JP5610461B2 - コリメータモジュール、x線検出器及びx線ct装置 - Google Patents

コリメータモジュール、x線検出器及びx線ct装置 Download PDF

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Description

本発明は、X線検出器における散乱放射線を除去するコリメータモジュール及びその組み立て方法に関する。また、X線検出器、X線CT装置に関するものである。
X線CT装置は、X線管に対してX線を検出するシンチレータなどからなる検出器ユニットが配置されている。この検出器ユニットは、チャンネル方向に複数個並んだ円弧状構造である。この検出器ユニットには、被検体などで反射されたX線が入らないように、被検体を透過したX線のみがシンチレータに到達するようにシンチレータと被検体との間に放射線コリメータ装置が配置されている。
特許文献1に開示されたX線CT装置は、チャンネル方向に沿って配置されたベース部材と、このベース部材にチャンネル方向に沿って配置される複数のコリメータモジュールと、これら複数のコリメータモジュールに対応して設けられた検出器ユニットとを備えている。また、コリメータモジュールは、スライス方向に伸びる矩形状のコリメータ単板の長辺のみをサポート部材の溝部で保持している。
特開2002−162427号公報
特許文献1に開示されたコリメータモジュールは、コリメータ単板の長辺のみを保持しているため、コリメータ単板の短辺方向の保持が弱い。また、X線CT装置の精度向上に伴ってコリメータ単板の保持位置を正確にしなければならないが、特許文献1に開示されたサポート部材は、コリメータ単板の長辺を溝部に挿入しているに過ぎない。
一方、X線CT装置に用いるX線検出器は、被検体の体軸方向のカバレッジを増やすため、近年において多列化が進んでおり、従来の16列、64列から、さらに列数が増加した128列、320列等の多列X線検出器が提案されている。このような100列を超えるような多列X線検出器にコリメータモジュールを用いる場合、コリメータ単板のスライス方向(X線検出器の列方向)の長さが長くなり、コリメータモジュールを用いたX線検出器を高速に回転させたときに、コリメータ単板が撓んだり反ったりし易くなり、上記特許文献1に開示されたようなコリメータモジュールを使用したのでは、高速回転に耐えられないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、コリメータモジュールを用いたX線検出器40が高速に回転しても、コリメータ単板が撓んだり反ったりすることの少ないコリメータモジュール、X線検出器およびX線CT装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのようなコリメータモジュールの組み立て方法を提供することを目的とする。
第1の観点のコリメータモジュールは、一対の長辺及び長辺より短い一対の短辺を有する矩形状の複数のコリメータ単板と、コリメータ単板の短辺が挿入され且つX線の照射方向に沿って伸びた複数の第1の溝を有し、複数のコリメータ単板がX線の照射方向に沿って立設するように複数のコリメータ単板の短辺を溝に挿入して支持する一対のブロックと、X線の入射側及び出射側から複数のコリメータ単板の長辺を覆う、X線に対して透過性を有する支持部材であって、コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、一対のブロックの複数の第1の溝及び少なくともそれに隣接する複数のコリメータ単板の長辺の一部を、短辺が第1の溝に挿入され長辺を第2の溝に挿入された状態でX線の入射側及び出射側から覆うことにより複数のコリメータ単板を支持する入射側固定板及び出射側固定板を含む支持部材と、を備える。
第2の観点のX線検出器は、一対の長辺及び長辺より短い一対の短辺を有する矩形状の複数のコリメータ単板と、コリメータ単板の短辺が挿入され且つX線の照射方向に沿って伸びた複数の第1の溝を有し、複数のコリメータ単板がX線の照射方向に沿って立設するように複数のコリメータ単板の短辺を溝に挿入して支持する一対のブロックと、X線の入射側及び出射側から覆うX線に対して透過性を有する支持部材であってコリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、ブロックの複数の第1の溝及び少なくともそれに隣接する複数のコリメータ単板の長辺の一部を、短辺が第1の溝に挿入され長辺を第2の溝に挿入された状態でX線の入射側及び出射側から覆うことにより複数のコリメータ単板を支持する入射側固定板及び出射側固定板を含む支持部材と、コリメータ単板間を通過するX線を検出するとともに一対のブロックに取り付けられる検出素子と、一対のブロックが基準の位置に固定されるための位置決め部を円弧状に沿って複数有するベース部材と、を備える。
第3の観点のX線CT装置であって、その内部のX線を検出するX線検出器は、一対の長辺及び長辺より短い一対の短辺を有する矩形状の複数のコリメータ単板と、コリメータ単板の短辺が挿入され且つX線の照射方向に沿って伸びた複数の第1の溝を有し、複数のコリメータ単板がX線の照射方向に沿って立設するように複数のコリメータ単板の短辺を溝に挿入して支持する一対のブロックと、X線の入射側及び出射側から覆うX線に対して透過性を有する支持部材であってコリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、ブロックの複数の第1の溝及び少なくともそれに隣接する複数のコリメータ単板の長辺の一部を、短辺が第1の溝に挿入され長辺を第2の溝に挿入された状態でX線の入射側及び出射側から覆うことにより複数のコリメータ単板を支持する入射側固定板及び出射側固定板を含む支持部材と、コリメータ単板間を通過するX線を検出するとともに一対のブロックに取り付けられる検出素子と、一対のブロックが基準の位置に固定されるための位置決め部を円弧状に沿って複数有するベース部材と、を備える。
第4の観点はX線をコリメータするコリメータモジュールであって、一対の長辺及び長辺より短い一対の短辺を有する矩形状の複数のコリメータ単板と、コリメータ単板の短辺が挿入され且つX線の照射方向に沿って伸びた第1の溝を有する一対のブロックと、X線の入射側及び出射側から複数のコリメータ単板の長辺を覆う、X線に対して透過性を有する支持部材であって、コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、一対のブロックの複数の第1の溝及びそれに隣接する複数のコリメータ単板の長辺の一部を、短辺が第1の溝に挿入され長辺を第2の溝に挿入された状態でX線の入射側及び出射側から覆うことにより複数のコリメータ単板を支持する第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板と、コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板と間隔をあけて、コリメータの長辺を、第2の溝に挿入された状態でX線の入射側及び出射側から覆う第2の入射側固定板及び第2の出射側固定板とを有する支持部材とを有するコリメータモジュールの組み立て方法である。そして組み立て方法は、コリメータ単板の短辺を、一対のブロックの複数の第1の溝に挿入する挿入工程と、複数のコリメータ単板の長辺をそれぞれ挟むように配置した押圧部材によりコリメータ単板を第1の溝の一方の壁面に押し当ててコリメータ単板を整列させる整列工程と、第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板と第2の入射側固定板及び第2の出射側固定板との間隔に押圧部材が配置された位置が含まれるように、整列されたコリメータ単板の入射側及び出射側の長辺に、第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板と第2の入射側固定板及び第2の出射側固定板の第2の溝を挿入し、コリメータ単板の長辺と第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板と第2の入射側固定板及び第2の出射側固定板とを固定する固定工程と、押圧部材をコリメータ単板から取り外す押圧部材除去工程と、を備える。
