JP5638788B2 - シートベルト装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシートに着座した乗員の身体を拘束するウエビングベルトによって拘束するシートベルト装置に係り、特に、バックルを移動させてウエビングベルトに設けられたタングをバックルに装着させやすくすることができるシートベルト装置に関する。
下記特許文献1には、モータの駆動力でシートベルト装置のバックルを昇降させる構成が開示されている。但し、このような構成では、シートの後端部近傍でバックルが昇降するだけであるので、バックルが上昇した状態でもバックルにタングを装着する際に後方へ振り返るように乗員が身体をひねらなくてはならない。このため、タングをバックルに装着する際に、バックルを単に上昇させるだけでなく、シートの前方側へも移動させることが考えられる。
特開2006−298257の公報
ところで、タングをバックルに装着する際に、バックルを上昇させつつシート前方側へ移動させる構成の場合、タングをバックルに装着した後には、バックルを下降させつつシート後方側へ移動させることになる。このようにバックルを移動させた場合には、バックルに装着されたタングとウエビングベルトの先端部が係止されたアンカとの間でウエビングベルトが乗員の太腿上側を後方へ移動する。このとき、バックルが下降しつつ後方へ移動することで、乗員の太腿近傍で乗員の衣服にウエビングベルトが干渉して、衣服を後方へ引っ張ろうとする。
本発明は上記事実を考慮して、タングを装着しやすい位置にバックルを移動させることができ、しかも、バックルを元の位置に戻す際に乗員の衣服等に対するウエビングベルトの不要な干渉を防止又は抑制できるシートベルト装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置は、車両のシートを構成するシートクッションの幅方向側方に設けられて、ウエビングベルトに設けられたタングが装着されるバックルと、駆動手段の駆動力により前記シートクッションの後端側におけるベルト装着位置と当該ベルト装着位置よりも前方の装着アシスト位置との間で前記バックルを移動させると共に、前記装着アシスト位置から前記ベルト装着位置までの前記タングが前記バックルに装着された際の前記バックルの移動軌跡を、前記装着アシスト位置と前記ベルト装着位置とを通過する直線の上側を通過させるバックル移動手段と、を備え、更に、先端側に前記バックルが固定された取付部と、前記取付部における前記バックルの取付位置よりも基端側で先端側が前記シートクッションの幅方向を軸方向とする軸周りに前記取付部に対して相対的に回動可能に連結された第1アームと、前記取付部における前記バックルの取付位置と第1アームの取付位置との間で先端側が前記シートクッションの幅方向を軸方向とする軸周りに前記取付部に対して相対的に回動可能に連結される第2アームと、を含めて構成され、前記第1アーム及び前記第2アームの何れかの一方の基端側に前記駆動手段の出力軸を直接又は間接的に連結して駆動アームとし、前記第1アーム及び前記第2アームの何れかの他方の基端側を前記シートクッションの幅方向を軸方向とする軸周りに回動自在に前記シートに支持させて従動アームとし、更に、前記アシスト位置及び前記ベルト装着位置との間で前記バックルを移動させることが可能な前記第1アームの回動中心の位置で決まる一定の直線上の前記第2アームの回動中心を、前記第1アームの回動中心よりも前記シートの上方に設定したリンク機構を含めて前記バックル移動手段を構成している。
請求項1に記載の本発明に係るシートベルト装置では、シートを構成するシートクッションの幅方向側方で且つシートクッションの後端側のベルト装着位置にバックルが位置する状態で、バックル移動手段を構成する駆動手段を駆動させると、バックル移動手段がベルト装着位置よりも前方へバックルを移動させる。これにより、ベルト装着位置よりも前方の装着アシスト位置にバックルが到達するので、ウエビングベルトに設けられたタングを簡単にバックルに装着できる。
次いで、このようにタングがバックルに装着されると駆動手段駆動さ、バックル移動手段によってバックルを装着アシスト位置からベルト装着位置に移動させることにより、タングがバックルと共にシートクッションの後端側に移動し、ウエビングベルトが乗員の身体(例えば、乗員の腰部)を拘束した状態となる。
ここで、バックル移動手段によってバックルが装着アシスト位置からベルト装着位置に移動するに際のバックルの移動軌跡は、装着アシスト位置とベルト装着位置との双方を通過する直線の上側を通過する。したがって、装着アシスト位置とベルト装着位置との間の中間部よりも装着アシスト位置側ではバックル及びタングが大きく下降しない。このため、乗員の身体(特に乗員の太腿部分)や衣服に対し、バックル及びタングと共に移動するウエビングベルトが干渉することを抑制できる。
また、本発明に係るシートベルト装置では、先端側にバックルが取り付けられた取付部におけるバックルの取付位置よりも基端側に第1アームの先端側が取付部に対して相対回動可能に連結されて、この取付部におけるバックルの取付位置と第1アームの先端側の連結位置との間に第2アームの先端側が取付部に対して相対回動可能に連結される。
