JP5577430B1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】雪上性能を確保しつつ、ヒールアンドトウ摩耗を抑制できるようにする。
【解決手段】トレッド16に設けられ、タイヤ周方向及びタイヤ幅方向に延びて互いに交差する周方向主溝22及び横主溝24(主溝)により区画されたブロック14と、該ブロック14におけるタイヤ周方向の一方の側壁部14Fに沿って延在し、該一方の側壁部14Fが属する横主溝24(主溝)の溝底24Aからの高さがトレッド踏面14Aよりも低く設定された第1段部11と、ブロック14におけるタイヤ周方向の他方の側壁部14Rに沿って延在し、該他方の側壁部14Rが属する横主溝24(主溝)の溝底24Aからの高さがトレッド踏面14Aよりも低く設定されると共に、第1段部11よりも幅が小さく設定された第2段部12と、を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気入りタイヤに係り、特に雪上走行を考慮した空気入りタイヤに関する。
圧縮されることにより、路面の法線方向回りのトルクを発生させるブロックを備えた空気入りタイヤが開示されている(特許文献1参照)。このブロックにおいては、蹴出端の溝壁角度がタイヤの幅方向外側へ向かって徐々に大きくされ、踏込端の溝壁角度が幅方向外側に向かって徐々に小さくされ、かつタイヤの周方向溝側の溝壁角度が回転方向に向かって徐々に小さくされている。これにより、ブロックの表面が溝底面に対し捻れた配置構造となっている。
特開2006−137230号公報
しかしながら、上記した従来例は、雪上走行を考慮した空気入りタイヤではない。
雪路用の空気入りタイヤには、雪上性能だけでなく、高い制動性能や操縦安定性能が求められる場合がある。雪上性能のうち、特に加速性能に関しては、ラグ溝の幅を広くすることで向上させることができる。但しこの場合には、一つ一つのブロックが小さくなってしまうため、ブロック剛性が小さくなり、ドライ路面での制動性能と操縦安定性能を確保することが難しくなる。
またブロックの剛性が十分に確保されていないと、タイヤにトラクションや制動力が作用した際に、ブロックの比較的剛性が低い部分に路面に対する引き摺りが発生し、該ブロックにヒールアンドトウ摩耗の原因になる。
本発明は、上記事実を考慮して、雪上性能を確保しつつ、ヒールアンドトウ摩耗を抑制できるようにすることを目的とする。
請求項1の発明は、トレッドに設けられ、タイヤ周方向及びタイヤ幅方向に延びて互いに交差する主溝により区画されたブロックと、該ブロックにおけるタイヤ周方向の一方の側壁部に沿って延在し、該一方の側壁部が属する前記主溝の溝底からの高さがトレッド踏面よりも低くかつ該溝底よりも高く設定された第1段部と、前記ブロックにおけるタイヤ周方向の他方の側壁部に沿って延在し、該他方の側壁部が属する前記主溝の溝底からの高さが前記トレッド踏面よりも低くかつ該溝底よりも高く設定されると共に、前記第1段部よりも幅が小さく設定された第2段部と、を有し、雪路用とされている。
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、トレッドのブロックにおけるタイヤ周方向の一方の側壁部に第1段部が設けられると共に、他方の側壁部に第2段部が設けられており、第1段部及び第2段部はトレッド踏面よりも一段低く設定されているので、主溝の体積をより多く確保し、該主溝での雪柱せん断力を高めて、雪上性能を確保することができる。
また第2段部の幅が第1段部の幅よりも小さく設定されており、ブロックにおける該第2段部側の剛性が確保されているので、タイヤにトラクションや制動力が作用した際に、路面に対するブロックの引き摺りが生じても、ブロックにおける第2段部側の変形が抑制される。このため、ヒールアンドトウ摩耗が抑制される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記溝底からの前記第2段部の高さが、前記第1段部の高さ以上に設定されている。
請求項3に記載の空気入りタイヤでは、第2段部の高さが第1段部の高さ以上に設定され、ブロックにおける該第2段部側の剛性が、第1段部側以上に確保されているので、タイヤにトラクションや制動力が作用した際に、路面に対するブロックの引き摺りが生じても、ブロックにおける第2段部側の変形が抑制される。このため、ヒールアンドトウ摩耗が抑制される。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1段部が前記ブロックの踏込み側に設けられ、前記第2段部が前記ブロックの蹴出し側に設けられている。
ここで、踏込み側とは、ブロックのうち、タイヤが所定の方向に回転した際に路面に最初に接地する側であり、蹴出し側とは、最後に接地する側(最後に路面から離れる側)である。
請求項3に記載の空気入りタイヤでは、第1段部がブロックの踏込み側に設けられ、該第1段部より幅が狭い第2段部がブロックの蹴出し側に設けられているので、ブロックの蹴出し側の剛性が踏込み側よりも高くなっている。従って、タイヤにトラクションが作用した際に、ブロックの蹴出し側の変形を抑制して、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記ブロックは、前記主溝の交差角度が鋭角となる前記第2段部側の位置に鋭角部を有し、前記第2段部の幅は、前記鋭角部側に位置する一端が、該鋭角部側と反対側に位置する他端よりも小さく設定されている。
