JP7235499B2 - ホームドアの状態診断システム、ホームドアの状態診断方法 - Google Patents

ホームドアの状態診断システム、ホームドアの状態診断方法 Download PDF

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Description

本発明は、ホームドアの状態診断システムおよびホームドアの状態診断方法に関する。
特許文献1には、プラットホームドアシステムの動作異常を検出するホームドア動作異常検出システムが記載されている。特許文献1に記載のシステムは、システムを制御する制御系の動作ログを収集し、制御系の正常動作を規定した設計知識情報との比較対照に基づきシステムの動作異常を検出する。
特開2008-094299号公報
本発明者は、プラットホームで扉を開閉するホームドアについて以下の認識を得た。
ホームドアは、モータに駆動される駆動機構により開閉動作するものがある。このようなホームドアでは、経時変化等による劣化により駆動機構が故障することがある。ホームドアの故障は利用者に大きな影響を与えるため、故障が発生する前に駆動機構の劣化状態を診断し、故障の予兆を捉え、故障を未然に防ぐことが望ましい。特許文献1に記載のシステムには、駆動機構の劣化状態を精度よく診断することは難しいという問題がある。
これらから、本発明者は、特許文献1に記載の技術には、ホームドアの駆動機構の劣化状態を精度よく診断する観点から、改善の余地があることを認識した。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動機構の劣化状態を精度よく診断することが可能なホームドアの状態診断技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のホームドアの状態診断システムは、駆動機構によってホームドアが開閉されたときに当該駆動機構の振動に関する振動情報を取得する取得部と、取得部によって取得された振動情報をもとに保守の要否を判定する判定部とを備える。
なお、以上の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記録した一時的なまたは一時的でない記憶媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、駆動機構の劣化状態を精度よく診断することが可能なホームドアの状態診断技術を提供することができる。
第1実施形態に係るホームドアの状態診断システムの構成を概略的に示す構成図である。 図1の状態診断システムを概略的に示すブロック図である。 図1の状態診断システムの動作の一例を示すフローチャートである。
本発明者は、鉄道駅などで旅客の乗降を行うプラットホームに設置されたプラットホームドア装置(以下、本明細書において「ホームドア」という)について研究し、以下の知見を得た。
ホームドアでは、扉の移動を支持するリニアガイドなどの構成要素(以下、総称して「リニアガイド等」という)を用いた駆動機構により扉を開閉動作させることが考えられる。ホームドアが大開口化すると扉の質量が増加する。扉が重く、開閉頻度が高い場合にリニアガイド等は、摩耗や変形などの損傷を受けやすい。特に、片持ち構造の場合には摩耗が早く進行する傾向もある。また、プラットホームは、電車の振動を受けて歪みを生じやすく、平坦でない場合もあるためリニアガイド等が傷みやすいという問題がある。
リニアガイド等が故障すると、ホームドアは開閉できなくなるので、鉄道運行に影響を及ぼす可能性がある。このため、リニアガイド等が故障する前にリニアガイド等の故障の予兆を精度よく把握し、事前に交換等の対応をすることが望ましい。これらから、本発明者は、リニアガイド等が摩耗や変形などをしたときに、それらを含む駆動機構の振動が変化することに着目し、駆動機構の振動を直接または空気振動(騒音)として検知し、その検知結果に基づいて、駆動機構の劣化状態を診断する技術を見出した。以下、その応用例を実施形態に基づいて説明する。
以下、本発明を好適な実施形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1~図3を参照して、本発明の第1実施形態に係るホームドアの状態診断システム1の構成を説明する。図1は、第1実施形態に係るホームドアの状態診断システム1の構成を概略的に示す構成図である。図2は、ホームドアの状態診断システム1を概略的に示すブロック図である。
この状態診断システム1は、ホームドア100について、保守に関する支援を行うシステムである。特に、このシステムは、駆動機構8によってホームドア100が開閉されたときに、当該駆動機構8の振動に関する振動情報に応じて駆動機構8の状態診断を行う。
図2に示す各機能ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする電子素子や機械部品などで実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラムなどによって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