また、第1アーム及び第2アームの何れかの一方は駆動アームとされて、その基端側に駆動手段の出力軸が直接又は間接的に連結され、第1アーム及び第2アームの何れかの他方はシートクッションの幅方向を軸方向とする軸周りに回動可能にシートに連結される。すなわち、本発明に係るシートベルト装置では、バックル手段を構成する取付部、第1アーム、及び第2アームがリンク機構(四節リンク機構)を構成しており、第1アーム及び第2アームの何れかの一方である駆動アームに駆動手段の駆動力が伝わり、その基端側を中心に駆動アームが回動すると、アシスト位置とベルト装着位置との間でバックルが一定の軌跡で移動する。
ところで、上記のアシスト位置及びベルト装着位置が予め決まっており、更に、第1アームの回動中心の位置が決まっていると、第2アームの回動中心は、シートの幅方向に対して直交し、更に、第1アームの回動軌跡を通過する一定の直線上に位置することになる。ここで、本発明に係るシートベルト装置では、第2アームの回動中心の位置を、上記の直線上で、しかも、第1アームの回動中心よりもシートの上方に設定した。このため、第2アームの先端での回動軌跡は、第1アームの先端での回動軌跡よりも膨らむ。
これにより、バックルの移動軌跡が駆動アームの基端側(すなわち、駆動アームの回転中心)を中心とする円弧状となる。このため、バックルの移動方向を移動中で切り替える切り替え機構等を用いなくても、装着アシスト位置とベルト装着位置とを通過する直線の上側をバックルの移動軌跡とすることができる。
以上説明したように本発明に係るシートベルト装置では、タングを装着しやすい位置にバックルを移動させることができ、しかも、バックルを元の位置に戻す際に乗員の衣服等に対するウエビングベルトの不要な干渉を防止又は抑制できる。
本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置の要部(バックル移動手段)の構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置の要部(バックル移動手段)の構成を示す側面図である。 バックルが装着アシスト位置に到達した状態を示す図1に対応した斜視図である。 バックルが装着アシスト位置に到達した状態を示す図2に対応した側面図である。 規制手段(規制部)がバックルの変位を規制した状態を示すシート後方側からバックルとその周辺を見た背面図である。 規制手段(規制部)によるバックルの変位規制が解消された状態を示す図5に対応した背面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置の要部(バックル移動手段)の構成を示す側面図で、バックルが装着アシスト位置に到達した状態を示す側面図である。 バックルが装着アシスト位置とベルト装着位置との間に位置した状態を示す図7に対応した側面図である。 バックルがベルト装着位置に到達した状態を示す図7に対応した側面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るシートベルト装置の要部(バックル移動手段)の構成を示す側面図で、バックルが装着アシスト位置に到達した状態を示す側面図である。 バックルが装着アシスト位置とベルト装着位置との間に位置した状態を示す図10に対応した側面図である。 バックルがベルト装着位置に到達した状態を示す図10に対応した側面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るシートベルト装置の要部(バックル移動手段)の構成を示す側面図で、バックルが装着アシスト位置に到達した状態を示す側面図である。 バックルが装着アシスト位置とベルト装着位置との間に位置した状態を示す図13に対応した側面図である。 バックルがベルト装着位置に到達した状態を示す図13に対応した側面図である。
<第1の実施の形態の構成>
図1には本発明の第1の実施の形態に係るシートベルト装置10の全体構成の概略が斜視図により示されており、図2には本シートベルト装置10の全体構成の概略が側面図により示されている。
これらの図に示されるように、シートベルト装置10はバックル移動手段としてのベルト装着アシスト機構12を備えている。図1に示されるように、ベルト装着アシスト機構12は駆動アーム及び第1アームとしての一対のアーム14、16を備えている。これらのアーム14、16は厚さ方向がシート18の幅方向に沿った細幅板状に形成されており、厚さ方向に互いに対向した状態でシート18と、シート18の幅方向側方に配置されたセンターコンソール20との間に設けられている。
図1に示されるように、アーム16のアーム14とは反対側には駆動手段としてのモータアクチュエータ22が設けられている。モータアクチュエータ22は通電されることで駆動するモータと、このモータの駆動軸の回転を減速する減速ギヤ列等の減速手段とを含めて構成されており、減速手段により減速されたモータの駆動力は、図1及び図2に示される出力軸24から出力される。出力軸24は軸方向がシート18の幅方向に沿っており、減速されたモータの駆動力で自らの中心軸線周りに回転する。
この出力軸24は、上記のアーム16の長手方向基端側を貫通しており、アーム16に対して相対回転不能な状態でアーム16に連結されている。さらに、アーム16を貫通した出力軸24の先端側は上記のアーム14の長手方向基端側を貫通しており、アーム14に対して相対回転不能な状態でアーム14に連結されている。すなわち、アーム14とアーム16とはモータアクチュエータ22のモータの駆動力によって出力軸24周りに一体的に回動する。