本発明のコリメータモジュールは、一対のブロックの複数の第1の溝及び少なくともそれに隣接する複数のコリメータ単板の長辺の一部を、短辺が第1の溝に挿入され長辺を第2の溝に挿入された状態でX線の入射側及び出射側から覆うようにしたので、コリメータモジュールの強度が格段に増し、コリメータ単板が撓んだり反ったりすることが少ない。
X線CT装置100の外観を示す斜視図である。 走査ガントリ101を説明するための概略図である。 コリメータ装置20の構成を説明する斜視図である。 (a)は、第1コリメータモジュール10Aの平面図である。 (b)は、第1コリメータモジュール10Aの側面図である。 図4(a)の破線CCで囲まれた部分の拡大図である。 (a)は、第1入射側固定シート13、出射側固定シート15の斜視図である。 (b)は、図4(a)のA−A断面図で、第1入射側固定シート13および出射側固定シート15がコリメータ単板11に接合している状態を示す。 図4(b)において破線CCに囲まれた部分の拡大図である。 (a)は、第2コリメータモジュール10Bの平面図である。 (b)は、第2コリメータモジュール10Bの側面図である。 (a)は、第3コリメータモジュール10Cの平面図である。 (b)は、第3コリメータモジュール10Cの側面図である。 (a)は、第4コリメータモジュール10Dの平面図である。 (b)は、第4コリメータモジュール10Dの側面図である。 (a)は、第5コリメータモジュール10Eの平面図である。 (b)は、第5コリメータモジュール10Eの側面図である。 コリメータモジュール10を組み立てるジグ70の平面図である。 図12で示したジグ70のB−B側面図である。 (a)は、基準板751を示した正面図である。 (b)は、櫛部752を示した正面図である。 (c)は、バネ板部753を示した正面図である。 第1入射側固定シート、第2入射側固定シートを支持する支持ブロック90を示した図である。 コリメータモジュール10の組み立て方法を示したフローチャートである。 下段ジグ70Aの上に上段ジグ70Bが取り付けられた図である。 (a)は、押圧部材75が全開された状態を示した図である。 (b)は、押圧部材75が押圧動作後の状態を示した図である。
<X線CT装置100の概略>
図1は、X線CT装置100の外観を示す斜視図である。図1に示されたように、X線CT装置100は、被検体Sをスキャンして投影データを収集する走査ガントリ101と、被検体Sを載置して撮影空間である走査ガントリ101のボア104に出入りするクレードル102とを有している。さらに、X線CT装置100は、X線CT装置100の操作を行ったり、収集された投影データを基に画像を再構成したりする操作コンソール103を具備している。
図1においては、クレードル102による被検体Sの体軸方向をZ軸方向、地面に垂直方向をY軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に直交する水平方向をX方向とする。
クレードル102は、その内部にモータを内蔵し、クレードル102を昇降および水平直線移動する。そして、クレードル102は被検体Sを載せて走査ガントリ101のボア104に出入りする。
操作コンソール103は、操作者からの入力を受け付ける入力装置と画像を表示するモニタとを具備している。また、操作コンソール103はその内部に被検体Sの投影データを収集するための各部の制御や3次元画像再構成処理等を行う中央処理装置と、走査ガントリ101で取得したデータを収集するデータ収集バッファと、プログラムやデータ等を記憶する記憶装置とを備えている。
図2は、走査ガントリ101を説明するための概略図である。図2に示されたように、走査ガントリ101は、被検体SをスキャンするためのX線管30およびX線検出器40を有している。X線CT装置100において、X線管30が図2の実線及び点線で示されたように、矢印AR方向(チャンネル方向)に沿って高速回転しながら被検体Sに対してX線を照射するとともにX線検出器40がX線を検出することができる。
X線管30は、陰極スリーブとZ軸方向に陰極スリーブに対向して支持されるターゲット電極とをハウジングに収容した構造であればよい。ターゲット電極は例えば円盤状のタングステンなどにより構成されている。また、ターゲット電極は軸に対して回転する回転型であり、電子ビームが衝突する面と同じ側にX線を発生するいわゆる反射型である。
X線検出器40は、コリメータ装置20とX線を検出する複数のX線検出素子50とを含んでいる。コリメータ装置20はX線管30からのX線ビームをコリメータする複数のコリメータモジュール10と、複数のコリメータモジュール10を基準位置に固定した円弧状のベース部60とを有している。1つのX線検出素子50は、1つのコリメータモジュール10に対して取り付けられ、コリメータモジュール10を挟むようにX線管30の反対側に設けられている。すなわちX線検出素子50は、複数のコリメータモジュール10のXY面においてチャンネル方向に沿って複数配列される。X線検出素子50はクレードル102に載置されてボア104に搬送された被検体Sを透過したX線ビームを検出する。
X線検出素子50は、チャンネル方向とスライス方向に沿って光電変換素子が配列されたフォトダイオードチップ(不図示)と、X線を受光することにより可視光を発するシンチレータブロック(不図示)とを有している。またX線検出素子50は、基板に設けられフォトダイオードチップからの出力を積算したり、スライス厚を変えるための出力切換えを行ったりする機能を有する半導体チップ(不図示)を備えている。
X線CT装置100はX線管30からのX線ビームの幅などを制御するX線コントローラ、X線管30及びX線検出器40の回転を制御する回転コントローラなどをさらに有している。
<コリメータ装置20の概略>
図3は、コリメータ装置20の構成を説明する斜視図である。図3に示されたように、コリメータ装置20はX線管30からのX線ビームをコリメータする複数のコリメータモジュール10と、これらのコリメータモジュール10を基準位置に固定する円弧状のベース部60とを有する。説明をしやすくするためにX線管30が描かれているが、コリメータ装置20に含まれるものではない。
ベース部60は、矩形の枠形状であり、一対の円弧状の基底材61及びこれら基底材61の端部を連結した一対の直線状の基底材62を備えている。また、基底材61には、複数のコリメータモジュール10の位置決めするためのベース側位置決めピン又は位置決め孔が設けられている。図3では、破線BBで囲まれた部分のコリメータモジュール10に対する基準位置にのみベース側位置決めピン又は位置決め孔が描かれているが、すべてのコリメータモジュール10に対する基準位置にベース側位置決めピン又は位置決め孔が設けられている。
ベース部60において、長さL1は例えば350〜400mmで、厚みHは例えば35〜40mmで、基底材61及び基底材62により構成された内部空間の長さL2は約300〜350mmである。また、各コリメータモジュール10の幅Dは例えば50mmである。コリメータモジュール10については図4以降で詳述する。
