JP5565148B2 - 半導体光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体光素子に関する。
近年、SOI(Silicon on Insulator)基板に形成された半導体光素子が注目されている。この半導体光素子は、第1クラッドと、第2クラッドと、第1クラッドと第2クラッドの間に挟まれた光導波層を有している。そして、その光導波層は、i型のコアと、このコアより薄くその片側に設けられたn型スラブ部と、コアより薄くその反対側に設けられたp型スラブ部とを有している。すなわち、上記半導体光素子は、pinホモ接合を有するリブ型光導波路である。
このような半導体光素子においてn型スラブ部とp型スラブ部の間に電圧が印加されると、i型コアにキャリアが注入され、コアの光吸収率が増加し、またコアの屈折率は減少する。従って、上記電圧を変化させることで、コアのキャリア密度を変化させ、コアを伝搬する光(以下、伝搬光と呼ぶ)の強度或は位相を所望の値に変化させることができる。
特開2004−325914号公報
L. Naval, R. Jalali, L. Gomelsky, and J. M. Liu, "Optimization of Si1-xGex/Si Waveguide Photodetectors Operating at λ=1.3 μm", Journal of Lightwave Technology, Vol.14, pp.787-797, 1996. Chris G. Van de Walle and Richard M. Martin, "Theoretical calculations of heterojunction discontinuities in the Si/Ge system", Vol. 34, pp.5621-5633, 1986.
このように、上記半導体光素子では、pinホモ接合によりコアにキャリアが注入されて、伝播光の強度および位相が変化する。しかし、pinホモ接合には、注入されたキャリアを接合部に留めおく障壁が存在しない。従って、上記半導体光素子では、所望の消光比(消灯時と点灯時の出力光強度の比)を得るため、大量のキャリアをコアに注入することで、コアのキャリア密度を高くしている。或いは、素子長を長くして、所望の消光比を得ている。従って、このような半導体光素子には、消費電力又は素子長が大きいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、このような問題を解決することである。
上記の目的を達成するために、本半導体光素子の一観点によれば、第1クラッド層と、第2クラッド層と、前記第1クラッド層と前記第2クラッド層に挟まれた光導波層とを有し、前記光導波層は、第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられ一方向に延在する第2半導体層とを有し、前記第1半導体層は、前記第2半導体層の片側に設けられたn型領域と、前記第2半導体層の反対側に設けられたp型領域と、前記n型領域と前記p型領域の間に設けられたi型領域とを有し、前記第2半導体層は、前記第1半導体層より狭いバンドギャップを有する半導体光素子が提供される。
本半導体光素子の別の観点によれば、第1クラッド層と、第2クラッド層と、前記第1クラッド層と前記第2クラッド層に挟まれた光導波層とを有し、前記光導波層は、第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられ一方向に延在する第2半導体層とを有し、前記第1半導体層は、n型領域と、前記n型領域に接し前記n型領域との境界が前記一方向に延在するp型領域とを有し、前記第2半導体層は、前記境界上に設けられ、前記第1半導体層より狭いバンドギャップを有する半導体光素子が提供される。
本半導体光素子によれば、その消費電力または素子長を小さくすることができる。
実施の形態1の半導体光素子の平面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 シリコンコアを用いる一般的な光スイッチの断面図である。 図3のIV-IV線に沿ったバンド図である。 図2のV-V線に沿ったバンド図である。 実施の形態1の光スイッチの消費電力密度とコアのキャリア密度の関係を示す図である。 実施の形態1の光スイッチの消費電力とコアの損失係数の関係を示す図である。 Si1−xGe層の入射光エネルギー(フォトンエネルギー)と吸収係数の関係を示す図である。 実施の形態1の光スイッチの製造方法を説明する工程図である。 実施の形態1の光スイッチの製造方法を説明する工程断面図である(その1)。 実施の形態1の光スイッチの製造方法を説明する工程断面図である(その2)。 実施の形態1の光スイッチの製造方法を説明する工程断面図である(その3)。 オーバエッチングにより形成した光スイッチの断面図である。 ストライプ状のSiGe層と、その側面に接する第1Si層と第2Si層とを有する光導波層を備えた光スイッチの断面図である。 