図1に示されるように、上記のアーム14、16の各々の先端側には湾曲部26が形成されている。湾曲部26はアーム14、16の本体部分の幅方向一方(更に言えば、図1図示状態でアーム14、16の本体部分の幅方向下方)を曲率の中心として湾曲している。これらの湾曲部26の先端側(アーム14、16の本体部分とは反対側)には固定シャフト28が設けられている。固定シャフト28は軸方向がアーム14、16の厚さ方向(すなわち、シート18の幅方向)に沿っており、その軸方向一端側はアーム14の湾曲部26を貫通して湾曲部26に固定され、固定シャフト28の軸方向他端側はアーム16の湾曲部26を貫通して湾曲部26に固定されている。これにより、アーム14とアーム16とはその厚さ方向に一定の間隔を保った状態で保持されている。
さらに、湾曲部26の固定シャフト28が設けられた側とは反対側(アーム14、16の本体部分側)には連結シャフト30が設けられている。連結シャフト30は軸方向がアーム14、16の厚さ方向(すなわち、シート18の幅方向)に沿っており、その軸方向一端側はアーム14の湾曲部26を貫通して湾曲部26に固定され、連結シャフト30の軸方向他端側はアーム16の湾曲部26を貫通して湾曲部26に固定されている。
また、アーム14とアーム16との間にはリンクプレート32が設けられている。リンクプレート32は厚さ方向がアーム14、16の厚さ方向に沿った細幅板状の部材とされている。このリンクプレート32の長手方向一端側では上記の連結シャフト30が貫通しており、連結シャフト30周りに回転自在にリンクプレート32が取り付けられている。このリンクプレート32の長手方向他端側には、第2アーム及び従動アームとしてのアーム34が設けられている。アーム34は厚さ方向がアーム14、16の厚さ方向に沿った細幅板状の部材とされている。このアーム34の長手方向先端側とリンクプレート32の長手方向他端側とは連結シャフト36によってリンクプレート32及びアーム34の厚さ方向を軸方向とする軸周りに相対回転自在に連結されている。
一方、アーム34の長手方向基端側は支持シャフト38に支持されている。支持シャフト38はシート18を構成するシートクッション40の下側、例えば、シートクッション40を下方から支持するシートクッションフレーム42に設けられている。シートクッションフレーム42には支持シャフト38と共に上記のモータアクチュエータ22が設けられており、支持シャフト38は出力軸24の近傍(更に言えば、支持シャフト38と出力軸24との間隔がアーム34の長手寸法やアーム14、16の長手寸法よりも十分に短くなる位置)で出力軸24よりもシート18の前方側で且つ上方側に設けられている。支持シャフト38は軸方向がシート18の幅方向に沿っており、その先端側にアーム34が回転自在に支持されている。以上のように、本実施の形態では、ベルト装着アシスト機構12がアーム14、16、アーム34、及びリンクプレート32を含む四節リンク機構を有した構造となっている。
この支持シャフト38の配置位置及びモータアクチュエータ22の配置位置よりもシート18の後方側ではロック機構52が設けられている。ロック機構52はシートクッションフレーム42等に取り付けられたベース54を備えている。ベース54は概ね厚さ方向がシート18の幅方向に沿った板状に形成されている。このベース54には軸方向がベース54の厚さ方向に沿った支持シャフト56が設けられている。この支持シャフト56には一対のロックプレート58、60が回動可能に支持されている。ロックプレート58、60の各々は厚さ方向が支持シャフト56の軸方向に沿った板状に形成されている。これらのロックプレート58、60には、ロックプレート58、60の各々の外周一部にて開口した切欠部62が形成されている。
図1及び図2に示されるように、アーム14、16の長手方向が概ねシート18の前後方向に沿い、アーム14、16の基端側がベース54(ロック機構52)の近傍に到達すると、リンクプレート32の厚さ方向一方の側でロックプレート58が連結シャフト30の上方で且つ後方側から連結シャフト30に接近して連結シャフト30を切欠部62の内側に入り込ませると共に、リンクプレート32の厚さ方向他方の側でロックプレート60が連結シャフト30の上方で且つ後方側から連結シャフト30に接近して連結シャフト30を切欠部62の内側に入り込ませる。ロックプレート58、60の切欠部62に連結シャフト30が入り込むことで、シート18の前方側に対して所定角度上方へ向いた方向への連結シャフト30の変位がロックプレート58、60に規制され、これにより、アーム14、16の回動が規制されるようになっている。
一方、上記のリンクプレート32における連結シャフト36を介して連結シャフト30とは反対側は、支持手段を構成する取付部92とされている。取付部92は厚さ方向がシート18の幅方向に沿った板状に形成されている。図5に示されるように、この取付部92には円孔94が形成されている。この円孔94には取付部92と共に支持手段を構成するシャフト96が貫通している。シャフト96は軸方向寸法が取付部92の厚さ寸法よりも長く、その両端には外径寸法が円孔94の内径寸法よりも大きなストッパ98が設けられ、円孔94からシャフト96が抜け落ちることを防止している。