また、ベース部60の材料としてアルミ合金又はカーボン繊維と熱硬化樹脂との複合材料である炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が用いられている。これは、アルミ合金又はCFRPが軽くて強く、高い耐久性などの性質持っているからである。ここで、アルミ合金又はCFRPが軽くて強いため、ベース部60がX線CT装置100の走査ガントリ101中で高速回転する際に、余計な遠心力を生じることなく回転することができる。また、アルミ合金又はCFRPが高い耐久性を持っているため、ベース部60は歪みにくくなり、それに固定されているコリメータモジュール10も歪みにくい。
図3では1つのベース部60に13個のコリメータモジュール10が固定されているが、実際には数十のコリメータモジュール10が固定されている。コリメータモジュール10は複数のコリメータ単板11を有しており、そのコリメータ単板11はX線管30からのX線ビームをコリメートする。また、本実施形態ではコリメータモジュール10として後述する第1コリメータモジュール10Aから第5コリメータモジュール10Eが適用される。図3で描かれたコリメータモジュール10は図8で詳しく説明する第2コリメータモジュール10Bである。
<コリメータモジュール10の概略>
(第1実施形態)
図4は、第1実施形態の第1コリメータモジュール10Aを示した図である。図4(a)は、第1コリメータモジュール10Aの平面図である。図4(b)は、第1コリメータモジュール10Aの側面図である。
図4(a)及び図4(b)に示されたように、第1コリメータモジュール10Aは数十枚の矩形状のコリメータ単板11と、これらのコリメータ単板11のZ軸方向の両端部に設けられたブロック12と、コリメータ単板11とブロック12との両端部に設けられた第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15とにより構成されている。また、第1実施形態において、コリメータ単板11はブロック12に接着剤により接合され、第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15はコリメータ単板11およびブロック12に接着剤により接合される。詳しい接合方法は図12以降で詳述する。
第1コリメータモジュール10Aは、図3に示されたベース部60に配置される寸法となっている。すなわち、第1コリメータモジュール10AのZ軸方向の全長L1はベース部60の長さL1と同じく約350mmで、第1コリメータモジュール10AのY軸方向の厚みはベース部60の厚みHと同じく約30mmで、第1コリメータモジュール10AのX軸方向の幅Dは約50mmである。
コリメータ単板11の長辺方向の長さは、ベース部60の内部空間の長さL2とほぼ同じで約300mmで、短辺方向の長さHHはブロック12の厚みWW(図7を参照)より多少大きく約30mmである。コリメータ単板11は一対の長辺11LSと一対の短辺11SSとからなる矩形形状であるが、4つの角はC面取り又はR面取りされていることが好ましい。また、コリメータ単板11の板厚t1(図5及び図6を参照)は約0.2mmである。
コリメータ単板11はX線を吸収しやすい重金属で構成されており、例えばモリブデン、タングステン又は鉛により構成されている。第1コリメータモジュール10Aが図3に示されたベース部60に取り付けられた際には、コリメータ単板11の短辺方向がX線管30に向いている。またコリメータ単板11の長辺方向が被検体Sの体軸方向、すなわちスライス方向に向いている。
ブロック12はアルミニウムなどの軽量な金属又はプラスチックで形成されており、入射側面12Iとベース部60に接する出射側面12Eとを有している。+Y側がX線管30側であり、+Y側から入射したX線ビームは−Y側に進む。一対の向かい合う側面12Sには入射側面12Iから出射側面12Eまで伸びる第1の溝125(図5を参照)が形成されている。ブロック12はさらにフランジ部12Fを有しているため、X軸方向から観察すると「L」字型の形状をしている。また、ブロック12はベース部60に対して基準位置に固定できるように、フランジ部12Fに位置決めピン122が挿入される孔が形成されている。
次に、ブロック12について、図5を参照しながら説明する。
図5は、図4(a)で破線CCに囲まれた部分の拡大図である。図を見やすくするために、図5では24枚のコリメータ単板11が描かれているが、第1コリメータモジュール10Aには数十枚のコリメータ単板11を有している。また、第1の溝125を示すために、第1入射側固定シート13は透過して示している(第1入射側固定シート13を点線で示す。)。
図5に示されたように、ブロック12には数十枚のコリメータ単板11に対応する数十箇所の第1の溝125が形成されている。ここで、第1の溝125のX軸方向の幅t2は第1の溝125に挿入されるようにコリメータ単板11の幅t1より大きく形成され、幅t2は例えば0.24mmである。このため、コリメータ単板11の短辺11SSが容易に第1の溝125に挿入される。また、第1実施形態においてコリメータ単板11が第1の溝125に挿入される深さW0は例えば1mmである。ブロック12の第1の溝125の−X側の壁面125Kは、位置決めピン122に対して正確に形成されている。このため、コリメータ単板11が壁面125Kにしっかりと当接すれば、複数のコリメータ単板11が位置決めされる。
第1の溝125は、入射側面12Iから出射側面12Eに伸びており、Z軸方向から観察すると、それぞれの第1の溝125は、12Iから出射側面12Eへと扇状に広がっている。すなわち全てのコリメータ単板11の短辺方向は、第1コリメータモジュール10Aが図3に示されたベース部60に取り付けられた際には、X線管30に向いている。
さらに、ブロック12のフランジ部12Fの真ん中には孔が形成され、その孔に挿入される位置決めピン122が配置されている。図3で説明されたようにコリメータモジュール10がベース部60の基準位置に位置決めして配置するためである。また、その位置決めピン122の周囲には4つの位置決め孔123が形成されている。これらの4つの位置決め孔123は、図2で示されたX線検出素子50が正確に取り付けられるために形成されている。
次に、第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15について、図6及び図7を参照しながら説明する。
図6は、第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15を説明するための図である。図6(a)は、第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15の斜視図である。図6(b)は、図4(a)のA−A断面図で、第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15がコリメータ単板11に接着剤(不図示)で接合している状態を示す。
図6(a)に示されたように、第1入射側固定シート13はその片面に互いに平行な複数の第2の溝135が形成されている。第1出射側固定シート15もその片面に第2の溝155が形成されている。第1実施形態において、第2の溝135および第2の溝155のピッチは図5で説明されたブロック12の第1の溝125のピッチと同じになるように形成されている。第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15の厚さh3は約0.2〜0.5mmであり、第2の溝135および第2の溝155の溝深さh4は0.1〜0.3mmである。また、第1入射側固定シート13の第2の溝135および第1出射側固定シートの第2の溝155は、コリメータ単板11の数量に合わせて数十箇所形成される。さらに、第1入射側固定シート13がX線の入射側に、第1出射側固定シート15がX線の出射側に設けられる。第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15は、X線に対して高い透過性を有する炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が用いられている。
