JP5609266B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱 Download PDF

Info

Publication number
JP5609266B2
JP5609266B2 JP2010120677A JP2010120677A JP5609266B2 JP 5609266 B2 JP5609266 B2 JP 5609266B2 JP 2010120677 A JP2010120677 A JP 2010120677A JP 2010120677 A JP2010120677 A JP 2010120677A JP 5609266 B2 JP5609266 B2 JP 5609266B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
flexible circuit
reinforcing plate
spacer
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010120677A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011250569A (ja
Inventor
山根 茂樹
茂樹 山根
広利 前田
広利 前田
陳 登
登 陳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2010120677A priority Critical patent/JP5609266B2/ja
Publication of JP2011250569A publication Critical patent/JP2011250569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5609266B2 publication Critical patent/JP5609266B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
近年、自動車等の多機能化に伴い、車両に搭載されて車載電装品のスイッチングを実行する機能を有する電気接続箱の小型化が要請されている。
この電気接続箱の小型化の方法として、特許文献1に示すように、電気接続箱に収容されている回路基板としてフレキシブル・フラット・ケーブル3(フレキシブル回路基板)を用いるものがある。これはフレキシブル・フラット・ケーブル3を2枚のインシュレーションパネル1,2の上に配置して、インシュレーションパネル1,2の背面同士を合わせ、フレキシブル・フラット・ケーブル3を折り返した状態で電気接続箱に収容するものである。これにより、電気接続箱内において、フレキシブル・フラット・ケーブル3が2層に配置されるため、同一平面内における回路基板の占める面積を小さくすることで、電気接続箱の小型化を図るものである。
特開2007−166743公報
ところで、インシュレーションパネル1,2に重ねられたフレキシブル・フラット・ケーブル3をケース内に収容するに際しては、ケース内でガタつきが生じないように、インシュレーションパネル1,2をケース8,9に固定する必要がある。
しかし、特許文献1ではヒンジ13を介することにより、インシュレーションパネル1,2の位置合わせをする必要がなく、ケース内部に安定して固定できるとされているものの、インシュレーションパネル1,2のケース8,9への固定方法については記載されておらず、仮にインシュレーションパネル1,2をケース8,9に固定するとしても、インシュレーションパネル1,2の相対的な位置が固定的ではないため、インシュレーションパネル1をケース8に、インシュレーションパネル2をケース9に、それぞれ位置決め固定する作業が必要であり、取り付け作業性を低下させる要因になる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、フレキシブル回路基板のケースへの取り付け作業性を向上させることができる電気接続箱を提供することを目的とする。
