JP4678218B2 - 撮像装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、異なる2つ以上の特性領域からなる光電変換特性を有する撮像センサを用いた撮像装置であって、特にこの撮像センサにより得られる画像に対する色処理、及び色処理の前段階における処理に関する画像処理方法を用いる撮像装置に関するものである。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置においては、高画質化の要請に伴い、撮像センサが扱うことのできる被写体の輝度範囲、すなわちダイナミックレンジを拡大させることが1つの大きなテーマとなっている。このダイナミックレンジの拡大化が図られる撮像センサに関し、入射光量に対して電気信号が線形的に変換されて出力される線形特性領域と、入射光量に対して電気信号が対数的に変換されて出力される対数特性領域とからなる光電変換特性を有する撮像センサが知られている(例えば特許文献1参照)。この撮像センサのことを「LOGセンサ」ともいう。また、このLOGセンサによる撮像により得られる線形特性及び対数特性を有した画像のことを線形/対数画像と称する。
特開2002−77733号公報
ところで、一般的に、撮影画像に対しては色補間処理や色補正処理といった色処理(画像処理)が行われる。この色処理は、従来における1種類すなわち線形特性領域のみからなる光電変換特性を有する撮像センサによって撮影された線形画像を対象としたものであり、線形特性領域及び対数特性領域といった異なる光電変換特性を有するLOGセンサにより撮影された線形/対数画像を対象としていない。すなわち、当該LOGセンサによる線形/対数画像データでは、所定の出力レベルを境として光電変換特性が変化するため、色処理において異なる複数の画素(色)を用いて処理する場合、当該画素の光電変換特性が異なる場合があり、これを従来の色処理方法を用いて同一の光電変換特性として処理しようとすると、被写体の色とは異なる色情報が出力される所謂「色ズレ」が生じてしまうなどして、従来得られていた色処理による効果を得ることができない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、LOGセンサ(線形/対数画像)に対する専用の色処理部を別途備えることなく、従来の色処理部(色処理方法)を用いて色処理を行うことができ、色ズレ等の不具合の発生が防止又は低減され、ひいては撮影画像(線形/対数画像)の高画質化を図ることができる撮像装置及びそれに用いる画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る撮像装置は、異なる光電変換特性を2つ以上有する固体撮像素子と、前記固体撮像素子からの撮像信号を処理する画像処理部とを備えた撮像装置であって、前記画像処理部は、前記撮像信号に対する、前記異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理を行う階調変換処理部と、前記撮像信号に対する、少なくとも色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理を含む色処理のうちの少なくとも1つの色処理を行う色処理部とを備え、前記階調変換処理部は、前記階調変換処理として、前記撮像信号を対数特性領域の撮像信号と線形特性領域の撮像信号とに分割し、前記対数特性領域の撮像信号及び線形特性領域の撮像信号に対する照明成分の圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理を行い、前記階調変換処理部による階調変換処理の後に、前記色処理部による色処理を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、固体撮像素子は異なる光電変換特性を2つ以上有するものとされ、固体撮像素子からの撮像信号が画像処理部により処理される。そして、画像処理部が備える階調変換処理部によって、固体撮像素子からの撮像信号に対して、異なる光電変換特性を同一の光電変換特性にする又は同一の光電変換特性となるよう近づける階調変換処理が行われ、また、画像処理部が備える色処理部によって、当該撮像信号に対して、少なくとも色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理を含む色処理のうちの少なくとも1つの色処理が行われる。この階調変換処理及び色処理は、階調変換処理の後に色処理を行うという順序で実行される。このように、画像データの光電変換特性を同一又は略同一の特性に統一した後、当該画像データに対する色処理を行う構成とするので、LOGセンサ(線形/対数画像)に対する専用の色処理部を別途備えることなく、従来の色処理部(色処理方法)を用いて色処理を行うことができ、色ズレ等の不具合の発生が防止又は低減され、ひいては撮影画像(線形/対数画像)の高画質化を図ることができる。
また、階調変換処理部により、異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理として、前記撮像信号を対数特性領域の撮像信号と線形特性領域の撮像信号とに分割し、前記対数特性領域の撮像信号及び線形特性領域の撮像信号に対する照明成分の圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理が行われるので、当該異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づけることができるだけでなく、線形/対数画像に対して、低輝度側のコントラストを維持しつつ高輝度側のコントラスト向上(改善)を図ることが可能となる。
請求項2に係る撮像装置は、請求項1において、前記階調変換処理部は、前記異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理として、高輝度側の光電変換特性を低輝度側の光電変換特性と一致させる又は近似させる処理を行うことを特徴とする。この構成によれば、階調変換処理部によって、異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理として、高輝度側の光電変換特性を低輝度側の光電変換特性と一致させる又は近似させる処理が行われるので、例えば対数特性(高輝度側)と線形特性(低輝度側)とからなる光電変換特性を有する画像データを、線形特性の画像データに統一して扱うことができ、当該線形/対数画像に対する色処理を、従来の線形画像用の色処理部(色処理方法)を用いて行うことが可能となる。
請求項に係る撮像装置は、請求項1又は2において、ホワイトバランス補正処理を行うホワイトバランス補正部をさらに備え、前記ホワイトバランス補正部は、当該ホワイトバランス補正処理を前記階調変換処理前に行うことを特徴とする。この構成によれば、ホワイトバランス補正部によって、ホワイトバランス補正処理が階調変換処理前に行われるので、階調変換処理前のホワイトバランス補正処理において、例えば線形/対数画像におけるRGB各色毎に異なる光電変換特性をいずれかの光電変換特性に一致させるといった処理を行うことで、線形/対数画像の階調変換処理或いはこれ以後の画像処理における扱いを容易なものとすることができる。
請求項に係る撮像装置は、請求項において、前記ホワイトバランス補正部は、RGB各色の光電変換特性を該RGB各色における基準となる色の光電変換特性に一致させるホワイトバランス補正処理を行うことを特徴とする。この構成によれば、ホワイトバランス補正部によって、RGB各色の光電変換特性を該RGB各色における基準となる色、例えばG色の光電変換特性に一致させるホワイトバランス補正処理が行われるので、RGB各色毎に異なる光電変換特性を扱うことなく、すなわち、RGB各色の画像データにおける線形画像と対数画像とをそれぞれ同じものとして纏めて扱うことができ、階調変換処理或いはこれ以後の画像処理における処理の効率化(簡易化、高速化)を図ることが可能となる。
請求項に係る画像処理方法は、異なる光電変換特性を2つ以上有する固体撮像素子からの撮像信号を画像処理部により処理する画像処理方法であって、前記撮像信号に対する、前記異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理を階調変換処理部により行う第1の工程と、前記撮像信号に対する、少なくとも色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理を含む色処理のうちの少なくとも1つの色処理を色処理部により行う第2の工程とを有し、前記第1の工程で行われる前記階調変換処理として、前記撮像信号を対数特性領域の撮像信号と線形特性領域の撮像信号とに分割し、前記対数特性領域の撮像信号及び線形特性領域の撮像信号に対する照明成分の圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理を行い、前記第1の工程の後に、前記第2の工程を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、異なる光電変換特性を2つ以上有する固体撮像素子からの撮像信号が画像処理部により処理され、第1の工程において、撮像信号に対して、異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理が階調変換処理部により行われ、第2の工程において、撮像信号に対して、少なくとも色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理を含む色処理のうちの少なくとも1つの色処理が色処理部により行われ、この第1の工程及び第2の工程は、第1の工程の後に、第2の工程が行われる順序で実行される。