実施の形態2のマッハツェンダー型光スイッチの平面図である。 位相変調器の長さと、出力光を消灯させる消費電力の関係を説明する図である。 実施の形態2の変形例を説明する図である。 実施の形態3のゲート型光スイッチの断面図である。 実施の形態4のゲート型光スイッチの断面図である。 実施の形態4における光導波層の平面図である。 図19のXXIA線に沿ったバンド図である。 図19のXXIB線に沿ったバンド図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。尚、図面が異なっても対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
(実施の形態1)
本半導体光素子は、ゲート型光スイッチである。
(1)構 造
図1は、本実施の形態の光スイッチ2の平面図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。
本光スイッチ2は、図2に示すように、基板(例えば、SOI基板のSi基板)3上に設けられた第1クラッド層(例えば、SOI基板のSiO層)4と、第2クラッド層(例えば、SiO層)6を有している。尚、第1クラッド層及び第2クラッド層4,6は、絶縁性である。
更に、本光スイッチ2は、第1クラッド層4と第2クラッド層6に挟まれた光導波層8を有している。この光導波層8は、第1半導体層(例えば、単結晶シリコン層)10と、第1半導体層10上に設けられ一方向に延在するi型の第2半導体層(例えば、単結晶シリコンゲルマニウム層)12とを有している。
第1半導体層10は、第2半導体層12の片側に設けられたn型領域14と、第2半導体層12の反対側に設けられたp型領域16と、n型領域14とp型領域16の間に設けられたi型領域18とを有している。このi型領域18は、多数キャリアの濃度がn型領域14およびp型領域16より小さい領域であり、n型領域14およびp型領域16と共にpinホモ接合を形成している。そして、第2半導体層(例えば、SiGe層)12は、第1半導体層(例えば、Si層)より狭いバンドギャップを有している。
第1クラッド層4、第2クラッド層6、および光導波層8は、動作波長(例えば、1.55μm)において透明である。また、光導波層8の屈折率は、第1クラッド層4および第2クラッド層6より高くなっている。従って、本光スイッチ2に入射した光は、光導波層8を伝搬する。
光導波層8は、図2に示すように、第2半導体層12とその直下の領域(i型領域18の中央部)をコア19とするリブ型導波路構造を有している。従って、光導波層8を伝搬する光(伝搬光)は、コア19に集中して伝搬する。ところで、屈折率は、一般的にバンドギャップが狭くなるほど、高くなる傾向がある。例えば、Si、Si0.9Ge0.1、およびSi0.7Ge0.3のバンドギャップは夫々1.12eV、1.02eV、0.888eVであり、夫々の波長1550nmにおける屈折率は3.36、3.42、3.55ある。従って、伝搬光は、屈折率の高い第2半導体層12を主に伝搬する。
また、本光スイッチ2は、図2に示すように、n型領域14に設けられた第1内部電極20aと、第2クラッド層6上に設けられた第1外部電極22aと、第1内部電極20aと第1外部電極22aを接続する第1層間配線24aとを有している。
同様に、本半導体光素子2は、p型領域16に設けられた第2内部電極20bと、第2クラッド層6上に設けられた第2外部電極22bと、第2内部電極20bと第2外部電極22bを接続する第2層間配線24bとを有している。
―バンド構造―
図3は、シリコンコアを用いる一般的な光スイッチ2aの断面図である。図3に示すように、一般的な光スイッチ2aの光導波層8aは、一層の半導体層(例えば、Si層)により形成されている。そして、コアとなるi型領域18aの中央部(リブ部)より、周囲の領域(スラブ部)が薄くなっている。図4は、図3のIV-IV線に沿ったバンド図である。図5は、本光スイッチ2の断面を示す図2のV-V線に沿ったバンド図である。図4及び5のEcは、伝導帯端のエネルギーを示している。Evは、価電子帯端のエネルギーを示している。また、図4及び5の上部の符号は、対応する領域の位置を示している。
一般的なシリコンコアを用いる光スイッチ2aは、図3のA−A線に沿って、pinホモ接合を有している。このpinホモ接合に順方向電圧が印加されると、図4に示すように、キャリア(電子26およびホール28)がi型領域18aに供給される。このキャリアのプラズマ効果によりi型領域18aの光吸収係数が変化し、伝播光強度が減衰する。
ところで、一般的なシリコンコアを用いる光スイッチ2aでは、図4に示すように、コアのバンド構造は平坦である。すなわち、一般的な光スイッチ2aのコアには、供給されたキャリアを留めおく障壁が存在しない。このため、一般的な光スイッチ2aでは、所望の消光比(=消灯時の出力光強度/点灯時の出力光強度)を得るため、大量のキャリアを注入してコアのキャリア密度を高くする。或いは、素子長を長くして、所望の消光比を得ている。従って、一般的なシリコンコアを用いる光スイッチには、消費電力又は素子長が大きいという問題がある。