本発明に係る電気接続箱は、フレキシブル回路基板を折り返して所定の二領域間を間隔を隔てた対向状態にしてケース内に収容する電気接続箱であって、前記フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板の一方の領域に重ねた第1の補強板と、前記フレキシブル回路基板の他方の領域に重ねた第2の補強板と、前記第1及び第2の各補強板の間に位置するスペーサと、を備えて構成される回路構成体が前記ケース内に収容されるものであり、前記スペーサには、前記第1の補強板の縁部を差し込んで保持する差込溝と、前記フレキシブル回路基板を折り返した前記対向状態において前記第2の補強板を前記スペーサにネジ留めして固定するためのボス部とが設けられているとともに、前記スペーサは、前記両補強板の両側部に対向状態に位置する一対の間隔保持壁と、両間隔保持壁間を連結して前記差込溝を形成した連結部とが一体に形成されており、この連結部のうち、前記フレキシブル回路基板の折り返し部の内側に位置する部分は、前記折り返し部を円弧状に湾曲させる円弧状断面を有する曲面部となっているところに特徴を有する(手段1)。
手段1の構成によれば、フレキシブル回路基板に重ねた第1の補強板がスペーサの差込溝に差し込まれる一方、同じくフレキシブル回路基板に重ねた第2の補強板がボス部でスペーサにネジ留めして固定されることにより、フレキシブル回路基板、両補強板及びスペーサが回路構成体としてユニット化される。ケースへの取り付けに際しては、このユニット化された回路構成体を電気接続箱のケース内に取り付ければよいため、フレキシブル回路基板のケースへの取り付け作業性を向上させることができる。
また、フレキシブル回路基板の折り返し部を、容易に円弧状に湾曲させることができる。また、ケースへの固定後にも折り返し部の形状を保持することが容易になる。
手段1の構成に加えて、前記連結部には前記差込溝に差し込まれた前記第1の補強板を係止する弾性係合爪が設けられているようにしてもよい(手段2)。
手段2の構成によれば、フレキシブル回路基板の一方の領域を第1の補強板を介して位置決めすることができる。
本発明に係る電気接続箱は、フレキシブル回路基板を折り返して所定の二領域間を間隔を隔てた対向状態にしてケース内に収容する電気接続箱であって、前記フレキシブル回路基板と、前記フレキシブル回路基板の一方の領域に重ねた第1の補強板と、前記フレキシブル回路基板の他方の領域に重ねた第2の補強板と、前記第1及び第2の各補強板の間に位置するスペーサと、を備えて構成される回路構成体が前記ケース内に収容されるものであり、前記スペーサには、前記第1の補強板の縁部を差し込んで保持する差込溝と、前記フレキシブル回路基板を折り返した前記対向状態において前記第2の補強板を前記スペーサにネジ留めして固定するためのボス部とが設けられているとともに、前記スペーサは、前記両補強板の両側部に対向状態に位置する一対の間隔保持壁と、両間隔保持壁間を連結して前記差込溝を形成した連結部とが一体に形成されており、前記連結部には前記差込溝に差し込まれた前記第1の補強板を係止する弾性係合爪が設けられているところに特徴を有する(手段3)。なお、前記連結部のうち、前記フレキシブル回路基板の折り返し部の内側に位置する部分は、円弧状断面を有する曲面部となっているようにしてもよい。
手段3の構成によれば、フレキシブル回路基板に重ねた第1の補強板がスペーサの差込溝に差し込まれる一方、同じくフレキシブル回路基板に重ねた第2の補強板がボス部でスペーサにネジ留めして固定されることにより、フレキシブル回路基板、両補強板及びスペーサが回路構成体としてユニット化される。ケースへの取り付けに際しては、このユニット化された回路構成体を電気接続箱のケース内に取り付ければよいため、フレキシブル回路基板のケースへの取り付け作業性を向上させることができる。
また、フレキシブル回路基板の一方の領域を第1の補強板を介して位置決めすることができる。
手段1ないし手段3のいずれかの構成に加えて、前記スペーサの前記間隔保持壁には前記スペーサを前記ケースに固定するための固定片が一体に設けられているようにしてもよい(手段4)。
手段4の構成によれば、簡易な構成でスペーサをケースに固定することができる。
手段1ないし手段4のいずれかの構成に加えて、前記第2の補強板が金属製であるようにしてもよい(手段5)。
手段5の構成によれば、第2の補強板が金属製であるため、例えば、合成樹脂製である場合と比較して、補強板の強度を高めることができる。また、第2の補強板を金属製とすることで、第2の補強板を導電路間の電気的接続に利用することが可能になる。
手段1ないし手段5のいずれかの構成に加えて、前記フレキシブル回路基板と、これに重なる前記各補強板のうち、前記フレキシブル回路基板が内方側に位置し、前記フレキシブル回路基板の内方側の面に電子部品が実装されているようにしてもよい(手段6)。
手段6の構成によれば、電子部品が補強板の内方側に位置することになるため、補強板に電子部品を保護する機能を生じさせることができる。
