JP5607974B2 - チャック付き袋体の製造方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、チャック付き袋体の製造方法及びその装置に関するものである。
食品や医療品をはじめ、種々の物品を収容する袋体として、現在広く、樹脂製のシートにて形成された袋体が普及している。
このような袋体は、特許文献1へ示すように、前面部及び後面部を形成する2枚の、矩形のシートを重ねて形成されたものであり、両シート間において、夫々の底辺同士、更に、夫々の左右側辺同士が融着され、底辺と対向する辺が開口部とされ、当該開口部にチャックが設けられている。チャックは、開口部側の辺に沿って設けられ、開口部を開閉自在に閉鎖するものである。
このようなチャック付きの袋体の製造方法について、従来は、特許文献2へ示すように、帯状のシートを2枚重ねた状態にして、この帯状のシートを当該シートの長手方向に送り、この長手方向への移動中、長尺のチャックを、両シート間にてシートの長手方向に沿ってシートへ融着して行くものであり、この移動中、帯状のシートの長手方向に間隔を開け且つ当該長手方向と交差する方向に伸びるよう2枚のシートの融着し、更に、帯状のシートの移動方向を前後方向としてシートの左右についてチャックと反対側を、シートの長手方向に沿って融着することで、帯状シートの長手方向に複数の胞を形成するものであった。
最終的には、帯状シートの長手方向と交差する方向の融着部を、当該融着に沿って切断することによって胞を分割し、複数のチャック付き袋体を形成することができる。即ち、切断により、上記の帯状シートの長手方向に沿った融着部が袋体の底辺となり、シートの長手方向と交差する方向に伸びる融着部即ち切断された融着部が、袋体の左右の辺となり、チャックが設けられた辺が開口部となる。尚、上記融着部の切断によって、帯状シートの長手方向に伸びるチャックも、各胞即ち各袋体ごとに分割され、各袋体の開口部を開閉自在に閉鎖できるものとする。
一方、チャック付き袋体の製造装置としては、チャックの取り付けと、上記各辺の融着(胞形成)までを行うものとし、チャックと融着部が形成された帯状のシートは、ロール状に巻かれて被包装物を包装する先まで搬送され、帯状シートの切断(各胞の分割)は、内容物の包装を行う先で実行されるが一般的である。また、被包装物を収容してから各辺を融着し袋体を形成する場合も多々有り、当該チャック付き袋体の製造装置としては、帯状の2枚のシート間にチャックを取り付けてロール状に巻き取るのみとすることも、通常よく行われている。
特開2006−206166号公報 特開昭63−202436号公報
しかし、従来のように、帯状のシートの長手方向に沿ってチャックを取り付ける場合、チャックは開口部となる辺の付近に形成される必要があるので、帯状シートの幅方向の左右何れかに寄った状態となり、チャック取り付け後に巻き取られた帯状シートは、円柱状のロールとならずに、左右端の何れか一方が何れか他方よりも膨らんだロールとなってしまい、取り扱いが非常に面倒なものとなっていたのである。
このため、本願の発明者は、チャックを帯状シートの長手方向即ち製造中の帯状シートの移動方向に対して、チャックを当該方向と交差する方向に取り付けることを考えた。このようにチャックを、シートの長手方向に対して間隔を開けて、シートの幅方向沿って設ければ、帯状シートを巻き取った後、円柱状のロールとすることができるからである。
しかし、現実には、帯状のシートの長手方向と交差する方向について、チャックをシートへ安定的に挿入し配置するのは困難であることが分かった。従来のシートの長手方向に沿ってチャックを取り付ける場合のように、シートに追従してチャックをシートの長手方向に繰り出して行けば連続的にチャックをシートへ取り付けて行くことができるものとは異なり、間欠的にチャックをを取り付ける必要が有るからである。このため、チャックをシートへ安定的に取り付けるには全く異なる工夫が必要であった。
上記の事情に鑑み、本願発明は、帯状シートに対して安定して、チャックを取り付けて行くことが出来るチャック付き袋体の製造方法及びその製造装置の提供を目的とする。
本願の請求項1に係る発明は、樹脂シートにて形成され、左右の側部と、開口部となる前部と、底となる後部と、開口部を開閉自在に閉鎖するチャックとを備えるチャック付き袋体を製造する、チャック付き袋体の製造装置について、次の構成を採るものを提供する。
即ち、この装置は、複数の袋体の上面部と下面部とを採取可能な2枚の帯状シートを合わせた状態にし両帯状シートの長手方向に当該帯状シートを移動させるシート送り部と、両帯状シートと別体のチャックを構成する係止部と被係止部とを係止した状態で両帯状シート間に挿入するチャック挿入部と、挿入されたチャックを両帯状シートの外側から挟んで帯状シートの夫々へ融着するチャック融着部とを備え、帯状シートの左右側辺を、形成する袋体の左右側部とする。チャック挿入部は、帯状シートの移動方向を前後方向として、帯状シートの右方又は左方側に位置するチャック供給部と、チャック供給部から受け取ったチャックを両帯状シート間へ差し込むチャック移動部とを備える。チャック移動部は、第1挟持体と、第2挟持体と、駆動部とを備え、駆動部にて両挟持体をチャック供給部側から両帯状シート間へ向け当該帯状シートの移動方向と交差する方向に移動させることにより、両帯状シート間において、両帯状シートを横断するようにチャックを配置する。第1挟持体と第2挟持体とは、夫々互いに別体に形成された板状体であり、駆動部にてチャック供給部側から両帯状シート間へ向け帯状シートの移動方向と交差する方向へ移動する最後尾を、第1挟持体及び第2挟持体の後端面とする。チャック移動部は、シャトル部を備え、第1挟持体と第2挟持体とは、互いの間に隙間を開けてシャトル部の上に並べられて、別々にシャトル部へ固定され、シャトル部は第1挟持体及び第2挟持体の移動方向について第1挟持体及び第2挟持体の後端面より前方に位置し、駆動部は、シャトル部を移動させることにより、第1挟持体及び第2挟持体の上記移動を行うものであり、
第1挟持体及び第2挟持体の移動方向における第1挟持体の後端面と第2挟持体の後端面との間は、第1挟持体と第2挟持体の前記移動方向について後方に向け前記隙間を開放するものであり、係止部と被係止部とが係止された状態のチャックを、第1挟持体及び第2挟持体の両後端面間から、第1挟持体及び第2挟持体の間へ挿入することができる。
本願の請求項2に係る発明は、上記本願の請求項1に係る発明にあって、次の構成を採るチャック付き袋体の製造装置を提供する。
即ち、チャックを構成する係止部と被係止部とは、夫々裏面が帯状シートへ融着される基板を備え、係止部と被係止部の一方は、基板の表面側に雌部を備え、係止部と被係止部の他の一方は、雌部に強制嵌合することができる雄部を備え、チャック挿入部は、チャック切断部を備え、チャック供給部は、長尺のチャックを供給するものである。上記の駆動部は、帯状シートの移動方向と交差する方向にシャトル部を移動させて、上記両帯状シート間へ第1及び第2の両挟持体を挿入し、第1及び第2の両挟持体は、夫々移動方向について伸びる、上記両帯状シート夫々の横幅よりも長い長尺の板状体であり、両挟持体は、互いの間に隙間を開けて、並べられたものであり、駆動部の駆動により先端側を、上記両帯状シート間へ挿入する。第1及び第2の両挟持体間の上記隙間は、係止部と被係止部とが備える上記基板夫々の横幅よりも小さいものであり、係止された係止部と被係止部の雌雄嵌合部分が、第1及び第2の両挟持体の間の上記隙間に位置し、且つ、係止部と被係止部の両基板が両挟持体の上方と下方に配置されることにより、長尺のチャックが両挟持体の隙間に沿う。チャック融着部は、帯状シートを挟んで、係止部と被係止部の両基板の裏側から加熱することにより、帯状シートへチャックを熱融着する。駆動部は、第1及び第2の両挟持体を前進させて、チャック挿入に際し両挟持体の先端側を上記帯状シート間へ差し込み、チャック融着部にてチャックが帯状シートの夫々へ溶着された後、融着されたチャックを残し両挟持体をチャック供給部側へ後退させるものであり、第1及び第2の両挟持体は、当該後退によって次にシートへ取り付けられる後続のチャックを両挟持体の隙間に基端側から受け入れて行くものであり、後退完了後、チャック切断部が融着されたチャックを後続のチャックから切断する。シート送り部は、チャックがシート間へ挿入され融着されてチャック切断部により切断される間、帯状シートの移動を停止する。