請求項4に記載の空気入りタイヤでは、ブロックの第2段部側の位置に鋭角部が設けられ、該第2段部のうち該鋭角部側に位置する一端の幅が、該鋭角部と反対側に位置する他端の幅よりも小さく設定されているので、鋭角部の剛性が確保されている。従って、タイヤにトラクションや制動力が作用した際に、路面に対するブロックの引き摺りが生じても、ブロックの鋭角部の変形が抑制される。このため、鋭角部を有するブロックにおいても、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる。
請求項5の発明は、請求項4に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第2段部の幅が、前記他端から前記一端に向かって漸減している。
請求項5に記載の空気入りタイヤでは、第2段部の幅が、その他端から一端に向かって漸減しているので、第2段部に沿ったブロック剛性の変化を緩やかにすることができる。
請求項6の発明は、請求項4又は請求項5に記載の空気入りタイヤにおいて、前記溝底からの前記第2段部の高さは、前記一端が前記他端よりも高く設定されている。
請求項6に記載の空気入りタイヤでは、主溝の溝底からの第2段部の高さについて、一端が他端よりも大きく設定されているので、鋭角部の剛性がより一層確保されている。従って、タイヤにトラクションや制動力が作用した際に、ブロックの鋭角部の変形がより一層抑制される。このため、第2段部側に鋭角部が設けられたブロックにおいて、ヒールアンドトウ摩耗をより一層抑制することができる。
請求項7の発明は、請求項6に記載の空気入りタイヤにおいて、前記溝底からの前記第2段部の高さが、前記他端から前記一端に向かって漸増している。
請求項7に記載の空気入りタイヤでは、第2段部の高さが、その他端から一端に向かって漸増しているので、該第2段部に沿ったブロック剛性の変化を緩やかにすることができる。
請求項8の発明は、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記溝底からの前記第2段部の高さは、該溝底から前記トレッド踏面までの高さの50〜80%である。
ここで、下限を50%としたのは、これを下回るとブロック剛性を確保することが難しくなるからであり、上限を80%としたのは、これを上回ると主溝の体積の増加が少なくなるからである。
請求項8に記載の空気入りタイヤでは、溝底からの第2段部の高さを、該溝底から踏面までの高さの50〜80%としたので、雪上性能を向上させつつ、ヒールアンドトウ摩耗をより一層抑制することができる。
請求項9の発明は、請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、タイヤ周方向に延びる前記主溝が、該タイヤ周方向に対して傾斜しており、前記ブロックにおけるタイヤ幅方向の一方の側壁部に沿って延在し、該一方の側壁部が属する前記主溝の溝底からの高さがトレッド踏面よりも低くかつ該溝底よりも高く設定された第3段部と、前記ブロックにおけるタイヤ幅方向の他方の側壁部に沿って延在し、該他方の側壁部が属する前記主溝の溝底からの高さが前記トレッド踏面よりも低くかつ該溝底よりも高く設定されると共に、前記第3段部よりも幅が小さく設定された第4段部と、を有している。
請求項9に記載の空気入りタイヤでは、第3段部及び第4段部がブロックのタイヤ幅方向両側の側壁部に設けられ、該ブロックにおける第4段部側の剛性が確保されているので、走行時に路面から受ける力により、ブロックにタイヤ幅方向成分が生じた際にも、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる。
請求項10の発明は、請求項9に記載の空気入りタイヤにおいて、前記主溝の交差角度が鋭角となる前記ブロックの前記第4段部側の位置に鋭角部が設けられ、該第4段部の幅は、該鋭角部側に位置する一端が、該鋭角部側と反対側に位置する他端よりも小さく設定されている。
請求項10に記載の空気入りタイヤでは、ブロックの第4段部側の位置に鋭角部が設けられ、該第4段部のうち該鋭角部側に位置する一端の幅が、該鋭角部と反対側に位置する他端の幅よりも小さく設定されているので、鋭角部の剛性が確保されている。従って、タイヤにトラクションや制動力が作用した際に、路面に対するブロックの引き摺りが生じても、ブロックの鋭角部の変形が抑制される。このため、第4段部側に鋭角部を有するブロックにおいて、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる。
請求項11の発明は、請求項10に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第4段部の幅が、前記他端から前記一端に向かって漸減している。
請求項11に記載の空気入りタイヤでは、第4段部の幅が、その他端から一端に向かって漸減しているので、第4段部に沿ったブロック剛性の変化を緩やかにすることができる。
