JP5663855B2 - 導電性複合体およびリチウムイオン電池用負極。 - Google Patents
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Description
リチウムイオン電池の高容量化には大量の電流を充放電する必要があるため、電極の電気抵抗の低い、つまり導電性の高い負極材料が要求されている。
[1]平均粒子径が1000μm以下の炭素、ケイ素およびスズから選ばれる少なくとも1種以上を含む微粒子と導電性付与剤と分散剤を含み、以下の条件を満たす導電性複合体:
(1)導電性付与剤がカーボンナノチューブを含んで成るカーボンナノチューブ集合体である。
(2)上記カーボンナノチューブ集合体において透過型電子顕微鏡で観察したときに100本中50本以上の外径が1から6nmである。
(3)分散剤によって分散した導電性付与剤が微粒子の表面を被覆している。
(4)導電性複合体中の導電性付与剤が0.1から20重量%である。
[2]カーボンナノチューブ集合体に含まれる二層カーボンナノチューブの割合が50%以上であることを特徴とする[1]に記載の導電性複合体。
[3]カーボンナノチューブ集合体の体積抵抗率が1×10−5Ω・cmから1×10−2Ω・cmであることを特徴とする[1]または[2]のいずれか一項に記載の導電性複合体。
[4]カーボンナノチューブ集合体の波長532nmのラマン分光分析によるGバンドとDバンドの高さ比(G/D比)が30以上であることを特徴とする[1]から[3]のいずれかに記載の導電性複合体。
[5]カーボンナノチューブ集合体は予め酸化処理が施されていることを特徴とする[1]から[4]のいずれかに記載の導電性複合体。
[6]酸化処理がカーボンナノチューブ集合体の燃焼温度ピーク±50℃の範囲で焼成処理することを特徴とする[5]に記載の導電性複合体。
[7][1]から[6]のいずれかに記載の導電性複合体を含有するリチウムイオン電池用負極。
(1)導電性付与剤がカーボンナノチューブを含んで成るカーボンナノチューブ集合体である。
(2)上記カーボンナノチューブ集合体において透過型電子顕微鏡で観察したときに100本中50本以上の外径が1から6nmである。
(3)分散剤によって分散した導電性付与剤が微粒子の表面を被覆している。
(4)導電性複合体中の導電性付与剤が0.1から20重量%である。
導電性付与剤としては透過型電子顕微鏡で観察したときに100本中50本以上の外径が1から6nmである細いカーボンナノチューブを含んでなるカーボンナノチューブ集合体を用いることができる。前記カーボンナノチューブ集合体は直径が細いため直線性が良く、カーボンナノチューブ同士が絡まりにくい。直径の太いカーボンナノチューブは筒が潰れて折れ曲がった構造をとり、複雑に絡まり合った構造をとりやすいため分散しにくい。通常カーボンナノチューブは、直径の太いものほど屈曲部分やグラファイト層に欠損の多いカーボンナノチューブができやすく、その様なカーボンナノチューブは分散剤と相互作用しにくいため分散性や分散安定性が低下する傾向がある。したがって細いカーボンナノチューブは多層カーボンナノチューブや気相法炭素繊維よりも分散性および導電性に優れている。特に直径の細い二層カーボンナノチューブは単層に比べ剛性に優れているため好ましい。さらに二層カーボンナノチューブを含んで成るカーボンナノチューブ集合体は同程度の導電性を有する単層カーボンナノチューブよりも耐久性に優れており、超音波などの外力を加えて分散を行なってもグラファイト構造の欠陥が比較的少ないことから、導電性付与剤として好ましい。また、導電性付与剤には二層カーボンナノチューブ以外に単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、カーボンナノホーン、カーボンナノコイル、グラファイト、カーボンブラックなどの炭素系材料を含んでいてもよい。