本願の請求項3に係る発明は、樹脂シートにて形成され、左右の側部と、底となる後部と、開口部となる前部と、開口部を開閉自在に閉鎖するチャックとを備えるチャック付き袋体を製造する、チャック付き袋体の製造方法について、次の構成を採る。
即ち、この方法は、シート送り部にて、複数の袋体の上面部と下面部とを採取可能な2枚の樹脂製の帯状シートについて両帯状シートを対面させた状態にし当該帯状シートの長手方向に当該両帯状シートを移動させ、帯状シートの左右側辺を、形成する袋体の左右側部とし、チャック挿入部にて、帯状シートと別体のチャックを構成する係止部と被係止部とを係止した状態で上記両帯状シート間に挿入し、チャック融着部にて、挿入されたチャックを両帯状シートの外側から挟んで当該帯状シートの夫々へ融着する。チャック挿入部には、帯状シートの移動方向を前後方向として、両帯状シートの右方又は左方側に位置するチャック供給部と、チャック供給部から受け取ったチャックを両帯状シート間へ差し込むチャック移動部とを備えたものを用い、チャック移動部に、第1挟持体と、第2挟持体と、駆動部とを備えたものを用い、両挟持体の間に、チャックを挟んで、駆動部にて両挟持体をチャック供給部側から上記両帯状シート間へ向け当該帯状シートの移動方向と交差する方向に移動させることにより、両帯状シート間において、当該両帯状シートを横断するようにチャックを配置するものである。そして、第1挟持体と第2挟持体とを、夫々互いに別体に形成された板状体とし、駆動部にてチャック供給部側から両帯状シート間へ向け帯状シートの移動方向と交差する方向へ移動する最後尾を、第1挟持体及び第2挟持体の後端面とする。チャック移動部には、シャトル部を備えたものを用い、第1挟持体と第2挟持体とは、互いの間に隙間を開けてシャトル部の上に並べられて、別々にシャトル部へ固定され、シャトル部は第1挟持体及び第2挟持体の移動方向について第1挟持体及び第2挟持体の後端面より前方に位置するものとし、駆動部は、シャトル部を移動させることにより、第1挟持体及び第2挟持体の上記移動を行うものとし、第1挟持体及び第2挟持体の移動方向における第1挟持体の後端面と第2挟持体の後端面との間は、第1挟持体と第2挟持体の前記移動方向について後方に向け前記隙間を開放するものとし、係止部と被係止部とが係止された状態のチャックを、第1挟持体及び第2挟持体の両後端面間から、第1挟持体及び第2挟持体の間へ挿入するものであり、上記チャック帯状シート間挿入し、チャックが帯状シートの夫々へ融着された後チャックを帯状シートへ残して、第1及び第2の両挟持体をチャック供給部側へ移動させる。
本願の請求項4に係る発明は、樹脂シートにて形成され、左右の側部と、底となる後部と、開口部となる前部と、開口部を開閉自在に閉鎖するチャックとを備えるチャック付き袋体を製造する、チャック付き袋体の製造方法において、次の手段を採るものを提供する。
即ち、この方法は、シート供給部と、シート送り部と、チャック挿入部と、チャック融着部と、チャック切断部と、サイドシール部と、シート巻取り部とを用いて、シート供給工程と、チャック挿入工程と、チャック融着工程と、チャック準備工程と、チャック切断工程と、サイドシール工程と、シート巻取り工程とを、順次遂行する。シート供給工程において、シート送り部により、複数の袋体の上面部と下面部とを採取可能な2枚の帯状シートについて、夫々帯状シートが巻かれたシート供給部から引き出し、両帯状シートを合わせた状態にし当該帯状シートの長手方向にシートを移動させ、シート送り部による帯状シートの移動方向を、袋体の前後方向と一致するものとする。チャック挿入工程において、チャックを構成する係止部と被係止部とを係止した状態にして、チャック挿入部により、長尺のチャックを両帯状シート間に挿入する。当該チャック挿入部には、第1挟持体と第2挟持体と駆動部とを有するものを採用し、当該チャック挿入部により、帯状シートの移動方向を前後方向として帯状シートの右方又は左方側に位置するチャック供給部から長尺のチャックを受け取って第1及び第2の両挟持体の間に挟み、駆動部にて両挟持体をチャック供給部側から帯状シート間へ向け当該帯状シートの移動方向と交差する方向に移動させることにより、両帯状シート間において、当該帯状シートを横断するようにチャックを挿入する。第1挟持体と第2挟持体とを、夫々互いに別体に形成された板状体とし、駆動部にてチャック供給部側から両帯状シート間へ向け帯状シートの移動方向と交差する方向へ移動する最後尾を、第1挟持体及び第2挟持体の後端面とする。チャック移動部には、シャトル部を備えたものを用い、第1挟持体と第2挟持体とは、互いの間に隙間を開けてシャトル部の上に並べられて、別々にシャトル部へ固定され、シャトル部は第1挟持体及び第2挟持体の移動方向について第1挟持体及び第2挟持体の後端面より前方に位置するものとし、駆動部は、シャトル部を移動させることにより、第1挟持体及び第2挟持体の上記移動を行うものとし、第1挟持体及び第2挟持体の移動方向における第1挟持体の後端面と第2挟持体の後端面との間は、第1挟持体と第2挟持体の前記移動方向について後方に向け前記隙間を開放するものとし、係止部と被係止部とが係止された状態のチャックを、第1挟持体及び第2挟持体の両後端面間から、第1挟持体及び第2挟持体の間へ挿入する。そして、チャック融着工程において、チャック融着部にて、両帯状シート間へ挿入されたチャックを両帯状シートの外側から挟んで当該帯状シートの夫々へ融着する。チャックが当該帯状シートへ融着された後、チャック準備工程において、チャックを帯状シートへ残して、第1及び第2の両挟持体をチャック供給部側へ移動させることにより、次に帯状シートへ融着される後続のチャックを、順次両挟持体間へ送り込む。チャック切断工程において、チャック切断部にて、帯状シートへ融着されたチャックと、次に帯状シートへ融着される後続のチャックとを切断する。サイドシール工程において、チャックが融着された帯状シートに対して、サイドシール部により、袋体の左右の側部となる部分を、夫々シールする。シート巻取り工程において、シート巻取り部により、帯状シートを巻き取る。
本願の各発明は、少なくとも2枚の帯状シートを当該シートの長手方向へ送り、チャックを両帯状シートに対し当該帯状シートを横断する方向に取り付けて行く、チャック付き袋体の製造方法及びその製造装置を提供できた。即ち、本願の各発明は、シートに取り付けられるチャックを帯状シート間へ、間欠的に安定的に挿入して行くことを可能とした。
具体的には、本願の各発明は、帯状シートへ向け移動中の第1及び第2の両挟持体に対しチャックがチャック供給部側へ後戻りするのを抑制すると共に、チャックの両挟持体に対する帯状シート側への移動を許容して、チャックが帯状シートへ融着された後は、チャックを帯状シートへ残して、両挟持体をチャック供給部側へ移動できるものとした
