JP5589288B2 - 電子線露光方法 - Google Patents

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本発明は、ステンシルマスク及び電子線露光方法に関し、特に、耐熱性に優れたステンシルマスク及び電子線露光方法に関するものである。
近年、半導体の製造プロセスにおいて露光光源に電子線を用いた電子線リソグラフィ技術が試作開発や準量産のデバイスに使われている。特に線幅22nmノード以降の先端リソグラフィでは、EUVやArF液浸、ダブル露光といった方式ではマスクや露光装置の高騰が顕著になるため、少量品のプロセスには不向きであり電子線リソグラフィの適用が期待されている。
電子線リソグラフィでは、口径を数10μm〜10nmに絞った電子ビームにより回路パターンの露光をおこなうため、フォトマスクによる光リソグラフィに比べてスループットが低い。そこで、スループット向上のために、回路パターンでよく使われる図形を抽出し、抽出したパターンを貫通パターンとして形成したステンシルマスクを用いた電子線リソグラフィが研究されており、このリソグラフィ法は部分一括露光法と呼ばれている。
図9は、従来のステンシルマスクを示す概略上面図であり、図10は、従来のステンシルマスクを示す概略断面図である。ステンシルマスクとは、シリコンのバルク領域31内にメンブレンエッジ部32で支持された自立薄膜(メンブレン)33を有し、ステンシルパターン34が形成されたマスクである。部分一括露光法では、メンブレン33に入射した荷電粒子はメンブレン内に吸収もしくは散乱され、ステンシルパターン34を通過した荷電粒子が被転写基板に到達してリソグラフィを行うことが可能である。
また、部分一括露光を用いると加工精度のよいステンシルマスクを用いることで、従来の電子線露光と比較してスループットの向上だけではなく、斜めパターンのエッジラフネスや矩形パターンのコーナ部の矩形性をも改善することができる。
部分一括露光法が可能な装置としてアドバンテスト社製のブロック露光装置があげられる。ブロック露光装置のステンシルマスクは、図11に示すように、約5mm〜約6mmのメンブレン領域35内に直径4.5mmの円周から成る電子線偏向領域36を設けて、ブロックパターン領域37と呼ばれるステンシルパターン群がその電子線偏向領域36内に配置されている。そして、加速電圧50keVで放出された電子線を選択された任意のブロックパターンに照射し、通過した電子線が被転写基板にパターンを形成する(非特許文献1参照)。
本ブロックマスクでは、被転写基板にパターンを転写しない間、電子線を電子線偏向領域36内のステンシルパターンがない領域に照射することが望まれる。しかしながらこの方法では、ステンシルマスクにより電子線を遮断するため、局所的な温度上昇やステンシルマスクの変形が問題となっていた。ステンシルマスクの温度上昇は、ステンシルマスクの変形だけでなく、ステンシルマスク上に形成した導電薄膜の膜質の変化や、突発的な温度上昇にともなうメンブレンの溶融などの問題を引き起こす。さらに、部分一括露光法ではスループットを向上させるため電流値を上げることが望まれており、電流値の上昇はステンシルマスクへ与える熱量の増加につながるため、今後、温度上昇の問題はますます顕著となる。
このような問題に対して、例えば、特許文献1には、ブロックマスク上の複数の領域に電子線照射をしない間の電子線の待機場所を設けて、マスクダメージの損傷を分散する方法が開示されている(特許文献1参照)。しかしながらこの方法では、図11で示されるように電子線照射は一般にメンブレン上であるため、マスクの温度上昇が非常に大きい。
ここで、電子線をメンブレン上に照射した場合の到達温度について有限要素法解析した結果を図12に示す。この解析では、電子線の加速電圧を50keV、メンブレンの厚さを10μm、メンブレンサイズを5.5mm、電子線の照射エリアを320μm×320μmとして、ステンシルマスクに流入する電流値を10μA〜30μAまで増加させた場合について計算した。図12において、横軸は電流値(μA)を示し、縦軸はメンブレン上の到達温度の最大値(℃)を示す。到達温度は、電子線の照射開始から6秒後の温度とし、最大値は電子線の照射エリアで発生している。
なお、解析に用いたステンシルマスクの材料はSiとし、物性値として比熱1037J/(kg・K)、密度2320kg/m、熱伝導率は温度に依存し15W/(m・K)〜150W/(m・K)まで変化するものとして計算をおこなった。また、電子線照射エリアへの熱の流入量は、(加速電圧)×(電流値)×(メンブレン内のエネルギー損失率)で決定される。
図12から分かるように、16μA程度で到達温度は400℃近くになり、30μAでは1000℃を超えることが分かる。また、ステンシルパターンの配置によっては伝熱性が劣化し、実際には温度がさらに上昇する可能性がある。Siの融点は約1400℃であるので、計算結果で1000℃以上の温度上昇は危険であると言える。また、シリコンマスク上には金属スパッタによる導電膜を形成することが多いが、400度の温度上昇はスパッタ膜の膜質に大きく影響し、メンブレンの変形や導電性の変化が顕著になる。このようなマスクの温度上昇による問題はスループットを上げるために電流値を増加させた場合、より顕著となることは図12より明らかである。
