JP5645427B2 - エレベータ故障診断装置およびエレベータ故障診断方法 - Google Patents
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Description
また、遠隔のセンタ側にて二次診断をするために一次診断で使用した音データなどを診断のたびに伝送しており、伝送のためのコスト削減が図れないという課題があった。
また、二次診断に必要なときだけ音データを伝送することで、コスト削減を図ることができるエレベータ故障診断装置を提供することを目的としている。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータ故障診断装置が適用されたエレベータの構成を示す図である。
図1に示すように、エレベータは、一端が固定された主ロープ20に滑車21A,21Bを介して乗ったエレベータかご22と、主ロープ20の自由端に繋がれた釣り合い重り23と、エレベータかご22と釣り合い重り23の間で滑車21C,21Dを介して主ロープ20の巻き上げを行う巻き上げ機24とを有している。
なお、図示はしていないが、エレベータかご22はかご用ガイドレールに沿って昇降し、釣り合い重り23は釣り合い重り用ガイドレールに沿ってエレベータかご22とは逆方向に昇降するように構成されている。
マイク10,11は、エレベータかご22外側の上部と下部に取り付けられ、外部の動作音を収集するものである。マイク10は、エレベータかご22が上昇した際には滑車21C,21D及び調速機25に近づいてその動作音を収集し、マイク11は、エレベータかご22が下降した際に滑車21E及び巻き上げ機24に近づいてその動作音を収集する。またマイク11は滑車21A,21Bの動作音も収集する。このマイク10,11により収集された動作音を示す音データは、一次故障診断装置1に送信される。
なお、この一次故障診断装置1は、エレベータかご22に取り付けてもよいし、あるいは、昇降路内のどこかに設置してもよい。
図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータ故障診断装置の動作を示すフローチャートである。
エレベータでは、巻き上げ機24が駆動して主ロープ20を巻き上げることによって、滑車21A〜21Cが回転し、かご用ガイドレールに沿ってエレベータかご22を昇降させる。この際、滑車21Dも回転して、釣り合い重り23が釣り合い重り用ガイドレールに沿ってエレベータかご22とは逆方向に昇降する。
また、エレベータかご22が昇降することでエレベータかご22に連結された調速機ロープ26が動き、それに連れて滑車21E及び調速機25が回転する。
図3はこの発明のエレベータ故障診断装置が適用されたエレベータの構成を示す図である。図3に示す実施の形態2に係るエレベータ故障診断装置は、図1に示す実施の形態1に係るエレベータ故障診断装置の一次故障診断装置1を一次故障診断装置(一次診断手段)2に変更し、通信回線50を経由してエレベータ側機器と遠隔のセンタ側機器との通信を行う通信装置3A,3Bと、遠隔のセンタ側における二次故障診断装置(二次診断手段)4とを追加したものである。その他の同一もしくは相当部分の構成については同一の符号を付しその説明を省略する。
なお、一次故障診断装置2は、エレベータかご22に取り付けてもよいし、あるいは、昇降路内のどこかに設置してもよい。
図4はこの発明の実施の形態2に係るエレベータ故障診断装置の動作を示すフローチャートである。なお、図4に示す実施の形態2に係るエレベータ故障診断装置の動作において、図2に示す実施の形態1に係るエレベータ故障診断装置と同様の動作についてはその説明を簡略化させる。
エレベータかご22が昇降している状態においてエレベータ故障診断装置では、図4に示すように、マイク10,11はエレベータの各機器の動作音を収集する(ステップST41)。このマイク10,11により収集されたエレベータの各機器の動作音を示す音データは一次故障診断装置2に入力される。
図5はこの発明の形態3に係るエレベータ故障診断装置が適用されたエレベータの構成を示す図である。図5に示す実施の形態3に係るエレベータ故障診断装置は、図3に示す実施の形態2に係るエレベータ故障診断装置に二次診断用データ判定装置(二次診断実施判定手段)5を追加したものである。その他の同一もしくは相当部分の構成については同一の符号を付しその説明を省略する。
図6はこの発明の実施の形態3に係るエレベータ故障診断装置の動作を示すフローチャートである。なお、図6に示す実施の形態3に係るエレベータ故障診断装置の動作において、図4に示す実施の形態2に係るエレベータ故障診断装置と同様の動作についてはその説明を簡略化させる。
エレベータかご22が昇降している状態においてエレベータ故障診断装置では、図6に示すように、マイク10,11はエレベータの各機器の動作音を収集し、一次故障診断装置2は音データに基づいてエレベータの各機器の故障の有無を診断する(ステップST61,62)。