ここで、前記第1の工程で行われる前記階調変換処理として、前記撮像信号を対数特性領域の撮像信号と線形特性領域の撮像信号とに分割し、前記対数特性領域の撮像信号及び線形特性領域の撮像信号に対する照明成分の圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理が行われる。
このように、画像データの光電変換特性を同一又は略同一の特性に統一した後、当該画像データに対する色処理を行う構成とするので、LOGセンサ(線形/対数画像)に対する専用の色処理部を別途備えることなく、従来の色処理部(色処理方法)を用いて色処理を行うことができ、色ズレ等の不具合の発生が防止又は低減され、ひいては撮影画像(線形/対数画像)の高画質化を図ることができる。
また、階調変換処理部により、異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理として、前記撮像信号を対数特性領域の撮像信号と線形特性領域の撮像信号とに分割し、前記対数特性領域の撮像信号及び線形特性領域の撮像信号に対する照明成分の圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理が行われるので、当該異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づけることができるだけでなく、線形/対数画像に対して、低輝度側のコントラストを維持しつつ高輝度側のコントラスト向上(改善)を図ることが可能となる。
請求項1に係る撮像装置によれば、画像データの光電変換特性を同一又は略同一の特性に統一した後、当該画像データに対する色処理を行う構成とするので、LOGセンサ(線形/対数画像)に対する専用の色処理部を別途備えることなく、従来の色処理部(色処理方法)を用いて色処理を行うことができ、色ズレ等の不具合の発生が防止又は低減され、ひいては撮影画像(線形/対数画像)の高画質化を図ることができる。
また、階調変換処理部により、異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理として、前記撮像信号を対数特性領域の撮像信号と線形特性領域の撮像信号とに分割し、前記対数特性領域の撮像信号及び線形特性領域の撮像信号に対する照明成分の圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理が行われるので、当該異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づけることができるだけでなく、線形/対数画像に対して、低輝度側のコントラストを維持しつつ高輝度側のコントラスト向上(改善)を図ることが可能となる。
請求項2に係る撮像装置によれば、異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理として、高輝度側の光電変換特性を低輝度側の光電変換特性と一致させる又は近似させる処理が行われるので、例えば対数特性と線形特性とからなる光電変換特性を有する画像データを、線形特性の画像データに統一して扱うことができ、当該線形/対数画像に対する色処理を、従来の線形画像用の色処理部(色処理方法)を用いて行うことが可能となる
求項に係る撮像装置によれば、ホワイトバランス補正処理が階調変換処理前に行われるので、階調変換処理前のホワイトバランス補正処理において、例えば線形/対数画像におけるRGB各色毎に異なる光電変換特性をいずれかの光電変換特性に一致させるといった処理を行うことで、線形/対数画像の階調変換処理或いはこれ以後の画像処理における扱いを容易なものとすることができる。
請求項に係る撮像装置によれば、階調変換処理前のホワイトバランス補正処理において、RGB各色の光電変換特性を該RGB各色における基準となる色、例えばG色の光電変換特性に一致させる処理が行われるので、RGB各色毎に異なる光電変換特性を扱うことなく、すなわち、RGB各色の画像データにおける線形画像と対数画像とをそれぞれ同じものとして纏めて扱うことができ、階調変換処理或いはこれ以後の画像処理における処理の効率化(簡易化、高速化)を図ることが可能となる。
請求項に係る画像処理方法によれば、画像データの光電変換特性を同一又は略同一の特性に統一した後、当該画像データに対する色処理を行う構成とするので、LOGセンサ(線形/対数画像)に対する専用の色処理部を別途備えることなく、従来の色処理部(色処理方法)を用いて色処理を行うことができ、色ズレ等の不具合の発生が防止又は低減され、ひいては撮影画像(線形/対数画像)の高画質化を図ることができる。
図1は、本実施形態に係る撮像装置の一例であるデジタルカメラを示し、このデジタルカメラの主に撮像処理に関する概略的なブロック構成図を示している。図1に示すようにデジタルカメラ1は、レンズ部2、撮像センサ3、アンプ4、A/D変換部5、画像処理部6、画像メモリ7、制御部8、モニタ部9及び操作部10を備えている。
レンズ部2は、被写体光(光像)を取り込むレンズ窓として機能するとともに、この被写体光をカメラ本体の内部に配置されている撮像センサ3へ導くための光学レンズ系(被写体光の光軸Lに沿って直列的に配置される例えばズームレンズやフォーカスレンズ、その他の固定レンズブロック)を構成するものである。レンズ部2は、当該レンズの透過光量を調節するための絞り(図略)やシャッタ(図略)を備えており、制御部8によりこの絞りやシャッタの駆動制御がなされる構成となっている。
撮像センサ3は、レンズ部2において結像された被写体光像の光量に応じ、R、G、B各成分の画像信号に光電変換して後段のアンプ4へ出力するものである。本実施形態においては、撮像センサ3として、図2に示すようなセンサ入射輝度が低い場合(暗時)に出力画素信号(光電変換により発生する出力電気信号)が線形的に変換されて出力される線形特性領域と、センサ入射輝度が高い場合(明時)に出力画素信号が対数的に変換されて出力される対数特性領域とからなる光電変換特性、換言すれば低輝度側が線形、高輝度側が対数の光電変換特性を有する対数変換型固体撮像素子が用いられる。なお、この光電変換特性の線形特性領域と対数特性領域との切り替り点(変曲点)は、撮像センサ3の各画素回路に対する所定の制御信号により任意に制御可能とされている。
具体的には撮像センサ3は、例えば、フォトダイオード等の光電変換素子をマトリクス状に配置してなる固体撮像素子に、P型(又はN型)のMOSFET等を備えた対数変換回路を付加し、MOSFETのサブスレッショルド特性を利用することで、固体撮像素子の出力特性を入射光量に対して電気信号が対数的に変換されるようにした所謂CMOSイメージセンサが採用される。ただし、CMOSイメージセンサに限らず、VMISイメージセンサやCCDイメージセンサ等であってもよい。
アンプ4は、撮像センサ3から出力された画像(映像)信号を増幅するものであり、例えばAGC(オートゲインコントロール)回路を備え、当該出力信号のゲイン(増幅率)調整を行う。アンプ4は、AGC回路の他、アナログ値としての当該画像信号のサンプリングノイズの低減を行うCDS(相関二重サンプリング)回路を備えていてもよい。なお、AGC回路は、適正露出が得られなかった場合(例えば非常に低輝度の被写体を撮影する場合)の撮影画像のレベル不足を補償する(感度補正を行う)機能も有する。なお、AGC回路に対するゲイン値は制御部8によって設定される。
A/D変換部5は、アンプ4にて増幅されたアナログ値の画像信号(アナログ信号)をデジタル値の画像信号(デジタル信号)に変換するものであり、撮像センサ3の各画素で受光して得られる画素信号をそれぞれ例えば12ビットの画素データに変換する。
画像処理部6は、A/D変換部5によるA/D変換処理によって得られた画像信号に対する各種画像処理(デジタル信号処理)を行うものである。本実施形態では、画像処理部6の各画像処理における特に色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理といった色処理の前段階で実行される、線形/対数画像に対する好適な上記色処理が可能となるようにする画像処理、具体的には、色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理の前に実行するホワイトバランス補正処理やダイナミックレンジ圧縮処理(DR圧縮処理)に主たる特徴点がある。画像処理部6におけるこの特徴点に関する処理を含む各種画像処理については後に詳述する。
なお、画像処理部6は、上記各機能部の他に、例えば信号の固定パターンノイズ(FPN;Fixed Pattern Noise)を除去するFPN補正部やA/D変換部5から入力されるデジタル画像信号の黒レベル(暗黒時の画像信号レベル)を基準の値に補正する黒基準補正部を備えていてもよい(いずれも図略)。