本発明において微粒子としては、その形状は球状に限らず不定形であっても良く、平均粒子径が1000μm以下の粒子が好ましく例示される。本発明における平均粒子径とはメディアン径を指し、そのメディアン径が、0.1から1000μmであり、より好ましくは、0.1から100μmである。粒径がこの範囲を超えると、例えば、この粒子を用いた導電性複合体をリチウムイオン電池用負極材料において電極を作成した際など、粒子を用いて成形体にしたとき粒子間の空隙が大きくなりすぎ、導電性付与剤による粒子間の導電パスの形成が困難となり、導電性複合体への導電性付与効果が低下することがある。一方、粒径がこの範囲を下回ると、粒子の総表面積が大きくなりすぎて、粒子の凝集が生じたり、導電性付与剤が不足して均一に粒子表面を被覆することが困難となる。メディアン径が0.1から1000μmの微粒子であれば、粒子間の導電パス形成が可能となり、十分な導電性付与効果を得ることができる。本発明におけるメディアン径とは、いわゆるミーの散乱・回折理論に基づくレーザー回折式粒度分布計で測定されるメディアン径を示す。具体的には、粒子径と固体粒子量との粒度分布を求めた場合について、全体固体粒子量に対する積算固体粒子量が50%となる粒子径(いわゆる50%粒子径)を意味するものである。
(1)ポリマーを加熱溶融させ、冷却させることにより晶析させる。
(2)ポリマーを溶媒に溶解させ、溶媒を揮発させて除去し析出させる。
(3)ポリマーを溶媒に溶解させ、霧状に飛散させ乾燥させる(スプレードライ法)。
(4)ポリマーを溶媒に溶解させ、ポリマーを溶解しない溶媒中に霧状に投入し、沈殿させる(スプレー再沈法)。
(5)ポリマーを溶媒に溶解して得られたポリマー溶液を該ポリマーの貧溶媒でかつ該ポリマーの溶媒に非相溶性の溶媒中に添加混合し、強く攪拌させ乳化、分散状態とした後、該分散液中の溶媒を除去し、ポリマーを取り出す。この際、熱硬化性樹脂もポリマーと同溶媒に溶解させ添加することもできる。
(6)ポリマーを溶媒に溶解させ、溶液を攪拌しながら該溶液に不溶あるいは難溶である分散媒を徐々に加えることにより該溶液を乳化させ、さらに加え転相乳化させる。その後、溶媒を除去したのちにコア微粒子として捕収する。
(7)ボールミル、ジェットミル等を用いる機械的粉砕機を使用し粉砕する。
(8)乳化重合、非水系分散重合、シード乳化重合及び懸濁重合等の重合法を用いて重合モノマーを粒子状に重合させる。
分散剤としては、界面活性剤、各種高分子材料等を用いることができる。分散剤は、カーボンナノチューブ集合体または微粒子の分散能や分散安定化能等を向上させるのに役立つ。界面活性剤は、イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤に分けられるが、本発明ではいずれの界面活性剤を用いることも可能である。界面活性剤としては、例えば以下のような界面活性剤があげられる。かかる界面活性剤は単独でもしくは2種以上を混合して用いることができる。
本発明の導電性複合体は、以下のようにして製造される。カーボンナノチューブ集合体に分散媒および分散剤を添加して分散させたカーボンナノチューブ分散液と微粒子に分散媒および分散剤を添加して分散させた微粒子分散液を混合する。ここでの混合は、公知の装置を用いて行うことができる。例えば、マグネティックスターラー、ホモミキサー、リボンミキサー、ボールミル、ビーズミル、サンドミル、ロールミル、ホモジナイザー、アトライター、デゾルバー、ペイントシェーカーなどの装置を使用することができる。次に、この混合液中の分散媒を除去することで導電性複合体を得ることができる。分散媒の除去方法については特に制限は無く、蒸留、凍結乾燥などが挙げられるが、加熱によって導電性複合体中のカーボンナノチューブ集合体が凝集する場合があるので、凍結乾燥が好ましい。
かくして得られる本発明の導電性複合体は、導電助剤被覆微粒子の導電性が優れるため、重量あたりの導電性に非常に優れ、異方性導電材料等の各種用途に用いることができ、なかでも無機微粒子を用いた場合にはリチウムイオン電池用負極に好ましく用いることができる。
本発明の導電性複合体は、バインダーを添加することによりリチウムイオン電池用負極材料として使用することができる。バインダーとしては、特に制限は無く、リチウムイオン電池用負極のバインダーとして従来公知の材料から適宜選択して用いることができる。このようなバインダーとしては、例えばスチレンブタジエン共重合ゴム(SBR)やポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−クロロトリフルオロエチレン共重合体などのフッ素含有高分子重合体などを好ましく挙げることができる。負極材料中のバインダーの含有量は、導電性を良好にし、バインダーとしての結着力を十分に発揮しうる観点から、リチウムイオン電池用負極材料100重量%に対して1〜10重量%の範囲であることが好ましい。