また、取付部92の厚さ方向側方にはアンカプレート102が設けられている。アンカプレート102は厚さ方向が取付部92の厚さ方向に沿った板状に形成されている。図1に示されるように、取付部92の長手方向基端側にはストッパ104が形成されており、上記のシャフト96が貫通している。これにより、アンカプレート102は取付部92(すなわち、リンクプレート32)に対してシャフト96周りに相対回転が可能となっている。また、このアンカプレート102に対応して取付部92には一対のストッパ104が設けられている。
ストッパ104は取付部92の外周一部から延出され、その延出方向中間部から取付部92の厚さ方向一方の側へ鉤状に屈曲している。一方のストッパ104はシャフト96周りのアンカプレート102の一方の側に設けられており、他方のストッパ104はシャフト96周りのアンカプレート102の他方の側に設けられている。このため、アンカプレート102がシャフト96周りの一方へ所定角度回動すると、アンカプレート102に一方のストッパ104の先端側が干渉し、アンカプレート102がシャフト96周りの他方へ所定角度回動すると、アンカプレート102に他方のストッパ104の先端側が干渉する。これにより、シャフト96周りのアンカプレート102の回動が一定の角度の範囲内に規制されている。
さらに、図1及び図5に示されるように、アンカプレート102の取付部92とは反対側には、取付部92やシャフト96と共に支持手段を構成する圧縮コイルばね112が設けられている。圧縮コイルばね112は、アンカプレート102の取付部92とは反対側のストッパ98のシャフト96とアンカプレート102との間で、その内側をシャフト96が通過するように設けられている。一端がストッパ98に圧接した圧縮コイルばね112はアンカプレート102を取付部92の側へ付勢して、アンカプレート102を取付部92に押し付けている。このようにアンカプレート102は圧縮コイルばね112の付勢力で取付部92に押し付けられて保持されているものの、取付部92に固定されてはいない。したがって、圧縮コイルばね112の付勢力に抗する力がアンカプレート102に作用すれば、図6の仮想線(二点鎖線)で示されるように、取付部92から離間するようにアンカプレート102を変位させることができる。
一方、アンカプレート102における挿込口122の周辺部分は被挟持部114とされている。この被挟持部114に対応して上記のアーム34には規制部として規制手段を構成する挟持片116が形成されている。挟持片116はアーム34における連結シャフト36の貫通部分から延出されており、アーム34がシート18の前方側で且つ上方側へ向けて支持シャフト38周りに回動すると、図5に示されるように、挟持片116が取付部92のアンカプレート102とは反対側からアンカプレート102と対向する。この状態ではアンカプレート102が取付部92と挟持片116とに挟持され、取付部92から離間する方向へアンカプレート102が変位することはできない。
また、アンカプレート102の先端部にはバックル120が固定されている。バックル120には挿込口122が形成されている。挿込口122はバックル120のアンカプレート102とは反対側にて開口しており、図2に示されるタング124を挿し込むことができ、タング124を挿込口122から挿し込むと、バックル120内に設けられたラッチ等の保持部材がタング124に係合して、バックル120に設けられた解除ボタン(図示省略)が操作されない限りバックル120からタング124が抜け出ることを規制している。
図2に示されるように、このタング124にはスリット孔126が形成されており、長尺帯状に形成されたウエビングベルト128が通過している。ウエビングベルト128のスリット孔126を通過した部分よりも長手方向先端側は図示しないアンカプレートに支持されている。このアンカプレートはシート18を介してバックル120とは反対側で上記のシートクッションフレーム42や車体の骨格部材等に固定されている。
これに対して、ウエビングベルト128のスリット孔126を通過した部分よりも長手方向基端側は、シート18を介してバックル120とは反対側でシート18を構成するシートバック130の上方側に設けられたスリップジョイントのスリット孔を通過して、シート18を介してバックル120とは反対側で上記のシートクッションフレーム42や車体の骨格部材等に取り付けられたウエビング巻取装置のスプールに係止されている。シート18に着座した乗員132は、タング124と共にウエビングベルト128を引っ張ってタング124を挿込口122に挿し込み、バックル120にタング124を保持させることでウエビングベルト128を装着できる。
このような構成のシートベルト装置10では、後述するようにアーム14、16及びアーム34の回動によりバックル120がベルト装着位置とアシスト位置との間を移動できる。このようなバックル120のベルト装着位置とアシスト位置とが予め決まっており、また、アーム14、16の基端側での回動中心、すなわち、アーム14、16と出力軸24との連結位置が決まっていると、アーム34の回動中心である支持シャフト38の位置は、シート18の幅方向に対して直交する所定の仮想軸線S1(図2等における一点鎖線S1)上に必ず存在することになる。ここで、本実施の形態では、支持シャフト38の位置がこの仮想直線上で且つ出力軸24よりもシート18の上方に設定されている。
<第1の実施の形態の作用、効果>