画像メモリ7は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリからなり、画像処理部6での画像処理を終えた画像データを(一時的に)保存するものである。画像メモリ7は、例えば撮影よる所定フレーム分の画像データを記憶し得る容量を有したものとなっている。
制御部8は、各制御プログラム等を記憶するROM、一時的にデータを格納するRAM、及び制御プログラム等をROMから読み出して実行する(中央演算処理装置:CPU)等からなり、デジタルカメラ1全体の動作制御を司るものである。制御部8は、撮像センサ3や画像処理部6或いは操作部10等の装置各部からの各種信号に基づき、装置各部が必要とする制御パラメータ等を算出し、これを送信することで各部の動作を制御する。制御部8は、図略のタイミング生成部(タイミングジェネレータ)や駆動部を介して、それぞれ撮像センサ3やレンズ部2(絞りやシャッタ)に対する撮像動作制御やズーム(フォーカス)駆動制御を行ったり、モニタ部9への表示制御などを行う。また、画像処理部6や画像メモリ7からの画像信号の出力制御なども行う。
図3は、制御部8の各機能を説明するための機能ブロック図である。同図に示すように制御部8は、評価値検出部80、制御パラメータ算出部81、制御信号発生部82及びメモリ部83等を備えている。制御パラメータ算出部81は、上記装置各部が必要とする制御パラメータを算出するものであり、AE制御(自動露出制御)パラメータ算出部811やWB制御(ホワイトバランス制御)パラメータ算出部812を備えている。
ここで、本発明で言うAE制御の概念に関する定義について説明しておく。いわゆる銀塩カメラと異なり、デジタルカメラやデジタルムービィ等の撮像装置においては、AE制御のための制御要素としては、撮像センサ3の光電変換特性に関連づけて(光電変換特性を作為的に変化させて)制御する方法と、撮像センサ3の撮像面に届く光の総量を調整する方法とがある。本明細書では、前者を「ダイナミックレンジ制御」と呼び、後者を「露光量制御」と呼ぶものとする。なお、「ダイナミックレンジ制御」は、例えば撮像センサ3の線形特性領域と対数特性領域との切り替わり点(上記変曲点)を制御することで実行される。また、「露光量制御」は、例えば絞りの開口量調整や、或いはメカニカルシャッタのシャッタスピードの調整、又は撮像センサ3に対するリセット動作の制御による電荷の積分時間制御により実行される。
評価値検出部80は、撮像センサ3で実際に撮影された画像信号から、AE制御やWB制御等の撮影動作制御を行うに際してのベース値となる評価値、すなわちAE評価値やホワイトバランス評価値(WB評価値)等を検出するものである。
AE制御パラメータ算出部811は、被写体の輝度に応じた露出制御(AE制御)を行うべく、撮影時における、最適な露光量に設定するための制御パラメータ(以降、露光量制御パラメータという)と、最適な撮像センサ3の光電変換特性に設定するための制御パラメータ(以降、ダイナミックレンジ制御パラメータという)を算出する。この露光量制御パラメータとは、具体的には「露光時間」や「絞り」を最適化するための制御パラメータであり、ダイナミックレンジ制御パラメータは、被写体輝度に応じて撮像センサ3の光電変換特性を最適化するための制御パラメータである。
AE制御パラメータ算出部811は、評価値検出部80により検出されるAE評価値と、後述の光電変換特性情報記憶部831に記憶されているAE評価値取得時点における撮像センサ3の光電変換特性情報とに基づいて、被写体輝度に応じた露光時間設定値や絞り設定値といった露光量設定値を上記露光量制御パラメータとして算出する。また、AE制御パラメータ算出部811は、同様に、評価値検出部80により検出されるAE評価値と、光電変換特性情報記憶部831に記憶されているAE評価値取得時点における撮像センサ3の光電変換特性情報とに基づいて、例えばダイナミックレンジ設定用の被写体輝度が、撮像センサ3における所望の飽和出力レベルになるような光電変換特性設定値を上記ダイナミックレンジ制御パラメータとして算出する。
WB制御パラメータ算出部812は、評価値検出部80により検出されるWB評価値に基づいて、画像信号の色バランスが所定の色バランスに設定するためのWB制御パラメータ(WB設定値)を算出する。このWB制御パラメータの算出にあたっては、参照するWB評価値を撮像センサ3の対数特性領域及び線形特性領域のそれぞれにおいて取得し、それぞれの特性領域に応じた制御パラメータを算出することが好ましい。
なお、制御パラメータ算出部81は、上記AE制御パラメータやWB制御パラメータの算出に限定されず、例えば被写体の撮影にあたり最適な焦点距離に設定する自動焦点制御(AF;オートフォーカス)を行うためのAF制御パラメータ(AF設定値)を算出する機能を備えていてもよい。この場合、評価値検出部80によりAF制御用のAF評価値が検出される。
制御信号発生部82は、制御パラメータ算出部81で算出された各種制御パラメータに応じて、各制御動作要素を駆動させるための制御信号を生成するものである。具体的には、制御信号発生部82は、上記露光時間設定値(露光量設定値)に応じて、撮像センサ3の露光時間(積分時間)を、絞りやシャッタ等のメカ操作に依らずに電子回路的な制御動作により制御するためのセンサ露光時間制御信号、上記露光時間設定値(露光量設定値)に応じて、シャッタのシャッタスピード(シャッタ開放時間)を露光時間に合わせて設定するシャッタ制御信号、上記絞り設定値(露光量設定値)に応じて、絞りの開口面積を設定する絞り制御信号、上記光電変換特性設定値に応じて、光電変換特性が線形特性領域から対数特性領域に切り替わる出力レベルポイント(変曲点)の位置を調整するダイナミックレンジ制御信号を発生する。また、上記AF設定値に応じて、レンズ群を駆動させるためのズーム/フォーカス制御信号等を発生してもよい。制御信号発生部82により生成されたこれらの各種制御信号は、装置の各駆動部の対応箇所へそれぞれ送信される。
メモリ部83は、ROMやRAM等からなる記憶部であり、撮像センサ3の光電変換特性の情報(撮影に際しての所望の光電変換特性を得るための情報)、すなわち、露光時間設定値や絞り設定値、或いは光電変換特性設定値(光電変換特性に対応するダイナミックレンジ情報)を記憶する光電変換特性情報記憶部831、撮像センサ3の線形特性領域と対数特性領域とで得られた画像データに対するデータ変換(相互変換)を行うための変換情報すなわちLUT(Look Up Table)等を記憶するLUT記憶部832等を備えている。なお、光電変換特性情報記憶部831には、光電変換特性そのもの(図2に示すような光電変換特性の情報)が記憶されてもよい。また、LUT記憶部832は、上記LUTの他に、露光時間や絞りの開口面積の値と露光時間設定値や絞り設定値とのデータ変換を行うLUT、光電変換特性の変曲点の値(出力レベル)と光電変換特性設定値とのデータ変換を行うLUT等、種々のデータ変換用のLUTが記憶されている。
モニタ部9は、撮像センサ3で撮影された画像(画像メモリ7に保存されていた画像)等のモニタ表示を行うものである。モニタ部9は、具体的には、例えばカメラ背面に配設されたカラー液晶表示素子からなる液晶表示器(LCD;Liquid Crystal Display)、或いは接眼部を構成する電子ビューファインダ(EVF;Electronic View Finder)等からなる。
操作部10は、デジタルカメラ1に対するユーザによる操作指示(指示入力)を行うものであり、例えば電源スイッチ、レリーズスイッチ、或いは各種撮影モードを設定するモード設定スイッチ、ニュー選択スイッチ等の各種の操作スイッチ群(操作ボタン群)からなる。例えばレリーズスイッチが押下(オン)されることで、撮像動作(撮像センサ3により被写体光が撮像され、この撮像により得られた画像データに対して所要の画像処理が施された後、画像メモリ7等に記録されるといった一連の撮影動作)が実行される。
次に、上記画像処理部6の構成及び動作の詳細について以下に説明する。
図4は、画像処理部6の一回路構成例を示す機能ブロック図である。図4に示すように、画像処理部6は、ホワイトバランス補正部61、DR圧縮部62、色補間部63、色補正部64、γ補正部65及び色空間変換部66を備えている。
ホワイトバランス補正部61は、被写体光源の色温度変化によって生じる白色変化に伴う色バランス補正を行う、すなわち、制御部8から与えられるダイナミックレンジ情報やWB評価値に基づいて、画像信号の色バランスが所定の色バランスになるよう各色成分R、G、Bの各画素データのレベルを変換する補正を行うものである。ここでは、撮像センサ3は線形特性領域と対数特性領域とからなる光電変換特性を有するものを採用していることから、線形特性領域及び対数特性領域毎にWB評価値を取得し、各々の領域に適したホワイトバランス補正を行うようにすることが望ましい。