請求項12の発明は、請求項10又は請求項11に記載の空気入りタイヤにおいて、前記溝底からの前記第4段部の高さは、前記一端が前記他端よりも高く設定されている。
請求項12に記載の空気入りタイヤでは、主溝の溝底からの第4段部の高さについて、一端が他端よりも大きく設定されているので、鋭角部の剛性がより一層確保されている。従って、タイヤにトラクションや制動力が作用した際に、ブロックの鋭角部の変形がより一層抑制される。このため、第4段部側に鋭角部が設けられたブロックにおいて、ヒールアンドトウ摩耗をより一層抑制することができる。
請求項13の発明は、請求項12に記載の空気入りタイヤにおいて、前記溝底からの前記第4段部の高さは、前記他端から前記一端に向かって漸増している。
請求項13に記載の空気入りタイヤでは、第4段部の高さが、その他端から一端に向かって漸増しているので、該第4段部に沿ったブロック剛性の変化を緩やかにすることができる。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の空気入りタイヤによれば、雪上性能を確保しつつ、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項2に記載の空気入りタイヤによれば、ブロックの第2段部側の剛性を第1段部側以上に確保して、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項3に記載の空気入りタイヤによれば、ブロックの蹴出し側の変形を抑制して、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項4に記載の空気入りタイヤによれば、第2段部側に鋭角部が設けられたブロックにおいて、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項5に記載の空気入りタイヤによれば、第2段部に沿ったブロック剛性の変化を緩やかにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項6に記載の空気入りタイヤによれば、第2段部側に鋭角部が設けられたブロックにおいて、ヒールアンドトウ摩耗をより一層抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項7に記載の空気入りタイヤによれば、第2段部に沿ったブロック剛性の変化を緩やかにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項8に記載の空気入りタイヤによれば、雪上性能を向上させつつ、ヒールアンドトウ摩耗をより一層抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項9に記載の空気入りタイヤによれば、ブロックの形状や接地状態によって、該ブロックに対してタイヤ幅方向に摩擦力が作用した際にも、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項10に記載の空気入りタイヤによれば、第4段部側に鋭角部が設けられたブロックにおいて、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項11に記載の空気入りタイヤによれば、第4段部に沿ったブロック剛性の変化を緩やかにすることができる、という優れた効果が得られる。
請求項12に記載の空気入りタイヤによれば、第4段部側に鋭角部が設けられたブロックにおいて、ヒールアンドトウ摩耗をより一層抑制することができる、という優れた効果が得られる。
請求項13に記載の空気入りタイヤによれば、第4段部に沿ったブロック剛性の変化を緩やかにすることができる、という優れた効果が得られる。
(A)第1実施形態に係る空気入りタイヤのブロックを示す平面図である。(B)ブロックに設けられた第1段部及び第2段部を示す、図1(A)における1B矢視図である。 (A)第2実施形態に係る空気入りタイヤのブロックを示す平面図である。(B)ブロックに設けられた第2段部を示す、図1(A)における2B矢視端面図である。(C)ブロックに設けられた第1段部を示す、図1(A)における2C矢視図である。 (A)第3実施形態に係る空気入りタイヤのブロックを示す平面図である。(B)ブロックに設けられた第2段部を示す、図3(A)における3B矢視端面図である。(C)ブロックに設けられた第1段部を示す、図3(A)における3C矢視端面図である。(D)ブロックに設けられた第4段部を示す、図3(A)における3D矢視端面図である。(E)ブロックに設けられた第3段部を示す、図3(A)における3E矢視端面図である。 図4及び図5は第4実施形態に係り、図4は、空気入りタイヤのブロックを示す平面図である。 (A)ブロックに設けられた第1段部及び第2段部を示す、図4における5A−5A矢視拡大断面図である。(B)ブロックに設けられた第2段部を示す、図4における5B矢視拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施形態に係る空気入りタイヤ10は、雪路用のタイヤであって、ブロック14と、該ブロック14に延在する第1段部11と、該ブロック14に延在する第2段部12とを有している。このブロック14は、トレッド16に複数設けられているが、図面では1つのブロック14のみを記載している。第1段部11及び第2段部12は、ブロック14と一体的に構成されている。