一方、本光スイッチ2では、第2半導体層12のバンドギャップが、第1半導体層10より狭くなっている。このため本光スイッチ2では、図5に示すように、第2半導体層12の伝導帯端Ecが第1半導体層10より低くなっている。また、本光スイッチ2では、第2半導体層12の価電子帯端Evが、第1半導体層10より高くなっている。すなわち、本光スイッチ2では、第2半導体層12と第1半導体層10の間に、伝導帯端の差ΔEcおよび価電子帯端の差ΔEvが発生している。
本半導体光スイッチ2では、n型領域14からコア19に供給された電子は、まず第1半導体層8のi型領域18に移動する。次に、この電子は、i型領域18から第2半導体層12に拡散するが、ΔEcによりi形領域18への逆拡散が抑制されて第2半導体層12に蓄積される。このため、第2半導体層12の電子密度が高くなる。同様に、コア19に供給されたホールも第2半導体層12に蓄積され、第2半導体層12のホール密度が高くなる。従って、本光スイッチ2によれば、所望の消光比を得るための消費電力が小さくなる。或いは、消費電力を増加させずに、素子長を短くすることができる。
図6は、本光スイッチ2の消費電力密度とコアのキャリア密度の関係を示す図である。横軸は、消費電力密度(=電流×電圧/素子長)である。縦軸は、コア19の主要部である第2半導体層12のキャリア密度(=電子密度+ホール密度)である。図6のキャリア密度は、半導体素子内のキャリア伝導を解析するシミュレーションプログラムにより求めた関係である。
解析対象モデルにおける第1半導体層10は、厚さ50nmのSi(シリコン)層である。第2半導体層12は、厚さ200nm、幅480nmのSiGe(シリコンゲルマニウム)層である。素子長は、1mmである。n型領域14およびp型領域16のキャリア密度は、共に1×1019cm−3である。第1半導体層10および第2半導体層12の面方位は、(100)面である。第1半導体層10および第2半導体層12の面方位は、下記「(2)動 作」で説明するように、ΔEcおよびΔEvの大きさに関係している。
図6の第1曲線30および第2曲線32は、それぞれ第2半導体層12がSi0.7Ge0.3層およびSi0.9Ge0.1層である場合の関係である。一方、曲線34は、一般的な光スイッチ2a(SiGe層に代えて、第1半導体層10の上にSi層を設けた光スイッチ)における消費電力密度とコアのキャリア密度の関係である。一般的な光スイッチ2aのパラメータ(各半導体層の寸法、各領域のキャリア密度)は、本光スイッチと同じである。第2半導体層12がSi0.9Ge0.1層である場合、ΔEcおよびΔEvは、それぞれ0.02eVおよび0.083eVである。また、第2半導体層12がSi0.7Ge0.3層である場合、ΔEcおよびΔEvは、それぞれ0.03eVおよび0.203eVである。
図6に示すように、本光スイッチ2によれば、一般的な光スイッチ2aより、コアのキャリア密度を大幅に増加させることができる。例えば、第2半導体層12がSi0.9Ge0.1層である場合、コアのキャリア密度は一般的な光スイッチ2aの約5倍になる。また、第2半導体層12がSi0.7Ge0.3層である場合、コアのキャリア密度は約9倍になる。
図7は、本光スイッチ2の消費電力とコアの損失係数αの関係を示す図である。横軸は、消費電力である。縦軸は、コアの損失係数αである。損失係数αは、図6のシミュレーションで得られた各半導体層のキャリア密度と次式に基づいて求められた。
Figure 0005565148
ここで、Δαはプラズマ効果による損失係数の増加分である。ΔN及びΔNは、それぞれ電子密度およびホール密度である。λは、波長である。nは、屈折率である。eは、素電荷である。cは、光速度である。εは、真空の誘電率である。m ceおよびm chは、それぞれ電子およびホールの有効質量である。μは、電子の移動度である。μは、ホールの移動度である。ところで、本光スイッチ2の導波路散乱損失は、高々数cm−1である。従って、図7では、導波路散乱損失は無視されている。
図7の第1曲線40および第2曲線42は、それぞれ第2半導体層12がSi0.7Ge0.3層およびSi0.9Ge0.1層である場合の関係である。一方、曲線44は、一般的な光スイッチ2aにおける消費電力とコアの損失係数の関係である。
図7に示すように、本光スイッチ2によれば、所望の損失係数αを得るための消費電力が大幅に減少する。例えば、一般的な光スイッチ2aにおいて損失係数が20cm−1になる消費電力は8mWである。一方、Si0.9Ge0.1層を有する光スイッチ2において損失係数が20cm−1になる消費電力は0.9mWである。従って、本光スイッチ2によれば、所望の消光比(=EXP(-αL); Lは素子長)を得るための消費電力は、大幅に減少する。或いは、消費電力を増加させずに、素子長Lを短くすることができる。尚、損失係数20cm−1に対応する消光比は、素子長が1mmの場合8.7dBである(ここでは簡単のため、コア19の光閉じ込め係数は1とした。)。