図1、図2に示すように、ホームドアの状態診断システム1は、ホームドア100と、総合制御部40と、管理装置50とを備える。ホームドア100は、プラットホームPfに1または複数設けられる。ホームドア100は、モータ24によって駆動される駆動機構8によって扉12を開閉動作させる。総合制御部40は、情報を伝送する伝送路40dを介して、1または複数のホームドア100を統括して制御する。伝送路40dは、LAN(Local Area Network)であってもよいが、本実施形態の伝送路40dは、データバスである。ホームドア100および総合制御部40は、バス接続手段40aによって伝送路40dに接続される。
総合制御部40は、操作者の操作に応じて、ホームドア100の扉の開閉を制御する。例えば、駅務員が操作する操作部40sからの操作情報に応じて扉12の開閉指令信号を各ホームドア100に送信する。また、総合制御部40は、ホームドア100から、扉の開閉に関する情報、異常の有無に関する情報など所定の情報を取得する。例えば、1車両に4つのドアを有する10両編成の列車に対応するプラットホームPfには、40台のホームドア100と1台の総合制御部40とが連設される。この場合、総合制御部40は、40台のホームドア100を開閉制御するとともに、これらから所定の情報を取得する。これらの意味で、総合制御部40は総合制御盤と称されることもある。
各ホームドア100には、それぞれを識別するためのIDコードが付与される。図1、図2の例では、各ホームドア100には、A、B、CなどのアルファベットからなるIDコードが割り当てられている。総合制御部40は、情報を送信する場合、対象のホームドア100のIDコードを同時に送信する。各ホームドア100は、送信されたIDコードが自身のものである場合にのみ送信情報を受信する。各ホームドア100は、情報を送信する場合、自身のIDコードを同時に送信する。総合制御部40は、ホームドア100から送信された送信情報をIDコードとともに一体的に受信して一体的に処理する。以下の説明では、特に断りのない限り、各種情報はIDコードと一体的に送受信され、一体的に処理されるものとする。
なお、各ホームドア100やその構成要素を区別するために、符号の末尾に「-B」、「-C」、「-D」のようにハイフォンとIDコードを付加して表記することがある。
また、総合制御部40は、ホームドア100から駆動機構8の振動に関する所定の情報を取得し、この取得結果に基づいてホームドア100の状態診断を行う。総合制御部40については後に詳述する。
管理装置50は、監視用コンピュータを含み、各ホームドア100の開閉状況や異常の有無に関する情報をリアルタイムに監視する。本実施形態の管理装置50は、管理センタ50cに設けられる。管理装置50は、ネットワークNWを介して総合制御部40と通信し、総合制御部40から駆動機構8の保守に関する情報(以下、「保守情報」という)を取得する。例えば、管理装置50は、保守情報を記憶し、保守情報を表示デバイスに表示することができる。管理装置50は、プリンタ、他の情報端末などの外部機器に保守情報を出力できる。この外部機器はデスクトップ型であってもよいし、携帯型であってもよい。
(ホームドア)
次に、ホームドア100の具体的な構成を説明する。図1に示すように、ホームドア100は、ドアエンジン10と、扉12と、ベルト14と、駆動プーリ16と、従動プーリ18と、リニアガイド20と、懸架部22と、コントローラ30と、振動検知部38とを主に含む。ドアエンジン10、ベルト14、駆動プーリ16、従動プーリ18、リニアガイド20および懸架部22は、ホームドア100の駆動機構8を構成する構成要素であり、例えばヘッダボックス60に設けられる。ホームドア100は、扉12を図1において左右方向(以下、「可動方向」という)に移動させることで所定の間口を開閉する。
ドアエンジン10は、モータ24と、モータ24の回転に基づき駆動プーリ16を回転駆動する歯車機構(不図示)とを有する。ドアエンジン10は、モータ24の駆動力によって扉12を開閉動作させる動力源として機能する。モータ24は、後述するエンジン駆動部28に設けられたIPM(インテリジェントパワーモジュール)によって駆動される。モータ24は、公知の様々な原理に基づくモータであってもよい。本実施形態のモータ24は、ホールICを用いたエンコーダ24eを有するブラシレスモータである。
従動プーリ18は、駆動プーリ16から可動方向に離隔して設けられる。ベルト14は、駆動プーリ16及び従動プーリ18の外周にループ状に巻き掛けられる。ベルト14は、駆動プーリ16の回転に伴って従動プーリ18を回転させる。ベルト14は、歯付きタイミングベルトであってもよい。
リニアガイド20は、扉12の上方において扉12を案内するためのレール部材であり、扉12の可動方向に延在する。懸架部22は、扉12をリニアガイド20に懸架するための機構であり、扉12の上部に設けられる。懸架部22は、リニアガイド20を転動する戸車22cを有し、戸車22cを介してリニアガイド20に支持される。扉12は、連結部材12jを介してベルト14に連結される。