ブロック14は、トレッド16に設けられ、タイヤ周方向及びタイヤ幅方向に延びて互いに交差する主溝により区画されている。この主溝は、例えば周方向主溝22及び横主溝24である。本実施形態では、周方向主溝22はタイヤ周方向に平行に延び、横主溝24はタイヤ幅方向に平行に延びている。これによって、ブロック14の平面形状は略長方形となっている。
第1段部11は、ブロック14におけるタイヤ周方向の一方、例えばタイヤ回転方向Rに対して踏込み側となる側壁部14Fに沿って延在している。この第1段部11は、踏込み側の側壁部14Fが属する横主溝24の溝底24Aからの高さH1が、トレッド踏面14Aよりも低くかつ該溝底24Aよりも高く設定されている。具体的には、図1(B)において、溝底24Aからのブロック14のトレッド踏面14Aの高さをHとすると、H1<Hである。
ここで、踏込み側とは、ブロック14のうち、タイヤ回転方向Rに対して路面に最初に接地する側を指す。
第2段部12は、ブロック14におけるタイヤ周方向の他方、例えば蹴出し側となる側壁部14Rに沿って延在している。この第2段部12は、蹴出し側の側壁部14Rが属する横主溝24の溝底24Aからの高さH2が、トレッド踏面14Aよりも低くかつ該溝底24Aよりも高く設定されている。即ち、図1(B)において、H2<Hである。
ここで、蹴出し側とは、ブロック14のうち、タイヤ回転方向Rに対して最後に接地する側(最後に路面から離れる側)を指す。
溝底24Aからの第1段部11の高さH1と、溝底24Aからの第2段部12の高さH2は、何れも、該溝底24Aからトレッド踏面14Aまでの高さHの50〜80%である。ここで、下限を50%としたのは、これを下回るとブロック剛性を確保することが難しくなるからであり、上限を80%としたのは、これを上回ると横主溝24の体積の増加が少なくなるからである。
溝底24Aからの第2段部12の高さH2は、第1段部11の高さH1以上に設定され、ブロック14における第2段部12側の剛性が、第1段部11側以上に確保されている。この高さH1,H2の大小関係は、より好ましくはH2>H1である。このようにすることで、ブロック14の蹴出し側の剛性をより多く確保できるからである。
第2段部12は、第1段部11よりも幅が小さく設定されている。具体的には、図1(A)において、第2段部12の幅をW2とし、第1段部11の幅をW1とすると、W2<W1である。なお、横主溝24に沿って延びる第1段部11及び第2段部12の場合、幅W1,W2は、夫々タイヤ周方向における幅を指す。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1(A),(B)において、本実施形態に係る空気入りタイヤ10では、トレッド16のブロック14に、第1段部11及び第2段部12が設けられ、該第1段部11及び第2段部12はトレッド踏面14Aよりも一段低く設定されている。更に、第1段部11の幅W1が、第2段部12の幅W2と比較して大きく設定されている。これにより、横主溝24の体積をより多く確保し、該横主溝24での雪柱せん断力を高めて、雪上性能を確保することができる。
また第2段部12の幅W2が第1段部11の幅W1よりも小さく設定されており、ブロック14における該第2段部12側(蹴出し側)の剛性が、第1段部11側(踏込み側)より高くなっているので、空気入りタイヤ10にトラクションや制動力が作用した際に、路面に対するブロック14の引き摺りが生じても、ブロック14における第2段部12側(蹴出し側)の変形が抑制される。このため、空気入りタイヤ10におけるヒールアンドトウ摩耗が抑制される。
特に、溝底24Aからの第2段部12の高さH2を、該溝底24Aから踏面までの高さHの50〜80%としたので、雪上性能を向上させつつ、ヒールアンドトウ摩耗をより一層抑制することができる。
[第2実施形態]
図2において、本実施形態に係る空気入りタイヤ20では、横主溝24がタイヤ幅方向に対して傾斜している。これによって、ブロック14の平面形状は略平行四辺形となっており、蹴出し側において周方向主溝22と横主溝24の交差角度θ1が鋭角となるブロック14の第2段部12側の位置に、鋭角部14Eが設けられている。
第2段部12の幅W21,W22は、鋭角部14E側に位置する一端12Aが、該鋭角部14E側と反対側に位置する他端12Bよりも小さく設定されている。具体的には、図2(A)において、第2段部12の一端12Aの幅をW21とし、他端12Bの幅をW22とすると、W21<W22である。第2段部12の幅W21,W22は第1段部11の幅W1(一定)よりも小さいので、該幅W1を含めて比較すると、W21<W22<W1である。また第2段部12の幅は、他端12B(幅W22)から一端12A(幅W21)に向かって漸減している。この幅の変化は、例えば直線的であるが、曲線的であってもよい。