(2)動 作
次に、本光スイッチ2の動作を説明する。まず、信号光(情報に応じて変調された光)が入力ポート36に入射し、コア19を伝搬する(図1及び2参照)。この状態で外部電極22a、22bに電気信号が印加され、n型領域14、i型領域18、およびp型領域16が形成するpin接合が順バイアスされる。これにより、n型領域14およびp型領域16からコア19にキャリアが供給される。供給されたキャリアはコア(特に、第2半導体層12)に蓄積され、キャリアのプラズマ効果により伝搬光が吸収される。
従って、電気信号がONの期間は、信号光は出力ポート38から殆ど出射されない。一方、電気信号がOFFの期間は、信号光は殆ど減衰されずに出力ポート38から出射する。故に、電気信号をON/OFF動作させることにより、本光スイッチ2をゲートスイッチして動作させることができる。本光スイッチ2では、上述したように、バンドギャップの狭い第2半導体層12にキャリアが蓄積されるので、ON/OFF動作の消費電力が小さくなる。
ところで、本光スイッチ2で最もバンドギャプが狭い領域は、第2半導体層12である。従って、本光スイッチ2の動作波長の下限は、第2半導体層12のバンドギャップに対応する波長である。
図8は、Si1−xGe層の入射光エネルギーと光吸収係数の関係を示す図である(非特許文献1)。横軸は、入射光エネルギー(フォトンエネルギー)である。縦軸は、光吸収係数である。図8中のパラメータxは、Geの組成比である。
本光スイッチは、例えば、光通信の送信機または受信機に応用できる。一般的な光通信で用いられる波長の上限は1620nm(Lバンドの上限波長)である。図8に示すように、Si1−xGeの吸収端は、その組成比xが0.35以下の場合に、この上限波長1620nm(0.75eV)より短くなる。従って、本光スイッチを光通信に用いる場合、第2半導体層12のGeの組成比xは、(0より大きく)0.35以下であることが好ましい。
尚、Si層上のSiGe層は、圧縮応力を受けて歪んでいる。このため、そのバンドギャップはSi層の面方位により変化する。しかし、その変化量は僅かであり、図8の関係は、Si層の面方位によらず略一定である。故に、第2半導体層12の好ましいGe組成比xの範囲は、第1半導体層10すなわちSi層の面方位によらず、(0より大きく)0.35以下である。
一方、第1半導体層10の面方位を変えることで、本光スイッチ2の消費電力を小さくすることができる。SiGe層を(110)Si層にエピタキシャル成長すると、伝導帯側でのバンドオフセットが増加する(非特許文献2)。例えば、Si層とSi0.7Ge0.3層のΔEcは、Si層(およびSiGe層)の面方位が(100)の場合、0.03eVである。一方、Si層の面方位が(110)の場合、ΔEcは0.07eVである。すなわち、ΔEcは約0.04eV増加する。従って、第1半導体層(Si層)10および第2半導体層(SiGe層)12が(110)面方位を有することで、第2半導体層12のキャリア密度が増加し、光スイッチ2の消費電力が更に小さくなる。
尚、本光スイッチ2は、信号光を通過または遮断させるゲート型スイッチである。しかし、本光スイッチ2は、他の半導体光素子としても用いることができる。例えば、一定の光強度を有する直流光を本光スイッチ2に入力し、所望の情報に対応する電気信号をn型領域14およびp型領域16の間に印加することで、本光スイッチ2を光変調器として用いることもできる。或いは、本光スイッチ2を、可変光減衰器として用いることもできる。他の実施の形態の光スイッチについても、同様である。
(3)製造方法
図9は、本光スイッチ2の製造方法を説明する工程図である。図10乃至12は、本光スイッチ2の製造方法を説明する工程断面図である。
まず、図10(a)に示すように、SOI(Silicon on Insulator)基板46を準備する(ステップS2)。
次に、図10(b)に示すように、SOI基板46のSi層48を覆う自然酸化膜50を除去する。その後、図10(c)に示すように、SiGe層52をMOVPE(metal organic vapor epitaxial growth)によりエピタキシャル成長する(ステップS4)。この時、SiGe層52に圧縮歪が発生する。Si層48は、第1半導体層10になる。
次に、図11(a)に示すように、第2半導体層12に対応するフォトレジスト膜54aを、SiGe層52に形成する。その後、図11(b)に示すように、フォトレジスト膜54aをマスクをとして、SiGe層52をドライエッチングして、ストライプ状のSiGe層(第2半導体層12)を形成する(ステップS6)。
次に、図11(c)に示すように、n型領域14の形成位置に開口部を有するフォトレジスト膜54bを形成する。その後、このフォトレジスト膜54bをマスクとして、Si層48にn型ドーパント(例えば、燐)をイオン注入する。