また、複数のコリメータ単板11の入射側(図6(b)では+Y側)の長辺11LSは、第1入射側固定シート13の第2の溝135に挿入されて接着剤で接合される。また、複数のコリメータ単板11の出射側(−Y側)の長辺11LSは、第1出射側固定シート15の第2の溝155に挿入されて接着剤で接合される。図6(b)に示されたように第2の溝135、155のX軸方向の幅t3はコリメータ単板11の幅t1より大きいため、複数のコリメータ単板11の長辺11LSは第2の溝135、155に挿入しやすい。
図7は、図4(b)で破線CCに囲まれた部分の拡大図である。図7に示されたように、コリメータ単板11の短辺11SSがブロック12の第1の溝125に挿入され、さらにコリメータ単板11の長辺11LSの一部が第1入射側固定シート13の第2の溝135と第1出射側固定シート15の第2の溝155に挿入されている。そして、コリメータ単板11の短辺11SSと第1の溝125とは接着剤で固定され、コリメータ単板11の長辺11LSの一部と第2の溝135、155とは接着剤により固定されている。
また、コリメータ単板11の幅HHはブロック12の厚みWWよりも、第2の溝135および第2の溝155の溝深さ(h4*2)だけ長い。このため、第1入射側固定シート13の第2の溝135以外の箇所はブロック12の入射側面12Iに接着剤で固定され、第1出射側固定シート15の第2の溝155以外の箇所はブロック12の出射側面12Eに接着剤で固定される。
このように、コリメータ単板11の短辺11SSがブロック12の第1の溝125に確実に固定される。またこの短辺11SSに隣接する長辺11LSの一部が第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15を介してブロック12に固定される。さらに図5で示されたように、コリメータ単板11は第1の溝125の−X側の壁面125Kに正確に位置決めされている。
このように、実施形態1のコリメータモジュールによれば、ブロック12の第1の溝125及びそれに隣接するコリメータ単板の長辺11LSの一部を、短辺11SSが第1の溝125に挿入され長辺11LSが第2の溝135に挿入された状態で、それぞれ第1入射側固定シート13及び第1出射側固定シート15により4箇所において覆われていることにより、第1コリメータモジュール10Aを用いたX線検出器40が高速に回転する際に、長辺方向に300mm以上ある数十枚のコリメータ単板11であっても、コリメータ単板11は正確な位置で撓んだり反ったりすることが少ない。そしてコリメータ単板11は、X線管30からのX線ビームを正確にコリメートすることができる。
尚、実施形態1のコリメータモジュールにおいては、コリメータ単板の長辺11LSの一部のみを第1入射側固定シート13及び第1出射側固定シート15により覆ったが、コリメータ単板の長辺11LSの全面を覆うようにしてもよい。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態の第2コリメータモジュール10Bを説明するための図である。図8(a)は、第2コリメータモジュール10Bの平面図である。図8(b)は、第2コリメータモジュール10Bの側面図である。
図8に示されたように、第2コリメータモジュール10Bは第1実施形態の第1コリメータモジュール10Aに加えて、4枚の第2入射側固定シート14および4枚の第2出射側固定シート16が固定されている。第2コリメータモジュール10Bは、第2入射側固定シート14および第2出射側固定シート16を除いて、その他の構成が第1実施形態と同じである。
第2入射側固定シート14および第2出射側固定シート16は、第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15と同様にそれらの片面に所定のピッチで数十個の第2の溝を有している。また、第2入射側固定シート14および出射側固定シート16の材料もX線に対して透過性を有する炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が用いられている。
コリメータ単板11のX線ビームの入射側(+Y側)に、コリメータ単板11の長辺11LSのみに接合する第2入射側固定シート14が配置されている。またコリメータ単板11のX線ビームの出射側(−Y側)に、コリメータ単板11の長辺11LSのみに接合する第2出射側固定シート16が接合されている。
第1入射側固定シート13と第2入射側固定シート14とは、距離L3の間隔があけられている。また第2入射側固定シート14同士は、距離L3の間隔があけられている。図8(b)に示されるように、第1の出射側固定シート15と第2出射側固定シート16とは、距離L3の間隔があけられている。また第2出射側固定シート16同士も、距離L3の間隔があけられている。これらの距離L3は、後述する押圧部材75(図12、図13を参照)が、複数のコリメータ単板11を整列させるためのスペースに対応する。
このように、実施形態2のコリメータモジュールによれば、ブロック12の第1の溝125及びそれに隣接するコリメータ単板の長辺11LSの一部を、短辺11SSが第1の溝125に挿入され長辺11LSが第2の溝135に挿入された状態で、それぞれ第1入射側固定シート13及び第1出射側固定シート15により4箇所において覆われ、さらに、コリメータ単板11の一対の長辺11LSに第2入射側固定シート14および第2出射側固定シート16が覆われ接合されるため、第2コリメータモジュール10Bを用いたX線検出器40が高速に回転しても、コリメータ単板11は正確な位置で撓んだり反ったりすることが少ない。そしてコリメータ単板11は、X線管30からのX線ビームを正確にコリメートすることができる。
また、実施形態2のコリメータモジュールによれば、第1入射側固定シート13と第2入射側固定シート14、第2入射側固定シート14同士、第1の出射側固定シート15と第2出射側固定シート16、並びに第2出射側固定シート16同士に間隔があけられることから、その製造過程において複数のコリメータ単板を整列させるための冶具(例えば、図12及び図13に示された押圧部材75)を挿入して、コリメータ単板を高精度に整列されることができ、さらには、その間隔から、コリメータ単板が正しく整列しているかを、撮像カメラ等を用いて観察又は検査することが可能である。
(第3実施形態)
図9は、第3実施形態の第3コリメータモジュール10Cを説明するための図である。図9(a)は、第3コリメータモジュール10Cの平面図である。図9(b)は、第3コリメータモジュール10Cの側面図である。
図9に示されたように、第3コリメータモジュール10Cは第2実施形態の第2コリメータモジュール10B加えて5枚の第3入射側固定シート17および5枚の第3出射側固定シート19がさらに固定されている。第3コリメータモジュール10Cは、第3入射側固定シート17および第3出射側固定シート19を除いて、その他の構成が第2実施形態と同じである。
第3入射側固定シート17および第3出射側固定シート19は、第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15と同様にそれらの片面に所定のピッチで数十個の第3の溝を有している。また、第3入射側固定シート17および出射側固定シート19の材料もX線に対して透過性を有するCFRPが用いられている。