また蹴出し側の側壁部14Rが属する横主溝24の溝底24Aからの第2段部12の高さは、一端12Aが他端12Bよりも高く設定されている。具体的には、図2(B)において、一端12Aの高さをH21とし、他端12Bの高さをH22とすると、H21>H22である。図2(C)に示される第1段部11の高さH1を含めて、H21>H22>H1であることが望ましい。第2段部12の高さは、その他端12Bから一端12Aに向かって漸増している。この高さの変化は、例えば直線的であるが、曲線的であってもよい。図2(C)に示されるように、第1段部11の高さH1は一定である。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図2(A)〜(C)において、本実施形態に係る空気入りタイヤ20では、ブロック14が鋭角部14Eを有しており、第2段部12のうち該鋭角部14E側に位置する一端12Aの幅W21が、該鋭角部14Eと反対側に位置する他端12Bの幅W22よりも小さく設定されている。これにより、鋭角部14Eの剛性が確保されている。また第2段部12の幅が、その他端12Bから一端12Aに向かって漸減しており、第2段部12に沿ったブロック剛性の変化が緩やかになっている。具体的には、第2段部12の範囲において、ブロック剛性が急激に変化しないようになっている。
更に主溝の溝底24Aからの第2段部12の高さについて、一端12Aの高さH21が他端12Bの高さH22よりも高く設定されているので、鋭角部14Eの剛性がより一層確保されている。また第2段部12の高さが、その他端12Bから一端12Aに向かって漸増しており、該第2段部12に沿ったブロック剛性の変化が緩やかになっている。
従って、空気入りタイヤ20にトラクションや制動力が作用した際に、路面に対するブロック14の引き摺りが生じても、ブロック14の鋭角部14Eの変形が抑制される。このため、鋭角部14Eを有するブロック14においても、ヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる。
[第3実施形態]
図3において、本実施形態に係る空気入りタイヤ30では、横主溝24がタイヤ幅方向に対して傾斜すると共に、タイヤ周方向に延びる主溝、即ち周方向主溝22が該タイヤ周方向に対して傾斜している。周方向主溝22と横主溝24の交差角度θ2が鋭角となるブロック14の第4段部34側の位置には、鋭角部14Gが設けられている。ブロック14のタイヤ幅方向両側には、走行時に路面から受ける力により、夫々タイヤ幅方向成分が生じるため、これを考慮して、第2実施形態における第1段部11及び第2段部12に加えて、第3段部33と、第4段部34が設けられている。
図3(A),(D)に示されるように、第3段部33は、ブロック14におけるタイヤ幅方向の一方の側壁部14Sに沿って延在している。この第3段部33は、一方の側壁部14Sが属する周方向主溝22の溝底22Aからの高さH31,H32が、トレッド踏面14Aよりも低くかつ該溝底22Aよりも高く設定されている。即ち、図3(C),(D)において、H31<H、H32<Hである。
ここで、図3(D)に示されるように、第3段部33において、高さH31は鋭角部14E側に位置する一端33Aの高さであり、高さH32は該鋭角部14E側と反対側に位置する他端33Bの高さである。高さH31は高さH32よりも高く、即ち、H31>H32である。
図3(A),(E)に示されるように、第4段部34は、ブロック14におけるタイヤ幅方向の他方の側壁部14Lに沿って延在している。この第4段部34は、他方の側壁部14Lが属する周方向主溝22の溝底22Aからの高さH41,H42がトレッド踏面14Aよりも低くかつ該溝底22Aよりも高く設定されている。即ち、図3(C),(E)において、H41<H、H42<Hである。
ここで、図3(E)に示されるように、第4段部34において、高さH41は鋭角部14G側に位置する一端34Aの高さであり、高さH42は該鋭角部14G側と反対側に位置する他端34Bの高さである。溝底22Aからの第4段部34の高さは、一端34Aが他端34Bよりも高く設定されている。即ち、H41>H42である。また溝底22Aからの第4段部34の高さは、他端34Bから一端34Aに向かって漸増しており、該第4段部34に沿ったブロック剛性の変化が緩やかになっている。この高さの変化は、例えば直線的であるが、曲線的であってもよい。
第4段部34の幅W41,W42は、第3段部33の幅W3よりも小さく設定されている。即ち、W42<W3、W41<W3である。具体的には、図3(A),(E)において、第段部34の一端34Aの幅をW41とし、他端34Bの幅をW42とすると、W41<W42である。第4段部34の幅W41,W42は、第3段部33の幅W3(一定)よりも小さいので、該幅W3も含めて比較すると、W41<W42<W3である。また第4段部34の幅は、他端34Bから一端34Aに向かって漸減している。この幅の変化は、例えば直線的であるが、曲線的であってもよい。なお、周方向主溝22に沿って延びる第3段部33及び第4段部34の場合、各々の幅は、夫々タイヤ幅方向における幅を指している。
図3(A)に示されるように、第3段部33の幅W3は、第1段部11の幅W1と同等であってもよく、また該幅W1と異なっていてもよい。
