JP5593768B2 - 軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸受装置に関し、より詳細には、ロボットアームの関節部や減速機に使用され、低トルク化及びコンパクト化が図られた軸受装置に関する。
例えば、ロボットアームの関節部には、クロスローラ軸受、4点接触玉軸受、アンギュラ玉軸受等が使用されている。クロスローラ軸受では、ローラが交互に90度傾斜して回転する構造のため、モーメント荷重を受けることができるが、接触面が大きく摩耗しやすく、回転トルクが大きいという課題がある。このため、低トルク化の観点からは、転動体が玉である4点接触玉軸受やアンギュラ玉軸受を用いることが望ましい。
また、ロボットに使用される転がり軸受として、外輪又は内輪のいずれか一方の軌道輪が二つの部品によって構成されている場合、外輪押さえや内輪押さえを関節部や回転軸部にボルト締結して二つの部品を結合することで予圧を付与したものや(例えば、特許文献1参照。)、一方の部品を他方の部品の端部まで延ばし、一方の部品の端部を加締めることで、互いに分離不能とし、ユーザーによる予圧調整を不要としたものが考案されている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、車輪用軸受装置では、ハブ輪の端部を揺動かしめすることで内輪を結合させ、互いに結合させたものが考案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2007−192249号公報 特開2002−235755号公報 特開2007−24131号公報
ところで、特許文献1に記載の転がり軸受では、分割された外輪又は内輪の二つの部品を結合するための外輪押さえや内輪押さえが必要となり、軸方向にスペースが必要となる。また、特許文献2に記載の転がり軸受においても、加締め部分が軌道輪の軸方向外側に位置するため、ロボットアームの周辺部品を干渉しないように配置するためには、幅寸法が大きくなり、取り扱いが不便であるという課題もある。
また、特許文献3に記載の車輪用軸受装置では、内輪に切欠き部を設け、ハブ輪の加締め部分が内輪の軸方向端面より突出しないように構成されているが、加締め部分となる端面は、内輪をはめ込んだ状態で、内輪端面より内側にあり、加締め強度が低い可能性がある。さらに、内輪軌道面を構成する内輪とハブ輪は全く異なる形状によって構成されている。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、低トルク化を図ると共に、コンパクト化が図られた軸受装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 内周面に外輪軌道面を有する外輪部材と、外周面に内輪軌道面をそれぞれ有する一対の内輪部材と、前記外輪部材と前記内輪部材との間にそれぞれ配置される複数の玉と、を備える玉軸受と、
前記一対の内輪部材に内嵌固定されるスリーブと、
を備える軸受装置であって、
前記スリーブの軸方向端部を径方向外方に向けて塑性変形されることで形成したかしめ部によって前記内輪部材が抑え付けられることで、前記一対の内輪部材が前記スリーブに結合固定されると共に、前記玉軸受に予圧が付与され
前記スリーブの両端部と対向する前記一対の内輪部材の内周面には、溝部がそれぞれ形成されており、
前記一方の内輪部材の溝部には、前記スリーブの軸方向端部に形成された凸部が嵌まり込み、
前記他方の内輪部材の溝部は、前記かしめ部によって抑え付けられ、
前記一方の内輪部材は、前記スリーブとしまり嵌めによって嵌合し、前記他方の内輪部材は、前記スリーブとすきま嵌めによって嵌合することを特徴とする軸受装置。
(2) 前記スリーブに形成された前記かしめ部は、前記内輪部材の軸方向端面より内側に位置することを特徴とする(1)に記載の軸受装置。
(3) 前記スリーブに形成された前記かしめ部は、前記内輪部材の軸方向端面より外側に位置する部分を塑性変形させることで形成されることを特徴とする(2)に記載の軸受装置。
) 前記外輪部材には、相対回転する一方の部材を取り付けるための取り付け穴が設けられ、