第2実施形態で説明した通り、第1入射側固定シート13と第2入射側固定シート14とには距離L3の間隔が、第2入射側固定シート14同士にも距離L3の間隔があけられている。出射側も同様である。したがって、それらの間隔を埋めるように、第3の入射側固定シート17および第3出射側固定シート19が固定される。
第2実施形態の第2コリメータモジュール10Bに10枚の第3入射側固定シート17および第3出射側固定シート19がコリメータ単板11の長辺11LSに接合することで、第3コリメータモジュール10Cは複数のコリメータ単板11をより確実に固定することができる。
(第4実施形態)
図10は、第4実施形態の第4コリメータモジュール10Dを説明するための図である。図10(a)は、第4コリメータモジュール10Dの平面図である。図10(b)は、第4コリメータモジュール10Dの側面図である。
図10に示されたように、第4コリメータモジュール10Dは第2実施形態の第2コリメータモジュール10Bに、入射側支持シート21および出射側支持シート22がさらに接合されている。第4コリメータモジュール10Dは、入射側支持シート21および出射側支持シート22を除いて、その他の構成が第2実施形態と同じである。
入射側支持シート21および出射側支持シート22の材料は、X線に対して透過性を有するCFRPが用いられている。入射側支持シート21および出射側支持シート22のZ軸方向の長さL4は310〜360mm程度である。1枚の入射側支持シート21が、第1入射側固定シート13および第2入射側固定シート14の外側面(コリメータ単板11とは反対側)に接合する。一枚の出射側支持シート22が、第1出射側固定シート15および第2出射側固定シート16の外側面(コリメータ単板11とは反対側)に接合される。
このように、入射側支持シート21又は出射側支持シート22は、複数のコリメータ単板11の長辺11LSに接しない。このため入射側支持シート21又は出射側支持シート22は、第2の溝135、155などを有していなくてもよいし、溝を有していても良い。
第2実施形態の第2コリメータモジュール10Bの入射側および出射側に入射側支持シート21および出射側支持シート22をさらに接着剤などで固定することで、第4コリメータモジュール10Dはコリメータ単板11をより確実に固定することができる。
なお、特に図示しないが、第2コリメータモジュール10Bに入射側支持シート21のみを接合し、出射側支持シート22を接合しないコリメータモジュールを提供することも可能である。また第2コリメータモジュール10Bに出射側支持シート22のみを接合し、入射側支持シート21を接合しないコリメータモジュールを提供することも可能である。
(第5実施形態)
図11は、第5実施形態の第5コリメータモジュール10Eを説明するための図である。図11(a)は、第5コリメータモジュール10Eの平面図である。図11(b)は、第5コリメータモジュール10Eの側面図である。
図11に示されたように、第5コリメータモジュール10Eは第3実施形態の第3コリメータモジュール10Cに、入射側支持シート21および出射側支持シート22がさらに接合されている。第5コリメータモジュール10Eは、入射側支持シート21および出射側支持シート22を除いて、その他の構成が第3実施形態と同じである。 第3実施形態では、第1入射側固定シート13と第2入射側固定シート14との間隔、第2入射側固定シート14同士の間隔の間に、第3の入射側固定シート17が固定された。このような第1入射側固定シート13、第2入射側固定シート14および第3の入射側固定シート17を覆うように入射側支持シート21が固定される。特に説明しないが、出射側も同様である。
第3実施形態の第3コリメータモジュール10Cに入射側支持シート21および出射側支持シート22をさらに接合することで、第5コリメータモジュール10Eはコリメータ単板11をより確実に固定することができる。
なお、特に図示しないが、第3コリメータモジュール10Cに入射側支持シート21のみを接合し、出射側支持シート22を接合しないコリメータモジュールを提供することも可能である。また第3コリメータモジュール10Cに出射側支持シート22のみを接合し、入射側支持シート21を接合しないコリメータモジュールを提供することも可能である。
<コリメータモジュール10の組み立て方法>
次にコリメータモジュール10の組み立て方法を説明する。まず、コリメータモジュール10の組み立てに用いられるジグ70について、図12〜図14を参照しながら説明する。
図12は、コリメータモジュール10を組み立てるジグ70(下段ジグ70Aおよび上段ジグ70Bを含む)の平面図である。但し、説明のため上段ジグ70Bは除いて描いてある。図13は、図12で示されたジグ70のB−B側面図である。図12、図13では第2実施形態で説明した第2コリメータモジュール10Bの組み立て方法を説明する。このため、第2コリメータモジュール10Bは第2コリメータモジュール10Bの複数のコリメータ単板11に第1入射側固定シート13および第2入射側固定シート14が固定されている。しかし、図12では、コリメータ単板11を見やすくするために1枚の第2入射側固定シート14が取り外されて描かれている。
図13に示されたように、ジグ70は下段ジグ70Aおよび上段ジグ70Bから構成される。後述する柱型台座72、連結柱74およびコリメータモジュール固定ブロック79が、下段ジグ70Aに取り付けられている点で異なるのみで、下段ジグ70Aと上段ジグ70Bとは同じ構成である。下段ジグ70Aを中心に説明する。なお、図12、図13および図17の部材に関して、下段の部材には語尾に「A」を、上段の部材には語尾に「B」を付けて区分けして示してある。
下段ジグ70Aは、中央部に貫通部78が形成されたフレーム71を有している。貫通部78には、図15で示される支持ブロック90が挿入される。図13では支持ブロック90が点線で示されている。フレーム71の表面で貫通部78のX軸方向に押圧部材用ブロック73Aが5対配置されている。一対の押圧部材用ブロック73Aは1つの押圧部材75を位置決めする。互いに隣り合う押圧部材75はZ軸方向に距離L11、例えば50mmで配置されている。押圧部材75はZ軸方向に沿って伸びている複数のコリメータ単板11を整列させる。押圧部材75は、基準板751、櫛部752及びバネ板部753で構成される。押圧部材75はZ軸方向に幅L4を有している。第1入射側固定シート13と第2入射側固定シート14との間隔L3または隣り合う第2入射側固定シート14同士の間隔L3よりも、押圧部材75の幅L4は狭い。押圧部材75が複数のコリメータ単板11を整列させた状態で、押圧部材75が配置されていない箇所に、第1入射側固定シート13および第2入射側固定シート14が固定されるからである。
また、フレーム71の表面にはZ軸方向の両側に一対の柱型台座72が設けられている。一対の柱型台座72の間隔は第2コリメータモジュール10BのZ軸方向の全長L1よりも長くなっている。一対の柱型台座72はフレーム71に設けられた一対の台座用ブロック76(図13を参照)と位置決めピンなどにより位置決めされる。さらに、その一対の柱型台座72には内側に向かって一対のコリメータモジュール固定ブロック79が位置決めピンなどで位置決めされて設けられている。コリメータモジュール固定ブロック79には、第2コリメータモジュール10の一対のブロック12が固定される。一対のブロック12は、図8で示される位置決めピン122でコリメータモジュール固定ブロック79に正確に位置決めされる。
また、ジグ70の下段ジグ70Aは、下段ジグ70Aと同じ構造の上段ジグ70Bを支える4つの連結柱74がフレーム71の四隅に設けられる。第2コリメータモジュール10Bの組み立て途中にに、一対の柱型台座72およびコリメータモジュール固定ブロック79が、一対のブロック12から順次取り外される(図16のフローチャートで説明)。このため、柱型台座72はY軸方向に連結柱74より0.1mmから3mm程度短く形成されている。