本発明のリチウムイオン電池用負極の製造方法は、リチウムイオン電池用負極材料を調製する工程と当該負極材料を集電体に塗布する工程からなる。リチウムイオン電池用負極材料の調製工程は、導電性複合体と、バインダーを含有する溶液または分散液と、溶媒とを混合する工程であり、導電性複合体調製時の分散液を所望の濃度に濃縮して導電性複合体を混合してもよい。バインダーを含有する溶液の調製に用いられる溶媒(「分散媒」を含む)としては特に制限はなく、従来リチウム系電池における電極の形成に使用されている溶媒の中から、一種又は二種以上選択することができる。このような溶媒としては、例えばN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン、テトラヒドロフランなどを挙げることができる。特に、バインダーとしてPVDFを用いる場合には、溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを用いることが好ましい。
[熱分析]
約1mgの試料を示差熱分析装置(島津製作所製 DTG−60)に設置し、空気中、10℃/分の昇温速度にて室温から900℃まで昇温した。そのときのDTA曲線から発熱による燃焼ピーク温度を読みとった。
共鳴ラマン分光計(ホリバ ジョバンイボン製 INF−300)に粉末試料を設置し、532nmのレーザー波長を用いて測定を行った。G/D比の測定に際しては、サンプルの異なる3ヶ所について分析を行い、その相加平均を求めた。
カーボンナノチューブ集合体1mgをエタノール1mLに入れて、約15分間超音波バスを用いて分散処理を行った。分散した試料をグリッド上に数滴滴下し、乾燥した。このように試料の塗布されたグリッドを透過型電子顕微鏡(日本電子社製 JEM−2100)に設置し、測定を行った。測定倍率は5万倍から50万倍である。加速電圧は120kVである。
[粉体抵抗測定]
粉体抵抗測定ユニット(ダイアインスツルメンツ社製 MCP−PD51)を使用して導電性複合体の粉体抵抗測定を行った。測定セルは直径10mm、高さ50mmの円柱状であり、このセルに導電性複合体1gを入れて、上部から圧縮ロッドを用いて圧力をかけ粉体を圧縮していく。このとき、圧力と体積を測定しながら、粉体に電流を流し、JISK7149準処の4端子4探針法を用いてロレスタEP MCP−T360((株)ダイアインスツルメンツ社製)にて抵抗値を測定した。なお、粉体抵抗は密度によって異なるので、その評価は微粒子種ごとに一定密度の値で比較する。例えば、黒鉛粒子では密度が2.1g/cm3の時の値で比較する。
[体積抵抗測定]
リチウムイオン電池用負極の体積抵抗値は、表面抵抗値を4端子法によって測定後、表面抵抗値と負極の厚さを掛けることによって算出することができ、電極密度が1100g/cm3の時の値で比較する。表面抵抗値はJISK7149準処の4端子4探針法を用い、ロレスタEP MCP−T360((株)ダイアインスツルメンツ社製)にて測定した。
(マグネシアへの触媒金属塩の担持)
クエン酸アンモニウム鉄(和光純薬工業社製)2.46gをメタノール(関東化学社製)500mLに溶解した。この溶液に、マグネシア(岩谷化学工業社製)を100g加え、室温にて60分間攪拌し、その後エバポレーターを使用して、水浴温40℃から60℃で減圧条件にてメタノールを除去した。その後、120℃乾燥機にて2時間乾燥し、マグネシア粉末に触媒金属塩が担持された固体触媒を得た。この時の触媒のかさ密度は0.58g/mLであった。
図2に示した縦型反応器でカーボンナノチューブを合成した。
カーボンナノチューブ集合体30gを磁性皿(150φ)に取り、大気下、450℃に加熱したマッフル炉(ヤマト科学社製、FP41)に入れ、3時間保持した後、自然放冷した。その後、上記のカーボンナノチューブから触媒を除去するため、次のように精製処理を行った。カーボンナノチューブを6Nの塩酸水溶液に添加し、80℃のウォーターバス内で1時間攪拌した。孔径1μmのフィルターを用いてろ過して回収物を得た。この操作をさらに2回繰り返し、最後に数回水洗した後、ろ過物を120℃のオーブンで一晩乾燥することでマグネシアおよび触媒金属を除去でき、カーボンナノチューブを精製することができた。