前記スリーブには、相対回転する他方の部材を取り付けるための他の取り付け穴が設けられることを特徴とする(1)〜()のいずれかに記載の軸受装置。
) 前記玉軸受は、前記外輪が複列の外輪軌道面を有し、前記複数の玉が前記外輪部材の各外輪軌道面と前記内輪部材の各内輪軌道面との間に複列で配置された、背面組み合わせの複列アンギュラ玉軸受であることを特徴とする(1)〜()のいずれかに記載の軸受装置。
) 前記玉軸受は、前記複数の玉が前記外輪の外輪軌道面の2箇所及び前記一対の内輪部材の各内輪軌道面と接触する4点接触玉軸受であることを特徴とする(1)〜()のいずれかに記載の軸受装置。
本発明の軸受装置によれば、玉軸受を使用することで、従来のクロスローラ軸受よりも接触面が小さくなり、摩耗が低減されて低トルク化が図られ、ロボットアームの関節部や減速機等に好適に使用することができる。また、スリーブの軸方向端部が径方向外方に向けて塑性変形されることで形成されたかしめ部によって内輪が抑え付けられることにより、一対の内輪部材がスリーブに結合固定されると共に、玉軸受に予圧が付与される。これにより、一対の内輪部材とスリーブとを、内輪押さえなどを設けず結合固定することができ、コンパクト化が図られる。また、玉軸受とスリーブとを組み立てる際に予圧調整を行なうことができ、軸受装置を使用する製造業者において煩雑な予圧調整を行なう必要がなくなる。
本発明の第1実施形態に係る軸受装置の縦断面図である。 (a)は、図1に示すスリーブを加締める前の状態を示す要部拡大図であり、(b)は、加締めた後の状態を示す要部拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る軸受装置の縦断面図である。 (a)は、図1に示すスリーブを加締める前の状態を示す要部拡大図であり、(b)は、加締めた後の状態を示す要部拡大図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る軸受装置の縦断面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る軸受装置を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットアームの関節部に適用される軸受装置の縦断面図である。図1に示すように、軸受装置10は、複列アンギュラ玉軸受11と、スリーブ20と、を備える。複列アンギュラ玉軸受11は、内周面に複列の外輪軌道面12a,12aを有する単一の外輪(外輪部材)12と、外周面に内輪軌道面13a,14aをそれぞれ有する一対の内輪(内輪部材)13,14と、外輪12の各外輪軌道面12a,12aと内輪13,14の各内輪軌道面13a,14aとの間にそれぞれ、接触角を持って複列に配置される複数の玉15と、玉15を円周方向に所定の間隔で保持する保持器16と、を備え、背面組み合わせで配置される。
外輪12、内輪13,14、及び玉15は、通常、軸受鋼(例えば、SUJ2)が好適であり、錆びやすい雰囲気に使用する場合には、ステンレス鋼(例えば、SUS440C)が好適に使用される。また、用途に応じて、外輪12及び内輪13,14をステンレス鋼、グリースで満たされている玉15を軸受鋼として、材料を組み合わせて使用することも可能である。
また、保持器16は、耐熱性の高い樹脂製の保持器であり、特に、ガラス繊維を配合したポリアミド66が好適に使用される。
また、外輪12の軸方向両側には、非接触型の一対のシール部材17が取り付けられており、軸受空間内に封入されるグリースを密封する。これにより、メンテナンスの面で優れたものとなり、また、非接触型のシール部材17を用いることで、トルクを低く抑えることができる。軸受空間内に使用されるグリースは、特に限定されるものでないが、例えば、合成油とウレア系増ちょう剤とからなるものとすることで、耐久性、フレッチング摩耗に優れる。