コントローラ30は、総合制御部40からの開閉指令信号に基づき扉12の開閉動作を制御するとともに、ホームドア100の所定の情報を総合制御部40に提供する個別制御装置として機能する。コントローラ30は、エンジン駆動部28と、制御部26と、取得部34と、情報通信部30cと、情報記憶部30mと、出力部32とを含む。エンジン駆動部28は、ドアエンジン10のモータ24を駆動する駆動回路として機能する。制御部26は、エンジン駆動部28を介して扉12の開閉動作を制御する。
振動検知部38は、駆動機構8の振動を直接または空気を介して空気振動として検知し、その検知結果を振動に関する情報(以下、「振動情報Li」という)として取得部34に与える。なお、この空気振動は騒音として検知されることがある。取得部34は、振動検知部38から駆動機構8の振動情報Liを取得する。
情報通信部30cは、伝送路40dを介して総合制御部40と通信し、総合制御部40からの開閉指令信号を受信する。また、情報通信部30cは、所定の情報を総合制御部40に送信する。この意味で、情報通信部30cは、取得部34の取得結果を外部に出力する出力部としても機能する。情報記憶部30mは所定の情報を記憶する。出力部32は、取得部34の取得結果を外部に出力する。
このように構成されたホームドア100では、モータ24が駆動プーリ16を回転駆動すると、駆動プーリ16と従動プーリ18とが回転し、ベルト14はループ状に移動する。ベルト14が移動すると、連結部材12jを介してベルト14に懸架された懸架部22がリニアガイド20上を可動方向に移動する。扉12は、懸架部22と共に可動方向に移動して開閉動作を行う。ホームドア100は、総合制御部40からの開扉指令信号に基づき扉12を開動作させ、閉扉指令信号に基づき扉12を閉動作させる。
上述の構成により、扉12の速度(以下、「扉速度」という)は、モータ24の回転速度と比例する。したがって、制御部26は、エンコーダ24eの出力パルスの周波数または周期により扉速度を取得できる。制御部26は、エンコーダ24eの出力パルスをカウントすることにより扉12の位置(以下、「扉位置」という)を取得することができる。制御部26は、扉速度と扉位置とに応じて、扉12の移動を下記のように制御する。
(開動作)
次に、扉12の開動作を説明する。開動作は、閉位置で停止している扉12を、開位置まで移動させて停止させる動作である。開動作は、扉12を所定の速度まで加速する加速動作と、扉12を所定の速度に維持する速度制御動作と、扉12を減速する減速動作と、扉12を低速度で停止位置に近づける接近動作と、扉12を停止させる停止動作とを含む。加速動作では、扉12を加速して所定の速度に達したら速度制御動作に切替える。速度制御動作では、扉12の位置が所定の位置に達したら減速動作に切替える。減速動作では、扉12が接近用の速度に達したら接近動作に切替える。接近動作では扉12を開位置まで移動させる。
停止動作では、扉12をストッパ12sに当てて停止させる。この動作では、反動で扉12が移動しないように、モータ24に通電して扉12をストッパ12sに押し付ける動作(以下、「開動作押付」という)を行う。この押付動作は一時的なものであってもよいし、継続的なものであってもよい。
(閉動作)
閉動作は、扉12を、開位置から閉位置まで移動させて停止させる動作であり、移動方向が逆である点で開動作と異なる。閉動作は、閉動作と同様に、加速動作と、速度制御動作と、減速動作と、接近動作と、停止動作とを含む。停止動作では、両方の扉12を互いに当接させて停止させる。この動作では、反動で扉12が移動しないように、モータ24に通電して両方の扉12を互いに押し付ける動作(以下、「閉動作押付」という)を行う。この押付動作は一時的なものであってもよいし、継続的なものであってもよい。なお、片開きの場合は、扉12を別設のストッパに当てて停止させる。
(振動検知部)
次に、図1を参照して、振動検知部38を説明する。上述したように、振動検知部38は、駆動機構8の振動を直接または空気振動として検知する検知要素として機能する。振動検知部38は、駆動機構8の震えを直接検知する振動センサまたは、駆動機構8の震えを空気振動として検知する音センサであってもよい。この例では、音センサはマイクロフォン(以下、「マイク」という)である。
(カバー部材)
ホームドア100に配置される振動検知部38は、外部騒音や外部振動などの外乱の影響を受けることが考えられる。このため、本実施形態は、駆動機構8の少なくとも一部を覆うカバー部材を有し、振動検知部38は、このカバー部材に覆われる領域に配置される。カバー部材は、開状態の扉12を収容する戸袋52や、駆動機構8を覆うヘッダボックス60であってもよい。本実施形態では、振動検知部38は、ヘッダボックス60の内側および戸袋52の内側に配置される。
振動検知部38は、駆動機構8を構成する複数の要素にそれぞれ対応して配置される複数のセンサを含んでもよい。本実施形態では、振動検知部38は、ドアエンジン10に対応するセンサ38bと、リニアガイド20に対応するセンサ38cと、扉12に対応するセンサ38dと、従動プーリ18に対応するセンサ38eとを含む。