得られたカーボンナノチューブ集合体の熱分析を行った。燃焼ピーク温度は664℃であった。また、200℃から400℃までの重量減少量は200℃から900℃までの重量減少の5%であることがわかった。
上記のようにして得たカーボンナノチューブ集合体を高分解能透過型電子顕微鏡で観察したところ、図3に示すように、カーボンナノチューブはきれいなグラファイト層で構成されており、層数が2層のカーボンナノチューブが観察された。またカーボンナノチューブ100本中の80%以上(85本)を2層のカーボンナノチューブが占めていた。また3層以上のカーボンナノチューブは10%以下(7本)であった。100本のカーボンナノチューブのうち97本が外径1〜3nmであった。
上記のようにして得たカーボンナノチューブ集合体を、ラマン分光測定した。その結果、図4に示すように、波長532nmのラマン分光分析において、G/D比は53と、グラファイト化度の高い高品質2層カーボンナノチューブであることがわかった。
上記のようにして得たカーボンナノチューブ集合体20mgをN-メチルピロリドン16mLと混合し、超音波ホモジナイザーを用いて20Wで20分超音波照射した後、エタノール10mLと混合し、内径35mmφのろ過器を用いて吸引ろ過し、このろ取物をろ過器とろ取に用いたフィルターごと60℃で2時間乾燥機中で乾燥した。カーボンナノチューブ膜付きメンブレンフィルターを取り外し、メンブレンフィルターごと膜厚みを測定し、メンブレンフィルターの膜厚みを差し引いたところ、カーボンナノチューブ膜の厚みは65μmであった。メンブレンフィルターはOMINIPOREMEMBRANE FILTERS、FILTER TYPE: 1.0μm JA、47mmφを使用した。得られたカーボンナノチューブ膜をJISK7149準処の4端子4探針法を用いてロレスタEP MCP−T360((株)ダイアインスツルメンツ社製)にて測定したところ、0.249Ω/□であった。したがって体積抵抗率は1.62×10―3Ω・cmである。
50mLの容器に製造例1で得られたカーボンナノチューブ集合体20mgおよびカルボキシメチルセルロース水溶液(アルドリッチ社製、1重量%)2000mgを量りとり、蒸留水11.31mLを加えて、超音波ホモジナイザー出力25W、20分間で氷冷下分散処理し、カーボンナノチューブ分散液を調製した。調製した液には凝集体は目視では確認できず、カーボンナノチューブ集合体はよく分散していた。
実施例1において、カーボンナノチューブ集合体の代わりに単層カーボンナノチューブ((株)名城ナノカーボン製)を用いた以外は、参考例1と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に、SEM画像を図6に示す。
参考例1において、ナイロン12粒子の代わりにシリカゲル粒子(関東化学(株)社製、シリカゲル60N、平均粒径50μm)を用いた以外は、参考例1と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンナノチューブ集合体の代わりに単層カーボンナノチューブ((株)名城ナノカーボン製)を用いた以外は、実施例1と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に示す。
参考例1において、ナイロン12粒子の代わりに黒鉛粒子(日本黒鉛工業(株)社製、CGB−20、平均粒径20μm)を用いた以外は、参考例1と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に示す。
実施例3において調製した導電性複合体をホモミキサーに移しかえて、SBR水分散液(JSR(株)社製、TRD2001、固形分濃度48.6重量%)を64.98mg、水を912.74mg加えて10000rpmで30分間混錬し、負極材料を調製した。この得られた負極材料を、ドクターブレードを用いてアルミ箔上に塗布し、乾燥機(120℃)で30分間乾燥を行なった。乾燥後、プレス成形機でプレスして負極サンプルを調製し、体積抵抗を測定した結果を表2に示す。