スリーブ20は、S25C,S45C,SUS440等の材料からなり、複列アンギュラ玉軸受11の軸方向幅と略等しい軸方向幅を有し、一対の内輪13,14に内嵌固定されて軸部を構成する。スリーブ20の軸方向一端部には、スリーブ20の軸方向端面から軸方向に延出する、外周面から連続した環状端部20aが形成されている(図2(a)参照。)。また、スリーブ20の外周面の軸方向他端部には、径方向外側に延出する環状凸部20bが形成されている。
内輪14の内周面には、スリーブ20の軸方向一端部と対向する位置に、溝部14bが形成され、内輪13の内周面にも、スリーブ20の軸方向他端部と対向する位置に、溝部13bが形成されている。
内輪13は、スリーブ20としまり嵌めによって嵌合し、内輪の溝部13bにスリーブ20の環状凸部20bが嵌まり込むことで、スリーブ20に対して軸方向に位置決めされる。そして、スリーブ20に内輪13を嵌合させた後に、図2(a)に示すように、スリーブ20に内輪14をすきま嵌めによって嵌合させ、加工面部30aを有する押型30を軸方向からスリーブ20に押し付ける(平押し)。さらに、図2(b)に示すように、押型30の抑え面部30bが内輪14の軸方向端面に当接するまで押型30を押し付け、環状端部20aが、加工面部30aによって径方向外方に向けて塑性変形させられてかしめ部20cとなり、内輪14を抑え付ける。これにより、一対の内輪13,14が環状凸部20bとかしめ部20cによって挟まれてスリーブ20に結合固定されると共に、複列アンギュラ玉軸受11に予圧が付与される。
なお、内輪14をスリーブ20にすきま嵌めで嵌合したのは、内輪14をスリーブ20にしまり嵌めで嵌合して、環状端部20aを塑性変形させると、内輪軌道面14aの応力が高くなり、早期剥離を起こす可能性があるためである。このため、本実施形態では、一対の内輪13,14の内径を一様とし、内輪14と対向する部分のスリーブ20の軸径を内輪13と対向する部分の軸径と比較して若干小さく設定している。
また、押型30は、抑え面部30bが内輪14の軸方向端面に当接した際に、複列アンギュラ玉軸受11に適切な予圧が付与されるように設計されていることが好ましい。
このスリーブ20に形成されたかしめ部20cは、内輪14の軸方向端面より内側に位置するので、かしめ部20cがロボットアーム等の周辺部品との干渉するのを防止することができる。一方、塑性変形前の環状端部20aを、スリーブ20に嵌合した際の内輪14の軸方向端面より外側に位置させたのは、塑性変形させた際にかしめ部20cを溝部14bにしっかりと突き当てて固定するためである。
外輪12のフランジ部12bには、相対回転する一方の部材(図示せず)を取り付けるため、ボルトなどの締結具(図示せず)を挿通するための複数個の取り付け穴12cが円周方向に離間して所定の間隔で設けられている。また、スリーブ20にも、相対回転する他方の部材(図示せず)を取り付けるため、ボルトなどの締結具(図示せず)を挿通するための複数個の他の取り付け穴20dが設けられる。取り付け穴12c、及び他の取り付け穴20dは、ねじ穴であってもよく、ねじが形成されていない穴であってもよい。なお、相対回転する一方及び他方の部材とは、ロボットアーム、歯車、モータ、プーリ、減速機、歯付ベルト機構等である。
上記したように、本発明の軸受装置10によれば、複列アンギュラ玉軸受11を使用することで、従来のクロスローラ軸受よりも接触面が小さくなり、摩耗が低減されて低トルク化が図られ、ロボットアームの関節部や減速機などに好適に使用することができる。また、スリーブ20の軸方向端部が径方向外方に向けて塑性変形されることで形成されたかしめ部20cによって内輪14が抑え付けられることにより、一対の内輪13,14がスリーブ20に結合固定されると共に、複列アンギュラ玉軸受11に予圧が付与される。これにより、一対の内輪13,14とスリーブ20とを、内輪押さえなどを設けず結合固定することができ、コンパクト化が図られる。また、複列アンギュラ玉軸受11とスリーブ20とを組み立てる際に予圧調整を行なうことができ、軸受装置10を使用する製造業者において煩雑な予圧調整を行なう必要がなくなる。
また、スリーブ20に形成されたかしめ部20cは、内輪14の軸方向端面より内側に位置するので、かしめ部20cがロボットアームの周辺部品との干渉するのを防止することができる。
