JP5630247B2 - 回転角センサ - Google Patents

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Description

本発明は、固定層と自由層との間に中間層が挟まれた磁気抵抗効果素子の抵抗値変化に基づいて、被検出体の回転角を検出する回転角センサに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、2層の強磁性層の間に非磁性層が挟まれた磁気抵抗効果素子が提案されている。2層の強磁性層の内の一方は、外部磁界に対して磁化方向が変化する磁化フリー層であり、他方は、外部磁界に対して磁化方向が変化しない磁化固定層である。磁化フリー層は円形を成し、磁化固定層は矩形を成しており、磁化フリー層よりも、磁化固定層の面積が大きくなっている。
特開平11−126933号公報
ところで、磁化固定層の磁化方向が、外部磁化によって変化しないようにするには、磁化固定層のアスペクト比を大きくしなくてはならない。しかしながら、特許文献1に記載の構成の場合、磁化フリー層よりも磁化固定層の面積が大きいという関係を有するために、磁化固定層の幅や長さが、磁化フリー層の直径に依存することとなる。そのため、磁化固定層の幅を、最短でも、磁化フリー層の直径程度とすることしかできず、アスペクト比を大きくするには、磁化固定層を長くしなくてはならなかった。この結果、磁化フリー層の体格が増大し、磁気抵抗効果素子の体格が増大する、という問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、体格の増大が抑制された回転角センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、磁化方向が固定された固定層(15)と、被検出体の生成する外部磁界の向きに応じて磁化方向が変化する自由層(13)との間に、非磁性の中間層(14)が挟まれた磁気抵抗効果素子(10)を有し、該磁気抵抗効果素子(10)の抵抗値変化に基づいて、被検出体の回転角を検出する回転角センサであって、固定層(15)と自由層(13)との対向方向に直交する平面に沿う面積が、固定層(15)よりも自由層(13)の方が大きく、固定層(15)の全てと、自由層(13)の一部とが、中間層(14)を介して対向しており、固定層(15)は、第1固定層(15a)と第2固定層(15b)とを有し、自由層(13)は、第1自由層(13a)と第2自由層(13b)とを有し、中間層(14)は、第1中間層(14a)と第2中間層(14b)とを有し、第1固定層(15a)と第2固定層(15b)それぞれの磁化方向を固定する磁石層(16)を有しており、磁気抵抗効果素子(10)は、第1自由層(13a)、第1中間層(14a)、第1固定層(15a)、磁石層(16)、第2固定層(15b)、第2中間層(14b)、及び、第2自由層(13b)が、対向方向に順に積層して成り、対向方向に直交する平面に沿う面積が、第1固定層(15a)よりも第1自由層(13a)の方が大きく、第2固定層(15b)よりも第2自由層(13b)の方が大きくなっており、第1固定層(15a)の全てと、第1自由層(13a)の一部とが、第1中間層(14a)を介して対向し、第2固定層(15b)の全てと、第2自由層(13b)の一部とが、第2中間層(14b)を介して対向しており、第1自由層(13a)および第2自由層(13b)それぞれは、平面円形状であることを特徴とする。
このように本発明によれば、固定層(15)の全てと、自由層(13)の一部とが、中間層(14)を介して対向している。これによれば、固定層(15)のアスペクト比を、自由層(13)の形状に依存せずに決定することができる。したがって、固定層(15)の体格の増大が抑制され、磁気抵抗効果素子(10)の体格の増大が抑制される。この結果、回転角センサの体格の増大が抑制される。また、本発明では、固定層(15)の面積よりも、自由層(13)の面積の方が大きくなっている。これによれば、自由層(13)の面積よりも、固定層(15)の面積が大きい構成と比べて、外部磁界を自由層(13)で高感度に検知することができる。したがって、回転角の検出精度が向上される。
更に言えば、本発明では上記したように2つの自由層(13a,13b)を有するので、1つの自由層を有する構成と比べて、自由層(13)の面積が大きくなり、外部磁界を高感度に検知することができる。これにより、回転角の検出精度が向上される。また自由層(13a,13b)は平面円形状となっている。これによれば、外部磁界の検出範囲が等方的となる。
なお、請求項1に記載の磁気抵抗効果素子(10)を有する磁気ヘッドも考えられる。しかしながら、磁気ヘッドの自由層の磁化方向は電流によって制御されるので、被検出体が生成する外部磁界に高感度である必要はない。したがって、請求項1に記載した磁気抵抗効果素子(10)を磁気ヘッドが有した場合に、特に優れた効果は奏さない。これに対して、本発明では、回転角センサに上記した磁気抵抗効果素子(10)を適用するため、被検出体が生成する外部磁界を自由層(13)で高感度に検知することができる、という優れた効果を奏する。
