定式を例示している。また、この方法では平均化する画素が限定されるが、係数の総和はやはり通常1になる。
エッジ強調を行う補間は、差分を組み合わせる方法や、勾配による方法など様々存在するが、これらのみに限定されない。
さらに、G画素値から補間した後、補間により算出したG画素値を用いて、R画素値とB画素値を補間する方法もある。
また、例えばカラーフィルタが緑であるG画素のG画素値のように補間が必要でない画素値でも、周囲の画素の画素値を用いて補間処理を行うことにより、ノイズを抑えることが可能である。
図18は、補間画素の画素値を、同色の周辺画素の画素値で補間する例を説明する図であり、図10(b)に示す画素部1aにおける画素Pの配列を、図18(a)、図18(b)、図18(c)にて赤、緑、青の各色で分離して示している。これらの図では、図13と同様に、補間しようとしている画素(補間対象画素)の座標はx,yであり、理解しやすくするため、補間対象画素を示す升目は斜線領域で表し、補間に用いる画素を示す升目はドット領域で表している。
まず、正方形を45度回転させた菱形の頂点に位置する隣接する4つのR画素を用いて、この菱形の中心に位置する画素P33のR画素値を補間により求める場合は、図18(a)に示す式(10a)により求める。ここで、式(10a)におけるR(x、y)は、補間対象画素P33でのR画素値である。
また、正方形の頂点に位置する隣接する4つのG画素を用いて、この正方形の中心に位置する画素P53のG画素値を補間により求める場合は、図18(b)に示す式(10b)により求める。ここで式(10b)におけるG(x、y)は、補間される対象画素P53でのG画素値である。
さらに、画素P113のG画素値を、これに近接して位置する8個のG画素の画素値を用いて補間する場合は、図18(b)に示す式(10c)により求める。ここで式(10c)におけるG(x、y)は、補間対象画素P113でのG画素値である。
また、正方形を45度回転させた菱形の頂点に位置する隣接する4つのB画素を用いて、この菱形の中心に位置する画素P43のB画素値を補間により求める場合は、図18(c)に示す式(10d)により求める。ここで、式(10d)におけるB(x、y)は、補間対象画素P43でのB画素値である。
図18では、G画素のG画素値の補間について2通り例示したが、この場合も係数の総和は通常1である。
以上説明したように、補間の方法は様々存在するが、補間時に周囲の画素を足し合わせて平均化するとノイズを低減でき、平均化する画素数を増やすとさらに低減できる。
一方、勾配を算出するなどして平均化する画素の母数を減らせば、ノイズを抑える効果が低下する代わりに解像度が向上する。または補間時に周囲の画素を差し引き、エッジを強調すると、ノイズもエッジと同じく増幅することとなる。
撮像対象(被写体)が暗いとき、または黒い被写体を撮像すると、固体撮像装置の出力信号のレベルが低下するため、相対的にノイズが目立つようになる。なぜなら人間の視覚がもともと明度差に敏感であること、加えて人間の視覚は光量に対して線形に反応せず、暗いところの階調がよりはっきりしているからである。反対に明るくなると階調の区別がつきにくくノイズが目立ちにくくなる。更に、撮像対象が明るいときは光ショットノイズにより暗いところのノイズ以上のノイズが出力されるが、信号とノイズの比率が下がるため問題とすることは少ない。
また、人間の視覚は明度や彩度が高いところの誘目性が高く、また記憶されやすい。加えて対称色相で明度差が高くなると、視認性が高くなり、人間にとって見易い画像になる。そのため、明度や彩度が高い領域の解像度は特に必要になる。
一方、明度や彩度が低いところは誘目性も低く、記憶にも残りにくい。しかし、本来目立たないところがノイズにより目立つようになると、目障りなものとして認識される。
なお、特許文献1には、補間処理として、解像度の劣る補間画像と解像度がそのままの補間画像を適切に足し合わせるものが公開されている。
特開2005−328215号公報
ところが、従来の画像処理方法には、空間周波数やエッジ情報を元に補間処理を変更するものがあるが、画面全面に一律のエッジ強調をかけることで、暗い場所または彩度の低い誘目性の低い場所のエッジを不必要に強調したり、画面全面が暗い画像でも、わずかなエッジが見つかればエッジを強調する処理を行うことでノイズを増幅させたりするという問題がある。
また、例えば特許文献1のように解像度の劣る補間画像と解像度がそのままの補間画像を適切に足し合わせるものが公開されているが、これは、感度差を補正するためであり、画面の個々の領域での明度などに応じて補間処理によるエッジ強度を調整できるものではない。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、表示画面上の明度または彩度の低い領域で、補間によりノイズを減してS/Nを改善し、表示画面上の明度や彩度の高い領域でエッジ強調により解像度を上げることができる信号処理装置及び信号処理方法、この信号処理装置を有する固体撮像装置、この固体撮像装置を備えた電子情報機器、上記信号処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム、並びにこの画像処理プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明に係る信号処理装置は、被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対する信号処理を行う信号処理装置であって、該画素毎に1つまたは複数の画素における位置での明度または彩度を判定する判定部と、該判定した画素の明度または彩度に基づいて、対象画素の画素信号を該対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号を用いて補間する補間処理を行う補間処理部とを備え、該補間処理部は、少なくとも2種類以上の補間処理のうちから、該対象画素の判定した明度または彩度に適した補間処理を画素毎に選択し、選択した補間処理により該対象画素の画素信号を補間する適応的補間処理を行うものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記対象画素の判定した明度が既定の閾値より低いとき、前記周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択することが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記対象画素の判定した明度が既定の閾値より高いとき、前記周辺画素の画素信号の差分を用いた該対象画素のエッジ強調を伴う補間処理を選択することが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記対象画素の判定した明度が既定の閾値より高いとき、前記周辺画素の画素信号の勾配を求め、該勾配に基づいて該複数の周辺画素から特定の周辺画素を選択し、選択した特定の周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択することが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記対象画素の判定した彩度が既定の閾値より低いとき、前記周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択することが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記対象画素の判定した彩度が所定の閾値より高いとき、前記周辺画素の画素信号の差分を用いた該対象画素のエッジ強調を伴う補間処理を選択することが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記対象画素の判定した彩度が所定の閾値より高いとき、前記周辺画素の画素信号の勾配を求め、該勾配に基づいて該複数の周辺画素から特定の周辺画素を選択し、選択した特定の周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択することが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記周辺画素の画素信号の差分を用いてエッジ強調をするとき、前記対象画素の画素信号として補間しようとしている画素信号の色とは異なる色の周辺画素の画素信号を用いて、該対象画素の画素信号を補間する補間処理を選択することが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記周辺画素の配置領域での画素信号の勾配を求め、該勾配に基づいて該複数の周辺画素から特定の周辺画素を選択し、選択した特定の周辺画素の画素信号を混合して前記対象画素の補間処理を行うとき、該勾配は、補間しようとしている対象画素の画素信号の色とは異なる色の周辺画素の画素信号を用いて求めることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記判定部は、前記対象画素の明度または彩度の判定に、前記対象画素の画素信号の補間に用いる周辺画素を含む領域の、異なる色の画素を含む複数の画素の画素信号を用いることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記判定部は、前記対象画素の明度を、前記補間処理に用いる周辺画素を含む領域の画素から求めたそれぞれの画素の明度のうちで最も高い明度を用いて判定することが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記判定部は、前記対象画素の明度を前記周辺画素のうちの緑色画素の画素信号から求めることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記判定部は、前記対象画素の明度として、該対象画素の補間処理に用いる周辺画素を含む領域の画素の画素信号から求めた輝度信号を用いることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記判定部は、前記対象画素の彩度を、該対象画素の補間処理に用いる周辺画素の画素信号のうち、緑と赤の画素信号の差分と、緑と青の画素信号の差分とから求めることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対してノイズ除去処理を施すノイズ除去部を備え、前記判定部は、該ノイズ除去処理を施した画素信号に基づいて、前記対象画素の明度または彩度を算出することが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記判定部は、前記撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対してノイズ除去処理を施しつつ、該画素に対応する画素信号に基づいて該画素毎に該画素の明度または彩度を判定するよう構成されていることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対してノイズ除去処理を施すノイズ除去部を備え、前記補間処理部は、該ノイズ除去処理を施した画素信号を用いて前記適応的補間処理を行うことが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対してノイズ除去処理を施しつつ、前記適応的補間処理を行うよう構成されていることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記2種類以上の補間処理は、同一の周辺画素を用いる補間処理であって、前記対象画素の画素信号を該同一の周辺画素の画素信号から求める数式に対し、異なる係数を2種類以上用意し、該対象画素の明度または彩度に応じて該2種類以上の係数のいずれを用いるか判定するものであることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記2種類以上の補間処理は、前記対象画素の画素信号を、前記周辺画素の画素信号に異なる係数を掛けて得られる画素信号を用いて補間するものであり、それぞれの補間処理では、該係数として、判定した対象画素の明度または彩度に応じて連続的に変化させて得られる係数を用いることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記2種類以上の補間処理のそれぞれでは、前記係数として、判定した対象画素の明度または彩度に応じて線形関数に基づいて連続的に変化させて得られる係数を用いることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記2種類以上の補間処理のそれぞれでは、前記係数として、判定した対象画素の明度または彩度に応じて対数関数に基づいて連続的に変化させて得られる係数を用いることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記2種類以上の補間処理は、前記対象画素の画素信号を、複数の周辺画素の各々の画素信号に係数を掛けて得られる画素信号の総和により補間するものであり、該複数の周辺画素の各々の画素信号に掛ける係数の総和が1となるものであることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、光源としての被写体に応じて前記適応的補間処理を制限するよう構成されていることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、撮像時の前記撮像素子におけるゲインがある固定した倍率以下のとき、前記適応的補間処理を制限するように構成されていることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、撮像時に前記撮像素子が受光する光量がある固定した光量以上のとき、前記適応的補間処理を制限するよう構成されていることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、撮像時に前記撮像素子に前記被写体からの光を導く光学系の集光状態に従って、前記適応的補間処理が制限されるように構成されていることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記光学系における撮像時の絞りの程度に従って、前記適応的補間処理が制限されるように構成されていることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、前記光学系における撮像時の焦点距離に応じて、前記適応的補間処理が制限されるように設定されていることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、撮像時の前記撮像素子におけるシャッター速度に従って、前記適応的補間処理を制限するよう構成されていることが好ましい。
本発明は、上記信号処理装置において、前記補間処理部は、主となる被写体が逆光で撮像されていると判定されたときには、前記適応的補間処理が制限されるように構成されていることが好ましい。
本発明に係る信号処理方法は、被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対する信号処理を行う信号処理方法であって、該画素毎に1つまたは複数の画素における位置での明度または彩度を判定するステップと、該判定した画素の明度または彩度に基づいて、対象画素の画素信号を該対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号を用いて補間する補間処理を行うステップとを含み、該補間処理を行うステップでは、少なくとも2種類以上の補間処理のうちから、該対象画素の判定した明度または彩度に適した補間処理を画素毎に選択し、選択した補間処理により該対象画素の画素信号を補間する適応的補間処理を行うものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係る固体撮像装置は、被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号を信号処理する信号処理装置とを備え、該信号処理装置は、上述した本発明に係る信号処理装置であり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係る電子情報機器は、被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、該撮像部は、上述した本発明に係る固体撮像装置であり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係る信号処理プログラムは、被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対する信号処理をコンピュータにより行うための信号処理プログラムであって、該コンピュータに、該画素毎に1つまたは複数の画素における位置での明度または彩度を判定するステップと、該判定した画素の明度または彩度に基づいて、対象画素の画素信号を該対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号から算出する補間処理を行うステップとを実行させ、該補間処理を行うステップでは、コンピュータにより、少なくとも2種類以上の補間処理のうちから、該対象画素の判定した明度または彩度に適した補間処理に切り替える適応的補間処理を行うものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、上述した本発明に係る信号処理プログラムを記録したものであり、そのことにより上記目的が達成される。
次に作用について説明する。
本発明においては、複数の各画素にそれぞれ対応した画素信号を信号処理する信号処理装置において、該画素の明度や彩度を判定し、判定した画素の明度や彩度に応じた補間処理を2種類以上用いて該画素信号に対する補間処理を適応的に行うので、表示画面上の明度または彩度の低い領域で補間によりノイズを減してS/Nを改善し、表示画面上の明度や彩度の高い領域でエッジ強調により解像度を上げることができる。
本発明においては、対象画素の判定した明度が既定の閾値より低いとき、前記周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択するので、ノイズが目立ちやすい明度が低い画素ではノイズの影響を低減することができる。また、彩度が低い画素では、平均化により白、黒、灰色をより美しく表示することができる。
本発明においては、対象画素の判定した明度が既定の閾値より高いとき、周辺画素の画素信号の差分を用いた該対象画素のエッジ強調を伴う補間処理を選択するので、明度が高い画素では境界を浮き立たせて鮮明な画像にすることができる。
本発明においては、対象画素の判定した明度が既定の閾値より高いとき、周辺画素の画素信号の勾配を求め、該勾配に基づいて該複数の周辺画素から特定の周辺画素を選択し、選択した特定の周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択するので、明度が高い画素では、周辺画素も用いて勾配を求めて、混合する画素を絞り込むことでエッジ強調となる補間をすることができる。また、彩度が高い画素は誘目性が高いので、エッジを強調する補間をすることが有効である。