図1及び図2に示されるように、アーム14、16及びアーム34の先端側が基端側よりもシート18の後方側に倒れ込み、バックル120がシートクッション40の後端部近傍に位置する状態がバックル120におけるベルト装着位置とされる。この状態で、例えば、乗員132が車両の室内に入るために車両のドアを開けたり、乗員132がシート18に着座したりするとモータアクチュエータ22が作動する。モータアクチュエータ22が作動して出力軸24が回転すると、アーム14、16の先端側がシート18の前方側で且つ上方側へ向けて移動するように出力軸24周りにアーム14、16が上昇回動する。
これにより、連結シャフト30によってアーム14、16に連結されたリンクプレート32が出力軸24周りにシート18の前方側で且つ上方側へ向けて上昇回動する。さらに、アーム34の先端側は連結シャフト36にリンクプレート32に連結されているので、上記のようにリンクプレート32が上昇回動することで、アーム34の先端側がシート18の前方側で且つ上方側へ移動するように支持シャフト38周りに上昇回動する。
このようにして図3及び図4に示されるように、アーム14、16及びアーム34が概ね起立するまで回動すると、バックル120がシートクッション40の後端部よりも十分に前方側で且つセンターコンソール20よりも上方の装着アシスト位置に到達すると共に、ベルト装着位置にバックル120が位置した状態よりも挿込口122の開口方向がシート18の上方を向く。
さらに、アーム34の先端側がシート18の前方側で且つ上方側へ移動するようにアーム34が回動することで挟持片116が被挟持部114に接近し、バックル120が装着アシスト位置に到達すると、図3及び図5に示されるように、挟持片116が取付部92と共にアンカプレート102の被挟持部114を挟持する。このように被挟持部114が挟持片116と取付部92とに挟持された状態では、アーム34やリンクプレート32の厚さ方向に沿ったアンカプレート102の変位、例えば、シート18の前後方向を軸方向とする軸周りに揺動するようなアンカプレート102のぐらつき、ひいては、バックル120のぐらつきが防止又は効果的に抑制される。
このため、この状態ではバックル120が安定し、バックル120の挿込口122にタング124を挿し込むにあたってバックル120がぐらつき難く、簡単にタング124をバックル120の挿込口122に挿し込むことができる。
次いで、バックル120の挿込口122にタング124を挿し込んで、バックル120にタング124が保持された状態でモータアクチュエータ22が逆転駆動すると、図に示される装着アシスト位置から図に示されるベルト装着位置までバックル120が戻る。ここで、上記のように、予め決まったバックル120のベルト装着位置及びアシスト位置と、アーム14、16の基端側での回動中心である出力軸24の位置によって決まる直線的な支持シャフト38(すなわち、アーム34の回動中心)の設定範囲おいて、本シートベルト装置10では、出力軸24の位置よりもシート18の上方に支持シャフト38の位置が設定される。
このため、アーム34の先端側での回動軌跡がアーム14、16の先端側での回動軌跡よりも膨らむ。これにより、装着アシスト位置からベルト装着位置までのバックル120の移動軌跡は、図4において仮想線(二点鎖線)で示されるように、装着アシスト位置とベルト装着位置とを結ぶ直線(図4における一点鎖線S2)の上側をバックル120が通過する。しかも、アーム14、16の回動だけでバックル120の移動軌跡を装着アシスト位置とベルト装着位置とを結ぶ直線の上側に設定できる。
このような移動軌跡を辿るバックル120は、装着アシスト位置から、装着アシスト位置とベルト装着位置との間の中間部まではシート18の後方への変位量に対してシート18の下方への変位量が少ない。このため、この状態では、乗員132の太腿上を通過しているウエビングベルト128が大きく乗員132の太腿に接近することがなく、また、乗員132の太腿上で乗員132の衣服にウエビングベルト128が大きく干渉することがない。このため、ウエビングベルト128によって乗員132の衣服が後方へずらされることを防止又は効果的に抑制できる。
次いで、装着アシスト位置とベルト装着位置との間の中間部からベルト装着位置までの間ではシート18の後方への変位量に対してシート18の下方への変位量が大きくなる。このため、それまで乗員132の太腿上を通過していたウエビングベルト128は乗員132の腰部の近傍で下方へ引っ張られ、乗員132の腰部近傍をシートクッション40に押し付ける。このようにウエビングベルト128が乗員132の腰部近傍をシート18の後方側ではなく、むしろ、下方へ押し付けるように乗員132の身体に装着されることで、ウエビングベルト128による乗員132の高い拘束性能を得ることができる。
さらに、このように装着アシスト位置からベルト装着位置へバックル120が移動すると、図6において仮想線(二点鎖線)で示されるように挟持片116が取付部92の被挟持部114から離間する。この状態では、バックル120に装着されたタング124を介してウエビングベルト128の張力がバックル120をシート18の幅方向中央側へ引っ張る。
このようにバックル120が引っ張られると、両ストッパ104の間における取付部92の端部を中心にアンカプレート102のバックル120側がシート18の中央側へ変位し、アンカプレート102のバックル120とは反対側が圧縮コイルばね112の付勢力に抗して取付部92から離間するように回動する。このようにアンカプレート102がバックル120と共に変位することで、バックル120が乗員132の腰部に接近し、ウエビングベルト128が更に乗員132の身体に密着するように乗員132の身体にウエビングベルト128を装着することができる。