請求項2に記載のように、固定層(15)、自由層(13)、中間層(14)、および、磁石層(16)それぞれが2つあり、2つある固定層(15)中間層(14)、自由層(13)、及び、磁石層(16)の内の一方によって、第1の磁気抵抗効果素子(10a)が構成され、2つある固定層(15)中間層(14)、自由層(13)、及び、磁石層(16)の内の他方によって、第2の磁気抵抗効果素子(10b)が構成されているが好ましい。
このように、第1の磁気抵抗効果素子(10a)と、第2の磁気抵抗効果素子(10b)とが、1つの自由層(13)を共有しているので、それぞれが独立した自由層を有する構成とは異なり、それぞれに、自由層の製造バラツキによる性能の差異が生じることが抑制される。これにより、2つの磁気抵抗効果素子(10a,10b)の抵抗値にバラツキが生じることが抑制され、回転角の検出精度が向上される。
請求項に記載のように、2つの磁気抵抗効果素子(10a,10b)によって、ハーフブリッジ回路が構成される。これによれば、ハーフブリッジ回路の中点電位を測定することで、回転角を検出することができる。なお、請求項に記載の構成の場合、請求項に記載のように、ハーフブリッジ回路を構成する2つの磁気抵抗効果素子(10a,10b)それぞれの固定層(15)の磁化方向を反平行とすると良い。これによれば、2つの磁気抵抗効果素子(10a,10b)それぞれの固定層(15)の磁化方向が平行な構成と比べて、中点電位の変化量が大きくなり、回転角の検出精度が向上する。
請求項に記載のように、2つのハーフブリッジ回路によって、フルブリッジ回路を構成しても良い。これによれば、2つの中点電位の変化量に基づいて、回転角を検出することができるので、ハーフブリッジ回路と比べて、回転角の検出精度が向上する。
請求項6に記載のように、固定層(15)は、平面矩形状が良い。これによれば、固定層(15)の磁化方向が、外部磁界によって変化し難くなる。
請求項に記載のように、中間層(14)は、絶縁性であっても良い。この場合、磁気抵抗効果素子(10)は、トンネル磁気抵抗効果素子となる。
第1実施形態に係る回転角センサの概略構成を説明するための図であり、(a)は上面図、(b)は断面図を示す。 磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図であり、(a)は薄膜形成工程、(b)はエッチング工程を示す。 磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図であり、(a)は絶縁層形成工程、(b)は配線層形成工程を示す。 回転角センサの変形例を説明するための図であり、(a)は上面図、(b)は断面図を示す。 第2実施形態に係る回転角センサの概略構成を説明するための図であり、(a)は上面図、(b)は断面図を示す。 回転角センサの変形例を示す断面図である。 第3実施形態に係る回転角センサの断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る回転角センサの概略構成を説明するための図であり、(a)は上面図、(b)は断面図を示す。図2は、磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図であり、(a)は薄膜形成工程、(b)はエッチング工程を示す。図3は、磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図であり、(a)は絶縁層形成工程、(b)は配線層形成工程を示す。なお、図1の(a)では、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bの電気的な接続を明瞭とするために、後述する層14,16,18を省略している。以下においては、層13〜16が積層される方向を、積層方向、積層方向に直交する平面を直交平面と示す。積層方向は、特許請求の範囲に記載の対向方向に相当する。
回転角センサ100は、複数の磁気抵抗効果素子10を有している。図1に示すように、回転角センサ100は、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bを有しており、これら2つの磁気抵抗効果素子10a,10bによって、ハーフブリッジ回路が構成されている。回転角センサ100は、被検出体(図示略)が発する外部磁界中に配置されており、被検出体の回転運動による外部磁界の変動を、ハーフブリッジ回路の中点電位を検出することで、被検出体の回転角を検出する。
磁気抵抗効果素子10は、半導体基板11上に、酸化膜12を介して積層された複数の薄膜層から成る。図1に示すように、自由層13、中間層14、固定層15、磁石層16、及び、配線層17が酸化膜12上に順次積層されており、磁気抵抗効果素子10は、層13〜16から成る。自由層13は、平面円形状を成し、層14〜16は同一形状を成し、それぞれ平面矩形状を成している。そして、層14〜16よりも、自由層13のほうが、直交平面に沿う面の面積が大きく、中間層14を介して、固定層15の全てが自由層13の一部と対向している。自由層13における、中間層14の積層領域外、及び、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bの間には、絶縁層18が形成されており、自由層13の一部と、層14〜16の側面とが絶縁膜18によって被覆されている。配線層17は、第1の磁気抵抗効果素子10aの磁石層16と、第2の磁気抵抗効果素子10bの磁石層16とを電気的に接続するように、磁石層16及び絶縁膜18の上面に形成されている。