次に、フォトレジスト膜54bを除去し、図12(a)に示すように、p型領域16の形成位置に開口部を有するフォトレジスト膜54cを形成する。次に、このフォトレジスト膜54cをマスクとして、Si層にp型ドーパント(例えば、ボロン)をイオン注入する。その後、フォトレジスト膜54cを除去し、不純物を活性化する熱処理を行う。以上により、n型領域14およびp型領域16が形成される(ステップS8)。
次に、光導波層8の表面に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によりSiO膜55を堆積して、第2クラッド層6を形成する(ステップS10)。
次に、層間配線形成部でSiO膜55をエッチングにより除去して、コンタクトホールを形成する。次に、図12(b)に示すように、層間配線および外部電極となる金属を堆積して、層間配線24a,24bと第1および第2外部電極22a,22bを形成する(ステップ12)。その後、SOI基板46を個々のチップに分割して、光スイッチ2を完成する(ステップS14)。
尚、本製造方法では、図11(b)に示すように、SiGe層52のエッチング終了後直ちにドライエッチングを停止する。しかし、エッチングむらが生じないように、エッチング終了後、暫くの間エッチンを継続してもよい。図13は、このようなオーバエッチングにより形成した光スイッチ2bの断面図である。この光スイッチ2bでは、図13に示すように、第2半導体層(SiGe層)12の両側で第1半導体層10(Si層)が薄くなっている。このような構造でも、図2の光スイッチ2と同様、第2半導体層12にキャリアが閉じ込められて消費電力が小さくなる。
図14は、ストライプ状のSiGe層12aと、SiGe層12aの側面に接する第1Si層10aおよび第2Si層10bとを有する光導波層を備えた光スイッチ2cの断面図である。このような光スイッチ2cによっても、SiGe層12aにキャリアを閉じ込めることができるので、消費電力を小さくできると考えられる。
しかし、このような光スイッチ2cを製造するには、まずストライプ状のSiGe層12aを形成し、その後このSiGe層12aの両側にSi層10a,10bを成長する。その際、SiGe層12aを覆う自然酸化膜(図示せず)を除去しようとすると、第1クラッド層4(例えば、SiO層)も同時にエッチングされてしまうので、SiGe層12aを覆う自然酸化膜を除去することはできない。このため、SiGe層12aとSi層10a,10bの界面に自然酸化膜が残留し、図14の光スイッチ2cの素子抵抗が大きくなる。このため、光スイッチ2cの消費電力は大きくなる。更に、第1クラッド層4の上にSi層を成長すると、多結晶になってしまう。従って、良好なpin接合を得ることはできない。このため、素子特性が劣化する。
ところで、本光スイッチ2では、図2に示すように、第2半導体層12と、n型領域14およびp領域16側の間に間隔が設けられている。これにより、n型領域14およびp領域16に存在するキャリアによる伝搬光の減衰が抑制される。但し、このような減衰が問題にならない場合には、上記間隔を設けなくてもよい。
図6及び7のシミュレーションに用いたn型領域14およびp型領域16のキャリア密度は1×1019cm−3である。しかし、n型領域14およびp型領域16のキャリア密度は、このような値に限られない。例えば、n型領域14およびp型領域16のキャリア密度は、1×1018cm−3乃至1×1021cm−3であってもよい。また、図6及び7のシミュレーションでは、i型領域18は真性キャリア密度を有すると仮定した。しかし、i型領域18は、伝播光の減衰が問題にならない程度のキャリア密度を有していてもよい。例えば、i型領域18は、1×1017cm−3以下のキャリア密度を有してもよい。
また、図6及び7のシミュレーションに用いた各半導体層のサイズは一例であり、各半導体層のサイズは、シミュレーションに用いたサイズと異なってもよい。素子長についても、同様である。但し、第2半導体層12の厚さは、臨界膜厚以下であることが好ましい。例えば、第1半導体層10がSi層で第2半導体層12がSi1−xGe層(0<x≦0.3)の場合、第2半導体層12の厚さは400nm以下が好ましい。
(実施の形態2)
本半導体光素子は、マッハツェンダー型光スイッチ(以下、MZ型光スイッチと呼ぶ)である。
(1)構 造
図15は、本実施の形態のマッハツェンダー型光スイッチ56の平面図である。本光スイッチ56は、図15に示すように、第1入力ポート58aと、第2入力ポート58bと、第1入力ポート58aに入射した光を第1分岐光60aと第2分岐光60bに分岐する光分岐器62を有している。光分岐器62は、例えば2入力2出力の多モード干渉導波路(Multi Mode Interference Waveguide, MMI)である。
また、本光スイッチ56は、第1分岐光60aが入射する第1位相変調器64aと、第2分岐光60bが入射する第2位相変調器64bを有している。第1位相変調器64aと第2位相変調器4bの長さは、略同じである。
