JP2014240647A - 排ガス後処理装置取付用ねじ座およびその位置決め治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガス後処理装置を容易かつ精度良く組み付けることができる新規な排ガス後処理装置の位置決め装置を提供する。【解決手段】フレーム40のエンジンマウント用ブラケット46a〜dに組み付けられたエンジン50に対して所定の位置に排ガス後処理装置60を組み付けるためのねじ座70の取付位置を決定するための装置であって、ねじ座70をフレーム40側に取り付けるためのねじ座ブラケット80と、エンジンマウント用ブラケット46bのエンジン取付穴47bを基準としてねじ座ブラケット80の取付位置とこれに取り付けられるねじ座70の取付位置とを決定する位置決め治具100とを有する。このような位置決め装置を用いれば、排ガス後処理装置60を組み付けるためのねじ座70をフレーム40にねじ座ブラケット80を介して容易かつ精度良く取り付けることができる。【選択図】図8

Description

本発明は、油圧ショベルなどの建設機械のエンジンに付設される排ガス後処理装置をフレームに精度良く取り付けるためのねじ座およびその位置決め治具に関するものである。
一般に油圧ショベルなどの建設機械は、ディーゼルエンジン(内燃機関)で駆動する油圧ポンプを有し、この油圧ポンプで発生した圧油によって油圧シリンダーや油圧モータなどのアクチュエータを作動させることで走行や旋回、掘削作業などを行うようになっている。そして、このエンジンは、車体(上部旋回体)の骨格をなすフレームのエンジンマウント用ブラケット上に設けられ、その近傍に設けられた排ガス後処理装置によって排ガスが浄化されるようになっている。
このエンジンは、稼働時の振動がフレームに直接伝わらないようにフレームのエンジンマウント用ブラケット上に防振部材を介して防振支持されているのに対し、後処理装置はその近傍のフレームにリジット固定されている。そのため、このエンジンと後処理装置はベローズ付きの排気管(パイプ)によって接続されており、このベローズ付き排気管がそのベローズ部分で適宜変形することによってエンジンと排ガス後処理装置との相対変位を吸収する構造となっている。
このベローズ付き排気管は、ベローズ段数が多ければ多いほど許容変位量を大きくできるが、コストアップを招いたり車体レイアウトの制約があるため、なるべくベローズ段数が少ない小さなものが望まれている。しかし、ベローズ段数が少ない小さな排気管では、それだけ許容変位量が小さくなるため、排ガス後処理装置は可能な限り精度良く設置しなければならず、その設置作業は容易ではない。また、フレーム毎に多少(数mm〜数cm)の誤差(フレーム公差)や部品毎の誤差(部品公差)があるため、組み込みに際してはそれらの誤差も考慮しなければならない。
そのため、例えば以下の特許文献1では、マフラーの取付部に位置調整機構を設けて取付時にそのマフラーの位置をベローズ付き排気管のマスター位置、すなわちベローズ付きパイプの許容変位量が最も大きくなる基準寸法の位置に調整することによってフレーム公差や部品公差を相殺するようにしている。
特開2010−121562号公報
しかしながら、このように位置調整機構を設けてそのマフラーの位置を調整する方法では、作業工数が増える上に、その作業も容易ではない。特に近年では、排気ガス規制に対応するためにマフラーは、尿素SCRシステムのような後処理装置に取って代わってきており、従来のマフラーに比べて大型化かつ大重量化している。このような後処理装置を組み付け時に位置調整するのは容易でない。また、現場でのメンテナンスで後処理装置を一旦外し、再度組み付ける際にも同じ位置調整作業が発生する。
そこで、本発明はこれらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、位置調整作業などを行うことなく、排ガス後処理装置を容易かつ精度良く組み付けることができる新規な排ガス後処理装置取付用ねじ座およびその位置決め治具を提供するものである。