(A)は製造の目的とする袋体の略平面図、(B)はこの袋体への取り付け前のチャックの係止部と被係止部とを分離した状態を示す略断面図、(C)は(B)に示すチャックの係止部と被係止部とを係止した状態を示す略断面図。尚(B)及び(C)は袋体Mとの関係ではシートを省いた図1(A)のX−X略断面図を示すものとなる。 本願発明の一実施の形態に係る装置の一部切欠略側面図。 本願発明の一実施の形態に係る上記装置の要部斜視図。 (A)は図3へ示す装置の一部切欠要部略平面図、(B)は(A)のY−Y略断面図。 本願発明に係るチャック付き袋体の製造方法のフローを示す説明図。 (A)はチャック挿入部2が上方及び下方のシートm1,m2間へチャックcを挿入する状態を示す略正面図、(B)はチャック融着部が挿入されたチャックcを上方及び下方シートm1,m2へ融着する状態を示す略正面図、(C)チャック挿入部を上方及び下方シートm1,m2間から後退させる状態を示す略正面図、(D)はチャック切断部により上方及び下方シートm1,m2へ融着されたチャックcが後続のチャックcから切断される状態を示す略正面図。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
(袋体の構成)
はじめに、製造の目的とする袋体について説明すると、この袋体は、上下に重ねられた2枚の樹脂製の帯状シートから、複数形成されるものである。
図1(A)へ示す通り、個々の袋体Mは、平面視において、上記帯状シートの一方から採取された上面部と、帯状シートの他の一方から採取され上面部に重なる下面部とを備える。袋体Mは、夫々左右の側部M1,M2と、開口部となる前部M3と、底となる後部M4と、開口部を開閉自在に閉鎖するチャックcとを備えた、平面視略矩形のチャック付きのものである。チャックcは、上記開口部の左右の幅分の長さを備えた長尺のものであり、チャックcの長手方向は上記開口部の縁に沿うものである。
尚、図1(A)において、一点鎖線で、本願発明において袋体Mを採取する帯状のシートm(m1,m2)を示し、二点鎖線で、背景技術の欄にて説明した従来の帯状シートを示す。また、図1(A)において、実線の矢印Fは、本願発明における帯状シートの送り方向を示し、破線の矢印F'は、背景技術の欄にて説明した製造中の帯状シートの送り方向を示している。図1(A)へ示すように、送り中の帯状シートの側部m'3,m'4が袋体Mの前後端となり且つ当該送り方向に沿ってチャックが取り付けられる従来の袋体の製造と異なり、本願発明では、送り中の帯状シートの側部m3,m4が、袋体Mの左右の側部M1,M2となり、チャックcは、袋体の製造過程における帯状シートの送り方向と交差する方向に設けられる。シートの左右の側部M1,M2の双方又は一方には、必要に応じて、チャックcの端部付近のシールを確実に行うために、ポイントシールがなされる。
(チャックの構成)
チャックcは、図1(B)(C)へ示す通り、係止部c1と、係止部c1と別体に形成された被係止部c2とから構成される。図1(B)は係止部c1と被係止部c2とを分離した状態を示し、図1(C)は係止部c1を被係止部c2へ係止した状態を示す。係止部c1は袋体Mの上記上面部に取り付けられ、被係止部c2は袋体Mの上記下面部に取り付けられる。
係止部c1と被係止部c2とは、夫々、裏面がシートへ融着される基板c3を備え、係止部c1と被係止部c2の何れか一方の基板c3は、基板c3の表面側へ突出する雄部c4が、何れか他方には、基板c3の表面側へ突出する雌部c5が設けられている。
図1(B)(C)において、c30は基板c3の裏面を示している。
チャックcにおいて、上記の雌部c5へ雄部c4を強制嵌合することにより、係止部c1と被係止部c2との係止がなされる。この実施の形態では、係止部c1が雄部c4を備え、被係止部c2が雌部c5を備え、雄部c4は、断面視略円形の線状に形成され、雌部c5は、断面略C字のチャンネル状に形成され、雌雄何れも、基板c3と一体にされている。上記強制嵌合にて、雄部c4が呈するC字が、雌部c5が呈するC字の内側に挿入される。
但し、雄部c4も、雌部c5と同様の断面略C字のチャンネル状に形成するものとしてもよい。この場合、雌雄嵌合する必要から、雄部c4が呈するC字の外径は、雌部c5が呈するC字の外径よりも小さいものとする。
(製造装置の構成)
次に、本願発明に係る装置について説明する。
本願発明は、最終製品として袋体を完成するものの他、袋体完成前の帯状シートへのチャックの取り付けを主とする中間工程のみの処理を行うものも含む。
この実施の形態に係る装置は、上記のチャック付き袋体の製造工程において、帯状シートに対する、チャックの取り付けと袋体の左右側部のシールまでの工程を行い、チャック取り付けと袋体の上記左右のシール後、帯状のシートを巻取るものであり、被包装物の収容や、前部及び後部の融着、複数の袋体にシートを分離する工程は、別途の装置にて行なう。
尚、各部の相対的な配置を説明する便宜上、2枚の帯状の樹脂製シートm1,m2の、一方を上方シートm1として略水平に配置し、他の一方を下方シートm2として当該上方シートm1の下方へ略水平に配置するものとして、送られて行くシートの下流側を前方、上流側を後方とし、各部の上下前後左右を定める。即ち、図中、説明の便宜上、Uは上方を、Sは下方を、Fは前方を、Bは後方を、Lは左方を、Rは右方を夫々示す。このような方向は、絶対的なものではなく、例えば、ここで示す上方以外の他の何れかの方向を上方として、前後左右を定めることを排除するものではない。
この装置は、シート供給部(図示せず。)と、シート送り部1(図2)と、チャック挿入部2(図2)と、チャック融着部3(図2)と、チャック切断部4(図3)と、ポイントシール部(図示せず。)と、サイドシール部(図示せず。)と、シート巻取り部(図示せず。)とを備える。
以下、この装置の各部の構成について順に説明する。
(シート供給部)
シート供給部は、複数の袋体の上面部と下面部とを採取可能な2枚の帯状シート即ち上方シートm1と下方シートm2について、上方シートm1を下方シートm2の上方に配置して両シートm1,m2を対面させた状態にし両シートm1,m2の長手方向に当該シートm1,m2を移動させるものである。
具体的に説明する。図示を省略するが、シート供給部は、上方シート保持部と下方シート保持部とを備える。上方シート保持部は、帯状シートの一方である上方シートm1を巻いたウエブを、当該シートの引き出し方向に回転可能に保持する周知の手段である。下方シート保持部は、帯状シートの他の一方である下方シートm2を巻いたウエブを、当該シートの引き出し方向に回転可能に保持する下方シート保持部を備える周知の装置である。
(シート送り部1)
シート送り部1は、引き合わせガイド手段と、送りガイド手段11とを備える。
引き合わせガイド手段は、図示を省略するが、シート供給部の上方シート保持部に保持された上方シートm1と、シート供給部の下方シート保持部に保持された下方シートm2の、引き出しを案内して、上方シートm1と下方シートm2を上記の通り対面させた状態とする、周知の装置である。この引き合わせガイド手段は、上方及び下方シートm1,m2の夫々或いは当該シートm1,m2の少なくとも一方と当接する、一つ又は複数のガイドローラにて実施することができる。
送りガイド手段11は、上下のシート保持部から引き出された帯状の上方及び下方シートm1,m2を、下流側のシート巻取り部に向け案内するものであり、複数のローラにて構成することができる。
送りガイド手段11を構成するローラ群の一部について、図2へ示す。