手段1ないし手段6のいずれかの構成に加えて、前記ケースには、外方からコネクタを取り付け可能なコネクタ部が一体に設けられ、前記コネクタ部の端子が前記ケース内に延出されるとともに、前記フレキシブル回路基板および前記第2の補強板を貫通して半田付けされているようにしてもよい(手段7)。
手段7の構成によれば、コネクタ部の端子と第2の補強板を電気的に接続することができる。
本発明によれば、フレキシブル回路基板のケースへの取り付け作業性を向上させることができる。
実施形態1に係る電気接続箱を表す斜視図 電気接続箱を表す平面図 図2のA−A断面図 図2のB−B断面図 電気接続箱を表す分解斜視図 回路構成体を表す平面図 回路構成体を表す正面図 回路構成体を表す背面図 回路構成体を表す左側面図 回路構成体を表す底面図 スペーサにフレキシブル回路基板が差し込まれる前を表す斜視図 スペーサにフレキシブル回路基板が差し込まれた状態を表す斜視図 回路構成体を表す斜視図 回路構成体を表す平面図 回路構成体を表す正面図 回路構成体を表す底面図 回路構成体を表すC−C断面図 回路構成体のケース本体への取り付けを説明する図 回路構成体がケース本体に取り付けられた状態を表す図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図19を参照しつつ説明する。
本実施形態において図1に示す電気接続箱10は、バッテリー等の電源と、ヘッドランプ、モータ等の車載電装品間に配設されて、車載電装品に対してスイッチングを実行し、各種車載電装品への電力の供給及び供給電力の制御等を行うものである。以下では、上下方向については図4を基準とし、図2の上方を前方、下方を後方として説明する。
電気接続箱10は、図5に示すように、概ね扁平な形状の回路構成体20と、回路構成体20を収容するケース11とからなる。
回路構成体20は、所定の二領域が上下2段に配されるように折り返されたフレキシブル回路基板21と、フレキシブル回路基板21の一方の領域に重ねた第1の補強板25と、フレキシブル回路基板21の他方の領域に重ねた第2の補強板27と、フレキシブル回路基板21の形状を保持する枠形のスペーサ30とを有する。
フレキシブル回路基板21は、可撓性を有しており、図11に示すように、略長方形状をなす。フレキシブル回路基板21の表面及び裏面の双方又は一方にはプリント配線技術により図示しない導電路が形成されている。
このフレキシブル回路基板21は、二領域を有しており、このうち一方の領域(図11の右側)は、比較的に小さな信号電流が流れる信号部21Aとされ、他方の領域(図11の左側)は、比較的に大きな電力が流れる電力部21Bとされる。また、信号部21Aと電力部21Bとの間は、略半円弧状に折り返されてなる折り返し部21Cとされる。
信号部21Aには、第1の補強板25が図示しない絶縁層を介して積層されている(重ねられている)一方、電力部21Bは、第2の補強板27が図示しない絶縁層を介して積層されている(重ねられている)。なお、絶縁層としては、絶縁性の接着剤層、絶縁性の合成樹脂からなる接着シート、又はソルダーレジスト等、必要に応じて任意の材料を用いることができる。
そして、図17に示すように、フレキシブル回路基板21がスペーサ30を挟んで折り返された状態では、信号部21Aはスペーサ30の上部側に配置される一方、電力部21Bはスペーサ30よりも下方に配置される。
信号部21Aの下面(信号部21Aのうち第1の補強板25と反対側の面)には、スイッチング素子のオン、オフを制御するマイコン24(「電子部品」の一例)が実装されている。
電力部21Bは、図11に示すように、前後方向及び幅方向の寸法が信号部21Aよりもやや大きい。そのため、電力部21Bと折り返し部21Cとの境界部分は、段差状に幅寸法が大きくなっている。
電力部21Bには、図11における左端部寄りの位置に端子挿通孔22が形成されている。
また、電力部21Bには、図示しないが、第2の補強板27と反対側の面(図11の下面)に、スイッチング素子(「電子部品」の一例)が実装されている。スイッチング素子としては、半導体リレー、メカリレー等、必要に応じて任意の素子を用いることができる。本実施形態では半導体リレーが使用されている。
電力部21Bの両側縁部には、ネジ挿通孔23が3箇所並んで設けられている。
折り返し部21Cは、フレキシブル回路基板21を湾曲させることにより、略半円弧状をなす部分である。この折り返し部21Cには、補強板25,27が積層されていない。