前記課題を解決するために第1の発明は、エンジンの排ガス後処理装置をフレームに取り付けるためのねじ座であって、前記フレーム側に取り付けられるねじ座ブラケットと、前記排ガス後処理装置をねじ止めするねじ座本体とを有し、当該ねじ座本体は前記ねじ座ブラケットとは別体となって当該ねじ座ブラケットに取り付け可能となっていることを特徴とする排ガス後処理装置取付用ねじ座である。
このような構成によれば、ねじ座本体がねじ座ブラケットとは別体となっているため、フレーム側に取り付けられるねじ座ブラケットと排ガス後処理装置のねじ止め位置がずれている場合には、ねじ座ブラケットに対してねじ座本体を適宜ずらして取り付けることができる。これによって、フレーム公差や部品公差などによって位置がずれていても面倒な位置調整作業などを行うことなく、排ガス後処理装置をフレームに容易かつ精度良く組み付けることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ねじ座本体とねじ座ブラケットは互いに連通するボルト穴を有すると共に、前記ねじ座ブラケットのボルト穴が前記ねじ座本体のボルト穴よりも径大になっていることを特徴とする排ガス後処理装置取付用ねじ座である。
このような構成によれば、ねじ座ブラケットのボルト穴とねじ座本体のボルト穴との位置ずれを許容できる。これによって、両ボルト穴の中心がずれていても両ボルト穴を貫通するようにして両者を確実にボルト締めすることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記ねじ座ブラケットは、前記フレームの背板に取り付けられる垂直面と、前記ねじ座本体をほぼ水平状態に取り付ける水平面とを有し、前記ねじ座本体は前記ねじ座ブラケットの水平面上に取り付けられることを特徴とする排ガス後処理装置取付用ねじ座である。このような構成によれば、略垂直に位置するフレームの背板に対して任意の高さ位置にねじ座ブラケットの垂直面を取り付けることでねじ座の垂直方向の位置決めを容易にできる。そして、そのねじ座ブラケットの水平面上をねじ座ブラケットをスライドさせるだけで容易にねじ座の水平方向の位置決めを行うことができる。
第4の発明は第1乃至第3のねじ座の取付位置を決定するための位置決め治具であって、前記フレームのエンジンマウント用ブラケットのエンジン取付穴に嵌合して当該エンジン取付穴を基準とする基準部と、当該基準部から延びるアーム部と、当該アーム部の先端から延びて前記ねじ座本体のボルト穴に挿入するピンとを有することを特徴とする位置決め治具である。
このような位置決め治具を用いれば、エンジンマウント用ブラケットのエンジン取付穴に基準部を嵌合するようにセットするだけで前記アーム部上端のピンの位置が一意に決定されるため、このピンにねじ座のボルト穴を差し込むようにすれば、そのエンジン取付孔を基準としてフレームに取り付けるねじ座の位置を容易かつ正確に決定することができる。
第5の発明は第4の発明において、前記アーム部の先端には略水平に位置する水平部を有し、当該水平部に前記ピンがこれより下方に延びるように設けられていることを特徴とする位置決め治具である。このような構成によれば、ねじ座を位置決めした後に治具全体を上方に持ち上げるだけでそのねじ座の位置を固定したままそのボルト穴からピンを容易に抜き取ることができる。
第6の発明は第4または第5の発明において、前記ねじ座は2つ以上のボルト穴を有し、前記アーム部先端のピンは当該各ボルト穴にそれぞれ挿入するように2本以上有することを特徴とする位置決め治具である。このような構成によれば、ねじ座の各ボルト穴の位置も一意に決定されるため、より正確に位置決めすることができる。
本発明によれば、ねじ座本体がねじ座ブラケットとは別体となっているため、フレーム側に取り付けられるねじ座ブラケットと排ガス後処理装置のねじ止め位置がずれている場合には、ねじ座ブラケットに対してねじ座本体を適宜ずらして取り付けることができる。これによって、フレーム公差や部品公差などによって位置がずれていても面倒な位置調整作業などを行うことなく、排ガス後処理装置をフレームに容易かつ精度良く組み付けることができる。