本実施形態においては、ホワイトバランス補正部61は、基準となる色、ここでは、一般的に基準色とされるG色の光電変換特性に対して、補正対象の色、つまりR色及びB色の光電変換特性を一致させる(合わせる)補正処理を行う。このR、B各色の光電変換特性を基準のG色の光電変換特性に一致させる処理に関し、RGB各色の光電変換特性は、それぞれ線形特性領域及び対数特性領域を有しており、またその特性(特性曲線の形)も異なるものとなるため、或るセンサ入射輝度座標で見た場合に、一方の色の光電変換特性における線形特性領域(対数特性領域)の或る部分が、他方の色の光電変換特性における対数特性領域(線形特性領域)と重なる範囲があるため、以下、図6、7の2つの場合に示すように当該光電変換特性を一致させる処理を行う。
図6は、それぞれ特性が異なる範囲において、基準の光電変換特性側が線形特性であり、補正対象の光電変換特性側が対数特性である場合の光電変換特性を一致させる処理について説明するグラフ図である。一方、図7は、それぞれ特性が異なる範囲において、基準の光電変換特性側が対数特性であり、補正対象の光電変換特性側が線形特性である場合の光電変換特性を一致させる処理について説明するグラフ図である。先ず図6において、符号201は、基準色Gの光電変換特性(光電変換特性201)を、符号202は基準色Gの光電変換特性に一致させるR色の光電変換特性(光電変換特性202)を示している。ただし、ここでは基準色Gの光電変換特性に一致させる色として、R、B色のうちのR色を例に挙げて説明している(以下、図7についても同じ)。光電変換特性201、202は、それぞれ符号203、204を変曲点(切り替わり点)とする線形特性領域及び対数特性領域を有している。
この光電変換特性201、202は、横軸のセンサ入射輝度における符号205に示す領域(範囲)では、それぞれ線形特性領域206及び対数特性領域207であり、互いに特性が異なっている。したがって、光電変換特性202を光電変換特性201と一致させるべく、先ず対数特性領域207の画像データを、LUTを用いて線形特性の値つまり符号208に示す線形特性領域に対応する値に変換して、線形特性領域206の特性と同じ特性の線形データに統一しておく。そして当該変換して得られた線形データと、線形特性領域209の線形データとを合わせた線形データ(合成線形データという)に対して所定の補正係数を乗算することで、線形特性領域210の線形データに一致させる。ただし、この補正係数は、上記合成線形データの値と線形特性領域210の線形データの値(センサ出力値)との比に基づく値であり、各センサ入射輝度に対する例えば符号H1の長さに相当する値と符号H2の長さに相当する値との比(H2/H1:この記号「/」は除算)で与えられる。
一方、光電変換特性201、202における対数特性領域、すなわち対数特性領域211及び対数特性領域212(上記線形データに変換した対数特性領域207は除いている)については、該対数特性領域212の対数データに対して所定の補正値を加算することで、対数特性領域211の対数データに一致させる。なお、この補正値は、上記対数特性領域212の対数データの値(センサ出力値)と対数特性領域211の対数データの値(センサ出力値)との差量Δ1として与えられる。ただし、図6に示す場合では、マイナス値としての差量Δ1を加算することになる(プラス量としての差量Δ1を減算するとしてもよい)。
このように、光電変換特性201及び光電変換特性202の各特性を、いずれか一方の光電変換特性、ここでは基準となるG色の光電変換特性201の各特性に揃えた後、各特性領域の画像データに対する所定のGain(ゲイン)、つまり上記補正係数や補正値を用いることで、光電変換特性202を光電変換特性201に一致させる処理が行われる。なお、B色の光電変換特性をG色の光電変換特性201に一致させる場合についても、上記と同様の処理が行われる。
次に、図7において、符号301は、基準色Gの光電変換特性(光電変換特性301)を、符号302は基準色Gの光電変換特性に一致させるR色の光電変換特性(光電変換特性302)を示している。光電変換特性301、302は、それぞれ符号303、304を変曲点(切り替わり点)とする線形特性領域及び対数特性領域を有している。
この光電変換特性301、302は、横軸のセンサ入射輝度における符号305に示す領域(範囲)では、それぞれ対数特性領域306及び線形特性領域307であり、互いに特性が異なっている。したがって、光電変換特性302を光電変換特性301と一致させるべく、先ず線形特性領域307の画像データを、LUTを用いて対数特性の値つまり符号308に示す対数特性領域での値に変換して、対数特性領域306の特性と同じ特性の対数データに統一しておく。そして当該変換して得られた対数データと対数特性領域309の対数データとを合わせた対数データ(合成対数データという)に対して所定の補正値を加算することで、対数特性領域310の対数データに一致させる。ただし、この補正値は、上記合成対数データの値(センサ出力値)と対数特性領域310の対数データの値(センサ出力値)との差量Δ2として与えられる。
一方、光電変換特性301、302における線形特性領域、すなわち線形特性領域311及び対数特性領域312(上記対数データに変換した対数特性領域307は除いている)については、該線形特性領域312の線形データに所定の補正係数を乗算することで、線形特性領域311の線形データに一致させる。この補正係数は、上記と同様、線形特性領域311及び対数特性領域312の線形データの値(センサ出力値)の比に基づく値となっている。
このように、光電変換特性301及び光電変換特性302の各特性を、いずれか一方の光電変換特性、ここでは基準となるG色の光電変換特性301の各特性に揃えた後、各領域の画像データに対する所定のGain(ゲイン)、つまり上記補正値や補正係数を用いることで、光電変換特性302を光電変換特性301に一致させる処理が行われる。なお、B色の光電変換特性をG色の光電変換特性301に一致させる場合も、同様の処理が行われる。
以上図6、7で説明したように、R色G色共に線形特性の場合はそのままR色に対する乗算処理を行い、R色G色共に対数特性の場合はそのままR色に対する加算処理を行う(これが基本の処理動作)。互いの特性が異なる場合、例えばR色が対数特性でG色が線形特性である場合には、このR色の対数特性をLUTを用いて線形特性に変換した後、これに対する乗算処理を行う。また、例えばR色が線形特性でG色が対数特性である場合には、該R色の線形特性をLUTを用いて対数特性に変換した後、これに対する加算処理を行う。
なお、このように光電変換特性を一致させる処理(ホワイトバランス補正処理)は、RGB各色の全ての光電変換特性に対して、或る輝度値を境として線形特性と対数特性とを(明確に区分し)それぞれ同じものとして纏めて(一括して)扱うことができるようにする処理であると言うこともできる。また、上記加算処理にて画像データに加算される補正値、及び乗算処理にて画像データに乗算される補正係数は、制御部8(例えばホワイトバランス補正部61)において算出される。ただし、制御部8は評価値検出部80により検出されたWB評価値に基づいてこの補正値及び補正係数を算出する。また、ここでは、好ましい形態としてRGBにおける基準色をG色としているが、RやB色を基準色としてもよく、この場合、基準色Rの光電変換特性に対してGやB色の光電変換特性を一致させる、或いは基準色Bの光電変換特性に対してGやR色の光電変換特性を一致させる処理を行う構成としてもよい。
DR圧縮部62は、前記表示系の階調特性への補正に際し、撮像センサ3により得られた線形/対数画像に対してDR圧縮処理を行う機能を備えている。概略的に説明すると、DR圧縮部62は、入力された画像データを対数特性領域と線形特性領域との画像データに分割(分割抽出処理)し、当該分割した線形特性領域及び対数特性領域の各画像データに対する照明成分の圧縮処理を実行した後、これら各画像データを合成する機能を備えている。DR圧縮部62のこの機能に関する具体的構成、動作等の詳細については後に説明する。
色補間部63は、入力される画像信号の各色成分R、G、B毎に、フレーム画像の不足する画素位置のデータを補間する色補間処理を行うものである。すなわち、本実施形態で用いられる対数変換型の撮像センサ3のカラーフィルタ構造は、例えばGが市松状でR、Bが線順次配列(以降、G市松RB線順次配列という)された所謂ベイヤー方式が採用されており、この関係上、色情報が不足していることから、色補間部63は実在する複数の画素データを用いて実在しない画素位置の画素データを補間する。
具体的には、色補間部63は、高帯域まで画素を有するG色の色成分のフレーム画像については、フレーム画像を構成する画像データを所定のフィルタパターンでマスキングした後、メディアン(中間値)フィルタ等を用いて、補間すべき画素位置の周辺に実在する画素データのうち、最大値と最小値とを除去した画素データの平均値を演算し、その平均値を当該画素位置の画素データとして補間する。また、R、Bの色成分については、フレーム画像を構成する画像データを所定のフィルタパターンでマスキングした後、補間すべき画素位置の周辺に実在する画素データの平均値を演算し、その平均値を当該画素位置の画素データとして補間する。
図5に、撮像センサ3のカラーフィルタ構造の一例を示す。かかるカラーフィルタ構造において、前記色補間による各画素における色成分R、G、Bの画像信号は、例えば以下の各色補間式によって生成される。
(イ)アドレス11(B11)の色補間式
R11=(R00+R20+R02+R22)/4