自由層13及び固定層15は強磁性体である。自由層13の磁化方向は固定されておらず、外部磁界によって、磁化方向が変動する性質を有する。固定層15の磁化方向は磁石層16によって固定されており、外部磁界によって、磁化方向が変動しない性質を有する。中間層14は、非磁性を有すると共に、絶縁性も有しており、自由層13と固定層15との間に電圧が印加されると、トンネル効果によって、自由層13と固定層15との間に電流(トンネル電流)が流れるようになっている。このように、本実施形態に係る磁気抵抗効果素子10は、トンネル磁気抵抗効果素子(TMR)である。
トンネル電流の流れ易さは、自由層13と固定層15の磁化方向に依存しており、自由層13と固定層15それぞれの磁化方向が平行の場合に最も流れ易く、反平行の場合に最も流れ難い。すなわち、平行の場合に磁気抵抗効果素子10の抵抗値が最も小さく変化し、反平行の場合に抵抗値が最も大きく変化する。本実施形態では、第1の磁気抵抗効果素子10aの固定層15の磁化方向と、第2の磁気抵抗効果素子10bの固定層15の磁化方向とが反平行と成っており、磁気抵抗効果素子10a,10bの抵抗値の変化が反対になっている。すなわち、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bの一方の抵抗値が小さくなる場合、他方の抵抗値が大きくなり、一方の抵抗値が大きくなる場合、他方の抵抗値が大きくなる。
図1に示すように、第1の磁気抵抗効果素子10aの自由層13に電源電圧が接続され、第2の磁気抵抗効果素子10bの自由層13にグランドが接続されている。これにより、破線矢印で示すように、配線層17を介して、第1の磁気抵抗効果素子10aから、第2の磁気抵抗効果素子10bに向って電流が流れるようになっている。ハーフブリッジ回路の中点電位は、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bの間に位置する配線層17の電位である。
次に、本実施形態に係る磁気抵抗効果素子10の製造方法を図2及び図3に基づいて説明する。先ず、半導体基板11の表面を熱酸化することで、半導体基板11の表面に酸化膜12を形成する。その後、酸化膜12が形成された半導体基板11を真空室に入れ、図2の(a)に示すように、スパッタ法によって、自由層13、中間層14、固定層15、及び磁石層16を酸化膜12上に順次形成する。以上が、薄膜形成工程である。
薄膜形成工程後、図2の(b)に示すように、イオンミリエッチングによって、自由層13の平面形状を円形状にすると共に、層14〜16の平面形状が矩形状となるように、形状を加工する。これにより、層14〜16よりも、自由層13のほうが、直交平面に沿う面の面積が大きくなり、自由層13の一部に、固定層15の全てが、中間層14を介して対向する構成となる。以上が、エッチング工程である。
エッチング工程後、図3の(a)に示すように、絶縁層18を形成することで、層14〜16それぞれの側面を絶縁層18によって被覆する。以上が、絶縁層形成工程である。
絶縁層形成工程後、図3の(b)に示すように、配線層17を形成する。この際、図1の(b)に示すように、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bそれぞれの磁石層16を電気的に接続するように、配線層17を、磁石層16及び絶縁膜18の上面に形成する。以上が、配線層形成工程である。
上記した各工程後、図示しないが、保護膜を形成することで、磁気抵抗効果素子10が形成される。
次に、本実施形態に係る回転角センサ100の作用効果を説明する。上記したように、固定層15の全てと、自由層13の一部とが、中間層14を介して対向している。これによれば、固定層15のアスペクト比を、自由層13の形状に依存せずに決定することができる。したがって、固定層15の体格の増大が抑制され、磁気抵抗効果素子10の体格の増大が抑制される。この結果、回転角センサ100の体格の増大が抑制される。
また、固定層15の面積よりも、自由層13の面積の方が大きくなっている。これによれば、自由層13の面積よりも、固定層15の面積が大きい構成と比べて、外部磁界を自由層13で高感度に検知することができる。したがって、回転角の検出精度が向上される。
なお、本実施形態で記載した磁気抵抗効果素子10を有する磁気ヘッドも考えられる。しかしながら、磁気ヘッドの自由層の磁化方向は電流によって制御されるので、被検出体が生成する外部磁界に高感度である必要はない。したがって、磁気抵抗効果素子10を磁気ヘッドが有した場合に、特に優れた効果は奏さない。これに対し、本実施形態では、回転角センサ100に上記した磁気抵抗効果素子10を適用するため、被検出体が生成する外部磁界を自由層13で高感度に検知することができる、という優れた効果を奏する。