本発明に係る油圧ショベル100の実施の一形態を示した全体図である。 図1中A−A方向から見た断面図である。 フレーム40の一例であって排ガス後処理装置60を組み付ける前の状態を示す斜視図である。 フレーム40の一例であって排ガス後処理装置60を組み付けた後の状態を示す斜視図である。 フレーム40の一例であってその背板45にねじ座70を取り付けた状態を示す斜視図である。 フレーム40の背板45に取り付けたねじ座ブラケット71にねじ座本体72を取り付ける状態を示す斜視図である。 (a)は位置決め治具100の実施の一形態を示す斜め上方斜視図である。(b)は位置決め治具100の実施の一形態を示す斜め下方斜視図である。 位置決め治具100をエンジンマウント用ブラケット46bにセットする状態を示す斜視図である。 位置決め治具100をエンジンマウント用ブラケット46bにセットした状態を示す斜視図である。 位置決め治具100のピン130とねじ座70との関係を示す断面図である。 位置決め治具100のピン130とねじ座70との関係を示す断面図である。 位置決め治具100のピン130とねじ座70との関係を示す断面図である。 位置決め治具100をエンジンマウント用ブラケット46bにセットする状態を示す側面図である。 位置決め治具100をエンジンマウント用ブラケット46bにセットした状態を示す側面図である。 ねじ座70,70に排ガス後処理装置60を組み付ける前の状態を示す側面図である。 ねじ座70,70に排ガス後処理装置60を組み付けた後の状態を示す側面図である。
次に、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る建設機械の1つである油圧ショベル200の実施の一形態を示した全体図である。図示するようにこの油圧ショベル200は、下部走行体10と、この下部走行体10上に旋回自在に設けられた上部旋回体20とから主に構成されている。下部走行体10は、図示しない走行体フレームに互いに平行に位置する一対のクローラ11を有しており、このクローラ11には、それぞれの履帯を駆動して走行するための油圧駆動式の走行モータ12が設けられている。
一方、上部旋回体20は、旋回体フレーム40上に設置されたエンジン室22と、このエンジン室22の前方左側に設けられた運転室23と、この運転室23の右側から前方に延びるフロント作業機30と、このフロント作業機30との重量バランスを図るべくエンジン室22の後方に設けられたカウンターウエイト24とから主に構成されている。
フロント作業機30は、旋回体フレーム40側から前方に延びるブーム31と、このブーム31の先端に揺動自在に設けられたアーム32と、このアーム32の先端に揺動自在に設けられたバケット33とから主に構成されており、これらブーム31、アーム32、バケット33は、それぞれ油圧で伸縮するブームシリンダー34、アームシリンダー35、バケットシリンダー36によってそれぞれ動作するようになっている。
図2は、図1中A−A方向から見た断面図であり、エンジン室22の内部構造を示したものである。図において符号40は旋回体フレームであり、この旋回体フレーム40上にはディーゼルエンジン50が横置き状態に搭載されている。そして、このエンジン50の両側には、冷却ファン55、熱交換器群(ラジエータ、オイルクーラ、インタークーラなど)51、油圧ポンプ52などが配置されており、その周囲は建屋カバー53や開閉扉54などで覆われている。
この旋回体フレーム40は堅牢で厚肉な鋼材から構成されており、図2および図3に示すように上部旋回体20の前後方向に延びる底板41と、この底板41上に立設されて左右方向に所定の間隔をもって前後方向に延びるように配置された左縦板42aおよび右縦板42bと、これら各縦板42a、42bの左右方向に間隔をもって配置されて前後方向に延びる右サイドフレーム43a、左サイドフレーム43bと、このサイドフレーム43a、43bを前記各縦板42a、42b側から支持する複数本の張出しビーム44,44とから主に構成されている。