センサ38bは、ドアエンジン10に装着される振動センサであってもよいし、ドアエンジン10の近傍に配置されるマイクであってもよい。センサ38cは、リニアガイド20に装着される振動センサであってもよいし、リニアガイド20の近傍に配置されるマイクであってもよい。センサ38dは、扉12の近傍に配置されるマイクであってもよいし、扉12または戸袋52に装着される振動センサであってもよい。センサ38eは、従動プーリ18の近傍に配置されるマイクであってもよいし、従動プーリ18を支持する支持部材に装着される振動センサであってもよい。
振動検知部38がマイクを含む場合、マイクは、その集音方向を対応する要素に向けて配置されることが望ましく、またマイクは単一指向性が望ましい。
次に、コントローラ30の情報処理関係の動作を説明する。取得部34は、振動検知部38から駆動機構8の振動情報Liを取得する。情報記憶部30mは、振動情報Liに所定の付加情報を付加した統合化情報を記憶する。付加情報に制限はないが、付加情報は、扉位置(ドアストローク)、扉速度、ステータス情報、扉の入出力データ、取得日時などに関する情報を含んでもよい。ステータス情報は、扉12の開閉に関する情報や、扉12の動作の異常の有無に関する情報などを含んでもよい。この例では、情報記憶部30mは、振動情報Liおよび扉速度を扉位置に対応づけした統合化情報に取得日時を付加して時系列的に記憶する。
情報通信部30cは、情報記憶部30mに記憶された統合化情報を総合制御部40に送信する。情報記憶部30mは、総合制御部40に統合化情報を送信した後に、記憶情報を消去してもよい。情報通信部30cは、ホームドア100から、ステータス情報を総合制御部40に送信する。以上が、ホームドア100の説明である。
(総合制御部)
次に、図2を参照して、総合制御部40について説明する。総合制御部40は、操作取得部40bと、内部通信部40cと、外部通信部40eと、判定部42と、影響特定部44と、記憶部40mとを含む。操作取得部40bは、操作部40sから操作者(駅務員)の操作情報を取得する。内部通信部40cはホームドア100と通信する。外部通信部40eは管理装置50など総合制御部40の外部と通信する。判定部42は駆動機構8の状態診断の要否を判定する。記憶部40mは所定の情報を記憶する。
内部通信部40cは、伝送路40dを介して情報通信部30cと通信し、操作情報に基づく扉12の開閉指令信号をホームドア100に送信する。また、内部通信部40cは、ホームドア100から、扉12の開閉に関する情報、異常の有無に関する情報などのステータス情報を受信する。また、内部通信部40cは、ホームドア100から振動情報Liおよび扉速度を扉位置に対応づけた統合化情報を受信する。
(判定部)
次に、判定部42の動作を説明する。判定部42は、受信された振動情報Liに基づいて駆動機構8の状態診断の要否を判定する。特に、判定部42は、振動情報Liを予め設定された基準値Lsに照らし駆動機構8の状態診断の要否を判定してもよい。例えば、判定部42は、振動情報Liが基準値Lsにマージンを加えた閾値Ltを超えた場合に保守は必要と判定してもよい。基準値Lsや閾値Ltを用いることにより定量的な判定結果を得られる。
基準値Lsは、設計により設定された値であってもよいし、当該ホームドア100に関して、設置時や保守時など以前に取得された振動情報であってもよい。また、基準値Lsは、当該ホームドア100に関する、昨月、昨週、昨日など過去に取得された振動情報であってもよい。また、基準値Lsは、当該ホームドア100と、同種または類似するホームドアに関する振動情報であってもよい。基準値Lsおよび閾値Ltは、所定の時期ごとに変更されてもよい。基準値Lsおよび閾値Ltは、記憶部40mに記憶される。
判定部42は、閾値Ltに基づいて振動情報Liを複数の区分に分類する。閾値Ltは1つであってもよい。例えば、振動情報Liが閾値Lt以下の場合には保守不要と判定し、閾値Ltを超える場合には保守必要と判定してもよい。
閾値Ltは2以上の閾値を含んでもよい。本実施形態の判定部42では、閾値Ltは第1閾値Lt1と第2閾値Lt2とを含む。例えば、振動情報Liが第1閾値Lt1以下の場合には保守不要と判定し、第1閾値Lt1を超え第2閾値Lt2以下の場合には所定期間内に保守必要と判定し、第2閾値Lt2を超える場合には速やかに保守必要と判定してもよい。複数の閾値Lt1、Lt2を用いることにより、より適切な判定結果を得られる。
判定部42の判定頻度を説明する。判定部42は、随時判定処理を実行してもよい。本実施形態の判定部42は、毎日の始業前または終業後に判定処理を実行する。この場合、随時実行する場合と比べて判定部42の処理負担が減り、処理能力の低い処理装置でも処理が可能となり、低コスト化や小型化を容易に実現できる。また、始業前または終業後に実行することによって、保守必要と判断された場合に、直ちに駆動機構8の保守作業を行うことができるので、通常稼働への影響を最小限に抑制できる。
判定部42の判定を行うタイミングを説明する。判定部42は、開動作または閉動作における、加速動作、速度制御動作、減速動作、接近動作、停止動作または押付動作のいずれか1つまたは複数の動作を行うときに取得された振動情報Liに基づいて駆動機構8の状態診断を行い、駆動機構8の保守の要否を判定してもよい。以下、判定タイミングの例を説明する。