さらに、スリーブ20に形成されたかしめ部20cは、内輪14の軸方向端面より外側に位置する環状端部20aを塑性変形させることで形成されるので、塑性変形させた際にかしめ部20cを溝部14bにしっかりと突き当てて固定することができる。
加えて、スリーブ20の両端部と対向する一対の内輪13,14の内周面には、溝部13b,14bがそれぞれ形成されており、一方の内輪13の溝部13bには、スリーブ20の軸方向一端部に形成された環状凸部20bが嵌まり込み、他方の内輪14の溝部14bは、かしめ部20cによって抑え付けられ、一方の内輪13は、スリーブ20としまり嵌めによって嵌合し、他方の内輪14は、スリーブ20とすきま嵌めによって嵌合する。これにより、一対の内輪13,14をスリーブ20にしっかりと結合固定することができると共に、加締めによる内輪軌道面14aの早期剥離の発生を抑制することができる。
また、外輪12には、相対回転する一方の部材を取り付けるための取り付け穴12cが設けられ、スリーブ20には、相対回転する他方の部材を取り付けるための他の取り付け穴20dが設けられるので、部品点数を増加することなく、相対回転する一方又は他方の部材を強固に固定することができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係るロボットアームの関節部に適用される軸受装置の縦断面図である。図3に示すように、軸受装置40は、4点接触玉軸受41と、スリーブ50と、を備える。4点接触玉軸受41は、内周面に外輪軌道面42aを有する外輪(外輪部材)42と、外周面に内輪軌道面43a,44aをそれぞれ有し、軸方向に分割された一対の分割内輪(内輪部材)43,44と、外輪軌道面42aと内輪軌道面43a,44aとの間に配置され、外輪軌道面12aの2箇所及び内輪軌道面43a,44aの各1箇所の計4箇所で接触する複数の玉45と、玉45を円周方向に所定の間隔で保持する保持器46と、を備える。外輪42および分割内輪43,44の軌道面の断面は、同じ曲率半径からなる二つの円弧状(いわゆる、ゴシックアーチ)になっている。4点接触玉軸受41は、一つの軸受でラジアル荷重と両方向のアキシャル荷重、モーメント荷重を受けられ、また、省スペース化を図ることができる。
外輪42、分割内輪43,44、及び玉45は、通常、軸受鋼(例えば、SUJ2)が好適であり、錆びやすい雰囲気に使用する場合には、ステンレス鋼(例えば、SUS440C)が好適に使用される。また、用途に応じて、外輪42及び分割内輪43,44をステンレス鋼、グリースで満たされている玉45を軸受鋼として、材料を組み合わせて使用することも可能である。
また、保持器46は、銅合金又は耐熱性の高い樹脂製の保持器であり、特に、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂が好適に使用される。
また、外輪42の軸方向両側には、非接触型の一対のシール部材47が取り付けられており、軸受空間内に封入されるグリースを密封する。これにより、メンテナンスの面で優れたものとなり、また、非接触型のシール部材47を用いることで、トルクを低く抑えることができる。軸受空間内に使用されるグリースは、特に限定されるものでないが、例えば、合成油とウレア系増ちょう剤とからなるものとすることで、耐久性、フレッチング摩耗に優れる。
スリーブ50は、S25C,S45C,SUS440等の材料からなり、4点接触玉軸受41の軸方向幅と略等しい軸方向幅を有し、一対の分割内輪43,44に内嵌固定されて軸部を構成する。なお、スリーブ50は、第1実施形態と同様の構成を有し、スリーブ50の軸方向一端部には、スリーブ50の軸方向端面から軸方向に延出する、外周面から連続した環状端部50aが形成され(図4(a)参照。)、スリーブ50の外周面の軸方向他端部には、径方向外側に延出する環状凸部50bが形成されている。
また、分割内輪44の内周面には、スリーブ50の軸方向一端部と対向する位置に、溝部44bが形成され、分割内輪43の内周面にも、スリーブ50の軸方向他端部と対向する位置に、溝部43bが形成されている。