第1の補強板25は、信号部21Aとほぼ同じ大きさであり(信号部21Aの全体に重ねられており)、略長方形状をなす合成樹脂製の板材である。この第1の補強板25には、左右に一対の係止孔26が形成されている。係止孔26は、矩形の貫通孔であり、第1の補強板25のうち、やや前方寄りであって、幅方向におけるやや端部寄りの位置にそれぞれ形成されている。
第2の補強板27は、電力部21Bとほぼ同じ大きさであり(電力部21Bの全体に重ねられており)、略長方形状をなす金属製の導電板であり、金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。
第2の補強板27には、コネクタ端子16が挿通される端子挿通孔28が形成されている。この端子挿通孔28は、第2の補強板27の端部のうち、フレキシブル回路基板21の端部(図11の左端部)に重なる部分に設けられている。
端子挿通孔28は、コネクタ端子16と電気的に接続する接続孔28Aと、接続孔28Aよりも大きく開口し、コネクタ端子16との電気的な接続を回避するための逃がし窓部28Bとからなる。逃がし窓部28Bは、フレキシブル回路基板21の端子挿通孔22の位置に対応して設けられている。
これら第1の補強板25と第2の補強板27とは、フレキシブル回路基板21が折り返された状態(スペーサ30に取り付けられた状態)では、フレキシブル回路基板21に対する外面側に配される。
第2の補強板27の両側縁部には、フレキシブル回路基板21のネジ挿通孔23と連通するネジ挿通孔29が3箇所並んで設けられている。この3個並んだネジ挿通孔29のうち、真ん中のネジ挿通孔29は、第2の補強板27をスペーサ30に取り付けて固定するために用いられ、前後両側のネジ挿通孔29は、スペーサ30をケース11に取り付けて固定するために用いられる。
(スペーサ30)
スペーサ30は、フレキシブル回路基板21が折り返されて対向状態となった二領域間に配置されてフレキシブル回路基板21の形状を保持するための部材であって、両側端部において信号部21Aと電力部21Bとの間の間隔を保持するための左右一対の間隔保持壁31,31と、一対の間隔保持壁31,31間を連結する連結部32とを有する。
間隔保持壁31,31は、信号部21Aと電力部21Bとの間の間隔に応じた高さ寸法であって、前後方向の寸法は、信号部21Aよりもわずかに大きく、電力部21Bよりも小さい。
連結部32は、第1の補強板25の外側に配される外側連結部33と、フレキシブル回路基板21における信号部21Aと電力部21Bとの間に配される内側連結部38と、間隔保持壁31,31の各内面側に形成された差込溝40と、間隔保持壁31,31の前端部において第1の補強板25が突き当てられる前止まり壁部39とからなる。
外側連結部33は、間隔保持壁31,31における前後方向の中間部を連結する中間連結部34と、中間連結部34と平行に配され間隔保持壁31,31における前端部を連結する端部連結部35とを備える。
端部連結部35は、その前端部が下方の前止まり壁部39と一体に連なっている。
中間連結部34と端部連結部35との間は、所定間隔を隔てて三本の補強部36で連結されている。
両側の補強部36よりも外側には、端部連結部35から中間連結部34側に向けて補強部36と平行に突出する弾性係合爪37がそれぞれ(左右一対)設けられている。
弾性係合爪37の先端部には、下方に凸となる係止突部37Aが形成されている。この係止突部37Aは段差状に立ち上がり、先端側ほど突出寸法が小さくなる傾斜面を有する。
内側連結部38は、間隔保持壁31,31の後端部において略半円の円弧状断面を有する曲面部38Aを備えている。この曲面部38Aは、フレキシブル回路基板21の折り返し部21Cの内側に位置する。
差込溝40は、フレキシブル回路基板21が重ねられた第1の補強板25を差し込むためのものであって、間隔保持壁31,31の全長に亘って設けられており、上側の溝壁41が間隔保持壁31,31の上端部を内方側に張り出すように形成され、同一平面に形成された外側連結部33に連なる。下側の溝壁42は、上側の溝壁41から第1の補強板25の厚みにフレキシブル回路基板21の厚みを加えた寸法より僅かに大きい寸法だけ間隔を空けた下側に形成されている。この下側の溝壁42は、曲面部38Aの上端と同じ高さで形成されており、曲面部38Aの上端に一体に連なっている。
間隔保持壁31,31の下端部からは、外方側に張り出す固定片43が間隔保持壁31,31の全長に亘って設けられている。固定片43には、前後一対の取付孔44が貫通形成されており、スペーサ30のケース11への取り付け時に固定片43をケース11にネジ締めして回路構成体20を固定するものである。