(第1の例)
例えば、ホームドアの特性上、リニアガイド20の端部付近が変形や磨耗などの損傷を受けることが多い。このため、判定部42は、ホームドア100の扉12が閉位置近傍から閉位置に至るまで移動する間に取得された振動情報Liに基づいて駆動機構8の状態診断を行い、駆動機構8の保守の要否を判定してもよい。つまり、判定部42は、接近動作または停止動作を行うときに取得された振動情報Liに基づいて判定してもよい。この場合、リニアガイド20の端近傍の損傷状態を容易に把握できる。
(第2の例)
リニアガイド20の端部付近を注意深く評価できることが望ましい。このため、判定部42は、ホームドア100の扉12が閉位置または開位置に停止しているときに取得された振動情報Liに基づいて駆動機構8の状態診断を行い、駆動機構8の保守の要否を判定してもよい。つまり、判定部42は、扉12が開位置に停止している状態で、扉12をストッパ12sに押し付ける動作を行うとき(開動作押付時)に取得された振動情報Liに基づいて判定してもよい。また、判定部42は、扉12が閉位置に停止している状態で、両方の扉12を互いに押し付ける動作を行うとき(閉動作押付時)に取得された振動情報Liに基づいて判定してもよい。
(第3の例)
ホームドア100は、駆動機構8になんらかの不調があるとき、速度制御動作時に異常振動を発生することがある。このため、判定部42は、開動作で速度制御動作をしているときに取得された振動情報Liに基づいて駆動機構8の状態診断を行い、駆動機構8の保守の要否を判定してもよい。この場合、駆動機構8の不調を容易に診断できる。
(第4の例)
ホームドア100では、駆動機構8に含まれるボールベアリング等の金属部品の表面がフレーキング(表面剥離)等の異常を有する場合、加速動作時に異常振動を発生することがある。このため、判定部42は、開動作で加速動作をしているときに取得された振動情報Liに基づいて駆動機構8の状態診断を行い、駆動機構8の保守の要否を判定してもよい。例えば、振動情報Liが閾値Ltよりも小さい場合であっても、振動情報Liが基準値Lsよりも高い状態が所定の日数(例えば、2日、3日)続いており、且つ、振動情報Liがそれ以前のレベルよりも高いときにはボールベアリング等の金属部品の表面が異常であると診断してもよい。
次に、判定部42の判定結果の処理動作を説明する。判定部42は、その判定結果に基づき保守情報を生成する。本実施形態の判定部42は、所定期間内に保守必要と判定された場合および速やかに保守必要と判定された場合に、その判定結果を示す保守情報を生成する。
(影響特定部)
振動検知部38は、列車がプラットホームPfに進入したときに発生する外部騒音や外部振動(以下、「外乱振動」という)を含んだ振動を検知することが考えられる。この場合、外乱振動によって判定部42が誤判定することがある。本実施形態は、列車の進行による影響を特定する影響特定部44を有する。影響特定部44は、振動情報Liを分析して、列車の進行による外乱振動が含まれているか否かを特定し、判定部42は、影響特定部44の特定結果を差し引いて駆動機構8の状態診断を行い、駆動機構8の保守の要否を判定してもよい。
例えば、扉12が全閉位置にあり、モータ24が非通電状態にあるときに、振動情報Liが急激に立ち上がってから減少するとき、この振動は列車がプラットホームPfに進入した外乱振動として特定できる。この場合、総合制御部40は、保守情報を生成しないように判定部42を制御してもよい。
また、総合制御部40は、列車がプラットホームPfに進入したときの外乱振動を事前に収集分析して特徴を抽出し、その特徴を記憶部40mに記憶しておき、振動情報Liが記憶された外乱振動の特徴と合致または類似する場合に、その振動を外乱振動として特定してもよい。この場合に、判定部42は、振動情報Liから特定された外乱振動を差し引いた結果に基づいて駆動機構8の状態診断や駆動機構8の保守の要否を判定してもよい。また、この場合に、総合制御部40は、保守情報を生成しないように判定部42を制御してもよい。
(成分特定部)
外乱振動の特徴としては、外乱振動の周期的または非周期的な成分それぞれの大きさや比率が考えられる。このため、影響特定部44は、振動情報Liの周期的または非周期的な成分を特定する成分特定部46を含んでもよい。例えば、成分特定部46は、振動情報Liをフーリエ分析して、各成分を特定することができる。総合制御部40は、成分特定部46の特定結果が予め設定された条件を満たすときは保守の要否を判定しないように判定部42を制御してもよい。例えば、総合制御部40は、列車の外乱振動の各成分の比率や大きさを予め記憶しておき、振動情報Liの各成分の比率や大きさが、その記憶と合致または類似する場合には、保守の要否を判定しないようにしてもよい。
次に、総合制御部40の情報処理関係の動作を説明する。外部通信部40eは、ネットワークNWを介して管理装置50と通信し、ホームドア100の開閉状況や異常の有無に関する情報を管理装置50に送信する。本実施形態の外部通信部40eは、ホームドア100の判定部42の判定結果または保守情報を管理装置50にリアルタイムに送信する。
