JP5639099B2 - 配管クランプ具及び作業機の配管固定構造 - Google Patents
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Description
本発明は、押さえ部材の一端をベース部材に枢支し、押さえ部材の他端を、ベース部材を固定するベース固定具とは別の押さえ締結具でベース固定具の固定方向と反対側から簡単に締結できるようにした配管クランプ具を提供することを目的とする。
第1に、両端部に固定具5を挿入する挿入孔6を有しかつ両端部間に配管3を支持するベース部材2と、このベース部材2と相俟って配管3を挟持する押さえ部材4とを有しており、
前記ベース部材2の一端部と押さえ部材4の一端部とには、一方に枢支軸7が設けられ、他方に枢支軸7に嵌合する軸受部9が設けられて開閉自在に連結され、
前記ベース部材2の他端部と押さえ部材4の他端部とには、前記挿入孔6からずれた位置に固定具5の挿入方向と反対側から締結具8で締結可能な締結部2a、4aが設けられていることを特徴とする。
第3に、機体フレーム11上にエンジン12、油圧ポンプ13、オイルタンク14及びコントロールバルブ18が搭載され、油圧ポンプ13とコントロールバルブ18とを接続
する複数本の配管3が、前記請求項1又は2に記載の配管クランプ具1によって結束支持され、この配管クランプ具1がエンジン12を搭載している機体フレーム11の上面に固定具5を介して取り付けられており、
前記機体フレーム11は、配管クランプ具1の両端部の挿入孔6に対向する取付部15と、他端部の締結部2a、4aを下方に開放する開口部16とを有することを特徴とする。
即ち、請求項1に係る発明は、機体フレーム11に固定具5を介して両端部が固定されたベース部材2に対して、枢支軸7を介して一端部が連結された押さえ部材4を開閉することにより配管3を挟持・開放することができ、ベース部材2の他端部と押さえ部材4の他端部とを固定具5の挿入方向と反対側から締結具8で締結することができる。
請求項3に係る発明は、配管クランプ具1を機体フレーム11の上面に固定具5を介して取り付けた後に、その上方に作業機器が配置されても、機体フレーム11の下方から開口部16を介して締結部2a、4aの締弛をすることができる。
図13において、旋回作業機21として後方小旋回型バックホーを例示しており、この旋回作業機21は概略的に、クローラ式走行装置22に縦軸を介して旋回台23を搭載し、この旋回台23の上部の中央近傍に掘削作業装置24の第1ブーム25の基部を枢支し、この第1ブーム25の後方の旋回台23の上部にキャビン26を配置し、旋回台23の後部にエンジン12を搭載している。
また、機体フレーム11上には、左側に燃料タンク20を配置する配置部11e、右側
にスイングシリンダ17のシリンダ取付部11fがそれぞれ形成され、シリンダ取付部11fの上側にはオイルタンク14を搭載する取付部11gが設けられ、後縦壁11Dより後方にエンジン12装着用のマウント部11hが形成されている。
前記複数本の配管3は長手方向複数の配管クランプ具1によって結束され、配管クランプ具(ホースクランプ)1を機体フレーム11に装着することにより取り付けられるものであり、金属パイプで形成される場合もあるが、実施形態ではホースで形成されており、機体フレーム11にエンジン12、油圧ポンプ13、オイルタンク14及びコントロールバルブ18等を組み立てる途中、又は組み立て前に取り付けられ、メンテナンス時に配管クランプ具1を開いて交換される。
複数個の簡易配管クランプ具30は略同一構造であって、例えば、オイルタンク14の取付部11gの前後脚19aの側面に取り付けられている簡易配管クランプ具30は、配管3を挟持するベース部材と押さえ部材とを、帯板を屈曲して形成し、押さえ部材が外方から両部材の両端部をボルト30aで取付部11gの前後の各脚19aに共締めしている。
ベース部材2は高台部2bから他端部にかけて一端部よりも幅広に形成され、他端部の半分は一端部及びクッション材10よりも幅方向に突出しており、この他端部には幅方向の2箇所にボルト挿通用の孔が穿孔されている。
押さえ部材4の他端部(軸受部9と反対側の端部)はベース部材2の締結部2aに対向しており、この端部は孔が穿孔されかつナット4dが溶着されて締結部4aとなっており、下方からボルト等の締結具8で締結可能になっている。
れた位置となっている。従って、押さえ部材4の他端部側の締結部4aはベース部材2の他端部の挿入孔6と重合することはない。
押さえ部材4は高台部2bに対向する中途部から締結部4aを形成した他端部まで長い側面を有し、この側面はクッション材10の側面を覆うと共に高台部2bの他端部側の面も覆い、高台部2bの他端部側と当接可能な当接部4bを形成している。
前記機体フレーム11は、後縦壁11Dより後方がエンジンルームとなり、このエンジンルームに配置されるエンジン12の熱を逃がすためにエンジンルーム開口11cが形成されており、このエンジンルーム開口11cの前縁は前後に屈曲していて、ベース部材2の他端部側の挿入孔6と締結部2aとの間に位置し、機体フレーム11の挿入孔6に対向する部分がベース部材2を取り付けるための取付部15となり、締結部2aに対向するエンジンルーム開口11cが開口部16となっている。