G11=(Gr10+Gb01+Gb21+Gr12)/4
B11=B11
(ロ)アドレス12(Gr12)の色補間式
R12=(R02+R22)/2
G12=Gr12
B12=(B11+B13)/2
(ハ)アドレス21(Gb21)の色補間式
R21=(R20+R22)/2
G21=Gb21
B21=(B11+B31)/2
(ニ)アドレス22(R22)の色補間式
R22=R22
G22=(Gb21+Gr12+Gr32+Gb23)/4
B22=(B11+B31+B13+B33)/4
上述のように、異なる画素の色情報に基づいて補間処理を行う場合には、光電変換特性が異なる画像を処理する場合、補間に用いる複数の画素の光電変換特性が、線形特性及び対数特性と異なることがあり、この補間に際しては、各画素の光電変換特性を考慮して補間する必要があるが(例えば上記R00、Gr10…の各画素におけるいずれか1つの画素情報が対数特性であれば色ズレが発生してしまう)、本実施形態においては、補間処理前に光電変換特性を均一にしている、すなわちR、G、B全ての色の特性について線形特性と対数特性とを一致させていることから、特に線形特性及び対数特性を有する光電変換特性の画像データ専用の色補間部63(色補間式)を備えることなく、従来の補間処理(上記線形情報を扱う補間処理)によって処理することが可能となる。
色補正部64は、色補間部63から入力される色成分R、G、Bの画像信号の色合い(色バランス;彩度)を補正する色補正処理を行うものである。色補正部64は、色成分RGBの各画像信号のレベル比を変換する3種類の変換係数を有し、撮影シーンに応じた変換係数で該レベル比を変換して画像データの色合いを補正する。例えば、a1〜c3の合計9個の変換係数(重み付け係数)を用い、次の色補正用変換式を用いて画像信号を線形変換する。
R´=a1*R+a2*G+a3*B
G´=b1*R+b2*G+b3*B
B´=c1*R+c2*G+c3*B
ただし、記号「*」は、乗算を表すものとする。以降も同じ。
上記のように画素の色情報を所定の係数により補正する場合において、光電変換特性が異なる画像を処理する場合、補間に用いる複数の色情報の光電変換特性が形特性領域及び対数特性領域というように異なることがあり、この補間に際しては、各色の光電変換特性を考慮して補正する必要があるが(例えば上記色補正式におけるRGBのうちの何れか1つの色が対数特性であれば色ズレが発生してしまう)、本実施形態においては、補正処理前に光電変換特性を均一にしている、すなわちRGB全ての色の特性について線形特性と対数特性とを一致させていることから、特に線形特性及び対数特性を有する光電変換特性の画像データ専用の色補正部64(色補正用変換式)を備えることなく、従来の補正処理(上記線形情報を扱う補正処理)によって処理することが可能となる。
γ補正部65は、入力される画像データに対し、所定のガンマ特性を用いて非線形変換するガンマ補正処理を行うものである。具体的には、γ補正部65は、入力される色成分RGBの各画像信号が適切な出力レベルになるよう、画像信号のレベルを各色成分毎に、モニタ部9や外部出力されるモニターテレビ等の表示メディア(表示媒体)の表示特性(階調特性;非線形表示特性;γカーブ)に応じて、所定のガンマ補正テーブル(ガンマ補正用LUT)を用いて非線形補正を行う。ただし、このガンマ補正テーブルは、表示メディアの表示特性に応じたものが予めLUT記憶部832に記憶(設定)されている。
撮影に応じてRGB各色毎に線形特性及び対数特性からなる光電変換特性が異なる場合、当該撮影毎つまり各色毎にガンマ補正テーブルを切り替えて用いる必要があったが、本実施形態においては、補正処理前に光電変換特性を均一にしている、すなわちRGB全ての色の特性について線形特性と対数特性とを一致させていることから、同一のガンマ補正テーブルを用いて効率良く処理することが可能となる。なお、従来一般的に、色補間及び色補正を行った後、ガンマ補正を行うことから、本実施形態においても色補間部63及び色補正部64の後段に該γ補正部65を備える構成としている。
色空間変換部66は、画像データにおけるRGB、すなわち赤、緑、青の3色の階調により表現するRGB表示系から、輝度(Y)と青の色差(Cb)及び赤の色差(Cr)により表現するYCbCr表示系(YCC表示系ともいう)へ色空間変換する色空間変換処理を行うものである。この色空間変換部66による色空間変換処理については、本実施形態での異なる光電変換特性を有する画像データを扱う場合、ガンマ補正の後に行うのであれば、ここでのホワイトバランス補正部61及びDR圧縮部62での処理の有無に拘わらず問題なく扱うことができるが、ガンマ補正の前に行うのであれば、この異なる光電変換特性を有する画像データをそのまま(一方の特性に統一せずに)色空間変換処理すると、色相がずれるという問題がある。しかしながら、本実施形態においては当該ホワイトバランス補正部61及びDR圧縮部62での処理(後述の前段の処理)が行われるため、この問題も解消される。
ところで、画像処理部6での各画像処理部は、上述したように画像データの光電変換特性を同じ特性(線形特性)に統一する前段の処理部(前段処理部610とする)と、当該特性が統一された画像データに対する後段の処理部(後段処理部620)とに大別することができる。この後段処理部620における画像処理は、上記色補間部63、色補正部64及び色空間変換部66の画像処理による所謂「色処理」を示すものである。ただし、ホワイトバランス補正部61によるホワイトバランス補正処理は、この「色処理」の一種であるため、ここでの前段の処理と後段の処理とを明確に区別するべく後段処理部620における色処理のことを「後色処理」と称することとする。この「後色処理」にγ補正部65によるガンマ補正処理を含んでもよい。
なお、前段処理部610において、ホワイトバランス補正部61をDR圧縮部62の後段に配置してもよい。すなわち、当該前段処理において、DR圧縮処理を行った後、ホワイトバランス補正処理を行う構成としてもよい。また、後段処理部620における後色処理を行う機能部は、図4に示すものに限定されず、例えば上記YCbCr表示系のCbCrの色差情報に基づいて色の彩度を強調する彩度強調処理を行う機能部などをさらに備えていてもよい。
ここで、DR圧縮部62における画像処理(階調変換処理)について詳述する。図4において、ホワイトバランス補正部61によりホワイトバランス補正処理された線形/対数画像は、DR圧縮部62においてDR圧縮処理が施される。
図8は、このDR圧縮部62の機能を説明するための機能ブロック図である。同図に示すように、DR圧縮部62は、色要素分割部6201、領域分割抽出部6202、第1照明成分抽出部6203、第1照明成分圧縮部6204、リニア変換部6205、第2照明成分抽出部6206、第2照明成分圧縮部6207、画像合成部6208及び色要素合成部6209を備えている。以下、これら各機能部について、具体的な演算方法と併せて説明する。
色要素分割部6201は、撮像センサ3からの画像データ、ここでは前段のホワイトバランス補正部61からの画像Iin(線形/対数画像)を、ベイヤー方式のカラーフィルタ構造によるG市松RB線順次配列における4つの色要素(R、Gr、Gb、B)毎の画像データに分割する、つまりベイヤー4要素を各要素毎に分けてなる4種類の色画像データ(R画像、Gr画像、Gb画像及びB画像)を得るものである。なお、各色画像の画像サイズは、元の画像サイズの1/2サイズとなっている。また、この4種類の各色画像は、それぞれ線形特性及び対数特性情報を含む線形/対数画像となっている。
領域分割抽出部6202は、色要素分割部6201から入力された上記4種類の色画像それぞれについて(各色画像を基画像Iと表現する)、この基画像Iから対数特性領域での画像(画像I1とする)と、線形特性領域での画像(画像I2)との画像を分割抽出するものである。
色要素分割部6201から領域分割抽出部6202に入力される各色画像毎の基画像Iは、例えば図9に示す光電変換特性400を有しており、この光電変換特性400は、入力輝度x(対数値ではない)に対する画素値yとして以下の(1-1)、(1-2)式で表される。同図に示す座標Xth及びYthは、光電変換特性400における対数特性領域401と線形特性領域402ととが切り替わる点、すなわち変曲点403における各(x、y)座標の値である。ただし、同図の「入力輝度」及び「画素値」はそれぞれ上記図2に示す「センサ入射輝度」及び「センサ出力」に相当する。
y=a*x+b(0≦x≦Xth) …(1-1)
y=α*log(x)+β(Xth≦x)…(1-2)
(式(1-1)は線形特性領域402を、式(1-2)は対数特性領域401を示している)
領域分割抽出部6202では、以下の条件式(2-1)〜(2-4)に示すように、基画像I(ここでは2次元画像であることを示すべく適宜、画像I(x、y)と表現する)を構成する各画素に対し、画素値が所定の値θ以上の領域とθ未満の領域とに分割する(θによって基画像Iを各特性領域の上限、下限位置で所謂クリップする)。この「θ」のことを適宜、分割パラメータと称する。
if(I(x、y)≧θ)
then
I1(x、y)=I(x、y) …(2-1)
I2(x、y)=0(ゼロ) …(2-2)
else
I1(x、y)=0(ゼロ) …(2-3)