また、外部通信部40eは判定部42の振動情報Li、判定結果および保守情報を外部に出力する外部出力部としても機能する。例えば、外部通信部40eは、インターネットを介してこれらの情報を保守要員等が所持する情報端末に送信してもよい。
記憶部40mは、振動情報Li、基準値Ls、閾値Lt、判定部42の判定結果および保守情報をホームドア100のIDに対応づけて記憶する。記憶部40mは、これらの情報を取得日時と合せて時系列的に記憶する。
(状態診断方法)
次に、このように構成されたホームドアの状態診断システム1の動作を説明する。図3は、ホームドアの状態診断システム1の動作の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、ホームドアの状態診断システム1において駆動機構8の状態診断を行い、保守の要否を判定する処理S80を示す。この処理は、タイマなどにより自動的に開始されてもよいし、駅務員等の操作者の操作に基づいて開始されてもよい。この例では、処理S80は毎日の始業前または終業後に実行される。
処理S80が開始されると、総合制御部40は、管理下のすべてのホームドアに振動情報Liを取得するように取得指令信号を送信する(ステップS81)。このステップで、総合制御部40は、ホームドア100のコントローラ30に取得指令信号を送信する。
取得指令信号を受信したら、コントローラ30は、振動情報Liを取得する(ステップS82)。このステップで、コントローラ30は、取得結果を情報記憶部30mに記憶する。情報記憶部30mは、上述したように振動情報Liに付加情報や取得日時を統合した統合化情報を記憶する。
取得結果を記憶したら、コントローラ30は、情報記憶部30mに記憶した振動情報Liを含む統合化情報を総合制御部40に送信する(ステップS83)。このステップで、コントローラ30は、IDコードと統合化情報とを総合制御部40に送信する。
振動情報Liを含む統合化情報を受信したら、総合制御部40は、振動情報Liを含む統合化情報を記憶部40mに記憶する(ステップS84)。このステップで、記憶部40mは、受信した統合化情報を送信元のIDコードごとに分類して記憶する。
振動情報Liを含む統合化情報を記憶したら、総合制御部40は、振動情報Liに基づいて駆動機構8の状態診断を行い保守が必要か否かを判定する(ステップS85)。このステップで、総合制御部40は、閾値Ltに基づいて振動情報Liを複数の区分に分類する。実施の形態では、振動情報Liが第1閾値Lt1以下の場合には保守不要と判定し、第1閾値Lt1を超え第2閾値Lt2以下の場合には所定期間内に保守必要と判定し、第2閾値Lt2を超える場合には速やかに保守必要と判定する。
保守が必要でない(不要)と判定された場合(ステップS85のN)、総合制御部40は、処理S80を終了する。この場合、保守情報は生成されない。
所定期間内または速やかに保守必要と判定された場合(ステップS85のY)、総合制御部40は、判定結果に基づき保守に関する情報を生成する(ステップS86)。このステップで、総合制御部40は、判定結果に基づき保守情報を生成する。
保守情報を生成したら、総合制御部40は、保守情報を管理装置50に送信する(ステップS87)。
保守情報を送信したら、総合制御部40は、処理S80を終了する。この処理S80はあくまでも一例であり、他のステップを追加したり、一部のステップを変更または削除したり、ステップの順序を入れ替えてもよい。
上記の説明では、当該ホームドア100を判定対象として保守の要否判定が実行される例を示したが、この要否判定は、ホームドアの状態診断システム1に含まれる各ホームドアを判定対象として順次実行されてもよい。
次に、本実施形態のホームドアの状態診断システム1の作用・効果を説明する。
ホームドアの状態診断システム1は、駆動機構8によってホームドア100が開閉されたときに当該駆動機構8の振動に関する振動情報Liを取得する取得部34と、取得部34によって取得された振動情報をもとに保守の要否を判定する判定部42とを備える。この構成によれば、振動情報Liに基づいてホームドア100の異常振動や異音の有無を把握し故障の兆候を精度よく把握できる。故障の兆候を把握することにより、保守の要否を判定してホームドア100の故障を予防できるので、運行障害を抑制することが可能になり、保守費も削減できる。
ホームドア100は、駆動機構8の少なくとも一部を覆うカバー部材と、カバー部材に覆われる領域に配置され、駆動機構8の振動を直接または空気振動として検知する振動検知部38と、を有してもよく、取得部34は、振動情報Liとして振動検知部38の検知結果を取得してもよい。この場合、カバー部材によって外部からの騒音や振動等を減衰させることができるので、振動検知部38のS/N比を向上させることができる。また、ホームドアが屋外の雨ざらしの環境に設置される場合でも、外乱の影響を低減し、高い信頼性を確保することができる。
振動検知部38は、駆動機構8を構成する複数の要素にそれぞれ対応して配置される複数のセンサ38b~38eを含んでもよい。この場合、複数のセンサ38b~38eが、駆動機構8の各要素に対応して設けられるので、どのセンサの信号が大きいかに応じて、故障の兆候を有する要素を判別できる。