なお、本実施の形態では、上記のようにバックル120がシート18の幅方向中央側へ傾くことができるようにバックル120をリンクプレート32に連結するために圧縮コイルばね112やシャフト96を用いたが、例えば、圧縮コイルばね112に代えてラバーゴム等の弾性部材を用いてもよい。
また、本実施の形態では、アーム14、16を駆動アームとしてアーム34を従動アームとした構成であったが、アーム34をモータアクチュエータ22の出力軸24に連結して駆動アームとし、アーム14、16を従動アームとする構成であってもよい。
<第2の実施の形態の構成>
次に、本発明のその他の実施の形態について説明する。
なお、以下の各実施の形態を説明するにあたり、前記第1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
また、以下の各実施の形態は、言わば、前記第1の実施の形態におけるベルト装着アシスト機構12の変形例であるので、前記第1の実施の形態におけるベルト装着アシスト機構12に対応する構成以外の説明も省略する。
図7から図9には本発明の第2の実施の形態に係るシートベルト装置160の要部の構成であるベルト装着アシスト機構162の構成の概略が側面図によって示されている、
これらの図に示されるように、ベルト装着アシスト機構162は回転体としての駆動アーム164を備えている。駆動アーム164は厚さ方向が概ねシート18の幅方向に沿った細幅板状に形成されており、その長手方向基端側がモータアクチュエータ22の出力軸24に一体的に連結されている。この駆動アーム164の先端部側にはアーム部材としての従動アーム166が設けられている。従動アーム166は厚さ方向が駆動アーム164の厚さ方向に沿った細幅板状に形成されており、この従動アーム166の長手方向先端部にバックル120が一体的に取り付けられている。
上記の駆動アーム164の長手方向先端側には連結シャフト168が駆動アーム164の厚さ方向に貫通しており、更にこの連結シャフト168は従動アーム166の長手方向基端側で従動アーム166を貫通し、連結シャフト168周りに駆動アーム164に対して従動アーム166を相対回転自在に駆動アーム164と従動アーム166とを連結している。
また、従動アーム166の厚さ方向に沿った従動アーム166の側方には干渉手段としてのガイドプレート170が設けられている。ガイドプレート170は厚さ方向が概ねシート18の幅方向に沿った平板状に形成されており、例えば、シート18を構成するフレーム等に一体的に取り付けられている。このガイドプレート170にはガイド孔172が形成されている。ガイド孔172はガイドプレート170の厚さ方向にガイドプレート170を貫通した長孔で、その一端は他端よりもシート18の前方側で且つシート18の上方側に位置している。
さらに、ガイド孔172の一端と他端との間は、シート18の前方側に対して下方へ傾斜する向きに開口するように湾曲している。ガイド孔172の曲率の中心は出力軸24の中心軸線よりもシート18の上方で且つ後方に位置していると共に、ガイド孔172の一端から他端までの間で一定ではない。
このガイド孔172に対応して従動アーム166にはガイドピン174が設けられている。このガイドピン174がガイド孔172に入り込んでおり、その移動方向はガイド孔172の一端から他端までの間に規制されている。このようにガイドピン174の移動方向が規制されていることで、従動アーム166は出力軸24周りの駆動アーム164の回動位置に応じて連結シャフト168周りの一定の回動位置に位置するようになっている。
<第2の実施の形態の作用、効果>
以上の構成の本実施の形態では、図7に示されるように、ガイド孔172の一端部にガイドピン174が位置している状態でバックル120が装着アシスト位置に位置している。この状態でモータアクチュエータ22が作動して出力軸24が回転し、駆動アーム164の先端側がシート18の後方で且つ下方へ倒れるように回動すると、図9に示されるように、バックル120が装着アシスト位置よりもシート18の後方で且つ下方のベルト装着位置へ移動する。
ここで、上記の形状のガイド孔172にガイドピン174の移動が規制されていることで、図8において二点鎖線で示されるバックル120の装着アシスト位置と図8において一点鎖線で示されるバックル120のベルト装着位置とを結ぶような直線よりも上側をバックル120が通過する。これにより、本実施の形態においても前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第3の実施の形態の構成>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
図10から図12には本実施の形態に係るシートベルト装置210の要部の構成であるベルト装着アシスト機構212の構成の概略が側面図によって示されている、