送りガイド手段11は、帯状の上方及び下方シートm1,m2の移動経路において、シートの上流側(図2左側)から下流側(図2右側)へ向け、順に、第1駆動用ローラ12,13の対、分岐用ガイド14、案内用ローラ15、第2駆動用ローラ16,17の対を有する。
上下一対の第1駆動用ローラ12,13の少なくとも一方は、モータなどの駆動手段(図示せず。)から動力を得て回転する駆動ローラである。引き合わせガイド手段にて対向する帯状の上方及び下方シートm1,m2は、互いに重なった状態にて、接触し合う両第1駆動用ローラ12,13間に挟まれて、下流側へ送られる。
分岐用ガイド14は、上方及び下方のシートm1,m2間へ介在し、第1駆動用ローラ12,13にて重ねて送り出された上方及び下方シートm1,m2を上下に引き離して、両シートm1,m2間の間隔を開け、後述するチャック挿入部3による上方及び下方シートm1,m2間へのチャックc挿入のためのスペースを確保する。この分岐用ガイド14は、ドラム状に形成されたものであり、少なくともその表面は、摩擦が少ない金属など素材にて形成されものである。送りガイド手段11を構成する他のローラは、回転する必要があるが、この分岐用ガイド14は、回転する必要はなく、周方向に対して固定されたものとすることができる。
案内用ローラ15は、上方シートm1から引き離された下方シートm2と当接して上方シートm1に下方シートm2を近づけつつ、下方シートm2を下流側に案内する。
上下一対の第2駆動用ローラ16,17の少なくとも一方は、モータなどの駆動手段(図示せず。)から動力を得て回転する駆動ローラである。第2駆動用ローラ16,17は、互いに接触し、両ローラ16,17の間に、上下に引き離されていた上方及び下方シートm1,m2を重ねて挟み、下流側へ送り出す。
図示はしないが、この装置の制御部により、上記の第1及び第2駆動用ローラ12,13,16,17などの駆動ローラは、後述するチャックの帯状シートm1,m2間への挿入からチャック切断の間、及び、ポイントシールの間、回転を止め、上方及び下方の両シートm1,m2の送りを停止する。チャックの取り付けやポイントシールの処理(自動)が完了すると、上記駆動ローラは、回転を再開し、上方及び下方の両シートm1,m2を再び送る。そして、チャックの挿入やチャック切断は、各装置に位置センサを設けて動作の開始や終了位置を検出して、ローラの停止・再開の制御を行うことにより、円滑に遂行することができる。また、位置の検出に当っては、帯状シートm1,m2にマークを印刷しておき、当該マークを光学センサにて検出するものとしても実施できる。
上方及び下方シートm1,m2間へチャックcの挿入から当該上方及び下方の両シートm1,m2へ融着後チャックcの切断が終わるまでの間の停止中、上方及び下方の両シートm1,m2の先行する部分即ち下流側の部分は、ポイントシール部にて停止しておりポイントシールが施される。このように、シート送り部は、間欠的に上方及び下方の両シートm1,m2を送るものとし、各処理は、上方及び下方の両シートm1,m2の停止のタイミングを合わせて実施される。
(チャック挿入部2)
図2へ示す通り、チャック挿入部2は、上方及び下方シートm1,m2の送り方向即ち上方及び下方シートm1,m2の移動経路において、分岐用ガイド14と案内用ローラ15の間に配置される。
チャック供給部は、図示を省略するが、平面視において、上記の通り上方及び下方シートm1,m2の移動方向(帯状の上下両シートm1,m2の長手方向)を前後方向として、送られてくる上方及び下方シートm1,m2の右方又は左方側に位置する。この実施の形態では、後方B側から前方F側へ送られてくる上方及び下方シートm1,m2に対して、チャック挿入部2は、上方及び下方の両シートm1,m2の右側Rに配置されている。但し、チャック挿入部2は、上方及び下方の両シートm1,m2の左側Lに配置されるものとしても実施できる。
チャック挿入部2は、チャック供給部(図示せず。)と、チャック移動部21とを備える。
チャック供給部は、複数の袋体分のチャックcを採取することが可能な長尺のチャックcを、ウエブ状に巻回して保持し、その係止部c1と被係止部c2とを係止した状態にして供給する周知の装置である。
チャック移動部21は、チャック供給部からチャックcを引き出して、上方及び下方シートm1,m2間へ差し込む。
具体的に説明すると、図3へ示す通り、チャック移動部21は、シャトル部22と、ガイド部27と、駆動部とを備える。
シャトル部22には、夫々少なくとも表面がチタンからなる、第1挟持体23と、第2挟持体24とが設けられている。
この実施の形態において、ガイド部27は、シャトル部22の移動を案内するレールであり、駆動部(図示せず。)は、シャトル部22に取り付けられたモータと、当該モータによって駆動されるキャスタ(車輪)とを備える。但し、チャック移動部は、油圧などの流体圧を利用した周知のアクチュエータにて、シャトル部22を移動させるものとしてもよく、或いは周知の他の移動手段にて、シャトル部22を移動させるものとしてもよい。
第1及び第2の両挟持体23,24は、夫々自身の移動方向について伸びる、長尺の板状体である。第1及び第2の挟持体23,24は、互いの間に隙間Gを開けて、平行に並べられたものである。
ガイド部27を構成するレールは、上方及び下方シートm1,m2の左右何れか一方から、上方及び下方シートm1,m2の移動方向に対して交差する方向、より具体的には上方及び下方シートm1,m2の移動方向に対して直角に伸びる。
駆動部は、ガイド部27のレールに沿ってシャトル部22を移動させることにて、チャック供給部が配置された上方及び下方シートm1,m2の左方又は右方の離れた位置(図3において右方R)から当該両シートm1,m2側(図3において左方L)へ向け、両シートm1,m2の移動方向と交差直交する方向にシャトル部22を移動させ、上方及び下方シートm1,m2間へ第1及び第2挟持体24,25を挿入する。この実施の形態では、駆動部は、シャトル部22を上方及び下方シートm1,m2の移動方向と直交する方向に移動させて、当該両シートm1,m2間へのチャックcの挿入を行う。
但し、上記レールについては、シートの移動方向と交差する方向に伸びるものとすれば良く、実際に上方及び下方シートm1,m2と交差させる必要はない。寧ろ上方及び下方シートm1,m2の移動を阻害しないよう、レールの先端側を、上方及び下方シートm1,m2の移動経路内へ入り込まないように、即ち交差しないように配置するのが好ましい。
シャトル部22は、レールの基端側即ちチャック供給部側から、上記レールの先端位置までしか移動できないが、長尺の第1及び第2挟持体23,24は、シャトル部22から更に上方及び下方シートm1,m2側へ伸び、シャトル部22がレールの先端側にあるとき、実際に上方及び下方シートm1,m2と交差し、両シートm1,m2の間へ、当該シートm1,m2のほぼ左右全幅に渡って挿入可能な長さ、シャトル部22から上方及び下方シートm1,m2側へ突出する。
尚、上記図3は、チャック保持前、第1及び第2の挟持体23,24が、上方及び下方のシートm1,m2の間からチャック供給部側へ後退し、全体を上方及び下方のシートm1,m2から露出させた状態を示している。
図4(A)(B)へ示す通り、第1及び第2の両挟持体23,24は、夫々チャックcを押圧する押圧体25,26を備える。以下必要に応じ、第1挟持体23が備える押圧体25を第1押圧体25と、第2挟持体24が備える押圧体26を第2押圧体26と呼ぶ。