以下押圧部材75について、図14を参照しながら説明する。
図14は、押圧部材75の構造を示した図である。図12及び図13に示されたように、押圧部材75は基準板751、櫛部752及びバネ板部753より構成されている。図14(a)は、基準板751を示した正面図である。図14(b)は、櫛部752を示した正面図である。図14(c)は、バネ板部753を示した正面図である。
図14(a)に示されたように、基準板751はほぼ台形形状でありその上底88または上底89(点線)は曲線状に形成されている。基準板751は、複数のコリメータ単板11の長辺11LSと当接する。下段ジグ70Aに配置される押圧部材75の基準板751は、コリメータ単板11のX線ビームの出射側の基準となる。このため、基準板751の上底88は凹の曲線状となっている。一方、上段ジグ70Bに配置される押圧部材75の基準板751は、コリメータ単板11のX線ビームの入射側の基準となる。このため、基準板751の上底89は凸の曲線状となっている。基準板751は複数のコリメータ単板11の長辺11LSと当接するため剛性を有している。基準板751は、例えば鋼鉄、ステンレス鋼、アルミニウム合金等を主成分としており、その厚さは0.5〜3.0mmである。
図14(b)に示されたように、櫛部752は基準板751と同じ台形形状となっている。そして、台形の上底87に複数のコリメータ単板11が挿入される櫛状の切欠き部81が形成されている。切欠き部81は数十箇所で形成される。この切欠き部81の幅t4は、図5で示されたブロック12の第1の溝125の幅t2、または第1入射側固定シート13の第2の溝135の幅t3とほぼ同じ幅であり、例えば0.24mmである。櫛部752は、例えば鋼鉄、ステンレス鋼、アルミニウム合金等を主成分としており、その厚さが0.5〜3.0mmである。
図14(c)に示されたように、バネ板部753はバネ部82、第1当て板85及び第2当て板86により構成される。ここで、バネ部82は複数のコリメータ単板11をX軸方向に押圧する部材である。このため、バネ部82にも櫛部752と同じピッチで切欠き部84が形成されており、その切り欠き部84の幅t5は切欠き部81の幅t4と同じである。またバネ部82は、弾性変形しやすいように、切り欠き部84の深さ(Y軸方向)は櫛部752の切欠き部81よりかなり深く形成され、バネ部82の厚さは0.1〜0.5mmである。バネ部82は、例えばバネ用鋼鉄、バネ用ステンレス鋼、プラスチック等で構成される。このようにバネ部82の厚さが薄いため、第1当て板85及び第2当て板86はバネ部82の基部を両側から補強している。
押圧部材75は、櫛部752の複数の切欠き部81と、バネ板部753の切り欠き部84とが重なりあった状態でセットされる。切欠き部81と切り欠き部84とが重なりあった状態で、その切り欠きに複数のコリメータ単板11の一方の長辺11LSが基準板751に当接する位置まで挿入される。図14では描かれていないが、カムや長穴によって、櫛部752に対してバネ板部753がX軸方向に移動することによって、バネ部82が複数のコリメータ単板11を一度にX軸方向に整列させることができる。
図15は、第1入射側固定シート13、第1出射側固定シート15、第2入射側固定シート14および第2出射側固定シート16をコリメータ単板11に接着剤で固定する際にコリメータ単板11を支持する支持ブロック90を示した図である。図13で示されたように、支持ブロック90は下段ジグ70Aのフレーム71に取り付けられる。また、図13で図示されていないが、ジグ70を上下(Y軸方向)反転させた際には、上段ジグ70Bの上段フレーム71Bにも支持ブロック90が取り付けられる。
図15に示されたように、支持ブロック90は第1シート載置部91、第2シート載置部92及び基部99により構成されている。第1シート載置部91の上面93には第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15が載置される。第2シート載置部92の上面93には第2入射側固定シート14及び第2出射側固定シート16が載置される。第1シート載置部91の幅W11は、第1入射側固定シート13または第1出射側固定シート15の幅と同じ又は多少長く形成されている。第2シート載置部92の幅W12は、第2入射側固定シート14または第2出射側固定シート16の幅と同じ又は多少長く形成されている。凹んでいる凹み部94の幅W15は押圧部材75の幅L4よりも長い。支持ブロック90がフレーム71に取り付けられた際に、押圧部材75と第1シート載置部91または第2シート載置部92が接しないようにするためである。凹み部94の幅W15は、図13で説明された第1入射側固定シート13と第2入射側固定シート14との間隔L3または隣り合う第2入射側固定シート14同士の間隔L3とほぼ同じ又は多少短くなっている。
以下、コリメータモジュール10の組み立て方法について説明する。コリメータモジュール10の一例として図8で説明した第2コリメータモジュール10Bの組み立て方法について説明する。
図16は、第2コリメータモジュール10Bの組み立て方法を示したフローチャートである。
まず、図13で示されたジグ70(下段ジグ70Aおよび上段ジグ70B)のうち、上段ジグ70Bが取り外されている。これにより一対のブロック12またはコリメータ単板11を上側から組み立てることができる。また、下段ジグ70Aに設置された押圧部材75の櫛部752の複数の切欠き部81とバネ板部753の切り欠き部84(図14または図17を参照)とが重なりあっている。
ステップS111において、一対のブロック12が、下段ジグ70Aのコリメータモジュール固定ブロック79に固定される。一対のブロック12は、位置決めピン122などにより、所定の位置に位置決めされる。
ステップS112において、ブロック12の第1の溝125及び押圧部材75に数十枚のコリメータ単板11が挿入される。より具体的には、数十枚のコリメータ単板11の長辺11LSは、基準板751の上底88に当接するとともに、櫛部752の複数の切欠き部81とバネ板部753の切り欠き部84に挿入される。また数十枚のコリメータ単板11の短辺11SSは、ブロック12の第1の溝125に挿入される。
数十枚のコリメータ単板11が切欠き部81および切り欠き部84に挿入された後、第1入射側固定シート13と第2入射側固定シート14とがコリメータ単板11の長辺11LSに載せられる。この状態ではコリメータ単板11の長辺11LSに第2の溝135、155が入ったのみで、接着剤などで固定されていない。その後、上段ジグ70Bが連結柱74を介して下段ジグ70Aの上に取り付けられる。
図17は、下段ジグ70Aの上に上段ジグ70Bが取り付けられた際の図12のC−C断面図である。図17は、数十枚のコリメータ単板11が押圧部材75に挿入された状態を示す。図17に示されたように、このとき押圧部材75は櫛部752の複数の切欠き部81とバネ板部753の切り欠き部84(図14または図17を参照)とが重なりあっている。つまり切り欠きは全開された状態(図18を参照)である。
ステップS113において、押圧部材75を介して数十枚のコリメータ単板11を整列する。下段の押圧部材75A及び上段の押圧部材75Bを使って数十枚のコリメータ単板11をX軸方向に整列させる。下段の押圧部材75A及び上段の押圧部材75Bのバネ板部753が櫛部752に対してX軸方向に移動することで、数十枚のコリメータ単板11がブロック12の第1の溝125の−X側の壁面125K(図5を参照)に押圧される。バネ板部753が櫛部752に対して移動する状態が、図18で説明される。