I2(x、y)=I(x、y) …(2-4)
endif
これはつまり、画像I(x、y)において画素値がθ以上となる領域の画像が画像I1(画像I1(x、y))であり、画素値がθより小さい(θ未満)となる領域の画像が画像I2(画像I2(x、y))となることを示している。
ただし、本実施形態では、図9に示すように光電変換特性400を有する全体画像を、線形特性領域の画像と対数特性領域の画像とに区分することから、分割パラメータθの位置は上記変曲点でのYthと同じ位置となる(分割パラメータθはYthの値のみに固定して設定される)。したがって、この分割抽出処理における線形特性と対数特性との境界位置は分割パラメータθを用いて設定せずともよく、例えば単に変曲点Ythの位置として設定してもよい。
このように領域分割抽出部6202は、光電変換特性400を有する基画像Iが入力されると、該基画像Iから、分割パラメータθ(=Yth;変曲点)の位置を境として領域404に示す画像I1(対数特性画像)と領域405に示す画像I2(線形特性画像)との分割抽出処理を行う。この境界パラメータθの設定情報は、DR圧縮部62(例えば領域分割抽出部6202)に記憶してもよい。
ところで、基画像Iは、所謂Retinex理論によれば、該基画像Iにおける照明成分を照明成分L、反射率成分を反射率成分Rとすると、以下の(3-1)式で表される。
I=L*R …(3-1)
ただし、(3-1)式は、線形特性領域画像としての基画像Iに対するものであり、対数特性領域画像としての基画像Iに対しては、以下の(4-1)式で表される。
Log(I)=Log(L)+Log(R) …(4-1)
図9に示すように、基画像Iにおける画素値がθ(=Yth)以上となる画像I1は、領域404の上記(1-2)式に相当する対数特性領域401の画像であることを示しており、以下(5-1)式で表される。なお、画像I2は、領域405の上記(1-1)式に相当する線形特性領域402の画像となる。
I1=α*log(x)+β …(5-1)
対数変換前の画素値、すなわち画像I1の1つの画素を「i1」と表すと、上記(4-1)式の左辺はLog(i1)となり、このLog(i1)は(5-1)式の変形から、以下(6-1)式で表されることになる。
log(i1)=(I1−β)/α …(6-1)
第1照明成分抽出部6203は、基画像Iから分割抽出された画像I1及びI2のうちの画像I1から、照明成分を抽出、すなわち画像I1中の照明成分としてのLog(L1)(画像I1の照明成分L1の対数値)を抽出する。この照明成分は画像の低周波成分で近似できるので、以下(7-1)式と表される。
Log(L1)=F(log(i1)) …(7-1)
上記(7-1)式中の“F”に示す変換は、ガウシアン或いは平均化に関する線形のローパスフィルタ(LPF)を示している。このようにフィルタが線形の場合、(7-1)式は、上記(6-1)式を代入することで以下(8-1)式と表される(“線形フィルタ”であるため、“F”が(I1)の項のみに係る式で表される)。(8-1)式は、照明成分Log(L1)が、LPFを用いた(8-1)式の右辺の演算式によって画像I1から求められることを示している。
Log(L1)=(F(I1)−β)/α …(8-1)
ただし、上記線形フィルタに限定されず、要は、所謂“ぼかした画像”が得られるのであれば、例えばメディアンフィルタ等の非線形フィルタを用いてもよい。この場合、上非線形フィルタを適用したとしても大きく値が変わらないため当該処理に使用可能となる。
第1照明成分圧縮部6204は、第1照明成分抽出部6203によって抽出された照明成分画像に対する圧縮処理を行うものである。すなわち、第1照明成分圧縮部6204は、上記抽出された照明成分Log(L1)に対する所定の圧縮処理を行い、当該照明成分L1を圧縮してなる照明成分L1’の対数値Log(L1’)として出力する。DR圧縮における圧縮率(DR圧縮率)を「r」とすると、第1照明成分圧縮部6204から出力されるLog(L1’)は、以下の(9-1)式で示されるものとなる。
Log(L1’)=Log(L1)×r …(9-1)
画像I1に対するDR圧縮後の画像を画像I1’とし、画像I1における反射率成分をR1とすると、上記(4-1)式は以下(10-1)式と表されることから、
Log(I1’)=Log(L1’)+Log(R1) …(10-1)
画像I1’は、(10-1)式の両辺に逆対数をとった以下(11-1)式で表される。
I1’=exp(Log(L1’)+Log(R1)) …(11-1)
リニア変換部6205は、領域分割抽出部6202によって分割抽出され、第1照明成分抽出部6203や第1照明成分圧縮部6204により圧縮処理が施された後の対数画像を、線形画像に変換するものである。具体的には、リニア変換部6205は、上記(10-1)式から(11-1)式への式変換による演算を行うことで、対数画像Log(I1’)から線形画像I1’への変換処理を行う。このようにリニア変換部6205によって対数画像Log(I1’)を線形画像I1’に変換することで、後述の線形画像である画像I2’と同じ特性(線形特性)の画像として扱うことが可能となる(ここでは画像I1’とI2’との合成処理が可能となる)。
なお、図8に示すように、上記Log(R1)は、符号6211に示す減算部(減算部6211)によって、ルートAを送信されてくる画像I1からルートBを送信されてくる照明成分Log(L1)を減算することで得られる。また、画像I1’は、符号6212に示す加算部(加算部6212)によって、第1照明成分圧縮部6204からの圧縮照明成分Log(L1’)と上記減算部6211からの反射率成分Log(R1)とを加算することで得られる。また、上述では、画像がルートを“送信”されると表現しているが、実際の動作としては画像データ信号(映像信号)が該当するルート全体に印加された状態となっている。
領域分割抽出部6202によって抽出された画像I1及びI2のうち、画像I2は、第2照明成分抽出部6206及び第2照明成分圧縮部6207による下記の方法でDR圧縮が施され、画像I2’として画像合成部6208に入力される。これについて以下に説明する。
第2照明成分抽出部6206は、領域分割抽出部6202によって分割抽出された画像I2から照明成分L2を抽出する。当該画像I2からの照明成分L2の抽出処理は以下の(14-1)式で示される。
L2=F(I2) …(14-1)
ここで、上記(14-1)式中の“F”は、上述と同様、ガウシアン或いは平均化に関する線形のローパスフィルタを示している。このフィルタはメディアンフィルタ等の非線形フィルタであってもよい。一方、画像I2の反射率成分R2は、R2=I2/L2の関係により求められる((3-1)式参照)。
第2照明成分圧縮部6207は、第2照明成分抽出部6206により得られた照明成分L2に対する所定の圧縮処理を行い、当該照明成分を圧縮してなる照明成分L2’を出力する。DR圧縮率を「c」で表すと、この圧縮照明成分L2’は以下(15-1)式で与えられる。
L2’=exp(Log(L2)*c) …(15-1)
第2照明成分圧縮部6207により得られた圧縮照明成分L2’は、符号6214に示す乗算部(乗算部6214)によって反射率成分R2と乗算され、その結果、画像I2に対するDR圧縮処理後の画像I2’が得られる。反射率成分R2は、符号6213に示す除算部(除算部6213)によって、ルートEを送信されてくる画像I2からルートFを送信されてくる照明成分L2を除算することで得られる。
画像合成部6208は、上記DR圧縮処理後の線形画像と対数画像との合成画像を作成するものである。すなわち画像合成部6208は、画像I1に対するDR圧縮処理により得られた画像I1’と、画像I2に対するDR圧縮処理により得られた画像I2’とに基づいて合成画像Oを作成する(O=I1’+I2’)。画像I1’(対数特性画像)と画像I2’(線形特性画像)とは、図10における光電変換特性502に示すように滑らかに接続(合成)される。ただし、当該滑らかに接続するべく上記圧縮率r及び圧縮率cは、r=cとされている。なお、画像合成部6208において、この合成画像Oと基画像Iとの合成処理を行ってもよい(この場合、DR圧縮部62は、基画像Iのデータが画像合成部6208に入力されるような構成(配線)となっている)。この画像Oと基画像Iとの合成処理は、具体的には、例えば画像Oと基画像Iとの全体を単純に加算平均処理(平均化)することで行われてもよいし、また、例えばXth以上の領域においてのみ、画像Oと基画像Iとの加算平均処理を行い(平均画像を求め)、この平均画像と、基画像IにおけるXthより小さい領域(光電変換特性501の線形特性領域部分)とを合成することで行われてもよい(この場合、各画像の重複部分の合成を例えば重み付け平均処理を用いて行ってもよい)。このように合成画像Oと基画像Iとに基づき新たに合成画像を作成することにより、線形特性領域において特性グラフの持ち上がりが抑えられて該線形特性領域でのコントラストが強調され過ぎないようにし、その一方で、対数特性領域における画素値幅を拡大させてコントラストの向上(改善)を図ることが可能となる(対数特性領域のコントラストを線形特性領域のコントラストに近づけることができるとも言える)。そして、当該対数特性領域のコントラスト改善がなされた画像データを扱うことが可能となることにより、ディスプレイ系への表示における画像の高画質化を図ることができる。