第1及び第2押圧体25,26は、夫々、弾性を有する線状のバネ材であり、先端側を自由端とし基端側が挟持体へ固定され、平面視において、固定された一方の挟持体から他方の挟持体へ向けて伸びると共に、基端側を先端側よりもチャック供給側へ寄るようチャックcの移動方向即ち長尺の第1及び第2の両挟持体23,24の伸びる方向に対し斜めに固定されている。言い換えると、第1及び第2の押圧体25,26の夫々については、その先端側が、基端側よりも上方及び下方シートm1,m2側へ寄るように斜めに取り付けられている。
また、第1押圧体25と第2押圧体26とは、チャックの移動方向について、互いに異なる位置に配置されている。この実施の形態において、第1及び第2の挟持体23,24の夫々は、押圧体を一つづつ備えるものとしたが、第1及び第2の押圧体25,26はこのような個数に限定するものではなく、両挟持体23,24は夫々複数の押圧体25,26を備えるものとしても実施できる。特に、第1及び第2の挟持体23,24の夫々は、同数の押圧体25,26を備えるものとするのが好ましい。又、上方及び下方シートm1,m2の送り方向について他の押圧体よりも前方Fに位置する押圧体、即ちこの実施の形態において第2挟持体24よりも前方F側に位置する第1挟持体23が備える第1押圧体25を、第2押圧体26よりも、上方及び下方シートm1,m2寄りに配置するのがチャックを円滑に当該両シートm1,m2間へ送る上で好ましい。但し、押圧体について、このような配置に限定するものではない、
この実施の形態では、シャトル部22の上面に設けられたネジ孔(図示せず。)と、第1及び第2の挟持体23,24を上下に貫通する孔(図示せず。)に、ボルトなどの周知の固定具a…aが通され、両挟持体23,24は、シャトル部22上面へ、互いに平行に並べられた状態に固定されている。そして、この固定具a,aにて、上記第1及び第2の押圧体25,26の基部側は、第1及び第2の挟持体23,24の上面へ固定される。具体的には、固定具aであるボルトの座面と、挟持体の上面とにて、線状の第1及び第2の押圧体25,26の基部側を挟むことにて、両押圧体25,26を挟持体23,24の夫々に固定する。但し、第1及び第2の押圧体25,26の、第1及び第2の挟持体23,24への固定は、シャトル部22への第1及び第2の挟持体23,24の固定を兼ねる固定具に頼るのではなく、別途の固定手段を用いて行うものとしてもよい。
上記の通り、シャトル部22の上面の固定具a,aにて固定されることにより、第1及び第2の押圧体25,26の夫々は、第1及び第2の両挟持体23,24の先端側が上方及び下方シートm1,m2間に挿入された状態において、当該両シートm1,m2間よりもチャック供給部側に位置するよう第1及び第2挟持体23.24の上面へ配置される。
第1及び第2の挟持体23,24とその第1及び第2押圧体25,26について、更に詳しく説明する。
線状の第1及び第2の押圧体25,26の夫々は、上記の通り、固定具a,aの座面と挟持体の上面に挟まれることにて、第1及び第2の挟持体23,24の上面に沿うように取り付けられ、チャックcを保持していない状態において、両押圧体25,26の先端側は、第1及び第2の両挟持体23,24間の隙間Gの上に位置する。
図4(B)へ示す通り、第1及び第2の挟持体23,24間の上記隙間Gは、チャックcの係止部c1と被係止部c2とが備える上記基板c3,c3夫々の横幅w1,w2(図1(B))よりも小さいものであり、係止部c1と被係止部c2の一方、この実施の形態において被係止部c2が備える上記雌部c5の嵌合状態のときの横幅w3(図1(C))とほぼ同じか、この横幅w3より若干大きなものである。
また、シャトル部22の上面には、第1及び第2の挟持体23,24の隙間Gの下方に第1及び第2の挟持体23,24の長手方向に沿って伸びる溝bが設けられている。この溝bの横幅は、チャックcの上基板の横幅w1,w2の夫々よりも大きく、隙間Gを含め第1挟持体23と第2挟持体24の夫々の横幅を合計した幅よりも小さい。
溝bの前後端は、シャトル部22の前面と後面に達する。即ち、溝bは、シャトル部22の前後にて開放されているのである。
図3へ示す通り、並べられた第1及び第2の両挟持体23,24については、上方及び下方シートm1,m2間へ挿入しやすいように、平面視において、先端側が剣のように先窄まりに形成された部分を備える。
チャックcは、係止部c1と被係止部c2とが係止された状態にされて(図1(C))、図4(A)(B)へ示すように、第1及び第2挟持体23,24の間へ挿入される。詳しくは、当該係止状態のチャックcの雌雄嵌合部即ち嵌合状態の雄部c4と雌部c5とが、第1及び第2の挟持体23,24の後端側(図3の右方R)から、両挟持体23,24の上記隙間Gへ挿入されるのである。このとき、係止部c1の基板c3は、第1及び第2の挟持体23,24の上面側に位置する。また被係止部c2の基板c3は、第1及び第2の挟持体23,24の下面側に位置し、上記溝bの中に収容された状態となる。
上記隙間Gへ、係止状態のチャックcの雌雄嵌合部分、即ち嵌合状態の雄部c4及び雌部c5が挿入されることにより、第1及び第2の押圧体25,26の先端側は、チャックcの当該雌雄嵌合部分、この実施の形態において特に雄部c4の基部と当接し、当該押圧体25,26の基端側へ押し戻され、両押圧体25,26は夫々弾性にて撓り、第1及び第2の挟持体23,24の基端側、即ちチャック供給部側へ後戻りできないように、チャックcを保持する。
尚、この実施の形態では、係止部c1が雄部c4を備え、被係止部c2が雌部c5を備えるものとし、押圧体は、雄部c4の基部を押圧するものとした。この他、被係止部c2が雄部c4を備え、係止部c1が雌部c5を備えるものとし、押圧体は、雌部c5の基部を押圧するものとしても実施できる。
上下方向について、分岐用ガイド14と案内用ローラ15の間における上方及び下方シートm1,m2の間の位置と、シャトル部22が上記レールに置かれた状態のチャック挿入部2の第1及び第2挟持体23,24の位置は同じであり、上記レールは、チャック供給部側から、シート側へ略水平に伸びて、シャトル部22の水平移動をガイドし、第1及び第2の両挟持体23,24を、上方及び下方シートm1,m2の間へ案内する。
長尺の第1及び第2の挟持体23,24の夫々は、シャトル部22から、少なくとも上方シートm1及び下方シートm2夫々の横幅分、当該シートm1,m2側へ略水平に伸びるものであるため、不安定とならないように、上方及び下方の両シートm1,m2の近傍(右横)において、図3へ示す通り、第1及び第2の挟持体23,24の先端側が通される貫通部29を備えたサブガイド部28が、レール先端側に設けられている。図3において、第1及び第2の挟持体23,24の先端の形状を示すために、サブガイド部28は一点鎖線で、透視した状態に表す。
(チャック融着部3)
チャック融着部3は、図2へ示すように、上方及び下方シートm1,m2の移動経路中、チャック挿入部2にてチャックcが挿入される位置の、上下に配置される。即ち、チャック融着部3は、上方シートm1の上方へ位置し上方シートm1へチャックcを融着する第1融着部31と、下方シートm2の下方に位置し下方シートm2へチャックcを融着する第2融着部32とを備える。第1及び第2の融着部31,32は上方及び下方シートm1,m2の送り方向について、同じ位置に配置される。第1及び第2の両融着部31,32は、移動本体33,33と、移動本体33,33に取り付けられた融着作用部34,34と、移動本体を上下に変位させる上下駆動部(図示せず)とを備える。