また、本光スイッチ56は、第1位相変調器64aから出射する第1分岐光60aと、第2位相変調器64bから出射する第2分岐光60bとを結合して、第1結合光66aおよび第2結合光66bを生成する光結合器68を有している。光結合器68は、例えば2入力2出力の多モード干渉導波路MMIである。
また、本光スイッチ56は、第1結合光66aを出力する第1出力ポート70aおよび第2結合光66bを出力する第2出力ポート70bを有している。また、本光スイッチ56は、光分岐器等の光学部材(光分岐器、位相変調器、光結合器)の間またはこれら光学部材と入力ポートまたは出力ポートの間を接続する光導波路72a〜72gを有している。
本光スイッチ56は、実施の形態1の光スイッチ2と同様、基板3(例えば、SOI基板のSi基板)上に設けられた第1クラッド層4(例えば、SOI基板のSiO層)と、第2クラッド層6(例えば、SiO層)とを有している(図2参照)。また、本光スイッチ56は、第1クラッド層4と第2クラッド層6に挟まれた光導波層8とを有している。
この光導波層8は、第1半導体層10(例えば、Si層)と、第1半導体層10の上に設けられ第1半導体層10よりバンドギャップの狭い第2半導体層12(例えば、SiGe層)を有している。ここで、第2半導体層12は、各光学部材(光分岐器等)および光導波路の形成位置に設けられた半導体層である。すなわち、第2半導体層12は、各光学部材および光導波路となるリブ構造の凸部を形成している。
第1位相変調器64aおよび第2位相変調器64bの構造は、図1及び2を参照して説明した実施の形態1のゲート型光スイッチ2と略同じである。但し、第1位相変調器64aおよび第2位相変調器64bの素子長は、実施の形態1のゲート型光スイッチ2より短くなっている。例えば、第1位相変調器64aおよび第2位相変調器64bの長さは、0.1mmである。
(2)動 作
次に、本光スイッチ56の動作を説明する。まず、第1入力ポート58aに光が入射し、その後光導波路72aを伝搬して光分岐器62に到達する。光分岐器62に到達した光は、第1分岐光60aと第2分岐光60bに分岐される。その後、第1分岐光60aおよび第2分岐光60bは、それぞれ光導波路72b,72cを伝搬して、第1位相変調器64aおよび第2位相変調器64bに到達する。
次に、第1分岐光60aは、第1位相変調器64aにより位相変調され、第1位相変調器64aから出射する。一方、第2分岐光60bは、第2位相変調器64bにより所定の位相変化が与えられ、第2位相変調器64bから出射する。
次に、位相変調された第1分岐光60aおよび所定の位相変化が与えられた第2分岐光60bは、それぞれ光導波路72dおよび光導波路72eを伝搬して、光結合器68に到達する。光結合器68に到達した、第1分岐光60aおよび第2分岐光60bは結合されて、第1結合光66aおよび第2結合光66bになる。その後、第1結合光66aは、光導波路72fを伝搬して、第1出力ポート70aから出射する。一方、第2結合光66bは、光導波路72gを伝搬して、第2出力ポート70bから出射する。
第1位相変調器64aのn型領域14とp型領域16の間に電気信号が印加されると、この電気信号の変化に応じて、コア19のキャリア密度が変化する。そして、コア19の屈折率がプラズマ効果により変化して、第1分岐光60aの位相が変調される。
一方、第2位相変調器64bのn型領域14とp型領域16の間に一定の電圧が印加されると、この電圧に応じてコア19に一定密度のキャリアが蓄積される。これにより、コア19の屈折率がプラズマ効果により変化して、第2分岐光60bに所定の位相変化が与えられる。この位相変化により、第2分岐光60bの伝搬経路の光学長が、(第1位相変調器64aによる位相変化量が0radの場合の)第1分岐光60aの伝搬経路の光学長に略一致させられる。
以上により、第1結合光66aおよび第2結合光66bは、第1位相変調器64aに印加される電気信号の変化に応じて点滅する。第1位相変調器64aと第2位相変調器64bによる位相変化量の差(位相差)が0 radの場合には光が第1出力ポート70aから出力し、位相変化量の差がπradの場合には光が第2出力ポート70bから出力する。
尚、第1結合光66aと第2結合光66bの点滅は、πradずれている。従って、第1結合光66aおよび第2結合光66bのいずれも、出力光として用いることができる。
上述したように、第1位相変調器64aおよび第2位相変調器64bは、素子長が短い点を除き、実施の形態1のゲート型光スイッチ2と略同じ構造を有している。同様に、一般的な位相変調器は、素子長が短い点を除き、図3を参照して説明した一般的なゲート型光スイッチ2aと略同じ構造を有している。従って、本光スイッチ56によれば、シリコンコアを用いる一般的な位相変調器を有するMZ型光スイッチ(以下、一般的なMZ型変調器またはシリコンコアを用いるMZ型変調器と呼ぶ)より、その消費電力を小さくできる。或いは、一般的なMZ型光スイッチより、素子長を短くすることができる。