分割内輪43は、スリーブ50としまり嵌めによって嵌合し、分割内輪の溝部43bにスリーブ50の環状凸部50bが嵌まり込むことで、スリーブ50に対して軸方向に位置決めされる。そして、スリーブ50に分割内輪43を嵌合させた後に、スリーブ50に分割内輪44をすきま嵌めによって嵌合させ、第1実施形態と同様、加工面部30aを有する押型30を軸方向からスリーブ50に押し付ける(平押し)。さらに、図4(b)に示すように、押型30の抑え面部30bが分割内輪44の軸方向端面に当接するまで押型30を押し付け、環状端部50aが、加工面部30aによって径方向外方に向けて塑性変形させられてかしめ部50cとなり、分割内輪44を抑え付ける。これにより、一対の分割内輪43,44が環状凸部50bとかしめ部50cによって挟まれてスリーブ50に結合固定されると共に、4点接触玉軸受41に予圧が付与される。
なお、分割内輪44をスリーブ50にすきま嵌めで嵌合したのは、分割内輪44をスリーブ50にしまり嵌めで嵌合して、環状端部50aを塑性変形させると、内輪軌道面44aの応力が高くなり、早期剥離を起こす可能性があるためである。このため、本実施形態では、分割内輪43,44の内径は一様とし、分割内輪44と対向する部分のスリーブ50の軸径を分割内輪43と対向する部分の軸径と比較して若干小さく設定している。
また、押型30は、抑え面部30bが分割内輪44の軸方向端面に当接した際に、複列アンギュラ玉軸受11に適切な予圧が付与されるように設計されていることが好ましい。
このスリーブ50に形成されたかしめ部50cは、分割内輪44の軸方向端面より内側に位置するので、かしめ部50cがロボットアームの周辺部品との干渉するのを防止することができる。一方、塑性変形前の環状端部50aを、スリーブ50に嵌合した際の分割内輪44の軸方向端面より外側に位置させたのは、塑性変形させた際にかしめ部50cを溝部44bにしっかりと突き当てて固定するためである。
外輪42のフランジ部42bには、相対回転する一方の部材(図示せず)を取り付けるため、ボルトなどの締結具(図示せず)を挿通するための複数個の取り付け穴42cが円周方向に離間して所定の間隔で設けられている。また、スリーブ50にも、相対回転する他方の部材(図示せず)を取り付けるため、ボルトなどの締結具(図示せず)を挿通するための複数個の他の取り付け穴50dが設けられる。取り付け穴42c、及び他の取り付け穴50dは、ねじ穴であってもよく、ねじが形成されていない穴であってもよい。なお、相対回転する一方、及び他方の部材とは、ロボットアーム、歯車、モータ、プーリ、減速機、歯付ベルト機構等である。なお、取り付け穴50dの形状は、図5に示すように、ボルトの頭部を収容するような形状であってもよい。
上記したように、本発明の軸受装置40によれば、4点接触玉軸受41を使用することで、従来のクロスローラ軸受よりも接触面が小さくなり、摩耗が低減されて低トルク化が図られ、ロボットアームの関節部や減速機に好適に使用することができる。また、スリーブ50の軸方向端部が径方向外方に向けて塑性変形されることで形成されたかしめ部50cによって分割内輪44が抑え付けられることにより、一対の分割内輪43,44がスリーブ50に結合固定されると共に、4点接触玉軸受41に予圧が付与される。これにより、一対の分割内輪43,44とスリーブ50とを、内輪押さえなどを設けず結合固定することができ、コンパクト化が図られる。また、4点接触玉軸受41とスリーブ50とを組み立てる際に予圧調整を行なうことができ、軸受装置40を使用する製造業者において煩雑な予圧調整を行なう必要がなくなる。
また、スリーブ50に形成されたかしめ部50cは、分割内輪44の軸方向端面より内側に位置するので、かしめ部50cがロボットアーム等の周辺部品との干渉するのを防止することができる。
さらに、スリーブ50に形成されたかしめ部50cは、分割内輪44の軸方向端面より外側に位置する環状端部50aを塑性変形させることで形成されるので、塑性変形させた際にかしめ部50cを溝部44bにしっかりと突き当てて固定することができる。