本発明においては、補間しようとしている画素色以外の色でエッジ強調となる補間をすること、特にR画素やB画素の2倍画素が配置されているG画素を用い、エッジ強調することで解像度を上げることができる。
本発明においては、補間しようとしている色と同じ色のカラーフィルタの画素の出力信号を用いることで、偽色の発生を抑えることができる。
本発明においては、補間に用いる画素領域の中の画素(つまり対象画素の補間に用いる周辺画素)と対象画素の周辺に位置する補間に用いない周辺画素とを用いて対象画素の明度または彩度を求めることにより、補間の対象となっている対象画素に隣接する周辺画素を含めて対象画素の明度あるいは彩度を判定可能となり、またこのように求めた対象画素の明度あるいは彩度から補間処理の種類を判定することによって、対象画素の付近にエッジがあった場合でも適切な補間処理の判定をすることができる。
本発明においては、画素の明度または彩度の判定に、補間しようとしている領域で最も明るいところを用いることで補間処理の適切な判定ができる。さらに、視覚的に明度を感じる波長は緑が最も重要であるため、緑画素の画素信号に基づいて補間の判定を行うことが有効である。
本発明においては、対象画素の彩度を、該対象画素の補間処理に用いる周辺画素の画素信号のうち、緑と赤の画素信号の差分と、緑と青の画素信号の差分とから求めることで、簡単に彩度の定量化を行うことができる。
本発明においては、撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対してノイズ除去処理を施すノイズ除去部を備え、判定部は、該ノイズ除去処理を施した画素信号に基づいて、前記対象画素の明度または彩度を算出するので、対象画素の明度または彩度を精度よく求めることができる。
また、周囲の画素の画素信号の平均値または中間値から十分に離れた画素信号は除外するというノイズ処理やノイズの場所をあらかじめ記憶させておき、その場所の画素の画素信号にノイズ処理を行うことで、明度、彩度の判定中、あるいは補間処理中にノイズ除去することができる。
本発明においては、2種類以上の補間処理を、対象画素の画素信号を、周辺画素の画素信号に異なる係数を掛けて得られる画素信号を用いて補間するものとし、それぞれの補間処理では、該係数として、判定した対象画素の明度または彩度に応じて連続的に変化させて得られる係数を用いるので、補間処理をより適切に切り替えることができる。
本発明においては、上記係数の和を1にすることで、色調が変化しにくく、自然な色合にしやすくできる。
本発明においては、光源に応じてもしくは受光部の周囲の光量の情報などで適応的補間処理を制限するので、適応的補間処理が不要な場合、例えば、昼間の外で逆光時に背景の空や森の方が明るくなったり、夕焼け時に空の方が明るくなったり、室内で窓の外の方が明るいときに有効である。
また、曇り空や雨天時には解像度が低下するため、適応的補間処理で用いる画素平均化の補間処理で、補間に用いる画素を減らす、またはエッジ強調する閾値を下げるなどの調整が有効となる。
本発明においては、撮像時の前記撮像素子におけるゲインがある固定した倍率以下のとき、前記適応的補間処理を制限するので、ゲインがある一定の値にならなければノイズが問題にならない場合に有効であり、このような場合には、ゲインのレベルによって適応的補間処理を行うか行わないかの判定をすることが望ましい。
本発明においては、撮像時に前記撮像素子が受光する光量がある固定した光量以上のとき、前記適応的補間処理を制限するので、例えば、適応的補間処理が不要なほど明るく彩度が高いところでは、わざわざ別途、平均化する補間を用いる必要がなく、このような場合には有効となる。
本発明においては、シャッター時間が非常に短いとき、適応的補間処理を制限して、補間処理で画素の平均化をすることで暗い部分のノイズを低減できる。
本発明においては、撮像時に撮像素子に被写体からの光を導く光学系の集光状態に従って、前記適応的補間処理を制限するので、絞りが開放に近いところではエッジ強調するべきところとぼかすところが非常に繊細な問題となる場合に有効となる。
例えば、光学系の設定(集光状態)に従って適応的補間処理を行うか行わないかの判定をすることが望ましい。レンズの設定には絞りの値や焦点距離がある。また、絞りを広角レンズで大きく絞っているときはパンフォーカスを期待していることが多く、エッジ強調を強めになるようにしてもよい。一方、また、焦点距離が長い領域はぼけやすく、焦点距離が短いところは画面全体ぼけにくいため、焦点距離に応じて、適応的補間処理におけるエッジ強調の程度を調整することが有効である。
以上のように本発明によれば、明度または彩度の低い画素では補間によりノイズを減じてS/Nを改善し、明度や彩度の高い画素ではエッジ強調により解像度を上げることができる信号処理装置及び信号処理方法、この信号処理装置を有する固体撮像装置、この固体撮像装置を備えた電子情報機器、上記信号処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム、並びにこの画像処理プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を実現することができる。
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を説明する図であり、図1(a)は、該固体撮像装置を含むカメラシステムの全体構成を概略的に示し、図1(b)は、該固体撮像装置を構成する信号処理装置の構成を示している。 図2は、本発明の実施形態1による固体撮像装置の動作を説明する図であり、画素信号をデジタル化して信号処理する動作をフローチャートで示している。 図3は、本発明の効果を説明する図である。 図4は、本発明の実施形態1による固体撮像装置における信号処理装置の動作を説明する図であり、R画素信号のエッジ強調を関数で変化させる例を示している。 図5は、本発明の実施形態2による固体撮像装置を説明する図であり、図5(a)は、該固体撮像装置を含むカメラシステムの全体構成を概略的に示し、図5(b)は、該固体撮像装置を構成する信号処理装置の構成を示している。 図6は、本発明の実施形態3による固体撮像装置を説明する図であり、図6(a)は、該固体撮像装置を含むカメラシステムの全体構成を概略的に示し、図6(b)は、該固体撮像装置を構成する信号処理装置の構成を示している。 図7は、本発明の実施形態4による固体撮像装置を説明する図であり、図7(a)は、該固体撮像装置を含むカメラシステムの全体構成を概略的に示し、図7(b)は、該固体撮像装置を構成する信号処理装置の構成を示している。 図8は、本発明の実施形態4による固体撮像装置における信号処理装置の動作を説明する図であり、異なる2つの補間処理で同一の補間画素を用い、かつ補間に用いる数式における係数を変化させる例を示している。 図9は、本発明の実施形態5として、実施形態1から実施形態4のいずれかの固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。 図10は、従来の固体撮像装置を説明する図であり、図10(a)は、従来の固体撮像装置の全体構成を概略的に示し、図10(b)は、この固体撮像装置を構成するCCD型イメージセンサの構成を示し、図10(c)は、この固体撮像装置におけるカラーフィルタの配列を示している。 図11は、従来の固体撮像装置の動作を説明する図であり、アナログ画像信号をデジタル化して信号処理する動作をフローチャートで示している。 図12は、従来のCMOS型固体撮像装置を説明する図である。 図13は、従来の固体撮像装置を構成する信号処理装置での線形補間処理を説明する図であり、図13(a)はR画素の画素信号の補間処理、図13(b)はG画素の画素信号の補間処理、図13(c)はB画素の画素信号の補間処理を示している。 図14は、従来の固体撮像装置を構成する信号処理装置でのR画素信号のエッジ強調処理を説明する図であり、画素部におけるR画素の配列(図14(a))、G画素の配列(図14(b))及びB画素の配列(図14(c))を分離して示している。 図15は、従来の固体撮像装置を構成する信号処理装置でのG画素信号のエッジ強調処理を説明する図であり、画素部におけるR画素の配列(図15(a))、G画素の配列(図15(b))及びB画素の配列(図15(c))を分離して示している。 図16は、従来の固体撮像装置を構成する信号処理装置でのG画素信号のエッジ強調処理を説明する図であり、G画素のみを用いてG画素信号のエッジ強調処理を行う例を示している。 図17は、従来の固体撮像装置を構成する信号処理装置における画素値の勾配を考慮した補間処理を説明する図であり、図10(b)に示す画素部における画素の配列を、図17(a)、図17(b)、図17(c)にて赤、緑、青の各色で分離して示している。 図18は、補間画素の画素値を、同色の周辺画素の画素値で補間する例を説明する図であり、図10(b)に示す画素部における画素の配列を、図18(a)、図18(b)、図18(c)にて赤、緑、青の各色で分離して示している。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1による固体撮像装置を説明する図であり、図1(a)は、該固体撮像装置を含むカメラシステムの全体構成を概略的に示し、図1(b)は、該固体撮像装置を構成する信号処理装置の構成を示している。
本実施形態1による固体撮像装置100aは、被写体からの光を光電変換して画素信号を出力するCCDイメージセンサ(撮像素子)1と、CCDイメージセンサ1を駆動するCCD駆動回路100bと、該CCDイメージセンサ1から出力される画素信号AgをAD変換し、このAD変換により得られたデジタル画素信号Dgに信号処理を施す信号処理装置100とを有するCCD型固体撮像装置である。ここで、CCDイメージセンサ1は、図10(b)に示す従来のCCDイメージセンサ1と同一のものである。