また、図3に示すようにこの底板41および各縦板42a、42bの後端部には矩形状をした厚肉鋼板からなる背板45が立設されており、この旋回体フレーム40の一部(後端)を構成している。そして、この背板45の背面側に前記フロント作業機30との重量バランスをとるためのカウンターウエイト24が取り付けられるようになっている。
また、図3に示すようにこの旋回体フレーム40には、エンジン50を取り付けるための台座状をした4つのエンジンマウント用ブラケット46a,46b,46c,46dがそれぞれ同じ高さになるように一体的に溶接されている。これらのエンジンマウント用ブラケット46a,46b,46c,46dは、それぞれ水平に位置する矩形状の取付板47を、縦板42a、42bまたは背板45に溶接されたブラケット板48で支持するような構造となっている。そして、これら各エンジンマウント用ブラケット46a,46b,46c,46dの各取付板47上に防振部材49(図2参照)を介してエンジン50が4箇所で防振支持されるようにして取り付けられている。
すなわち、これら各エンジンマウント用ブラケット46a,46b,46c,46dの取付板47の略中央には、エンジン取付穴47aが形成されており、このエンジン取付穴47a内にエンジン50側から延びる図示しないロッド部材を挿入し、そのロッド部材をエンジン取付穴47aの下側から図示しない固定部材によって固定することでエンジン50がずれたり脱落しないようにして防振支持するようになっている。
また、図2に示すようにエンジン50のエキゾーストマニホールド56には、過給機57を介してベローズ付き排気管58の一端が接続されている。このベローズ付き排気管58は少なくともその途中の1箇所以上にベローズ58a(本実施の形態では2箇所)を有しており、過給機57の出口と排ガス後処理装置60の排ガス入口管62とを接続すると共に、そのベローズ58a、58a部分がそれぞれ上下前後左右の任意の方向に自由変形することで過給機57(エンジン50)と排ガス後処理装置60との相対位置ずれを許容できるようになっている。
すなわち、図2および図4に示すようにこの排ガス後処理装置60は、フレーム40に固定された取付架台61上に取付ブラケット60a、60aを介して固定されるように取り付けられているのに対し、エンジン50は前述したように防振部材49を介してエンジンマウント用ブラケット46a,46b,46c,46d側に防振支持されるようにして取り付けられている。そのため、エンジン50が稼働している際に発生する振動により排ガス後処理装置60に対する過給機57(エンジン50)の位置が常に変位することになるが、ベローズ付き排気管58のベローズ58a、58a部分が適宜変形することでその変位を吸収するようになっている。
ここでこの排ガス後処理装置60としては特に限定されるものでないが、例えば排気ガスの騒音を低減する消音装置(排気マフラー)の他に、排ガスに含まれる一酸化炭素、一酸化窒素、炭化水素などを酸化して除去する酸化触媒により構成される酸化触媒装置、排ガスに含まれる粒子状物質を捕集して除去するにより構成されるPM捕集装置、排ガスに含まれる窒素酸化物を浄化するNOx還元触媒、NOx吸蔵還元触媒、尿素SCRなどにより構成されるNOx浄化装置などである。そして、これらを単独または適宜組み合わせて使用される。また、図2の例ではこの排ガス後処理装置60は円筒状をしており、ベローズ付き排気管58がその円筒体の側面に形成された排ガス入口管62を介して排ガス後処理装置60に接続されているが、その接続形態は様々であり、例えば円筒体の軸方向端面に接続される構成のものもある。
この排ガス後処理装置60をフレーム40に固定するための取付架台61は、図4に示すように水平部61aと垂直部61bとを有する逆略L字形に加工された鋼板製の部材から構成されている。そして、その水平部61aの水平端部が固定ボルト61c、61cによってフレーム40の背板45側に固定されると共に、その垂直部61bの下端部が固定ボルト61c、61cによってフレーム40のエンジンマウント用ブラケット46a側に固定されるようになっている。