さらに、固定片43には、下方側の面からスペーサ30にネジ46でネジ留めして固定するためのボス部45が設けられており、このボス部45は、固定片43の下面側にネジ孔45Aを有し、ネジ孔45Aの内部にネジ溝を有する(図10参照)。このボス部45の形成により固定片43の上面には円柱状の凸部45Bが形成されている。
なお、固定片43の下面には、ネジ孔45Aの周縁部にネジ留めのための円環状の受け部がわずかに突出形成されており、この受け部は、左側の固定片43における真ん中のネジ孔45Aと前側(図10では手前側)の取付孔44の位置が右側の固定片43よりやや近いため、真ん中のネジ孔45Aの周縁部の受け部は前側の取付孔44の周縁部まで延出されている。
ケース11は、図5に示すように、回路構成体20が収容されるケース本体12と、ケース本体12の下側から回路構成体20を覆うロアカバー18とからなる。
ケース本体12は、左右方向に細長いブロック状をなしており、相手側コネクタを嵌合可能な複数のコネクタ部13が、左右に並んで形成されている。
コネクタ部13は、図4に示すように、後方にフード状に開口したフード部14と、フード部14を閉塞する奥壁15とからなり、奥壁15からはコネクタ端子16がフード部14内に突出している。コネクタ端子16のうち奥壁15からケース11内部に延出された側は、図18に示すように、下向き(図18では上向き)に直角曲げされて、ケース本体12から突出している。本実施形態においては、ケース本体12は、予め直角曲げされたコネクタ端子16を合成樹脂でモールド成形してなる。なお、相手側のコネクタはワイヤーハーネスを介して電源又は車載電装品と電気的に接続されている。
ケース本体12の内部における下面(図18における上面)には、回路構成体20をネジ止めするための固定用ボス17が側縁部に2個ずつ突出して設けられている。
ケース本体12の周縁部には、嵌合凸部11Aが形成されている。
ロアカバー18には、嵌合凸部11Aと嵌合するガイド溝18Aが周縁部に突出形成されている。
ケース本体12と、ロアカバー18とは、例えば、嵌合凸部11Aとガイド溝18Aを互いを当接させた状態で超音波振動を与えることにより、接合されるようになっている。なお、接合方法については、これに限られない。例えば、他の熱溶着を用いてもよく、接着剤を用いた接着による接合や、一方にロック部を設け、他方にロック受け部を設けてロックさせるものでもよい。
続いて、本実施形態に係る回路構成体20の製造工程の一例を説明する。
フレキシブル回路基板21を所定の形状に形成し、端子挿通孔22、及びネジ挿通孔23を形成する。フレキシブル回路基板21の表面にはプリント配線技術により図示しない導電路を形成する。また、金属板材をプレス加工することにより、第1の補強板25及び第2の補強板27を所定の形状に形成する。
次に、フレキシブル回路基板21の信号部21Aに第1の補強板25を積層し、フレキシブル回路基板21の電力部21Bに第2の補強板27を積層する。
信号部21Aのうち、第1の補強板25が積層された面と反対側の面に、マイコン24を実装し、電力部21Bのうち、第2の補強板27が積層された面と反対側の面に、スイッチング素子等を実装する。
次に、図11に示すように、信号部21Aが重ねられた第1の補強板25を第1の補強板25を上にしてスペーサ30の差込溝40に差し込む(図12)。この際、信号部21Aに実装されたマイコン24などの電子部品と干渉しないように、曲面部38Aには図示しない切り欠きを設けている。第1の補強板25を前止まり壁部39に突き当たる位置まで差し込んだ後にフレキシブル回路基板21を下方に折り返し、電力部21Bが重ねられた第2の補強板27を、第2の補強板27を下にしてスペーサ30の底面に重ねる(図13)。このようにフレキシブル回路基板21が折り返されることにより信号部21Aと電力部21Bとが対向状態となる(図17参照)。
次に、図16に示すように、前後に3個並んだネジ挿通孔29(及びネジ挿通孔23)のうちの真ん中のネジ挿通孔29(及びネジ挿通孔23)にネジ46を通してボス部45にネジ留めして固定する。
これにより、回路構成体20が形成される。
一方、図18に示すように、略L字状に形成したコネクタ端子16を合成樹脂でモールドすることにより、ケース本体12を所定の形状に形成する。
そして、コネクタ端子16を、電力部21Bの端子挿通孔22,接続孔28Aに通すとともに、3個並んだうちの真ん中を除いたネジ挿通孔23(及びネジ挿通孔23),スペーサ30の取付孔44にネジ46を通してケース本体12の固定用ボス17にネジ留めして固定する(図19)。