ここで、CCD型固体撮像装置100aは、CCDイメージセンサ1に被写体からの光を導く光学系100cとともにデジタルカメラとしてのカメラシステム1000を構成しており、この光学系100cは、その光軸Da上に配置された複数のレンズ111〜113と、絞り機構114とを有している。レンズ112は、光軸方向Dsに沿って移動可能に構成された可動レンズであり、この可動レンズ112により光学系の焦点距離が調整可能となっている。また、デジタルカメラシステム1000は、ユーザ操作により、可動レンズ112の移動量および絞り機構114の絞りの程度を調整する操作信号M1およびM2を、可動レンズ112および絞り機構114に出力するカメラ操作部100dを有している。
また、CCD駆動回路100bは、水平CCD及び垂直CCDの駆動信号Sdを発生するとともに、CCDイメージセンサにおけるシャッター動作の制御信号Scを発生し、これらの信号をCCDイメージセンサに供給するよう構成されている。
以下、上記信号処理装置100について詳しく説明する。
この信号処理装置100は、CCDイメージセンサ1からの各画素に対応したアナログ画素信号Agに対する信号処理を行う信号処理装置である。
具体的には、この信号処理装置100は、CCDイメージセンサ1からの各画素に対応したアナログ画素信号AgをA/D変換してデジタル画素信号Dgを出力するA/D変換器101と、該A/D変換器101からのデジタル画素信号Dgに対して、黒レベルなどの信号レベル調整処理を施すレベル調整回路105aと、レベル調整処理を施したデジタル画素信号Rgを、CCDイメージセンサ1における画素部1a(図10(b)参照)の数行分格納する画像バッファ102と、画像バッファ102に格納されたデジタル画素信号Dbを用いて画素毎に1以上の画素の明度または彩度を判定する明度・彩度判定部103と、該判定した画素の明度または彩度に基づいて、対象画素の画素信号を対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号を用いて補間する補間処理を行う補間処理部104とを備えている。
ここで、明度・彩度判定部103は、各画素の明度または彩度を検出する明度・彩度検出部103aと、検出した画素の明度または彩度を、既定の閾値と比較する明度・彩度比較部103bとを有し、この比較結果に基づいて、各画素毎に明度あるいは彩度の少なくとも一方について、各画素の明度あるいは彩度が既定の閾値より大きいか否かを判定し、判定結果の情報Drを出力するものである。
つまり、この明度・彩度判定部103は、通常、画像バッファ102から補間しようとしている対象画素とその付近の周辺画素のデジタル画素信号Dbを受け、対象画素の明度もしくは彩度もしくはその両方を算出し、得られた明度あるいは彩度の情報をあらかじめ設定したもしくはカメラのシステムによって設定された閾値と比較し、比較結果を示す判定情報Drを補間処理部104に出力するよう構成されている。
また、補間処理部104は、少なくとも2種類以上の補間処理のうちから、対象画素の明度または彩度に関する判定結果に適した補間処理を画素毎に選択し、選択した補間処理により該対象画素の画素信号を補間する適応的補間処理を行うものである。
ここでは、補間処理部104は、第1の補間処理を行う補間処理回路[1]104aと、第1の補間処理とは異なる第2補間処理を行う補間処理回路[2]104bと、明度・彩度判定部103からの判定結果を示す判定信号Drに基づいて、補間処理部104で行われる補間処理を、第1補間処理と第2補間処理との間で切り替える補間処理切替え回路104cとを有している。この補間処理切替え回路104cは、具体的には、判定信号Drに基づいて、画像バッファ102に格納されているデジタル画素信号Dbを、これに対して第1補間処理と第2補間処理とのうちの適切な補間処理が行われるよう、補間処理回路[1]104aおよび補間処理回路[2]104bのいずれか一方に供給するよう構成されている。
なお、補間処理回路[1]104aが行う第1補間処理は、図14,図15,図16若しくは図17で示したようなエッジ強調がかかる補間処理のうちの1つである。また、補間処理回路[2]104bが行う第2補間処理は、図13若しくは図18で示したような画素信号の平均化をするような補間処理のうちの1つである。
このようにして補間処理部で補間処理が施されたデジタル画素信号は、各画素毎に、赤色のデジタル画素信号(R画素値)、緑色のデジタル画素信号(G画素値)、および青色のデジタル画素信号(B画素値)を含むRGBデジタル画素信号となる。
さらに、この信号処理装置100は、RGBデジタル画素信号に対して、カラーマトリックス処理、コントラスト調整処理、およびガンマ補正処理などの画質調整処理を施す画質調整回路105bを有している。
まず、カメラシステム全体の動作について説明する。
カメラシステムの電源が投入されると、CCD駆動部100bからCCDイメージセンサ1に駆動信号Sd及びシャッター制御信号Scが供給され、これによりCCDイメージセンサ1では撮像動作が行われる。CCDイメージセンサ1での撮像動作は、図10(b)を用いて説明したものと同様である。
また、カメラ操作部100からの操作信号M1により可動レンズ112の移動により焦点調整が行われ、またカメラ操作部100からの操作信号M2により絞り機構114における絞り調整が行われる。
そして、CCDイメージセンサ1での撮像により得られたアナログ画素信号Agがその後段の信号処理装置100に出力されると、このアナログ画素信号Agに対する信号処理が行われる。
図2は、この信号処理装置100の動作をフローチャートにより説明する図である。
まず、CCDイメージセンサ1の各画素から読み出されたアナログ画素信号AgをA/D変換器101にてAD変換してデジタル画素信号Dgに変える(ステップS101)。
次に、レベル調整回路105aにて、デジタル画素信号Dgに対してレベル調整処理を行う。例えば、レベル調整処理として、従来の信号処理装置200と同様に黒レベル調整し(ステップS102)、さらにホワイトバランスの調整を行う(ステップS102a)のが望ましい。傷消しやノイズの除去はどの信号処理の段階でも可能だが、できるだけ前半の段階でかつ補間処理前の方が効果的にできる。なお、ホワイトバランスの調整は補間処理の前に行うと計算量を減らすことができるが、補間処理後でも可能できる。
このようにA/D変換器101からのデジタル画素信号Dgにレベル調整処理を施して得られたデジタル画素信号Rgを、CCDイメージセンサ1の画素部における画素数行分、画像バッファ102に格納する。
次に、明度・彩度検出部103aでは、画像バッファ102から、ある画素及びその周辺に位置する画素のデジタル画素信号Dgを読み出して、対象画素の明度もしくは彩度を求める(ステップS103)。
具体的には、ある画素に着目し、この着目した画素(着目画素)の周囲の画素も含めたデジタル画素信号を用いて、明度もしくは彩度、あるいは明度及び彩度の両方を導出する。
最も単純な方法はG画素のデジタル画素信号で明度を判定する方法であるが、もう少し精度のよい方法では、隣接するR画素,G画素,B画素のデジタル画素信号を約3:6:1の比率で足し合わせて得られるデジタル画素信号のレベルを輝度レベルとする方法がある。
なお、明度は、輝度の求め方を用いることができる。輝度の求め方は様々な方法が知られているのでここでは割愛するが、計算を簡略化するため、対象画素の付近の周辺画素であるR,G,B画素の画素信号をそのまま適当な重み付けにより足し合わせて得られる画素信号を対象画素の輝度として用いてもよい。
また、対象画素の明度として、該対象画素の補間処理に用いる周辺画素の配置領域に位置する画素の画素信号から求めた輝度信号を用いてもよい。
正確には輝度レベルを求める際、カラーマトリックスを使うことが望ましいが、省略することもできる。また、ノイズや傷等に基づくデジタル画素信号を適切に除外できれば、着目画素の判定で用いる周辺の画素のデジタル画素信号のうちで、通常最も高い信号レベルのデジタル画素信号を選択し、このデジタル画素信号の信号レベルにより着目画素の明度を判定するのが望ましい。
また、彩度はLabやLa*b*のabやa*b*の求め方を用いることができる。また、更に簡略化してG画素とR画素の出力信号の差分をa*,G画素とB画素の出力信号の差分をb*として絶対値を求め代用してもよい。また、好ましくは判定基準には明度と彩度両方用いてもよい。
具体的には、対象画素の彩度は、該対象画素の補間処理に用いる周辺画素の画素信号のうち、緑と赤の画素信号の差分と、緑と青の画素信号の差分とから求めてもよい。
また、明度・彩度比較部103bでは、補間対象となる対象画素の明度あるいは彩度を明度・彩度検出部103aから取得し、予め設定されている明度あるいは彩度の閾値と比較し、比較結果を示す判定情報Drを補間処理部104に出力する。補間処理部104では、補間処理切替え回路104cが判定情報Drに基づいて、複数の補間処理のうちのいずれの補間処理を実行すべきかを適応的に切り替える適応的補間処理を行う(ステップS104)。
判定基準には明度と彩度両方用いる場合は、対象画素の明度及び彩度ともに対応する閾値より小さい場合のみ、第2補間処理(平均化)を選択し、それ以外の場合は第1補間処理(エッジ強調)を選択する。
なお、この補間処理の間、補間に必要な画素信号の数行分はバッファに一時保管して、対象の行の補間結果を出力すると、次の数行にシフトするなどのメモリ管理をし、メモリの必要量を最小限にする工夫も行う。
また、いずれの補間処理にするか判定する閾値は限定しないが、本発明を適切に実施できるように例示しておく。
まず、補間しようとしている画素(対象画素)付近に位置する周辺画素の緑のデジタル画素信号の平均値がフルスケールの5%以下のとき、もしくは補間しようとしている画素付近に位置する周辺画素の輝度レベルの平均値を出し、その値が5%以下のときなどに、対象画素に対する補間処理を、エッジを強調する補間処理から、デジタル画素信号の平均化を行う補間処理に切り替えるという閾値の設定が考えられる。