色要素合成部6209は、画像合成部6208により求められた画像O、すなわち、上述したベイヤー4要素の各要素毎の各色画像I(上記R画像、Gr画像、Gb画像及びB画像)に対応する4種類の画像Oを合成し、元の4要素の画像情報を併せ持つ画像Ioutを得るものである。なお、画像サイズは、各画像Oの1/2サイズから等倍サイズの画像Ioutに戻る。また、画像Ioutは、線形特性情報のみを含む(線形特性の画像データに統一された)画像となっている。
上述のようにDR圧縮部62によるDR圧縮処理(階調変換処理)を行うことで、異なる光電変換特性の画像を、同一の光電変換特性を有する画像に変換することができるとともに、撮影画像の中で低コントラスト部分のコントラスト強調(コントラスト改善)を図ることが可能となる。すなわち、画像の局所空間(線形特性領域及び対数特性領域)毎にベース(照明光成分)を抽出し、該抽出したベースを圧縮し、画像の反射率成分と共に線形特性領域と同一の光電変換特性に変換する処理(リニア変換部6205での処理)を行うことで、対数特性と線形特性とからなる画像データを線形特性の画像データに統一することができ、これに加えて、対数特性領域でのコントラスト強調(改善)を図ることが可能となる。いずれにしてもDR圧縮部62によるDR圧縮処理により、撮影画像データを低輝度領域の光電変換特性に統一することで、同じ特性の画像データとして扱うことができ、以後の画像処理におけるデータの扱いが容易となる(演算の簡易化或いは処理の高速化を図ることができる)。ここでは、以後の後段処理部620における後色処理を従来の色処理部(色処理方法)をそのまま利用して効率良く行うことが可能となる。
図11は、デジタルカメラ1における画像処理部6での画像処理の動作の一例を示すフローチャートである。先ず評価値検出部80において、撮像センサ3の撮影により得られた画像信号から、撮影動作制御を行うに際してのベース値となる評価値の一つとしてWB評価値が検出される(ステップS1)。次に、前段処理部610において、当該検出されたWB評価値を用いて、ホワイトバランス補正部61によるホワイトバランス補正処理が行われ、RGB各色の光電変換特性が同一の光電変換特性(基準色であるG色の光電変換特性)に統一される(ステップS2)。そして、DR圧縮部62によりDR圧縮処理(階調変換処理)が行われ、対数特性及び線形特性からなる異なった光電変換特性を有する画像が、同一の光電変換特性(対数特性)を有する画像に変換される(ステップS3)。これらステップS2、S3における前段処理部610の処理が行われた後、当該同一の光電変換特性を有する画像に対して、後段処理部620での画像処理、つまり色補間部63、色補正部64、ガンマ補正部65及び色空間変換部66等による後色処理が施される(ステップS4)。なお、上記フローにおけるステップS2及びS3の順番を入れ替えてもよい。
以上のように、本実施形態の撮像装置(デジタルカメラ1)によれば、撮像センサ3(固体撮像素子)は異なる光電変換特性を2つ以上有する(ここでは線形特性及び対数特性の異なる2つの光電変換特性を有する)ものとされ、撮像センサ3からの撮像信号が画像処理部6により処理される。そして、画像処理部6が備えるDR圧縮部62(階調変換処理部)によって、撮像センサ3からの撮像信号に対して、異なる光電変換特性を同一の光電変換特性(ここでは線形特性)にする又は同一の光電変換特性となるよう近づける階調変換処理(DR圧縮処理)が行われ、また、画像処理部6が備える後段処理部620(色補間部63、色補正部64及び色空間変換部66等による後色処理を行う色処理部)によって、撮像信号に対して、少なくとも色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理を含む色処理のうちの少なくとも1つの色処理が行われる。この階調変換処理及び色処理は、階調変換処理の後に色処理を行うという順序で実行される。このように、画像データの光電変換特性を同一又は略同一の特性に統一した後、当該画像データに対する色処理を行う構成とするので、撮像センサ3(線形/対数画像)に対する専用の色処理部(後段処理部620)を別途備えることなく、従来の色処理部(色処理方法)を用いて色処理を行うことができ、色ズレ等の不具合の発生が防止又は低減され、ひいては撮影画像(線形/対数画像)の高画質化を図ることができる。
また、DR圧縮部62によって、異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理として、高輝度側の光電変換特性を低輝度側の光電変換特性と一致させる又は近似させる処理が行われるので、例えば対数特性と線形特性とからなる光電変換特性を有する画像データを、線形特性の画像データに統一して扱うことができ、当該線形/対数画像に対する色処理を、従来の線形画像用の色処理部(色処理方法)を用いて行うことが可能となる。
また、DR圧縮部62によって、異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理として、撮像信号の照明光成分を圧縮するダイナミックレンジ圧縮処理が行われるので、当該異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づけることができるだけでなく、線形/対数画像に対して、低輝度側のコントラストを維持しつつ高輝度側のコントラスト向上(改善)を図ることが可能となる。
また、ホワイトバランス補正部61によって、ホワイトバランス補正処理が階調変換処理(DR圧縮処理)前に行われるので、階調変換処理前のホワイトバランス補正処理において、例えば線形/対数画像におけるRGB各色毎に異なる光電変換特性をいずれかの光電変換特性に一致させるといった処理を行うことで、線形/対数画像の階調変換処理或いはこれ以後の画像処理における扱いを容易なものとすることができる。
また、ホワイトバランス補正部61によって、RGB各色の光電変換特性を該RGB各色における基準となる色、例えばG色の光電変換特性に一致させるホワイトバランス補正処理が行われるので、RGB各色毎に異なる光電変換特性を扱うことなく、すなわち、RGB各色の画像データにおける線形画像と対数画像とをそれぞれ同じものとして纏めて扱うことができ、階調変換処理或いはこれ以後の画像処理における処理の効率化(簡易化、高速化)を図ることが可能となる。
また、本実施形態の画像処理方法によれば、異なる光電変換特性を2つ以上有する(ここでは線形特性及び対数特性の異なる2つの光電変換特性を有する)撮像センサ3(固体撮像素子)からの撮像信号が画像処理部6により処理され、第1の工程において、撮像信号に対して、異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理(DR圧縮処理)がDR圧縮部62(階調変換処理部)により行われ、第2の工程において、撮像信号に対して、少なくとも色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理を含む色処理のうちの少なくとも1つの色処理が後段処理部620(色補間部63、色補正部64及び色空間変換部66等による後色処理を行う色処理部)により行われ、この第1の工程及び第2の工程は、第1の工程の後に、第2の工程が行われる順序で実行される。このように、画像データの光電変換特性を同一又は略同一の特性に統一した後、当該画像データに対する色処理を行う構成とするので、撮像センサ3(線形/対数画像)に対する専用の色処理部(後段処理部620)を別途備えることなく、従来の色処理部(色処理方法)を用いて色処理を行うことができ、色ズレ等の不具合の発生が防止又は低減され、ひいては撮影画像(線形/対数画像)の高画質化を図ることができる。
なお、本発明は、以下の態様をとることができる。
(A)上記実施形態においては、DR圧縮部62において、画像データを対数特性領域と線形特性領域との画像データに分割し、これら線形特性領域及び対数特性領域の各画像データを反射率成分と照明成分に分けて照明成分の圧縮処理を行い、対数特性領域の画像データを線形変換して全画像データを線形データに統一して扱えるようにする構成としている。しかしながら、このように画像データから各特性領域の照明成分を抽出するなどの処理を行うことで、処理が複雑となり、回路規模や処理時間の増加が必要となるため、DR圧縮部62において、以下、図12、13に示す場合の処理構成が簡易な階調変換処理を行う構成としてもよい。
<場合1>
図12に示すように、低輝度側領域(線形特性領域701)と光電変換特性が異なる高輝度領域(対数特性領域702)のみ、低輝度領域と同一の光電変換特性(線形特性)となるよう(線形特性領域703となるよう)階調変換を行う。なお、この階調変換はLUTを用いて行う。この場合、高輝度領域の光電変換特性の傾きが大きくなるため、画像データ量(バス幅)が増大する(例えば従来の16ビット幅から32ビット幅に増大する)というデメリットがあるものの、低輝度領域の光電変換特性の傾き(輝度分解能)すなわち低輝度領域のコントラストを維持したまま以後の処理を行うことが可能となる。
<場合2>