図7はこの発明の形態4に係るエレベータ故障診断装置が適用されたエレベータの構成を示す図である。図7に示す実施の形態4に係るエレベータ故障診断装置は、図5に示す実施の形態3に係るエレベータ故障診断装置にエレベータ運転制御部(エレベータ運転制御手段)6及び二次診断用音データ作成装置(二次診断用音データ作成手段)7を追加したものである。その他の同一もしくは相当部分の構成については同一の符号を付しその説明を省略する。
また、二次診断用データ判定装置5は、二次故障診断装置4による二次診断が必要と判定した場合には、二次診断用音データを二次故障診断装置4に送る旨を示す信号を通信装置3B、通信回線50、通信装置3Aを経由して二次診断用音データ作成装置7に出力する。
図9はこの発明の実施の形態4に係るエレベータ故障診断装置の動作を示すフローチャートである。なお、図9に示す実施の形態4に係るエレベータ故障診断装置の動作において、図6に示す実施の形態3に係るエレベータ故障診断装置と同様の動作についてはその説明を簡略化させる。
エレベータかご22が昇降している状態においてエレベータ故障診断装置では、図9に示すように、マイク10,11はエレベータの各機器の動作音を収集し、一次故障診断装置2は音データに基づいてエレベータの各機器の故障の有無を診断する(ステップST91,92)。
図10はこの発明の実施の形態4に係るエレベータ故障診断装置の別の動作を示すフローチャートである。なお、図10において、図9に示すエレベータ故障診断装置と同様の動作についてはその説明を簡略化させる。
エレベータかご22が昇降している状態においてエレベータ故障診断装置では、図10に示すように、マイク10,11はエレベータの各機器の動作音を収集し、一次故障診断装置2は音データに基づいてエレベータの各機器の故障の有無を診断し、エレベータの機器に故障有りと診断した場合には、一次診断結果を含むエレベータ動作状況情報を通信装置3A、通信回線50及び通信装置3Bを経由して二次診断用データ判定装置5に送信する(ステップST101〜103)。
このようにすることで、同様の効果に加え、回線コストの更なる削減、または、精度の高い二次診断結果を得ることができる。
Claims (2)
- エレベータのかごの外側に取り付けられ、前記かごを昇降させる機器の動作音を収集する音声入力手段と、
該音声入力手段で収集された動作音に基づいて前記機器の故障を診断した診断結果を送信する一次診断手段と、
該一次診断手段と通信回線を介して接続され、前記一次診断手段の診断結果と診断に用いた動作音に基づいて前記機器の故障を診断する二次診断手段と、
前記一次診断手段の診断結果に基づいて前記二次診断手段での診断が必要か否かを判定する二次診断実施判定手段とを備え、
前記二次診断実施判定手段は、前記一次診断手段から送信された前記診断結果を示す情報に基づいて前記二次診断手段での診断が必要と判定した場合に、前記診断した動作音を前記二次診断手段に送る旨の信号を前記一次診断手段に送信し、
前記一次診断手段は、前記信号を前記二次診断実施判定手段から受信すると、前記診断した動作音と前記診断結果を前記二次診断手段に送信し、
前記エレベータの動作を制御し、前記エレベータの動作状況に関するエレベータ動作状況情報を送信するエレベータ運転制御手段と、
該エレベータ運転制御手段から受信した前記エレベータ動作状況情報と前記診断した動作音とを関連付けた二次診断用音データを作成する二次診断用音データ作成手段とを更に備え、
前記二次診断手段は、前記二次診断用音データに基づいて、前記機器の故障を診断することを特徴とするエレベータ故障診断装置。 - エレベータのかごの外側に取り付けられ、前記かごを昇降させる機器の動作音を収集する音声入力手段と、該音声入力手段で収集された動作音に基づいて前記機器の故障を診断した診断結果を送信する一次診断手段と、該一次診断手段と通信回線を介して接続され、前記一次診断手段の診断結果と診断に用いた動作音に基づいて前記機器の故障を診断する二次診断手段と、前記一次診断手段の診断結果に基づいて前記二次診断手段での診断が必要か否かを判定する二次診断実施判定手段と、前記エレベータの動作を制御し、前記エレベータの動作状況に関するエレベータ動作状況情報を送信するエレベータ運転制御手段と、該エレベータ運転制御手段から受信した前記エレベータ動作状況情報と前記診断した動作音とを関連付けた二次診断用音データを作成する二次診断用音データ作成手段とを備えたエレベータ故障診断装置のエレベータ故障診断方法において、
前記二次診断実施判定手段が、前記一次診断手段から送信された前記診断結果を示す情報に基づいて前記二次診断手段での診断が必要と判定した場合に、前記診断した動作音を前記二次診断手段に送る旨の信号を前記一次診断手段に送信する二次診断実施判定ステップと、
前記一次診断手段が、前記信号を前記二次診断実施判定手段から受信すると、前記診断した動作音と前記診断結果を前記二次診断手段に送信する一次診断ステップと、
前記二次診断手段が、前記二次診断用音データに基づいて、前記機器の故障を診断する二次診断ステップとを備えたことを特徴とするエレベータ故障診断方法。
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