図3(C)に示されるように、第1段部11の溝底24Aからの高さは、一端11Aが他端11Bよりも高く設定されている。具体的には、一端11Aの高さをH11とし、他端11Bの高さをH12とすると、H11>H12である。図3(D)において、第3段部33の他端33Bの高さH32は、第1段部11の他端11Bの高さH12よりも高いことが望ましい。
溝底22Aからの第3段部33の高さH31,H32と、第4段部34の高さH41,H42、何れも、該溝底22Aからトレッド踏面14Aまでの高さHの50〜80%である。ここで、下限を50%としたのは、これを下回るとブロック剛性を確保することが難しくなるからであり、上限を80%としたのは、これを上回ると周方向主溝22の体積の増加が少なくなるからである。
なお、本実施形態では、第1段部11の一端11Aが第4段部34の一端34Aに連なり、他端11Bが第3段部33の他端33Bに連なっている。また第2段部12の一端12Aが第3段部33の一端33Aに連なり、他端12Bが第4段部34の他端34Bに連なっている。
他の部分については、第1実施形態又は第2実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図3(A)〜(E)において、本実施形態に係る空気入りタイヤ30では、トレッド16のブロック14に、第1段部11及び第2段部12だけでなく、第3段部33及び第4段部34が設けられているので、周方向主溝22及び横主溝24の体積をより多く確保し、該周方向主溝22及び横主溝24での雪柱せん断力を高めて、雪上性能を確保することができる。
また第3段部33及び第4段部34が、ブロック14のタイヤ幅方向両側の側壁部14S,14Lにも設けられ、該ブロック14における第4段部34側の剛性が確保されている。更に、ブロック14が鋭角部14E,14Gを有しており、第2段部12により鋭角部14Eの剛性が確保され、第4段部34により鋭角部14Gの剛性が確保されている。また第4段部34の幅が、その他端12Bから一端12Aに向かって漸減しており、第4段部34に沿ったブロック剛性の変化が緩やかになっている。具体的には、第4段部34の範囲において、ブロック剛性が急激に変化しないようになっている。更には、第4段部34の高さが、その他端34Bから一端34Aに向かって漸増しており、該第4段部34に沿ったブロック剛性の変化が緩やかになっている。
従って、空気入りタイヤ30にトラクションや制動力が作用した際に、路面に対するブロック14の引き摺りが生じても、ブロック14の鋭角部14Eの変形が抑制される。また走行時に路面から受ける力により、ブロック14にタイヤ幅方向成分が生じ、例えば一方の側壁部14S側が踏込み側となり、他方の側壁部14L側が蹴出し側となった場合に、ブロック14における第4段部34側(蹴出し側)の変形が抑制される。特に、ブロック14における鋭角部14Gの変形が抑制される。このようして、空気入りタイヤ30におけるヒールアンドトウ摩耗を抑制することができる。
[第4実施形態]
図4,図5において、本実施形態に係る空気入りタイヤ40は、第2実施形態におけるブロック14の構成をより具体的にしたものである。該ブロック14には、複数のサイプ26が設けられている。トレッド16は、発泡ゴムを有して構成されている。
サイプ26は、非接地時に開き、接地時に閉じる細溝である。このサイプ26は、例えばタイヤ幅方向に延び、部分的にジグザグ状に形成されている。
ブロック14には、サイプ26に加えて、ブロック14における各部の剛性のバランスを取るために、縦サイプ28と、細溝32が設けられている。縦サイプ28は、複数のサイプ26を横断してタイヤ周方向に延びている。細溝32は、周方向主溝22や横主溝24よりも浅く構成され、ブロック14を横断して第1段部11及び第2段部12に夫々開口している。この細溝32は、タイヤ周方向に対して傾斜する傾斜部32Aと、タイヤ周方向に延びる真直部32Bとを有している。図5に示されるように、細溝32の溝底は、第1段部11及び第2段部12よりも例えば高い位置にある。これは、ドライ路面での操縦安定性能の確保のためである。
第2段部12の一端12Aは、ブロック14の鋭角部14E側の端部に位置しているが、第2段部12の他端12Bは、該第2段部12への細溝32の開口部に位置している。即ち、第2段部12は、蹴出し側の側壁部14Rの全体ではなく、鋭角部14Eに近い部分に形成されている。これは、ドライ路面でのブレーキ性能の確保のためである。一方、第1段部11は、踏込み側の側壁部14Fの全体に形成されている。ブロック14の狭い部分の剛性を下げ過ぎないように、一部分だけを面取りしたものである。
この他、ブロック14において剛性が低くなり易い鋭角部14Eは、第2段部12の一端12Aを含めて面取り形状され、角が落とされている。
なお図5(A)では、簡単のためサイプ26,28の図示は省略している。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図4,図5において、本実施形態に係る空気入りタイヤ40では、ブロック14に複数のサイプ26が設けられているので、そのエッジ効果により、雪上性能をより一層向上させることができる。またブロック14が、傾斜部32Aと真直部32Bを有しているので、該細溝32内での雪柱せん断力を確保することも可能である。