図13に示すように、低輝度領域(線形特性領域711)の光電変換特性の傾きを小さくし(線形特性領域712となるよう傾きを下げて)、かつ、高輝度領域(対数特性領域713)の光電変換特性を低輝度領域と同一の光電変換特性(線形特性領域714)となるよう階調変換を行う。なお、この階調変換はLUTを用いて行う。この場合、低輝度領域の光電変換特性の傾きが小さくなり、低輝度領域での輝度分解能(コントラスト)が低下するというデメリットがあるものの、低輝度領域での光電変換特性の傾きを小さくすることができるので、図12の場合の処理と比べて、扱う画像データ量(バス幅)が少なくて済む。
(B)光電変換特性を同一の特性とするべく高輝度側の光電変換特性(対数特性領域)を低輝度側の光電変換特性(線形特性領域)に統一する方法として、上記変形態様(A)の他に、例えば図14に示すように、対数特性領域(Yth以上の画素値の領域)のみヒストグラム均等化(HE;Histogram Equalization)処理を行ってもよい。この場合、対数特性領域の「度数」に応じて、同図の変換特性901となる変換情報を有する変換テーブル(LUT)を作成し、この変換テーブルを用いて元の対数特性領域の画像データ(各画素)の変換を行うことで当該変換特性901を得る(ただし、変換特性901の曲線形状は同図に示すものに限定されない)。したがって、元の対数特性領域の画素値を変換特性901として、直線状の階調変換特性(直線特性902)、すなわち線形特性領域903と同じ線形特性に近似させる(近づける)ことができる。このようにして、線形特性及び対数特性からなる光電変換特性の画像データを、同じ線形特性の画像データとして扱うことが可能となる。なお、上記ヒストグラム均等化とは、従来一般的なコントラスト強調法の1つであり、画像の輝度ヒストグラム(濃度値ヒストグラム)が均等に分布するように各画素の輝度値を変換することでコントラストの強調を図る手法である。これは、例えば、原画像の輝度ヒストグラムを累積したもの(累積ヒストグラム)をマッピングカーブ(トーンカーブ)とし、このマッピングカーブを用いて原画像中の全画素の輝度(濃度値;グレイレベル)を変換することで実現される。
(C)上記実施形態においては、撮像センサ3による撮影画像に対するDR圧縮処理をデジタルカメラ1内(DR圧縮部62)の処理によって行う構成となっているが、これに限らず、DR圧縮処理をカメラ外の所定の処理部において実行する構成としてもよい。具体的には、例えばUSB等を用いたデジタルカメラ1との直接接続(有線)又は無線LAN等によるネットワーク接続がなされた、或いはメモリカードといったストレージメディア等を用いて情報伝達可能に構成された、ユーザーインターフェイス(UI)を備える所定のホスト(例えばPC(Personal Computer)やPDA(Personal Digital Assistant;個人向け携帯情報端末)においてこのDR圧縮処理が実行されてもよい。
この場合、ホストは、デジタルカメラ1で得られた光電変換特性の情報(例えば変曲点に関する情報)とともに、DR圧縮処理(階調変換処理)前の状態であって例えば画像信号が制御部8において圧縮処理された静止画像や動画像、すなわちJPEG(Motion−JPEG等も含む)画像やMPEG画像、或いはそのままのRAWフォーマット画像を受け取り、この画像データ(変曲点位置情報)をホストのモニタ表示部に所定のアプリケーションソフト(ビューワソフト)等を用いて表示させる。そして、このアプリケーションソフトによって、ユーザによる指示入力(操作)に応じて上記実施形態のDR圧縮処理方法が設定され、これに基づいて例えばDR圧縮処理(画像変換処理)用のLUTが作成されるなどしてDR圧縮処理が実行されるという構成としてもよい。
なお、上記光電変換特性の情報等は、一般的にデジタルカメラの画像ファイルが有している該カメラの内部情報が記憶されるExifヘッダ等に記述されていてもよいし、光電変換特性情報専用の情報ファイルに別途記述されたものとしてもよい。また、ホワイトバランス補正処理についても、DR圧縮処理と同様に、デジタルカメラ1(画像処理部6)外の所定のホストにおいてなされる構成としてもよい。
本実施形態に係る撮像装置の一例であるデジタルカメラであり、当該デジタルカメラの主に撮像処理に関する概略的なブロック構成図である。 上記デジタルカメラに用いられる撮像センサの光電変換特性の一例を示すグラフ図である。 上記デジタルカメラの制御部の各機能を説明するための機能ブロック図である。 上記デジタルカメラの画像処理部の一回路構成例を示す機能ブロック図である。 上記撮像センサのカラーフィルタ構造の一例を示す図である。 それぞれ特性が異なる範囲において、基準の光電変換特性側が線形特性であり、補正対象の光電変換特性側が対数特性である場合の光電変換特性を一致させる処理について説明するグラフ図である。 それぞれ特性が異なる範囲において、基準の光電変換特性側が対数特性であり、補正対象の光電変換特性側が線形特性である場合の光電変換特性を一致させる処理について説明するグラフ図である。 上記画像処理部におけるDR圧縮部の機能を説明するための機能ブロック図である。 基画像(光電変換特性)に対する画像I1、I2の分割抽出処理について説明するためのグラフ図である。 画像I1’と画像I2‘との合成画像Oについて説明するためのグラフ図である。 上記デジタルカメラにおける画像処理部での画像処理の動作の一例を示すフローチャートである。 DR圧縮処理に代わる諧調変換処理の一変形例であって、光電変換特性を線形特性に統一する処理を説明するためのグラフ図である。 DR圧縮処理に代わる諧調変換処理の一変形例であって、光電変換特性を線形特性に統一する処理を説明するためのグラフ図である。 DR圧縮処理に代わる諧調変換処理の一変形例であって、対数特性を線形特性に近づけるヒストグラム均等化処理について説明するためのグラフ図である。
1 デジタルカメラ(撮像装置)
3 撮像センサ(固体撮像素子)
6 画像処理部
61 ホワイトバランス補正部
62 DR圧縮部(階調変換処理部)
63 色補間部(色処理部)
64 色補正部(色処理部)
66 色空間変換部(色処理部)
610 前段処理部
620 後段処理部(色処理部)

Claims (5)

  1. 異なる光電変換特性を2つ以上有する固体撮像素子と、
    前記固体撮像素子からの撮像信号を処理する画像処理部とを備えた撮像装置であって、
    前記画像処理部は、
    前記撮像信号に対する、前記異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理を行う階調変換処理部と、
    前記撮像信号に対する、少なくとも色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理を含む色処理のうちの少なくとも1つの色処理を行う色処理部とを備え、
    前記階調変換処理部は、前記階調変換処理として、前記撮像信号を対数特性領域の撮像信号と線形特性領域の撮像信号とに分割し、前記対数特性領域の撮像信号及び線形特性領域の撮像信号に対する照明成分の圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理を行い、
    前記階調変換処理部による階調変換処理の後に、前記色処理部による色処理を行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記階調変換処理部は、前記異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理として、高輝度側の光電変換特性を低輝度側の光電変換特性と一致させる又は近似させる処理を行うことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. ホワイトバランス補正処理を行うホワイトバランス補正部をさらに備え、
    前記ホワイトバランス補正部は、当該ホワイトバランス補正処理を前記階調変換処理前に行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記ホワイトバランス補正部は、RGB各色の光電変換特性を該RGB各色における基準となる色の光電変換特性に一致させるホワイトバランス補正処理を行うことを特徴とする請求項記載の撮像装置。
  5. 異なる光電変換特性を2つ以上有する固体撮像素子からの撮像信号を画像処理部により処理する画像処理方法であって、
    前記撮像信号に対する、前記異なる光電変換特性を同一にする又は同一に近づける階調変換処理を階調変換処理部により行う第1の工程と、
    前記撮像信号に対する、少なくとも色補間処理、色補正処理及び色空間変換処理を含む色処理のうちの少なくとも1つの色処理を色処理部により行う第2の工程とを有し、
    前記第1の工程で行われる前記階調変換処理として、前記撮像信号を対数特性領域の撮像信号と線形特性領域の撮像信号とに分割し、前記対数特性領域の撮像信号及び線形特性領域の撮像信号に対する照明成分の圧縮処理を行うダイナミックレンジ圧縮処理を行い、
    前記第1の工程の後に、前記第2の工程を行うことを特徴とする画像処理方法。
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