すなわち、図5に示すようにこのフレーム40のエンジンマウント用ブラケット46bの近傍であってその背板45の内側面と、他方のエンジンマウント用ブラケット46aの側面(ブラケット板48)には、それぞれねじ座70、70が溶接などによって取り付けられている。そして、これら各ねじ座70、70に対して取付架台61の各端部が固定ボルト61cによって固定されている。そして、このねじ座70、70は、それぞれねじ座ブラケット71と、ねじ座本体72とから構成されている。
ねじ座ブラケット71は、図6に示すように垂直面71aと水平面71bとを有する側面逆L字形をしており、この垂直面71aの背面側がフレーム40の背板45、およびエンジンマウント用ブラケット46aのブラケット板48側(図5)にそれぞれ溶接されてフレーム40に一体的に取り付けられるようになっている。さらに、このねじ座ブラケット71の水平面71bには、これを垂直に貫通するように2つのボルト穴71c、71cが穿孔されており、後述する位置決め治具100のピン130,130および前記取付架台61を取り付けるための固定ボルト61c、61cが貫通するようになっている。
一方、ねじ座本体72は、所定の厚さを有する短冊状の金属ブロック体で構成されており、図6に示すようにねじ座ブラケット71の水平面71bの上面側に溶接されて一体的に取り付けられるようになっている。このねじ座本体72にも、ねじ座ブラケット71の水平面71bに形成された2つのボルト穴71c、71cにそれぞれ重なり合うように2つのボルト穴72a、72aが形成されている。そして、後述するようにねじ座ブラケット71の水平面71bに形成された2つのボルト穴71c、71cの径(d3)は、それぞれねじ座本体72の2つのボルト穴72a、72aの径(d2)よりも大きく(例えば1.5〜3倍程度)になっている。
図7(A)、(B)はこのような構成をしたねじ座70の位置を決定するための位置決め治具100の実施の一形態を示したものである。図示するように、この位置決め治具100は、アーム部110と、このアーム部110の下端に設けられた基準部120と、アーム部110の上端に設けられた一対のピン130,130とから構成されている。
アーム部110は、鋼板などの堅牢な部材から構成されており、垂直に位置するアーム本体の上端および下端にはそれぞれ互いに水平に向き合うように略直角状態に屈曲した水平部111、112が形成されている。そして、下部水平部112の下面には基準部120がこれと一体的に取り付けられている。
この基準部120は、その全体が回転コマ状に形成されており、下部水平部112の下面に直接取り付けた円筒部121とこれより下方に縮径する円錐部122とを有している。そして、この円筒部121の外径Dは、図3に示すようにフレーム40の背板45側に位置するエンジンマウント用ブラケット46bの矩形状の取付板47に形成された円形のエンジン取付穴47bの内径dと略同一となっており、このエンジン取付穴47bに対してこの基準部120の円筒部121を略隙間無くぴったりと嵌め込むことができるようになってる。
一方、図7に示すようにこのアーム部110上端の上部水平部111の下面には、これより垂直下方に延びるように一対のピン130,130が設けられている。このピン130,130は、ねじ座本体72に形成された一対のボルト穴72a、72aの間隔と同じ間隔で上部水平部111の下面にスタッドボルト状に植設されている。そして、図10に示すようにこのピン130,130の太さ(外径)d1は、少なくともねじ座本体72のボルト穴72a、72aの内径d2とほぼ同じで、かつこのボルト穴72a、72aと螺合しない程度の大きさとなっている(d2>d1)。つまり、このピン130,130は、それぞれねじ座本体72のボルト穴72a、72aに対してその上方から垂直方向に挿脱自在になっている。また、このピン130,130の下端から上端付近にかけてはねじ溝131が形成されており、図7に示すように、その下端からワッシャ140を挟んでナット150がそれぞれ螺合できるようになっている。