一方、彩度の閾値としては以下の指標を用いることができる。
彩度は、色の三属性の1つで、色の鮮やかさの尺度であり、基本的の色空間の中央軸(無彩色軸)からの距離で表される。無彩色(白、黒、灰色)では、この距離は0となり、無彩色軸から遠ざかるほど、彩度は純色に近いものとなる。
例えば、L*a*b*表色系の色空間は球体と考えることができ、縦方向の軸が明度の軸(無彩色軸)で、L*は無彩色軸上の位置を示し、L*=0は黒、L*=100は白を示す。また、無彩色軸と直交するa*の軸では、正の値は赤色寄りの色を示し、負の値は緑色寄りの色を示し、無彩色軸と直交するもう1つのb*の軸では、正の値は黄色寄りの色を示し、負の値は青色寄り色を示す。a*の軸とb*の軸とは直交しており、これらのa*の軸とb*の軸を含む平面上での座標により、色を定量的に定義することができる。なお、a*の軸とb*の軸の各軸の両側の色は補色の関係になっている。
そこで、彩度の閾値としては、a*,b*の値が20以下、もしくは(a*+b*0.5の値が、20以下などが考えられる。
なお、色空間としてマンセル表色系の色空間を用いて、明度と彩度を定義してもよい。
また、ノイズを適切に抑えるという目的のためには、明度あるいは彩度の閾値を、より物理的な値、CCDイメージセンサの画素信号におけるノイズレベルやCCDイメージセンサの受光面での照度レベルに基づいて設定することもできる。
例えば、CCDイメージセンサや画素のノイズレベルに従って決める方法がある。例えばCCDイメージセンサの画素信号におけるノイズレベルが3電子である場合、明度を決める閾値としての信号レベルは、10倍の30電子と決めてもよい。もしくは例えば、CCDイメージセンサの受光面での面照度とシャッター時間の積が0.003lux.sであるときの、CCDイメージセンサにおけるデジタル画素信号の信号レベルを測定しておき、この信号レベルの明度の閾値にしてもよい。
そして、補間しようとする対象画素の明度(あるいは彩度)がそれぞれの閾値より高い場合と低い場合とで、補間処理を切り替える。
具体的には、対象画素の明度(あるいは彩度)が閾値より高い場合は図14,図15,図16若しくは図17で示したようなエッジ強調がかかる補間処理を行い、対象画素の明度(あるいは彩度)が閾値より低い場合は、図13若しくは図18で示したような平均化するような処理を行う。
以下で詳細に説明する。
対象画素の明度あるいは彩度が閾値よりも高いとき、言い換えれば、対象画素が明度若しくは彩度が高い画素であるとき、この対象画素のデジタル画素信号を、周辺画素のデジタル画素信号を用いて補間するときに、エッジ強調がかかるようにする(ステップS105a)。具体的には周囲の画素のデジタル画素信号を減算するもしくは条件式でより傾斜の少ない方向に配列されている画素のデジタル画素信号を用いて補間を行う。それにより、境界がより鮮明になるエッジ強調となる。
一方、対象画素の明度あるいは彩度が閾値よりも低いとき、言い換えれば、対象画素及びその周辺の周辺画素には、明度若しくは彩度が高い画素が存在しないときは、周囲の画素も含めて平均化を行う補間処理を行う(ステップS105b)。このように補間処理を画素信号の平均化により行うことにより、解像力が低下するが、ノイズは平均化する画素の個数に応じて改善される。この平均化するときに、補間に用いるデジタル画素信号に適度に重み付けすることも可能である。
その後、補間処理が施されたデジタル画素信号に対してカラーマトリックス処理を施し、CCDイメージセンサから出力されるRGB各色の画素信号(RGB画素信号)の特性を、自然なカラー画像が表示されるよう人の目のRGB各色に対する感度特性と合わせる。(ステップS106)。
さらに、カラーマトリックス処理を施したRGB画素信号に対してコントラスト調整処理、ガンマ補正処理を施してデジタル画像信号を生成し(ステップS107)、デジタル画像信号を出力する。
次に、本実施形態1の作用効果について説明する。
本実施形態1では、複数の画素にそれぞれ対応した画素信号を信号処理する信号処理装置において、各画素の明度や彩度を判定し、判定した画素の明度や彩度に応じて、2種類の補間処理のうちから適切な補間処理を選択して実行する適応的補間処理を行うので、表示画面上の明度または彩度の低い領域で、補間によりノイズを減してS/Nを改善し、表示画面上の明度や彩度の高い領域でエッジ強調により解像度を上げることができる。
特に、明度が低い画素では、上記第2補間処理(図13、図18)のように、画素のデジタル画素信号を混合して平均化したものを対象画素のデジタル画素信号として補間することにより、明度が低い画素でノイズが目立つのを抑制することができる。
また、彩度が低い画素では、上記第2補間処理(図13、図18)のように、周辺画素のデジタル画素信号を混合して平均化したものを対象画素のデジタル画素信号として補間することにより、白、黒、灰色をより美しく表示することができる。
また、明度が高い画素では、第1補間処理(図14〜図17)のように、周辺画素のデジタル画素信号を差し引いて得られる差分を用いて対象画素のデジタル画素信号を補間する、エッジ強調を伴う補間処理を行うことで、被写体の輪郭(境界)を浮き立たせて鮮明な画像にすることができる。
また、明度が高い画素では、第1補間処理として、図17に示すように、周辺画素のデジタル画素信号を用いて画素信号のレベルの勾配を求め、補間に用いる画素として勾配の緩やかな方向に配置されている画素に絞り込むことで、エッジ強調となる補間が行われて、鮮明な画像を得ることができる。
また、彩度が高い画素は誘目性が高い画素であるので、エッジ強調を伴う補間処理を行うことは有効である。
さらに、図14、図15に示すエッジ強調を伴う補間処理のように、補間しようとしている対象画素のデジタル画素信号の色以外の色の周辺画素のデジタル画素信号を用いてエッジ強調となる補間処理を行うこと、特にR画素やB画素の2倍配置されているG画素のデジタル画素信号を用い、エッジ強調することで、解像度を一層上げることができる。
さらに、補間しようとしている色と同じ色のカラーフィルタの画素の出力信号を用いると偽色の発生を抑えることができる。
さらに、補間に用いる画素領域の中の画素(つまり対象画素の補間に用いる周辺画素)と対象画素の周辺に位置する補間に用いない周辺画素とを用いて対象画素の明度または彩度を求めることにより、補間の対象となっている対象画素に隣接する周辺画素を含めて対象画素の明度あるいは彩度を判定可能となり、またこのように求めた対象画素の明度あるいは彩度に基づいて、対象画素の補間処理の種類を切り替えることによって、対象画素の付近にエッジがあった場合でも適切な補間処理を選択することができる。
さらに、補間に用いる画素領域の中の画素(つまり対象画素の補間に用いる周辺画素)の明度または彩度を複数点求めることによって、より適切な補間処理を選択することができる。望ましくはこのとき画素毎に求めるとより一層適切な補間処理を選択することができる。この際、対象画素の明度または彩度を、対象画素の画素信号の補間に用いる周辺画素を含む領域の、異なる色の画素を含む複数の画素の画素信号を用いて求め、求めた対象画素の明度または彩度を用いて対象画素の明度または彩度の判定(それぞれの閾値との比較)を行い、この判定結果に基づいて補間処理を選択してもよい。
さらに、補間に用いる画素領域の中の画素(つまり対象画素の補間に用いる周辺画素)のうちで複数点明度あるいは彩度を求めた場合、最も高い明度あるいは彩度を対象画素の明度あるいは彩度として、対象画素の明度あるいは彩度の判定を行うことで、補間処理の切替のための適切な判定ができる。
さらに、視覚的に明度を感じる波長は緑が最も重要であるため、周辺画素のうちのG画素のデジタル画素信号を基準に、補間処理を切り替えるための対象画素の明度あるいは彩度の判定を行うことで、単一色のデジタル画素信号に基づく少ない計算で補間処理の切替が可能となる。
また、上記実施形態1では、適応的補間処理は、2種類の補間処理から、対象画素の明度あるいは彩度が対応する閾値より大きいか否かに応じて適切な補間処理を選択して実行するものとしているが、適応的補間処理は、3種類以上の補間処理から、対象画素の明度あるいは彩度と、対応する複数の閾値との大小関係に応じて適切な補間処理を選択して実行するものであってもよい。
また、2種類の補間処理は、前記対象画素の画素信号を、前記周辺画素の画素信号に異なる係数を掛けて得られる画素信号を用いて補間するものであるので、係数の和を1にすることで色調が変化しにくく、自然な色合にしやすくできる。
さらに、前記2種類以上の補間処理は、前記対象画素の画素信号を、前記周辺画素の画素信号に異なる係数を掛けて得られる画素信号を用いて補間するものであって、それぞれの補間処理では、該係数として、判定した対象画素の明度または彩度に応じて連続的に変化させて得られる係数を用いてもよい。
例えば、図14に示す補間処理を変形させた補間処理を図4に例示している。図4に示す補間処理では係数kを変化させることで、エッジ強調を連続的に変化させることができる。このときの係数kは、対象画素の明度または彩度の値の線形関数であっても、対数関数であってもよい。
図3は本実施形態1による信号処理装置における適応的補間処理の効果を説明する図である。
本実施形態1の信号処理装置100で適応的補間処理を施して得られたデジタル画像信号を用いて画像表示した場合、図3に示すように表示画面D上で、点光源Aはくっきりと表示され、また、明るく写っている人物はその輪郭がエッジ強調によりくっきり表示され、また、表示画面上で暗い物体B0ではノイズがあまり目立たないようになり、さらに同様に暗いは背景部分Baでもノイズがあまり目立たないようにすることができる。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2による固体撮像装置を説明する図であり、図5(a)は、該固体撮像装置を含むカメラシステムの全体構成を概略的に示し、図5(b)は、該固体撮像装置を構成する信号処理装置の構成を示している。