本状態診断システム1は、振動情報Liに基づいて駆動機構8の保守の要否を判定する判定部42をさらに備え、判定部42は、取得部34の取得結果と予め設定された基準値Lsに基づいて駆動機構8の保守の要否を判定してもよい。この場合、振動情報Liに基づいて駆動機構8の保守の要否を把握できる。基準値Lsとの相対評価により判定するので誤判定を減らすことができる。
判定部42は、ホームドア100の扉12が閉位置近傍から閉位置まで移動する間に取得された振動情報Liに基づいて保守の要否を判定してもよい。この場合、リニアガイド20の端近傍で異音や異常振動を検知できるので、傷みやすいリニアガイド20の端部の破損の予兆を容易に把握できる。
判定部42は、ホームドア100の扉12が閉位置または開位置に停止しているときに取得された振動情報Liに基づいて保守の要否を判定してもよい。この場合、閉位置または開位置で停止しているときに、扉12がストッパ12s等に押しつけられた状態での異音や異常振動を検知できるので、リニアガイド20の端部付近を注意深く評価できる。
本状態診断システム1は、列車の進行による影響を特定する影響特定部44をさらに含み、判定部42は影響特定部44の特定結果を差し引いて保守の要否を判定してもよい。この場合、列車がプラットホームPfに進入した際の外乱振動による誤判定を減らすことができる。
影響特定部44は、振動情報Liの周期的または非周期的な成分を特定する成分特定部46を含み、判定部42は、成分特定部46の特定結果が予め設定された条件を満たすときは保守の要否を判定しなくてもよい。この場合、外乱振動を定量化してその特徴を高精度で把握できるので、外乱振動による誤判定を一層減らすことができる。また、振動情報Liの成分を特定するので、各成分の比率や大きさにより振動発生源を絞ることができる。
以下に、本発明の第2~第4実施形態を説明する。この説明では、第1実施形態と共通する用語には、第1実施形態でした用語の説明が適用される。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態は、ホームドア100である。ホームドア100は、駆動機構8によって扉12が開閉されたときに当該駆動機構8の振動または騒音に関する振動情報Liを取得する取得部34と、取得部34の取得結果を外部に出力する出力部32と、を備える。この構成によれば、駆動機構8の劣化状態を外部から確認することができ、保守要員が現場に出向く手間を減らせる。出力部32は、統合化情報、扉の開閉に関する情報、異常の有無に関する情報などのステータス情報の一部または全部をインターネット等のネットワークを介してネットワークサーバや保守要員等が所持する情報端末に出力してもよい。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態は、ホームドアの状態診断方法である。この状態診断方法は、駆動機構8によってホームドア100が開閉されたときに、当該駆動機構8の振動に関する振動情報Liを取得するステップS82と、取得された振動情報Liをもとに保守の要否を判定するステップS85と、を含む。このステップで保守必要と判定された場合、総合制御部40は、判定結果に基づき保守に関する情報を生成してもよい。この構成によれば、振動情報Liに基づいてホームドア100の異音や異常振動の有無を把握し故障の兆候を精度よく把握できる。故障の兆候を把握することにより、保守の要否を判定し、ホームドア100の故障を予防できる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態は、ホームドアの状態診断システムである。この状態診断システムは、ホームドア100を開閉する駆動機構8から取得する振動情報Liから列車の進行に伴うノイズ情報を差し引き、駆動機構8の保守に利用される情報を生成する。例えば、保守に利用される情報は振動情報Liに基づいて生成される保守情報であってもよい。この構成によれば、振動情報Liに基づいてホームドア100の異音や異常振動の有無を把握し故障の兆候を精度よく把握できる。故障の兆候を把握することにより、ホームドア100の故障を予防できる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。上述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除などの多くの設計変更が可能である。上述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。
[変形例]
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施形態と重複する説明を適宜省略し、第1実施形態と相違する構成について重点的に説明する。
実施形態の説明では、カバー部材が駆動機構8全体を覆うヘッダボックス60である例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、カバー部材は、駆動機構の一部を覆うものであってもよい。また、カバー部材と振動検知部38との間に吸音性を有する吸音部材が設けられてもよい。