図16は、第1位相変調器64aの長さLと、出力光(第1結合光66a)を消灯(OFF)させる消費電力の関係を説明する図である。横軸は、第1位相変調器64aの長さLである。縦軸は、出力光を消灯させる消費電力である。図16には、図6のシミュレーションで得られた各半導体層のキャリア密度と次式とに基づいて得られたデータが示されている。
Figure 0005565148
ここで、Δnはプラズマ効果による屈折率の変化分である。ΔNe及びΔNは、それぞれ電子密度およびホール密度である。eは、素電荷である。cは、光速である。εは、真空の誘電率である。λは、波長である。nは、屈折率である。m ceおよびm chは、それぞれ電子およびホールの有効質量である。
図16の第1曲線74および第2曲線76は、それぞれ第2半導体層12がSi0.7Ge0.3層およびSi0.9Ge0.1層である場合の関係である。一方、曲線78は、一般的なMZ型光スイッチにおける第1位相変調器の長さLと、出力光を消灯する消費電力の関係である。
図16に示すように、第1位相変調器64aの長さLが同じ場合、本MZ型光スイッチ56の消費電力は、一般的なシリコンコアを用いるMZ型光スイッチより小さくなる。例えば、第1位相変調器64aの長さが0.1mmの場合、シリコンコアを用いるMZ型光スイッチの消費電力は6.3mWであるが、第2半導体層12がSi0.9Ge0.1層であるMZ型光スイッチの消費電力は0.8mWである。すなわち、本MZ型光スイッチ56によれば、消費電力を85%減少させることができる。また、第2半導体層12がSi0.7Ge0.3層であるMZ型光スイッチ56によれば、消費電力を更に減少させることができる。
図16に示すように、シリコンコアを用いるMZ型光スイッチでは、位相変調器の長さLが0.2mm以下になると消費電力が急激に増加する。従って、シリコンコアを用いる光スイッチでは、位相変調器の長さLを0.2mm以下にすることは好ましくない。一方、本MZ型光スイッチ56では、図16に示すように、位相変調器の長さLが0.02〜0.04mm程度まで消費電力は略一定である。従って、本MZ型光スイッチ56によれば、素子長を短くすることができる。
図17は、本実施の形態の変形例を説明する図である。図15のMZ型光スイッチ56は、位相変調器を2つ有している。しかし、図17に示すように、第2の位相変調器64bを省略して、第2分岐光60bの光路を光導波路72hだけで確保してもよい。この素子では、第1光変調器64aに印加する電気信号にバイアス電圧を重畳することで、第1分岐光60aと第2分岐光60bの伝播経路の光学長を略等しくする。
(実施の形態3)
図18は、本実施の形態のゲート型光スイッチ2dの断面図である。本光スイッチ2dの構造は、実施の形態1の光スイッチ2と略同じである。但し、本光スイッチ2dは、光導波層8aのi型領域18aに溝80を有している。そして、第2半導体層12はこの溝80に設けられ、少なくてもその側面の一部がi型領域18aに接している。
従って、キャリアは、第2半導体層12の側面からも供給される。このため、本実施の形態によれば、実施の形態1の光スイッチ2より多くのキャリアが第2半導体層12に蓄積される。故に、本実施の形態によれば、実施の形態1より光スイッチの消費電力を小さくすることができる。或いは、光スイッチの素子長を、実施の形態1より短くすることができる。
本光スイッチ2dは、SOI基板のSi層に溝80を予め形成しておくことで製造できる。このような基板を用いる点を除き、本光スイッチ2dの製造方法は、実施の形態1の製造方法と略同じである。
尚、第2半導体層12の両側で第1半導体層10を厚くして、第2半導体層12の側面全体が、第1半導体層10に接するようにしてもよい。このようにしても、第2半導体層12は、第1半導体層10より高い屈折率を有するので、入射光は第2半導体層12を伝搬する。
(実施の形態4)
図19は、本実施の形態のゲート型光スイッチ2eの断面図である。本光スイッチ2eは、実施の形態1の光スイッチ2と同様に、基板(例えば、SOI基板のSi基板)3上に設けられた第1クラッド層(例えば、SOI基板のSiO層)4と、第2クラッド層(例えば、SiO層)6を有している。
更に、本光スイッチ2eは、第1クラッド層4と第2クラッド層6に挟まれた光導波層8aを有している。図20は、この光導波層8aの平面図である。光導波層8aは、図20に示すように、第1半導体層(例えば、単結晶シリコン層)10aと、第1半導体層10a上に設けられ一方向に延在するi型の第2半導体層(例えば、単結晶シリコンゲルマニウム層)12とを有している。
第1半導体層10aは、n型領域14aと、n型領域14aに接しn型領域14aとの境界84が一方向に延在するp型領域16aを有している。ここで、n型領域14aとp型領域16aは、pn接合を形成している。そして、第2半導体層12は、図20に示すように境界84上に設けられ、第1半導体層10aより狭いバンドギャップを有している。
図21Aは、図19のXXIA線に沿ったバンド図である。図21Bは、図19のXXIB線に沿ったバンド図である。図21Aおよび図21Bには、n型領域14aとp型領域16aの間に発生するpn接合に順方向電圧を印加した状態が示されている。