上記の融着作用部34は、第1融着部31の下面と第2融着部32の上面の夫々に設けられている。融着作用部34,34の夫々は、上方及び下方シートm1,m2を横断する方向に伸びるものであり、融着作用部34,34の長手方向の幅は、上方及び下方シートm1,m2夫々の横幅(送り方向と交差する方向の上方シートm1及び下方シートm2夫々の幅)とほぼ同じである。融着作用部34,34の横幅(シートの送り方向についての幅)は、チャックcの基板c3,c3の横幅w1,w2、とほぼ同じである。
この融着作用部34,34夫々には、発熱装置或いは超音波の発生装置など周知の融着手段を備えたものを採用する。この実施の形態において、融着作用部34,34は、発熱して帯状シートm1,m2へのチャックcの融着を行う。
(チャック切断部4)
チャック切断部4(図3)は、平面視において、チャック供給部側に後退した状態の第1及び第2挟持体23,24の先端と、第1及び第2シートm1,m2との間に位置する。チャック切断部4は、チャックcを切断することが可能な刃を有する。即ち、チャック切断部4は切断のため移動する切断刃と、固定された受け刃とを備えるが、図面の煩雑を避けるため、図3(及び後述の図6)において、切断刃のみ図示する。
(ポイントシール部)
ポイントシール部は、図示は省略するが、前述のポイントシールをシートに施す周知の装置であり、上方及び下方シートm1,m2の上下から、チャックcの両端付近をシールする。ポイントシール部は、チャック融着部3及びチャック切断部4の下流側に設けられている。ポイントシールが不要であれば、ポイントシール部を設けずに実施することもできる。また、本願発明に係る装置ではなく、他の装置にてポイントシールを行なうものとしてもよい。
(サイドシール部)
サイドシール部は、図示を省略するが、チャックcが取り付けられて第2駆動用ローラ16,17間を通過して重ねられた上方及び下方シートm1,m2の、移動経路途中に設けられたものである。この実施の形態では、サイドシール部は、ポイントシール部よりも下流側に設けられている。
サイドシール部は、袋体の左右両側部m3,m4を形成すべく、当該位置を融着する。サイドシール部a4は、発熱や超音波の発生によりシートの融着を行う周知の装置を用いて実施することができる。
この実施の形態において、サイドシール部は、熱融着にてシールを行うものであり、図示はしないが、シートの左右のシールを行う左右融着部と、当該融着部の下流側にてシートのシールされた左右両側部を冷却する冷却部とを備える。
(シート巻取り部)
シート巻取り部は、図示を省略するが、サイドシール部にて、左右のシールが施された後、互いに一体とされた帯状の上方及び下方シートm1、m2をウエブ状に巻き取るものであり、周知のシート巻取り装置を採用することができる。
(製造方法)
次に、この装置を用いた本願発明のチャック付き袋体の製造方法のフローについて説明する。
このチャック付き袋体の製造方法は、図5へ示す通り、順に、シート供給工程k1と、チャック挿入工程k2と、チャック融着工程k3と、チャック準備工程k4と、チャック切断工程k5と、ポイントシール工程k6と、サイドシール工程k7と、シート巻取り工程k8とを遂行するものである。
(シート供給工程k1)
シート供給工程k1において、上記シート送り部1の駆動ローラの駆動によって、上記シート供給部から帯状の上方及び下方シートm1,m2が引き出される。
引き出された上方及び下方シートm1,m2は、下流の巻取り部に向けて送られる。
(チャック挿入工程k2)
チャック挿入工程k2は、上記チャック挿入部2によって、下流に向けて送られてくる帯状シートm1,m2に対してチャックcを挿入する工程である。
この工程において、チャックcは、図3へ示す第1及び第2挟持体23,24の隙間Gへ、図4(A)(B)へ示すように挟まれ、チャック供給部から引き出されて行く。
即ち、チャック挿入部2は、第1及び第2の両挟持体24,25の間に係止状態のチャックcの雄部c4の基部を挟み、駆動部にてシャトル部22を移動させるものであり、両挟持体23,24をチャック供給部側から上方及び下方シートm1,m2の間へ向け、上方シートm1の移動方向と交差する方向に移動させる。この移動により、上方及び下方の両シートm1,m2間において、図6(A)へ示す通り、上方及び下方シートm1,m2を横断するようにチャックcを配置する。
第1及び第2の挟持体23,24がチャックcを図6(A)へ示すように配置する際、シート送り部は、前述の通り駆動ローラを停止させる。
このチャックcの、上方及び下方シートm1,m2間への配置に際して、第1及び第2の押圧体25,26は、図4(A)へ示す通り、撓ることにてチャックcの雄部c4の基部を押圧し、シートへ向け移動中の第1及び第2の挟持体に対しチャックがチャック供給部側へ後戻りするのを抑制すると共に、チャックcの第1及び第2の挟持体23,24に対する上方及び下方シートm1,m2側への移動を許容する。
(チャック融着工程k3)
チャック融着部3の第1及び第2の融着部31,32の間において、チャックcがチャック挿入部2にて上方及び下方シートm1,m2間へ送り込まれることにより、処理はチャック融着工程k3に移行する。具体的には、位置センサなどのセンサ(図示せず)にてチャック挿入部2の第1及び第2挟持体23,24或いはシャトル部22のチャックcの位置を検出するものとし、当該センサによって、第1及び第2の挟持体23,24のシートm1,m2間への移動完了の位置を検出することにより、処理は、チャック融着工程k3に移行する。
このチャック融着工程k3において、上下駆動部により、第1融着部31を降下させ、上方シートm1から上方へ離れていた第1融着部31の融着作用部34を、上方シートm1の表面(上面)に押し当てつつ、第1及び第2挟持体23,24の上方に配置された(チャックcの)基板c3へ、押し付ける。この第1融着部31の降下と同時に、上下駆動部は、第2融着部32を上昇させ、下方シートm2から下方に離れていた第2融着部32の融着作用部34を、下方シートm2の表面(下面)に押し当てつつ、第1及び第2の挟持体23,24よりも下方に配置された(チャックcの)基板c3へ押し付ける。このようにして、図6(B)へ示す通り、係止部c1が被係止部c2に係止されたチャックcと、上方及び下方両シートm1,m2とは、第1融着部31と第2融着部32との間に挟まれ、チャックcの両基板c3,c3の裏面c30,c30は、融着作用部34,34により上方及び下方シートm1,m2の内側の面に融着される。
この融着は、融着作用部34,34の発熱によるヒートシールであってもよく、或いは当初より、上方及び下方シートm1,m2のチャックcが取り付けられる部分にホットメルトの接着剤を付けておき、融着作用部34,34の発熱により接着剤に熱を加えて接着するものとしてもよい。また、前述の通り、融着作用部34,34は、超音波を発するものとし、超音波融着を行うものとしても実施できる。
(チャック準備工程k4)
チャック準備工程k4は、次にシートへ融着されるチャックcを第1及び第2の両挟持体23,24の隙間Gへ配備する工程である。
この工程について詳しく説明する。
図6(B)へ示すように、上下に配置された第1及び第2融着部31,32の融着作用部34,34の夫々は、チャックcの基板c3,c3夫々の裏面c30,c30と当接するものであるが、第1及び第2の両挟持体23,24とは直接接触しない。