続いて、端子挿通孔22,接続孔28Aに通したコネクタ端子16を、例えばフローはんだ付け等の公知の手法により導電路及び第2の補強板27に接続する。
そして、ケース本体12と、ロアカバー18とに超音波振動を与えて接合させると、電気接続箱10が完成する(図1)。
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(1)フレキシブル回路基板21に重ねた第1の補強板25がスペーサ30の差込溝40に差し込まれる一方、同じくフレキシブル回路基板21に重ねた第2の補強板27がスペーサ30のボス部45にネジ留めして固定されることにより、フレキシブル回路基板21、両補強板25,27及びスペーサ30が回路構成体20としてユニット化される。ケース11への取り付けに際しては、このユニット化された回路構成体20を電気接続箱10のケース11内に取り付ければよいため、フレキシブル回路基板21のケース11への取り付け作業性を向上させることができる。
(2)スペーサ30は、両補強板25,27の両側部に対向状態に位置する一対の間隔保持壁31,31と、両間隔保持壁31,31間を連結して差込溝40を形成した連結部32とが一体に形成されており、この連結部32のうち、フレキシブル回路基板21の折り返し部21Cの内側に位置する部分は、円弧状断面を有する曲面部38Aとなっているため、フレキシブル回路基板21の折り返し部21Cを、容易に円弧状に湾曲させることができる。また、ケース11への固定後にも折り返し部21Cの形状を保持することが容易になる。
(3)連結部32には差込溝40に差し込まれた第1の補強板25を係止する弾性係合爪37が設けられているため、フレキシブル回路基板21の信号部21A(一方の領域)を第1の補強板25を介して位置決めすることができる。
(4)スペーサ30の間隔保持壁31,31にはスペーサ30をケース11に固定するための固定片43が一体に設けられているため、簡易な構成でスペーサ30をケース11に固定することができる。
(5)第2の補強板27が金属製であるため、例えば、合成樹脂製である場合と比較して、第2の補強板27の強度を高めることができる。また、第2の補強板27を金属製とすることで、第2の補強板27を導電路間の電気的接続に利用することが可能になる。
(6)フレキシブル回路基板21と、これに重なる各補強板25,27のうち、フレキシブル回路基板21が内方側に位置し、フレキシブル回路基板21の内方側の面にマイコン24やスイッチング素子等(電子部品)が実装されているため、マイコン24等が補強板25,27の内方側に位置することになり、補強板25,27にマイコン24等を保護する機能を生じさせることができる。
(7)ケース11には、外方からコネクタを取り付け可能なコネクタ部13が一体に設けられ、コネクタ部13のコネクタ端子16がケース11内に延出されるとともに、フレキシブル回路基板21および第2の補強板27を貫通して半田付けされているため、コネクタ部13のコネクタ端子16と第2の補強板27を電気的に接続することができる。
(8)ボス部45によりネジ留めされる部分は、フレキシブル回路基板21よりも強度の強い第2の補強板27であるため、フレキシブル回路基板21に裂け目や、破れを生じさせずに、フレキシブル回路基板をケースに固定することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態においては、電力部21Bと信号部21Aとは略平行な姿勢であるが、これに限られず、電力部21Bと信号部21Aとは、互いに平行でない姿勢でもよい。
(2)上記実施形態では、第1の補強板25を合成樹脂製とし、第2の補強板27を金属製としたが、これに限られず、他の部材を用いることも可能である。例えば、第2の補強板27と第1の補強板25のうち、双方を、金属製、又は、合成樹脂製としてもよい。また、補強板として合成樹脂にガラス繊維等のフィラーが含有された部材を用いてもよい。
10…電気接続箱
11…ケース
13…コネクタ部
16…コネクタ端子(コネクタ部の端子)
17…固定用ボス
20…回路構成体
21…フレキシブル回路基板
21A…信号部
21B…電力部
21C…折り返し部
24…マイコン(電子部品)
25…第1の補強板
26…係止孔
27…第2の補強板
30…スペーサ
31…間隔保持壁
32…連結部
37…弾性係合爪
38A…曲面部
40…差込溝
43…固定片
44…取付孔
45…ボス部
46…ネジ

Claims (7)

  1. フレキシブル回路基板を折り返して所定の二領域間を間隔を隔てた対向状態にしてケース内に収容する電気接続箱であって、