このpn接合に順方向電圧が印加されると、図21Aに示すように、n型領域14aにホール28が供給され、第2半導体層12に拡散する。第2半導体層12に拡散したホール28aはΔEvにより、第2半導体層12に蓄積される。このため、第2半導体層12のホール密度は高くなる。
また、図21Bに示すように示すように、上記pn接合に順方向電圧が印加されると、p型領域16aに電子26が供給される。この電子26は第2半導体層12に拡散し、ΔEcにより第2半導体層12に蓄積される。従って、第2半導体層12の電子密度は高くなる。
以上のように、本光スイッチ2eによれば、第2半導体層12のキャリア密度が高くなり、その消費電力が小さくなる。或いは、本光スイッチ2eによれば、その素子長を短くすることができる。
尚、本光スイッチ2eでは、第2半導体層12がn型領域14aおよびp型領域16aの上に設けられているので、これらの領域に元々存在するキャリアによって伝搬光は、ある程度減衰させられる。従って、本光スイッチ2eは、このような減衰が問題にならない用途に用いることが好ましい。
以上の実施の形態では、第1半導体層10は単結晶Si層である。しかし、第1半導体層10は、他の半導体層、例えば、単結晶GaAs層や単結晶InP層であってもよい。同様に、第2半導体層12は、単結晶SiGe層以外の半導体層、例えば単結晶InGaAsや単結晶InGaAsP層であってもよい。
また、以上の実施の形態では、第1半導体層10は、SOI基板のシリコン層である。しかし、第1半導体層10は、他の半導体層、例えば石英基板に設けられたシリコン層であってもよい。
また、以上の実施の形態では、第1のクラッド層4および第2のクラッド層8は、SiO層である。しかし、第1のクラッド層4および第2のクラッド層8は、他の絶縁体層、例えば酸化窒化シリコン層(SiNO層)や窒化シリコン層(SiN層)であってもよい。
また、以上の実施の形態では、SOI基板には、光学部材だけが設けられている。しかし、SOI基板に、電子回路(例えば、光スイッチの駆動回路等)を設けてもよい。
2・・・実施の形態1の光スイッチ
4・・・第1クラッド層
6・・・第2クラッド層
8・・・光導波層
10・・・第1半導体層
12・・・第2半導体層
14・・・n型領域
16・・・p型領域
18・・・i型領域
56・・・実施の形態2の光スイッチ
80・・・溝
84・・・境界

Claims (6)

  1. 第1クラッド層と、第2クラッド層と、前記第1クラッド層と前記第2クラッド層に挟まれた光導波層とを有し、
    前記光導波層は、第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられ一方向に延在する第2半導体層とを有し、
    前記第1半導体層は、前記第2半導体層の片側に設けられたn型領域と、前記第2半導体層の前記n型領域とは反対側に設けられたp型領域と、前記n型領域と前記p型領域の間に設けられたi型領域とを有し、
    前記第2半導体層は、前記第1半導体層より狭いバンドギャップを有し、
    前記光導波層を伝搬する伝搬光の少なくとも強度又は位相を、キャリアのプラズマ効果により変化させる
    導体光素子。
  2. 請求項1に記載の半導体光素子において、
    更に、前記i型領域に設けられた溝を有し、
    前記第2半導体層は、前記溝に設けられ、少なくてもその側面の一部が前記i型領域に接していることを
    特徴とする半導体光素子。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体光素子において、
    前記第1半導体層は、単結晶シリコン層であり
    前記第2半導体層は、単結晶シリコンゲルマニウム層であることを
    特徴とする半導体光素子。
  4. 請求項3に記載の半導体光素子において、
    前記第2半導体層のゲルマニウムの組成比が、0より大きく0.35以下であることを
    特徴とする半導体光素子。
  5. 請求項3または4に記載の半導体光素子において、
    前記第1半導体層および第2半導体層は、(110)面方位を有することを
    特徴とする半導体光素子。
  6. 第1クラッド層と、第2クラッド層と、前記第1クラッド層と前記第2クラッド層に挟まれた光導波層とを有し、
    前記光導波層は、第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられ一方向に延在する第2半導体層とを有し、
    前記第1半導体層は、n型領域と、前記n型領域に接し前記n型領域との境界が前記一方向に延在するp型領域を有し、
    前記第2半導体層は、前記境界上に設けられ、前記第1半導体層より狭いバンドギャップを有し、
    前記光導波層を伝搬する伝搬光の少なくとも強度又は位相を、キャリアのプラズマ効果により変化させる
    導体光素子。
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