これらの図に示されるように、ベルト装着アシスト機構212は回転体としての駆動円板214を備えている。駆動円板214は厚さ方向が概ねシート18の幅方向に沿った円板状に形成されており、モータアクチュエータ22の出力軸24の先端側に同軸的且つ一体的に連結されている。この駆動円板214の先端部側にはアーム部材としての従動アーム216が設けられている。従動アーム216は厚さ方向が駆動円板214の厚さ方向に沿った細幅板状に形成されており、この従動アーム216の長手方向先端部にバックル120が一体的に取り付けられている。上記の駆動円板214の外周部近傍には連結シャフト218が駆動円板214の厚さ方向に貫通しており、更にこの連結シャフト218は従動アーム216の長手方向基端側で従動アーム216を貫通し、連結シャフト218周りに駆動円板214に対して従動アーム216を相対回転自在に駆動円板214と従動アーム216とを連結している。
また、駆動円板214の側方には各々が干渉手段としての一対のガイドピン220、222が設けられている。これらのガイドピン220、222は軸方向が概ねシート18の幅方向に沿った棒状に形成されており、例えば、シート18を構成するフレーム等に基端部が一体的に取り付けられている。ガイドピン220、222は駆動円板214の回転中心よりもシート18の前方側で且つ上方側に設けられており、このガイドピン220とガイドピン222との間を従動アーム216が通過している。
さらに、ガイドピン220はガイドピン222よりもシート18の前方側で且つ下方側に設けられており、ガイドピン220に対するガイドピン222の相対的な位置関係は、図10や図12に示されるように、従動アーム216の長手方向基端側から先端側への向きがシート18の前方(すなわち、水平方向)に対して所定角度傾斜した状態で連結シャフト218周りの従動アーム216の回動を抑制できると共に、図11に示されるように、従動アーム216の長手方向基端側から先端側への向きがシート18の上方を向いた状態で連結シャフト218周りの従動アーム216の回動を抑制できるように設定されている。
<第3の実施の形態の作用、効果>
以上の構成の本実施の形態では、図10に示されるように、従動アーム216の長手方向が出力軸24を中心とする駆動円板214の半径方向に沿い、且つ、連結シャフト218の出力軸24とは反対側にバックル120が位置する状態でバックル120が装着アシスト位置に位置している。この状態でモータアクチュエータ22が作動し、図12に示されるように、出力軸24の連結シャフト218とは反対側にバックル120が位置して、従動アーム216の長手方向が出力軸24を中心とする駆動円板214の半径方向に沿うまで出力軸24が図10から図12の左周り方向に略180度回転することでバックル120が装着アシスト位置よりもシート18の後方で且つ下方のベルト装着位置へ移動する。
ここで、従動アーム216はガイドピン220とガイドピン222との間を通過している。このため、従動アーム216の長手方向基端側が駆動円板214と共に回転すると。従動アーム216の長手方向中間部がガイドピン220やガイドピン222に干渉されて連結シャフト218を中心に従動アーム216が強制的に回動させられる。
このため、図11に示されるように、出力軸24から連結シャフト218への向きがシート18の前方を向いた状態になると、従動アーム216が起立した状態(すなわち、従動アーム216の長手方向基端側から先端側への向きがシート18の上方を向く状態)になり、図11において二点鎖線で示されるバックル120の装着アシスト位置と図11において一点鎖線で示されるバックル120のベルト装着位置とを結ぶような直線よりも上側をバックル120が通過する。これにより、本実施の形態においても前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施の形態の構成>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図13から図15には本実施の形態に係るシートベルト装置240の要部の構成であるベルト装着アシスト機構242の構成の概略が側面図によって示されている。
これらの図に示されるように、ベルト装着アシスト機構242は巻取軸244を備えている。巻取軸244は軸方向が概ねシート18の幅方向に沿った円板状に形成されており、モータアクチュエータ22の出力軸24の先端側に同軸的且つ一体的に連結されている。この巻取軸244の外周部には巻取溝が形成されており、この巻取溝の内側には長尺部材としてのワイヤ246の長手方向基端部が係止されている。このワイヤ246は比較的剛性が高いものの撓曲が可能な長尺紐状に形成されており、図13から図15に示されるように、モータアクチュエータ22が作動して出力軸24と共に巻取軸244が右周り方向に回転すると、ワイヤ246はその長手方向基端側から巻取軸244の巻取溝に巻き取られる。
この巻取軸244の後方側にはプーリ248が設けられている。プーリ248は軸方向が巻取軸244の軸方向に沿っており、例えば、シート18を構成するフレーム等に回転自在に取り付けられている。巻取軸244からシート18の後方側へ延びたワイヤ246はその長手方向中間部がプーリ248に掛け回されており、その長手方向先端側への向きがシート18の前方側で且つ上方側へ向けられ、更に、ワイヤ246の先端部にバックル120が係止されている。
さらに、プーリ248の上方にはモータアクチュエータ252が設けられている。モータアクチュエータ252は出力軸がモータアクチュエータ22の出力軸24と同じ向きを向いており、その先端部には回転円板256が同軸的且つ一体的に取り付けられている。回転円板256の外周部近傍には規制手段としての干渉ピン258が取り付けられている。干渉ピン258はワイヤ246の後方側からワイヤ246に干渉し、ワイヤ246自身の剛性でワイヤ246が直立することを規制している。また、干渉ピン258の初期状態では、出力軸254の中心が干渉ピン258の中心よりもシート18の前方で且つ上方、又は、干渉ピン258の中心よりもシート18の後方で且つ下方に位置している。