図18は、押圧部材75の二つの状態を説明するための図である。図18(a)は、押圧部材75が全開された状態を示した図である。図18(b)は、押圧部材75が押圧動作後の状態を示した図である。わかりやすくするために、基準板751とバネ板部753の第1当て板85及び第2当て板86とを省略する。
図18(a)に示されたように、押圧部材75の全開状態は、櫛部752の切欠き部81とバネ部82の切欠き部84とが完全に重なっている状態である。従って数十枚のコリメータ単板11の長辺11LSは挿入され易い。コリメータ単板11の長辺11LSが切り欠き部81および切り欠き部84に挿入された状態で、図18(b)に示されたように下段の押圧部材75A及び上段の押圧部材75Bのバネ部82が−X軸方向に移動することにより、切欠き部81、84に挿入されている数十枚のコリメータ単板11が同時に−X軸方向に移動する。これにより、数十枚のコリメータ単板11は図5に示されたように、ブロック12の第1の溝125の−X側の壁面125Kに押し当てることができる。
図16のステップS114において、第2入射側固定シート14が数十枚のコリメータ単板11の長辺11LSに接着される。このとき、図15に示された支持ブロック90により第2入射側固定シート14をコリメータ単板11に軽く支持する。ここで、ジグ70を上下反転させる。これにより、余計な接着剤が重力により落下し、布で拭き除去することができる。接着剤が乾燥した後、第1出射側固定シート15と第2出射側固定シート16とがコリメータ単板11の長辺11LSに載せられる。そして、第2出射側固定シート16が数十枚のコリメータ単板11の長辺11LSに接着される。再びジグ70を上下反転させ、最初のジグ70の状態にする。第2入射側固定シート16に塗布された余計な接着剤を布で拭き除去する。
ステップS115において、一対のブロック12の一方のブロック12をコリメータ単板11から取り外す。一方のブロック12を取り外す際に、ブロック12を図13で説明された柱型台座72及びコリメータモジュール固定ブロック79に固定したままで取り外す。これは、いままでブロック12の第1の溝125の−X側の壁面125Kはコリメータ単板11を整列させる基準としての役割を果たしており、コリメータ単板11を取り外した後再び挿入する際に柱型台座72により元の基準位置に取り付けるためである。
ステップS116において、一方のブロック12の第1の溝125に接着剤を塗布し、再びブロック12をコリメータ単板11の短辺11SSに再び戻す。これによりブロック12の第1の溝125とコリメータ単板11の短辺11SSとが接合する。
ステップS117において、一対のブロック12中の他方のブロック12をコリメータ単板11から取り外す。
ステップS118において、他方のブロック12の第1の溝125に接着剤を塗布し、再びブロック12をコリメータ単板11の短辺11SSに再び戻す。これによりブロック12の第1の溝125とコリメータ単板11の短辺11SSとが接合する。
ステップS119において、第1入射側固定シート13および第1出射側固定シート15がブロック12の入射側面12Iおよび出射側面12Eに接着される。
ステップS120では、第2コリメータモジュール10Bがジグ70から取り外される。そして、組み立てられた第2コリメータモジュール10Bが検査される。すなわち、数十枚のコリメータ単板11が正確に整列した状態でブロック12に固定されているかを検査される。第2コリメータモジュール10Bは、第1入射側固定シート13と第2入射側固定シート14との間隔L3、または隣り合う第2入射側固定シート14同士の間隔L3から数十枚のコリメータ単板11が観察できる。そこで、一般的な可視光を撮像するカメラなどで、数十枚のコリメータ単板11を観察し、それらが正しく整列しているかが検査される。
第3コリメータモジュール10C、第4コリメータモジュール10Dおよび第5コリメータモジュール10Eは、上記組み立て方法で完成した第2コリメータモジュール10Bに、第3入射側固定シート17、第3出射側固定シート18を接合したり、支持シート21、22を接合したりすればよい。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、その技術的範囲内において実施例に様々な変更・変形を加えて実施することができる。
10、10A、10B、10C、10D、10E … コリメータモジュール
11 … コリメータ単板
12、12a、12b … ブロック
125 … 第1の溝
122 … 位置決めピン
123 … 位置決め孔
13、15 … 第1入射側固定シート、第1出射側固定シート
135、155 … 第2の溝
14、16 … 第2入射側固定シート、第2出射側固定シート
17、18 … 第3入射側固定シート、第3出射側固定シート
20 … コリメータ装置
21、22 … 支持シート
30 … X線管
40 … X線検出器、 50 … X線検出素子
60 … ベース部、 61、62 … 基底材
70 … ジグ
71 … フレーム
72 … 柱型台座
73 … 押圧部材用ブロック
74 … 連結柱
75 … 押圧部材(751 … 基準板、752 … 櫛部、753 … バネ板部)
76 … 台座用ブロック
77 … ブラケット
78 … 貫通部
79 … コリメータモジュール固定ブロック
81、84 … 切欠き部
82 … バネ部
85 … 第1当て板、 86 … 第2当て板
90 … 支持ブロック、 91 … シート載置部、 99 … 基部
100 … X線CT装置
101 … 走査ガントリ、 102 … クレードル
103 … 操作コンソール、 104 … ボア
D … コリメータモジュールの幅
L1 … コリメータモジュールの長さ
L2 … コリメータ単板の長さ

Claims (9)

  1. チャネル方向に複数配設することによりコリメータ装置を構成するコリメータモジュールであって、
    一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形状の複数のコリメータ単板と、
    X線の照射方向に沿って伸びており、前記コリメータ単板の短辺がそれぞれ挿入される複数の第1の溝を有する一対のブロックと、
    前記X線の入射側及び出射側から前記複数のコリメータ単板を支持する支持部材であって、X線透過性を有しており、前記コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、前記一対のブロックの複数の第1の溝と前記複数のコリメータ単板の少なくとも該第1の溝に挿入された部分を含む前記長辺の一部とを、前記短辺が前記第1の溝に挿入され前記長辺が前記第2の溝に挿入された状態で前記X線の入射側及び出射側から覆い、前記一対のブロックおよび前記複数のコリメータ板と接着固定される入射側固定板及び出射側固定板を含む支持部材と、を備えたコリメータモジュールであって、
    前記入射側固定板及び前記出射側固定板は、前記複数のコリメータ単板の長辺の端部を前記X線の入射側及び出射側から覆う第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板からなり、
    前記支持部材は、さらに、前記コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、前記第1の入射側固定板及び前記第1の出射側固定板と間隔をあけて、前記コリメータ単板の長辺を、前記第2の溝に挿入された状態で前記X線の入射側及び出射側から覆い、前記複数のコリメータ単板と接着固定される第2の入射側固定板及び第2の出射側固定板を有しており、
    前記第2の入射側固定板及び前記第2の出射側固定板は、それぞれ互いに間隔をあけて複数配置されており、