更にトレッド16が発泡ゴムを有して構成されているので、凍結路での走行性能を向上させることができる。
第1段部11による雪上性能の確保と、第2段部12によるヒールアンドトウ摩耗の抑制については、第2実施形態と同様である。
[他の実施形態]
第1実施形態において、第2段部12の高さが、第1段部11の高さ以上に設定されるものとしたが、これに限られず、第2段部12側のブロック剛性が確保されていれば、第2段部12の高さが第1段部11の高さより低くてもよい。
第2実施形態に係る空気入りタイヤ20において、第2段部12の幅が、他端12Bから一端12Aに向かって漸減するものとしたが、これに限られず、幅が例えば段階的に減少する構成であってもよい。第3実施形態における第4段部34の幅についても同様である。
また第2段部12の高さについて、一端12Aが他端12Bよりも高く設定されるものとしたが、これに限られず、第2段部12の高さを一定としてもよい。また第2段部12の高さが、他端12Bから一端12Aに向かって漸増するものとしたが、これに限られず、高さが例えば段階的に増加する構成であってもよい。第3実施形態における第4段部34の高さについても同様である。
第3実施形態に係る空気入りタイヤ30においては、ブロック14の周囲に第1段部11、第2段部12、第3段部33及び第4段部34を設けるものとしたが、これに限られるものではない。タイヤ周方向に対する周方向主溝22の傾斜角度がより大きい場合等、一方の側壁部14Sが踏込み側に相当し、他方の側壁部14Lが蹴出し側に相当する場合には、第3段部33及び第4段部34のみを設けて、第1段部11及び第2段部12を省略してもよい。また第4段部34の高さを一定としてもよい。
また各実施形態において、トレッド16に複数設けられるブロック14のうち、例えば略半数を、タイヤ周方向逆向きに配置してもよい。このようにすることで、タイヤの方向性をなくすことができる。
各実施形態に記載の構成を適宜組み合わせて用いることも可能である。
(試験例)
比較例1〜5及び実施例1〜6に係るタイヤを実車に装着し、雪路でのトラクション性能、ドライ路面でのブレーキ性能、及び耐ヒールアンドトウ摩耗性能について夫々試験を行った。各試験の内容は次の通りである。
[雪路でのトラクション性能]
雪上トラクション性能は、各タイヤを装着した試験車両を、車速5km/hで雪上を走行した後、アクセルを踏んで加速し車速が40km/hに到達するのに要する時間(加速時間)を測定し、この加速時間の逆数を、従来例を100とした指数で評価した。数字が高い程加速時間が短く、雪上トラクション性能が高い。
[ドライ路面でのブレーキ性能]
ドライ路面でのブレーキ性能は、各タイヤを装着した試験車両を、乾燥路面で100km/hで走行し、フルブレーキ時の停止距離(mm)の逆数を指数評価した。結果は、比較例1を100とした指数で評価した。数値が大きい程ドライ制動性能が優れている。
[耐ヒールアンドトウ摩耗性能]
耐ヒールアンドトウ摩耗性能は、各タイヤを装着した試験車両を、ドライ状態の一般道を各種走行モードで60km/hの一定速度下で2000km走行させ、ブロックにおける、ヒールアンドトゥ摩耗の発生有無について、新品時の蹴出し端側のブロック高さと、摩耗後の蹴出し端側のブロック高さを測定し、高さの差で評価した。高さの差が小さい程耐ヒールアンドトウ摩耗性能が優れている。
比較例1は、図4に示されるブロック14において、踏込み側及び蹴出し側の何れにも段部を有しない構造である。
比較例2は、ブロックの踏込み側と蹴出し側に、幅及び高さが夫々等しい段部を設けたものである。この段部の高さは、主溝の溝底からトレッド踏面までの高さの60%である。
比較例3は、主溝の溝底を基準としたブロックの蹴出し側における段部の高さを、トレッド踏面の高さの48%としたものである。
比較例4は、同じく段部の高さを、トレッド踏面の高さの49%としたものである。
比較例5は、同じく段部の高さを、トレッド踏面の高さの81%としたものである。
実施例1は、図4に示されるブロック14の構造を有している。蹴出し側の第2段部12の高さは、トレッド踏面14Aの高さの50%である。
実施例2は、同じく第2段部12の高さを、トレッド踏面14Aの高さの51%としたものである。
実施例3は、同じく第2段部12の高さを、トレッド踏面14Aの高さの79%としたものである。
実施例4は、同じく第2段部12の高さを、トレッド踏面14Aの高さの80%としたものである。
実施例5は、第2段部12の幅について、一端12Aの幅を他端12Bの幅よりも小さくした構造である。第2段部12の高さは、トレッド踏面14Aの高さの60%である。
実施例6は、ブロック14における第1段部11の形状を変更したものである。具体的には、図3(C)に示されるように、踏込み側の第1段部11の高さについて、一端11Aを他端11Bよりも高くしている。
結果は表1に示されるとおりであり、雪路でのトラクション性能とドライ路面でのブレーキ性能については、比較例1を100とした指数により示されている。耐ヒールアンドトウ摩耗性能については、○、△、×の3段階で評価した。○印は、ヒールアンドトウ摩耗が発生し難く、発生しても当該摩耗が抑制されることを意味する。△印は、ヒールアンドトウ摩耗は発生し難いが、発生した場合に当該摩耗が高くなることを意味する。×印は、ヒールアンドトウ摩耗が発生することを意味する。