そして、図8に示すようにこの位置決め治具100の基準部120をエンジンマウント用ブラケット46bのエンジン取付穴47bにセットすると共に、このピン130,130をねじ座本体72のボルト穴72a、72aに挿入して上部水平部111の下面に当接させた位置が前記エンジン取付穴47bに対して理想的なねじ座本体72の取り付け位置(x方向、y方向、z方向)となっている。なお、このエンジン取付穴47bに対する基準部120のセット(嵌合、取り付け)に際しては、この基準部120の下方がテーパー状に縮径しているため、簡単にかつ精度良く取り付けることができる。
次に、このような構成をした位置決め治具100を用いたねじ座70の位置決め工程およびその取付作業などの具体例を説明する。先ず図8および図13などに示すように、この位置決め治具100の上部水平部111のピン130,130に、ねじ座本体72のボルト穴72a、72aおよびねじ座ブラケット71のボルト穴71a、71aを順に差し込んでワッシャ140およびナット150を用いてねじ座本体72とねじ座ブラケット71とを仮取付け(緩締)しておく。このとき、ねじ座本体72の上面が上部水平部111の下面に接する状態になるようにナット150を締め付ける。
その後、この位置決め治具100をエンジンマウント用ブラケット46bに移動し、図9および図4に示すようにその基準部120をそのエンジン取付穴47aに嵌め込むようにしてエンジンマウント用ブラケット46b側にセットする。そして、この位置決め治具100を適宜回転調整するなどしてねじ座ブラケット71の垂直面71aをフレーム40の背板45に密着させる。
このとき、ねじ座ブラケット71の垂直面71aが背板45から離れている場合には、図11に示すようにねじ座ブラケット71のみをねじ座本体72とナット150間からずらすように背板45側にスライド移動すれば、ねじ座本体72の位置を変えることなくねじ座ブラケット71のみを背板45側に移動させてその垂直面71aを背板45に密着させることができる。これは前述したようにピン130の径d1よりボルト穴71cの径d3の方が例えば1.5倍〜3倍程度大きく形成されているからである。
これに対し、ねじ座ブラケット71が背板45側に近すぎる場合には、図12に示すようにねじ座ブラケット71のみをずらすように背板45とは反対方向にスライド移動すれば、同じくねじ座本体72の位置を変えることなくねじ座ブラケット71のみを移動させてその垂直面71aを背板45に密着させることができる。同じく、このねじ座ブラケット71が背板45の所望の取り付け位置よりもその背板45の幅方向(図14の紙面方向)にずれている場合も同様にその位置を微調整することができ、また、その垂直面71aと背板45とが平行に位置していない場合には、一方のボルト穴71cを軸として他方のボルト穴71cの位置を変えるようにその位置を微調整することも可能となる。
そして、このようにして背板45に対するねじ座ブラケット71の取り付け位置が決まったならその垂直面71aを背板45側に溶接すると共に、このねじ座ブラケット71の水平面71b上に位置しているねじ座本体72をその位置に溶接して固定する。その後、このナット150およびワッシャ140をピン130から取り外してからこのピン130をねじ座本体72およびねじ座ブラケット71のボルト穴71c、72aから引き抜くように、この位置決め治具100を垂直上方に持ち上げてエンジンマウント用ブラケット46bから取り外す。これによって、エンジンマウント用ブラケット46bのエンジン取付穴47bを基準として目標とする所定の取り付け位置(x方向、y方向、z方向)にねじ座本体72を精度良く位置決めして取り付ける(固定する)ことができる。
また、これと前後して一方のエンジンマウント用ブラケット46a側にもねじ座ブラケット71とねじ座本体72を取り付ける(固定する)が、このエンジンマウント用ブラケット46a側のねじ座ブラケット71およびねじ座本体72は、エンジンマウント用ブラケット46aの直近の位置するため、フレーム40毎の取付誤差などの影響を殆ど受け難く、背板45側のような位置決め処理は特に必要とはならない。