前記クッション材10はゴム等の弾性材料で形成され、ベース部材2の高台部2bに固定の下クッション材10Dと、高台部2bに対向する押さえ部材4の内面側に固定の上クッション材10Uとからなり、両クッション材10D、10Uは対向面に3本の配管3に嵌合する半円形状の凹部10aを有している。
配管保持具38は配管クランプ具1と簡易配管クランプ具30との間で複数本(3本)の配管3を結束している。図10において、配管保持具38は樹脂又はゴム等で波形に形成されており、両側で一方向き(下向き)に開口した側保持凹部38aと中央で他方向き(上向き)に開口した中保持凹部38bとが横一列に形成されている。
なお、前記配管保持具38は、各保持凹部38a、38bは開口間口が奥部より僅かに狭く形成し、ホースを圧入することにより抜けない形状にしたり、側保持凹部38aと中保持凹部38bの上下位置を異ならせて、両側2本のホースに対して中央ホースを三角配置するように形成したり、下向き開口の側保持凹部38a、上向き開口の中保持凹部38bの数を増減して2本又は4本以上のホースを保持できるように形成してもよい。
オイルタンク14は、厚板製の底板14A上に薄板のタンク本体14Bを溶接しているので、部品点数が少なく、平面の確保が容易であり、底板14Aを厚い1枚板で形成しているので、溶接ひずみが出難くなっている。
の接触面の水平精度が出し易くなっている。
機体フレーム11の後縦壁11Dより後方のエンジンルームには、エンジン12が配置されているとともに、右側に冷却空気吸い込み式のラジエータ31が配置され、これらは左右側部カバー32、上部カバー33及びボンネット34(図13に図示)によって覆われており、ラジエータ31の周囲は上部カバー33及びボンネット34との間に隔壁部材が設けられていて、エンジン12の冷却風がラジエータ31の吸い込み側室に流れない構造となっている。
このアクチュエータ35は、アクセルレバー制御用AIモータであり、ラジエータ31の吸い込み側の下方に配置され、アクセルケーブル36を介してエンジン12と連結されている。
図11〜13において、クローラ式走行装置22のキャリアローラを示している。クローラ式走行装置22は、トラックフレーム40に後側の駆動輪41、前側の従動輪42、中間下側の複数の転動輪43及び中間上側のキャリアローラ44を有し、これらにクローラ45を巻き掛けて構成されている。
支持ブラケット46はローラ軸47の小径端部を挟持する二又部46aを有し、この二又部46aをボルト51で締結することにより、ローラ軸47をトラックフレーム40に対して固定している。
ローラ軸47の小径端部は、2つの平面部47aを有する断面小判形状に形成すると、断面円形である場合に比して、平面部47aと挟持面46bとの面圧が低く、ローラ軸47の回転が防止され、軸摺接がないので支持ブラケット46の削れがなく、上下方向の荷重に対して支持強度を高めることができる。
例えば、ベース部材2に軸受部9を設け、押さえ部材4に枢支軸7に設けてもよく、ベース部材2を高台部2bのない平坦形状にしかつ押さえ部材4の当接部4bを下クッション材10Dの側面に当接させてもよい。
2 ベース部材
2a 締結部
2b 高台部
3 配管
4 押さえ部材
4a 締結部
4b 当接部
4d ナット
5 固定具
6 挿入孔
7 枢支軸
8 締結具
9 軸受部
10 クッション材
11 機体フレーム
12 エンジン
13 油圧ポンプ
14 オイルタンク
16 開口部
18 コントロールバルブ
Claims (3)
- 両端部に固定具(5)を挿入する挿入孔(6)を有しかつ両端部間に配管(3)を支持するベース部材(2)と、このベース部材(2)と相俟って配管(3)を挟持する押さえ部材(4)とを有しており、
前記ベース部材(2)の一端部と押さえ部材(4)の一端部とには、一方に枢支軸(7)が設けられ、他方に枢支軸(7)に嵌合する軸受部(9)が設けられて開閉自在に連結され、
前記ベース部材(2)の他端部と押さえ部材(4)の他端部とには、前記挿入孔(6)からずれた位置に固定具(5)の挿入方向と反対側から締結具(8)で締結可能な締結部(2a、4a)が設けられていることを特徴とする配管クランプ具。 - ベース部材(2)の中途部は両端部より1段高く位置して配管(3)を支持する高台部(2b)が形成され、この高台部(2b)の一端部側に枢支軸(7)が設けられ、押さえ部材(4)の一端部側に軸受部(9)が設けられ、押さえ部材(4)の他端部の締結部(4a)の近傍には前記高台部(2b)の他端部側と当接可能な当接部(4b)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の配管クランプ具。
- 機体フレーム(11)上にエンジン(12)、油圧ポンプ(13)、オイルタンク(14)及びコントロールバルブ(18)が搭載され、油圧ポンプ(13)とコントロールバルブ(18)とを接続する複数本の配管(3)が、前記請求項1又は2に記載の配管クランプ具(1)によって結束支持され、この配管クランプ具(1)がエンジン(12)を搭載している機体フレーム(11)の上面に固定具(5)を介して取り付けられており、
前記機体フレーム(11)は、配管クランプ具(1)の両端部の挿入孔(6)に対向する取付部(15)と、他端部の締結部(2a、4a)を下方に開放する開口部(16)とを有することを特徴とする作業機の配管固定構造。
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