本実施形態2による固体撮像装置110aは、実施形態1の固体撮像装置100aにおける信号処理装置100に代えて、A/D変換器101からのデジタル画素信号Dgに対してノイズ除去処理を行うノイズ除去回路106を備えた信号処理装置を用いたものであり、その他の構成は実施形態1の固体撮像装置100aと同一である。
また、CCD型固体撮像装置110aは、CCDイメージセンサ1に被写体からの光を導く光学系100cとともにデジタルカメラとしてのカメラシステム1100を構成しており、この光学系100cは、実施形態1のものと同一のものである。
このノイズ除去回路106は、画像バッファ102からデジタル画素信号Dbを読み出し、1つの画素の周囲に位置する画素のデジタル画素信号の平均値、または中間値から十分に離れたデジタル画素信号は平均値あるいは中間値に置き換えるノイズ除去処理を行うものである。
これにより、明度・彩度判定部103及び補間処理部104ではノイズを除去したデジタル画素信号を用いて信号処理を行うことが可能となる。
なお、この実施形態2では、ノイズ除去回路106を設けて、対象画素の明度あるいは彩度の判定及び補間処理を行う前にノイズ除去処理を行っているが、ノイズ除去処理は、明度・彩度の判定処理中、及び補間処理中に行ってもよい。
この場合、ノイズ除去回路は、画像バッファに格納されている複数の画素のデジタル画素信号からノイズのある画素を記憶しておき、この記憶したノイズのある画素のデジタル画素信号を明度・彩度判定部103及び補間処理部104には出力させないよう画像バッファを制御することにより、明度・彩度判定部103及び補間処理部104では、明度・彩度の判定中及び補間処理中にデジタル画素信号のノイズを除去することが可能となる。
また上記ノイズ処理に加えて、シェーディング補正、つまり光学系の特性、あるいは転送ゲートなどの駆動電圧の受光面内での傾斜に起因する受光面の中央部と周縁部でのデジタル画素信号の差分を補正するなどの処理も行ってもよい。
なお、デジタル画素信号を画像バッファに格納する前後のいずれかに、もしくは画像バッファを用いて傷消しなどの処理を行ってもよい。
(実施形態3)
図6は、本発明の実施形態3による固体撮像装置を説明する図であり、図6(a)は、該固体撮像装置を含むカメラシステムの全体構成を概略的に示し、図6(b)は、該固体撮像装置を構成する信号処理装置の構成を示している。
本実施形態3による固体撮像装置120aは、実施形態1の固体撮像装置100aにおける信号処理装置100に代えて、カメラシステム1200の光学系の集光状態に応じてA/D変換器101からのデジタル画素信号Dgに対する適応的補間処理を制限するよう構成した補間処理部114を備えた信号処理装置120を備えたものであり、その他の構成は実施形態1の固体撮像装置100aと同一である。
つまり、この実施形態3では、補間処理部114は、カメラシステム1200の光学系からの集光状態を示す情報Lcに基づいて、明度・彩度判定部で得られた対象画素の明度あるいは彩度に応じて補間処理を適応的に切り替える適応的補間処理を制限する構成となっている。
例えば、光源の明るさに応じて、もしくは受光部の周囲の光量の情報などで適応的補間処理を制限することが望ましい場合がある。
なぜなら、昼間の屋外で逆光での撮像時に背景の空や森の方が被写体より明るくなったり、夕焼け時に空の方が被写体より明るくなったりしている状態、さらには室内で窓の外の方が明るくなっている状態では、上記適応的補間処理が働かないほうが望ましいからである。
さらに、光量に従って上記適応的補間処理を行うか行わないかの判定をすることが望ましい。なぜなら適応的補間処理が不要なほど明るく彩度が高いところでは、わざわざ別途、平均化する補間を用いる必要がないからである。なお、適応的補間処理が不要なほど明るく彩度が高いときに適応的補間処理を行わない場合にはエッジ強調の補間処理が行われるように予め信号処理装置を設定しておくことが望ましい。
また、受光部での暗さを適切に把握するためには、光量を測るセンサーを別途設けて、そのセンサーの出力値から、補間処理切替え回路114cが判定するようにしてもよい。
さらに、この実施形態3では、CCDイメージセンサでのシャッター時間を示すシャッター情報をCCD駆動部100bから補間処理切替え回路114cが取得し、補間処理切替え回路114cは、シャッター時間が非常に短いとき、常に平均化による補間処理を行うことで暗い部分のノイズを低減できる。
さらには、上記実施形態3では、レンズの設定に従って上記適応的補間処理を行うか行わないかの判定をすることが望ましい。
なぜなら、レンズの設定には絞りの値や焦点距離がある。絞りが開放に近いところではエッジ強調するべきところとぼかすところが非常に繊細な問題となるからである。また、絞りを広角レンズで大きく絞っているときは、パンフォーカスを期待していることが多いことから、エッジ強調を強めになるようにしてもよい。
一方、また、焦点距離が長い領域はぼけやすく、焦点距離が短いところは画面全体がぼけにくいため、焦点距離に関する情報を補間処理切替え回路114cが取得し、焦点距離に応じて、例えば、図4に示す補間処理のように係数kを変更してエッジ強調の強度を調整してもよい。
また、同様にCCDイメージセンサのサイズによってもぼけ方が変わるので、補間処理部114で切り替える補間処理におけるエッジ強度の設定は、このセンササイズを考慮して行う必要がある。
また、撮影環境が十分暗い場所で画面の一部が明るい状況で、上記適応的補間処理を行うと最も効果を発する。逆に画面全面が明るいときなどは上記適応的補間処理は行わないようにしてもよい。
また、例えば、曇り空や雨天時には解像度が低下するため、上記適応的補間処理における第2補間処理(平均化)では混合する画素を減らす、または第1補間処理(エッジ強調)に切り替える閾値を下げて輪郭の強調がなされるよう調整してもよい。
さらに、図12に示すCMOSイメージセンサにおけるオートゲインコントローラ16でのゲイン、あるいはデジタルアンプでのゲインがある一定の値にならなければ、ノイズが問題にならないこともあり、このようなゲインのレベルを補間処理部114が取得し、このゲインの大きさに応じて適応的補間処理を行うか行わないかの判定をすることが望ましい。
そのためには、アナログゲイン、デジタルゲインで、適応的補間処理を行うか行わないかの判定をする閾値を設定してもよいが、この閾値はISO感度で設定してもよい。例えばISO感度1600以上で上記適応的補間処理が機能するようにしてもよい。
(実施形態4)
図7は、本発明の実施形態4による固体撮像装置を説明する図であり、図7(a)は、該固体撮像装置を含むカメラシステムの全体構成を概略的に示し、図7(b)は、該固体撮像装置を構成する信号処理装置の構成を示している。
この実施形態4によるCCD型固体撮像装置130aは、実施形態1のCCD型固体撮像装置100aにおける信号処理装置100に代えて、1つの補間処理回路134aにより、2以上の補間処理を適応的に切り替える補間処理部134を備えた信号処理装置130を用いたものであり、その他の構成は実施形態1のCCD型固体撮像装置100aと同一である。
また、CCD型固体撮像装置130aは、CCDイメージセンサ1に被写体からの光を導く光学系100cとともにデジタルカメラとしてのカメラシステム1300を構成しており、この光学系100cは、実施形態1のものと同一のものである。
つまり、この実施形態4のCCD型固体撮像装置130aの信号処理装置130では、補間処理部134は、補間の対象となる対象画素の画素信号を、対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号から算出する補間計算式における係数を変化させて、2つ以上の補間処理を実現する補間処理回路134aと、明度・彩度判定部103からの判定結果を示す判定信号Drに基づいて、補間処理回路134aで用いる補間計算式の係数を選択し、選択した係数を示す係数情報Ceを補間処理回路134aに出力する補間係数切替え回路134bとを有している。
この実施形態4のCCD型固体撮像装置130aにおける信号処理装置130のその他の構成は、実施形態1におけるCCD型固体撮像装置100aの信号処理装置100と同一である。
次に動作について説明する。
この信号処理装置130では、補間処理部134の動作のみ実施形態1の信号処理装置100と異なるので、以下、この信号処理装置での補間処理について説明する。
図8は、本発明の実施形態4によるCCD型固体撮像装置130aにおける信号処理装置の動作を説明する図であり、異なる2つの補間処理で同一の補間画素を用い、かつ補間に用いる計算式における係数を変化させる例を示している。
ここでは、図4(a)に示す画素P22、画素P163、画素P243のR画素値を補間する場合を例に挙げて説明する。このとき、補間係数切替え回路134bは、対象画素の明度または彩度に応じて、2種類以上の係数のいずれを用いるか判定する。
画素P22、画素P163、画素P243のR画素値を補間する計算式はそれぞれ、図4(a)に示す式(1)、式(2)、式(3)により係数kを用いて表される。
つまり、補間処理回路134aは、計算式(1)〜式(3)を用いて画素のR画素値を補間する際に、補間係数切替え回路134bからの係数情報Ceに基づいて、それぞれの計算式における係数を決定する。
例えば、これらの画素P22、画素P163、画素P243での明度あるいは彩度が所定の閾値より高いと判定された場合はこれらの画素に対してエッジ強調を伴う補間処理を行うこととなる。この場合、補間処理回路134aでは、計算式(1)〜式(3)における係数kが、これらの計算式(1)〜式(3)が図14(a)に示す式(4a)〜式(4c)となるよう決定される。