    前記フレキシブル回路基板と、
    前記フレキシブル回路基板の一方の領域に重ねた第1の補強板と、
    前記フレキシブル回路基板の他方の領域に重ねた第2の補強板と、
    前記第1及び第2の各補強板の間に位置するスペーサと、
    を備えて構成される回路構成体が前記ケース内に収容されるものであり、
    前記スペーサには、前記第1の補強板の縁部を差し込んで保持する差込溝と、前記フレキシブル回路基板を折り返した前記対向状態において前記第2の補強板を前記スペーサにネジ留めして固定するためのボス部とが設けられているとともに、前記スペーサは、前記両補強板の両側部に対向状態に位置する一対の間隔保持壁と、両間隔保持壁間を連結して前記差込溝を形成した連結部とが一体に形成されており、この連結部のうち、前記フレキシブル回路基板の折り返し部の内側に位置する部分は、前記折り返し部を円弧状に湾曲させる円弧状断面を有する曲面部となっていることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記連結部には前記差込溝に差し込まれた前記第1の補強板を係止する弾性係合爪が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。
  3. フレキシブル回路基板を折り返して所定の二領域間を間隔を隔てた対向状態にしてケース内に収容する電気接続箱であって、
    前記フレキシブル回路基板と、
    前記フレキシブル回路基板の一方の領域に重ねた第1の補強板と、
    前記フレキシブル回路基板の他方の領域に重ねた第2の補強板と、
    前記第1及び第2の各補強板の間に位置するスペーサと、
    を備えて構成される回路構成体が前記ケース内に収容されるものであり、
    前記スペーサには、前記第1の補強板の縁部を差し込んで保持する差込溝と、前記フレキシブル回路基板を折り返した前記対向状態において前記第2の補強板を前記スペーサにネジ留めして固定するためのボス部とが設けられているとともに、前記スペーサは、前記両補強板の両側部に対向状態に位置する一対の間隔保持壁と、両間隔保持壁間を連結して前記差込溝を形成した連結部とが一体に形成されており、前記連結部には前記差込溝に差し込まれた前記第1の補強板を係止する弾性係合爪が設けられていることを特徴とする電気接続箱。
  4. 前記スペーサの前記間隔保持壁には前記スペーサを前記ケースに固定するための固定片が一体に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  5. 前記第2の補強板が金属製であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  6. 前記フレキシブル回路基板と、これに重なる前記各補強板のうち、前記フレキシブル回路基板が内方側に位置し、前記フレキシブル回路基板の内方側の面に電子部品が実装されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の電気接続箱。
  7. 前記ケースには、外方からコネクタを取り付け可能なコネクタ部が一体に設けられ、前記コネクタ部の端子が前記ケース内に延出されるとともに、前記フレキシブル回路基板および前記第2の補強板を貫通して半田付けされていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の電気接続箱。
JP2010120677A 2010-05-26 2010-05-26 電気接続箱 Expired - Fee Related JP5609266B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010120677A JP5609266B2 (ja) 2010-05-26 2010-05-26 電気接続箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010120677A JP5609266B2 (ja) 2010-05-26 2010-05-26 電気接続箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011250569A JP2011250569A (ja) 2011-12-08
JP5609266B2 true JP5609266B2 (ja) 2014-10-22

Family