本実施形態では、第1の磁気抵抗効果素子10aの固定層15の磁化方向と、第2の磁気抵抗効果素子10bの固定層15の磁化方向とが反平行と成っている。これによれば、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bそれぞれの固定層15の磁化方向が平行な構成と比べて、中点電位の変化量が大きくなり、回転角の検出精度が向上する。
本実施形態では、自由層13、中間層14、固定層15、磁石層16、及び、配線層17が酸化膜12上に順次積層された例を示した。しかしながら、層13〜17の積層方向を、図4に示すように、反対にしてもよい。すなわち、酸化膜12上に、配線層17、磁石層16、固定層15、中間層14、自由層13を順次積層してもよい。図4は、回転角センサの変形例を説明するための図であり、(a)は上面図、(b)は断面図を示す。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図5に基づいて説明する。図5は、第2実施形態に係る回転角センサの概略構成を説明するための図であり、(a)は上面図、(b)は断面図であり、第1実施形態に示した図1に対応している。
第2実施形態に係る回転角センサ100は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態では、図1に示すように、磁気抵抗効果素子10a,10bがそれぞれ独立して自由層13を有する例を示した。これに対して、本実施形態では、磁気抵抗効果素子10a,10bが、1つの自由層13を共有する点を特徴とする。図5に示すように、2つの固定層15の内の一方と、該固定層15における積層方向の投影領域に位置する中間層14、自由層13、及び、磁石層16によって、第1の磁気抵抗効果素子10aが構成され、2つの固定層15の内の他方と、該固定層15における積層方向の投影領域に位置する、中間層14、自由層13、及び、磁石層16によって、第2の磁気抵抗効果素子10bが構成されている。これによれば、磁気抵抗効果素子10a,10bそれぞれに、自由層13の製造バラツキによる性能の差異が生じることが抑制される。これにより、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bの抵抗値にバラツキが生じることが抑制され、回転角の検出精度が向上される。
図5に示すように、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bは、共有する自由層13を介して互いに電気的に接続されるので、配線層17が省略される。したがって、配線層形成工程が省略され、磁気抵抗効果素子10の製造工程数が減少する。なお、この場合、第1の磁気抵抗効果素子10aの磁石層16に電源電圧が接続され、第2の磁気抵抗効果素子10bの磁石層16にグランドが接続される。
本実施形態では、磁気抵抗効果素子10a,10bが、1つの自由層13を共有する例を示した。しかしながら、中間層14が絶縁性を有する場合、図6に示すように、磁気抵抗効果素子10a,10bが、自由層13だけではなく、中間層14を共有しても良い。これによれば、磁気抵抗効果素子10a,10bそれぞれに、自由層13の製造バラツキだけではなく、中間層14の製造バラツキによる性能の差異が生じることが抑制される。したがって、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bの抵抗値にバラツキが生じることが抑制され、回転角の検出精度が向上される。図6は、回転角センサの変形例を示す断面図である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図7に基づいて説明する。図7は、第3実施形態に係る回転角センサの断面図である。
第3実施形態に係る回転角センサは、上記した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、上記した各実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
各実施形態では、自由層13、中間層14、及び、固定層15それぞれが1層である例を示した。これに対して、本実施形態では、自由層13、中間層14、及び、固定層15それぞれが2層である点を特徴とする。
自由層13は、第1自由層13aと第2自由層13bとを有し、中間層14は、第1中間層14aと第2中間層14bとを有し、固定層15は、第1固定層15aと第2固定層15bとを有する。図7に示すように、酸化膜12上に、第1自由層13a、第1中間層14a、及び、第1固定層15aが順次積層され、その上方に、磁石層16を介して、第2固定層15b、第2中間層14b、及び、第2自由層13bが順次積層されている。そして、直交平面に沿う面積が、第1固定層15aよりも第1自由層13aの方が大きく、第2固定層15bよりも第2自由層13bの方が大きくなっている。また、第1中間層14aを介して、第1固定層15aの全てが第1自由層13aの一部と対向し、第2中間層14bを介して、第2固定層15bの全てが第2自由層13bの一部と対向している。