表1によれば、比較例2〜5は、ドライ路面でのブレーキ性能は向上しているが、雪路でのトラクション性能が低下し、耐ヒールアンドトウ摩耗性能の評価が低くなっている。これに対し、実施例1〜6に係るタイヤは、雪路でのトラクション性能及びドライ路面でのブレーキ性能について、比較例1と同等またはそれ以上の性能を有するだけでなく、耐ヒールアンドトウ摩耗性能の評価も高くなっていることがわかる。
Figure 0005577430
10 空気入りタイヤ
11 第1段部
12 第2段部
12A 一端
12B 他端
14 ブロック
14A トレッド踏面
14E 鋭角部
14F 側壁部
14G 鋭角部
14L 側壁部
14S 側壁部
14R 側壁部
16 トレッド
20 空気入りタイヤ
22 周方向主溝(主溝)
22A 溝底
24 横主溝(主溝)
24A 溝底
26 サイプ
30 空気入りタイヤ
33 第3段部
33A 一端
33B 他端
34 第4段部
34A 一端
34B 他端
40 空気入りタイヤ
W1 幅
W2 幅
W21 幅
W22 幅
W3 幅
W41 幅
W42 幅
θ1 交差角度
θ2 交差角度

Claims (13)

  1. トレッドに設けられ、タイヤ周方向及びタイヤ幅方向に延びて互いに交差する主溝により区画されたブロックと、
    該ブロックにおけるタイヤ周方向の一方の側壁部に沿って延在し、該一方の側壁部が属する前記主溝の溝底からの高さがトレッド踏面よりも低くかつ該溝底よりも高く設定された第1段部と、
    前記ブロックにおけるタイヤ周方向の他方の側壁部に沿って延在し、該他方の側壁部が属する前記主溝の溝底からの高さが前記トレッド踏面よりも低くかつ該溝底よりも高く設定されると共に、前記第1段部よりも幅が小さく設定された第2段部と、
    を有する雪路用の空気入りタイヤ。
  2. 前記溝底からの前記第2段部の高さは、前記第1段部の高さ以上に設定されている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1段部は、前記ブロックの踏込み側に設けられ、
    前記第2段部は、前記ブロックの蹴出し側に設けられている請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記主溝の交差角度が鋭角となる前記ブロックの前記第2段部側の位置に鋭角部が設けられ、
    該第2段部の幅は、該鋭角部側に位置する一端が、該鋭角部側と反対側に位置する他端よりも小さく設定されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第2段部の幅は、前記他端から前記一端に向かって漸減している請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記溝底からの前記第2段部の高さは、前記一端が前記他端よりも高く設定されている請求項4又は請求項5に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記溝底からの前記第2段部の高さは、前記他端から前記一端に向かって漸増している請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記溝底からの前記第2段部の高さは、該溝底から前記トレッド踏面までの高さの50〜80%である請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. タイヤ周方向に延びる前記主溝が、該タイヤ周方向に対して傾斜しており、
    前記ブロックにおけるタイヤ幅方向の一方の側壁部に沿って延在し、該一方の側壁部が属する前記主溝の溝底からの高さがトレッド踏面よりも低くかつ該溝底よりも高く設定された第3段部と、
    前記ブロックにおけるタイヤ幅方向の他方の側壁部に沿って延在し、該他方の側壁部が属する前記主溝の溝底からの高さが前記トレッド踏面よりも低くかつ該溝底よりも高く設定されると共に、前記第3段部よりも幅が小さく設定された第4段部と、
    を有する請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記主溝の交差角度が鋭角となる前記ブロックの前記第4段部側の位置に鋭角部が設けられ、
    該第4段部の幅は、該鋭角部側に位置する一端が、該鋭角部側と反対側に位置する他端よりも小さく設定されている請求項9に記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記第4段部の幅は、前記他端から前記一端に向かって漸減している請求項10に記載の空気入りタイヤ。
  12. 前記溝底からの前記第4段部の高さは、前記一端が前記他端よりも高く設定されている請求項10又は請求項11に記載の空気入りタイヤ。
  13. 前記溝底からの前記第4段部の高さは、前記他端から前記一端に向かって漸増している請求項12に記載の空気入りタイヤ。
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