ID=45415126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010120677A Expired - Fee Related JP5609266B2 (ja) 2010-05-26 2010-05-26 電気接続箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5609266B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6573789B2 (ja) * 2015-07-07 2019-09-11 矢崎総業株式会社 電子部品ユニット製造方法、及び、電子部品ユニット
JP7443814B2 (ja) * 2020-02-21 2024-03-06 住友電装株式会社 電気接続箱

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS594662U (ja) * 1982-07-02 1984-01-12 住友電気工業株式会社 電子回路装置
JPH0680784B2 (ja) * 1989-05-18 1994-10-12 三洋電機株式会社 混成集積回路装置
JPH08316650A (ja) * 1995-05-15 1996-11-29 Fujitsu Ten Ltd 車載用コンピュータのケース構造
US6655017B1 (en) * 2000-05-03 2003-12-02 Deere & Company Electronic controller unit and method of manufacturing same
JP4428199B2 (ja) * 2004-01-14 2010-03-10 株式会社デンソー 電子制御装置
JP2007166743A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Fujikura Ltd 電気接続箱
JP4991339B2 (ja) * 2006-12-25 2012-08-01 株式会社フジクラ 屈曲式リジットプリント配線板の屈曲方法及び屈曲装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011250569A (ja) 2011-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4304111B2 (ja) 電気接続箱
JP4692604B2 (ja) 車両室内用光源装置
JP5332562B2 (ja) 回路構成体、及び回路構成体の製造方法、並びに電気接続箱
JP5578870B2 (ja) バスバ取付体及びそれを備えた車両用ルームランプ
JP5130118B2 (ja) 車載用室内照明装置
WO2015194666A1 (ja) 電気接続箱及びコネクタハウジング
WO2006057156A1 (ja) 電気接続箱
JP2002019544A (ja) 回路を備えた車体内板
JP2011160605A (ja) バスバ取付体及びそれを備えた車両用ルームランプ
JP5570568B2 (ja) 車載用防水型電子機器筐体
JP5587152B2 (ja) 電気接続箱
JP5609266B2 (ja) 電気接続箱
US7470130B2 (en) Junction box having components combined to an inner cover
JP4311334B2 (ja) 電気接続箱
JP2006109587A (ja) 電線と素子内蔵ユニットとの接続構造
CN103811891A (zh) 连接块组件
WO2013046405A1 (ja) コネクタ
US10063040B1 (en) Electrical connection box and wire harness
JP5532308B2 (ja) 回路構成体
JP2014087221A (ja) バスバーおよび該バスバーを備えた電気接続箱
JP5737049B2 (ja) 電気接続部材
JP2011204387A (ja) フレキシブル基板のコネクタ接続構造
JP5633197B2 (ja) 電気接続箱
JP2001286030A (ja) 電気接続箱
JP5370734B2 (ja) 回路構成体、及び電気接続箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5609266

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees