JP5948055B2 - 袋製造ラインにおけるジッパー供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、2枚の包装フィルムを重ねて必要箇所を熱融着させて作られる袋、特に、ジッパー付き袋の製造ラインにおいて、袋の開口部に設けるジッパーを、2枚の包装フィルムを熱融着させる前に片方の包装フィルム上に供給するジッパー供給装置に関する。
首記のジッパー付き袋の製造にかかわる技術として、下記特許文献1〜3に開示されたものがある。
特許文献1が開示している製造方法は、2枚の長尺包装フィルムを間歇的に送りながら両包装フィルム間にフィルム送り方向と直角向きにジッパーを挿入する。
ジッパー挿入部には、2枚の包装フィルム間に配置される2個のガイド部材が包装フィルムの送り方向に並べて設けられており、その2個のガイド部材でジッパーの挿入をガイドし、その後、そのガイド部材を受け部材として働かせて包装フィルムの外面に熱盤を押し当て、ジッパーの必要箇所を包装フィルムに融着する。
その作業を終えたら、嵌合しているジッパーの雌雄の部材を引き離し、2枚の包装フィルムに一定量の送りをかけて2枚の包装フィルムと一体になったジッパーを、ガイド部材を通過した位置に移動させる。
特許文献2の製造方法も、袋を構成する2枚の包装フィルム間にジッパー(チャック)をフィルム送り方向と直角向きに挿入する。その挿入は、ジッパーを対向配置の挟持体で挟み、挟持体を挿入方向に移動させることでジッパーを必要箇所に送り込む。
挟持体の挟持面には、逆止機能のある押圧体を設けており、その押圧体でジッパーを挟むことで、ジッパーを後戻りさせずに挿入することを可能にしている。その逆止機能があるために、長尺のジッパーを供給部から引き出し、包装フィルム間への挿入、融着後に、融着された部分を後続部から切り離す供給方法が可能になっている。
特許文献3は、ジッパーを、両サイドにエアーリークを生じないように取り付けることを可能にしたものである。
特開2008−188800号公報 特開2011−183664号公報 特開2009−51522号公報
特許文献1の技術では、2枚の包装フィルム間に横からジッパーを挿入する。その挿入の具体的な方法は開示されていないが、段落0011の「間欠的に送り込む」の記載から、特許文献2と同様に、ロール巻きした長尺のジッパーを巻き戻しながら2個のガイド部材間に押し込んで余長部を切断するのではないかと推測される。いずれにしろ、供給するジッパーは、包装フィルムの幅と同一長さにしている。
ところが、小サイズのジッパーを設ける袋であれば問題はないが、サイズの大きいジッパーを使用する米袋などにおいては、包装フィルムの幅と等しい長さのジッパーを使用すると、ジッパー両サイドでの袋の封止が難しくなる。
包装フィルムの幅と等しい長さのジッパーは、袋の両側部を熱融着させるときに両端を溶融させて包装フィルムの融着を妨げない厚みとなるように潰す必要がある。しかしながら、包装フィルムの熱融着の安定化面から過大な熱を加えることが許されないため、ジッパー両端の潰しが不完全になって袋の封止性能(ジッパーサイドでのエアリーク防止)に悪影響がでる。特許文献2の方法も同様である。
一方、特許文献3は、上記の不具合をなくすために、ジッパーを所定長さに溶断して供給し、溶断時に供給側から切り離されるジッパー片の両端に溶けて変形した樹脂残渣を残すようにしている。この方法によれば、樹脂残渣を袋の側縁部を融着させるときに再度溶融させ、溶けた樹脂でジッパーサイドの間隙を埋めることができる。
ところが、ジッパーを予め切断して供給するこの方法は、切断したジッパー片を片方の包装フィルム上の定位置に配置する作業が煩雑になる。
特許文献2は、切断後のジッパー片を、セット治具で所定位置にセットすると述べているが、それについての具体的な手法を開示していない。構造や動作の単純なセット治具では、切断済みのジッパー片を包装フィルム上の定位置に正確に移動させることが困難である。
また、後続ジッパーの先端は溶断シールバーの位置に残されるので、後続ジッパーをあらためて包装フィルム上に送り込む機構や動作も複雑になることが明白である。
この発明は、間欠送りされる袋用の包装フィルム上に、ボビンなどに巻き取られている長尺ジッパーを巻き戻しながら包装フィルムの幅よりも短く切断して供給すること、及び、その供給を簡単な機構を用いて単純な動作で行なえるようにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、間欠送りされる長尺の包装フィルム上に袋の口を開閉するジッパーを配置し、そのジッパーの雌雄の部材の片方を前記包装フィルムに熱融着させ、その後、前記包装フィルムにもう1枚の包装フィルムを重ねて両包装フィルムの側縁部と袋の片方の端縁となる部分を互いに熱融着させ、さらに、前記ジッパーの雌雄の部材の他方を前記もう1枚の包装フィルムに熱融着させるジッパー付き袋の製造工程において、前記包装フィルム上に前記ジッパーを包装フィルムの側方から供給するジッパー供給装置を以下の通りに構成した。
即ち、長尺帯状のジッパーを、切り残し部を生じさせて前記包装フィルムの幅よりも所定量短い長さにハーフカットするハーフカット切断部と、
前記ジッパーを押し動かしてそのジッパーのハーフカット部よりも送り方向前部を前記包装フィルム上に途中まで供給するジッパー供給部と、
前記包装フィルム上に送り込まれたジッパーの、ハーフカット部を境にした送り方向前後を保持し、その状況下で前記ハーフカット部に張力を加えて前記切り残し部を切り離す張力付与機構と、
切り離された送り方向前方のジッパーを押圧体で押さえつけて包装フィルム上の定位置まで移動させる位置調整機構を具備するものにした。
このジッパー供給装置は、好ましい形態として、前記張力付与機構に、前記ジッパーの前記ハーフカット部を境にした送り方向前後を保持する第1保持手段と第2保持手段を含ませ、その第1保持手段と第2保持手段をジッパー保持がなされている状況下で相対的に離反させてジッパーに張力を加え、その張力で前記切り残し部に引きちぎるようにしたものが考えられる。
前記ジッパー供給部に、対の送りローラ間にジッパーを挟んで送りをかける第1送り部を含ませ、その第1送り部を前記ハーフカット切断部よりも送り方向後方に配置し、この第1送り部の送りローラを前記張力付与機構の第1保持手段、前記位置調整機構の押圧体を前記張力付与機構の第2保持手段としてそれぞれ兼用するのも好ましい。
また、前記ジッパー供給部に、ベルトコンベヤと押圧力の微調整が可能な押圧調整ローラとの間にジッパーを挟んで送りをかける第2送り部を含ませ、その第2送り部を前記ハーフカット切断部と前記位置調整機構との間に配置するのも好ましい。
さらに、前記ハーフカット切断部と前記第2送り部の押圧調整ローラとの間に駆動源を有する押え具を設け、その駆動源と押え具とで前記張力付与機構の第1保持手段を構成したり、前記位置調整機構の押圧体を受け具にして前記包装フィルムに押し付ける熱盤を含ませ、その熱盤による加熱で前記ジッパーの雌雄の部材の片方を包装フィルムに融着させたりするのも好ましい。
ジッパーを必要長さに予め切断して供給する方法によれば、ジッパーを、包装フィルムの両側縁にシート相互の融着代を確保できる長さにして供給することができるが、この方法では、切断したジッパーを掴みなおして定位置に送り込む必要があり、それが原因で供給装置や作業の動作が複雑になる。
これに対し、この発明のジッパー供給装置は、帯状のジッパーを必要長さにハーフカットして包装フィルム上に供給するので、ハーフカット部よりも送り方向後方でジッパーに押し力を加える方法での供給が行なえる。
その方法による供給であれば、掴みなおしの必要がなく、ジッパーの送り込みを、往復運動も不要な送りローラなどの簡素な機構で行える。また、ジッパーを完全に切り離さずに供給するので、送りローラなどによる送り込みでもジッパーの位置ずれが起こらない。
また、ジッパーのハーフカット部の切り残し部を、張力を加えて切り離すため、供給されるジッパーを包装フィルムの幅よりも短いものにして供給したジッパーの両サイドに包装フィルム側縁の融着代を確保することができる。切り残し部切り離し後の移動量も僅かで済み、そのために、位置調整機構もストロークの小さい小型のもので済む。
帯状のジッパーを包装フィルム上に送り込んだ後に所要長さに切断する方法では、包装フィルム上でのカッタによる切断が包装フィルムを傷つける虞があって許容されない。そのために、供給するジッパーの長さを包装フィルムの幅よりも短くすることができず、ジッパー両サイドでのエアーリーク対策が不満足なものになるが、ジッパーを送り込んだ後にハーフカット部の切り残し部を、カッタを使わずに切り離すことでこの問題も解消される。
なお、前記張力付与機構に、ジッパーのハーフカット部を境にした送り方向前後を保持する第1保持手段と第2保持手段を含ませたものは、第1保持手段と第2保持手段をジッパー保持がなされている状況下で相対的に離反させることでジッパーに切り残し部切り離しのための張力を加えることができる。
また、前記ジッパー供給部に、対の送りローラで構成される第1送り部を含ませ、その第1送り部の送りローラを前記張力付与機構の第1保持手段、前記位置調整機構の押圧体を前記張力付与機構の第2保持手段としてそれぞれ兼用するものは、構成要素が統合されて装置が簡素化される。
さらに、ジッパー供給部に、ベルトコンベヤと押圧力の微調整が可能な押圧調整ローラを有する第2送り部を含ませたものは、ジッパーがサイズの異なるものなどに変更されても、押圧力を調整して供給するジッパーに適正な送り力を正確に加えることができる。
エアーシリンダを駆動源にした押え具を張力付与機構の第1保持手段となしたものは、第1保持手段によるジッパー保持を安定して行え、ジッパーに一定した張力を安定して付与することができる。
このほか、前記位置調整機構の押圧体を受け具にして包装フィルムに押し付ける熱盤を含ませたものは、供給されたジッパーの雌雄の部材の片方を供給された位置で包装フィルムに融着させることができる。
この発明のジッパー供給装置の一例の概要を示す斜視図 図1のジッパー供給装置の構成要素のレイアウト状況を示す側面図 袋用包装フィルムの供給ラインとジッパー供給装置の位置関係を示す平面図 ジッパーのハーフカット切断部に設ける切断刃の一例を示す斜視図 ジッパーのハーフカットの一例を示す斜視図 ジッパーハーフカット部の切り残し部を切り離す動作の一例の説明図 ジッパーハーフカット部の切り残し部を切り離す動作の他の例の説明図 ジッパーの雌雄の部材の片方を包装フィルムに融着させる工程の断面図 ジッパー付き袋の一例を示す斜視図 図9の袋のジッパー設置部の断面図 ジッパー付き袋の他の例を示す斜視図
以下、添付図面の図1〜図8に基づいて、この発明のジッパー供給装置の実施の形態を説明する。
先ず始めに、図9〜図11を参照してこの発明のジッパー供給装置を使用して製造されるジッパー付き袋の具体例について説明する。
図9のジッパー付き袋は、米袋として提供されるものである。このジッパー付き袋30は、2枚の包装フィルム2−1,2−2を重ね、その包装フィルム2−1,2−2間にジッパー3を配置してそのジッパー3の雌雄の部材fm,mの片方を包装フィルム2−1の内面に、もう一方を包装フィルム2−2の内面にそれぞれ熱融着させる。
そして、さらに、重ねた包装フィルム2−1,2−2の両側縁部と、袋のジッパー設置側の端縁となる部分を熱融着させて作られている。
31が各包装フィルムに対するジッパーの融着部、32が包装フィルム2−1,2−2の側縁の融着部、33は、袋の片方に端縁の融着部、34は袋に米を収納した後に熱融着させる開口の封緘部である。
ジッパー3は、例えば、図10に示すように、雌雄の部材fm,mが嵌合する部分を境にして袋の外側にある部分(例えば図中右側の31)と内側にある部分(図中左側の31)の2箇所が包装フィルム2−1,2−2にそれぞれ融着される。
この袋は、ジッパー設置側とは反対側を入り口にしてそこから中に米を入れ、その後、ジッパー設置側とは反対側の端縁も熱融着させて市場に提供される。
この袋に入れた米を購入した消費者は、ジッパー設置側の融着部33よりも内側を切断して融着部33を含む外側部分を除去し、ジッパー3の雌雄の部材fm,mを係合、離脱させて袋の開口の開閉を繰り返す。
なお、図示の袋30は、ロール巻きされた長尺の包装フィルムを間欠的に送りながらその包装フィルム上に袋の口を開閉するジッパーを供給し、そのジッパーの雌雄の部材の片方を前記包装フィルムに熱融着させる。
次いで、ジッパーの取り付いた包装フィルムにもう1枚の包装フィルムを重ねて両包装フィルムの側縁部と袋の片方の端縁となる部分を互いに熱融着させ、さらに、前記ジッパーの雌雄の部材の他方を前記もう1枚の包装フィルムに熱融着させる工程を経て製造される。
図11は、手提げ部付き袋である。手提げ用テープ11で構成される手提げ部が設けられた袋は周知である。手提げ用テープ11は2枚の包装フィルム間から引き出して把手として利用される。この袋30は、2枚の包装フィルム間に手提げ用テープ11を挿入する工程と、挿入した手提げ用テープ11の両端を2枚の包装フィルム2−1,2−2に融着させる工程が増えるが、基本的には、図9の袋と大差の無い方法で製造される。
これ等の袋の製造工程において、袋の素材である包装フィルム上にジッパーを供給する。図1に示したものが、そのためのジッパー供給装置である。
このジッパー供給装置1は、長尺帯状のジッパー3を、包装フィルム2(これは、個々の袋材として切断する前の長尺のフィルム)の側方からその包装フィルム2上に途中まで供給するジッパー供給部4と、包装フィルム2上に供給する前のジッパー3を、包装フィルム2の幅Wよりも所定量短い長さにハーフカットするハーフカット切断部5を有する。
また、包装フィルム2上に送り込まれたジッパーのハーフカット部の切り残し部を、張力を加えて切り離す張力付与機構6と、切り離された送り方向前方のジッパーを包装フィルム上の定位置まで移動させる位置調整機構7を備えている。
10は、作業テーブルであり、この作業テーブル10上に包装フィルム2を流し、図1に示したように、その包装フィルム2の側部から包装フィルム2の走行方向を直角に横切る方向に長尺帯状のジッパー3を供給する。
その長尺帯状のジッパー3は、図示しないボビンなどに巻き取られており、それが巻き戻されて供給される。
図示のジッパー供給部4は、対の送りローラ(図のそれはゴムローラ)4a、4b間にジッパー3を挟んで送りをかける第1送り部4−1と、ベルトコンベヤ4cと押圧力の微調整が可能な押圧調整ローラ(これもゴムローラ)4dとの間にジッパー3を挟んで送りをかける第2送り部4−2を組み合わせたものになっている。
押圧調整ローラ4dは、錘4eの数を増減して押しつけ圧を調整するものを示したが、スプリングの力で押圧し、その力を調整可能となしたものなども利用できる。
このジッパー供給部4の構成要素によってジッパー3が押し動かされる。長尺の包装フィルム2は一定長さごとに間欠送りされ、その送りが停止している間に包装フィルム2上にジッパー3が供給される。
ただし、送りの動作は押し動かしに限定する。ジッパー3の供給対象箇所をハーフカットすることで、その押し動かしによる供給を可能となす。
ハーフカット切断部5は、昇降機構(図示せず)を伴う切断刃5aとそれに対向させた刃受け5bを備えている。図4に示すように、切断刃5aは、帯状の鋼刃(トムソン刃)の刃の一部を切り欠いたものを使用しており、ホルダ5cで保持して昇降機構の可動体にセットされる。
図4のnが刃の切欠き部である。その切欠き部nは、幅が0.5mmにも満たないような小さなものでよい。また、その切欠き部nは複数設けると好ましいが、その数が1つでも発明の目的は達成される。切欠き部nのある箇所でジッパー3が図5に示すように僅かに切り残され、切り残し部3aの生じたハーフカット部3bがジッパー3に形成される。
張力付与機構6には、ジッパー3のハーフカット部3bを境にした送り方向前後を保持する第1保持手段8と第2保持手段9が含まれている。
図示のジッパー供給装置1については、ハーフカット切断部5と第2送り部4−2の押圧調整ローラ4dとの間に、駆動源(図のそれはエアーシリンダ)8aを有する押え具8bを設け、その両者と受け板8cとで張力付与機構6の第1保持手段8を構成し、押え具8bと受け板8c間にジッパー3を挟んで固定するようにしている。
例示の第1保持手段8は、ジッパー3の固定(引き留め)を安定して行えるが、送りローラ4a、4bによる挟持力を高めれば、その送りローラ4a、4bを第1保持手段8として兼用することもできる。ローラ4a、4bの回転を止めることで、両ローラ間に挟んだジッパーを保持することが可能である。
位置調整機構7には、ジッパー3を作業テーブル10に押し付ける押圧体7aが含まれている。図示の供給装置は、その押圧体7aを前記第2保持手段9として兼用し、その押圧体7aでハーフカット部3bよりもジッパーの送り方向前部を引き動かしてジッパー3に切り残し部3aを切り離すための張力を加えるようにしている。なお、押圧体7aは、ジッパーを傷つけ難い樹脂で押圧面を形成している。
押圧体7aの押し下げは、垂直配置の駆動源(図のそれはエアーシリンダ)7bによって行われる。位置調整機構7には、押圧体7aをジッパーの送り方向に進退させるサーボモータを駆動源にした水平駆動機構7cも含ませており、その水平駆動機構7cで押圧体7aを所定量引き動かしてハーフカット部3bよりも送り方向前部のジッパー3を送り方向後部から切り離し、包装フィルム2上の所定位置に移す。
水平駆動機構7cによる引き動かしのストロークは、試作機については30mmとした。その小さなストロークで、ハーフカット部の切り残し部の引きちぎりと、切り離したジッパーの所定位置への配置が十分に行え、位置調整機構7が小型のもので足りた。
なお、張力を付与して送り方向後部から切り離されたジッパーの長手方向の両端は、ハーフカット時の切り残し部が例えば0.5mm程度であると、切り残し部が引きちぎられた痕跡は、目視では確認できないぐらいのものになり、製品の袋の品質には全く悪影響がでない。
ジッパー供給部4は、送り方向に進退する保持具などでジッパー3を掴んで送りをかけるものであってもよい。ジッパーの押し送りによる供給ができるものであればよく、例示のものに限定されない。張力付与機構6や位置調整機構7も、図示のものに限定されない。
張力付与機構6の他の形態を図7に示す。図7の張力付与機構6は、ジッパー3のハーフカット部3bを境にした送り方向前後を、ジッパー供給部4の押えロール4fで挟みつける。
その後、押えロール4fをロックしてその押えロールの回転を止め、この状態で送り方向前後の押えロールによる保持点間を、エアーシリンダなどを駆動源とする突き押し具6a(突き押しの動作は、突き上げ、突き下げを問わない)で突いて切り離しに必要な張力をジッパー3に加える。
なお、位置調整機構7の押圧体7aを受け具にして押圧体7aの直下で包装フィルム2に押し付ける熱盤12を含ませると(図8参照)、その熱盤12で包装フィルム2とジッパー3を加熱してジッパー3の雌雄の部材fm、mの片方を、ジッパー供給の直後に位置ずれさせずに包装フィルム2に融着させることができる。図8は、雌雄の部材fm、mの片方の送り方向前部を、押圧体7aを受け具にして熱融着させる状態にしており、この場合には、送り方向後部は後段の工程で熱融着させる。
熱盤12は、作業テーブル10に穴や切欠き部を設け、そこに通して包装フィルム2に押し当てる。ジッパー3を送り込むときには作業テーブル10に設けた穴や切欠き部を受け板で塞ぎ、熱融着を行うときに受け板を退避させて熱盤12を融着点に移動させるようにすることができる。
その受け板があるとジッパー供給時にそれをジッパーを滑らせて案内するジッパー案内面として利用することができるが、押圧体7aを受け具にした熱融着を、ジッパーの雌雄の部材の片方の前部と後部(雌雄の部材の嵌合部を境にした包装フィルム送り方向の前部と後部)のどちらか片方について行えば、上記の穴や切欠き部を小さくして作業テーブル10にジッパー供給時の案内面として機能する部分を残すことができる。
また、ジッパーの雌雄の部材の片方の前部と後部を融着させる熱盤を独立させ、それを作業テーブル10に独立させて設けた穴に個別に通す構造でも、2つの穴間に案内面として機能する部分を残すことができる。
ジッパー3は、包装フィルム2に対する取付面に雌雄の部材の合わせ面側よりも低融点の接着層が施されたものになっており(包装フィルム2も袋の内面側になる面に接着層が施されている)、熱盤12による加熱で接着層が溶けて包装フィルム2にジッパーの雌雄の部材の片方が融着される。
この後に、ジッパー3を取り付けた包装フィルム2上にもう1枚の包装フィルムが重ねられ、そのもう1枚の包装フィルムに対するジッパー3の雌雄の部材の他方の熱融着、重ねた2枚の包装フィルムの側縁部と袋の片方の端縁となる部分の熱融着が行われて袋材が完成する。その袋材は多数の袋が連なったものがロール巻きされた状態、或いは、単品にカットされた状態でユーザに提供される。
図3は、ジッパー付き袋の製造ラインの概要を表している。その製造ラインでは、間欠送りされる包装フィルム2に対し、この発明の供給装置によるジッパー供給と、ジッパーの雌雄の部材の片方の前部(雌雄の部材の嵌合部を境にした包装フィルム送り方向の前部)の融着がゾーン41においてなされる。
次いで、ゾーン42において、ジッパーの雌雄の部材の片方の後部の融着がなされる(ここで行う作業をゾーン41において同時に実施すれば、ゾーン42は省略可)。
さらに、ゾーン43において融着部を冷却し、ゾーン44において、もう1枚の包装フィルムをジッパー取り付けがなされた包装フィルム上に重ねる。そしてさらに、ゾーン44において重ねた包装フィルムの側縁を成形し、ゾーン45において上に重ねた包装フィルムにジッパーの雌雄の部材の他方を熱融着させ、ゾーン46で融着部を冷却する。
その後、ゾーン47において重ねた包装フィルムの側縁を熱融着させ、ゾーン48での冷却後に、袋の片方の端縁となる部分をゾーン49において熱融着させ、ゾーン50で冷却を行って完成品を巻き取る。
図11で説明した手提げ用テープを含ませる袋の製造では、手提げ用テープを供給して片方の包装袋に仮付けするゾーン51、手提げ用テープを2枚の包装フィルムに本融着するゾーン52、手提げ用テープの融着部を冷却するゾーン53が追加される。また、必要があれば適当な箇所に予備ゾーンも配置される。
ここに示した袋の製造工程は、あくまでも一例に過ぎない。長尺の包装フィルムを間欠送りしながら、その包装フィルムの側方から帯状のジッパーを所定長さに切断して供給するジッパー付き袋の製造ラインにおいて使用するジッパー供給装置であれば、製造工程が上記と異なっていても本発明を適用することができる。
1 ジッパー供給装置
2 包装フィルム
−1,2−2 包装フィルム
3 ジッパー
m 雄部材
fm 雌部材
3a 切り残し部
3b ハーフカット部
4 ジッパー供給部
−1 第1送り部
−2 第2送り部
4a,4b 送りローラ
4c ベルトコンベヤ
4d 押圧調整ローラ
4e 錘
4f 押えロール
5 ハーフカット切断部
5a 切断刃
n 切欠き部
5b 刃受け
5c ホルダ
6 張力付与機構
6a 突き押し具
7 位置調整機構
7a 押圧体
7b 駆動源
7c 水平駆動機構
8 第1保持手段
8a 駆動源
8b 押え具
8c 受け板
9 第2保持手段
10 作業テーブル
11 手提げ用テープ
12 熱盤
30 ジッパー付き袋
31 ジッパー融着部
32 包装フィルムの融着部
W 包装フィルムの幅

Claims (6)

  1. 間欠送りされる長尺の包装フィルム(2)上に袋の口を開閉するジッパー(3)を配置し、そのジッパーの雌雄の部材(fm、m)の片方を前記包装フィルム(2)に熱融着させ、その後、前記包装フィルム(2)上にもう1枚の包装フィルム(2)を重ねて両包装フィルムの側縁部と袋の片方の端縁となる部分を互いに熱融着させ、さらに、前記ジッパーの雌雄の部材(fm、m)の他方を前記もう1枚の包装フィルム(2)に熱融着させるジッパー付き袋の製造工程において、前記包装フィルム(2)上に前記ジッパー(3)を包装フィルムの側方から供給するジッパー供給装置であって、
    長尺帯状のジッパー(3)を、切り残し部(3a)を生じさせて前記包装フィルム(2)の幅(W)よりも所定量短い長さにハーフカットするハーフカット切断部(5)と、
    前記ジッパー(3)を押し動かしてそのジッパーのハーフカット部よりも送り方向前部を前記包装フィルム(2)上に途中まで供給するジッパー供給部(4)と、
    前記包装フィルム(2)上に送り込まれたジッパー(3)の、ハーフカット部(3b)を境にした送り方向前後を保持してその状況下で前記ハーフカット部(3b)に張力を加えて前記切り残し部(3a)を切り離す張力付与機構(6)と、
    切り離された送り方向前方のジッパーを押圧体(7a)で押えつけて包装フィルム上の定位置まで移動させる位置調整機構(7)を具備した袋製造ラインにおけるジッパー供給装置。
  2. 前記張力付与機構(6)が、ジッパー(3)の前記ハーフカット部(3b)を境にした送り方向前後を保持する第1保持手段(8)と第2保持手段(9)を具備し、その第1保持手段と第2保持手段ジッパー保持がなされている状況下でジッパー(3)の前記切り残し部(3a)を引きちぎる位置まで相対的に離反可能となっている請求項1に記載の袋製造ラインにおけるジッパー供給装置。
  3. 前記ジッパー供給部(4)、対の送りローラ(4a、4b)間にジッパー(3)を挟んで送りをかける第1送り部(4−)を具備し、その第1送り部前記ハーフカット切断部(5)よりも送り方向後方に配置され、この第1送り部の送りローラ(4a、4b)前記張力付与機構の第1保持手段(8)として、前記位置調整機構の押圧体(7a)前記張力付与機構の第2保持手段(9)としてそれぞれ兼用された請求項2に記載の袋製造ラインにおけるジッパー供給装置。
  4. 前記ジッパー供給部(4)、ベルトコンベヤ(4c)と押圧力の微調整が可能な押圧調整ローラ(4d)との間に前記ジッパー(3)を挟んで送りをかける第2送り部(4−)を具備し、その前記第2送り部(4−前記ハーフカット切断部(5)と前記位置調整機構(7)との間に配置された請求項2又は3に記載の袋製造ラインにおけるジッパー供給装置。
  5. 前記ハーフカット切断部(5)と前記第2送り部の押圧調整ローラ(4d)との間に駆動源(8a)を有する押え具(8b)を具備し、その駆動源(8a)と押え具(8b)と前記張力付与機構の第1保持手段(8)を構成した請求項4に記載の袋製造ラインにおけるジッパー供給装置。
  6. 前記位置調整機構(7)の押圧体(7a)を受け具にして前記包装フィルム(2)に押し付けて前記ジッパーの雌雄の部材(mf、m)の片方を前記包装フィルム(2)に融着させる熱盤(12)を具備した請求項1〜5のいずれかに記載の袋製造ラインにおけるジッパー供給装置。
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