加えて、スリーブ50の両端部と対向する一対の分割内輪43,44の内周面には、溝部43b,44bがそれぞれ形成されており、一方の分割内輪43の溝部43bには、スリーブ50の軸方向一端部に形成された環状凸部50bが嵌まり込み、他方の分割内輪44の溝部44bは、かしめ部50cによって抑え付けられ、一方の分割内輪43は、スリーブ50としまり嵌めによって嵌合し、他方の分割内輪44は、スリーブ50とすきま嵌めによって嵌合する。これにより、一対の分割内輪43,44をスリーブ50にしっかりと結合固定することができると共に、加締めによる内輪軌道面44aの早期剥離の発生を抑制することができる。
また、外輪42には、相対回転する一方の部材を取り付けるための取り付け穴42cが設けられ、スリーブ50には、相対回転する他方の部材を取り付けるための他の取り付け穴50dが設けられるので、部品点数を増加することなく、相対回転する一方又は他方の部材を強固に固定することができる。
なお、本実施形態では、4点接触玉軸受41について説明したが、内輪が一対の分割内輪によって構成されるものであれば、3点接触玉軸受であってもよい。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
10 軸受装置
11 複列アンギュラ玉軸受
12,42 外輪(外輪部材)
12a,42a 外輪軌道面
13,14 内輪(内輪部材)
13a,14a,43a,44a 内輪軌道面
15,45 玉
20,50 スリーブ
20b,50b 環状凸部
20c,50c かしめ部
41 4点接触玉軸受
43,44 分割内輪(内輪部材)

Claims (6)

  1. 内周面に外輪軌道面を有する外輪部材と、外周面に内輪軌道面をそれぞれ有する一対の内輪部材と、前記外輪部材と前記内輪部材との間にそれぞれ配置される複数の玉と、を備える玉軸受と、
    前記一対の内輪部材に内嵌固定されるスリーブと、
    を備える軸受装置であって、
    前記スリーブの軸方向端部が径方向外方に向けて塑性変形されることで形成されたかしめ部によって前記内輪部材が抑え付けられることにより、前記一対の内輪部材が前記スリーブに結合固定されると共に、前記玉軸受に予圧が付与され
    前記スリーブの両端部と対向する前記一対の内輪部材の内周面には、溝部がそれぞれ形成されており、
    前記一方の内輪部材の溝部には、前記スリーブの軸方向端部に形成された凸部が嵌まり込み、
    前記他方の内輪部材の溝部は、前記かしめ部によって抑え付けられ、
    前記一方の内輪部材は、前記スリーブとしまり嵌めによって嵌合し、前記他方の内輪部材は、前記スリーブとすきま嵌めによって嵌合することを特徴とする軸受装置。
  2. 前記スリーブに形成された前記かしめ部は、前記内輪部材の軸方向端面より内側に位置することを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記スリーブに形成された前記かしめ部は、前記内輪部材の軸方向端面より外側に位置する部分を塑性変形させることで形成されることを特徴とする請求項2に記載の軸受装置。
  4. 前記外輪部材には、相対回転する一方の部材を取り付けるための取り付け穴が設けられ、
    前記スリーブには、相対回転する他方の部材を取り付けるための他の取り付け穴が設けられることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の軸受装置。
  5. 前記玉軸受は、前記外輪が複列の外輪軌道面を有し、前記複数の玉が前記外輪部材の各外輪軌道面と前記内輪部材の各内輪軌道面との間に複列で配置された、背面組み合わせの複列アンギュラ玉軸受であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の軸受装置。
  6. 前記玉軸受は、前記複数の玉が前記外輪の外輪軌道面の2箇所及び前記一対の内輪部材の各内輪軌道面と接触する4点接触玉軸受であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の軸受装置。
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