一方、第1及び第2の両挟持体23,24の第1及び第2の押圧体25,26は、前記の通り、チャックcがチャック供給部側へ後戻りするのを抑制すると共に、両挟持体23,24に対する上方及び下方シートm1,m2側へのチャックcの移動を許容するものである。第1及び第2の押圧体25,26の当該作用によって、チャックcの融着後、第1融着部31と第2融着部32とが離れる前、図6(C)へ示すように、シャトル部22を、駆動部によってチャック供給部側へ後退させることにて、上方及び下方シートm1,m2へ融着されたチャックcを残して第1及び第2挟持体23,24のみ円滑に後退させることができる。
この第1及び第2の両挟持体23,24の当該後退に伴い、次に融着される部分が両挟持体23,24の間の隙間Gへ順次入り込むことになる。即ち、第1及び第2の両挟持体23,24は、当該後退によって次にシートへ取り付けられる後続のチャックcを両挟持体の隙間Gへその基端側から自動的に受け入れて行くことになる。このようにして、次のチャックcが挟持体23,24間へ配備される。
前述の通り、第1及び第2の挟持体23,24をチタンにて形成することにより、表面の滑りがよく、チャックcに対する剥離性が良好で、上記の後退がより円滑に行える。
(チャック切断工程k5)
第1及び第2の両挟持体23,24が、第1融着部31と第2融着部32から抜け出て完全にチャック供給部側へ後退した後、このチャック切断工程k5にて、図6(D)へ示す通り、チャック切断部4が、チャックc1へ切断刃を振り下ろし、上方及び下方シートm1,m2へ融着されたチャックcを次に融着予定の後続のチャックcから切り離す。チャック切断部4の作動のタイミングは、位置センサなどのセンサにて第1及び第2の挟持体23,24又はシャトル部22の位置を検出することによって図ればよい。
チャック切断工程k5後、上下駆動部にて、第1融着部31と第2融着部32とは夫々上方及び下方シートm1,m2から離れ、元の位置に戻る。シート送り部の駆動ローラは、再び回転を開始し、上方及び下方シートm1,m2を下流側へ送る。
(ポイントシール工程k6)
チャック切断工程k5後、シート送り部にて、上方及び下方シートm1,m2は更に下流へ移動し、ポイントシール工程k6により、前述のポイントシール部にて、シートのチャックcの左右両端付近がポイントシールされる。
(サイドシール工程k7)
ポイントシール工程k6後、シート送り部にて、上方及び下方シートm1,m2は更に下流に移動し、到達したサイドシール部において、前述の左右融着部により袋体の左右両側部となる部分が加熱され、シールされる。そして、続く冷却部にて、形成されたサイドシールが冷却される。
(シート巻取り工程k8)
図示を省略した、シート送り部1が備える他の駆動用ローラにて、上方及び下方シートm1,m2は、更に、サイドシール部から更に下流に送られ、前述のシート巻取り部によって、帯状シートの状態のまま巻き取られる。
この実施の形態では、他で、被収納物を上方及び下方シートm1,m2間に収納した後、シートの前後をシールするものであり、ここでは、サイドシール部によるシールの後、一体にされた帯状の上方及び下方シートm1,m2は、上記の通り、シート巻取り部に巻き取られて処理が完了する。
この実施の形態に係る装置は、複数のチャック付き袋体の製造工程において、チャックの取り付けと、袋体にされた際のサイドシールの形成までを行い、チャック取り付けとサイドシール後は、帯状のシートのまま巻取るものであり、被収容物を収容する工程や、前後をシールする工程、複数の袋体にシートを分離する工程は、別途の装置にて行なうものとしたが、この装置において、被収容物の充填手段や、前後のシール手段、シートの切断手段などを備えるものとし、他で行うものとした各工程を、この装置にて行うものとしても実施できる。
上記において、袋体の開封部がシートの長手方向に直交するものとして、チャックの取り付け方向を、シートの長手方向と直交するものとしたが、袋体の開封部となる部分に沿ってチャックを取り付けることができればよく、開封部がシートの長手方向に対して斜めであれば、チャックの送りも、開口部に合わせてシートの長手方向に対して斜めとなるように行えばよい。
また、目的とする袋体は、左右両側部や底となる後部、前部に、「まち」を備えないものとしたが、「まち」を備えるものとしても実施できる。
1 シート送り部
2 チャック挿入部
3 チャック融着部
4 チャック切断部

Claims (4)

  1. 樹脂シートにて形成され、左右の側部と、開口部となる前部と、底となる後部と、開口部を開閉自在に閉鎖するチャックとを備えるチャック付き袋体を製造する、チャック付き袋体の製造装置において、
    複数の袋体の上面部と下面部とを採取可能な2枚の帯状シートを合わせた状態にし、両帯状シートの長手方向に当該帯状シートを移動させるシート送り部と、
    両帯状シートと別体のチャックを構成する係止部と被係止部とを係止した状態で両帯状シート間に挿入するチャック挿入部と、
    挿入されたチャックを両帯状シートの外側から挟んで帯状シートの夫々へ融着するチャック融着部とを備え、
    帯状シートの左右側辺を、形成する袋体の左右側部とし、
    チャック挿入部は、帯状シートの移動方向を前後方向として、帯状シートの右方又は左方側に位置するチャック供給部と、チャック供給部から受け取ったチャックを両帯状シート間へ差し込むチャック移動部とを備え、
    チャック移動部は、第1挟持体と、第2挟持体と、駆動部とを備え、駆動部にて両挟持体をチャック供給部側から両帯状シート間へ向け当該帯状シートの移動方向と交差する方向に移動させることにより、両帯状シート間において、両帯状シートを横断するようにチャックを配置するものであり、
    第1挟持体と第2挟持体とは、夫々互いに別体に形成された板状体であり、
    駆動部にてチャック供給部側から両帯状シート間へ向け帯状シートの移動方向と交差する方向へ移動する最後尾を、第1挟持体及び第2挟持体の後端面とし、
    チャック移動部は、シャトル部を備え、
    第1挟持体と第2挟持体とは、互いの間に隙間を開けてシャトル部の上に並べられて、別々にシャトル部へ固定され、シャトル部は第1挟持体及び第2挟持体の移動方向について第1挟持体及び第2挟持体の後端面より前方に位置し、
    駆動部は、シャトル部を移動させることにより、第1挟持体及び第2挟持体の上記移動を行うものであり、
    第1挟持体及び第2挟持体の移動方向における第1挟持体の後端面と第2挟持体の後端面との間は、第1挟持体と第2挟持体の前記移動方向について後方に向け前記隙間を開放するものであり、係止部と被係止部とが係止された状態のチャックを、第1挟持体及び第2挟持体の両後端面間から、第1挟持体及び第2挟持体の間へ挿入することができるものであることを特徴とするチャック付き袋体の製造装置。
  2. チャックを構成する係止部と被係止部とは、夫々裏面が帯状シートへ融着される基板を備え、係止部と被係止部の一方は、基板の表面側に雌部を備え、係止部と被係止部の他の一方は、雌部に強制嵌合することができる雄部を備え、
    チャック挿入部は、チャック切断部を備え、
    チャック供給部は、長尺のチャックを供給するものであり
    上記の駆動部は、帯状シートの移動方向と交差する方向にシャトル部を移動させて、上記両帯状シート間へ第1及び第2の両挟持体を挿入し、
    第1及び第2の両挟持体は、夫々移動方向について伸びる、上記両帯状シートの横幅よりも長い長尺の板状体であり、両挟持体は、互いの間に隙間を開けて、並べられたものであり、駆動部の駆動により先端側を、上記両帯状シート間へ挿入し
    1及び第2の両挟持体間の上記隙間は、係止部と被係止部とが備える上記基板夫々の横幅よりも小さいものであり、