また、温度は電子線の照射開始から数msec程度の非常に短い時間でほぼ一定温度に到達するため、特許文献1のように複数箇所の電子線待機領域に電子線を照射しても、メンブレンの到達温度に大きな変化はなく、メンブレンに与えるダメージを極端に低減させるものではない。
特開平11−329933号公報
J. Vac. Sci. Technol. B, Vol.22, No. 6, Nov/Dec 2004
本発明は、部分一括露光法において電子線を偏向領域内に待機させると同時に、ステンシルマスクの急激な温度上昇を起こすことなく、耐熱性に優れたステンシルマスク及び電子線露光方法を提供することである。
本発明の請求項に係る発明は、ステンシルマスクを用いて被照射基板に対して電子線露光をおこなう際、電子線を被照射基板上に照射しない待機時間に、電子線をステンシルマスクのバルク領域上に照射することを特徴とする電子線露光方法としたものである。
本発明の請求項に係る発明は、ステンシルパターンが形成されるメンブレン部材と、メンブレン部材を取り囲むバルク部材とからなり、バルク部材は、メンブレン部材を保持する保持バルク領域と、メンブレン部材に隣接し照射する電子線を待機するための待機用バルク領域とを有するステンシルマスクを用いて被照射基板に対して電子線露光をおこなう場合、電子線を被照射基板上に照射しない時間は、電子線の偏向領域と待機用バルク領域とが重複する領域にある電子線待機用バルク領域上に電子線を照射させることを特徴とする電子線露光方法としたものである。
本発明によれば、部分一括露光法において電子線を偏向領域内に待機させると同時に、ステンシルマスクの急激な温度上昇を起こすことなく、耐熱性に優れたステンシルマスク及び電子線露光方法を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るステンシルマスクを示す概略上面図である。 本発明の実施の形態に係るステンシルマスクを用いて電子線照射した場合の有限要素法解析した結果を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るステンシルマスクを示す概略上面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施例に係るステンシルマスクの作製工程を示す概略断面図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施例に係るステンシルマスクの作製工程を示す概略断面図である。 本発明の実施例に係るシリコン活性層上に形成したステンシルパターン領域を示すSOI基板の概略上面図である。 本発明の実施例に係る支持シリコン基板上に形成したメンブレン開口レジストパターンを示すSOI基板の概略上面図である。 本発明の実施の形態に係るステンシルマスクを用いて、待機バルク領域上に電子線照射した場合の有限要素法解析した結果を示す図である。 従来のステンシルマスクを示す概略上面図である。 従来のステンシルマスクを示す概略断面図である。 従来のブロック露光装置のステンシルマスクを示す概略上面図である。 従来のステンシルマスクを用いて電子線照射した場合の有限要素法解析した結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ、説明する。実施の形態において、同一構成要素には同一符号を付け、実施の形態の間において重複する説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るステンシルマスクを示す概略上面図である。図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るステンシルマスクは、バルク領域5内にメンブレンエッジ部6で保持されるメンブレン領域を有している。メンブレン領域内には電子線偏向領域7内にステンシルパターン領域8が設けられており、ステンシルパターン領域8にはステンシルパターンが形成されている。
また、メンブレンエッジ部6は、直径Dの円周内にある電子線偏向領域7よりも外側にある矩形領域L×L上に形成されるが、一部のメンブレンエッジ部6は矩形領域の内側であり、なおかつ、バルク領域5がステンシルパターン領域8を覆わないような位置に形成されている。そして、本発明の第1の実施の形態に係るステンシルマスクでは、このようにして形成された矩形領域の内側のバルク領域5を電子線待機用バルク領域9とし、電子線待機用バルク領域9と電子線偏向領域7とが重複するエリア10を有している。
部分一括露光では、ステンシルパターン領域8内の任意のステンシルパターンを選択して電子線照射を行い、被露光基板に電子線を照射する。本発明の第1の実施の形態に係るステンシルマスクを用いれば、電子線照射を行っていない時間は、ステンシルパターン領域8以外の電子線偏向領域内に電子線を待機させる必要があるが、電子線待機用バルク領域9と電子線偏向領域7とが重複するエリア10に電子線を待機させることでメンブレンの温度上昇は非常に小さくすることができる。