これによれば、自由層13が一層である構成と比べて、自由層13の面積が大きくなるので、外部磁界を高感度に検知することができる。これにより、回転角の検出精度が向上される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
各実施形態では、中間層14が絶縁性を有し、磁気抵抗効果素子10がトンネル磁気抵抗効果素子(TMR)である例を示した。しかしながら、中間層14は、導電性を有しても良く、この場合、磁気抵抗効果素子10は巨大磁気抵抗効果素子(GMR)となる。ただ、磁気抵抗効果素子10がGMRの場合、図6以外の構造が成立する。
各実施形態では、2つの磁気抵抗効果素子10a,10bによってハーフブリッジ回路が構成される例を示した。しかしながら、ハーフブリッジ回路を2つ連結して、フルブリッジ回路を構成しても良い。これによれば、2つの中点電位の変化量に基づいて、回転角を検出することができるので、ハーフブリッジ回路と比べて、回転角の検出精度が向上する。
10・・・磁気抵抗効果素子
13・・・自由層
14・・・中間層
15・・・固定層
16・・・磁石層
17・・・配線層
18・・・絶縁層
100・・・回転角センサ

Claims (7)

  1. 磁化方向が固定された固定層(15)と、被検出体の生成する外部磁界の向きに応じて磁化方向が変化する自由層(13)との間に、非磁性の中間層(14)が挟まれた磁気抵抗効果素子(10)を有し、該磁気抵抗効果素子(10)の抵抗値変化に基づいて、前記被検出体の回転角を検出する回転角センサであって、
    前記固定層(15)と前記自由層(13)との対向方向に直交する平面に沿う面積が、前記固定層(15)よりも前記自由層(13)の方が大きく、
    前記固定層(15)の全てと、前記自由層(13)の一部とが、前記中間層(14)を介して対向しており、
    前記固定層(15)は、第1固定層(15a)と第2固定層(15b)とを有し、
    前記自由層(13)は、第1自由層(13a)と第2自由層(13b)とを有し、
    前記中間層(14)は、第1中間層(14a)と第2中間層(14b)とを有し、
    前記第1固定層(15a)と前記第2固定層(15b)それぞれの磁化方向を固定する磁石層(16)を有しており、
    前記磁気抵抗効果素子(10)は、前記第1自由層(13a)、前記第1中間層(14a)、前記第1固定層(15a)、前記磁石層(16)、前記第2固定層(15b)、前記第2中間層(14b)、及び、前記第2自由層(13b)が、前記対向方向に順に積層して成り、
    前記対向方向に直交する平面に沿う面積が、前記第1固定層(15a)よりも前記第1自由層(13a)の方が大きく、前記第2固定層(15b)よりも前記第2自由層(13b)の方が大きくなっており、
    前記第1固定層(15a)の全てと、前記第1自由層(13a)の一部とが、前記第1中間層(14a)を介して対向し、前記第2固定層(15b)の全てと、前記第2自由層(13b)の一部とが、前記第2中間層(14b)を介して対向しており、
    前記第1自由層(13a)および前記第2自由層(13b)それぞれは、平面円形状であることを特徴とする回転角センサ。
  2. 記固定層(15)、前記自由層(13)、前記中間層(14)、および、前記磁石層(16)それぞれが2つあり、
    2つある前記固定層(15)前記中間層(14)、前記自由層(13)、及び、前記磁石層(16)の内の一方によって、第1の磁気抵抗効果素子(10a)が構成され、
    2つある前記固定層(15)前記中間層(14)、前記自由層(13)、及び、前記磁石層(16)の内の他方によって、第2の磁気抵抗効果素子(10b)が構成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転角センサ。
  3. 2つの前記磁気抵抗効果素子(10a,10b)によって、ハーフブリッジ回路が構成されていることを特徴とする請求項2に記載の回転角センサ。
  4. 前記ハーフブリッジ回路を構成する2つの磁気抵抗効果素子(10a,10b)それぞれの固定層15の磁化方向が反平行であることを特徴とする請求項3に記載の回転角センサ。
  5. 2つの前記ハーフブリッジ回路によって、フルブリッジ回路が構成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の回転角センサ。
  6. 前記固定層(15)は、平面矩形状であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の回転角センサ。
  7. 前記中間層(14)は、絶縁性であることを特徴とする請求項1〜6いずれか1項に記載の回転角センサ。
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