実施形態の説明では、判定部42が基準値Lsと閾値Ltとを用いる例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、判定部は基準値Lsのみを用いるものであってもよい。また、閾値Ltは基準値Lsにマージンを加えた値である例を示したが、閾値Ltは、基準値Lsに所定の演算を行って求めてもよいし、基準値Lsをキーとしてテーブル処理によって求めてもよい。つまり、閾値Ltは、基準値Lsと所定の関係を有するものであってもよい。
実施形態の説明では、ホームドアが、その扉の高さが人の背丈またはそれ以上のフルハイトタイプである例を示したが、本発明はこれに限定されない。ホームドアは、その扉の高さが人の背丈より低いハーフハイトタイプであってもよい。このようなホームドアは、可動式ホーム柵と称されることがある。
実施形態の説明では、外部通信部40eが所定の情報をネットワークサーバや情報端末に送信する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、外部通信部40eは、判定結果を電子メールとして外部に送信するものであってもよい。この場合、幅広い相手に判定結果を送信できる。
人が覚知可能な態様で情報を提示する提示部を各ホームドアに設け、総合制御部40は、判定結果を各ホームドアの提示部に出力するようにしてもよい。例えば、提示部は判定結果に応じて異なる色の光を発するLEDを含んでもよい。この場合、プラットホームPfに居る駅務員等は、容易にホームドアのベルトの異常を覚知することができる。また、多数のホームドアの中から、駆動機構8の異常を有するホームドアを容易に特定できる。
上述の変形例は、第1実施形態と同様の作用・効果を奏する。
上述した実施形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
1・・状態診断システム、 8・・駆動機構、 10・・ドアエンジン、 12・・扉、 20・・リニアガイド、 28・・エンジン駆動部、 30・・コントローラ、 32・・出力部、 34・・取得部、 38・・振動検知部、 40・・総合制御部、 42・・判定部、 44・・影響特定部、 46・・成分特定部、 50・・管理装置、 52・・戸袋、 60・・ヘッダボックス、 100・・ホームドア。

Claims (7)

  1. 駆動機構によってホームドアが開閉されたときに当該駆動機構の振動に関する振動情報を取得する取得部と、
    前記ホームドアの扉が閉位置近傍から閉位置まで移動する間に前記取得部によって取得された前記振動情報と、予め設定された基準値とに基づいて前記駆動機構の保守の要否を判定する判定部と
    を備えるホームドアの状態診断システム。
  2. 前記ホームドアは、前記駆動機構の少なくとも一部を覆うカバー部材と、前記カバー部材に覆われる領域に配置され、前記駆動機構の振動を直接または空気振動として検知する振動検知部と、を有し、
    前記取得部は、前記振動情報として前記振動検知部の検知結果を取得する請求項1に記載のホームドアの状態診断システム。
  3. 前記振動検知部は、前記駆動機構を構成する複数の要素にそれぞれ対応して配置される複数のセンサを含む請求項2に記載のホームドアの状態診断システム。
  4. 駆動機構によってホームドアが開閉されたときに当該駆動機構の振動に関する振動情報を取得する取得部と、
    前記ホームドアの扉が閉位置または開位置に停止しているときに前記取得部によって取得された前記振動情報と、予め設定された基準値とに基づいて前記駆動機構の保守の要否を判定する判定部と、
    を備えるホームドアの状態診断システム。
  5. 駆動機構によってホームドアが開閉されたときに当該駆動機構の振動に関する振動情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された振動情報と、予め設定された基準値とに基づいて保守の要否を判定する判定部と、
    列車の進行による影響を特定する影響特定部と、
    を備え、
    前記判定部は前記影響特定部の特定結果を差し引いて保守の要否を判定するホームドアの状態診断システム。
  6. 前記影響特定部は、前記振動情報の周期的または非周期的な成分を特定する成分特定部を含み、
    前記判定部は、前記成分特定部の特定結果が予め設定された条件を満たすときは保守の要否を判定しない請求項に記載のホームドアの状態診断システム。
  7. 駆動機構によってホームドアが開閉されたときに、当該駆動機構の振動に関する振動情報を取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで、前記ホームドアの扉が閉位置近傍から閉位置まで移動する間に取得された前記振動情報と、予め設定された基準値とに基づいて前記駆動機構の保守の要否を判定するステップと、
    を含むホームドアの状態診断方法。
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