ここで、本発明の第1の実施の形態に係るステンシルマスクを用いて電子線を電子線待機用バルク領域9と電子線偏向領域7とが重複するエリア10に照射した場合の到達温度について、有限要素法解析した結果を図2に示す。この解析では、電子線の加速電圧を50keV、メンブレンの厚さを10μm、メンブレンサイズ5.5mm、電子線の照射エリアを320μm×320μmとして、ステンシルマスク上に流入する電流値を10μA〜30μAまで増加させた場合について計算した。図2において、横軸は電流値(μA)を示し、縦軸はメンブレン上の到達温度の最大値(℃)を示す。図2に示すように、電子線の加速電圧が50keVの場合、ステンシルマスクに流入する電流値が30μAでさえ温度上昇は55℃程度であり、通常のステンシルマスクよりも大幅に温度上昇を抑えられることは明らかである。
図8は本発明の第1の実施の形態に係るステンシルマスクを用いて電子線を電子線待機用バルク領域10に照射した場合において、バルク領域上の照射位置を変えたときのメンブレンの到達温度について、有限要素法解析した結果である。この解析では電子線の加速電圧を50keV、メンブレンの厚さを10μm、メンブレンサイズ5.5mm、電子線の照射エリアを320μm×320μm、ステンシルマスク上に流入する電流値を16μAとして、電子線の照射エリアとメンブレンエッジ部6までの距離を0から増加させた場合について計算した。図8に示すように、電子線の照射エリアとメンブレンエッジ部6までの距離が0の場合でも、メンブレン上の到達温度が約48℃であり、通常のステンシルマスクに比べて温度上昇が大幅に抑えられていることが分かる。また、電子線の照射エリアをメンブレンエッジ部6から充分に離した場合(840μm)でもメンブレン上の温度が約37℃にまで達する。
重複バルク領域10が大きくなると、その分だけステンシルパターン領域が小さくなり、スループットの低下に繋がってしまう。そのため電子線待機バルク領域9の大きさは、重複バルク領域10が電子線の照射エリアと同等の大きさになるように設計することが望ましい。図1に示すように、電子線待機バルク領域9をメンブレンの左下隅に配置する場合、電子線待機バルク領域9を一辺12.0mmの正方形とすれば、直径4.5mmの電子線偏向領域と重複する重複バルク領域10内に一辺320μmの電子線の照射エリアを確保できる。
温度上昇の低減により、メンブレンの熱応力によるダメージ、突発的に大きなエネルギーの電子線が照射された際のメンブレン破壊、メンブレン上の導電膜構造の応力変化に伴うメンブレンの変形などが抑制されるため、電子線照射に対して非常に強いステンシルマスクを得ることができる。さらに、部分一括露光のスループットを向上するために電流値を大きくした場合、ステンシルマスク内へ流入するエネルギーが大きくなり、熱上昇が顕著になることが懸念されているが、本発明の第1の実施の形態に係るステンシルマスクを用いれば温度上昇を抑制することができる。なおここで示した有限要素法による到達温度の計算結果は、バルク領域5の境界条件やステンシルマスクの材料であるSiの物性値などにより異なるが、本発明を限定するものではない。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係るステンシルマスクについて説明する。なお、本発明の第2の実施の形態に係るステンシルマスクについては、前述した本発明の第1の実施の形態に係るステンシルマスクと相違する構造を説明することにする。図3は、本発明の第2の実施の形態に係るステンシルマスクを示す概略上面図である。図3に示すように、本発明の第2の実施の形態に係るステンシルマスクは、ステンシルパターン領域8以外の3箇所にバルク領域5を設けて、電子線待機用バルク領域9を増やしている。これにより、熱ダメージの影響を低減するだけでなく、メンブレン領域が狭くなるのでメンブレン剛性を高められる。メンブレンエッジ部6はステンシルパターン領域8に近いほどメンブレン剛性が高まるが、パターン不良の原因となる恐れもある。そこで、プロセスにも依存するが表裏アライメントメント露光の重ね精度を考慮して、メンブレンエッジ部6との距離を少なくとも30μm以上あることが望ましい。
まず、図4(a)に示すように、厚さ10μmのシリコン活性層11、厚さ1μmの中間酸化膜12、厚さ525μmの支持シリコン基板13からなる直径が100mmΦのSOI(Silicon on insulator)基板14を用意した。支持シリコン基板13は熱浴としての役割を果たすためできるだけ厚く、例えば8インチウエハの標準的な厚さである725μmなどが望ましい。また、中間酸化膜12の厚さは厚すぎると酸化膜の圧縮応力によるメンブレン破壊の原因となるため、ドライエッチングのエッチングストッパ層として十分な厚みである範囲で薄くすることが望ましい。
次に、図4(b)に示すように、シリコン活性層11上にPMMA(ポリメチルメタクリレ−ト系)の電子線感応性ポジレジスト15(感度:300μC/cm)を1000nmの膜厚でスピンコート法により塗布した。