参考例1において、カーボンナノチューブ集合体の代わりに多層カーボンナノチューブ(CNTコーポレーション製)を用いた以外は、参考例1と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に、SEM画像を図7に示す。また、この時用いた多層カーボンナノチューブの各物性は、前記記載の方法によって測定した結果532nm光によるラマンG/D比が1.3、2層CNTの割合が100本中1本以下、外径1から6nmのCNTは100本中1本以下であった。
参考例1において、カーボンナノチューブ集合体の代わりに気相法炭素繊維(昭和電工(株)製、VGCF)を用いた以外は、参考例1と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に示す。また、この時用いた炭素繊維中直径6nm以下の炭素繊維は100本中1本以下であった。
実施例1において、カーボンナノチューブ集合体の代わりに多層カーボンナノチューブ(CNTコーポレーション製)を用いた以外は、実施例1と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に示す。
実施例1において、カーボンナノチューブ集合体の代わりに気相法炭素繊維(昭和電工(株)製、VGCF)を用いた以外は、実施例1と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に示す。
実施例3において、カーボンナノチューブ集合体の代わりに黒鉛粒子を用いた以外は、実施例3と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に示す。
実施例3において、カーボンナノチューブ集合体の代わりに多層カーボンナノチューブ(CNTコーポレーション製)を用いた以外は、実施例3と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に示す。
実施例3において、カーボンナノチューブ集合体の代わりに気相法炭素繊維(昭和電工(株)製、VGCF)を用いた以外は、実施例3と同様に導電性複合体を調製し、粉体抵抗を測定した結果を表1に示す。
実施例4において、実施例3で調製した導電性複合体の代わりに比較例5で調製した導電性複合体を用いた以外は、実施例2と同様にリチウムイオン電池用負極を調製し、体積抵抗を測定した結果を表2に示す。
2 触媒を置く台
3 触媒
4 触媒以外の物体と触媒の混合物
5 触媒
100 反応器
101 石英焼結板
102 密閉型触媒供給機
103 触媒投入ライン
104 原料ガス供給ライン
105 廃ガスライン
106 加熱器
107 点検口
108 触媒
Claims (7)
- 平均粒子径が1000μm以下の炭素、ケイ素およびスズから選ばれる少なくとも1種以上を含む微粒子と導電性付与剤と分散剤を含み、以下の条件を満たす導電性複合体:
(1)導電性付与剤がカーボンナノチューブを含んで成るカーボンナノチューブ集合体である。
(2)上記カーボンナノチューブ集合体において透過型電子顕微鏡で観察したときに100本中50本以上の外径が1から6nmである。
(3)分散剤によって分散した導電性付与剤が微粒子の表面を被覆している。
(4)導電性複合体中の導電性付与剤が0.1から20重量%である。 - カーボンナノチューブ集合体に含まれる二層カーボンナノチューブの割合が50%以上であることを特徴とする請求項1に記載の導電性複合体。
- カーボンナノチューブ集合体の体積抵抗率が1×10−5Ω・cmから1×10−2Ω・cmであることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載の導電性複合体。
- カーボンナノチューブ集合体の波長532nmのラマン分光分析によるGバンドとDバンドの高さ比(G/D比)が30以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の導電性複合体。
- カーボンナノチューブ集合体は予め酸化処理が施されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の導電性複合体。
- 酸化処理がカーボンナノチューブ集合体の燃焼温度ピーク±50℃の範囲で焼成処理することを特徴とする請求項5に記載の導電性複合体。
- 請求項1から6のいずれかに記載の導電性複合体を含有するリチウムイオン電池用負極。
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