    前記支持部材は、前記コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第3の溝を有し、前記第1の入射側固定板及び前記第1の出射側固定板と前記第2の入射側固定板及び前記第2の出射側固定板とのそれぞれの間隔、及び/又は前記第2の入射側固定板及び前記第2の出射側固定板同士の間隔を埋めるように配置され、前記コリメータ単板の長辺が前記第2の溝に挿入された状態で、前記コリメータ単板の長辺を前記X線の入射側及び出射側から覆い、前記複数のコリメータ単板と接着固定される第3の入射側固定板及び第3の出射側固定板をさらに有する、コリメータモジュール。
  2. 前記支持部材は、前記一対のブロック間にわたって伸びており、第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板にそれぞれ重ねられて接着固定される一対の支持板を備える、請求項1に記載のコリメータモジュール。
  3. 前記支持部材は、炭素繊維強化プラスチックで形成されている、請求項1または請求項2に記載のコリメータモジュール。
  4. チャネル方向に沿って円弧状に延びるベース部材と、前記ベース部材に対してチャネル方向に沿って配設された複数のコリメータモジュールと、前記複数のコリメータモジュールのX線出射側に設けられた複数のX線検出素子とを備えたX線検出器であって、
    前記コリメータモジュールは、
    一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形状の複数のコリメータ単板と、
    X線の照射方向に沿って伸びており、前記コリメータ単板の短辺がそれぞれ挿入される複数の第1の溝を有する一対のブロックと、
    前記X線の入射側及び出射側から前記複数のコリメータ単板を支持する支持部材であって、X線透過性を有しており、前記コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、前記一対のブロックの複数の第1の溝と前記複数のコリメータ単板の少なくとも該第1の溝に挿入された部分を含む前記長辺の一部とを、前記短辺が前記第1の溝に挿入され前記長辺が前記第2の溝に挿入された状態で前記X線の入射側及び出射側から覆い、前記一対のブロックおよび前記複数のコリメータ板と接着固定される入射側固定板及び出射側固定板を含む支持部材と、
    該コリメータモジュールが前記ベース部材の基準位置に固定されるように前記一対のブロックに設けられた位置決め部とを備えており、
    前記入射側固定板及び前記出射側固定板は、前記複数のコリメータ単板の長辺の端部を前記X線の入射側及び出射側から覆う第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板からなり、
    前記支持部材は、さらに、前記コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、前記第1の入射側固定板及び前記第1の出射側固定板と間隔をあけて、前記コリメータ単板の長辺を、前記第2の溝に挿入された状態で前記X線の入射側及び出射側から覆い、前記複数のコリメータ単板と接着固定される第2の入射側固定板及び第2の出射側固定板を有しており、
    前記第2の入射側固定板及び前記第2の出射側固定板は、それぞれ互いに間隔をあけて複数配置されており、
    前記支持部材は、前記コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第3の溝を有し、前記第1の入射側固定板及び前記第1の出射側固定板と前記第2の入射側固定板及び前記第2の出射側固定板とのそれぞれの間隔、及び/又は前記第2の入射側固定板及び前記第2の出射側固定板同士の間隔を埋めるように配置され、前記コリメータの長辺が前記第2の溝に挿入された状態で、前記コリメータ単板の長辺を前記X線の入射側及び出射側から覆い、前記複数のコリメータ単板と接着固定される第3の入射側固定板及び第3の出射側固定板をさらに有する、X線検出器。
  5. 前記支持部材は、前記一対のブロック間にわたって伸びており、第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板にそれぞれ重ねられて接着固定される一対の支持板を備える、請求項4に記載のX線検出器。
  6. 前記支持部材は、炭素繊維強化プラスチックで形成されている、請求項4または請求項5に記載のX線検出器。
  7. チャネル方向に沿って円弧状に延びるベース部材と、前記ベース部材に対してチャネル方向に沿って配設された複数のコリメータモジュールと、前記複数のコリメータモジュールのX線出射側に設けられた複数のX線検出素子とを備えたX線検出器を含むX線CT装置であって、
    前記コリメータモジュールは、
    一対の長辺及び一対の短辺を有する矩形状の複数のコリメータ単板と、
    X線の照射方向に沿って伸びており、前記コリメータ単板の短辺がそれぞれ挿入される複数の第1の溝を有する一対のブロックと、
    前記X線の入射側及び出射側から前記複数のコリメータ単板を支持する支持部材であって、X線透過性を有しており、前記コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、前記一対のブロックの複数の第1の溝と前記複数のコリメータ単板の少なくとも該第1の溝に挿入された部分を含む前記長辺の一部とを、前記短辺が前記第1の溝に挿入され前記長辺が前記第2の溝に挿入された状態で前記X線の入射側及び出射側から覆い、前記一対のブロックおよび前記複数のコリメータ板と接着固定される入射側固定板及び出射側固定板を含む支持部材と、
    該コリメータモジュールが前記ベース部材の基準位置に固定されるように前記一対のブロックに設けられた位置決め部とを備えており、
    前記入射側固定板及び前記出射側固定板は、前記複数のコリメータ単板の長辺の端部を前記X線の入射側及び出射側から覆う第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板からなり、
    前記支持部材は、さらに、前記コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第2の溝を有し、前記第1の入射側固定板及び前記第1の出射側固定板と間隔をあけて、前記コリメータ単板の長辺を、前記第2の溝に挿入された状態で前記X線の入射側及び出射側から覆い、前記複数のコリメータ単板と接着固定される第2の入射側固定板及び第2の出射側固定板を有しており、
    前記第2の入射側固定板及び前記第2の出射側固定板は、それぞれ互いに間隔をあけて複数配置されており、
    前記支持部材は、前記コリメータ単板の長辺が挿入される複数の第3の溝を有し、前記第1の入射側固定板及び前記第1の出射側固定板と前記第2の入射側固定板及び前記第2の出射側固定板とのそれぞれの間隔、及び/又は前記第2の入射側固定板及び前記第2の出射側固定板同士の間隔を埋めるように配置され、前記コリメータ単板の長辺が前記第2の溝に挿入された状態で、前記コリメータ単板の長辺を前記X線の入射側及び出射側から覆い、前記複数のコリメータ単板と接着固定される第3の入射側固定板及び第3の出射側固定板をさらに有する、X線CT装置。
  8. 前記支持部材は、前記一対のブロック間にわたって伸びており、第1の入射側固定板及び第1の出射側固定板にそれぞれ重ねられて接着固定される一対の支持板を備える、請求項7に記載のX線CT装置。
  9. 前記支持部材は、炭素繊維強化プラスチックで形成されている、請求項7または請求項8に記載のX線CT装置。
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