次に、図4(c)に示すように、ポジレジスト15上のステンシルパターン領域にステンシルパターンを電子線照射量が300μC/cmとなるように電子線を露光し、同時に合わせ用レジストマーク16を露光した。さらに、4−メチル−2−ペンタノンによる現像を施し、ステンシルレジストパターン17を得た。
このときのSOI基板14の上面図を図6に示す。図6に示すように、ステンシルレジストパターン17はステンシルパターン領域8内に形成されており、本実施例では3×3のアレイ状に配置されている。
次に、図4(d)に示すように、同レジストパターンをエッチングマスクにしてフロロカーボン系の混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより、中間酸化膜12をエッチングストッパ層としてシリコン活性層11の一部をエッチングし、酸素アッシングによるレジスト剥離を施した後、表裏合わせ用マークパターン18及びステンシルパターン19を得た。
次に、図5(a)に示すように、SOI基板14の支持シリコン基板13の表面にフォトレジストをスピンコート法により塗布して厚さ50μmの感光層20を形成し、フォトマスクを用いたパターン露光及び現像処理を行った後、メンブレン開口用レジストパターン21を形成した。このとき、パターン露光時の基板とメンブレン開口用レジストパターンの露光用フォトマスクとの位置合わせは、表裏合わせ用マークパターン18とフォトマスク上に予め形成されたアライメントマークを用いた。
このときのSOI基板14の上面図を図7に示す。図7に示すように、メンブレン開口用レジストパターン21はSOI基板14上に3×3個配列し、各パターンには電子線待機用バルク領域9を1箇所設けたものを形成している。各パターンにおける電子線待機用バルク領域9の個数は、1箇所だけでなく複数箇所であってもよく、本発明を限定するものではない。
次に、図5(b)に示すように、メンブレン開口用レジストパターン21をエッチングマスクにしてフロロカーボン系の混合ガスプラズマを用いたドライエッチングにより、中間酸化膜12をエッチングストッパ層として支持シリコン基板13の一部をエッチングし、さらにHF溶液に浸漬してドライエッチングにより露出した中間酸化膜12を除去した。
次に、図5(c)に示すように、酸素アッシングにより感光層20を除去した後、SOI基板14のRCA洗浄を行った。
次に、図5(d)に示すように、シリコン活性層11側及び支持シリコン基板13側からスパッタリング法によりPtを堆積し、電子線照射時のチャージアップ防止として導電膜22を形成した後、ステンシルマスク23を得ることができた。
ここで、ステンシルマスクはブロック露光装置に搭載できるような大きさに切り出しておくことが望ましく、切り出す方法としてはスクライブラインを予め形成しておいて切り出す方法や、ダイサーを用いて切り出す方法がある。
次に、作製したステンシルマスク23をブロック露光装置に搭載し、ステンシルパターンの被露光基板への転写を行った。このとき、被露光基板へ電子線を照射しない間、電子線を電子線待機用バルク領域9に照射し、ステンシルマスク23の温度上昇を抑えることができた。これにより、導電膜22の膜質の変化の抑制、ステンシルマスク23の変形の抑制を実現することができ、ステンシルマスク23の熱耐性を大幅に高めることができた。
5…バルク領域、6…メンブレンエッジ部、7…電子線偏向領域、8…ステンシルパターン領域、9…電子線待機用バルク領域、10…重複バルク領域、11…シリコン活性層、12…中間酸化膜、13…支持シリコン基板、14…SOI基板、15…ポジレジスト、16…合わせ用レジストマーク、17…ステンシルレジストパターン、18…表裏合わせ用マークパターン、19…ステンシルパターン、20…感光層、21…メンブレン開口用レジストパターン、22…導電膜、23…ステンシルマスク、31…バルク領域、32…メンブレンエッジ部、33…メンブレン、34…ステンシルパターン、35…メンブレン領域、36…電子線偏向領域、37…ブロックパターン領域

Claims (2)

  1. ステンシルマスクを用いて被照射基板に対して電子線露光をおこなう際、電子線を前記被照射基板上に照射しない待機時間に、前記電子線を前記ステンシルマスクのバルク領域上に照射することを特徴とする電子線露光方法。
  2. ステンシルパターンが形成されるメンブレン部材と、前記メンブレン部材を取り囲むバルク部材とからなり、前記バルク部材は、前記メンブレン部材を保持する保持バルク領域と、前記メンブレン部材に隣接し照射する電子線を待機するための待機用バルク領域とを有するステンシルマスクを用いて前記被照射基板に対して電子線露光をおこなう場合、前記電子線を前記被照射基板上に照射しない時間は、前記電子線の偏向領域と前記待機用バルク領域とが重複する領域にある電子線待機用バルク領域上に前記電子線を照射させることを特徴とする電子線露光方法。
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