これに対し、画素P163での明度あるいは彩度が所定の閾値より低いと判定された場合は、この画素に対して、画素値の平均化による補間処理を行うこととなる。この場合、補間処理回路134aでは、計算式(2)(図4(a)参照)における係数kが、この計算式(2)が図8(a)に示す式(5)となるよう決定される。なお、図8(a)では、画素P22、及び画素P243についてはエッジ強調を伴う補間処理を行う場合を示しており、図8(a)における式(4)及び式(6)は、図14(a)における式(4a)及び式(4c)と同一のものである。
このように、本実施形態4では、補間処理部134は、補間の対象となる対象画素の画素信号を、対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号から算出する補間計算式における係数を変化させて複数の補間処理を実現する補間処理回路134aと、明度・彩度判定部103からの判定結果を示す判定信号Drに基づいて、補間処理回路134aで用いる補間計算式の係数を選択し、選択した係数を示す係数情報Ceを補間処理回路134aに出力する補間係数切替え回路134bとを有する構成としたので、エッジ強調を伴う補間処理と平均化による補間処理とを1つの補間回路により実現でき、補間処理部134の回路構成を簡単なものとできる。
また、上記実施形態1ないし実施形態4の固体撮像装置における信号処理装置での信号処理は、コンピュータが信号処理プログラムに従って実行可能なものであり、このコンピュータが実行する基本的なステップは、該画素に対応する画素信号に基づいて該画素毎に該画素の明度または彩度を判定するステップと、該判定した画素の明度または彩度に基づいて、対象画素の画素信号を該対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号から算出する適応的補間処理を行うステップとであり、適応的補間処理を行うステップでは、コンピュータにより、少なくとも2種類以上の補間処理のうちから、該対象画素の判定した明度または彩度に適した補間処理に切り替える適応的補間処理を行う。
また、各ステップでは、上記実施形態1〜4で示した適応的補間処理が行われる。
このような信号処理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されており、コンピュータはこの記憶媒体から上記信号処理プログラムを読み込んで、上記適応的補間処理を含む信号処理を実行する。
(実施形態5)
図9は、本発明の実施形態5として、実施形態1から実施形態4のいずれかの固体撮像装置を撮像部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図9に示す本発明の実施形態5による電子情報機器90は、本発明の上記実施形態1から実施形態4の固体撮像装置の少なくともいずれかを、被写体の撮影を行う撮像部91として備えたものであり、このような撮像部による撮影により得られた高品位な画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録する記録メディアなどのメモリ部92と、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示部93と、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後に通信処理する送受信装置などの通信部94と、この画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力部95とのうちの少なくともいずれかを有している。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、画素信号の補間処理を画面上の明るい領域と暗い領域とで適応的に切り替える信号処理装置及び信号処理方法、このような信号処理装置を搭載した固体撮像装置、このような固体撮像装置を搭載した電子情報機器、上記のような信号処理方法をコンピュータに実行させる信号処理プログラム、及びこの信号処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の分野において、表示画面上の明度または彩度の低い領域で、補間によりノイズを減してS/Nを改善し、表示画面上の明度や彩度の高い領域でエッジ強調により解像度を上げることができる信号処理装置及び信号処理方法、この信号処理装置を有する固体撮像装置、この固体撮像装置を備えた電子情報機器、上記信号処理方法をコンピュータに実行させるための画像処理プログラム、並びにこの画像処理プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を実現することができる。
ここで、上記固体撮像装置は、人間の視覚に対応するようにカラーフィルタによって光を波長に分離してカラー画像信号を得る固体撮像装置であり、上記電子情報機器は、この固体撮像装置を画像入力デバイスとして撮像部に用いた例えばデジタルビデオカメラおよびデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラや、監視カメラなどの画像入力カメラ、スキャナ装置、ファクシミリ装置、テレビジョン電話装置、カメラ付き携帯電話装置などの電子情報機器である。
1 CCDイメージセンサ
90 電子情報機器
91 撮像部
92 メモリ部
93 表示手段
94 通信手段
95 画像出力手段
100、110、120、130 信号処理装置
100a、110a、120a、130a 固体撮像装置
100b CCD駆動回路
100c 光学系
100d カメラ操作部
101 A/D変換器
102 画像バッファ
103 明度・彩度比較手段
103a 明度・彩度検出部
103b 明度・彩度比較部
104 補間処理切替え回路
104a 第1補間処理回路[1]
104b 第2補間処理回路[2]
104c 補間処理切替え部
105a レベル調整回路
105b 画質調整回路
106 ノイズ除去回路
111、113 固定レンズ
112 可動レンズ
114 絞り機構
1000、1100、1200、1300 カメラシステム

Claims (36)

  1. 被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対する信号処理を行う信号処理装置であって、
    該画素毎に1つまたは複数の画素における位置での明度または彩度を判定する判定部と、
    該判定した画素の明度または彩度に基づいて、対象画素の画素信号を該対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号を用いて補間する補間処理を行う補間処理部とを備え、
    該補間処理部は、
    少なくとも2種類以上の補間処理のうちから、該対象画素の判定した明度または彩度に適した補間処理を画素毎に選択し、選択した補間処理により該対象画素の画素信号を補間する適応的補間処理を行う、信号処理装置。
  2. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記対象画素の判定した明度が既定の閾値より低いとき、前記周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択する、信号処理装置。
  3. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記対象画素の判定した明度が既定の閾値より高いとき、前記周辺画素の画素信号の差分を用いた該対象画素のエッジ強調を伴う補間処理を選択する、信号処理装置。
  4. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記対象画素の判定した明度が既定の閾値より高いとき、前記周辺画素の画素信号の勾配を求め、該勾配に基づいて該複数の周辺画素から特定の周辺画素を選択し、選択した特定の周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択する、信号処理装置。
  5. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記対象画素の判定した彩度が既定の閾値より低いとき、前記周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択する、信号処理装置。
  6. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記対象画素の判定した彩度が所定の閾値より高いとき、前記周辺画素の画素信号の差分を用いた該対象画素のエッジ強調を伴う補間処理を選択する、信号処理装置。
  7. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記対象画素の判定した彩度が所定の閾値より高いとき、前記周辺画素の画素信号の勾配を求め、該勾配に基づいて該複数の周辺画素から特定の周辺画素を選択し、選択した特定の周辺画素の画素信号を混合する補間処理を選択する、信号処理装置。
  8. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記周辺画素の画素信号の差分を用いてエッジ強調をするとき、前記対象画素の画素信号として補間しようとしている画素信号の色とは異なる色の周辺画素の画素信号を用いて、該対象画素の画素信号を補間する補間処理を選択する、信号処理装置。