<第4の実施の形態の作用、効果>
以上の構成の本実施の形態では、図13に示されるように、巻取軸244からワイヤ246が最も引き出された状態でバックル120が装着アシスト位置に位置している。この状態でモータアクチュエータ22が作動して出力軸24と共に巻取軸244が図13から図15の各図における右周り方向に回転すると、巻取軸244の巻取溝にワイヤ246がその長手方向基端側から巻き取られる。これにより、干渉ピン258に干渉されているワイヤ246はその先端側が下降しつつシート18の後方側へ移動し、最終的には図15に示されるように、バックル120が装着アシスト位置よりもシート18の後方で且つ下方のベルト装着位置へ移動する。
また、本実施の形態では、バックル120を装着アシスト位置からベルト装着位置へ移動させる際にはモータアクチュエータ252が作動する。ここで、モータアクチュエータ252の作動開始直後の状態では、モータアクチュエータ252は干渉ピン258をシート18の後方側へ移動させるように回転円板256を回転させる。これにより、干渉ピン258はワイヤ246に対して後方へ離間しようとするが、ワイヤ246は剛性で直立しようとするため、ワイヤ246は干渉ピン258に干渉され続ける。
このようにワイヤ246は干渉ピン258に干渉されつつも、干渉ピン258の回動により直立しようとするので、図14に示されるように、図14において二点鎖線で示されるバックル120の装着アシスト位置と図14において一点鎖線で示されるバックル120のベルト装着位置とを結ぶような直線よりも上側をバックル120が通過する。さらに、干渉ピン258は出力軸254を中心に回転しているので、その回転角度が概ね90度を越えると、干渉ピン258はシート18の前方側へ移動しつつワイヤ246を押圧する。この干渉ピン258の前方側への移動と、巻取軸244の回転によりバックル120がベルト装着位置に移動する。
上記のように、本実施の形態においても、バックル120が装着アシスト位置からベルト装着位置まで移動する間に、装着アシスト位置におけるバックル120とベルト装着位置におけるバックル120とを結ぶような直線よりも上側をバックル120が通過するため、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
10 シートベルト装置
12 ベルト装着アシスト機構(バックル移動手段)
14 アーム(駆動アーム)
16 アーム(駆動アーム)
18 シート
22 モータアクチュエータ(駆動手段)
34 アーム(従動アーム)
40 シートクッション
120 バックル
128 ウエビングベルト
160 シートベルト装置
162 ベルト装着アシスト機構(バックル移動手段)
164 駆動アーム(回転体)
166 従動アーム(アーム部材)
170 ガイドプレート(干渉手段)
210 シートベルト装置
212 ベルト装着アシスト機構(バックル移動手段)
214 駆動円板(回転体)
216 従動アーム(アーム部材)
220 ガイドピン(干渉手段)
222 ガイドピン(干渉手段)
240 シートベルト装置
242 ベルト装着アシスト機構(バックル移動手段)
246 ワイヤ(長尺部材)
258 干渉ピン(規制手段)

Claims (1)

  1. 車両のシートを構成するシートクッションの幅方向側方に設けられて、ウエビングベルトに設けられたタングが装着されるバックルと、
    駆動手段の駆動力により前記シートクッションの後端側におけるベルト装着位置と当該ベルト装着位置よりも前方の装着アシスト位置との間で前記バックルを移動させると共に、前記装着アシスト位置から前記ベルト装着位置までの前記タングが前記バックルに装着された際の前記バックルの移動軌跡を、前記装着アシスト位置と前記ベルト装着位置とを通過する直線の上側を通過させるバックル移動手段と、
    を備え、更に、
    先端側に前記バックルが固定された取付部と、
    前記取付部における前記バックルの取付位置よりも基端側で先端側が前記シートクッションの幅方向を軸方向とする軸周りに前記取付部に対して相対的に回動可能に連結された第1アームと、
    前記取付部における前記バックルの取付位置と第1アームの取付位置との間で先端側が前記シートクッションの幅方向を軸方向とする軸周りに前記取付部に対して相対的に回動可能に連結される第2アームと、
    を含めて構成され、前記第1アーム及び前記第2アームの何れかの一方の基端側に前記駆動手段の出力軸を直接又は間接的に連結して駆動アームとし、前記第1アーム及び前記第2アームの何れかの他方の基端側を前記シートクッションの幅方向を軸方向とする軸周りに回動自在に前記シートに支持させて従動アームとし、更に、前記アシスト位置及び前記ベルト装着位置との間で前記バックルを移動させることが可能な前記第1アームの回動中心の位置で決まる一定の直線上の前記第2アームの回動中心を、前記第1アームの回動中心よりも前記シートの上方に設定したリンク機構を含めて前記バックル移動手段を構成したシートベルト装置。
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