そして、このようにして背板45側とエンジンマウント用ブラケット46a側にそれぞれねじ座ブラケット71とねじ座本体72を取り付けたならば、図15および図16に示すように予め排ガス後処理装置60を取り付けた取付架台61の両端を、それぞれねじ座70、70間に架け渡すようにして取付ボルト61c、61cで取り付ける。なお、この取付架台61を先にねじ座70、70に取り付けた後に、この取付架台61に排ガス後処理装置60を取り付けるようにしても良い。
このようにして取り付けられた排ガス後処理装置60は、エンジンマウント用ブラケット46a、46bのエンジン取付穴47a、47bの位置に対する相対位置(x方向、y方向、z方向)に極めて精度良く取り付けられているため、エンジン50から延びるベローズ付き排気管58を、そのベローズ58a部分を殆ど変位させることなく精度良く取り付けることができる。これによってベローズ58a部分の変位量を最大限に確保できるため、組み付け時に面倒な位置調整作業なども不要となる。
なお、前記実施の形態では、ねじ座本体72と共にねじ座ブラケット71を予め位置決め治具100に取り付けてから、このねじ座ブラケット71を背板45側に溶接した例で説明したが、フレーム40のフレーム公差が数mm程度と許容できるほど小さい場合には、ねじ座ブラケット71のみを予め背板45側に溶接しておき、その後にねじ座本体72のみをこの位置決め治具100を用いて位置決めしてからねじ座ブラケット71に取り付ける(溶接する)ようにしても良い。
100…位置決め治具
110…アーム部
111…上部水平部
112…下部水平部
200…油圧ショベル
120…基準部
130…ピン
140…ワッシャ
150…ナット
40…フレーム
46a〜46d…エンジンマウント用ブラケット
47a、47b…エンジン取付穴
45…背板
50…エンジン
58…ベローズ付き排気管
58a…ベローズ
60…排ガス後処理装置
61…取付架台
61c…固定ボルト
70…ねじ座
71…ねじ座ブラケット
71a…垂直面
71b…水平面
71c…ボルト穴
72…ねじ座本体
72a…ボルト穴

Claims (6)

  1. エンジンの排ガス後処理装置をフレームに取り付けるためのねじ座であって、
    前記フレーム側に取り付けられるねじ座ブラケットと、前記排ガス後処理装置をねじ止めするねじ座本体とを有し、
    当該ねじ座本体は前記ねじ座ブラケットとは別体となって当該ねじ座ブラケットに取り付け可能となっていることを特徴とする排ガス後処理装置取付用ねじ座。
  2. 請求項1に記載の排ガス後処理装置取付用ねじ座において、
    前記ねじ座本体とねじ座ブラケットは互いに連通するボルト穴を有すると共に、前記ねじ座ブラケットのボルト穴が前記ねじ座本体のボルト穴よりも径大になっていることを特徴とする排ガス後処理装置取付用ねじ座。
  3. 請求項1または2に記載の排ガス後処理装置取付用ねじ座において、
    前記ねじ座ブラケットは、前記フレームの背板に取り付けられる垂直面と、前記ねじ座をほぼ水平状態に取り付ける水平面とを有し、
    前記ねじ座本体は前記ねじ座ブラケットの水平面上に取り付けられることを特徴とする排ガス後処理装置取付用ねじ座。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載のねじ座の取付位置を決定するための位置決め治具であって、
    前記フレームのエンジンマウント用ブラケットのエンジン取付穴に嵌合して当該エンジン取付穴を基準とする基準部と、当該基準部から延びるアーム部と、当該アーム部の先端から延びて前記ねじ座のボルト穴に挿入するピンと、を有することを特徴とする位置決め治具。
  5. 請求項4に記載の位置決め治具において、
    前記アーム部の先端には略水平に位置する水平部を有し、当該水平部に前記ピンがこれより下方に延びるように設けられていることを特徴とする位置決め治具。
  6. 請求項4または5に記載の位置決め治具において、
    前記ねじ座は2つ以上のボルト穴を有し、前記アーム部先端のピンは当該各ボルト穴にそれぞれ挿入するように2本以上有することを特徴とする位置決め治具。
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