  9. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記周辺画素の配置領域での画素信号の勾配を求め、該勾配に基づいて該複数の周辺画素から特定の周辺画素を選択し、選択した特定の周辺画素の画素信号を混合して前記対象画素の補間処理を行うとき、
    該勾配は、補間しようとしている対象画素の画素信号の色とは異なる色の周辺画素の画素信号を用いて求める、信号処理装置。
  10. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記判定部は、
    前記対象画素の明度または彩度の判定に、前記対象画素の画素信号の補間に用いる周辺画素を含む領域の、異なる色の画素を含む複数の画素の画素信号を用いる、信号処理装置。
  11. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記判定部は、
    前記対象画素の明度を、前記補間処理に用いる周辺画素を含む領域の画素から求めたそれぞれの画素の明度のうち最も高い明度を用いて判定する、信号処理装置。
  12. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記判定部は、
    前記対象画素の明度を前記周辺画素のうちの緑色画素の画素信号から求める、信号処理装置。
  13. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記判定部は、
    前記対象画素の明度として、該対象画素の補間処理に用いる周辺画素を含む領域の画素の画素信号から求めた輝度信号を用いる、信号処理装置。
  14. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記判定部は、
    前記対象画素の彩度を、該対象画素の補間処理に用いる周辺画素の画素信号のうち、緑と赤の画素信号の差分と、緑と青の画素信号の差分とから求める、信号処理装置。
  15. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対してノイズ除去処理を施すノイズ除去部を備え、
    前記判定部は、該ノイズ除去処理を施した画素信号に基づいて、前記対象画素の明度または彩度を算出する、信号処理装置。
  16. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記判定部は、
    前記撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対してノイズ除去処理を施つつ、該画素に対応する画素信号に基づいて該画素毎に該画素の明度または彩度を判定するよう構成されている、信号処理装置。
  17. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対してノイズ除去処理を施すノイズ除去部を備え、
    前記補間処理部は、該ノイズ除去処理を施した画素信号を用いて前記適応的補間処理を行う、信号処理装置。
  18. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対してノイズ除去処理を施つつ、前記適応的補間処理を行うよう構成されている、信号処理装置。
  19. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記2種類以上の補間処理は、
    同一の周辺画素を用いる補間処理であって、
    前記対象画素の画素信号を該同一の周辺画素の画素信号から求める数式に対し、異なる係数を2種類以上用意し、
    該対象画素の明度または彩度に応じて該2種類以上の係数のいずれを用いるか判定するものである信号処理装置。
  20. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記2種類以上の補間処理は、
    前記対象画素の画素信号を、前記周辺画素の画素信号に異なる係数を掛けて得られる画素信号を用いて補間するものであり、
    それぞれの補間処理では、該係数として、判定した対象画素の明度または彩度に応じて連続的に変化させて得られる係数を用いる、信号処理装置。
  21. 請求項20に記載の信号処理装置において、
    前記2種類以上の補間処理のそれぞれでは、前記係数として、判定した対象画素の明度または彩度に応じて線形関数に基づいて連続的に変化させて得られる係数を用いる、信号処理装置。
  22. 請求項20に記載の信号処理装置において、
    前記2種類以上の補間処理のそれぞれでは、前記係数として、判定した対象画素の明度または彩度に応じて対数関数に基づいて連続的に変化させて得られる係数を用いる、信号処理装置。
  23. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記2種類以上の補間処理は、
    前記対象画素の画素信号を、複数の周辺画素の各々の画素信号に係数を掛けて得られる画素信号の総和により補間するものであり、
    該複数の周辺画素の各々の画素信号に掛ける係数の総和が1となるものである、信号処理装置。
  24. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    光源としての被写体に応じて前記適応的補間処理を制限するよう構成されている、信号処理装置。
  25. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    撮像時の前記撮像素子におけるゲインがある固定した倍率以下のとき、前記適応的補間処理を制限するように構成されている、信号処理装置。
  26. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    撮像時に前記撮像素子が受光する光量がある固定した光量以上のとき、前記適応的補間処理を制限するよう構成されている、信号処理装置。
  27. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    撮像時に前記撮像素子に前記被写体からの光を導く光学系の集光状態に従って、前記適応的補間処理が制限されるように構成されている、信号処理装置。
  28. 請求項27に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記光学系における撮像時の絞りの程度に従って、前記適応的補間処理が制限されるように構成されている、信号処理装置。
  29. 請求項27に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    前記光学系における撮像時の焦点距離に応じて、前記適応的補間処理が制限されるように設定されている、信号処理装置。
  30. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    撮像時の前記撮像素子におけるシャッター速度に従って、前記適応的補間処理を制限するよう構成されている、信号処理装置。
  31. 請求項1に記載の信号処理装置において、
    前記補間処理部は、
    主となる被写体が逆光で撮像されていると判定されたときには、前記適応的補間処理が制限されるように構成されている信号処理装置。
  32. 被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対する信号処理を行う信号処理方法であって、
    該画素毎に1つまたは複数の画素における位置での明度または彩度を判定するステップと、
    該判定した画素の明度または彩度に基づいて、対象画素の画素信号を該対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号を用いて補間する補間処理を行うステップとを含み、
    該補間処理を行うステップでは、
    少なくとも2種類以上の補間処理のうちから、該対象画素の判定した明度または彩度に適した補間処理を画素毎に選択し、選択した補間処理により該対象画素の画素信号を補間する適応的補間処理を行う、信号処理方法。
  33. 被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子と、該撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号を信号処理する信号処理装置とを備え、
    該信号処理装置は、請求項1から請求項31のいずれかに1項に記載の信号処理装置である、固体撮像装置。
  34. 被写体の撮像を行う撮像部を備えた電子情報機器であって、
    該撮像部は、請求項33に記載の固体撮像装置である電子情報機器。
  35. 被写体からの光を光電変換する複数の画素を有する撮像素子から出力された各画素に対応した画素信号に対する信号処理をコンピュータにより行うための信号処理プログラムであって、
    該コンピュータに、
    該画素毎に1つまたは複数の画素における位置での明度または彩度を判定するステップと、
    該判定した画素の明度または彩度に基づいて、対象画素の画素信号を該対象画素の周辺に位置する周辺画素の画素信号から算出する補間処理を行うステップと
    を実行させ、
    該補間処理を行うステップでは、
    コンピュータにより、少なくとも2種類以上の補間処理のうちから、該対象画素の判定した明度または彩度に適した補間処理に切り替える適応的補間処理を行う、信号処理プログラム。
  36. 請求項35に記載の信号処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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