    係止された係止部と被係止部の雌雄嵌合部分が、第1及び第2の両挟持体の間の上記隙間に位置し、且つ、係止部と被係止部の両基板が両挟持体の上方と下方に配置されることにより、長尺のチャックが両挟持体の隙間に沿い、
    チャック融着部は、帯状シートを挟んで、係止部と被係止部の両基板の裏側から加熱することにより、帯状シートへチャックを熱融着するものであり、
    駆動部は、第1及び第2の両挟持体を前進させて、チャック挿入に際し両挟持体の先端側を両帯状シート間へ差し込み、チャック融着部にてチャックが帯状シートの夫々へ溶着された後、融着されたチャックを残し両挟持体をチャック供給部側へ後退させるものであり、第1及び第2の両挟持体は、当該後退によって次に帯状シートへ取り付けられる後続のチャックを両挟持体の隙間に基端側から受け入れて行くものであり、後退完了後、チャック切断部が融着されたチャックを後続のチャックから切断するものであり、
    シート送り部は、チャックが帯状シート間へ挿入され融着されてチャック切断部により切断される間、帯状シートの移動を停止するものであることを特徴とする請求項1記載のチャック付き袋体の製造装置。
  3. 樹脂シートにて形成され、左右の側部と、底となる後部と、開口部となる前部と、開口部を開閉自在に閉鎖するチャックとを備えるチャック付き袋体を製造する、チャック付き袋体の製造方法において、
    シート送り部にて、複数の袋体の上面部と下面部とを採取可能な2枚の樹脂製の帯状シートについて両帯状シートを対面させた状態にし当該帯状シートの長手方向に当該両帯状シートを移動させ、
    帯状シートの左右側辺を、形成する袋体の左右側部とし、
    チャック挿入部にて、帯状シートと別体のチャックを構成する係止部と被係止部とを係止した状態で上記両帯状シート間に挿入し、
    チャック融着部にて、挿入されたチャックを両帯状シートの外側から挟んで当該帯状シートの夫々へ融着するものであり、
    チャック挿入部には、両帯状シートの移動方向を前後方向として、両帯状シートの右方又は左方側に位置するチャック供給部と、チャック供給部から受け取ったチャックを両帯状シート間へ差し込むチャック移動部とを備えたものを用い、
    チャック移動部に、第1挟持体と、第2挟持体と、駆動部とを備えたものを用い、両挟持体の間に、チャックを挟んで、駆動部にて両挟持体をチャック供給部側から帯状シート間へ向け当該帯状シートの移動方向と交差する方向に移動させることにより、両帯状シート間において、上記両帯状シートを横断するようにチャックを配置するものであり、
    第1挟持体と第2挟持体とは、夫々互いに別体に形成された板状体であり、
    駆動部にてチャック供給部側から両帯状シート間へ向け帯状シートの移動方向と交差する方向へ移動する最後尾を、第1挟持体及び第2挟持体の後端面とし、
    チャック移動部には、シャトル部を備えたものを用い、
    第1挟持体と第2挟持体とは、互いの間に隙間を開けてシャトル部の上に並べられて、別々にシャトル部へ固定され、シャトル部は第1挟持体及び第2挟持体の移動方向について第1挟持体及び第2挟持体の後端面より前方に位置するものとし、
    駆動部は、シャトル部を移動させることにより、第1挟持体及び第2挟持体の上記移動を行うものとし、
    第1挟持体及び第2挟持体の移動方向における第1挟持体の後端面と第2挟持体の後端面との間は、第1挟持体と第2挟持体の前記移動方向について後方に向け前記隙間を開放するものとし、係止部と被係止部とが係止された状態のチャックを、第1挟持体及び第2挟持体の両後端面間から、第1挟持体及び第2挟持体の間へ挿入するものであり、
    記チャック帯状シート間挿入し、チャックが帯状シートの夫々へ融着された後チャックを帯状シートへ残して、第1及び第2の両挟持体をチャック供給部側へ移動させることを特徴とするチャック付き袋体の製造方法。
  4. 樹脂シートにて形成され、左右の側部と、底となる後部と、開口部となる前部と、開口部を開閉自在に閉鎖するチャックとを備えるチャック付き袋体を製造する、チャック付き袋体の製造方法において、
    シート供給部と、シート送り部と、チャック挿入部と、チャック融着部と、チャック切断部と、サイドシール部と、シート巻取り部とを用いて、シート供給工程と、チャック挿入工程と、チャック融着工程と、チャック準備工程と、チャック切断工程と、サイドシール工程と、シート巻取り工程とを、順次遂行するものであり、
    シート供給工程において、シート送り部により、複数の袋体の上面部と下面部とを採取可能な2枚の帯状シートについて、夫々帯状シートが巻かれたシート供給部から引き出し、両帯状シートを合わせた状態にし当該帯状シートの長手方向に帯状シートを移動させ、シート送り部による帯状シートの移動方向を、袋体の前後方向と一致するものとし、
    チャック挿入工程において、チャックを構成する係止部と被係止部とを係止した状態にして、チャック挿入部により、長尺のチャックを両帯状シート間に挿入するものであり、
    チャック挿入部には、第1挟持体と第2挟持体と駆動部とを有するものを採用し、当該チャック挿入部により、帯状シートの移動方向を前後方向として帯状シートの右方又は左方側に位置するチャック供給部から長尺のチャックを受け取って第1及び第2の両挟持体の間に挟み、駆動部にて両挟持体をチャック供給部側から帯状シート間へ向け当該帯状シートの移動方向と交差する方向に移動させることにより、両帯状シート間において、当該帯状シートを横断するようにチャックを挿入し、
    第1挟持体と第2挟持体とは、夫々互いに別体に形成された板状体であり、
    駆動部にてチャック供給部側から両帯状シート間へ向け帯状シートの移動方向と交差する方向へ移動する最後尾を、第1挟持体及び第2挟持体の後端面とし、
    チャック移動部には、シャトル部を備えたものを用い、
    第1挟持体と第2挟持体とは、互いの間に隙間を開けてシャトル部の上に並べられて、別々にシャトル部へ固定され、シャトル部は第1挟持体及び第2挟持体の移動方向について第1挟持体及び第2挟持体の後端面より前方に位置するものとし、
    駆動部は、シャトル部を移動させることにより、第1挟持体及び第2挟持体の上記移動を行うものとし、
    第1挟持体及び第2挟持体の移動方向における第1挟持体の後端面と第2挟持体の後端面との間は、第1挟持体と第2挟持体の前記移動方向について後方に向け前記隙間を開放するものとし、係止部と被係止部とが係止された状態のチャックを、第1挟持体及び第2挟持体の両後端面間から、第1挟持体及び第2挟持体の間へ挿入するものであり、
    ャック融着工程において、チャック融着部にて、両帯状シート間へ挿入されたチャックを両帯状シートの外側から挟んで当該帯状シートの夫々へ融着するものであり、
    チャックが帯状シートへ融着された後、チャック準備工程において、チャックを帯状シートへ残して、第1及び第2の両挟持体をチャック供給部側へ移動させることにより、次に帯状シートへ融着される後続のチャックを、順次両挟持体間へ送り込み、
    チャック切断工程において、チャック切断部にて、帯状シートへ融着されたチャックと、次に帯状シートへ融着される後続のチャックとを切断し、
    サイドシール工程において、チャックが融着された帯状シートに対して、サイドシール部により、袋体の左右の側部となる部分を、夫々シールし、
    シート巻取り工程において、シート巻取り部により、帯状シートを巻き取るものであることを特徴とするチャック付き袋体の製造方法。
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